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カードファイト!! ヴァンガードの登場人物

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カードファイト!! ヴァンガード > カードファイト!! ヴァンガード (アニメ) > カードファイト!! ヴァンガードの登場人物

カードファイト!! ヴァンガードの登場人物は、トレーディングカードゲームカードファイト!! ヴァンガード」のメディアミックス作品として、トレーディングカードゲームをモチーフとしたテレビアニメ及び漫画に登場する架空の人物の一覧である。

チームQ4

カードキャピタル代表チーム「Q4」(クァドリ・フォリオ[1])のメンバー。春のチャンピオンシップでは全国大会出場を果たすも予選リーグ敗退。だが秋には全国大会本選へ駒を進め、決勝ではFFAL4を打ち破って優勝を果たした。大会後、個人のレベルアップのためにチームは一旦解散していたが、第2期でヴァンガードファイトサーキット(以下、VFサーキット)の招待状がカードキャピタルに送られてきたことをきっかけに再結成する。各地の戦いで苦戦を強いられながらも少しずつチーム力を上げていき、最終戦となった日本ステージで念願のサーキット優勝を果たした。

先導アイチ(せんどうアイチ)
- 代永翼 / James Beach(英語版)
誕生日6月6日双子座)、血液型はB型
本作の主人公。後江(ひつえ)中学校に通う中学3年生(第3期からは宮地学園高等部1年)。かつて小学校の頃に宮地学園初等部に在籍していたものの、悪化するいじめを見かねた母の提案により別の小学校へ転校した過去を持つ[2]。やや引っ込み思案だがとても心優しい性格。
4年前に櫂から貰ったレアカード「ブラスター・ブレード」を心の支えにしている。櫂と再会するまでカードファイトの経験は一度も無かったが、彼と戦い認めてもらうことを夢見て予めデッキを構築していた。櫂のことを尊敬し、ヴァンガード人生の目標にしている。
第1期
ショップ大会では大会初参加ということもあり緊張していたが順調に勝ち進み、ベスト4に入賞。櫂達と共にチャンピオンシップの代表に選出され、チームQ4の一員となる。
地区大会では本人は補欠のつもりだったが、ミサキが欠場したため急遽出場。テストプレイなしのデッキで試合に挑んだため勝利出来るか不安視されるが、新しいカードを上手く生かして勝ち進む。決勝戦では以前敗北を喫したゴウキと再戦。激戦の末に「ソウルセイバー・ドラゴン」で勝利を掴む。この頃から事あるごとに「カードの声」が聞こえると感じるようになる。
全国大会でもカムイの離反によりレギュラー出場する。ジュラシックアーミーのグンジ、FFAL4のテツの両者に敗北を喫し、レンから「チーム(櫂)に相応しくない」と追及されて茫然自失となるが、櫂の言葉を受けて立ち直った。チーム・カエサルとの合同合宿で再び「カードの声」を聞いて無意識にデッキを組み直しており、その姿を見たユリから成長の速さと才能の片鱗を示唆された。秋のショップ大会ではチームで順調に勝ち上がり、再びカードキャピタル代表となる。
秋の地区大会決勝でキョウと対戦した際に人格が変化し、レンと同調している事を示唆させる。PSYクオリアの力を「イメージすること」と取り違えて自分が強くなったと思い込み、今までよりも強気な発言が目立つようになる。地区大会終了直後、櫂との諍いで茫然自失として導かれるようにPSYを訪れ、レンから譲り受けたシャドウパラディンのデッキでコーリンを打ち破り、PSYクオリアの闇に完全に取り込まれてしまう。今まで使っていたデッキは廃棄したが、コーリンが回収して櫂に引き渡される。
それ以降、PSYクオリアの影響で人格が変貌。カムイやミサキさえも見下し、傲慢かつ尊大な態度を取るようになる。予選リーグ終了後、コーリンに連れられて「本当の強さ」を教えるべく待ち構えていた櫂と対決。櫂と「ブラスター・ブレード」の呼びかけでヴァンガードを始めた頃の自分を思い出し、PSYクオリアの闇を振り払う。
全国大会本選にてレンと再会した際、PSYクオリアとの決別とシャドウパラディンデッキの返還を告げる。準決勝ではPSYクオリアを用いずに光定を倒し、打倒AL4の念願を託された。
決勝ではレンと対峙したことにより再び人格が変化しかけるが、櫂の言葉で踏みとどまる。ファイトの中で「光と闇、どちらも本当の自分」と悟り、光と闇の力を受け入れた証とも言えるカード「マジェスティ・ロードブラスター」で勝利を収めた。
デッキ
「ロイヤルパラディン」のカードで構成されたものを使用している。当初はグレード3のカードを1枚も持っていなかったが、ミサキとのファイトを経て持つようになった。PSYクオリアの闇に飲まれていた頃は、レンから供与された「シャドウパラディン」のデッキを使用していた。シャドウパラディンデッキのことは「一時とはいえ共に戦ってくれた大切な仲間」と語っており、全国大会決勝でのレンとのファイトの際には「ブラスター・ダーク」をデッキに投入している。
主な使用カードは「ブラスター・ブレード」「騎士王アルフレッド」「沈黙の騎士ギャラティン」「ソウルセイバー・ドラゴン」「ブラスター・ダーク」「マジェスティ・ロードブラスター」など。
第2期
店内にいたタクトとファイト中に不思議な感覚を感じた後、気がついた時には自分のデッキが「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキにすり替わってしまう。さらにミサキや森川たちは何事もなかったようにアイチをゴールドパラディン使いだと認識していたために困惑する[3]が、チームQ4宛にVFサーキットの招待状が届いたこと、タクトがVFサーキットの主催者ということを知り、タクトに会って事の真相を知るためにVFサーキットへの参加を決意。ミサキ・カムイと再びチームを結成する。
シンガポールステージでのクリスとの対戦の最中、タクトの介入により再びPSYクオリアの片鱗に触れる。PSYクオリアに関する記憶を失っていたが、本能的に危険を察知してクリスに対してその危険性を説くも、能力を完全に使いこなした彼に敗北。ソウルステージでのレンとの戦いでも、同様の展開で敗北する。南の島の特訓で、自分がVFサーキットで優勝することしか考えていなかったことに気付き、改めて「ゴールドパラディン」と向き合い共に強くなることを決心した。
日本ステージではグンジなどの実力者を倒していき、最後の試合ではチームアンノウンのキングZ(ジュン)と対峙。前へ進むという強い意志を見せ彼を下した。ミサキとカムイも勝利したことでついにVFサーキットのステージ優勝を果たし、念願だったタクトとの面会を果たす。そこでタクトの正体とVFサーキット開催の真実を知り、謎の勢力と取引をしたレオンを止めるため、タクトからPSYクオリアなどに関するすべての記憶を取り戻した。
レオンの元へ向かう途中、PSYクオリアの闇に飲まれたクリスとファイト。彼にかつての自分を投影し、クリスを倒してPSYクオリアの闇から救い出す。その後櫂を破ったレオンを死闘の末に倒す。そして先導者として惑星クレイを救い、封印されていたロイヤルパラディン達3つのクランを救出した。それにより再びロイヤルパラディンを率いることもできたが、最終的にゴールドパラディンと共に歩むことを選び、ロイヤルパラディン達に別れを告げた。全てが終わった後、チームQ4は改めて開催されたVFサーキット決勝戦にて見事優勝を果たし、アジアチャンピオンの座に付く。
デッキ
前述の経緯から、「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキを使用。
主な使用カードは「大いなる銀狼 ガルモール」「戦場の嵐 サグラモール」「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」「月影の白兎 ペリノア」「光輝の獅子 プラチナエイゼル」など。
第3期
VFサーキットから数ヶ月後、宮地学園高等部に進学し1年A組に在籍する。第2期までと比べ、身長が大きく伸びている。カードファイトとは無縁の進学校であるため周囲に馴染めず暗い表情で日々を過ごすが、井崎や三和が後江高校でヴァンガード部を創設したことを聞き、自らも宮地学園高等部にカードファイト部を創設することを決意。コーリン・ナオキと共に本格的に活動を開始する。
有名なアイドルユニットの一員であるコーリンと親しいため同級生から妬みの目を向けられているが、コーリンと親しくなりたい同級生に頼まれてヴァンガードの指南を行うなど、彼らとの交流関係も生まれている。
後江高校との対抗試合にて、櫂の構築したデッキを使用した森川に勝利し、正式にカードファイト部を設立。他のメンバーからの勧めやQ4時代の実績に伴い、カードファイト部部長となった。
林間学校から宮地へ帰ってきたのちリンクジョーカー出現から本格的に侵略が開始されると、エミたちの安全を確保するため、一時カードキャピタルへ避難する。その際Я化した三和から櫂がЯ化したことを告げられ、それが自分のせいだと思い込み迷いが生じてしまう。
デッキ
第2期から引き続き、「ゴールドパラディン」のカードで構成されたデッキを使用。「解放者(リベレイター)」と名のつくユニットをメインとしている。かつてアイチが使用していたロイヤルパラディンのユニットと同じ顔触れが多い。
主な使用カードは「ブラスター・ブレード・解放者」「孤高の解放者 ガンスロッド」「円卓の解放者 アルフレッド」「狼牙の解放者 ガルモール」。
漫画版
シナリオの違いから、ファイトにおける勝率が格段に高い。PSYクオリアを使いキョウに勝利するが、その本来の実力はフーファイターやAL4に最も近いとされているプロフェッサー・Oに対し、PSYクオリア無しで圧勝するほどである。現在まで描写された敗北は三和とテツのみ。
「ヴァンガードは他者との繋がりができ、初めて自分に価値があると思える」と感じており、強くなりたいと思いファイトをしているアニメ版とは違い、周りとの繋がりを絶たないためにファイトをしている。そのため、アニメ版とは違いPSYクオリアの力に溺れることはないが、PSYクオリアを危惧した櫂にデッキの廃棄を迫られ激しく拒絶した。
その後、櫂がレンに敗れたのち彼と対峙、精神を摩耗しながらも彼を救うべく戦い、新たなる切り札「エクスカルペイト・ザ・ブラスター」でレンを倒し、フーファイターとの戦いに終止符を打つ。
塾通いであり、歴史のテストは95点である。
高校編ではアニメ第3期同様にカードファイト部を設立する運びとなるが、アニメと異なりアイチ自身がカードファイト部を創設しようと決めたことになっている。
デッキ
アニメにおけるエースカードが「騎士王アルフレッド」であるのに対し、その若かりし姿である「アルフレッド・アーリー」をエースカードとして使用している[4]。なお、アニメと異なりロイヤルパラディンの一時消失がなかったためアジアサーキットや高校編でもロイヤルパラディンを使用している。
櫂トシキ(かいトシキ)
声 - 佐藤拓也 / Ryan Luhning(英語版)
誕生日8月28日乙女座)、血液型はA型
本作のもう一人の主人公。誰が呼んだか、「孤高のヴァンガードファイター」の異名を持つ少年。後江(ひつえ)高校に通う高校1年生(第3期からは2年生)。圧倒的な実力の持ち主だが、ヴァンガードの大会には一切出場していなかった。アイチに「ブラスター・ブレード」を渡してヴァンガードを始めるきっかけを作った、言わばアイチの『先導者』であり、ヴァンガードファイターとしてのアイチの目標である。
アイチと出会ってすぐに両親を交通事故で亡くし、叔父に引き取られて転校を余儀なくされる。転校先でレン、テツと出会い、3人でファイトに明け暮れた楽しい時間を過ごしていたが、それも長くは続かず高校進学と共に後江町へ舞い戻り、独り暮らしを始める。引っ越す前までは三和を含む友人らと一緒に遊んだりと優しく明るい性格だったが、現在では他者を寄せつけない態度を取るようになっている[5]。ただし三和は「自分に厳しくなっただけ」と評している。チームで戦うようになっても言動は辛辣かつ仲間意識も皆無に等しく、全国大会でも彼の発言がカムイの離反を招いたが、アイチには時たま助言を残している。またアイチをPSYクオリアの闇から救った後は余裕ができたのか、決勝トーナメント前にデッキ構築をしていたカムイにアドバイスをしてテストプレイの相手になるなど、これまで表に出さなかった仲間を思いやる面を徐々に見せていく。
物語の中盤までは、家族のことを話したがらないのはもちろんのこと、どこに住んでいるかも解らない(唯一の例外が店長代理[6])上に学校でも親友の三和を除いて誰とも会話せず、その彼も学校と店以外では会ったことがないなどプライベートには謎が多い。料理には並々ならぬこだわりを持っており、その腕前でカードキャピタルの面々を驚かせている。
第1期
常に戦う価値のある相手を求めており、アイチとの再会後にはカードキャピタルのショップ大会に出るなど独自の行動を取り続ける。ショップ大会準決勝でミサキを、決勝でカムイを完膚なきまでに叩きのめし、地区大会でも実力の高さを見せつけた。全国大会の会場にて昔馴染みのテツとレンと再会するが、過去の諍いから極めて怪訝な態度を取る。
Q4の合宿には「チーム・カエサルも来る」と説得されて参加し、ケンジと意気投合したのか珍しく楽しそうな素振りを見せ、2日間ファイトに精を出した。合宿が終わるとさらに強い敵を求めて裏ファイトの世界に手を出し、自分を心配した三和を餌にキングのジュンを誘き出して勝利する。秋の地区予選にてアイチがPSYクオリアの力に侵食されていく姿を見て再び過ちを犯したと思い、Q4からの下野を告げる。アイチからファイトを挑まれても拒否し続け、大会直後は再び裏ファイトに入り浸り(ジュン曰く「八つ当たり」)、そこでのコーリンとのファイトにおいてアイチ(およびレン)の変貌に少なからず自責の念を持っていることを明かし、PSYクオリアを超えてアイチを救う決意を見せ、彼のデッキを預かる。
全国大会の予選リーグ終了後、ジュンからモーションフィギュアシステムを借り、アイチに本当の強さを教えるために彼が捨てたデッキでファイトを申し込み「アルフレッド・アーリー」と「ブラスター・ブレード」でアイチを救う。全国大会準決勝でのアイチと光定のファイトを見届けたことでPSYクオリアの暗黒面から救い出せたことを確信してフーファイター本部へ殴り込み、レンをPSYクオリアから救うべく彼と対峙。新たな切り札「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」で迎え撃つも、一歩及ばず敗北を喫する。全国大会には頑として出場することはなかったが、アイチとの死闘を終えたレンの顔を見て安堵の表情を浮かべ、帰還後はアイチとファイトを楽しむ日々を送る。
デッキ
「かげろう」のカードで構成されたものを使用。「ドラゴニック・オーバーロード」のカウンターブラストを狙う戦術を必勝パターンとする。スタンドアップやライド宣言の際に、『スタンドアップ(ライド)・・ヴァンガード』と、「ヴァンガード」に冠詞を付けて宣言し、さらに自身の勝利を確信した際には自ターン開始時に勝利予告の台詞『ファイナル・ターン』を宣言する[7]。なお、前述どおりアイチを救う際のみ彼の「ロイヤルパラディン」デッキを使用している。
主な使用カードは「ドラゴニック・オーバーロード」「ボーテックス・ドラゴン」「ブレイジングフレア・ドラゴン」「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」など。主要メンバーの中では話の進行に伴ってのデッキ変化の割合が激しい。
また、コーリンとのファイトでは同クランだが構築が根本から違う「アンバー・ドラゴンデッキ」を使用した。
第2期
タクトとファイトする幻覚に襲われアイチ同様にデッキを変えられていたが、アイチとは異なり自分が「なるかみ」使いと認識しており、デッキにも順応していた。戸惑うアイチとファイトした際、互いの今のデッキに対する違和感を吐露した。
VFサーキットにはQ4としては参加せず、武者修行のため世界中を放浪した後、N(ニュー)AL4の傭兵としてソウルステージにてQ4と対峙。試合ではカムイの対戦相手を担当し、圧倒的な実力で撃破した。
夏のバカンスでは気合を入れた伊勢海老料理を披露したほか、肝試しでペアになったアイチにNAL4に入った理由を明かし、悩むアイチを励ました。
日本ステージ終了後、タクトと会ったことで記憶を取り戻す。私欲のためファイターの誇りともいえるクランを封印したレオンに強い怒りを見せ、レンから先導者の資格を託されて彼と対峙するがあと一歩のところで敗北。レオン打倒をアイチに託し、地球へ送還された。地球でアイチとレオンのファイトを見て、アイチがヴァンガードファイターとしても人間としても大きく成長したことを実感する。
デッキ
「なるかみ」のカードで構成されたものを使用。主なカードは「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン」「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン“THE BLOOD”」。
第3期
後江高校ヴァンガード部に所属。宮地学園との対校試合の1番手として同じなるかみ使いのナオキと対決し相変わらずの実力を見せつけ、VF甲子園1回戦でもシンゴに圧勝した。前2期と比較してカードキャピタルでアイチに助言したり、子供達とヴァンガードを楽しんだり後輩になった森川や井崎に話しかけたりと比較的社交的になっている。
その一方で、大きく成長したアイチや彼と激闘を繰り広げ打ち破ったレンに対して、強い劣等感を感じるようになる。その後、虚無に支配されたタクトから、すべてのリバースファイターの始祖たる存在「ファーストリバースファイター」として狙われ、その野望を阻止するために彼とファイトする。しかし、謎のユニット「リンクジョーカー」の前に苦戦するうちに、タクトに前述の劣等感と自分が本当に望むファイトが「強い友に勝つこと」だと言う本心を見抜かれる。それでも、「自分自身の力が本当の強さ」だと必死に抵抗するが、タクトの巧みな甘言により遂にリンクジョーカーに手を出してしまう。その結果、自らの信念を殺し、「リンクジョーカー」を操るファースト・リバースファイターとなり、テツや光定をはじめとした強豪ファイターをЯ化させ、さらには外国のファイターをもЯ化させた。帰国後、自分を止めに来た三和に自らЯ化した際のことを話すと同時に、彼もЯさせた。
デッキ
第2期から引き続き「なるかみ」のカードで構成されたものを使用。ナオキ同様「抹消者(イレイザー)」を軸としているがエースカードなどが一部異なる。主なカードは「抹消者ボーイングソード・ドラゴン」、「抹消者ドラゴニック・ディセンダント」。リバースファイターになってからは、上記のとおり「リンクジョーカー」を使用。星輝兵(スターベイダー)を軸とし、切り札は「星輝兵 インフィニットゼロ・ドラゴン‎」、「星輝兵 ネビュラロード・ドラゴン」、「星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン」。また、森川に自分が作成したかげろうデッキ(概要は森川の項参照)を使わせている[8]
漫画版
かつては高すぎる実力ゆえにレンを含め誰も相手にならず、次第に「櫂と戦っただけでもステータスになる」と思われ、半端な覚悟で戦う者しかいなくなったため、いつしか「孤高のファイター」と呼ばれるようになった。
アイチとのファイトの後、頻繁にショップに出入りして彼や三和とファイトしたり、危険なファイトを強いるフーファイターに挑もうとしたカムイの代わりにファイトし、戦わないようアイチ達に警告したりした。レンが持つ「PSYクオリア」には「PSYクオリアの戦いは本気の戦いじゃない」と否定的で、そのことが2人の対立に繋がっている。しかし、アニメ版・漫画版共に皮肉にも彼が原因でアイチとレンはPSYクオリアに覚醒してしまう。
フーファイター本部に三和と共に殴り込みに行き、アサカを一蹴しレンと対決するもレンのPSYクオリアにはかなわず敗北、結局アイチに後を託すことになった。
その後は否定的だったPSYクオリアに関しても受け入れる姿勢を見せており、アイチとPSYクオリアを使った状態での全力勝負をすることになる。その戦いの中で彼もまたPSYクオリアに覚醒し、アイチに逆転勝利した。また、そのファイト中の回想で両親に見捨てられ親戚をたらい回しにされていたという事実が明らかになった。
アイチへの態度はアニメ版とは異なり、しばしば彼をフォローすることもあり、他のキャラクターとの衝突らしい衝突も特に無く普通に会話しており、ある意味メディア間で一番性格が異なるキャラクターである。
高校編では、アイチが福原高校で伊吹コウジに合ったことを知り強い反応を見せている。
ヴァンガード0の書き下ろし漫画では小学生時代の櫂が主人公の物語が収録されており、櫂がヴァンガードを始めたきっかけとアイチに「ブラスター・ブレード」を渡すに至った経緯が描かれている。
デッキ
エースカードがアニメと異なる他のQ4メンバーと違い、アニメ同様「ドラゴニック・オーバーロード」をエースカードとしており、他にもドラゴニックと名のつくドラゴンをメインとした構成となっている。
高校編以降もアイチ同様クラン変更はしていないようで「かげろう」のデッキを使用している。
また、ヴァンガード0の書き下ろし漫画では、ヴァンガードを始めた当初は「ロイヤルパラディン」を使用しており、アイチ同様「ブラスター・ブレード」をメインとしたデッキを使用していた。
戸倉ミサキ(とくらミサキ)
声 - 橘田いずみ / Carol Anne Day(英語版)
誕生日11月1日蠍座)、血液型はB型
本作のヒロイン。アイチ達の行きつけのカードショップ「カードキャピタル」でアルバイトをしている少女で、宮地学園の高等部所属の高校1年生(第3期では2年生)。当初ヴァンガードファイトの経験はなくカードゲームにも興味がないと口にしていたが、曰く「毎日店番をしていれば嫌でも覚える」とのことで知識は豊富であり、本来自分のものではないデッキも初見で使いこなしている。勝負運にはあまり恵まれないが、運に頼らない持ち前の記憶力を活かした確率重視のファイトを行う。また、全力でファイトすることを相手への礼儀と考えており、ファイトではどんな相手でも決して手を抜かない。三和や森川からは「ねーちゃん」と呼ばれている。両親(声 - 加藤将之 / William Scott 英語版、増田ゆき / Laura Rushfeldt 英語版)は「カードキャピタル」の元の店主。本編の約10年前に交通事故によって鬼籍に入っている。回想に出てくる彼女の母はミサキに(父はメガネを外したシンに)よく似ていた。
普段は気怠そうだが怒ると高圧的な口調になり、周囲へのツッコミに回ることもしばしば。愛想の無い態度を取ることも多いが、根は面倒見がよく心優しい性格の持ち主で、Q4のメンバーと打ち解ける内に和やかな表情を見せるようになる。制服を袖捲くりで着用しており、スカートも足元まで長く右側面に大きくスリットを入れている。また自室では下着の上にYシャツのみというかなり際どい格好をしている。
第1期
地区大会では当日が両親の御命日だったため到着が決勝前まで遅れ、決勝でも出番をアイチに譲ったため、一戦もしていない。「PSY」に訪れてしばらくして両親を失った幼少期の過去を思い出してしまい、記憶力の良さが露見してカムイ達から賞賛されながらも、もう戦えないとアイチとのファイトを投げ出してその場から去ってしまう。それ以来店番を休業していたが、ある日に到着した新しい構築済みデッキのテストプレイとしてエミとファイトし、悲しいことばかりでなく、楽しかった日常を思い出し、父が構築したデッキの入った宝箱を思い出してそこから自分のデッキを取り出し[9]、再びファイトすることを決意した。
全国大会ではジュラシックアーミーのブンジに敗北するが、マッスルブレインのケンには勝利。しかしFFAL4のアサカにはデッキと読みの甘さを指摘された上で敗北。以降、アサカに対して強い対抗心を抱くようになる。秋のショップ大会ではアイチ達と共に順当に勝ち上がり、秋の関東第三地区大会から全国大会予選にかけても順調に勝利する。
全国大会決勝トーナメント準決勝ではユリと対決、冷静なプレイングを見せるも最終的にユリの勝負運の強さに僅差で敗北。決勝戦では因縁の敵であるアサカと再戦。アサカの挑発にもペースを乱すことなく淡々とファイトを進め、「オラクルシンクタンク」の真価を発揮した戦術で見事に夏の全国大会での雪辱を晴らした。
デッキ
「オラクルシンクタンク」のカードで構成されたものを使用。エミとのファイトでは「ノヴァグラップラー」の構築済みデッキ(黄金の機兵)を使用した。
主な使用カードは「CEOアマテラス」「ロゼンジ・メイガス」など。全国大会予選リーグからは両親の形見のデッキに入っていた「満月の女神ツクヨミ」などを追加し、ファーストヴァンガードの神鷹一拍子から三日月→半月→満月へとツクヨミへ次々とスペリオルライドしていく戦術をとっている[10]
第2期
アイチから真っ先にメンバーに入ってもらうよう頼まれ、VFサーキットへの参加を決意。サーキット出発前にカードショップ「PSY」でレッカとファイトした際、デッキの進歩の無さを指摘されて手痛い敗北を喫したことで、サーキットを通じてもっと強くなるという目的を見出した。
シンガポールステージ、ソウルステージでの敗北で自身の戦い方に行き詰まってしまうが、南の島の特訓でのレンのアドバイスにより新たな戦い方を見出す。その際にレンに気に入られたらしく、「ミサッキー」というあだ名をつけられた(ミサキ本人はこのあだ名を嫌がっている)。また、肝試しの際には脅かし役に本気で怯えるなど、普段の彼女からは考えられない面を見せた。
香港ステージでは自身のデッキの特性を活かした「守り」の役割を担い、アイチやカムイを上手くサポートしチームを決勝戦へ導く。
日本ステージでは最後の試合でクイーンYことユリと対峙、いつも通りの冷静なプレイングを駆使して勝利する。
その後タクトから真実を告げられ、記憶を取り戻した。レオン達との戦いではカムイと共にチェン姉妹と戦う。
デッキ
第1期同様「オラクルシンクタンク」を使用している。当初は第1期同様のツクヨミシリーズやCEOアマテラス中心のデッキを使用していたが、レンの指摘を受けたことで「スカーレットウィッチ ココ」を中心としたウィッチデッキに組み替え、香港ステージで使用。その後、日本ステージでは再びCEOアマテラスを軸としたデッキに戻す。切り札は、スイコから譲り受けた「日輪の女神 アマテラス」。また、ソウルステージ後の南の島での合宿の際には、アサカの「ペイルムーン」デッキを借りてプレイした。
第3期
高校2年生に進級し、髪型をショートヘアに変える。自分の学校に進学してきたアイチの校内生活を気にかけている。アイチがカードファイト部を創った理由が「コーリンと仲良くなるため」と噂されていることを聞いて、内心穏やかでない素振りを見せる。比較的早い段階からアイチから部への参加を打診されていたものの、当初は店の手伝いを理由に断っていた。
しかし、コーリンの挑発を受け自らの意思で参加することを決意。入部試験として提案されたアイチとのファイトに勝ち、5人目のカードファイト部員[11]となった。ナオキからは「女番長」と恐れられている。
デッキ
「オラクルシンクタンク」から新クラン「ジェネシス」で構成されたデッキを自ら組んで使用。主なカードは「月夜の戦神 アルテミス」、「永久の女神 イワナガヒメ」、「神託の女王 ヒミコ」、「幸運の女神フォルトナ」など。
漫画版
直観像記憶(アイデテック・イメージ)能力を持っており、店で見たカードファイトを全て記憶している。アニメと異なりアイチとのファイトを通してヴァンガードに興味を持ち出したような描写を見せている。また、回想シーンを見る限り両親の他界時期がアニメと異なっていると思われる。設定資料によると「能力」のお陰で成績は優秀であるらしく、制服の着崩しも成績が良いため黙認されている模様。なお通っている学校は意外にも良い所のお嬢様学校で、シンが頑張って通わせているらしい。
アニメ版と同じく最初のファイトの相手はアイチであり[12]、ルールも知っていた。
ヴァンガードを初めて間もないが、AL4の一人アサカに勝利する。しかし、直後にレンに敗れカードキャピタルに来ることを許してしまい、以後レンからは「ミサQ」と呼ばれることになる。
高校編でもアニメとほぼ同じ流れでカードファイト部に入部するが、入部試験の相手がアイチでなくコーリンになっている。また、髪型を変えた理由がアカリの口から説明されている。
デッキ
アニメと同じ「オラクルシンクタンク」だが、一部所持カードが異なる。やや和のテイストが強いアニメと異なり「ドーター」と名のつくカードを主としている。漫画版のデッキのエースは「インペリアル・ドーター」。
アニメと異なり、高校編でも引き続き「オラクルシンクタンク」を使用している。主な使用カードは「ペンタゴナル・メイガス」。
葛木カムイ(かつらぎカムイ)[13]
声 - 石川静 / Melissa Dorsey(英語版)
誕生日9月13日乙女座)、血液型はAB型
第5話「旋風!小学生ファイターカムイ」で登場。小学6年生(3期では中学1年生)でありながら中学生や高校生を凌駕するほどの実力を持つヴァンガードファイター。口は悪いが根は優しく、とても明るい少年。諺や慣用句やカード以外の英単語といった国語知識には弱く、度々間違えては突っ込まれている。エイジとレイジからは「カムイさん」と呼ばれている。
アイチの妹・エミに一目惚れしたことがきっかけで、アイチを「お兄さん」と呼び慕うようになる。エミと結婚すべく彼女に対して隙あらばアプローチを試みているが、照れが高まりすぎて想いを伝えられないでいる。ヴァンガードを始めたのは「チーム男前」の大文字ゴウキとの出会いがきっかけであり、互いに認め合う仲である。また、ゴウキの妹のナギサに好かれており、遭う度に壁に叩き付けられたりして手を焼いている。
第1期
ショップ大会準決勝でアイチと戦い勝利するが、決勝戦では櫂に落胆の言葉を投げつけられて完敗する。武者修行のつもりで久々に赴いた「男前」では、大文字兄妹にアイチに惚れていると勘違いされた挙句、ナギサではなくエミを好いていることを理解してもらえなかった。
地区大会決勝にて「男前」の先鋒として出場したナギサとのファイトでは動揺して戦術を乱されたことによって惨敗を喫し、婚姻させられかけた挙句、Q4の勝利で結婚の話を取り消そうとするも反故にされてしまう。
全国大会ではふとしたことから櫂の言動に憤り、「Q4」から離反・下野してしまう。何も出来ないまま会場をうろついていたところをエミとゴウキを連れたナギサに檄を飛ばされ、離反したことを悔やみアイチの応援に駆けつけた。チャンピオンシップからの帰還後、未だ気に食わないものの櫂の実力を認め、特訓を決意する。秋のショップ大会ではエミと対決するが、念願叶ってのファイトに喜びのあまり腑抜け、まともにファイトできず敗北した。
秋の地区大会は順調に勝利し、全国大会でもジュラシックアーミーのブンジおよびFFBSのヒロミに勝利する。全国決勝前のショップ大会ではエミとファイトできずに落胆するが、櫂のアドバイスも受け入れるようになった様を見せている。
全国大会決勝トーナメント準決勝ではガイと対決、最初こそ実力者を相手にしたためか緊張した面持ちだったが、ガイの言葉で落ち着きを取り戻し全力の戦いを見せ彼に勝利した。決勝戦ではテツと対決。一歩及ばず敗北するも、その勇敢な戦いでテツに実力を認められるに至った。アイチの勝利後、感極まって号泣する。
デッキ
「ノヴァグラップラー」のカードで構成されたものを使用。ショップ大会ではソウルブラストの補助として「ダークイレギュラーズ」のカードである「ロック・ザ・ウォール」を使う場面があった。ソウルブラストとカウンターブラストを駆使した「トルネード・スタンド・ギャラクティカ」などのユニットをスタンドさせるスキルをフェイバリット・ホールドとして用いる。また、ライドする時には「(超)俺様ライド」という台詞を使う。
主な使用カードは「アシュラ・カイザー」「Mr.インビンシブル」「ジェノサイド・ジャック」「バトルライザー」などで秋の全国大会以降は「ブラウユンガー」系を軸としたデッキを使う。
第2期
全国大会優勝後はカードショップ男前に入り浸り、チーム男前のメンバーとして全国制覇をするためにファイトに勤しんでいたが、アイチからVFサーキット参加の誘いを受け、板挟みになる。最終的に自分の行く道を決めるためにアイチとファイトを行い敗北、サーキット参加を決意した。
シンガポールステージでは全勝を飾るが、帰国後のテツとのファイトで慢心を指摘される。ソウルステージではニューAL4に闘志を燃やすが櫂に敗北する。香港ステージではタッグファイトのルールを覚えるのに時間を要したため、準決勝から出場する。
日本ステージでは最後の試合でチームアンノウンのジョーカーX(テツ)と対峙。猛攻をしのぎ切り、今まで勝てなかったテツについに勝利する[14]
その後タクトから真実を告げられ、ミサキと共に記憶を取り戻した。レオン達との戦いではミサキと共にチェン姉妹と戦う。
デッキ
第1期同様「ノヴァグラップラー」を使用しているが、「極限突破」に収録されているカードを一部投入している。VFサーキット開幕からソウルステージまでは「獣神」とついたカードを多用し、「獣神アズール・ドラゴン」を切り札にしていた。夏合宿でテツと対戦した際、漫画版と同じ「パーフェクトライザー」を軸としたライザーデッキに組み替え、香港ステージで使用した。
その後、日本ステージでは再びデッキを組み替え、「獣神」を軸としたデッキに戻している。切り札はPSYでスイコからもらった「超獣神イルミナル・ドラゴン」。
第3期
後江中に入学。第111話で後江高ヴァンガード部の助っ人として対抗試合第3試合に出場、ミサキの対戦相手となる。両者一歩も譲らないファイトを繰り広げたが、ミサキの逆転の切り札によって敗北した。
第141話では、Яファイターの巣窟となった宮地学園中等部を訪れ、人質になったエミとマイを救出し事件を引き起こしたゴウキを元に戻すため、彼にファイトに挑み勝利する。そして中等部Я化事件の真犯人であるレッカとのファイトを制し、エミ達を救出する。その後、林間学校から帰ってきたコーリンとファイトするが、Я化した彼女の新たな切り札「哀哭の宝石騎士 アシュレイ “Я”」の効果に翻弄され敗北、Я化した。
なお、第142話ではアイチが本編未登場のため彼がEDのキャストクレジットのトップになっている。
デッキ
これまでと変わらず「ノヴァグラップラー」を使用。第2期で使用した「超獣神イルミナル・ドラゴン」をそのままに、新たに「獣神エシックス・バスター」を切り札に加えた「獣神」デッキを使用。第141話からは「最強獣神エシックス・バスター・エクストリーム」を切り札にしている。
漫画版
登場エピソードにおいてエミと特に関係がなくなっており、アイチのことも単に「アイチさん」と呼ぶ。また、カードキャピタルに来る理由はフーファイターによって近所のショップが荒らされたためになっている。アニメ同様に櫂が気に食わない面を見せるが、櫂がミナミに勝利したことから彼を認めた。
フィーファイターの一件後、初めてカードキャピタルへやってきたエミにアニメ同様に一目ぼれしている[15]
デッキ
アニメ同様「ノヴァグラップラー」だが、こちらは「バトルライザー」を中心とした「ライザーシリーズ」のバージョンアップタイプをライドしていくものになっており、ライド時のイメージは他の登場人物と異なりユニットとの融合ではなく「ライザーシリーズ」のコックピットに搭乗するという珍しいものになっている。エースカードは「パーフェクトライザー」。
ちなみに漫画では勝率が高いアイチに対し、彼がメインのファイトではいまいち実力を発揮できていない。

