機動戦士ガンダム
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機動戦士ガンダム | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
アニメ | |
原作 | 矢立肇 富野喜幸 |
総監督 | 富野喜幸 |
脚本 | 星山博之、松崎健一 荒木芳久、山本優、富野喜幸、他 |
キャラクターデザイン | 安彦良和 |
メカニックデザイン | 大河原邦男 |
音楽 | 渡辺岳夫(作曲) 松山祐士(編曲) |
アニメーション制作 | 日本サンライズ |
製作 | 名古屋テレビ 創通エージェンシー 日本サンライズ |
放送局 | 名古屋テレビ |
放送期間 | 1979年4月7日 - 1980年1月26日 1980年9月17日 - 1980年10月29日 |
話数 | 全43話 |
映画:機動戦士ガンダム | |
監督 | 富野喜幸 藤原良二 |
制作 | 日本サンライズ |
配給 | 松竹 |
封切日 | 1981年3月14日 |
上映時間 | 137分 |
映画:機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 | |
監督 | 富野喜幸 |
制作 | 日本サンライズ |
配給 | 松竹 |
封切日 | 1981年7月11日 |
上映時間 | 134分 |
映画:機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 | |
監督 | 富野喜幸 |
制作 | 日本サンライズ |
配給 | 松竹 |
封切日 | 1982年3月13日 |
上映時間 | 141分 |
シリーズ作品 | |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『機動戦士ガンダム』(きどうせんしガンダム、MOBILE SUIT GUNDAM)は、日本サンライズ制作の日本のロボットアニメ。テレビシリーズアニメとして1979年から名古屋テレビほかで放映された。
概要
『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』に続く日本サンライズのオリジナル作品第3作(ロボット第1期3部作の3作目)として、富野喜幸を監督に据え、玩具メーカーのクローバーをメインスポンサーとして企画・制作された。対象年齢を従来より引き上げた、ロボットものとしては最初のジュブナイルアニメである。
ロボットアクション以上に、主人公の社会的成長が物語の主軸に据えられている。また、戦争を舞台としたリアリティに富んだ人間ドラマと、ロボットを「モビルスーツ」と呼ばれる兵器の一種として扱う設定を導入したことで、1980年代初頭から半ばにかけての、後に“リアルロボットもの”と称されることになる一連のロボットアニメ変革の先駆けとなった。
なお、本作は後に続々と制作されていく『ガンダムシリーズ』と呼ばれる一連の作品群の第1作であることから、初代ガンダム、ファーストガンダムの異名で呼ばれることも多い。
あらすじ
宇宙世紀とニュータイプ
本格的な宇宙進出を前に、人類は国家の垣根を越えて統一。年号を宇宙世紀に改めると共に議会制民主主義形態をとる地球連邦政府が発足した。連邦政府は資源の枯渇と地球環境の悪化を理由に人類の大半をスペースコロニーに強制的に移住させる計画を実行。ラグランジュポイントに7つのサイドが建設され、100億を超える総人口の大半がそこで暮らすようになる。だが、特権階級化した連邦政府関係者はなおも地球に留まり、宇宙生活者(=スペースノイド)を地球から支配するという不自然な構造が出来上がる。地球から最も遠く離れたサイド3 ムンゾコロニーに一人の革命家が誕生する。彼の名はジオン・ズム・ダイクン。元は大学教授で、新たな生活環境を得たことで人類は革新を遂げ、遠からぬ未来にニュータイプ(NT)という超越者が誕生するであろうという「ニュータイプ(出現)論」を提唱していた人物だった。