京都びわこドリーム号
びわこドリーム号(びわこドリームごう)とは埼玉県さいたま市、東京都豊島区および神奈川県横浜市と滋賀県米原市・彦根市・東近江市・草津市・大津市を結ぶ高速バスである。
当項目では、かつてダブルトラック路線だったが、廃止となった品川・横浜 - 大津線「マリーン号」についても記す。
概要
2012年2月現在、滋賀県を始発・終着とする唯一の夜行高速路線バスである。座席指定制のため、乗車には予約が必要。
この高速バスにはもともと愛称がなかったが、2008年4月22日、運行会社であった近江鉄道の撤退と同時に西日本JRバスが運行に参入したことに伴い、JR系の夜行バスの愛称であるドリームを取って「びわこドリーム号」という愛称がついた。
運行会社
- 西武観光バス (大宮営業所) ※予約・発券業務は西武バスが担当。
- 西日本ジェイアールバス (京都営業所)
どちらもワンマン運転で、どちらの車両であるかに関わらず東名高速道路の三ヶ日インターチェンジ以西を西日本JRバス、同IC以東を西武観光バスの乗務員が担当する[1]。JRバスの乗務員がJRグループ以外の他社のバスに乗務する稀な例で、かつて伊良湖ライナー号(豊橋鉄道・JR東海バス)でも行われていた。
運行系統
- ○ - 停車
- 数字 - 停車(数値は駅コード)
- ∥ - 通過
運行会社 | 西武観光バス | 羽田京急バス | 所在地 | |
---|---|---|---|---|
西日本JRバス | 近江鉄道 | |||
停留所名 | びわこドリーム号 | 旧、大宮大津線 | 旧、マリーン号 | |
西武バス大宮営業所 | 07 | ○ | 埼玉県さいたま市大宮区 | |
大宮駅西口 | 06 | ○ | ||
サンシャインシティ | ∥ | ○ | 東京都豊島区 | |
池袋駅東口 | 09 | ○ | ||
下落合駅 | ∥ | ○ | 東京都新宿区 | |
品川バスターミナル | ∥ | ∥ | ○ | 東京都港区 |
YCAT/横浜駅東口 | 08[2] | ∥ | ○[3] | 神奈川県横浜市西区 |
米原駅西口 | 15 | ○ | ○ | 滋賀県米原市 |
彦根プリンスホテル | ∥ | ○ | ○ | 滋賀県彦根市 |
彦根駅前 | 14 | ○ | ○ | |
八日市営業所 | 13 | ○ | ○ | 滋賀県東近江市 |
草津駅東口 | 12 | ○ | ○ | 滋賀県草津市 |
大津プリンスホテル | ∥ | ○ | ○ | 滋賀県大津市 |
大津駅 | 11 | ○ | ○ | |
浜大津 | 10 | ○ | ○ |
- びわこドリーム号
埼玉県さいたま市 - 首都高速埼玉大宮線 - 首都高速5号池袋線 - 東京都豊島区 - 首都高速5号池袋線 - 首都高速都心環状線 - 首都高速1号羽田線 - 首都高速神奈川1号横羽線 - 神奈川県横浜市 - 国道1号 - 保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県米原市 - 滋賀県彦根市 - 名神高速道路 - 滋賀県東近江市 - 名神高速道路 - 国道1号 - 滋賀県草津市 - 国道1号 - 近江大橋 - 滋賀県大津市
- 途中、東名高速道路の海老名サービスエリアと名神高速道路の養老サービスエリアで各20分間の開放休憩がある。
- 大宮・池袋 - 彦根・大津線 (西武観光バスと近江鉄道の共同運行時代)
埼玉県さいたま市 - 首都高速埼玉大宮線 - 東京都豊島区 - 首都高速4号新宿線 - 中央自動車道 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県大津市
- 品川・横浜 - 彦根・大津線 「マリーン号」 (羽田京急バスと近江鉄道が運行)(廃止時点)
東京都港区 - 首都高速1号羽田線 - 首都高速神奈川1号横羽線 - 神奈川県横浜市 - 保土ヶ谷バイパス - 東名高速道路 - 名神高速道路 - 国道8号 - 滋賀県大津市
沿革
- 1989年6月23日: 西武バスと近江鉄道が 池袋 - 大津線を運行開始。1日2往復(昼行・夜行各1往復)。車両は34人乗り4列シート。
- 1992年6月19日
- 京浜急行電鉄と近江鉄道が 品川・横浜 - 大津線「マリーン号」を運行開始。夜行1日1往復。29人乗り3列シート。
- 池袋 - 大津線でダイヤ変更(昼行便廃止、東京側の大宮延伸、米原乗入)。新車導入(29人乗り3列シート)。
- 1999年12月16日: 西武バスが 大宮・池袋 - 大津線の運行を西武観光バスに移管。
- 2003年頃 - 京浜急行電鉄がマリーン号の運行を羽田京急バスに移管。
- 2008年
- 2010年9月1日: ワンマン運転に変更。三ヶ日ICでの乗務員交代を考慮したダイヤに変更。
使用車両
- 西武観光バスと近江鉄道は原則UDトラックス(旧:日産ディーゼル) スペースウィングを使用していた。製造年次により富士重工車体と西日本車体工業車体の車両が在籍している車内は原則独立3列シート車となっていた。
- 西日本JRバスはいすゞ・ガーラを使用し、西武観光バスと同じく原則独立3列シート車となっている。
- 羽田京急バスは原則三菱ふそうエアロクィーンIが使用されていた。
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大宮線 3列車導入当時の西武バス車両(画像は西武観光バス移籍後)
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マリーン号運行開始当時の近江鉄道車両(3列車導入当時の大宮線も共通運用)
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マリーン号(近江鉄道)
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マリーン号(羽田京急バス)
類似路線
大津駅の2つ西に京都駅があり、京都駅発着路線と競合する。大津市民が東京方面への高速バスを利用する場合、京都駅発着の路線(ドリーム号 (東京 - 京阪神) ほか下記路線)を利用する者も多い。
- ハーバーライト号: 港南台 - 横浜 - 町田 - 本厚木 ⇔ 京都 - 大阪 (西日本JRバス) 季節運行便は草津駅にも停車するため、横浜 - 草津間で競合。
- 京阪神ドリームさいたま号(「三都線」): 大宮 - 所沢 - 立川 ⇔ 京都 - 大阪 - 三宮 (西武バス・西日本JRバス)
- 千葉・上野 - 大津・京都線: 千葉 - TDS/TDL - 上野 ⇔ 大津 - 山科 - 京都 (千葉中央バス)
- 東京ミッドナイトエクスプレス京都号: 新宿 - 渋谷 ⇔ 山科 - 京都 - 樟葉 - 枚方市 (関東バス・京阪バス)
- フライングライナー号: 東京 - 横浜 ⇔ 京都 - 東梅田 - なんば - あべの (東北急行バス・近鉄バス)
- WILLER EXPRESS:TDL ‐ 東京 - 川崎 ⇔ 彦根 ‐ 草津 - 南草津 - 京都 - 枚方市(WILLER EXPRESS関東)
脚注
- ^ 各社格安高速バス案内 びわこドリーム号案内より、浜大津 - 三ヶ日IC間は西日本ジェイアールバスが運行し、三ヶ日IC - 大宮営業所までは西武観光バスが運行。(三ヶ日ICで乗務員交代)
- ^ YCAT
- ^ 横浜駅東口
外部リンク
- びわこドリーム号 - JR高速バス共同サイト
- びわこドリーム号 大津線 - 西武観光バス(西武バス)