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ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY

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ウルトラマンティガ > ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY
監督 村石宏實
脚本 長谷川圭一
製作総指揮 円谷一夫
出演者 長野博V6
吉本多香美
高樹澪
大滝明利
影丸茂樹
増田由紀夫
古屋暢一
川地民夫
岡部健
石橋けい
小西博之
加納竜
小倉一郎
婆裟羅天明
松田優
木之元亮
布川敏和
斉藤りさ
加瀬尊朗
小野寺丈
山田まりや
つるの剛士
芳本美代子
音楽 矢野立美
主題歌 V6TAKE ME HIGHER
撮影 大岡新一
編集 松木朗
製作会社 映画ウルトラマンティガ製作委員会
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 2000年3月11日
上映時間 85分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 6億円
前作 ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦
次作 ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT
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ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(ウルトラマンティガ ザ・ファイナル・オデッセイ)は円谷プロダクション製作の特撮映画。2000年3月11日全国松竹系で公開された。

キャッチコピーは「光か闇か!? 3000万年ティガ伝説、ついに完結!!

概要

twrw日シリーズ『ウルトラマンティガ』の完結編であり、『ウルトラマンダイナ』の前日談でもある劇場版。ティガを巡る光の巨人伝説の核心や、テレビシリーズでは明確に語られなかったイルマとユザレの関係、『ウルトラマンダイナ』第49話で語られた「F計画」や封印される経緯などを描いた。

本作は『ウルトラマンダイナ』の後番組である『ウルトラマンガイア』のテレビシリーズ終了後に製作・公開されたが、その理由は、V6がパーソナリティを務めるラジオ番組に出演した当時円谷プロダクション社長の円谷一夫のコメントによると、「TVシリーズ終了後も『ティガ』人気は根強かったが、主演の長野博がTVシリーズ放映中からスケジュールが多忙であったため、ティガを主役とした劇場版を並行して製作できなかったため」とのことである(『ウルトラマンティガ』放映中の年に『ウルトラマンゼアス2 超人大戦・光と影』が公開していたこともある)。

平成ウルトラシリーズの映画としては初めて同時上映作品がなく、単独での公開となった。これは対象年齢を高めに設定したことと、これまでの作品の分析により無理にサブプログラムを作るよりその分の予算をメインプログラムに割いたほうが有効であるという判断がなされたためである[1]

本作でのティガの声はテレビシリーズで担当していた真地勇志に代わり、主役である長野博が務めた。また、作中では後にスーパーGUTS隊員となる人物が登場しており、これは『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』で旧GUTS隊員が再会という形で登場したのとは対照的である。

ストーリー

グリッターティガが最強の敵ガタノゾーアとの戦いに勝利してから2年が経過した2012年、ダイゴとレナは結婚を目前にし、平和な時をすごしていた。

そんな中、超古代遺跡ルルイエに調査に向かったGUTSのイルマ隊長とサエキ隊長ほかTPCの隊員たちは遺跡の中でティガと同じく石像と化した巨人の像を3体発見する。この謎の3体の石像に対し、上層部は運び出すことを計画していた。計画に反対するイルマ隊長はこの場所を爆破して封印しようとするが、サエキ隊長に断固反対され武器などを没収されてしまう。その時、3体の石像の封印が解けて他のTPC隊員を次々と襲った。その混乱で気を失ったイルマ隊長は地球星警備団のユザレの能力を発揮して巨人たちをルルイエの中に閉じ込めることに成功した。

イルマ隊長の消息が途絶えてから2日、隊長の安否を探索するためにルルイエに向かったムナカタ、シンジョウ、ホリイ。そこで目にしたのは調査隊に化けていた超古代怨念翼獣シビトゾイガー。大量のシビトゾイガーの前に、一時撤退せざるを得なくなる一行。

一方、ダイゴの前には闇の巨人「カミーラ」が現われる。彼女はダイゴを幻影で責め立て、3千万年前にユザレに導かれる以前は、ティガもまた闇の巨人の仲間だったことを教える。そして、ティガの本質は闇であると告げてその場を去る。彼らの本当の目的はティガの闇の力でユザレの結界を解こうというものだった。