Q4の家族

先導エミ(せんどうエミ)
声 - 榎本温子 / Wendy Morrison(英語版)
誕生日9月27日天秤座)、血液型はB型
第3話「ようこそ!カードキャピタルへ」から登場。アイチの妹。お嬢様学校と言われる宮地学園の初等部に通っている小学6年生。気弱な兄とは反対にとてもしっかりしており、アイチのことは呼び捨てで呼ぶほか、朝はアイチより早く起きて母のシズカの代わりに彼を起こしている。ブラコンの気があるのか、彼がきちんと生活できるか不安という理由でQ4の合宿に参加している。カムイに惚れられているが全く気付いている様子はなく、彼とナギサが恋人同士と思っている。
第1期
カードゲームについては存在そのものを知らないほどだったが、ヴァンガードをする時の普段とは違うアイチを見て興味を抱く。ミサキのデッキを借りて森川と行なった初めてのファイトでは、可愛いかどうかを判断基準にして使うユニットを選んだり、ブーストしたら山札に戻ってしまうのでブーストしなかったりと未熟さを見せたが、ビギナーズラックと森川の実力不足に助けられて勝利した。他のファイターの戦いを見ていた影響か、少しずつ未熟さを克服し、カードを使いこなしている様子をミサキとのファイトで見せた。いつかミサキやアイチを超えるファイターとなることを夢見て次第に実力を付けていき、秋のショップ大会では三和の策略により「プリンセス・メイデン」のリングネームでカムイと対峙、勝利した。全国決勝前のショップ大会ではジュニアの部で出場し優勝を飾り、常にファイトを楽しむ姿勢を周囲に評価された。
デッキ
初戦ではミサキのデッキ、ミサキ戦では「オラクルシンクタンク」の構築済みデッキ(桜花の姫巫女)を借りてファイトしており、秋のショップ大会では「オラクルシンクタンク」と「バミューダ△」の混成デッキを使用していたが、全国決勝前のショップ大会では「バミューダ△」のみで構成したデッキを使用している。
第2期
シンガポールへ旅立つアイチのことをやはり心配しているが、合宿の時のように随行したりはせず、自宅やカードキャピタルでVFサーキットのテレビ中継を見ている。ただし南の島での合宿や香港では他のカードキャピタルの面々と同行し、アイチの世話を焼いている。
第3期
宮地学園の中等部に進級。兄に感化されたのか、親友のマイと転校してきたレッカの3人で「宮地学園中等部CF同好会」を設立した。売り言葉に買い言葉で始まったシンゴとのファイトでは、ユニットの特性を生かした連携とブレイクライドを駆使して勝利する。
141話では、Я化したゴウキが引き起こした事件に巻き込まれマイと共に人質にされてしまうが、レイジとエイジの活躍やレッカの手助けによって安全を確保される。カムイにЯ化についての説明をしたり自力での脱出を試みるなど、芯の強さを見せている。
デッキ
第1期終盤同様「バミューダ△」で構成されているが、「PRISM(プリズム)」と名のつくユニットをメインとした編成に変更されている。
主な使用カードは「PRISM-I(プリズム・イメージ) ヴェール」、「PRISM-P(プリズム・プロミス) ラブラドル」など。
漫画版
当初は本編には登場せず扉絵で存在が示唆されているのみだったが、第1部の終盤にようやく登場した。
先導シズカ(せんどうシズカ)
声 - 篠原恵美 / Carol Anne Day (英語版)
アイチとエミの母親。おっとりした性格で、少々とぼけた一面を持つ。ヴァンガードに熱中するアイチとエミを暖かく見守り、応援している。
新田シン(にったシン)
声 - 森嶋秀太 / Scott Roberts(英語版)
誕生日は12月28日山羊座)、血液型はO型
第3話「ようこそ!カードキャピタル」から登場。「カードキャピタル」店長の男性。本名は「新田新右ェ門」[16]。ミサキは彼の姪にあたり、彼のことを「シンさん」と呼んでいるが、呼ばれる度に「店長」と呼ぶよう指摘している[17]。飼い猫「店長代理」と共に店を切り盛りする。年長者ゆえか、何かと苦労を押し付けられることが多い。ミサキの両親が亡くなった後、店を守るべくカードキャピタルを受け継いだ。ミサキによれば、父親に似ているらしい。回想場面で櫂や三和と同じ制服を着用していたため、後江高校のOBであると思われる。
カードショップを切り盛りしているだけあって、エミが初めてファイトする時もかなりはしゃいでいた。また、ショップ大会の参加権を賭けてアイチにファイトさせたり、事前説明なしにショップ大会から店の代表を選出したり、チーム・カエサルを餌に櫂を合宿に参加させたりと食えない一面も見せる。
第1期
過去に囚われてヴァンガードファイトを投げ出したミサキを救うために、入荷した構築済みデッキでエミとファイトさせ、父の宝箱を思い出したミサキに預かっていた鍵を返した。
チャンピオンシップではメンバーを会場へ送り届けたりアドバイスを与えたりと影ながらチームを支える。チャンピオンシップからの帰還後、チーム・カエサルの提案もあってQ4の強化合宿を企画。秘蔵のカードをデッキ構築の助けにと貸し出すなどしていた。
第2期
VFサーキットに参加するQ4の後見人としてシンガポールへ同行。現地で土産として買い漁ったカードをデッキ構築の助けにと供与した。
店長代理(てんちょうだいり)
声 - 橘田いずみ / Douglas Joblin(英語版)
ミサキとシンの飼い猫で、「カードキャピタル」のもう一匹の店長。10年前から店で飼われている。
額の眉毛のような模様と青い首輪が特徴。肛門は×印で表されている。普段はレジで寝ていることが多い。店番だけでなく、ファイトを見守ったりファイトで負けた人を慰めたりするなどもこなしているが、「店長」と呼ばれないと言う事を聞かなかったり、おまけに細かかったりなど、少し偉そうな猫柄。
なお、4代目EDを見る限り櫂の自宅の場所を唯一知っているような描写がある。