やがて彼の唱えた主張は強制移住に不満を抱き、心の底では地球への帰還を強く望み、スペースノイドとして差別されることが結果的に歪んだ選民思想へと繋がり、連邦政府が強行した強制移民政策の真の目的は増えすぎた人口を減らすための「棄民政策」であるとし、事実上の植民地生活者であるスペースノイドは自治権を確立し、連邦政府から独立するべきだという政治運動に高まっていく。ダイクンはサイド3を「ジオン共和国」とするが、そうした動きが広がり始めた矢先にダイクンは不慮の死を遂げる。ダイクンの死を巡っては連邦政府による暗殺だとも、彼の同志で側近だったデギン・ソド・ザビによる謀殺だとも主張される。結果的にジオン共和国ではダイクンの死の混乱を収束して実権を得たザビ家による独裁政治が始まる。ザビ家はムンゾ首都をズム・シティに改名するなどジオンの継承者であると主張する一方で、密かに独立戦争遂行のための準備を進めていく。その準備と研究過程で産まれた新兵器がレーダーや電波を攪乱し、誘導兵器を無効化するミノフスキー粒子。そして、ミノフスキー粒子散布下で白兵戦を行える機動兵器モビルスーツ(MS)だった。
ジオン独立戦争
宇宙世紀0079年、ジオン共和国はジオン公国に名を変え、後に一年戦争と称される独立戦争を開始する。その緒戦にあたる「一週間戦争」でジオン軍は連邦政府寄りだったサイド1、2、4を壊滅させ、サイド2アイランドイフィッシュコロニーの住人を毒ガスにより大量虐殺。その後、これを巨大な弾頭に見立てて地球へと落下させるブリティッシュ作戦を敢行する。その攻撃目標は地球連邦軍(以下連邦軍)の最大拠点である南米の地下要塞ジャブローだった。だが、連邦軍艦隊の必死の抵抗によりミラーを破壊されたコロニーは当初のコースを大きく逸れ、オーストラリア大陸シドニー近郊に落下。落下により巨大なクレーターが穿たれ、周辺に居住していた市民は即死。また、落下の衝撃で発生した巨大津波により太平洋沿岸部の大都市は壊滅的な打撃を受ける。ジオンの電撃戦にしてやられた連邦軍は主力艦隊をルウムに集結。レビル将軍の指揮のもとで起死回生の反攻作戦に打って出る。だが、ザビ家の次男で宇宙機動艦隊を率いるドズル・ザビの卓越した指揮とミノフスキー粒子による攪乱、MSが展開する白兵戦により連邦艦隊は壊滅。指揮官のレビルさえも捕虜にされる大敗を喫する。(ルウム戦役)この戦いで抜群の戦果を上げてその名を轟かせたのが赤い彗星の異名を取る20歳の青年士官・シャア・アズナブルだった。僅かに生き残った連邦艦隊は資源衛星ルナツーに籠城して生き長らえる状況に陥る。だが、捕虜となっていたレビルは特殊部隊による救出作戦により奇跡の生還を果たす。その後、「ジオンに兵なし」の演説をおこなう。 そして、レビルはジオン公国の独立を承認する南極条約締結間際に、「ジオンに兵なし」との大演説を全世界に向けて放送する。結局、南極条約は核兵器およびBC兵器の使用禁止、捕虜の取り扱いなど戦争継続に必要な手続きのみに終わった。既に疲弊が始まっていた自軍の状況を看破されたジオンの総帥ギレン・ザビはやむなく地球降下作戦に着手する。北米の穀倉地帯、東アフリカのキリマンジャロ、東アジアの北京、そしてMS増産に必要な鉱物資源確保の目的で東ヨーロッパのオデッサが攻略目標となる。また、降下作戦後に太平洋の制海権確保のためハワイが占領され、鹵獲した潜水艦と水陸両用MSを中心とするジオン海軍が編成される。
V作戦
MSザクの脅威を目の当たりにしていたレビルは決戦兵器としてのMSの必要性を痛感。鹵獲したザクから得られた情報をもとに独自MS開発計画(以下V作戦)の実施を提唱する。そして、テム・レイ技官を中心としたチームがサイド7において試作兵器の開発に取りかかる。その一方で、ジャブローではMS運用母艦としてホワイトベース(以下WB)が建造され、パオロ・カシアスを艦長とし、試作MS受領のためにサイド7に向けて出航する。だが、地球連邦側も人材が枯渇しており、虎の子の新造戦艦も新兵だらけというていたらくであった。少佐に昇進し、旗艦ムサイ級ファルメルを得て独立部隊を担うシャアはV作戦の動きをいち早く察知し、密かにWBの進路を追跡する。
