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アメリカ海軍情報局

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アメリカ海軍情報局(Office of Naval Intelligence;略称ONI)とは、アメリカ海軍情報機関であり、アメリカの情報共同体の一員である。ONIは、極めて強力な暗号暗号解読)機関を有する外、広範囲な電波傍受網も有しており、外国の探知システム、海洋監視システム、潜水艦及び潜水武器システムに関する音響情報の収集、分析に従事している。

また、ONIは民間船舶の移動に関する情報を収集できるアメリカ唯一の情報機関であるため、世界武器市場の情報に関する主要情報源の1つともなっており、麻薬密輸密漁放射性廃棄物の海洋投棄の監視等の問題も担当している。

ONI本部は、メリーランド州シュトランドの国家海事情報センター(National Maritime Intelligence Center)に位置する。 Office of Naval IntelligenceOffice of Naval Intelligence

歴史

創設期

1882年3月3日、海軍省令により航法局に情報課が編成され、しばらく後に海軍情報局となった。この日付は、海軍情報局の創設日と考えられている。海軍情報局は、アメリカの情報機関中最古の情報機関である。

海軍省令に先立ち、海軍情報の経験獲得のため、セオドア・メイソン中尉が欧州に派遣された。この際、当時のイギリス海軍が独立した情報機関を有していなかったため、フランス海軍が模範に取られた。1882年から1888年の間、駐ロンドン、パリ、ローマのアメリカ大使館に海軍駐在武官職が制定された。

両大戦間

第1次世界大戦時、アメリカ海軍の情報需要の大部分は、イギリス海軍の助けにより満たされた。海軍情報局は、1920年から独立部署となったが、外国の無線の傍受、暗号解読を非倫理的であるとみなした政府の意向のため、その職員数は削減された。この結果、1934年当時、海軍情報局は、20人の職員しか有していなかった。

海軍情報局の両大戦間における最も輝かしい成果は、日本の外交及び海軍の電報の傍受・解読であった。特に同局の努力のおかげで、1940年に導入された日本の「パープル」暗号が解読された。アメリカ政府は、駐ワシントン日本大使館のほぼ全ての電文読むことができた。

第2次世界大戦

戦後