チームFFAL4

読みは「フーファイター エーエルフォー」(Foo Fighter Apex Limited 4)。前回の全国大会で初出場ながら優勝したチーム。「フーファイター」という組織のトップメンバーで構成されている。名前の由来はテツがレンとファイトしたときに、彼を「掴み所のないファイター」と発言したことにある。2期では「ニューAL4」としてVFサーキットソウルステージに電撃参戦する。なお雀ヶ森レン以外の3人の姓はアニメ版で描写されたもので、漫画版では名前のみで呼ばれている。また、メンバー全員メディア間で性格や設定に若干の違いがある。

雀ヶ森レン(すずがもりレン)
声 - 阿部敦 / Roger Rhodes(英語版)
誕生日12月12日射手座)、血液型はA型
フーファイターの頂点に君臨する赤髪の少年。登場初期は飄々としてファイトになると雰囲気が変わる様を見せたが、徐々に尊大な態度と、PSYクオリアを選ばれし者のみが持つ力と言い放つ選民思想や「弱き者に希望を与え、踏みにじる」といったサディスティックな本性を顕すようになる。櫂とは昔馴染みでチームメイトだったことを、他のキャラよりいち早く彼と同じ台詞回しを用いて示唆させていた。
櫂とは彼が転校して来た際に出会い、彼を気に入ってフーファイターに誘う。当時はまだ「レンが気に入った奴は不思議といい奴ばかり」と言わしめるほど無邪気な少年で、突拍子のない言動をファイトの随所で繰り出しては笑いを誘っていた。しかしPSYクオリアに目覚め、新しいフーファイターの結成と共に櫂と喧嘩別れして以降、櫂が自分を捨てたと思い憎悪を燃やして強く意識するようになった。そんな彼もまた、アイチのように櫂の想いに応えたいという理由で強さを求め、それがPSYクオリアの覚醒につながった。
また、PSYクオリアとは別にファイターとカードが持つ輝きという物を感じる能力を持っている。
第1期
第23話「運命の出会い」で、カードショップ「PSY」にてアイチと出会い、その圧倒的な実力でコーリンを打ち負かした。PSYクオリアの能力者であるため、同じ力を持つアイチへファイトのイメージが流れ込むという不思議な現象を起こした。現在のフーファイター設立時に本部と呼ばれる高層ビルを建設しているが、何故彼にそのようなことが出来たのか、出資者の存在も含めて未だ明らかになっていない。
春の全国大会で櫂と再会し、彼に「謝りさえすればチームに戻すことを許す」と持ちかけたものの拒絶される。全国大会決勝戦ではチーム・カエサルの光定と激突。「少しだけ本気を見せる」との言葉とともに光定を圧倒、AL4の優勝を飾り挑発的なコメントを遺した。
しばらくの間姿を見せなかったが、自暴自棄になってPSYに訪れたアイチの前に再び現れ、更なる強さを求める彼を唆し、自らのデッキを供与してファイトさせた。アイチの更なる覚醒を目論んだものの失敗に終わった。
全国大会本選では極めて挑発的な言動で、秋の全国大会の出場チームほぼ全てから激しい敵意と憎悪を向けられるに至った。さらにアイチから決別の発言を受けると憎悪の表情を顕わにし、返還されたデッキを払いのける所業に及んだ。
全国大会決勝戦の初日を終えたフーファイター本部で彼を取り戻すためにやってきた櫂と対戦、ウルトラレアのスイコから供与された「ファントム・ブラスター・ドラゴン」の上位ユニット、「ファントム・ブラスター・オーバーロード」で櫂を退け、世界を変えると告げた。全国大会決勝にてアイチと対峙。PSYクオリアを駆使した死闘を繰り広げるが、アイチが「マジェスティ・ロード・ブラスター」にライドした事で敗北した。その後はPSYクオリアの闇から開放され、櫂とのファイトを願いつつ晴れやかな表情で会場を去っていった。
デッキ
誰にも知られていない謎のクラン「シャドウパラディン」で構成されたものを使用。主な使用カードに「ブラスター・ダーク[18]」、「ファントム・ブラスター・ドラゴン」、さらに進化系の「ファントム・ブラスター・オーバーロード」がある。他にもコーリンとのファイトでは彼女と同じバミューダ△、オラクルシンクタンク、メガコロニーの女性ユニット混合デッキを借用した。
第2期
第79話「熱狂のソウルステージ」でニューAL4の首魁として登場。PSYクオリアの闇から解放されたことで、かつてのような物腰の柔らかい純朴さを見せる。タクトの導きで再びPSYクオリアの能力者として覚醒したが、以前のような人格の変化は見られない。アイチ同様にデッキをすり替えられており、櫂同様に過去のデッキおよびPSYクオリアに関する記憶を失くしている。アイチとの戦いでは能力を申し訳程度に使用して勝利したが、決勝での光定との対戦では『面白いから』という理由で自分のデッキを使わず、さらにPSYクオリアの能力も使わずにファイトし、僅差で敗れた。しかしファイト後は『楽しかった』と話すなど、ヴァンガードファイトを心から楽しんでいる様子を見せている。またPSYクオリアに関しても、『カードの声が聞こえる』と使うことに悩んでいたアイチとは逆に好意的に受け止めている。
Q4と共に南の島に行った際には、第1期では見せなかったコミカルな面や、料理が上手いという意外な一面も見せた(ただし、野菜や魚を下ごしらえせずにそのまま鍋にぶち込むと言う滅茶苦茶な調理方法ではあったが)。また、PSYクオリアについて悩んでいたアイチにアドバイスしたり、負けが込んでいたことで行き詰っていたミサキを吹っ切れさせたりするなど、影ながらQ4を後押しする。
その後、タクトと会ったことで記憶を取り戻す。PSYクオリアを駆使してレオンを探し当て、櫂に自身の先導者の資格を託してレオンの相手を任せ、自分はアサカと共にチェン姉妹とのタッグファイトに挑む。この際、言葉は温厚だったが、彼も少なからずレオンの行為に怒っている様子を見せている。チェン姉妹とのファイトは未決着だったが、櫂がレオンに敗北したことで地球へ送還された。
デッキ
前述の理由で「ゴールドパラディン」を使用。ただし、アイチの物と異なり「ヴォーティマー」シリーズを主とした連携ライドとリアガードをコストに発動する効果を持つカードをメインとしたデッキ構成となっている。新たなるエースカードは「スペクトラル・デューク・ドラゴン」「断罪竜 クロムジェイラー・ドラゴン」など。
また、ソウルステージ決勝では「ダークイレギュラーズ」、さらに南の島では森川のグレード3デッキやエミの「バミューダ△」デッキを借りてプレイしている。これは「他人のデッキを使うことで自分のデッキが見えてくる」という彼の持論の元の行動。
第3期
福原高校ヴァンガード部の部長として登場。曰く「テツに押し付けられた」らしく、普段は部長としての責任感はあまり見せていないが心の内には強い仲間意識を持っている。マイペースな性格は相変わらずだが、再びシャドウパラディンを手にしたためか第1期に近い雰囲気も多少戻ってきている。シャドウパラディンを解放してくれた礼として本気のファイトでアイチに勝利することを望んでおり、VF甲子園地区予選決勝の大将戦で三度アイチと対戦。ファイトを楽しみながらも、新たなシャドウパラディンの力を存分に発揮し激戦を制し、VF甲子園出場の座を手にし最終的に優勝している。
その後、福原高校で起きた異常事態の真相を知るべく単身フーファイター本部に乗り込み、リバースファイターとなったスイコ、アサカ、テツに勝利し3人を救出する。同時に、PSYクオリアの闇に溺れた過去からヴォイドの力に対して強い嫌悪感を見せる。
なお、本シーズンから髪をポニーテールのようにまとめている。また、131話から133話までは事実上の主役かつアイチが本編に登場しない[19]ためEDのキャストクレジットは彼がトップになっている。
デッキ
上記のとおり、再びシャドウパラディンを使用。「撃退者(リベンジャー)」と名のつくユニットで構成されたデッキを使用しており、主要カードは新たな姿となった「ブラスター・ダーク・撃退者」「幽幻の撃退者 モルドレッド・ファントム」「撃退者 レイジングフォーム・ドラゴン」。
また、133話の回想シーンではシャドウパラディン以前はロイヤルパラディンを使用していたことが明らかになった。
漫画版
設定では高校1年生。フーファイターの司令官としてアニメに先んじて登場。初登場時での一人称は「私」だが、過去の回想シーンではアニメ同様「僕」。「PSYクオリア」と呼ばれる能力を持っており、現在ではその能力を完成させたらしい。
カードファイトにおいて自分が認めるほどの実力を持つテツやアサカに対しては「テッちゃん」「アーちゃん」と愛称で呼び[20]、テツに敗北しボロボロになったアイチに肩を貸すなど普段の冷徹ぶりからは考えられないほど穏やかで優しい態度をとるが、その一方で一般的に強いとされても、レン自身が認めるほどの実力のないキョウに関してはよそよそしい態度な上に名前すら憶えておらず、「少年」と呼んでいる。
テツと出会った頃は完璧主義の父親から家庭内暴力を受けていたのかいつも顔を腫らしてカードショップに訪れていた。脅威の集中力を見せてしばらく経ったある日、自分の前に現れた謎の女性[21]からPSYクオリアのことを知り力に覚醒する。
アサカのファイトを見に来た時、アイデテック・イメージを使うミサキに興味を持ち彼女をAL4に誘うもミサキはこれを拒否。その直後にファイトを行い圧倒的実力をミサキに見せつけた。
その後、アジトで念願だった櫂に勝利した後、その櫂を倒したアイチと対峙、いつも通り勝利を確信していたが土壇場のアイチのトリガーにより状況が一転し最後は逆転される。しかし、ファイト後の彼の顔には久方ぶりの満足感からの笑顔が見えていた。
アジアサーキッドにも出場しているが個人戦の準決勝で運悪くアイチと当たってしまったことで3位になった事に不満そうな表情を見せていた。
デッキ
アニメ同様「シャドウパラディン」だが、「ブラスター・ダーク」をメインに「ブラスター」と名のついたカードを多用する。エースは闇の騎士王「ザ・ダーク・ディティクター」。また、アニメ同様「ファントム・ブラスター・ドラゴン」も使用している。アイチの使う「ブラスター・ブレード」を見たキョウは「レンのデッキに似ている」と語っている。
新城テツ(しんじょうテツ)
声 - 稲田徹 / William Scott(英語版)
誕生日2月15日水瓶座)、血液型はO型
大柄の男性。フーファイターのナンバー2であり、ソウルのユニットを従え戦う戦術から「将軍(ジェネラル)」の異名を持つ。
かつては複数の舎弟を従える不良で、喧嘩に明け暮れるながらも熱くなることを見つけられない退屈な日々を過ごしていたが、舎弟がたまたま目を付けたレンと初めて会ってから、彼にしつこくカードファイトを進められるようになる。そして、レンの熱意に根負けして初めてファイトを行ううちにヴァンガードの楽しさに目覚めていき、レンと一緒にフーファイターを結成、ファイトの腕も荒削りながらもチャンピオンシップへの出場を夢見るようになる。そして櫂が転校して来た際にファイトを挑み、敗北したことで3人目のメンバーとして受け入れる。自分をヴァンガードに導いてくれたレンには多大なる恩義を感じており、PSYクオリアによって豹変したレンを見捨てることはできず、チームを離れる櫂を見送った。櫂がチームを離れた理由についても理解を示しており、彼とレンがファイトした際には複雑な感情を抱いていた。
第1期
第27話「ジュラシックアーミー」で春の全国予選にて櫂と再会。敵対的な態度を取る櫂に対して喜んでいた。レンには従順であるが、レンが櫂を意識していることを察しており、櫂が出場していることを伝えなかった。大将戦ではアイチに実力と経験の差を見せつけ、絶望感すら与えて勝利する。秋の全国大会決勝ではカムイと対決。当初は彼を子供と侮っていたが、カムイのファイトの実力、そして仲間を思う心に感心しファイト後、彼を認めた。また、アイチに対してもミサキVSアサカ戦の後にレンを倒せる可能性をアサカに漏らしていた。
デッキ
「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用。主な使用カードは「魔界侯爵 アモン」、「シュティル・ヴァンピーア」等。
第2期
第78話「テツ現る」にて、カードキャピタルに突然現れる。唯一シンガポールステージで無敗だったカムイを含めたQ4の面々に対し、今後の戦いの激化をカムイとのファイトを通して忠告した。年下の子にデッキのアドバイスをする優しい面を見せ、南の島でエミたちの保護者的役割を担うなど面倒見の良い一面を覗かせるが、エミに「おじさん」と呼ばれた際には少なからずショックを受けたようである[22]
自身はVFサーキットには出場しないと公言していたが、ソウルステージにてニューAL4のオブザーバーとして登場。自らに代わって櫂を傭兵として参加させる。
日本ステージでは臼井ユリ、六月ジュンの2人とチームアンノウンを組み、自身はジョーカーXを名乗りカムイと対決。「ノーライフキング デスアンカー」の効果で追い込むも、カムイの「超獣神イルミナル・ドラゴン」のリミットブレイク効果でガードしきれない状況となり、敗北した[23]。なお、他の2人と違い終始変装したままだったためか、対戦していたカムイをはじめ森川やレンなど正体に気付いていない者もいた。
デッキ
第1期同様「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用しているが、新たに「獣王爆進」に収録されたカードを追加している。新たな切り札は「仄暗き奈落の魔王(ダークロード・オブ・アビス)」。
また、ジョーカーXとして対戦していたときは漫画版のエースであった「ノーライフキング デスアンカー」も使用している。
第3期
高校を卒業し、福原高校ヴァンガード部のコーチとして登場する。偵察に来たアイチ達やチームドレッドノートを招き入れ、親善試合を行わせた。
服装は、第1期の回想シーンで着ていたシンプルなシャツ姿になっている。ただし、リバースファイター時は以前と同じジェネラルとしての服装となっていた。
ファースト・リバースファイターとなってしまった櫂に敗北したことでリバースファイターと化し、福原高校Я化事件の引き金となる。Я化したことで、レンが実力相応の振る舞いをせず現在以上の地位を望まないことへの不満が歪んだ形で出てきてしまい、レンを世界の王へと祀り上げるべくFF本部屋上で彼とファイトを始める。圧倒的な力でレンを追い込むが、レンが土壇場で引いた「レイジングフォーム・ドラゴン」の攻撃を受け敗北し、福原高校Я化事件は一応の解決を見せる。
デッキ
これまで同様「ダークイレギュラーズ」で構成されたものを使用しており、再び「魔界侯爵 アモン」を使用しておりリバースファイター時はこれ以外に「アモンの眷属」と名のついたカードを複数投入している。
主な使用カードは「仮面の王 ダンダリアン」などでリバースファイター時の切り札は「魔神侯爵 アモン“Я”(リバース)」。
漫画版
各ショップに危険なファイトを強いるフーファイターを仕向けていた張本人。
櫂と邂逅し、宣戦布告とも取れる形の宣言をした後、フーファイター狩りを行っていたキョウに促される形でアイチとファイトを行うことになる。アイチとは互角の戦いを見せるも最後は必殺のコンボを決めアニメ同様にアイチを叩きのめす。
レンの事を心配する一方でレンの持つPSYクオリアに興味を持ちその研究しておりVFグローブを使ったファイトの推奨もその一環である。その後、ファイトに勝利したアイチにヴァンガードを続ける理由を聞いた際のアイチの返答を受けPSYクオリアについて何らかの確信を得ている。
設定では高校3年生(高校編前)。また、漫画版では父親がカードゲームショップを経営しているという設定。
高校編ではアニメ同様、福原高校のヴァンガード部のコーチを務める一方、福原高校にいながらヴァンガード部に所属しない伊吹コウジの事を調査し彼をヴァンガード部に引き込むべく旧フーファイターの実力者を送り込んでいた。
デッキ
アニメ同様「ダークイレギュラーズ」だが、「ズィーガー」と名のつくカードを多用する傾向にある。戦法としてはダメージゾーンのカードを入れ替えること戦術を得意としている。エースはダメージをソウルに送り込む「ノーライフキング デスアンカー」。
高校編ではアニメ版でリバース化する前に使用していた「仮面の王 ダンダリアン」を使用している。
鳴海アサカ(なるみアサカ)
声 - 生天目仁美 / Laura Rushfeldt(英語版)
誕生日6月11日生まれ(双子座)、血液型はA型
大人びた女性。辛辣な言動を取る傾向にある。「暗殺者(アサシン)」の異名を持つ。
数年前、レンにスカウトされてフーファイターに加入する。当時は大したファイトの実力は持っておらず、キョウとの対決では敗北して半べそをかいてしまう有様だった。しかし、レンからは使用デッキのポテンシャルを見出され期待されていた。それ以降、レンに認めてもらうために勝ち続けることを誓い、いつしかテツに次ぐナンバー3の実力者としてAL4のメンバー入りを果たした。
第1期
第31話「美しきアサシン」で、中堅戦でミサキと戦い、彼女を退けた。ただこのファイト時、必要以上に挑発的だった点を「いつもほどの余裕がない」とテツに指摘されている。
秋の全国大会決勝の中堅戦で再びミサキと対決。序盤は優勢に見えたがミサキの計算された戦略の前に敗北を喫する。同時に、レンにAL4からの除隊を言い渡されたが、レンのファイト後に除隊は取り消され、再び彼に付いて行く。
デッキ
「ペイルムーン」で構成されたものを使用。彼女の異名はソウルとリアガードを自在に入れ替えて攻撃する戦い方から来ている。
第2期
第79話「熱狂のソウルステージ」でニューAL4のメンバーとして登場。相変わらず棘のある面は健在だが、レンと和やかに談笑する面も見せている。ミサキとの試合は、自身を打ち破ってから進歩のない彼女に落胆の言葉を投げつけ勝利した。
南の島に行った時は、肝試しで脅かし役に思いっきり怖がり、最後はのっぺらぼうのお面をつけたレンを見てミサキと共に気絶してしまうなど、普段の強気な彼女からは考えられない一面を見せている。また、レンにファイトを挑まれたミサキに自身のデッキを貸し出しことで助け舟を出したり、ミサキとユリのファイトを見て「いい雰囲気」と漏らしたりするなど、彼女とよきライバル関係を築いている。
クレイでレンと共にチェン姉妹とのファイトに臨んだが、櫂がレオンに敗北したことでファイトの決着がつく前に地球へ送還された。
デッキ
第1期に引き続き「ペイルムーン」で構成されたものを使用しているが、テツと同様「獣王爆進」に収録されたカードを追加している。新たなエースカードは「銀の茨の竜使い ルキエ(シルバーソーン・ドラゴンテイマー ルキエ)」
第3期
福原高校の生徒として登場。レオンと親善試合を行い敗北するが、彼からは練習用のデッキを使用していたことを見抜かれている。福原高校に転入してきたスイコに対しては、ライバル心のようなものを見せている。VF甲子園中堅戦ではコーリンと対戦し、これを制す。
リンクジョーカー出現後、福原高校のЯ化事件に巻き込まれリバースファイターとなる。これまで内に秘めてきた思いを爆発させ、レンを自分の永遠の操り人形にするために彼にファイトを申し込む。ファイトが進むにつれて狂気が増していき[24]、極限までレンを追い詰めたが、彼の逆転の切り札の前に敗北。同時に、自分がレンに仕えていたのは彼にずっと付いて行きたいだけであったことを思い出し、解放される。Я化した際の記憶が消えたため、自分がレンに何か失礼なことをしたのではないかと怯えていた。
また、当初は毛嫌いしていたスイコともこの事件を通して仲間としての結束が芽生えたようである。
デッキ
これまで同様「ペイルムーン」で構成されたものを使用。レオンとの親善試合では「星空の旋律使い ファラ(スターライト・メロディティマー ファラ)」、VF甲子園中堅戦では「ナイトメアドール ちぇるしー」、「ミラクルポップ エヴァ」を切り札にしている。
リバースファイター化した際は第2期で使用したルキエを中心に「銀の茨(シルバーソーン)」と名の付いたカードを軸としたデッキを使用している。リバースファイター化した際の切り札は「銀の茨の竜女帝 ルキエ “Я”(シルバーソーン・ドラゴンクイーン ルキエ “リバース”)」。
漫画版
キョウと同じくアニメに先んじて登場。ミナミの案内でカードキャピタルを訪れ、立ちはだかった三和および彼の仇を取るべく挑んできたミサキとファイトする。
普段は女王様気質だが、ファイトに負けると子供じみた悔しがり方を見せる。
デッキ
アニメ同様「ペイルムーン」だが、こちらは「テイマー」と名のつくカードを多用しソウルを入れ替えるよりもソウルからの大量展開およびソウルにある時効果を発揮するカードを使った戦法を得意戦術としている。
設定では高校2年生。なお、初期設定資料によると普段のレンの世話は彼女が行っているようである。
矢作キョウ(やはぎキョウ)
声 - 渡辺明乃 / Cole Howard(英語版)
誕生日7月4日蟹座)。血液型はA型
どこか棘のある言動をする少年。その必勝パターンから「壊し屋(クラッシャー)」の異名を持つ。ファイト前からQ4やそのサポーターを挑発したり、「強い奴がトップになるべき」と総帥であるレンに反発する言動を取ったりしていた。
フーファイターでの経歴はアサカと同期であり、加入当時は彼女より実力は上だった。その一方で、レンからは自分のデッキを大した評価をしてもらえず、彼に対する反発や攻撃的かつ野心的な性格を当時から覗かせていた。
第1期
第30話「最強チーム AL4!」でQ4との試合では先鋒戦に出場し櫂を追い詰めるが、実力が及ばず敗北。すぐさまレンの視線に恐怖を感じてフィールドを飛び出し、テツの横で怯えていた。
その後フーファイターを不名誉除隊され、更に各地のカードショップから村八分のような扱いを受けたことで狂気を加速させ、サイコパスに陥っていく。AL4への復讐を誓って同じように除隊させられたメンバーを集め、新チーム「チーム・アヴェンジャーズ」を結成し秋の地区大会決勝でQ4と対決。先鋒戦にてアイチと戦うが、豹変した彼にレンの幻影を見て戦慄。敗北したことで発狂し、その直後にブリリアントスターズの大部隊による殲滅を受けて粛清されたものの、秋の全国大会ではAL4に敗北したブリリアントスターズを嘲笑いに現れた。
デッキ
「スパイクブラザーズ」で構成されたものを使用しており、スペリオルコールを乱発する「クラッシュラッシュ」を必勝パターンに据えている。秋の全国大会ではAL4時代には入れていなかった「将軍ザイフリート」などを投入している[25]。また、カムイと同じ「俺様ライド」という台詞を使い、カムイやナギサの怒りを買っている。
第2期
第77話「雪原の挑戦者」で秋の全国大会後、アベンジャーズの仲間と共にマッターホルンにこもり、イエティに扮して噂を聞きつけて訪れた相手と次々とファイトをしながら櫂が訪れるのを待ちわびていた。そして噂を聞きつけた櫂と再戦。あと一歩のところまで追い込むも、櫂の「ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオン」のリミットブレイクにより前衛を崩されたことで再び敗北する。秋の全国大会のころと比べると精神的な成長を遂げており、櫂も去り際にキョウの成長を認めているような様子を見せた。
その後、拠点をジャングルに移して新たなデッキ構築に悩んでいた際、偶然見たカブトムシの凄さに興味を持ち、クランを「メガコロニー」に変更しレオンに勝負を挑む。メガコロニーのスタンド封じ効果を駆使し責め立てるも、あと一歩の所で防御できず敗北する。
第77話で再登場以降、コスプレをする描写が多くなっており、その流れからかキャラも漫画版同様コミカルな面を多々と見せている。
デッキ
第1期から引き続き「スパイクブラザーズ」を使用しているが、「黒鋼の戦騎」に収録されたカードを新たに投入している。新エースは「魔王ダッドリー・エンペラー」で、このカードのリミッドブレイク効果を生かした「アバランチ・クラッシュ・ラッシュ」を新たな必殺技とする。
その後、前述の一件から一時的にクランを「メガコロニー」に変更している。この時のエースは「武神怪人マスタービートル」。
第3期
VF甲子園に出場すべく、福原高校の制服まで作って侵入したが、事情が理解できないままほかのアベンジャーズのメンバーと共にリバース化された生徒を迎え撃つことになる。その際、成長を認められたのかレンから名前で呼ばれている。しかし、テツ達を救ったレンはそのまま宮地学園に向かったため、福原高校のЯ化したファイター全ての相手を押し付けられてしまう。
ファイト描写はないが、リバースファイター化した生徒達をすべて退けていることから更に実力をつけている様子。
漫画版
アニメに先んじて登場。AL4の一員でありながらレンに名前を憶えられていない。デッキと人物性は異なるがレンに対する反発はアニメ版同様で、レンの持つ「PSYクオリア」に強い興味を示している。
アイチとの敗北の一件でアニメ同様AL4を追放された(アイチたちとフーファイター狩りを行っていた際はアニメ同様に格下のメンバーに蔑まれていた)が、アニメと異なりアイチの「PSYクオリア」に興味を持つ形でアイチとカムイと共に「フーファイター狩り」を行う。その後、アイチをめぐり会わせたことでテツに許されたのかAL4の本拠地であるマンションで櫂VSアサカのファイトを見ていた。
アイチに敗北した後、約束通り自身が投げ捨てたカムイのカードを拾うなど、きちんと義理立てする人物としても描かれているほか、カムイと出くわして口論しているところをアイチに見られた際、関係を問われてカムイと同時に突っ込む、テツにPSYクオリアの説明をされても理解できない様子といったコミカルな面も見せるなど、アニメに比べると出番が増えている。
設定では中学2年生。
デッキ
「むらくも」と「ぬばたま」の混成デッキを使用しており、相手ヴァンガードのスタンドを封じる「アレスター」シリーズとグレード3からのライドを封じる「決闘龍ZANBAKU」のコンボでカムイとアイチを苦しめた。

