11jigen
11jigen（じゅういちじげん）は、科学技術論文における不正行為を摘発する匿名のブロガー[1][2]、「捏造ハンター」[3]。特に2014年のSTAP騒動で注目を浴びた「クラウド査読」の代表的人物[2][3]。
概要
2009年頃から科学論文における文章盗用や画像の改ざん、捏造を暴くようになった[1]。ボランティアで不正の調査、摘発を行っていると言われている[4]。SNSによる不正摘発が話題となったSTAP細胞や小保方晴子の研究不正疑惑[5]が特に有名であり、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥や元京都府立医科大学教授の松原弘明の論文不正疑惑も取り扱っている[2][3]。
2014年現在、匿名を保っており個人かグループであるかも不明[1]であるが、告発対象は生命科学に関する研究が多い。専門家から「これはさすがに言いがかりだろう」と思われるような指摘もあり[3]、山中伸哉の疑義では正式調査の結果、不正は認定されなかった[6] [7][8]。
脚注
- ^ a b c “小保方論文「コピペ疑惑」、ネットが暴いた 「11jigen」「世界変動展望」…謎のブロガーが次々告発”. BIGLOBE News. (2014年3月18日) 2014年5月22日閲覧。
- ^ a b c 牧野洋 (2014年4月18日). “STAP細胞報道、ブロガーに完敗したメディアは「取材を尽くした」と言えるのか（2/3）”. 現代ビジネス 2014年9月28日閲覧。
- ^ a b c d 中山敬一「実は医学論文の七割が再現不可能 小保方捏造を生んだ科学界の病理」『文藝春秋』第92巻第7号、2014年6月、97頁、2014年5月21日閲覧。
- ^ 牧野洋 (2014年4月18日). “STAP細胞報道、ブロガーに完敗したメディアは「取材を尽くした」と言えるのか（3/3）” 2014年9月28日閲覧。
- ^ 小野昌弘. “嘘とポエムと内部告発”. Yahoo News 2014年9月28日閲覧。
- ^ “京大iPS細胞研究所山中伸弥教授、過去論文に画像の切り貼りなどの疑惑で釈明会見も生データ発見出来ず「反省、おわび」”. 日刊時事ニュース. (2014年4月29日) 2014年9月28日閲覧。
- ^ “「山中教授の論文、不正なし」掲載誌が調査結果”. 朝日新聞デジタル. (2014年5月12日)
- ^ “2000年にThe EMBO Journalに掲載された論文について”. 京都大学iPS細胞研究所 (2014年4月28日). 2014年9月28日閲覧。
関連項目
- 科学における不正行為、盗用検出、 コピーアンドペースト
- アニリール・セルカン、山中伸弥、ディオバン事件、松原弘明
- 刺激惹起性多能性獲得細胞（STAP細胞）、STAP研究と騒動の経過、早稲田大学博士論文不正問題
外部リンク
- JuuichiJigen. “論文捏造＆研究不正@JuuichiJigen”. Twitter. 2014年5月22日閲覧。
- 11jigen. “11jigen マイ ブログ”. Blogger. 2014年5月22日閲覧。
- 11jigen. “11jigen さんのチャンネル”. YouTube. 2014年6月17日閲覧。
（代表的な調査・まとめサイト）
- アニリール・セルカン事件 - 11jigen. “アニリール・セルカンの研究不正・詐欺事件”. 2014年5月22日閲覧。
- ディオバン事件 - 11jigen. “ノバルティス ディオバン（バルサルタン）臨床研究データ捏造疑惑”. 2014年5月22日閲覧。、11jigen. “京都府立医科大学 松原弘明の不正”. 2014年5月22日閲覧。など。
- STAP騒動 - 11jigen. “小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑 まとめ：不適切なデータ処理・加工・流用、文章剽窃”. 2014年5月21日閲覧。、11jigen. “Haruko Obokata, STAP stem cells”. 2014年5月22日閲覧。
- 山中伸弥論文の疑義 - 11jigen. “Shinya Yamanaka”. 2014年5月22日閲覧。、11jigen. “山中伸弥氏の論文画像類似事案（捏造指摘ではない）”. 2014年5月22日閲覧。
- 早稲田大学博士論文不正問題 - 11jigen. “小保方晴子の博士論文の疑惑まとめ”. 2014年5月22日閲覧。、11jigen. “全国の大学の博士論文のコピペ調査”. 2014年5月22日閲覧。