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天道かすみ

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天道 かすみ(てんどう かすみ)は、高橋留美子の漫画作品及びそれを原作とするアニメ『らんま1/2』に登場する架空の人物。アニメでの声優井上喜久子。実写ドラマでは長谷川京子が演じる。

設定

天道家の長女で、第一子でもある。19歳。非常におっとりとしていて優しい性格。他界した母に代わって掃除、炊事、洗濯、ゴミの処理から繕いものまで、天道家の家事を取り仕切る。

人物

かなりの天然ボケであり[1]、緊迫した状況で冷静ながらも間の抜けたコメントを入れる。あかねだけでなく、なびき早雲など家族をよく理解している。

猫にも優しく、近所から猫を預かってきたり、家に迷い込んできた野良猫が水で濡れると、わざわざドライヤーで乾かしてやったりしている。怒るところを見せたことがなく、早雲のみならず、なびきやあかねも、生まれてから一度もかすみに怒られたことがない。常人であればまず怒るであろうと思われる状況でも、表情や口調を一切変えないため、それが逆に相手には底知れぬ恐怖となり、普段は何事にも動じないなびきにも恐怖を覚えさせる。一度だけ怒りが頂点に達したことあったが、一瞬にして収まっている。闘気や邪気が全くないため、天道家の住人が手を焼いていた鉄砲豆をあっさりつまんで捨てている。物語最初期はあかねを叱る場面がある。乱馬とあかねのやりとりを、家族と一緒にのぞいたりするなどの一面もある。

天道家の住人から特別な存在として扱われており、八宝斎からセクハラや嫌がらせをほとんどされておらず[2]、人間に憑依して悪事を働き、殴られると憑依した人間の体から出ていく邪悪の鬼に憑依された際にも、乱馬も殴ることをためらっていた。憑依された際の悪事もパンダの玄馬の顔に落書きというものであった。

高校卒業後は就職も進学もせず、主に家事をやっている。

恋愛感情を表に出すことはないが、年下には興味がない。東風とは親しくしているが、彼の恋心には気づいていない。好きな男性のタイプをあかねに聞かれた際、「ちょっと変わった人が好き」と答えている[3]

あかねの良き理解者であり、しばしば乱馬とあかねの間を取り持っている。

かすみが関係あるもの

鉄砲豆
鉄砲豆といわれる伝説の植物で、これの所持者が節分の日に早雲に譲った。この鉄砲豆は自在に飛び回り、怒っている者、もしくは鬼に向かって口から豆を大量に発射する。天道家で豆を大量に発射して荒らしたが、かすみに捕まえられて生ごみとして捨てられた。

その他

  • 天道家に母親がいない理由は、作者の高橋留美子いわく「女が3人いて、長女のかすみが家事をしているということで、登場させる必要性がなかった」とのこと。
  • アニメ第150話(熱闘編第132話)のアフレコ収録において、かすみ役の井上は風邪を引いていた。

脚注

  1. ^ アニメ版ではさらに強調されている。
  2. ^ ただし、テレビアニメ第60話(熱闘編第42話)では八宝斎はまねっこケンちゃんとともに嫌がらせをしていた。
  3. ^ アニメ第81話(熱闘編第63話)より。