ネイサン・ミンチー

ネイサン・ミンチー
*Nathan Minchey*
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	テキサス州オースティン
生年月日	1969年8月31日（54歳）
身長; 体重	6' 8" ＝約203.2 cm; 260 lb ＝約117.9 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	1987年 MLBドラフト2巡目
初出場	MLB / 1993年9月12日; NPB / 1998年4月4日
最終出場	MLB / 1997年9月25日; NPB / 2004年6月19日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	フルーガービル高等学校; ボストン・レッドソックス (1993 - 1994, 1996); コロラド・ロッキーズ (1997); 広島東洋カープ (1998 - 2000); 千葉ロッテマリーンズ (2001 - 2004);
	この表について

ネイサン・デレク・ミンチー（Nathan Derek Minchey, 1969年 8月31日 - ）は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身の元プロ野球選手（投手）。

アメリカ球界での登録名は「ネイト・ミンチー」（Nate Minchey）。2009年から読売ジャイアンツの駐米スカウトを務めており、そちらでのカナ表記は「ネート・ミンチー」となっている。

来歴・人物

1987年のMLBドラフト2巡目でモントリオール・エクスポズに指名され契約。1993年9月12日にボストン・レッドソックスでメジャーデビュー。

1997年に移籍したコロラド・ロッキーズを経て、1998年に広島東洋カープに入団。同年は15勝を挙げ、先発ローテーションの中心選手として活躍。

1999年はナゴヤドームで同年開幕11連勝や11年ぶりリーグ制覇する中日ドラゴンズ相手に開幕投手を務めたが立浪和義に決勝打浴び敗戦投手に、シーズンも故障で不振に終わる。2000年は6月に月間MVPを受賞するなどチーム最多の12勝を挙げて復活。馬力のある投手で、中4日で年間を通して投げることが多かったが、一人だけ中4日で登板するため、先発ローテーションが崩れ、他のローテーション投手の調整がしづらくなる面もあった。

2001年に千葉ロッテマリーンズに移籍し、最優秀防御率のタイトルを獲得するとともに史上初の外国人投手両リーグ2桁勝利を達成した。2リーグ制以降にパ・リーグで外国人投手として最優秀防御率を獲得したのも初である。2004年は故障もあり4勝に終わり、同年限りで退団し、現役引退。

引退後、2007年から2008年までクリーブランド・インディアンスの日本担当スカウトを務め、2009年1月13日、読売ジャイアンツ駐米スカウトに就任。

プレースタイル

ストレートは140km/h台前半と決して速いわけではなかったが、常に握りを変えて変化させるムービングファストボール、落差の大きいカーブ、スライダー、シュート、チェンジアップなど多彩な変化球をコーナーに制球よく投げ分け、打者に考える暇を与えずポンポンと速いテンポで投げ込んでくる事など、大きな体に反して、力ではなく投球術で安定したピッチングで活躍した。レッドソックス時代にはティム・ウェイクフィールドからナックルボールを教わり、日本でも時々投げていた。

一方、打撃の方は投手の中でも特に苦手であった。

詳細情報

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1993	BOS	5	5	1	0	1	1	2	--	.333	141	33.0	35	5	8	2	0	18	2	0	16	13	3.55(4.32)	1.30(1.418)
1994		6	5	0	0	0	2	3	--	.400	121	23.0	44	1	14	2	0	15	3	1	62	53	8.61(4.80)	2.52(1.475)
1996		2	2	0	0	0	0	2	--	.000	36	6.0	16	1	5	0	0	4	1	0	11	10	15.00(4.99)	3.50(1.505)
1997	COL	2	0	0	0	0	0	0	--	----	12	2.0	5	0	1	0	0	1	0	0	3	3	13.50(4.20)	3.00(1.382)
1998	広島	35	35	6	2	2	15	11	--	.577	980	236.0	241	19	57	2	7	123	4	0	91	72	2.75(3.67)	1.26(1.344)
1999		17	17	0	0	0	2	9	--	.182	376	82.2	105	10	27	0	3	39	2	0	62	53	5.77(4.12)	1.60(1.376)
2000		31	31	0	0	0	12	10	--	.545	781	183.0	203	20	52	5	3	97	5	1	78	71	3.49(3.91)	1.39(1.323)
2001	ロッテ	30	30	5	0	1	12	14	--	.462	864	204.1	196	13	63	3	6	102	2	3	88	74	3.26(4.37)	1.27(1.420)
2002		32	32	7	2	3	15	14	--	.517	955	230.1	222	18	43	4	15	132	4	0	85	73	2.85(3.69)	1.15(1.262)
2003		30	30	3	1	0	14	9	--	.609	847	192.1	233	19	51	0	8	96	3	0	106	97	4.54(4.64)	1.48(1.444)
2004		12	12	0	0	0	4	3	--	.571	318	72.2	77	11	26	0	4	37	0	0	50	46	5.70(4.68)	1.42(1.472)
MLB：4年		15	12	1	0	1	3	7	--	.300	310	64.0	100	7	28	4	0	38	6	1	56	48	6.75	2.00
NPB：7年		187	187	21	5	6	74	70	--	.514	5121	1201.1	1277	110	319	14	46	626	20	4	560	486	3.64	1.33

括弧内はリーグ平均^[1]
各年度の太字はリーグ最高

タイトル

NPB

最優秀防御率：1回（2001年）

表彰

NPB

月間MVP：1回（2000年6月）

記録

NPB

初登板・初先発・初完投：1998年4月4日、対中日ドラゴンズ2回戦（広島市民球場）、9回2失点で敗戦投手
初奪三振：同上、2回表に関川浩一から空振り三振
初勝利：1998年4月15日、対横浜ベイスターズ2回戦（広島市民球場）、6回2失点
初完投勝利・初完封勝利：1998年5月3日、対阪神タイガース4回戦（広島市民球場）
初安打・初打点：1998年7月7日、対読売ジャイアンツ13回戦（札幌市円山球場）、2回表に桑田真澄から二塁適時内野安打
1000投球回数：2003年5月26日、対オリックス・ブルーウェーブ9回戦（千葉マリンスタジアム）、9回表1死目に葛城育郎を右飛で達成　※史上292人目
オールスターゲーム出場：2回（1998年、2003年）

背番号

57 （1993年 - 1994年）
58 （1996年）
47 （1997年）
43 （1998年 - 2004年）

脚注

^ 数値はBaseball-Reference.comを参照。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube

[1] 数値はBaseball-Reference.comを参照。

[1]