ダイゴは人間として囚われの身になった隊長を救い出そうと決意する。そして彼は再び、ウルトラマンティガとして戦いへと赴いた。

登場人物

GUTS

マドカ・ダイゴ / ウルトラマンティガ
主人公。テレビ版の最終話で、ガタノゾーアを倒した後はレナと世界中を旅していたが、ルルイエの闇の巨人の復活で再び戦いに身を投じる事になる。本作ではカミーラに渡されたブラックスパークレンスでティガダークに変身。戦いの中でかつてのティガの姿を取り戻す。
ヤナセ・レナ
ヒロイン。再びティガとして戦うダイゴに協力する。
イルマ・メグミ 隊長
サエキと共にルルイエに赴くが、計画には反対していた。闇の巨人の復活後、消息を絶つ。
ムナカタ・セイイチ 副隊長
ルルイエに赴くイルマ隊長に、お守りとしてペンダントを渡す。
シンジョウ・テツオ 隊員
ホリイ・マサミ 隊員
ヤズミ・ジュン 隊員
サワイ・ソウイチロウ 総監
ナハラ・マサユキ 参謀
ヨシオカ・テツジ 警務局長官
シンジョウ・マユミ
ナグモ
TPC警務局副長官でヨシオカの副官。F計画をルルイエ調査隊に強行させた。好戦的な性格である。
サエキ
ルルイエ調査隊隊長で『ウルトラマンダイナ』の第49話、50話に登場したサエキ・レイカの兄。F計画の実行責任者でナグモよりルルイエの巨人像の確保を命じられる。シビトゾイガーに捕食され、体を乗っ取られた。
ヤオ・ナバン 博士

後のスーパーGUTS隊員

ヒビキ・ゴウスケ
養成機関ZERO教官。訓練生を引き連れてGUTSの応援に現れる。
コウダ・トシユキ、ユミムラ・リョウ、カリヤ・コウヘイ
ZERO訓練生。
ナカジマ・ツトム
TPC極東本部分析セクションの科学者。
ミドリカワ・マイ
中学生。上空に広がる闇を目撃する。
アスカ・シン
TPC作業員。この時はまだウルトラマンダイナと一心同体になる前だが、彼と擦れ違ったダイゴは「光を継ぐ者」かもしれないと感じている事を示唆する台詞がある。

ウルトラマンティガ

ここでは、本作オリジナルのタイプについてのみ記述する。マルチタイプやグリッターティガについてはこちらを参照。

  • 身長:53メートル
  • 体重:4万4千トン

ティガダーク

  • 飛行速度:マッハ2.5
  • 走行速度:時速900キロ
  • 水中速度:時速900キロ
  • 潜地速度:時速800キロ
  • ジャンプ力:400メートル
  • 握力:30000トン

3000万年前の超古代、ティガが闇の巨人だった頃の姿。体色は黒・黒銀。

誰よりも強い闇の力を持つため、「闇の最強戦士」とも呼ばれていた。しかし、ダイゴの変身したティガダークは相反する闇の肉体と光の心を持つため、その力を完全には発揮する事ができない。

以降の作品での活躍

ウルトラマンギンガ
異形の手のモノによってティガ(マルチタイプ)のスパークドールズがダークライブされた姿として登場。
自らの力で巨大化させたバルキー星人(SD)と共にギンガを追い詰めるが、ジャンキラーから覚醒したジャンナインがギンガに加勢した事で形勢が逆転。最期はジャンナインの「ジャンスターダスト」を受けて倒され、スパークドールズ(マルチタイプ)へと戻った。
  • 純粋な闇の戦士として登場するのは今作が初である。

能力・技(ダーク)