その他

森川カツミ(もりかわカツミ)
声 - 杉山紀彰 / Lucas Gilbertson(英語版)
誕生日4月12日牡羊座)、血液型はA型
アイチの中学でクラスメイトの男子。明るく憎めない性格ではあるが傲慢で若干イジメっ子気質があり、アイチから「ブラスター・ブレード」のカードを無理矢理奪い取ったこともあった。後述のように敗北して嘆くのがお約束でありながら「最強」を自称し続ける作中屈指のコメディリリーフ。
大の占い好きであり、星占いの本[26]を「バイブル」と称して持参しているほど。自分への小言に対して非常に敏感で、「熱い言葉」に弱く乗りやすい。三和からは「面白い」、井崎からは「精神年齢はカムイと同等」と評されている。
自称「世界最強[27]のヴァンガードファイター」だが、グレード3のカードに対する情熱のあまり、極端に偏ったデッキを構築しており、ファイト経験豊富であるにも拘らず「運が悪い」と反省することもないため、どうしようもなく弱い。ルールやカードに関する知識不足を窺わせる描写も多く、店内トーナメントでもそれが裏目に出て自滅同然にミサキに敗れ、エミの初ファイトでもそれが足を引っ張り敗北している。また、他のファイターの戦術を理解できなかったり、身の程知らずというほどにファイターの実力を見る目のない様を見せることもある。これらの理由によりカムイなどからは「グレード(3)馬鹿」「マケミ」と呼ばれることも。ただ、構築済デッキ「黄金の機兵」を用いた際は1枚しか入っていない「ゴールド・ルチル」を必ず引き、いいタイミングでトリガーを発動させる並ならぬ引きの強さを持っていることと、「黄金の機兵」における理想のユニット展開を無意識に行っていたことから普通のデッキであれば相当の実力を備えていることを窺わせている。
「PSY」で見かけたコーリンに一目惚れし、彼女がアイドルデビューするとすぐさまファンクラブに加入した他、全国大会にかこつけてグッズを買い漁る、乗り気でない井崎や三和を親衛隊の一員として駆り出して応援するなどの熱狂ぶりが伺える。ただし、コーリンからは全く相手にされていない。
第1期
Q4の合宿ではファイトの研修そっちのけで海水浴に参加したがっては周囲を呆れさせた。チーム・カエサルのガイとファイトしお約束の展開を見せるが、彼の発言がアイチがイメージを掴むきっかけになった。秋のショップ大会ではマークの伝言により「2代目ニンジャマスターM」を襲名し、シンの入れ知恵で井崎・三和・エミと「チーム下克上」を結成。しかし口調を変えてもいつも通りの彼であり、周囲からはバレバレであった[28]。デッキもグレード3をQ4が敗北したチームのものに、グレード2以下を「ぬばたま」に変えただけのものであったため、案の定ミサキに敗北した。
決勝前のショップ大会では自前のデッキを忘れたため「黄金の機兵」を借りてファイトし、井崎や三和、さらにはアイチさえも退け、勝利する喜びに打ち震え優勝を飾る[29]。デッキを気に入って購入するも、それを自分用に再構築したために再び勝てなくなってしまった。
デッキ
各クランのグレード3を最大限に投入したもので、グレード2以下のカードは「かげろう」のもの。お気に入りのカードは「ジャガーノート・マキシマム」。
第2期
相も変わらずコーリンに夢中な様子を見せ、テレビ中継を見ていた際の言動でエミなどの他の客から退かれたり、「ユメミ」なる新しい愛称を付けられるに至る。
デッキ
第1期とほぼ同じだが、かげろうの封印などもあり第1期終盤で買っていた「ノヴァグラップラー」のカードをベースとしているようである。
第3期
後江高校に進学してヴァンガード部に所属している。コーリンが宮地学園高等部に編入してきたことを知り自らも同校へ転校しようとするが、井崎から「自分達の成績では絶対無理」と一蹴された。 ヴァンガードの腕は、カードキャピタルで子供達に負けて再戦をせがむなど相変わらずのようであるが、櫂のデッキを使った際にはアイチと互角の戦いを繰り広げた。
VF甲子園では、アイチ打倒に燃える井崎を後押しする。自身も強くなるために「コーリンちゃん断ち」を敢行し真剣な態度を見せるが、宮地に敗北した途端に元に戻る。
デッキ
普段使っているのはこれまでの物と同じようだが、対校試合の際は三和と井崎の策略で、櫂が構築した「かげろう」のデッキを使用した。
上記の「かげろう」デッキは第1期で櫂が使用していた物に近く、「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」に加え「ドーントレスドライブ・ドラゴン」や「十字撃ちガープ」等のカードも追加されている。
漫画版
上記のようなコミカルな面を見せることは少なくシリアスな一面も覗かせるキャラクターであり、アイチと打ち解けるのにも時間を要した[30]
また、後江中内のヴァンガード部の部長を務めており、その実力もアイチをあと一歩のところまで追い込むなどかなり高い。アイチVS櫂(2戦目)の状況も理解した様子を見せているなど、アニメ版とは立ち位置が逆になっている。
高校編ではアニメほどではないがコミカルな面も見せており1人宮地学園へ入学したアイチに「裏切り者~」と吠えたりしている。また、アニメ同様コーリンのファンであるがアニメほど執着した面は見せておらずむしろ緊張した様子を見せている。
デッキ
「スパイクブラザーズ」のカードで構成されたものを使用しており、エースは「将軍ザイフリード[31]」。また、第1話冒頭の櫂とのファイトでは「たちかぜ」のカードである「サベイジ・キング」を使用していた。
井崎ユウタ(いざきユウタ)
声 - 山口隆行 / Jeff Watson(英語版)
誕生日7月13日(蟹座)、血液型はA型
アイチの中学でのクラスメイト。森川と親しく、常に彼と一緒に行動しており、何かと暴走しがちな森川にツッコミを入れていることが多い苦労人。
第1期
ショップ大会には1回戦でアイチに敗北。緊張してクラン混合デッキの注意点を見落とす場面などはあったが、森川と異なりファイターとしての実力は人並みにあることを見せた。また、大人数の方が楽しいだろうとして森川と共にQ4の合宿にも参加。ファイトの解説を理解できない彼に頭を悩ませている様子を見せた。秋のショップ大会では殿様のコスプレで森川・三和と共に参加したが、ファイトするシーンはなかった。
デッキ
「たちかぜ」をメインに「かげろう」のカードを加えたもので構成。
第2期
森川らと共に、Q4の応援に精を出す。
第3期
森川と共に後江高校に進学してヴァンガード部に所属。カードキャピタルでの彼のひと言が、アイチにカードファイト部を作らせるきっかけとなった。
宮地学園との対校戦の際、久々に間近でアイチのファイトを見た事で彼に大きく差を付けられたことを実感し、打倒アイチを果たすべく櫂と三和から猛特訓を受ける。そしてVF甲子園1回戦の大将戦でアイチと対決。たちかぜの特性を生かした戦い方で健闘するが一歩及ばず敗北する。悔し涙を流すが、ギャラリーからは称賛の拍手を受け櫂や三和からも努力を認められる。
デッキ
カードが揃ってきたからか「たちかぜ」のみの構築になっている。VF甲子園では「古代竜」と名のついたユニットをメインとした構成に変更している。古代竜デッキのエースは「古代竜 スピノドライバー」と「古代竜 ティラノレジェンド」。
漫画版
単なる森川の取り巻きであり、もう1人の取り巻きである稲永(いねなが)と共に彼に付き従っている。
三和タイシ(みわタイシ)
声 - 森久保祥太郎 / Jon Lachlan Stewart(英語版)
誕生日4月1日(牡羊座)、血液型はA型
「カードキャピタル」常連で、櫂と同じ後江高校在学の高校1年生(第3期からは2年生)。アイチや森川をはじめ誰とでも仲良く出来る開放的な性格。櫂とは古くからの付き合いで、誤解されがちな彼の性格を理解しており、度々フォローに回る。軽いノリの一方で、裏ファイトの荒くれも恐怖する初期のモーションフィギュアシステムに接続されても失禁しない胆力もある。
昔から櫂の練習相手を務めているだけあって実力は高く、ファイトの観戦中は森川をはじめとするQ4のサポーターへの解説役に回る。ただ、本人曰く実力にはムラがあるとのことで、大きな大会にも興味はないらしく地区大会どころかショップ大会にもあまり参加はしない。
第1期
櫂と二人でよくカードキャピタルに顔を出し、Q4の合宿にも彼を誘き寄せた上で同行している。櫂を心配するあまり裏ファイトの現場に首を突っ込んで窮地に立たされたこともある。秋のショップ大会ではリングネーム「三和大納言太子」としてアイチと対峙し、櫂を髣髴とさせるファイトでアイチを窮地に立たせるも逆転負けする。同時に彼の成長ぶりを評価した。
デッキ
櫂と同じく「かげろう」のカードで構成されたものを使用。カードが一部異なるが、戦術はほぼ同様で「ドラゴニック・オーバーロード」も所持している。
第2期
カードキャピタルでアルバイトをしており、シンがQ4に同行したため留守番を任されている。みんなで南の島へ行ったときは櫂同様料理が得意な面を見せ、井崎に弟子入りを志願された。
デッキ
「かげろう」が封印されたためか「なるかみ」のデッキを使用している。
第3期
後江高校ヴァンガード部に所属し、部長を務めている。詳しいファイト描写はなかったものの、自分を侮っていたシンゴを圧倒するなど実力も健在である。VF甲子園1回戦の中堅戦ではミサキと対決。森川や井崎を全国大会へ連れて行ってやりたいという思いから本気のファイトを行うが、攻撃を凌ぎ切られ敗北する。
リンクジョーカー出現後、ネットの噂でЯファイターが増加していることを耳にし、その噂に櫂がかかわっているのではないかと推測し、彼に聞き出すが、彼から聞いた事実にショックを受け、彼を止めるためにかつて櫂が使っていた櫂の「かげろう」デッキを使用しファイトに挑むも、「星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン」の前に歯が立たず敗北、Я化してしまう。その後アイチに櫂のことを伝え、「アイチと櫂との最高のファイトを望む」という歪んだ理念のもとに、邪魔するものは容赦なくたたくための行動をはじめ、裏ファイターで仲の良いジュンをЯ化させた。
デッキ
再び「かげろう」で構成されたデッキを使用。VF甲子園では「封竜」と名のついたカードでデッキを構成している。ファーストリバースファイターとなった櫂やとのファイトではかつて櫂が宮地との対抗試合の際、櫂が組んだものを森川に使わせたものとほぼ同じ内容のデッキを使用。切り札は「ドラゴニック・ロウキーパー」、「炎獄封竜 ブロケード・インフェルノ」。Я化した際の切り札は「ドーントレスドミネイト・ドラゴン“Я”」。
漫画版
櫂が戻ってきたのを機に再びヴァンガードを始めたことが語られており、アニメにおける森川・井崎のようにアイチの普段のファイト相手も務めている。ギャグキャラのテイストも強めでアニメ版の森川のようなノリを見せることもあるが、カードファイターとしての実力はそれなりのものがある。また、櫂と確執のあるフーファイターに対しては強い敵意を持ち、カードキャピタルにアサカが現れた際には普段の明るい笑みを消し、怒りの表情を露わにして彼女にファイトを申し込んだ。
また、ミサキに好意があるらしく自分がアサカに負けた後、勝負を挑もうとしたミサキを心配したりレンに挑むアイチを励ますためミサキがアイチを抱擁した際、慌てた様子を見せている。
設定では姉がいるようである。
デッキ
アニメと異なり「ノヴァグラップラー」を中心としたものを使用。
マーク・ホワイティング
声 - 阿部敦 / Jonathan Love(英語版)
アイチ達の通う後江中学校の先生。担当科目は歴史。外国人にも関わらず日本の歴史が好きで、戦国時代マニア。大のカードゲーム好きでもあり、カードゲームを交えたような授業を行う。
第1期
店内大会ではアイマスク付きの兜を被って「ニンジャマスターM」と名乗り、創作でありがちな“勘違いをしている外人”の典型の様な口調で毎回のように参戦している。正体は後江中の生徒であるアイチと井崎にはバレバレだが、彼は決して認めることはなかった。同じ生徒でありながら森川は正体に気付いておらず、それどころか彼を本物の忍者だと思っている。実力は高い部類に入るが、櫂からは手札の温存につながる防御などの戦術に関して酷評されていた。
秋のショップ大会には「拙者の時代は終わった」と参加せず、シンに伝言を託して森川にコスチュームと2代目を譲った。ミサキからは「チームを組む相手がいなかったのでは」と推測されている。
デッキ
「ぬばたま」をメインに「かげろう」のカードを加えて構成されたものを使用しており、相手の手札を破壊する戦術を得意とする。
第2期
相変わらずの調子で授業を行っており、生徒達からは好評を得ている。
第3期
後江高校ヴァンガード部の顧問として登場。登場時の発言から、高校教員の免許も所持していると思われる。
宮地学園中等部Я化事件の際、ピンチになっていたカムイ達の元へ「ニンジャマスターNEO」を名乗り救援に現れレッカの追跡をカムイ達に託し自身はЯファイターとなったナギサとファイトをすることになる。一度は窮地に立たれるが、最後まであきらめない彼の強い意志によりナギサの攻撃をしのぎ切り逆転勝利し、後のことをカムイに託してその場を去っていった。
デッキ
絶禍繚乱により強化された「ぬばたま」を使用。相手のユニットのバインドやユニットの大幅パワーアップを戦術にしている。尚「ぬばたま」は第1期から存在するクランだが、ナギサは「ぬばたま」の存在を知らなかった。
漫画版
森川、井崎らが在籍する「CF(カードファイト)研究部」の顧問を務めている。
漫画版に収録された初期設定資料において、シンの同級生と設定されていたことから彼と同じ年齢と思われる。
また、3巻の書き下ろしイラストで若い頃のシンともう1人の3人で『チームジャパン』というチームを組んでいたという設定が明らかになっている。
右野レイジ(うのレイジ)
声 - 下屋則子 / Katie Rowan(英語版)
カムイの取り巻きで、カムイと同じ小学6年生。特徴として眼鏡をかけて後ろ髪を結んでいる。
第1期
エイジ同様カムイを慕っており、彼をやたら持ち上げる言動を取ることが多い。後述のエイジとは息が合い、カムイの為に行動を起こす場面が多く見られる。ただし、エイジの言動に辟易することもある。
デッキ
「ノヴァグラップラー」を使用。カムイと同様のユニットを持っている。
第2期
カムイに付いて行ったのかチーム男前に入隊しており、ファイトに明け暮れていた。
漫画版
カムイの回想で彼らしき人物が登場し、フーファイターの襲来が原因でファイトをやめたことが描写されている。
左賀エイジ(さがエイジ)
声 - 比嘉久美子 / Patricia Bacchus (英語版)
カムイの取り巻きで、エイジと同じく小学6年生。特徴としては髪をちょんまげのように結んでいる。
ローマ字の頭文字に略して話す(「SS(世界最強)っす」など)癖があり、彼のポリシーでもある。多くの場合、レイジの発言に続く形になるが、逆にエイジが略した言葉をレイジが(あるいは自分で)正しい形に復唱することもある。
第2期
レイジと同様にカードショップ男前でファイトに明け暮れていた。
漫画版
レイジと同様。
ドクター・オー
声 - Theマッシュ / Brendan Hunter(英語版)
白い博士帽を被った解説者。「ヴァンガードTV」の出演者としても有名で、アイチ達がチャンピオンシップ全国大会会場へ到着した時はテレビカメラに囲まれていた。アニメ内の表記は「ドクター・O」。
第1期
試合中はミヤの隣におり、度々ラテン文字の「O」をハンドサインで表現する。
秋の全国大会からは地区予選の解説にも参加している。
第2期
VFサーキットにもミヤと共に登場する。
漫画版
アニメと異なり「プロフェッサー・O」という名前のフーファイターとして登場。
AL4に次ぐ実力を持つチーム「SL3(セカンド・リミテッド・スリー)」の筆頭であったが、様々なファイトを経て成長したアイチに敗北する。
なお、服装はアニメとは対照的に全身黒づくめになっている。