サイド7脱出
V作戦を進めるテム技官の息子・アムロ・レイは15歳の少年。機械オタクでひきこもり気味のアムロは戦時下であることもどこ吹く風で、自宅でハンドメイドロボット・ハロの改良に取り組む毎日を過ごしていた。そんなとき、空襲警報が鳴り響く。シャア配下の先行偵察部隊がサイド7内に侵入していた。機密保持のため連邦地上軍がこれに応戦する。ザクの古参兵・デニムはシャアの推察が正しく、サイド7内でMS開発が行われている確証を得る。だが、手柄を焦る新兵ジーンはデニムの制止を無視し無差別攻撃をはじめる。ガールフレンドのフラウ・ボゥに促され、避難することになったアムロだが、父のことが心配になり探し回る際に偶然にも「V」と書かれた表紙のマニュアルを手に入れる。工場地区に向かったアムロは人命救出よりもMSの搬出作業を優先する父の姿を見てしまう。父から「WBに行け」と言われたアムロだが、ほどなく搬出作業が察知されザクの猛攻が始まる。その巻き添えとなり、アムロの眼前でフラウの家族ら大勢の民間人が死んでいく。アムロはフラウを叱咤して避難させ、自身は放置されていた試作MSガンダムに乗り込む。マニュアルを片手にガンダムを起動させたアムロ、そこにジーン、デニムのザクが接近しマシンガンを浴びせる。だが、ガンダムの装甲はマシンガンの直撃にもビクともしない。反撃に出たアムロはジーンのザクの動力パイプを引き千切り、ビームサーベルで一刀両断する。だが、ザクの熱核エンジンの爆発によりコロニー外壁に穴が開き、テムは宇宙へと投げ出される。ジーンを殺され逆上したデニムのザクを返り討ちにするアムロ。その顛末はWBのブリッジでブライト・ノアらに目撃されていた。アムロはブライトから支援兵器・ガンキャノン、ガンタンクの回収を命じられる。また、残りの部品は機密保持のためにスーパーナパームで焼却された。シャアは単身で密かにサイド7内に潜入。V作戦の痕跡をカメラに収める。だが、その様子を生存者捜索にあたっていた医学生のセイラ・マスに発見され銃口を向けられる。セイラの求めに応じて素顔を見せたシャアにセイラは衝撃を受ける。シャアはセイラの生き別れの兄キャスバルにあまりにも酷似していた。
シャアの追撃
偵察部隊の攻撃で応戦にあたった正規のクルーは大半が戦死し、パオロも重傷を負う。急遽士官候補生のブライトが艦長代行となる。また、民間人ながらクルーザーのライセンスを持つミライ・ヤシマが操舵手を、セイラが通信士となる。またカイ・シデン、ハヤト・コバヤシはパイロット候補生の生き残りであるリュウ・ホセイから機銃操作やMS操縦のレクチャーを受け、後にガンキャノン、ガンタンクのパイロットとなる。シャアの攻撃から生き延びるため、もはや手段や人材を選べる余裕はなかった。避難民を収容し、サイド7を脱出するWB。だが、ファルメルに帰還したシャアの追撃を受ける。シャアの駆る赤いザクの攻撃に翻弄されるアムロ。だが、一撃でザクを倒せるビームライフルによりどうにかシャアを退けることに成功する。ブライトは救援を求めて進路をルナツーに向ける。だが、そこで待ち受けていたのは民間人に機密兵器を使わせたことを咎めたてるワッケイン司令だった。アムロらは拘束されるが、シャアがルナツー内に白兵による奇襲を仕掛けてくる。対応が後手に回るルナツーの窮地を救ったのは混乱した状況で拘束を逃れたアムロ、ブライトらだった。その戦いの後、容体の悪化したパオロは息を引き取る。被害甚大となったルナツー。ワッケインはWBのため巡洋艦サラミス一隻を護衛につけるのが精一杯だった。避難民を下船させることさえかなわずジャブローに向け大気圏突入を試みようとするWBにシャアは執拗な攻撃を仕掛ける。ガンダムで応戦したアムロは大気圏でWBの外に取り残されるが、辛くも難を逃れる。
ガルマ謀殺