ダークパワー
ティガダークに宿された闇の力。パワーでは闇の巨人に劣るが、スピードでは負けないとされる。
ダークキック
強力なキック技で、回し蹴りやストレートキック等の様々バリエーションを持つ。
ダークパンチ
接近戦で繰り出される強力なパンチ。
ダーラムに対して繰り出すも、1発目は弾き返されて、2発目は避けられてしまった。
ダークスイム
敵に向かって水中を高速で泳ぎ進み、立ち向かう。
ダークタックル
水中を高速で泳ぎ、その勢いで敵を撥ね飛ばす。
ダークホイッパー
ウルトラホイッパー」と同様、敵を肩で担ぎ上げて投げ飛ばす。劇中では未使用。
ダークメイヤー
背を向けた状態で肩越しに敵の頭部を掴み、前方に回転させて投げ付ける。劇中では未使用。
闇を光に変える力[2]
闇の力を光の力に変えて身に付ける能力。カミーラは「3000万年前のあの時と同じ」と評している。
ダーラムの「闇のパワー」を光に変えて身に付けることで、ティガトルネードへと進化した。
ハンドスラッシュ[3]
『ウルトラマンギンガ』で使用した、手から放たれる手裏剣状の光弾。他タイプと共通の技だが、光弾の色が異なり紫色になっている。
ヒカル達に対して使用したが、1発目はウルトラマンタロウ(SD)の「ウルトラ念力」に弾かれ、2発目もテレポーテーションで避けられた。
巨大化させるオーラ[3]
『ウルトラマンギンガ』で使用。目から青黒いオーラを放ち、浴びせた者を巨大化させる。
バルキー星人(SD)に対して使用した。

ティガトルネード

  • 飛行速度:マッハ3
  • 走行速度:マッハ1
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:時速900キロ
  • ジャンプ力:450メートル
  • 握力:60000トン

ダーラムの放った「ファイアマグナム」から闇のパワーを光に変えて身に付け、ティガダークから進化した姿。体色は黒・赤・黒銀[4]

パワータイプに近い能力を持つが、ティガダーク同様にその力を完全には発揮する事ができない。

能力・技(トルネード)

デラシウム光流
パワータイプと同様の、高密度に集めた超高熱の光エネルギー粒子を光球にして放つ必殺技。
ダーラムを倒した。
ハンドスラッシュ
他タイプと共通の?、手から手裏剣状の光弾を放つ光線技。連続で放つ事もできる。
ヒュドラに対して使用したが、全て交わされた。
トルネードパンチ
エネルギーを集中させて繰り出すストレートパンチ。
トルネードキック
強力なキック技。ジャンプキックや回し蹴りの他、膝蹴や踵落とし等のバリエーションも持つ。
トルネードブリーカー
ウルトラバックブリーカー」と同様、??敵を抱きかかえたまま締め上げて背骨を砕く技。劇中では未使用。
トルネードリフター
ウルトラリフター」と同様、怪力で敵を持ち上げ投げ飛ばす。劇中では未使用。
ストレングススウィング
敵を掴んで振り回す技。劇中では未使用。
すり抜ける能力[3]
地面等を一時的に変化させてすり抜ける能力。
海底遺跡から脱出する際に使用した。
闇を光に変える力[2]
ティガダーク同様、闇の力を光の力に変えて身に付ける能力。
ヒュドラの「闇のスピード」を光に変えて身に付けることで、ティガブラストへと進化した。

ティガブラスト

  • 飛行速度:マッハ7
  • 走行速度:マッハ1.5
  • 水中速度:マッハ1
  • 潜地速度:マッハ1
  • ジャンプ力:900メートル
  • 握力:25000トン

ヒュドラの放った「ヒューガスト」から闇のスピードを光に変えて身に付け、ティガトルネードから進化した姿。体色は赤・青紫・黒銀。

スカイタイプに近い能力を持つが、やはりその力を完全には発揮する事ができない。

能力・技(ブラスト)

ランバルト光弾
スカイタイプと同様の、集約したエネルギーを爆発力の高い光の矢にして放つ必殺技。
ヒュドラを倒した。
ブラストキック
素早い動きから繰り出される蹴り技。「ティガ・スカイキック」のようにジャンプして上空の敵を蹴り落とすパターンもあるとされる。劇中では未使用。
スカイチョップ
敵に素早く打ち込まれる鋭い手刀。劇中では未使用。
ブラストジャンピングアタック、ブラストフライヤー
空中殺法。劇中では未使用のため、どのような技なのか詳細は不明。