アニメ版の登場人物

ウルトラレア

カードショップ「PSY」店内にいた三人姉妹。後に新人アイドルユニットとして姉妹揃ってデビューした。チャンピオンシップのプロモーションを担当しており、大会のテーマソングにも彼女らの楽曲が使われている。彼女達の任務はPSYクオリアの能力者を探し出しその能力を利用することであり、アイドルデビューもその一環。第3期「リンクジョーカー編」からは「普通の人達と同じ生活を楽しんだ方が良い」というタクトの計らいにより立凪の姓でそれぞれ学校に通うことになる。

レッカ / 立凪レッカ(たつなぎレッカ)
声 - 南條愛乃 / Micheile Molineux(英語版)
誕生日2月21日魚座)、血液型はB型
三姉妹の末娘で13歳。ショップでは案内役をしていた。
小柄な女の子で、いつも明るく元気に振る舞っている。思ったことはそのまま口にするタイプで、反感を買うこともしばしば。傍若無人な振る舞いをするレンを少々嫌っている様子。
第1期
秋の全国大会のアイチVSレン戦の最中、タクトに憑依される。
第2期
旅行の準備をしている際にアイチ達が来店し、ミサキとのファイトを制した上で彼らに足りないものを指摘する。第93話でミサキと再戦し、彼女の進歩を見届けて敗北する。
デッキ
「エンジェルフェザー」で構成されたものを使用しており、他の2人が手札とダメージゾーンのカードを入れ替えるのに対し彼女はダメージゾーンからのスペリオルコールを行う戦法を得意とする。ヴァンガードにライドする際には、「きゅんきゅんライド!」と叫ぶ。主な使用カードは「回転する剣(サーキュラソー) キリエル」、「真紅の奇跡(クリムゾン・インパクト) メタトロン」。
第3期
タクトの計らいで「立凪レッカ」として宮地学園中等部に編入してくる。当初はちやほやしてくる一般の生徒たちに嫌気が差していたが、アイドルではなく一人の友達として接してくれたエミとマイに友情を感じ、彼女たちと共にカードファイト同好会を創る。クラスメイトの前ではぶりっ子を演じているが、怒ると本性をさらしてしまうこともある。
タクトの手によってЯ化した際には、世界中の人々を「烈火隊」という自分の思い通りに動く集団に引き込もうと目論み、ゴウキ達をЯ化させて宮地学園中等部の一連の騒動を引き起こす。そして、助けるふりをしてエミとマイの元に近づき、ゴウキが敗れた途端正体を現して二人を連れ去り、体育館に駆け付けたカムイをファイトを始める。しかし、Яしても尚、エミたちをЯ化させたくない本心をカムイに読まれ、彼のユニットの連続攻撃に耐えきれず敗北。元に戻り、その際の記憶は欠落したが、事情をすぐに呑み込み宮地中学のファイターをゴウキやエミ達と共に元に戻した。
デッキ
第2期同様「エンジェルフェザー」で構成されたものを使用しており主に「守護天使(セレスティアル)」と名のついたユニットで構成されている。
主な使用カードは「神託の守護天使(プロフェシー・セレスティアル) レミエル」、「団結の守護天使(ソリディファイ・セレスティアル) ザラキエル」など。Я化際の切り札は「粛清の守護天使(クリーンナップ・セレスティアル) レミエル“Я”」
コーリン / 立凪コーリン(たつなぎコーリン)
声 - 三森すずこ / Stevie Forzani(英語版)
誕生日10月13日天秤座)、血液型はB型
三姉妹の次女で15歳[32]。第3期からミサキに次ぐもう一人のヒロイン。クールに振る舞っているが、実は怒りっぽく激情的な性格。力に完全に溺れてしまったレンや、豹変して本来の優しい人間性を失いかけたアイチを見ている事もあって、次第にPSYクオリアの力に関しては否定的になり、スイコとは意見が対立する事も多くなっていく。
当初はアイチの事を見下していたがファイトを通じて彼の実力を知り注目するようになり、何かと気に掛けるようになる。アイドルとして活動する時は普段と違い明るい表情を見せているため、普段とのギャップを驚かれることもある。
第1期
ショップではアイチと対戦し、勝利している。再びアイチが「PSY」へ訪れた際にレンとファイトするが、敗北したことも相まって彼に嫌悪感を抱く。秋の地区大会の後、レンのデッキを借りたアイチと再戦するが、PSYクオリアを完全に発動させた彼に敗北した。
その後、アイチの変貌の原因が櫂であると判断し、カードキャピタルへ訪れ三和の案内の元裏ファイトで戦っていた櫂と対決。そこでアイチが変貌したことへの怒りを彼にぶつけるが、櫂自身がアイチを止める決意を固めていたことから不信感を解き、アイチが捨てたデッキを託した。全国大会の予選終了後にアイチを櫂の下に連れて行き、二人のファイトを見守った。全国大会決勝前には、アイチをフーファイター本部へ連行し、櫂とレンの決闘を見届けさせる。
デッキ
アイチと同じ「ロイヤルパラディン」で構成されているが、エースが異なるなど彼のデッキとは少々差異がある。主なメインカードは「すのうがる」、「光の牙ガルモール」などで「ガルモール」と「ハイドックブリーダー アカネ」の効果で「すのうがる」を大量展開した「ブリザードフォーメーション」を得意としている。また、レンとファイトした時にはバミューダ△、オラクルシンクタンク、メガコロニーの3つのクランの女性ユニット混合デッキを使用した。
第2期
シンガポールにてタクトに会えずに落胆するアイチと再会。「灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」を供与して彼にハッパをかけた。アイチが勝利すると微笑みを浮かべるなど、出会った当初に比べてアイチの成長を見守っているような描写が見て取れる。香港ステージでアイチが再びPSYクオリアに目覚めたことに少なからず不安を覚えていたらしく、上の世界を思い知らせるという名目でアイチとファイトを行う。そして自力を以て自身に勝利してみせたアイチの姿に、満足そうな様子を見せた。
デッキ
ロイヤルパラディンの一件から使用クランを他の2人と同じ「エンジェルフェザー」に変更している。なお、彼女のデッキはエルゴディエルシリーズを軸とした連携ライドを軸にダメージゾーンと手札の交換及びダメージ回復を主としたデッキとなっている。主な使用カードは「星辰の癒し手(コスモヒーラー) エルゴディエル」
第3期
「立凪コーリン」として宮地学園高等部に編入し、学園ではアイチの同級生となる。アイチがカードファイト部創設を計画していることを知って入部を申し出、2人目の部員となる。
校内でアイドルの自分と仲良くなりたいという者がたくさん寄ってくることに辟易し、入部希望者はカードファイトで叩きのめしている。その一方で、ミサキの入部に嬉しそうな様子を見せるアイチに不機嫌になるなど、彼を意識しているような様子も見られる。
当初は学校生活もタクトに勧められたからでカードファイト部の入部に関してもアイチの手助け目的だったが、仲間たちと行動していく内に心境が変化しており、VF甲子園地区大会ではみんなのために勝ちたいと思うまでになっている。
林間学校にてЯ化している様子を見せ、アイチを自分の者にすべくファイトを申し込むが、彼のまっすぐな視線を見てЯユニットへのライドを躊躇うなど、本来の人格が未だ残っている。その後宮地学園に戻ってきて、出くわしたカムイとファイトし、アイチとのファイトでライドできなかったЯユニットを使い、彼をЯ化させたが、カムイとのファイト中アイチの幻覚を見るなど、アイチへの思いが残っており、完全に迷いと決別していない。
デッキ
「虚無」から解放されたことにより再びロイヤルパラディンのデッキを使用。「宝石騎士(ジュエルナイト)」と名のつくユニットをメインとしたデッキ構成となっている。
主な使用カードは「導きの宝石騎士(リーディング・ジュエルナイト) サロメ」、「純真の宝石騎士(ピュアハート・ジュエルナイト) アシュレイ」など。Я化際の切り札は「哀哭の宝石騎士(ブロークンハート・ジュエルナイト) アシュレイ“Я”」
漫画
漫画では、3期同様、アイチの学校に転入しアニメ同様の流れでカードファイト部最初のメンバーになる。また、アニメではミサキの入部試験のファイトはアイチが行ったが、漫画では彼女が相手をしている。アイチが引き続きロイヤルパラディンを使用しているためか、漫画版では彼女がゴールドパラディンデッキを使用している。エースカードは「灼熱の獅子ブロンドエイゼル」、「光輝の獅子 プラチナエイゼル」。
スイコ / 立凪スイコ(たつなぎスイコ)
声 - 寺川愛美 / Nikkita Bradette(英語版)
誕生日5月5日牡牛座)、血液型はO型
三姉妹の長女で17歳。常に冷静沈着で、三人の中ではリーダー的存在。コーリン相手に善戦したアイチに「騎士王アルフレッド」のカードをプレゼントした。一見、優しそうな雰囲気を持っているが、目的達成の為に手段を選ばない面も持っており、レンの暴走を招いた事で櫂からは強い嫌悪感を抱かれている。歌に関しては厳しく、音程を外したレッカを叱った事もある。
第1期
あまり多くを語らず、PSYクオリアの能力者を探し出すために様々な行動を起こす。一時はミサキにも多少なりとも期待を寄せていた。自らの目的を成就する為にはPSYクオリアの力を完全に覚醒させる必要があるらしく、レンやアイチがPSYクオリアの力を積極的に使う事を強く望んでおり、コーリンがPSYクオリアで暴走しかけたアイチを止めたいと考えていることには深入りしないよう諌めている。
レンの更なるPSYクオリアの覚醒のため、レンに「光」と「闇」のカードを供与する交渉をし、闇のカード「ファントム・ブラスター・オーバーロード」を渡す。フーファイター本部での櫂とレンの死闘の後、光と闇のカードを供与する交渉をアイチに持ちかける。
第2期
アイチが来店した際、しばらく店仕舞いすることを告げた。
第92話で修業のためPSYにやってきたQ4との対決では2番手としてカムイとファイトする。カムイの力押し戦術を脆いと言い切りトリッキーな手段で追い詰めるも、最終的に自分の戦略を貫いたカムイに敗北する。
その後、自分たちに勝利したQ4の3人にそれぞれカード(アイチには「光輝の獅子 プラチナエイゼル」、ミサキには「日輪の女神 アマテラス」、カムイには「超獣神 イルミナル・ドラゴン」)をプレゼントした。
デッキ
他の2人同様「エンジェルフェザー」デッキで「看護師長 シャムシャエル」を軸としたデッキを使っており、ダメージゾーンと手札の入れ替えを主とした戦い方を得意とする。
第3期
タクトの計らいで「立凪スイコ」として福原高校に編入する。ナオキの対戦相手として呼び出されるが、彼の「セーラー服に無理があるんじゃねーか?」という一言に、笑みを浮かべながら激怒[33]し、彼とのファイトに圧勝した(以後彼から「セーラー服」というあだ名で呼ばれている)。その後、VF甲子園地区予選大会で再度ナオキと対決し逆転負けしているが、彼への興味を一層強くした様子を見せた。
その後、ヴォイドに乗っ取られたタクトによりЯ化。レンを仲間に引き込むべく彼とファイトするが、「撃退者 レイジングフォームドラゴン」の連続攻撃とトリガーの前に敗れ去りもとに戻る。その後は度々レンやアサカをサポートし、福原高校Я化事件の解決に貢献した。
レンに親しく話すためか、アサカからは敵対心を持たれているが、福原高校Я化事件を通して徐々に分かり合えるようになっている。
デッキ
前期同様「看護師長 シャムシャエル」を軸とした「エンジェルフェザー」デッキを使用しているが、一部の「守護天使(セレスティアル)」カードを投入している。
Я(リバース)ファイターとなった時は、「シュヴァルツシルト・ドラゴン」への連携ライドを軸としたリンクジョーカーデッキ(本人曰く、究極のクラン)を使用している。

