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エーリス

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古代のエーリス

エリス(またはエリス、古代ギリシャ語 Ἦλις, Ēlis, ドーリス方言: Ἆλις, Alis, エーリス方言: Ϝάλις, Walis, 英語Elis or Eleia)は、古代ギリシアの地方で、現在のイリア県(ギリシャ語: Ήλιδα, Ilida)に該当する。ギリシャ南部のペロポネソス半島にあり、北をアカイア、東をアルカディア、南をメッセニア、西をイオニア海とそれぞれ接している。

歴史と地理

地元の呼び名「ワリス」はおそらく「低地」という意味だと思われ、実際にエリスは、アカイア、アルカディアともどもそうである。山々はアルカディアの高地の続きであり、主要な河川もアルカディアの泉が源である。

エーリスは次の3つの地区に分かれている。

  • Coele(「窪地」) - 低地エーリス。最も北の地域で、最も面積が広い。ペネウス川(Peneus)とその支流ラドン川(Ladon)が流れている。古代には、牛や馬で有名だった。
  • ピサティス(Pisatis) - ピサ(Pisa)の領域。Coeleから南のアルペイオス川(Alfeios River)の右岸に広がり、オリンピアを含む。
  • トリピュリア(Triphylia) - 3つの部族の土地。アルペイオス川の南からネダ川(Neda)まで広がる。

現代のエーリスは、アマリアダAmaliada)の北東14kmに位置する、古代遺跡の上に建設された、人口150人の小さな村である。近年の発掘で出土した財宝を含む博物館がある。さらに古代の劇場も良好な状態で残っている。エーリスは馬の飼育とオリンピック競技発祥で有名である。


参考文献

パブリックドメイン この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). Encyclopædia Britannica (英語) (11th ed.). Cambridge University Press. {{cite encyclopedia}}: |title=は必須です。 (説明)