闇の巨人

光の巨人が闇の力に取り込まれた存在。超古代の文明を滅ぼした巨人達。ダーラム、ヒュドラ、カミーラ、そして闇の最強戦士ティガの四体の闇の巨人は、多くの戦士達を葬り、地上の文明を破壊つくしてきたが、ティガがユザレとの邂逅で光の巨人に再帰。ティガと敵対した3体の巨人はティガによりルルイエに封印されていた。

愛憎戦士 カミーラ

  • 身長:49m
  • 体重:3万9千t
  • 飛行速度:マッハ5

超古代遺跡ルルイエから復活した闇の巨人の一人であり、かつてのティガの恋人。変身する時は、金色のスパークレンスを使う。闇の三巨人のリーダー格で頭が切れる策略家。必殺技は右腕から放つ氷の鞭「カミーラウィップ」と氷剣「アイゾード」。他にも、素手で敵の攻撃を防御する「プロケアテクト」(劇中未使用)、人間体時は電撃を使い、これでユザレのタイムカプセルを破壊し、イルマ隊長すら跳ね飛ばした。また、空中浮遊能力も用いる他に幻覚を見せる等様々な特殊能力を持つ。

かつて自分が愛した闇のティガ(ティガダーク)をよみがえらせるべく、ダイブハンガー内に他の2巨人とともに現れ、ダイゴに闇のスパークレンス(ブラックスパークレンス)を手渡す。そしてダイゴにテレパシーで破滅のメッセージを伝え、ルルイエへといざなうが、彼女の意と反して、ダイゴは正義の心を持ったままティガダークへと変身した。

ティガに他の2巨人が倒され、ティガが段々光を取り戻していく中、自らも変身してティガと対峙する。その戦いの中、ついにティガが完全に光を取り戻し、更に今のティガには愛すべきものがいると分かり、彼女の憎しみは頂点に達し、ルルイエ上空においてデモンゾーアへと変貌する。一度はティガを倒すものの、完全に朽ち果てたと思われた巨人たちが光を与えた為にティガは復活し、敗北。「光、私も欲しかった」と言い残し、かつて自らが愛したティガ(ダイゴ)の手の中で、静かに息を引き取った。

  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』では他の怪獣と共にウルトラマンキングの誕生日を祝福する。

円谷ジャングルに登場したカミーラ

ティガ、ダイナ、ガイアの三人組に対抗する為、何時もの様にヒュドラ、ダーラムとタッグを組む。マノン星人チャリジャがティガ達の邪魔をしたため、ティガが自分達の仲間に復帰すると勘違いを起こした。最終的には他の4人と共に倒されるが、死ぬ寸前に仲間に復帰すると思った時は嬉しかったと告げる。

ライブステージ2003に登場したカミーラ

  • このシナリオは「赤い勇気ルート」と「青い優しさルート」に分岐されているため、日によって内容が異なる。
  • 光の国に保管されている魔石・コスモクリスタルの前でウルトラマンたちが平和を守り続けることを誓う日の式典を狙い、セミ人間やワロガやゴドラ星人ドラコが警備網(このシステムは“ウルトラ戦士”なら普通に通過できる)を突破する為にゾンビとして、ダーラムやヒュドラと一緒に復活させた。彼女達がキングウルトラの父ウルトラの母マンセブンジャック21ゾフィーコスモスと交戦している途中にワロガ達がクリスタルの欠片を奪取。この時、仲間のダーラムを倒される。
「赤い勇気ルート」
ティガの追跡を逃れる為の殿役も引き受けられるが、ティガにワロガが倒されるとティガやコスモスに自責の念に苦しみながら感謝の言葉を残し、消滅。ゴドラ星人はチャンドラーペギラを欠片で召喚するが、ウルトラ戦士達に撃墜された。
「青い優しさルート」
仲間のヒュドラを倒され、セミ人間とゴドラ星人(後にセブンに敗北)とワロガに再召喚されるが、コスモスがワロガを倒した事で彼に謝罪しながら消滅した。尚、生き残ったセミ人間は自らを生贄に欠片で赤い人馬型怪獣を召喚したが、ジャスティスファイヤーマンミラーマンジャンボーグAの応援で奮い立ったウルトラ戦士達に葬られる。