チャンピオンシップ

チーム男前
カードショップ「男前」の代表チーム。昨年の全国大会にも出場した強豪。海賊風のコスチュームに身を包んでいる。「グランブルー」デッキを用い、ドロップゾーンからユニットをコールする「無限復活地獄」を軸とした戦術を使う。
大文字ゴウキ(だいもんじゴウキ)
声 - 伊藤健太郎 / Adam Hunter(英語版)
「チーム男前」の船長(チームリーダー)。高校1年生。カムイがヴァンガードを始めるきっかけとなった人物でもある。
豪快で荒っぽいところもあるが、「妹を不幸にする奴は許さない」「妹は何をしても許せる」とまで豪語する妹思いの兄であり、チーム入りを渋るカムイの意思を尊重して彼を後押しする兄貴分である。カムイの意中の相手がアイチであると勘違いして彼にファイトを挑み、誤解は解けたもののカムイの相手が別にいることは解ってもらえなかった。
地区大会第1戦ではチームメイトと妹と共に「Q4」の試合を観戦していた。決勝戦で再びアイチと激突し、彼の成長を見届けて敗北を受け入れた。決勝戦でのカムイと戦うという約束だけでなく、Q4の勝利で婚約を破談にするという約束も反故にして相変わらずカムイとナギサを結婚させたがっている。
全国大会の予選の昼休み中にナギサと共にアイチ達の応援に駆けつけ、そこでカムイが離反した事、ケンジからアイチの決意を知ることになり、エミと妹と共に彼を探し、仲間とは何かを諭した。
その後、秋の全国大会地区予選でアイチ達と再会し決勝での再戦を誓うも準決勝でキョウ率いる「チームアヴェンジャーズ」に敗北する。
第2期では留学の一件で悩んでいた光定の真意を見抜き、自分とファイトさせることで彼の気持ちを後押しした。また、ゴーという彼そっくりのキャラが登場しており、シンガポールでホテルを切り盛りしている。
第3期では、ナギサを将来通わせるために宮地学園の見学会に参加。品のある宮地学園に相応しいよう、荒々しい行動は慎む「海賊紳士」をチームのモットーとしていたがレッカによってЯ化し、「欲しいものは奪い、従うのは己の信念のみ」という歪んだ海賊理念を広めるべく見学会を乗っ取り海賊入団会を始める。そしてカムイと対峙し、人質にとったエミとマイを利用して彼とファイトするが、スタンドトリガーと「最強獣神エシックス・バスター・エクストリーム」のリミッドブレイクを絡めたリアガードの連続攻撃により敗北し、元に戻る。しかし、Я化したナギサにいい様に利用された挙句「お兄ちゃんはもういらない」と暴言を吐かれ、さらにカオルやヒロシに手の平を返すように見限られたことで肩を落としてしまった。さらにナギサとニンジャマスターのどちらかを応援するか迷っていたが、ナギサが元に戻った後、二人でヒロシとカオル、そして宮地学園の生徒を正気に戻した。
主な使用カードは「キャプテン・ナイトミスト」、「魔の海域の王バスカーク」などで第2期では「氷獄の死霊術師コキュートス」など極限突破に収録されたカードも追加している。Я化した際の使用カードは、「七海覇王 ナイトミスト」、「氷獄の冥王 コキュートス“Я”」。
大文字ナギサ(だいもんじナギサ)
声 - 広橋涼 / Katie McMillan(英語版)
ゴウキの妹。小学校4年生。嫌がって逃げるカムイにしつこく抱きつくほど、彼を好いている。カムイは彼女が苦手であり、ことあるごとに拒絶しているが全く理解されていない。カムイが「チーム男前」に参加しなかったのも彼女が原因。エミを一方的に恋敵にしている。ちなみに「小学4年生になったから結婚できる」と発言したが、日本の法律では不可能である。
第1期
カムイと再会した当初、彼とファイトしたがっており、関東第三地区大会決勝において先鋒として念願の対戦を果たす。彼が動揺していたこともあり勝利を収め、求婚した。Q4が勝てば結婚はナシとされていたが、婿にするのは諦めるとしつつも今度はカムイの嫁に行くと言って状況は変わっていない。
全国大会の予選の昼休み中に兄と共にアイチ達の応援に駆け付けるも、カムイが行方不明になっていることを知り兄やエミと共に彼を探し、カムイに涙ながら檄を飛ばした。
デッキ
カムイとお揃いがいいとのことでチーム男前メンバーの中では唯一「グランブルー」ではなく「ノヴァグラップラー」を使用しており所持カードも女性タイプのカードがやや多い点を除けばほぼカムイと同じ構成である。
また、ライド時の台詞も「ナギサ様ライド!」とカムイに酷似したものを使っており、キョウが「俺様ライド!」と発言した際は非常に不快な表情を見せていた。
第2期
ビーチという彼女そっくりのキャラが登場しており、兄を手伝っている。
その後、日本ステージではチーム男前の代表として再びカムイと対戦。今度こそ結婚する気で攻め立てるも一歩及ばずカムイに敗北する。
デッキ
第1期同様「ノヴァグラップラー」だが、「獣神」軸のカムイに対し「デスアーミー」シリーズを軸とした物に変更している。切り札は「無幻侵蝕体デスアーミー・コスモロード」。
なお、第1期と異なりライド時の台詞は「ナギサちゃんライド!」に変更されている。
第3期
小学校5年生となり、ゴウキの勧めで宮地学園中等部へ進学させようと見学に来るが、当の本人はカムイと同じ後江中学がいいと拒んでいる。その後レッカによってЯ化し、ゴウキとのファイトが終わったカムイと対峙する。Я化しても人の話を聞かずに一方的にカムイに言い寄る点は変わっていないが、カムイに対する独占欲が強くなり、彼を自分だけのものにすべくファイトを申し込む。だが、直後に現れたニンジャマスターNEOに妨害され、そのまま彼とファイトを始める。終盤には切り札を出し追い詰めるもヒールトリガーを引かれた挙句防ぎきられ、反撃を受けて敗北。元に戻り、ゴウキ達と共にЯ化したファイター全員を元に戻した。
デッキ
これまで同様「ノヴァグラップラー」を使用。カムイと同じ「獣神」軸となっており、デッキ内のユニットもほぼ同じだが、クリティカルとヴァンガードスタンドを重視とした「インフィニット・ヘル」を得意とするなど、カムイのリアガードスタンド戦法とは対照的な構成である。Я化した際の切り札は「最凶獣神エシックス・バスター“Я”」。
中津川ヒロシ(なかつがわヒロシ)
声 - 鷹嘴翼 / Andrew Gummer(英語版)
中学3年生。他のメンバーに比べて細身で長身。
地区大会では準決勝まで出場していたが、実はナギサの代理として出場していたため決勝では欠場。ファイトの描写がなかったため使用デッキは不明。三期にてЯ化するが、エイジにデッキを隠され、結果的にはゴウキ達によって正気に戻された。
小松原カオル(こまつばらカオル)
声 - 風間勇刀 / Corby Proctor (英語版)
中学3年生。ことあるごとにボディランゲージを交えて「ジャパーン!!」と叫んだり語尾として(時に強引に)用いる癖がある。
関東地区大会決勝戦第2試合ではナギサに「負けたらウニ千個を飲ませる」と脅迫されつつゴウキ直伝の戦術を櫂に見せつけるが、力及ばずに敗北した。
ちなみに本名は小松原・ジャパーン・カオルであり、日本人とブラジル人の両親から生まれたハーフである事が設定として判明している[34]
尚この設定は第3期ではЯ化した際、語尾が「ブラジール!!」になっていたため、ハーフであることが象徴されたと同時に人相の変化にも象徴を現している。
スリーブラックス
チームQ4の地区大会1回戦の対戦相手。「かげろう」のカードで構成されたデッキを使用。
名前の由来(名字に「黒」のつく3人組)に合わせてか黒魔術師のような出で立ち・振る舞いをしているが、森川の「本当に黒魔術が使えるのか」という問いには冷静に否定するなど、心底なりきっているわけではない模様。また、実は3人とも名前から連想されるような明るい好青年である。
秋の地区予選にも参加していたが特に見せ場もなく敗れ去る。
黒沢ヒカル(くろさわヒカル)
声 - 小野塚貴志 / Chris lppolito(英語版)
緑髪の男。先鋒で善戦するも、新しいカードを使いこなしたアイチに敗北した。
黒崎ライト(くろさきライト)
声 - 最上嗣生 / Brendan Hunter(英語版)
紫髪の男。中堅で櫂と戦い、圧倒的な実力差の前に敗北する。
黒田アキラ(くろだアキラ)
声 - 佐々木啓夫 / Andrew Gummer(英語版)
黒髪眼鏡の男。2点先取のルールに伴い、対戦せずに終わる。彼のみ使用デッキは不明。
チームジュラシックアーミー
「Q4」の全国大会予選リーグ第1戦の相手。メンバーは服装から言動に至るまで全てが軍人風。デッキは「たちかぜ」のカードで構成されたものを使用。試合後は自分達を追い込んだQ4を強敵と認め敬意を表し、敬礼した。最終的に総勝利数結果により2位で決勝進出を遂げた。秋の全国大会でもQ4と最初に対峙したが敗北した。
龍堂グンジ(りゅうどうグンジ)
声 - 大久保利洋 / 未クレジット(英語版)
ベレー帽を被った鬼教官のような男。語尾は「〜である」。
春の全国大会第1試合先鋒戦でアイチと対峙。「やる気だけでは勝ち進めない」と警告し、互いにダメージ5まで追い詰める接戦となるも、最後のダメージチェックでヒールトリガーを発動させたことでアイチの攻撃を凌ぎ切り、先鋒戦を制した。
秋の全国大会でも第1試合にてアイチと対峙するが、PSYクオリアに覚醒したアイチに圧倒され敗北。彼の変貌ぶりに対して、強くなったと評価しつつも敬礼するに値しないと戦慄していた。
その後、第2期の日本ステージで三度アイチと対峙。新たに投入した「破壊竜ダークレックス」のリミットブレイク効果でアイチのシールドを削りきるも返しのターンでのアイチの反撃に耐え切れず敗北。しかし、2戦目と違いアイチの強さを再評価し敬礼を送り更にアイチ自身の成長を自分なりの言い方で評価する一方で日本ステージで最も注意すべきはチームアンノウンであるとアイチに警告した。
龍川ブンジ(りゅうがわブシン)
声 - 坂東孝一 / 未クレジット(英語版)
ギャリソンキャップを被った下士官のような男。語尾は「〜であります」。
春の中堅戦ではミサキの戦術によって窮地に陥るも、グンジ同様にヒールトリガーに助けられ、彼女を退けた。
秋の中堅戦ではカムイと戦うが、特に見せ場もなく敗北した。
クレジットでは名前が「龍堂ブンジ」と表記されていた。
龍島シンジ(りゅうじまシンジ)
声 - なし
眼鏡をかけた軍服姿の男。本編中では一切喋らなかったため名前は不明だったが、その後書籍にて明らかになった。
チームマッスルブレイン
「Q4」の全国大会予選リーグ第2戦の相手。メンバーは「(技名)の××」といった呼び名で登録されている。デッキは「ノヴァグラップラー」のカードを中心に構成されたものを使用。モットーは「最強の体に最強の頭脳は宿る」
キックのシュウ
声 - 下山吉光 / 未クレジット(英語版)
先鋒で櫂と対決した人物。眉間にテーピングをしているのが特徴で、特技はキックでバットを折る事。
純正の「ノヴァグラップラー」デッキで櫂に挑むも、櫂のスペリオルライドからの速攻で瞬殺され、バットではなく自分の心(ハート)が折れてしまった。
パンチのケン
声 - 興津和幸 / 未クレジット(英語版)
中堅戦でミサキと対決した人物。片目を隠すほど長い前髪が特徴で、毎日砂に拳を叩きつけ鍛えており、そのためかファイトでのアタックをすべてパンチに例えている。
シュウと異なり「ノヴァグラップラー」と「メガコロニー」のカードを混ぜた混成デッキとなっており、「メガコロニー」のカードで相手の行動を封じつつ「ノヴァグラップラー」のカードの効果でダメージゾーンのカードを再び表にし、再度「メガコロニー」のカード効果を狙う戦術を得意としている。
ギリギリまでミサキを追い詰めるも、彼女の両親の思い出がこもった「満月の女神ツクヨミ」のスペリオルライドで形勢を逆転され敗北する。
寝技のスネーク
声 - 佐々木啓夫 / 未クレジット(英語版)
マッスルブレインの大将である茶髪の髪を逆立てた男。心が折れたシュウを慰めていたが、Q4の2連勝によりファイトせずに終わったためデッキ内容は不明。
チームフレグランス
秋の地区大会におけるQ4の1回戦の相手。調香師の3人組で、香りから相手の感情を読み取り、ファイトを有利に進めることを得意としている。
下記の2名の他にコロンという名の小柄な少年が参加していたが、彼の詳しいプロフィールは不明。
パルファン
声 - 宮田幸季
先鋒でアイチと対戦した中分けの男。順調にファイトを進めてはいたが、能力に目覚めつつあるアイチに敗れた。
デッキは「オラクルシンクタンク」で、「オラクルガーディアン」と名のついたカードを多く使用している。
トワレ
声 - 後藤麻衣
中堅でミサキと対戦した赤髪の女。複数のカード能力によるコンボによって判断ミスを誘われて敗北した。
デッキは「グレートネイチャー」と「ロイヤルパラディン」の混成デッキ。
チームSPYダー(チームスパイダー)
盤外戦や情報戦を得意とする、Q4の全国大会2戦目の相手。彼らには名前が設定されていない。
使用クランは共通して「メガコロニー」。
チームSPYダーのリーダー
声 - 樫井笙人
眼鏡をかけた髭面の男。中堅でミサキと対戦し、精神的に揺さぶりをかけて戦うも敗北。ミサキの身元調査をしていたような描写もあり、精神面で相手を追い詰めた上でいたぶりつけるファイトを好みとする陰湿な性格。
名称不明A
声 - 鷹嘴翼
作務衣を着た青年。エミに似た仮面をかぶってカムイを陥れようとするも、ふとした拍子に仮面が外れ、彼の怒りを買ってしまい敗北。
名称不明B
声 - 佐々木啓夫
眼鏡をかけた男。Q4の2連勝によりファイトせずに終わったためデッキ内容は不明。
チームFFBS(フーファイター ブリリアントスターズ)
フーファイターの中でAL4に次ぐ実力者を選抜した美形揃いの部隊。突如として関東第三地区大会の会場に大軍を引き連れ、Q4に敗北したアヴェンジャーズを「負け犬の始末を付ける」と言い放って殲滅した。
全国大会予選ではQ4に敗北する失態を演じ、本選にてAL4に1勝でもすれば水に流すとされたものの、内ゲバの様相を呈して敗北する。
第3期では、リバース化したテツに敗北し、リバースファイターとなってしまった。
美童キリヤ(びどうキリヤ)
声 - 水島大宙
オレンジのスパイキーヘアでチームのリーダー。レンがアイチにシャドウパラディンのデッキを供与したことに不満を抱いているが、レンを満足させれば空席になっているAL4の4位を譲るという言葉に闘志を燃やす。
予選最終戦のアイチとの大将戦ではユニットの特性を大いに利用した連続攻撃を仕掛けるが、功を焦るあまり宣言した「ファイナルターン」を失敗し、更にアイチからの反撃で敗北する。彼には数多くの女性ファンが存在するが、敗北したことで見限られたばかりか、レンからも名前を忘れられてしまった。
本戦ではテツと先鋒戦で対決するも、歯が立たずに敗北した。
デッキは「ペイルムーン」。「宵闇の奇術師ロベール」を主力として使用する。
美好ヒロミ(みよしヒロミ)
声 - 岡本寛志
ピンクの長髪。ユニットを君付けで呼んだり、形容詞を多用する。彼にも数多くの女性ファンが存在するが、潔い言動からか「負けても美しい」と見限られることはなかった。
先鋒戦でカムイを追い詰めるが、カムイの「シュテルン・ブラウクリューガー」のスキルで逆転負けを喫する。しかし、カムイを少し美しいと評価し、他のメンバーを本気にさせる切っ掛けとなった。
デッキは「ロイヤルパラディン」で、「ガラハッド」シリーズを主軸とする。「機が熟すまで蝶のように舞い、時が来たら蜂の様に刺す」のが彼の美学でもある。
美南ハルミ(みなみミハル)
声 - 川田紳司
オネエ言葉で話す緑髪の青年。中堅戦でミサキと対峙、これに勝利する。
本戦ではアサカと中堅戦で対決するも、特に活躍の場面もなく敗退した。
使用クランは「かげろう」であり、「封竜ブロケード」を切り札にしている。
美浜アユム(みはまアユム)
声 - 比嘉久美子
紫髪の少年。彼のみクレジットされておらず(担当声優の比嘉の名はエイジ役でクレジットされるため)、ファイトする描写も存在しない。

VFサーキット

第2期から開催されるヴァンガードファイトの公式大会の関係者達。

立凪タクト(たつなぎタクト)[35]
声 - 高垣彩陽[36] / Patricia Bacchus(英語版)
立凪財閥の総帥で、VFサーキットの主催者。
66話から登場。最初は櫂と幻覚ファイトをしていた。その後、人が誰もいないカードキャピタルでアイチとカードファイトをし、途中でいなくなってしまった。67話でVFサーキットのプロモーションビデオで、サーキットの主催者であることが明かされた。
PSYクオリアに関して繋がりがあり、シンガポールでのアイチとクリス、ソウルでのアイチとレンのファイト中に各人のイメージ内に介入。彼らを先導者と呼び、勝ち上がるよう進言する。
98話で惑星クレイを救う先導者を集めるためにVFサーキットを開催していたことが明らかになり、選ばれしファイターを地球とクレイをつなぐ空間に送りこむ。しかし本性を現したレオンによって力を奪われ、アイチに真実を語ったあと、レオンを止めることをアイチ達に託すと同時に彼らの記憶を元に戻した。
登場時には額に緑色の紋様(灼熱の獅子 ブロンドエイゼルと同じもの)があったが、アイチがクレイを解放したと同時に消失した。
第3期
ウルトラレアの3人をそれぞれの学校に通わせるように計らった。しかし127話にて再びヴォイドが惑星クレイにおける再び侵攻を開始し、Я(リバース)ファイターを増加させるために体を乗っ取られてしまい、額には赤色の紋章が3つ浮かび上がる。そして、本来の意識はヴォイドの意識によって消されてしまった。
チームドレッドノート
蒼龍レオンが率いるQ4の香港ステージでの決勝の対戦相手。ドレッドノートは「恐れ知らず」という意で、イギリスでは艦船の名称にも用いられる。
蒼龍レオン(そうりゅうレオン)
声 - 神原大地
誕生日8月1日獅子座)、血液型はB型
83話で初登場した少年。カードショップPSYを訪れてその場に居合わせたDAIGOとファイトし、すぐに去って行った。冷静な性格で、よく現在の状況を風に例える。スタンドアップの際には、『スタンドアップ・マイ・ヴァンガード』と宣言する。
彼もまたPSYクオリアの能力者で、その能力はスイコ曰く『今までの能力者の中でも強大な力の持ち主』。決勝戦でアイチとの能力者同士のファイトを制したが、アイチの能力については『いい風だ』と一定の評価をしていた。
かつてアクアフォースとともに7つの海を支配していた蒼龍の民の末裔で、幼い頃は蒼龍の民を導くと言われる『蒼龍の子』の伝説を信じる純粋な少年だったが、ある時伝説が作り話であり、自分たちが歴史に埋もれて滅び行く運命の一族であることを知って絶望する。その際に心に生まれた負の感情を謎の勢力「ヴォイド」に付け込まれて取引に応じ、アクアフォースの復活と引き換えにロイヤルパラディン達を封印するように仕向けた。その後、自分こそ『蒼龍の子』であると宣言し、アクアフォースの復活とともに一族を再興し、表舞台へ返り咲くことを目論んでいる。
惑星クレイに転送されてからその本性を現わし、タクトの力を奪う。PSYクオリアに加えてヴォイドの力も取り込んで櫂を打ち負かし、駆けつけたアイチと対峙。ヴォイドによる身体への侵食を強靭な意志の力で抑え込んでファイトし、アイチを極限まで追い詰めるが土壇場のヒールトリガーで攻撃をしのぎ切られ、返しのターンのアイチの攻撃を防ぎ切れずに敗北。クレイの先導者となったアイチとゴールドパラディンによってヴォイドは一掃され、レオンに憑依していたヴォイドも放逐された。
デッキ
ヴァンガードファイターの間で伝説のクランと言われている「アクアフォース」で構成されたデッキを使用。切り札は「蒼嵐竜 メイルストローム」「蒼嵐覇竜 グローリー・メイルストローム」。
第3期
香港の高校に通っており、『VF甲子園』参加の前に日本に慣れてもらおうというテツの計らいで福原高校へ招待され、アサカと試合を行う。アイチに対し以前のような失敗をしないことを誓い、VF甲子園での再戦を望む。タクトに招かれて宮地学園に来た際には、ひょんなことから那嘉神エルとファイトするが、重度の中二病を患っている彼と絶妙に話がかみ合っていた。『VF甲子園』参加を前にしてホテルで宿泊していたが、リバース化した光定とユリ、SITジニアスから強引にファイトを申し込まれる。ジリアンとシャーリーンがそれぞれリーとアリに敗れ孤立無援となるが、同じ過ちは繰り返さないという強い決意のもと、新たな切り札「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」の連続攻撃で光定とのファイトに勝利する。その後、正気を取り戻した光定と共闘でリバース化したユリたちを救う。
その後、『VF甲子園』決勝で福原高校と当たりレンと互角の勝負を繰り広げるも僅差で敗北し準優勝となった。
デッキ
前作同様「アクアフォース」で構成されたデッキで、「蒼翔竜トランスコア・ドラゴン」「終末の切り札レヴォン」「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」を新たに使用する。
ジリアン・チェン
声 - 植田佳奈
誕生日12月13日射手座)、血液型はA型
レオンに仕えるチェン姉妹の双子の姉。高圧的な性格。VFサーキット決勝戦ではファイトをしなかったが、惑星クレイでは妹のシャーリーンと組んでのタッグファイトに臨んでいる。リンクジョーカー編ではアリとのファイトでリバース化してしまうが、レオンと光定の協力により元に戻る。
シャーリーン・チェン
声 - 後藤沙緒里
誕生日12月13日射手座)、血液型はA型
ジリアンと同じくレオンに仕えるチェン姉妹の双子の妹。決勝戦でレオンのタッグパートナーを務める。普段はおっとりとしていてどこまでもマイペースだが、一旦怒らせると姉のジリアンでも手がつけられなくなる。クレイでは姉のジリアンと組んでのタッグファイトに臨んでいる。リンクジョーカー編ではリーとのファイトでリバース化してしまうが、レオンと光定の手で救われる。
デッキはレオンと同じ「アクアフォース」。
チームSITジニアス
VFサーキットに招待されたシンガポール工科大学の現役大学生。3名ともカムイと同年代であり、飛び級で入学した精鋭である。試合では最小ターンでファイトを制して一躍注目を浴びた。シンガポールステージにおいて3回戦でQ4を、決勝戦でカエサルを圧倒的な実力で撃破してシンガポールステージ優勝を飾った。3名とも「グレートネイチャー」で構成されたデッキを使用している。
リンクジョーカー編では、来日してアイチと談笑する姿を見せている。
クリストファー・ロウ
声 - 矢作紗友里
通称「クリス」。3人のリーダー格でアイチの対戦相手。アイチ達に対して挑発的な言動を取る。3期連続で学内チャンピオンに輝く実力の持ち主だが、そのポジションを守るために全てをヴァンガードに費やすあまりに「強いことは孤独」と考えるようになり、チームメイトのリーやアリでさえも仲間とは思っていない。
アイチとのファイト中にタクトの介入によってPSYクオリアの能力者として覚醒し、その力を再び振るうことを躊躇うアイチを蹴散らした。
99話にて「ヴォイド」により心の闇が解放されたことで、第1期のアイチやレン同様、PSYクオリアの闇に飲まれてしまう。
自分のPSYクオリアの力に絶対の自信を見せていたが、アイチが敗北することなく攻撃を耐え切ったことで狼狽え、最後はアイチの「光輝の獅子 プラチナエイゼル」のアルティメットブレイクにより大幅強化されたユニットたちの猛攻に耐えきれず敗北。PSYクオリアの闇から解放された直後、他のメンバーと共に地球へ強制送還された。リンクジョーカー編で日本のカードファイト事情を調べるためにほかのメンバーと共に来日し、以前と違い周りに気を使う発言もするようになった。第134話では、帰国した光定から強引にファイトを申し込まれ、SIT仕込みのころとは別次元の強さを誇る彼に敗北。リー、アリと共にリバースファイターとなるが、レオンと正気を取り戻した光定に敗北し、全員正気を取り戻す。
主な使用カードは「学園の狩人 レオパルド」、「双筆の闘士 ポラリス」、「特別名誉博士 シャノアール」。
リー・シェンロン[37]
声 - 下田麻美
ミサキの対戦相手。シンガポールの名家の出身で、「名家の人間はヴァンガードファイトでも最強でなくてはならない」という持論を持つ。飛び級で大学に入ったことを鼻にかけ、ケンジやカムイを挑発するような言動を取っていたが、学内トーナメントではクリスに敗北しており、チーム内でナンバー2に甘んじていることに内心では不満を募らせている。また、「チームメイトは仲間ではなく敵」「クリスを倒すのはこの俺」と言い放つなど、その結束は極めて危ういものであったが、一方でナンバー1であり続けるために人一倍努力をしていたクリスの事を内心では尊敬していて、クリスが「ヴォイド」に魅入られた時には、涙ながらに彼に元に戻るよう訴えた。試合ではミサキに辛辣な言葉責めを浴びせて勝利している。
クリスがPSYクオリアの闇から解放された際には「またPSYクオリアに頼ったら許さない」と言いながらも彼を信用する胸を伝え、アイチ達に激励の言葉をかけて、他のメンバーと共に地球に強制送還された。リンクジョーカー編でクリスと共に来日。少々棘のある発言は変わりないが、かなり物腰が柔らかくなっている。また、シンガポールで光定に敗れたことがクリスの口から語られている。
主な使用カードは「武装教官 バイソン」でリバース化した際の切り札は「学園の処罰者 レオパルド “Я”」。
ファジル・アリ
声 - 根本圭子
カムイの対戦相手。無類の女好きでナルシスト。しかしその反面PSYクオリアによって傲慢になったクリスの言動も笑顔で流すなど心の広い好人物でもある。「ヴァンガードの強い男に女はなびく」が信条。ファイト中はパワーを「モテモテ度」、クリティカルを「ズッキュン度」などと表現する。カムイのイメージのエミをも手中に収めると言い放つも、カムイの意地に押される形で敗北した。試合後は己の道の険しさを再認識して表情を曇らせていたが、自らの勝利に過剰なまでに拘るリーとは異なり、負けても気持ちの切り替えが早い。
クリスがPSYクオリアの闇から解放された際には、アイチ達に「このピンチを救ったら女の子にモテる」という彼なりの激励の言葉をかけ、他のメンバーと共に地球に強制送還された。リンクジョーカー編ではクリスらと共に来日。だが、日本のメイドに会いたがったり、自分の彼女の多さを森川に自慢するなど、女癖の悪さは相変わらずのようである。
主に「ロックス」と名前につく連携ライドを主体としたデッキを使用する。リバース化した際の切り札はリー同様に「学園の処罰者 レオパルド “Я”」。
チーム忍
シンガポールステージでのQ4の1回戦の対戦相手。マークのような台詞回しをし、全員が忍者のコスプレをしている。世界中の大会に疾風のように現れては優勝を奪い、疾風のように去っていくと言われている。
「忍者はいかなる場所にも忍び、いかなる戦術をも使いこなし歴史を動かしてきた究極のファイター」という自負を持っており、それぞれ異なるデッキを使いこなす。
ジャック
声 - 浜田賢二
チームリーダーでアイチの対戦相手。アイチを見くびるような言動を取っていたが敗北し、自分が未熟者であると痛感した。
デッキ
「むらくも」で構成されたものを使用。
リザード
声 - 保志総一朗
ミサキの対戦相手。ミサキとのファイトを制し、「弱い魂など要らぬ」と言い放った。尚、他の二人はファイトの際「忍法」と発言しているが、彼だけは発言していない。
デッキ
「グランブルー」で構成されたものを使用。
クランク
声 - 小島幸子
カムイの対戦相手。カムイの手の内を見透かしたようなファイトをするも敗北した。
その後、日本ステージでもカムイと対決し敗れている。
デッキ
「ネオネクタール」で構成されたものを使用。
チームディビナシオン
シンガポールステージでのQ4の2回戦の対戦相手。ファイトに占いを融合させて戦うのが得意と称しているが、3人ともどことなくその占いは胡散臭い。
占い師らしく3人ともデッキは「オラクルシンクタンク」を使用。
クリスタル
声 - 間島淳司
アイチの対戦相手。名前の通り頭に水晶玉を乗せている。当初は優勢だったが、アイチのダメージが5になっていたことを見落としリミットブレイクにより敗北した。
ホロスコープ
声 - 子安武人
ミサキの対戦相手。自らを色男と評するナルシスト。派手なマント身に着け足元にプラネタリウムを置いている。ミサキに対してアプローチをかけていたが、嫌悪したミサキの投入した「邪眼の美姫 エウリュアレー」の効果で手札のシールド持ちカードをすべてバインドされ惨敗した。
ゼイチク
声 - 山口勝平
カムイの対戦相手で、会話の語尾に「~ねん」とつける。背負っているラジカセから猫の鳴き声や風の音を流してカムイにプレッシャーをかけ精神的に追い込むも、その思いを跳ね返したカムイに惨敗する。ちなみにカムイのことをいろいろ言い当てていたが、すべて正反対の答えだった。
チームセブンシーズ
ソウルステージでのQ4の1回戦の対戦相手。海賊のような格好をした三人組で、各々異なる特殊ルールの下Q4メンバーと激突した。
3人ともデッキは「グランブルー」を使用。
キジカ
声 - 皆川純子
リーダー格の姐御肌な女性。『前列リアガードもドライブチェックが可能』という特殊ルールの下アイチと戦いを繰り広げたが、前列すべてにグレード3を展開しスタンドトリガーを絡めてツインドライブを繰り返すアイチの戦術の前に敗北した。
ラジック
声 - 佐藤雄大
ミサキの対戦相手の青年。『攻撃・防御側ともにターンを30秒以内に終えなければならない』というルールの制約に苦しめられる中、持ち前の記憶力を最大限に活かしたミサキの迅速かつ的確な攻撃に敗れた。
ゲラック
声 - 中嶋ヒロ
カムイの対戦相手の少年。『攻撃対象が見えない』という特殊ルールにより自分のヴァンガードへの攻撃を免れ続けたが、やがてカムイの攻撃によってヴァンガードの位置を把握され、集中攻撃を受けて敗北。
チームラウ
香港ステージでのQ4の1回戦の対戦相手。三人とも血の繋がった兄弟であり、全員語尾に「~じゃ」とつけて話す。
デッキは「たちかぜ」を使用。ただしケネスのみファイト描写がないため使用デッキは不明。
ケネス・ラウ
声 - 西田雅一
ラウ三兄弟の長男。タッグファイトにはチームから二人しか出場できないため、控え室から弟たちのファイトを見守っていた。
弟たちがQ4に敗れた後勝利を喜ぶ彼らの前に兄弟揃って姿を現し、アイチとミサキのチームワークを称賛してその場を後にした。
テレンス・ラウ
声 - 白熊寛嗣
ラウ三兄弟の次男で、人並み外れた巨体の持ち主。性格は豪放で心優しい。タッグファイトの相手はアイチ。
『軍竜 ラプトル・カーネル』を軸としたデッキ構築をしており、ラプトルシリーズの連携ライドを用いて順調に自分の戦力を整えていった。
ラプトル・カーネルのリミットブレイク能力とブラキオシリーズの退却時効果を組み合わせた連続攻撃でアイチの手札をゼロにまで追い込むが、温存していた手札を用いたミサキのタッグガードに攻撃を阻まれてしまった。
フェリックス・ラウ
声 - 水野麻里絵
ラウ三兄弟の三男で、小柄な少年。タッグファイトの相手はミサキ。
テレンスと同じくラプトルシリーズを投入したデッキを使用する。しかし構築傾向は兄のものとは異なり、『暴君 デスレックス』などブースターパック『蒼嵐艦隊』で強化される以前のたちかぜのユニットをメインで用いている。
兄弟ならではの息の合ったコンビネーションでタッグガードを巧みに使いこなしていたが、アイチを助けテレンスの猛攻を防ぎきったミサキの反撃の前に兄共々ガードに使える手札を使い切り敗北した。
チームバトルウィ-ヅ
香港ステージでのQ4の準決勝の対戦相手。三人とも名前はから由来するものだと思われる。「ネオネクタール」のデッキで「銃士」の名のついたユニットを多く使う。ただしチームラウ同様、ウズラのみファイト描写がないため使用デッキは不明。
チーム名は『戦う雑草』の意だが、本人たちは雑草を『THE・草』、つまり草の中の草と称し彼らのような雑草魂で戦うと宣言。また自分たちと同じく植物由来のチーム名を持つQ4(クアドリフォリオ、「四つ葉のクローバー」の意)のメンバーに対し「ネオネクタール」を使用していないことに激怒していた。
カラス・エンドウ
声 - 大浦冬華
黒髪の少年。頭に特徴的な形状のゴーグルをつけている。
スズメ・エンドウ
声 - 相田さやか
橙髪の少年。
ウズラ・エンドウ
声 - 長谷美希
白髪の少年。カラスとスズメの語りに号泣していた。
チームアンノウン
日本ステージで対戦者たちの障害となるべく実行委員会より派遣された覆面チーム。3人ともかなりの実力者でチームQ4の日本ステージ最後の壁として立ちふさがる。なお、EDのキャストクレジットは正体を隠している間は下の名前表記で、正体を明かした回以降は本名表記になっている。
キングZ
声 - 野島健児
正体は六月ジュン。詳しくは彼の項目参照。
クイーンY
声 - 牧口真幸
正体は臼井ユリ。詳しくはチームカエサル参照。
ジョーカーX
声 - 稲田徹
正体は新城テツ。詳しくはチームAL4参照。

