月経前症候群
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月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん、英: PMS; Premenstrual Syndrome)または月経前緊張症(げっけいぜんきんちょうしょう)とは、月経の2週間ないし1週間位前からおこり、月経開始とともに消失する、周期性のある一連の身体的、および精神的症状を示す症候群(いろいろな症状の集まり)である。
症状
身体的症状と精神的症状に分けられ、どの症状が出るかは個人差がある。下記に代表的な症状を挙げる。
身体的症状 | 精神的症状 |
---|---|
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上記症状は単独で出る事は少なく複合で現れる。その為月経前症候群と呼ばれる。また症状の現れ方は月によって変化する事がある。
原因
月経前症候群の原因には様々な説があるが、原因はまだ完全には解明されていない。下記の様な説がある。
また、関連しているホルモンとして考えられているのは卵胞刺激ホルモン、エストロゲン、黄体化ホルモン、プロゲステロンである。
治療法
完全な治療法は見付かっておらず、現状では対症療法を行うしかない。また個人差もあり、ある特定個人に効果があった治療法が別の個人に効くとは限らない。下記の療法が行われている。
- 低用量ピルを用いたホルモン療法
- 頭痛薬、鎮痛剤を用いた対症療法
- 向精神薬療法
- チェストツリーやローズマリー等のハーブ療法
- 各種症状にあわせた漢方療法
- 食事内容(塩分・脂分・アルコールの過剰摂取など症状を悪化させる要素を控える)や運動(血行改善)、睡眠等の生活指導