剛力戦士 ダーラム

  • 身長:62m
  • 体重:6万8千t
  • 飛行速度:マッハ3

ルルイエから復活した闇の巨人の一人。ルルイエ遺跡の地底湖でティガダークと戦った。粗暴で寡黙な性格。人間体でも片手でダイゴの首を掴んで持ち上げ、そのままクレーンフックに引っ掛けて吊るしてしまうほどの怪力の持ち主。全身の筋肉がとても硬い上に鋼の鎧を身に付けており、本能のまま考えるより先に敵を攻撃する。獰猛な動物のように狙った獲物に襲い掛かる。闇の巨人として行動を共にしていた頃のティガとは、仲がよかったらしくティガことダイゴに対して口癖は「マイ フレンド」。

得意技は相手の両足を掴んで持ち上げたり腕を掴んで背負い投げを浴びせたりする投げ技の「ダーラムホイップ」と泥に埋まった相手の体に飛び掛かり全体重をかけて更に深く地中にめり込ませ、行動不能にする「スクイッダー」、硬い岩石をも砕くほどの回し蹴りや飛び蹴りの「ラムースキック」、連続超怪力パンチの「ダーラメッタ」、パンチ技の「ダガーム」。

パワー活かしたシンプルな怪力戦が得意であるが、地面等を一時的に液化しすり抜ける特殊な能力を持つ、また自身に有利な地形にする為かティガを海中に引きずり込んでいる為水中戦が得意である模様。必殺技は右腕を地面に突き立てて拳から放つ、地を走る炎の衝撃波「ファイアマグナム」。また、踵落としや両膝落としや締め技も得意とするだけでなく、巨大な石柱を持ち上げ、投げ付けてくることもある。最後はファイアマグナムを光に変えて吸収したティガトルネードのデラシウム光流で粉砕された。

俊敏戦士 ヒュドラ

  • 身長:57m
  • 体重:5万2千t
  • 飛行速度:マッハ7

ルルイエから復活した闇の巨人の一人。夢幻空間「ルマージョン」を作り出し、そこでティガトルネードと戦った。爬虫類のように冷酷な性格。空中戦が得意で俊敏な動きで相手を翻弄する。人間体でもその残忍な気質と素早さを誇る。また、スピードキックが上手い。攻撃を仕掛ける際は常に不気味なポーズを取ることがあり、体内には冷血な血が流れているともされている。闇の巨人だった頃のティガとは、恋仲だったカミーラや親友だったダーラムと違い、行動こそ共にしていたが内心ではティガの事を嫌っていたようである。

得意技は飛行しながら敵に襲い掛かり、パンチやチョップを打ち込む奇襲戦法「空中殺法」、マッハ7で飛行しながらの急降下飛び蹴り「ジャノック」、右手首の武器「ドラフォーク」から放つ青い破壊光弾「バルテスター」。必殺技は右腕から放つ猛烈な突風「ヒューガスト」。1発目はイルマ隊長が引き起こした爆弾の爆発でルマージョンを破られてしまうと同時にその爆風で吹き飛ばされてしまい、失敗に終わる。それでも2発目でようやく繰り出したが、ヒューガストを光に変えて吸収したティガブラストのランバルト光弾で粉砕された。

  • 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』では他の怪獣と共にウルトラマンキングの誕生日を祝福する。