リンクジョーカー編

宮地学園 高等部

カードファイト部

宮地学園高等部でヴァンガードをするため、アイチが創設した部活。「初心者歓迎」と銘打っているものの、コーリンの入部により入部希望者が殺到。コーリンの決定により入部には部員に勝利することが条件となったため、初心者だらけの宮地の生徒には入部はかなり厳しい。生徒会の妨害工作に遭いながらも部員を5人集め、さらに設立の条件として提示された後江高校との対外試合に勝利、正式な部として発足した。その後、生徒会からの要請により、部長はアイチに、副部長はナオキとなった。全国大会及びアジアサーキットの覇者であるチームQ4のメンバーを二人も擁しているため、VF甲子園予選では初出場ながらダークホース扱いされ、前評判に恥じず決勝まで上り詰めるも、福原高校には一歩及ばず本選への切符は逃してしまった。

先導アイチ
部の創設者であり部長。#チームQ4を参照。
立凪コーリン
2人目の部員。#ウルトラレアを参照。
石田ナオキ(いしだナオキ)
声 - 奈良徹
誕生日4月19日牡羊座)、血液型はA型
高等部1年A組の生徒で、アイチの同級生。小学校・中学校共に宮地学園に在籍。情熱をかけるものが見つからず退屈な日々を過ごしていたが、アイチとのファイトで胸が熱くなるものを覚え、ヴァンガードに魅せられていく。
かつて初等部でいじめられていた頃のアイチを覚えており、日に日にボロボロにされる彼の様子を知りながらも見て見ぬフリをしていたことに内心負い目を感じていた。しかし、その頃とは打って変わってヴァンガードを生き生きと楽しむ現在の彼の姿に触発されて自らも『変わりたい』と強く願うようになり、アイチの立ち上げたカードファイト部に入部することを決意。入部試験のコーリンとのファイトに勝利し、カードファイト部3人目の部員となった。部設立後の副部長決定トーナメントでは敗北するものの、やる気を買われてミサキやコーリンからの勧めで副部長となった。
クラスでは不良扱い[38]されており、振る舞いは粗暴で口の聞き方も悪くたびたび失言をしているが、宮地学園にいることから頭脳はそれなり[39]。向上心が旺盛で良くも悪くも表裏のない性格であり、強くなるために犬猿の仲であるシンゴや年下のエミやマイにも教えを請う謙虚な面も持つ。一方、空気の読めない発言をしてしまうこともしばしば。
ヴァンガードを初めて日が浅いため、チームドレットノートやAL4、ウルトラレアのことについては全く知らず、たびたび話についていけない面を見せる。
最初にヴァンガードを教わったアイチの影響で、ライド時には『ブチかませ!オレの分身!』と叫ぶのが癖になっている。
VF甲子園終了後、生徒会書記の長代を尾行したところ怪しげな空間に辿り着き、そこで何者かと連絡をとる長代の姿を見る。その後、経緯は不明だがЯ化した状態でカードキャピタルに現れアイチとファイト。普段の彼からは想像できない強さでアイチを追い詰めるも逆転負けし、正気を取り戻した。
デッキ
カードキャピタルで購入した「なるかみ」の最新トライアルデッキ(帝国の抹消者)をベースに独自に調整したもの[40]を使用しており、「抹消者(イレイザー)」と名のつくカードをメインで使用していたが、スイコ戦では「抹消者」以外のカードを軸としたデッキを使用した。
主な使用カードは「抹消者ボーイングソード・ドラゴン」、「抹消者ガントレットバスター・ドラゴン」、「アーマーブレイク・ドラゴン」「抹消者 ボーイングセイバー・ドラゴン “Я”(Я化時)」
漫画版
ほぼアニメと同じ流れでカードファイト部に入部する。
デッキもアニメ同様なるかみだが、こちらはトライアルデッキではなくレクチャーを頼まれたシンが用意した独自のものとなっている。その後、スイコ戦で「ドラゴニック・カイザー・ヴァ―ミリオン」を使用したことから構築的にはアニメ版2期の櫂のデッキに近いものと思われる。
小茂井シンゴ(こもいシンゴ)
声 - 吉野裕行
誕生日1月6日山羊座)、血液型はA型
高等部1年A組の生徒で、アイチ・ナオキの同級生。チームQ4のアイチやミサキのファン。当初は紛らわしい振る舞いもあって、コーリンのストーカーと勘違いされた。売り言葉に買い言葉で行ったナオキとのファイトで彼を破り、4人目の部員となる。ナオキとは犬猿の仲で、口喧嘩が多いものの彼を気遣う発言も見せる。
豊富なヴァンガードの知識を持つがそれゆえに傲慢なところが多々ある。慇懃無礼な口調でナオキの怒りを買っているが、普段から誰に対しても丁寧口調[41]で話し、自身のユニットも様付けで呼んでいる。ヴァンガードに対する愛は本物で、自身でユニットを主人公にした台本も書いている。
有名なファイターに関しての知識を見せる一方で自分が知らないファイターに対しては舐めてかかる傾向があり、三和やエミとのファイトではそれが原因で敗北している。当初はウルトラレアにはあまり関心を寄せていなかったが、レッカのファイトを間近で見たことで、彼女の熱狂的なファンになった。
デッキ
使用デッキにこだわりはなく、ナオキとのファイトでは「忍竜」と名の付くカードをメインで使用する「むらくも」、後江高校との交流試合(VS三和)やVF甲子園1回戦(VS櫂)では「スパイクブラザーズ」、エミとのファイトではメガブラスト狙いの「なるかみ」を使うなど複数のデッキを所持している。
主要カードは「むらくも」では「隠密魔竜 マガツストーム」。「なるかみ」では「武神将軍ダイム」。「スパイクブラザーズ」は詳しい構築は不明だが、アイキャッチなどから「グレイトフル・カタパルト」を軸としたデッキと思われる。
漫画版
ほぼアニメと同じ流れでナオキを倒しカードファイト部に入部する。
デッキはアニメ版で最も使用頻度の高い「むらくも」のデッキでアニメ同様「隠密魔竜 マガツストーム」をエースとしている。なお、漫画版において人型のドラゴンのユニットにライドした際は見た目の変化は基本的に瞳がその人物と同じ形状になる程度[42]だが、彼がライドしたユニットはすべて彼同様メガネをかけているのが特徴である。
戸倉ミサキ
5人目の部員。#チームQ4を参照
中村橋口論議
声 - 佐々木啓夫
カードファイト部顧問。高等部の教師で、生徒会がカードファイト部の設立を認めた際に同会からの指示で部の顧問に就任する。常に笑顔で温厚な性格の人物。ヴァンガードについては全く知識が無く、事務的な仕事を務める。
生徒会
内藤タテワキ(ないとうタテワキ)
声 - 千葉進歩
生徒会長。「弱肉強食」をモットーとし、学園内の規律の乱れに常に目を光らせている。ヴァンガードを只の遊びと断じ、カードファイト部創設の動きにより浮付いた学園内の規律を元に戻す為に、諏訪部にカードファイト部設立の阻止を命じる。一応はカードファイト部の設立を許した後も、部を潰すために陰湿で卑劣な嫌がらせを画策している。生徒会室で豪奢なティーセットで紅茶を嗜む(アールグレイが好物)。
度重なる妨害活動が失敗した上、林間学校にて自分の講演会そっちのけで多くの生徒がカードファイト部に興味を持ったために、最終手段としてカードファイト部を自らの手で下すべく諏訪部と共にヴァンガードの練習を始める(使用クランはグレートネイチャー)。一晩でルールを完璧に覚えるなどかなりの素質はあるようだが、ナオキの「ブレイクタイム」を何らかのスキルであると勘違いしてルールを再確認するなど天然な一面もある。
諏訪部イツキ(すわべイツキ)
声 - 間島淳司
生徒会副会長。長髪の眼鏡の男性。生徒会長である彼に付き従い、彼の指示でカードファイト部創設阻止の策略をめぐらせる。だが、内藤と違ってヴァンガードに対してはある程度の理解を示しており、VF甲子園の結果を報告した際にはかなり興奮した様子で試合の解説をしていた。
長代マキ(ながだいマキ)
声 - 上田麗奈
生徒会の書記。赤髪を纏めた女性。普段は寡黙な雰囲気を醸し出しており、淡々と生徒会の仕事をこなしている。最初は諏訪部に付き添うだけで、カードファイト部に対して直接妨害を起こすことはなかったが、VF甲子園終了後、謎の人物へのカードファイト部の監視結果の報告や、偶然それを目撃したナオキを洗脳(Я)するなど、本性を現す行動を始める。
その他
金剛イッキ(こんごうイッキ)
声 - 金光宣明
高等部のアメフト部主将。カードファイト部設立阻止を目論む諏訪部から、勝利時に部の予算を増額することを条件にアイチとヴァンガードで戦うよう指示されて彼とファイトするも敗れる。その結果チアリーダー達には見捨てられ、さらに生徒会からの罰で練習場も第2グラウンド(河川敷)から、学園から2時間もかかる第6グラウンド(山奥)に変更された。
デッキ
所属部と同じ容姿の「スパイクブラザーズ」のデッキを使用。アタックなどの宣言時をアメフト用語で行う癖がある。
主な使用カードは「バッドエンド・ドラッガー」「グレイトフル・カタパルト」。
四会アカリ(よつえアカリ) 
声 - 矢作紗友里
学園でのミサキの友人。耳にピアスをしている。明るい性格で、ミサキを気にかけ度々助言している。
那嘉神エル(なかがみエル)
声 - 加瀬康之
部員三名の超能力同好会部長。自身に異能の力が宿っていると思い込んでいる、俗に言う重度の重度の中二病。左眼と額及び右腕の包帯をし、さらに額と右腕にはマーカーで模様を描いている。その異端性ゆえに生徒会から迫害されていたが、カードファイト部を打ち負かせば部室が手に入るという取引を受け入れ、カードファイト部に果たし状を出す。手違いでレオンとファイトすることとなり、彼を追い詰めるも敗北。過酷な過去を持つレオンとは妙に話がかみ合い、最後にはレオンを「本物(の中二病)」と称した。
デッキ
「ダークイレギュラーズ」のデッキを使用。
主な使用カードは「ブレイドウイング・レジー」、「五大元素の支配者(マスター・オブ・フィフスエレメント)」。

その他の登場人物

飛田マイ(とびたマイ)
声 - 石上静香(第1期)→大久保瑠美(第2期 -)/ Carol Anne Day(英語版)
同じ宮地学園に通うエミの友達。姓名は第1期では名前のみだったが、第2期で判明。コンタクトレンズにしている。当初はエミ同様ヴァンガードとは何の縁もなかったが、エミに誘われたのか決勝トーナメント前のショップ大会に参加してファイトしていた。
第3期では、エミと共に中等部のカードファイト同好会に所属している。
デッキ
第1期では「ネオネクタール」と「グレートネイチャー」の混合デッキを使用。第3期ではエミと同じ「バミューダ△」にクランを変更している。切り札は「エターナルアイドル・パシフィカ」。
岸田オサム(きしだオサム)
声 - 小西克幸 / Brendan Hunter(英語版)
高校1年生。何かと計算や確率を求める理屈っぽい性格。攻撃宣言の時、「攻撃ィー!!」と声のアクセントが高くなる。
ショップ大会のエントリー用紙をアイチとほぼ同時に提出したが、参加者の空きが残り1名だったため、参加権を賭けてアイチとファイトすることになる。
その後、秋の全国大会の地区予選で中学生と小学生の弟2人とチームを組んで出場するも1回戦で敗れ去る。決勝前のショップ大会にも弟達と共に再登場するが、1勝もすることはなかった。第3期では、レオンと戦うべく彼の滞在するホテルに乗り込む。一向に姿を見せないレオンを「怖気づいた」と馬鹿にしたことでジリアンを怒らせてしまい、成り行きで始まった彼女とのファイトに完敗する。しかし、ファイト中の弟の不用意な発言をカバーするなど家族想いな一面を見せ、ジリアンからは「いい人」という印象を持たれた。
デッキは「メガコロニー」をメインに「かげろう」のカードを加えて構成されたものを使用している。
稲葉カズキ(いなばカズキ)
声 - 鈴木恭輔 / 未クレジット(英語版)
ショップ大会において過去3回連続で優勝を収めたと豪語する少年。2回戦で櫂と対戦し敗れた。
デッキは「かげろう」のカードで構成されたものを使用している。
六月ジュン(むつきジュン)
声 - 野島健児 / 未クレジット(英語版)
「最強のダークイレギュラーズ使い」を自称する裏ファイトのキング。「信じられるのはヴァンガードだけ」「ファイトは相手を騙した者勝ち」と言うように、屈折した性格の持ち主。しかし、ファイト後は櫂に対する三和の存在を心から羨んだり、櫂にモーションフィギュアシステムを貸してやるなど根っからの悪人というわけではなく、櫂や三和とはその後も交流している模様。
第1期
櫂とファイトせぬよう説得に訪れた三和を人質に取り、プロトタイプのモーションフィギュアシステムを持ち出して櫂にファイトを挑む。デッキの特性を知り尽くしたファイトと手札の駆け引きを繰り広げるが、櫂に裏の裏をかかれて敗北した。
秋の地区大会終了後の櫂の対戦相手を他の手下と一緒にさせられていたようで、彼に苦言を呈していた。モーションフィギュアシステムに繋がれて嫌がる三和には「慣れれば楽しい」と諭している。
デッキ
前述の通り「ダークイレギュラーズ」を使用しており女性ユニットを多く使用している傾向にある。
第2期
日本ステージにおいてチームアンノウンのリーダー格「キングZ」として参加者たちの最後の障害役を務めるべく登場する。
アイチの最後の相手となり彼の前へ進みたいという意思を見定めるべく勝負を挑みユニット効果でアイチを苦しめるも最後まで諦めない意思を貫いたアイチに敗北する。
皮肉屋な所は相変わらずだが、櫂には本心を読まれており、また会うことを約束して会場を去って行った。
 デッキ
第1期から一転「ディメンジョンポリス」を使用。
しかし、デッキ概要はカエサルのメンバーたちが使う物と異なり怪獣や悪役宇宙人風キャラ(ジュン曰くダークヒーロー)をモチーフとしたユニットで構成されており相手ヴァンガードの大幅弱体化を狙う戦法を得意とする。
デッキのエースは「銀河超獣ズィール」。
第3期
Яファイターの増加に伴い、その侵攻を止めるべく裏ファイターのメンバーとともに表舞台に出ようとするも、Я化した三和が現れ、彼の目を覚まさせるべくファイトに挑むも、「ドーントレスドミネイト・ドラゴン“Я”」のスキルとトリガーを引けなかったことで敗北、Я化した。
 デッキ
第2期から引き続き「ディメンジョンポリス」を使用。
前期同様「銀河超獣ズィール」を軸にしているが、あらたに「創世英雄 ゼロ」を加えている。
金歯の銀銅(きんばのぎんどう)
声 - 乃村健次 / 未クレジット(英語版)
ジュンの手下。その名の通り金歯を差しているが本名は不明。
アンティルールで櫂とファイトするが、不正なドローやカードのすり替えを見逃された上で敗北した。そのことで制裁を受けかけるが、ジュンが櫂に興味を持ったことで見逃された。
上記のとおり不正を平気で行うが、カード知識はあるらしく櫂VSコーリン戦ではギャラリーへの解説を行っていた。
ファイトの描写が不明瞭のため使用デッキは不明だが、櫂に負けた際に飛び散ったカードから「メガコロニー」を中心にしたものと思われる。
MCミヤ(えむしーミヤ)
声 - 酒巻光宏 / Roger Rhodes(英語版)
極端にテンションが高いが、「ヘボい」と言われることを気にしており、度々空回りしては滑っている。カオルの語尾が移ってしまったこともあった。「ま」を「みゃ」と発音する癖がある。字幕や登場初期のクレジットでは「MCミヤー」と表記されており、発音も同様だった。
第1期
チームQ4が参加した関東第三地区大会の司会を務める男性。全国大会でも同様に実況を担当している。
第2期
VFサーキットでもドクター・Oとコンビで登場し、司会を務めている。
チームカエサル
前回の全国大会では準優勝、前々大会の優勝チーム。元々は臼井姉弟のチームで、後術の光定の加入で正式なチームとなった。春の全国大会で「Q4」と知り合う。3人とも「ディメンジョンポリス」のカードで構成されたデッキを使用する。
春の全国大会では決勝まで駒を進めるも、FFAL4には敗北。後にAL4のメンバーを倒した縁でQ4を合宿に誘い、Q4の良きライバルとなる。2期ではVFサーキットに招待されるが、SITジニアスの圧倒的な実力の前に惨敗する。ソウルステージでも決勝まで漕ぎ着けるも、NAL4に敗北し優勝を逃してしまう。
その後、リーダーのケンジが留学したため事実上活動停止状態となっている。
チーム名はリーダーである光定ケンジの愛称と、ガイウス・ユリウス・カエサルを結びつけたもの。
光定ケンジ(みつさだケンジ)
声 - 赤羽根健治 / Jeff Punyi(英語版)
どこか頼りない印象を与える青年。姓を音読みした「コウテイ」の名で知られている。ユリ達と出会った頃はカードの効果もろくに知らない初心者だったが、何度負けても諦めない精神と努力を惜しまないところを買われてユリからチームにスカウトされた。その後は着実に実力を着け、やがてガイやユリを超えるファイターとなり、リーダーとしてチームをチャンピオンシップ優勝へと導いた。自分の正義を貫いてきたローマ皇帝に心酔しており、そんな中正義を掲げる「ディメンジョンポリス」に出会い、自分の正義を突き詰めるためにこのクランを極めることを決めている。常に首から提げているペンダントは、勲章としてユリから譲り受けたもの。
歴史に関する本を読んだり薀蓄を語るのが趣味だが若干行き過ぎている節もあり、シンガポールの子供からは「歴史オタク」と呼ばれるほど。「目立つのは苦手」と語るものの、ファイト中だけは何ともないらしい。
第1期
春の決勝の大将戦でレンと激突するが、手も足も出ず敗北を喫した。Q4との合宿では櫂と連日ファイトに没頭し、周囲が付いて行けないほどに高度なファイト談義を交えていた。
レンからは歯牙にもかけられていない様子ではあったが、それでも「(PSYクオリアを持たない者では)ヴァンガードファイターとして最強の部類」と評されている。
秋の全国大会では大将戦でアイチと対峙する。中盤からは自分の流れに持っていきアイチを追い詰めるが、土壇場で「アルフレッド・アーリー」を引いたアイチに逆転負けする。チームとしても敗退したことでQ4に打倒AL4を託す。
デッキ
「イニグマン」シリーズで構成されたデッキを使用する。
第2期
シンガポールステージでは決勝に進出したが、クリスに圧倒されて敗北。ソウルステージでも決勝に進出してレンと対峙。チームとしての勝利は逃すものの、PSYクオリアを使わず本来のデッキであるシャドウパラディンを使用していなかったとはいえ、レンを打ち破ってチャンピオンシップでの雪辱を果たす。
シンガポール工科大学への留学を希望していたが、ソウルステージ後に留学が決まる。しかし1人で未知の土地へ留学することに不安を感じており、出発直前まで気持ちの整理をつけられず、カードショップ男前を訪れる。そしてそこでのゴウキとのファイトを通じて留学の決意を固め、彼から贈られたバンダナを身につけシンガポールへと旅立った。なお、大学を卒業するまではヴァンガードの大会には参加しないことを明言している。
デッキ
「次元ロボ」シリーズを中心としたデッキを使用。場を整えてヴァンガードの大幅強化を狙う戦法を取る。切り札は「超次元ロボ ダイユーシャ」「究極次元ロボ グレートダイユーシャ」。
第3期
休暇を利用して日本に一時帰国する。しかし、空港で待ち受けていた櫂とファイトして敗れたことでЯ化してしまう。常に相手に敬意をはらう優しさは完全に消え失せ、「正義とは、古代ローマの暴君の如く圧倒的な強さで完膚なきまでに相手を叩き潰す絶対的な力」という歪んだ正義感を抱くようになり、その正義を多くの人に実現すべく行動を開始する。その姿はリーから「独善的な暴君」とまでいわれ、自身もそう呼ばれることを厭わないというほどに変わり果ててしまった。さらに、かつての自分の努力を「圧倒的な力の前には努力は無意味」と完全に否定している。そして、空港で出迎えたクリスとファイトし、彼の使うユニットを「ただの獣」と罵り続けた上、新たな切り札を用いて圧勝。SITジニアスのメンバーと、空港にいたファイター全員、そして空港に迎えに来たユリをЯ化させる。そして、伝説の蒼龍の子であるレオンを臣下にすべく彼にファイトを申し込むが、「蒼波竜 テトラドライブ・ドラゴン」の連続攻撃によって敗北し元に戻る。そして、彼との共闘でЯ化したユリたちを元に戻すことに成功し、無事チームカエサルは全員そろって再会する。
なお、レン同様135話から138話まで(137話は除く)はアイチが本編未登場のためエンディングのキャストクレジットは彼がトップになっている。
デッキ
第2期同様「次元ロボ」シリーズを中心としたデッキを使用。切り札は第2期と同様のほか新たに「超次元ロボ ダイカイザー」を使用する。リバース化した際の切り札は「暗黒次元ロボ “Я”(リバース)ダイユーシャ」。
臼井ユリ(うすいユリ)
声 - 牧口真幸 / Leda Davies(英語版)
チームの紅一点。ガイの姉。光定に出会い、彼の努力家な面を見出してチームにスカウトする。チーム結成以前は「バトルシスター」と名のついた物を軸としたオラクルシンクタンクを使用していたが、光定の「ディメンジョンポリス」への強い思いに感化され、自分もクランを変えることを決心する。そして共に過ごしていくうちに光定に好意を持ち始め、チャンピオンシップ優勝後、自分のペンダントを勲章として光定に渡している。世話焼きな性格だが、一方で怒ると非常に怖く、秋の全国大会先鋒戦でカムイに負けたガイに説教を行っていた。また、本気モードになった際は一転して好戦的な性格に変化し、その戦い方から「女帝」のニックネームで呼ばれている。
「勝利するイメージ」を大切にしているようで、弟に対してもそれをしっかり持つよう釘を刺している。また、Q4との合宿ではアイチとのファイトに5連勝した際に、彼のデッキ構成を確認してそのことをアドバイスした。
秋の全国大会準決勝では中堅としてミサキと対決。手堅い戦法をとるミサキに対して勝負師としての一面を発揮し、「イニグマン」シリーズと「ミラクル・ビューティー」のスキルによる容赦ない攻めを見せて勝利する。
第2期の日本ステージでは、VFサーキット実行委員会からの依頼でチームアンノウンの一員「クィーンY」を名乗り、参加チームの最終障害となる。再び「オラクルシンクタンク」のデッキを手にしてミサキと再戦し、激戦の末自身のファイトを貫き通した彼女に敗北する。
第3期では光定を出迎えに空港に訪れるが、そこでЯ化した彼とファイトする。変わり果てた光定を取り戻すべく決死の想いで挑むが、力及ばず敗北。Я化した上に彼の忠実な臣下に成り果てるが、レオンに敗北したことで正気を取り戻した光定に救われる。
なお、第3期では第1期で光定が使った「イニグマン」シリーズを軸としたデッキを使用している。
臼井ガイ(うすいガイ)
声 - 佐藤せつじ / Roger Rhodes(英語版)
長髪を結んだ青年。ユリの弟。物腰は落ち着いており常に敬語で話すが、ユリ曰く「油断しやすい性格」。また、光定とユリの仲を冷やかすお調子者の一面も持ち合わせており、ユリからの制裁を受けながらも密かに二人の仲を応援している。
光定とユリを守る姿勢から、「剣闘士(グラディエイター)」の愛称で呼ばれている。
Q4との合宿では森川とファイトし、13連勝する。秋の全国大会準決勝では先鋒戦でカムイと対決。彼を1人前のファイターとして見ており、全力で挑むも僅差で敗北してしまい、試合後に姉のユリから正座をさせられた上で思いっきり説教を食らっていた。
第3期では光定とユリを2人きりにさせるために一芝居うち、彼女を先に空港に向かわせた。そういった経緯でЯ化した光定達には遭遇せず、チームカエサルで彼のみがЯ化していない。
チームアヴェンジャーズ
フーファイターを不名誉除隊された矢作キョウによって結成された、ならず者ファイター集団。キョウ以外の名前は2期で判明したもので、1期では設定されていなかった。
1期ではAL4への復讐のために関東第三地区大会に出現するもQ4に敗北し、フーファイターに殲滅され生死不明となっていたものの、キョウ同様何とか生きながらえていた。
2期では「プロジェクト・イエティ」の一環で日本を離れ、櫂を誘き出すべくマッターホルンに居を構え、噂を聞きつけて訪れた世界中の名だたるファイターを撃破していた。最終的にはVFサーキットの優勝を目的としており、世界を放浪する中で腕を磨いてきたためか人間的な成長が見られる。また、高価とされるモーションフィギュアシステムも所持している。
矢作キョウ
詳細はチームFFAL4を参照。
枇杷島ジョー
声 - 鈴木恭輔
サングラスに迷彩柄のスリーブレスを着た金髪の男。1期ではミサキと戦うも手も足も出ずに敗北。2期では老人に扮装してログハウスで生活していた。
栄生アキラ
声 - 佐々木啓夫
ゴーグルと革ジャンを着た黒髪の男。2期では変装して声を出せないキョウに代わってターンシークエンスなどを知らせる。雪崩に巻き込まれたキョウを助けた櫂に対し、彼に代わってジョーと共に頭を下げた。
ロバート・フィンドレイ
声 - 鷹嘴翼
UMA研究家。雪男を求めてジョーに薪を投げられたところを櫂に助けられる。結局雪男は発見できなかったものの、櫂とキョウのファイトを見て新たな発見をして満足していた。
DAIGO(だいご)
声 - DAIGO
ヴァンガードの世界においてその人ありと言われた伝説のファイター[43]。気さくな性格で英語交じりの口調で話し、櫂と同様にヴァンガードに冠詞を付けた宣言を行い、カムイの様にたびたびカードを回転させながらプレイ[44]する。
第2期
3ヶ月前からロイヤルパラディンの消失に伴う謎の次元の歪みにより空間転移を繰り返しており、各地を転々とした[45]末にカードショップPSYに転移して来た。PSYでレオンとファイトした後、再び次元の狭間に呑み込まれてアイチ達の前から姿を消すが、アジアサーキット終了後に無事帰還する。
デッキ
消失したはずの「ロイヤルパラディン」のデッキを所持しており、さらに「白竜の騎士 ペンドラゴン」や「決意の騎士 ラモラック」といったアイチの知らないカードを使いこなす。
第3期
宮地学園の文化祭にゲストとして登場。コーリンとファイトを行い、カードファイト部の演劇を成功させる。
デッキ
第2期と同様「ロイヤルパラディン」を使用。新たな切り札は「サンクチュアリガード・ドラゴン」。

漫画版の登場人物

川並ミナミ[46]
声 - 下屋則子(みにヴぁん)
アイチ達の前に最初に現れたフーファイター。見た目通りガラの悪い性格で「うははは」と笑う。
カードキャピタルで森川を倒しいきがっていた直後に櫂と対決するが圧倒され、VFグローブを使用したファイトで6ダメージを受けることを恐れて敗北間際に勝負を捨て逃走した。
その後はアサカに首輪をつけられカードキャピタルへ案内させられたり、連絡役を任されたりしており、AL4メンバー以外のフーファイターの中では比較的出番が多い。
デッキは「マシンニング」[47]と名のついたユニットを多用する「メガコロニー」。切り札は「マシンニング・スターグビートル」。
アニメ『みにヴぁん』でも鳴海アサカに首輪とリードを着けられた姿で登場した。
伊吹コウジ
「ヴァンガード0」の描き下ろし漫画に登場した小学生時代の櫂と三和の同級生。
根暗で気弱な面が目立つが、かなりのヴァンガードプレイヤーで彼からヴァンガードを教わったことが櫂と三和(さらに言えば彼との出会いを得た櫂から「ブラスター・ブレード」をもらったアイチ)をヴァンガードの世界に導いた人物ともいえる。
その後、漫画版本編で高校生となり再登場。一時期ヴァンガードから離れていたらしく福原高校に所属しているがヴァンガード部には入部しておらず一匹狼のような面を見せテツからマークされている。
現在の使用クランは今のところ不明だがヴァンガードの力を強制的に解除する謎のユニットを使用する。

小説版の登場人物

浜音ヒロ
駿河ノボル
相模ヒエリ
汽水タカキ
汽水ハルト
ヴァンガードクラブの部員達 

脚注

  1. ^ Quadri Foglio。イタリア語で四つ葉のクローバーを意味する。
  2. ^ ただし、コミックス収録の初期設定でもこの設定は語られていた。
  3. ^ ただし、櫂やカムイなど彼とファイトした人物は少なからず違和感を抱いている。
  4. ^ なお、アニメ50話以降でのアイチのデッキにもこのカードが入っているが、もともとアイチのデッキに入っていたのか、アイチを救う際に使用した櫂が後から足したのかは不明。
  5. ^ しかし、4代目EDではマンション前にやってきた店長代理にミルクを出してやるといった普段からは考えられない一面を見せている。
  6. ^ 4代目ED映像にて。また、その映像で住んでいるのがマンションであることが明らかになっている。
  7. ^ レンはPSYクオリアに目覚める前、櫂がこの宣言を使うのを見て自分も使うようになった。またレンの他にもミサキや三和、PSYクオリアに侵されたアイチなど、後にさまざまなな人物が使っている。
  8. ^ 作中の櫂のモノローグから、三和たちへの協力よりも今の自身の実力がアイチに届くのかを確かめるのが目的だったようである。
  9. ^ 宝箱の鍵はシンが保管しており、開けた後の鍵はペンダントとしてミサキが首から下げている。
  10. ^ ただし、スペリオルライド失敗時はツクヨミのデメリット効果を考慮してかCEOアマテラスを使用するケースが多く、ソウルに神鷹一拍子、三日月、半月がそろったのち満月の女神を再ライド、またはリアガードへコールすることが多い。
  11. ^ なお、部員で唯一の2年生部員である。
  12. ^ ただし、アニメと異なりカムイの方が先にアイチとファイトをしている。
  13. ^ 初期設定では「葛木タクマ」。
  14. ^ カムイ自身はジョーカーXがテツであることに気付いていなかったが、『テツと同じ嫌な感じの奴』と感じていた。
  15. ^ ただし、アイチへの呼び方はこれまで同様「アイチさん」。
  16. ^ 漫画版に収録された初期設定資料および第46話のチームスパイダーの発言から。
  17. ^ ちなみに彼の前の店長だったミサキの父も学生時代のシンが「叔父さん」と呼ぶと「店長」と呼ぶよう指摘していた。また、ミサキの母もギャラリーの子供から「おばさん」と呼ばれた際は怒っていた。
  18. ^ 細部は異なるが、外見は黒いブラスター・ブレードと言われ、グレードやパワーも同一。また、ブラスター・ブレードと同じ「ヴァンガード時にコストを払うことで相手のリアガードを退却させる」という効果を持つ。
  19. ^ 予告には登場していたが、キャストクレジットには未表記。
  20. ^ ちなみに気に入られたミサキも「ミサQ」というあだ名で呼ばれるがミサキ当人はこれを否定している。
  21. ^ 逆光で顔は隠れているがシルエットはスイコに酷似。
  22. ^ 後にSITジーニアスの面々にもおっさんと呼ばれたが、慣れたのかこの時はショックを受けた様子を見せていない。
  23. ^ 回想シーンを除けばこれが事実上初の敗北となる。
  24. ^ 特に終盤に至ってはレンを呼び捨てにした挙句「女王様とお呼び!!」とまで発言している。
  25. ^ ケロケロエース2011年11月号でテツ、アサカ、キョウの夏の全国大会で使用したデッキのレシピが公開されており「将軍ザイフリート」が入っていないことが確認できる。
  26. ^ ただし「12星座中13位」とありえない記述がされており、アイチや井崎からは怪しまれていた。
  27. ^ 後に「後江中最強」と著しく後退する。
  28. ^ この姿の時は森川自身のことを弟子と呼び、あくまで別人であることを強調している。
  29. ^ これが彼の初白星でもある。
  30. ^ アニメではアイチの2戦目の相手であるが、漫画版ではミサキとカムイよりも後にアイチと戦っている。
  31. ^ アニメではこのカードはチームアヴェンジャーズ結成後のキョウが使用(ちなみにライド時の台詞も同じ)している。また、アニメ版の彼の象徴的カードは「スパイクブラザーズ」の「ジャガーノート・マキシマム」である。
  32. ^ ただし、バイクに乗る描写があるため44話時点で16歳の誕生日を迎えていると考えられる(道路交通法上、16歳以上でなければ運転できないため)。
  33. ^ 寺川愛美2013年3月30日ツイート
  34. ^ 『アニメディア』2011年6月号より。アニメ本編では後に本名についてのみ描写された。クレジットでは常に「小松原カオル」表記になっている。
  35. ^ ヴァンガードスペシャルカンファレンス3発表より。
  36. ^ スタッフ・キャスト”. あにてれ カードファイト!! ヴァンガード アジアサーキット編. 2012年4月7日閲覧。
  37. ^ シンガポールの現首相と同名だが、関連は不明。
  38. ^ コミックスの設定資料によると大学生の兄がおりプレッシャーをかけられていることが原因となっているようである。
  39. ^ とはいえブレイクライド時に「ブレイクタイム!(休憩の意味)」と発言しており、たびたびコーリンから呆れられている。
  40. ^ 帝国の抹消者に1枚しか入っていない「抹消者ボーイングソード・ドラゴン」が複数枚入っているため。
  41. ^ コミックスの設定資料によると小学生の弟がおり彼の見本になるように思っていることが特徴的な丁寧口調の要因となっている。
  42. ^ 櫂が使用した「リザードランナー アンドゥー」やナオキが使用した「リザードソルジャー リキ」が該当。
  43. ^ 第3期で再登場した際、ヴァンガードがあまり浸透していない宮地学園の生徒も彼のことを知っている様子を見せている。
  44. ^ ただし、誤ってカードを逆向きにしてしまうこともある。
  45. ^ ファイターの間では行方不明になったとされている。
  46. ^ 名前は作者のtwitter上での発言が初出。
  47. ^ 「コミックスタイルvol.1」でカード化されたものは「マシニング」という名前になっている。