登場怪獣

闇黒魔超獣 デモンゾーア
  • 全長:888メートル~無限大
  • 体重:88万トン
カミーラがルルイエ上空の闇:ガタノゾーアの怨念と融合した姿。頭部にはカミーラの上半身が浮かび上がることがある。空全体を覆い尽くす闇自体全てが自身の体である。武器は口から氷の槍を放つ「デモンジャバー」、「デモンジャバー」を体内で収束させ、一気に数十本も吐き出す「ジャブラッシュ」。他に額のカミーラ部分から放つ触手「デモンフィーラー」がある。周囲の闇を取り込みながら無限に強大に変貌していく。
ルルイエ上空でティガと戦い、デモンジャバーでティガを圧倒し、ゼペリオン光線をジャブラッシュではじき返しそのままティガに命中させ、ティガの光を失わせた。その後、巨人たちに残っていた光によって蘇ったグリッターティガを体内に飲み込んだ際、「ゼラデスビーム」を放たれて消滅した。
  • 劇中ではフルCGで表現。
超古代怨霊翼獣 シビトゾイガー
  • 全長:222センチ
  • 体重:111キログラム
ルルイエに現れた小型のゾイガーで、かつてティガが倒したゾイガーの同族。
カミーラの指令で大群で飛来し、GUTSを苦戦させる。人間を喰い、その人間に化ける事が可能。口から破壊光弾ゾイガバルを発射する。また、体を槍状に変形させて高層ビルを貫くことも出来る。飛行速度はガッツウイング1号と同様のマッハ5.5。ルルイエに近づくものには全て容赦なく襲い掛かる。大群で集られるとアートデッセイ号のウィングゲートですら開閉不能になる。アートデッセイ号のデラック砲で遺跡の出入り口を破壊されて出られなくなった。倒されるとその腹部に人面瘡が浮かび上がることがある。
  • 劇中では「ゾイガー」と呼ばれていた。
超古代怪獣 ゴルザ
3000万年前の回想で5体ほど登場。

朽ち果てた巨人

朽ち果てた巨人の石像の中にウルトラマンAやウルトラマンアグル、ウルトラマングレートウルトラマンパワード等にそっくりな石像がある[5]

また、巨人同士の戦闘場面ではウルトラマンダイナに酷似した巨人も確認できる。これらはダイナの各タイプのスーツに装飾を付けて改造したものである[6]

超古代文明の滅亡の真相

ダイゴの夢の中で客観的に語られたが詳しい真相は不明。滅亡の原因は巨人同士の争いであった。

嘗て超古代の世界では怪獣、宇宙からの侵略者、闇の眷属等の様々な脅威に脅かされていた。だがその世界危機に光を継承した超古代の戦士達は光の巨人となり、様々な脅威と熾烈な戦いを繰り広げ世界を守護していた。

ところが闇との戦いが激化する中で、光の巨人の内の四人が心の闇に囚われ闇の巨人となり文明を破壊し始める。闇との戦いを繰り広げていく内に次第に戦士達の勢力も二つに分かれていき、遂に巨人同士の戦争が始まってしまう。

両勢力は激戦を繰り広げ、留まる事をしらない両者の熾烈な闘争は互いを疲弊させていった。その隙を闇の四巨人の強襲を受け両勢力の指導者が倒され、多くの戦士達が葬られてしまう。やがて四巨人のうちティガダークがユザレと関わり光の巨人へと戻り、残りの闇の三巨人はルルイエに封印される。

戦いの果てに闇の脅威を封印し戦いは終結したが、超古代文明は滅亡した。ティガを含め僅かな巨人等が生き残り、ティガの地を始めとし自らの体を地球に安置し、巨人達は本来の姿である光となり宇宙へと旅立っていった。

キャスト

スーツアクター

スタッフ

主題歌

主題歌「TAKE ME HIGHER
作詞 - 鈴木計見 / 作曲 - Giancarlo Pasquini・Jennifer Batten・Alberto Contini / 編曲 - 星野靖彦 / ストリングス・アレンジ - 萩田光雄 / コーラス・アレンジ - 鈴木弘明 / 歌 - V6
挿入歌「Brave Love, TIGA」
作詞 - サンプラザ中野 / 作曲 - バーベQ和佐田 / 編曲 - 福田裕彦 / 歌 - 地球防衛団(エアーズ)

映像ソフト化

  • VHS及びDVD(セル、レンタル共通)は2000年12月21日発売された。
  • 2007年11月26日発売の「ティガ ダイナ ガイア メモリアルボックス ザファイナル」に収録されている。

脚注

  1. ^ 『テレビマガジン特別編集 平成ウルトラ映画全集』P. 87。
  2. ^ a b 正式な技名は無い。
  3. ^ a b c 正式な技名は不明。
  4. ^ ティガダークにマルチタイプの赤いボディラインが入った状態。
  5. ^ この点については『テレビマガジン特別編集 平成ウルトラ映画全集』でも触れられている。
  6. ^ 『テレビマガジン特別編集 平成ウルトラ映画全集』P. 99。

関連項目

外部リンク