WBはシャアの強襲で当初の進路から大きく逸れ、ジオン占領下にある北米大陸に降下してしまう。ジオン北米方面軍を担うのはザビ家の御曹司ガルマ・ザビだった。WBを追ってコムサイで大気圏突入していたシャアはガルマと合流し旧交を温める。2人は士官学校の同期生だった。ガルマはロス市長の娘・イセリナとの結婚を姉のキシリア・ザビらに認めさせるため功を焦っていた。シャアはWBとの戦いのどさくさでガルマを謀殺するのに成功する。ガルマの死に衝撃を受けるデギン、キシリア、ドズル。だがギレンだけはガルマを国葬にすることで国威高揚に利用する。一方のシャアは「キシリア機関」に追われる身となり、戦線から離れる。WBはマチルダ・アジャン率いるミデア輸送隊から補給物資を受領し、避難民を下船させる。だが、彼らにはユーラシア大陸経由で欧州を目指すよう命令がくだる。短期間のうちに何度もシャアを退け、戦火をかいくぐってきたことをレビルは特別視し、WB隊に「NT部隊」としての期待をかけていた。故郷で母カマリアと再会したアムロは自分がもはやただの民間人には戻れないことを自覚する。
ランバ・ラル強襲
一方、ガルマを溺愛していたドズルはザビ家独裁政権下で冷や飯食らいの扱いを受けていたダイクン派の軍人・ランバ・ラルに「仇討ち」を依頼する。ザビ家の専横を憎みながらもドズルに救われた過去を持つラルは新型MSグフと陸戦艇ギャロップ、ゲリラ時代から率いる部下たちをひっさげてWBを襲う。ガンダムの操縦に慣れ、増長が目立つようになっていたアムロは作戦方針の相違から命令違反を犯し、仲間を窮地に陥れてしまう。このことを重く見たブライトはアムロをガンダムから降ろし、リュウを後任にするという話をミライと交わしていた。それを聞いてしまったアムロは自分が不必要だとみなされたと思い込み、ガンダムを持ち出しWBを離れる。砂漠を放浪するアムロは水を求めて立ち寄った街で、女性や部下たちを引き連れた豪快なジオン軍人に出会う。その軍人こそはラルその人であり、女性はクラウレ・ハモンだった。2人から一目で気に入られてしまうアムロだが、銃を構えていることを見抜かれ、また後を追ってきたフラウを人質にされそうになる。ラルの好意でその場を逃れたものの、抜け目ないラルは部下にフラウを尾行するよう命じていた。WBの居場所を特定したラルはここぞとばかりに奇襲をかける。自らが招いたその窮地を見過ごせず、アムロはラルに戦いを挑む。グフとの一騎打ちを辛うじて制したアムロは想像通りパイロットがラルであったことを知る。ラルもまた引き裂かれたコクピットから顔を覗かせるアムロを見て「勝ったのはMSの性能のお陰だ」との捨てゼリフを残す。修理のためWBに戻らざるを得なくなったアムロはブライトに叱責され、独房に入れられる。「あの人に勝ちたい・・・」アムロはラルに対し、超えねばならない壁と感じるのだった。グフを失ったラルは補給を要請するがジオン地上軍のマ・クベ大佐は陸戦用新型MSドムの引き渡しに難色を示す。やむなくラルは得意の「ゲリラ戦術」でWBに白兵戦を仕掛ける。慣れない白兵戦に戸惑うWBのクルーたち。だが、艦内に侵入したラルとその部下はWBのクルーの大半が年端もいかない少年少女だということを知り、さらには遭遇したセイラを目にして我を忘れてしまう。彼女の正体はダイクンの遺児アルテイシアだった。不覚にもリュウと撃ち合いになり、ともに深手を負ったラルは最期を悟り、アムロの眼前で爆死する。ラルの戦死に残されたハモンらは捨て身の攻撃を試みる。火薬を満載したカーゴによる特攻とマゼラトップでの近接攻撃という二段構えの戦法にガンダムは絶体絶命の危機に陥るが、怪我をおしてコア・ファイターに乗ったリュウがハモンに体当たりしたことで辛うじて難を逃れる。兄貴分としてクルーたちの心の支えだったリュウの死にアムロやハヤトばかりか、ブライトまでもが体調を崩して静養を必要とするほどに落ち込む。
アムロ覚醒
強敵ラルを退けたものの、リュウを喪い意気消沈するクルー。だが、その窮地に危険をおしてマチルダが補給にやってくる。ガンダムの新型支援機・Gファイターを受領したWBは通信士をフラウに交替し、セイラをパイロットに抜擢する。連邦軍とジオン地上軍の一大決戦「オデッサ作戦」が間近に迫る中、WBを3機のドムが襲う。黒い三連星と呼ばれる彼らはルウムでレビルを捕虜にした強者たちだった。彼らとの戦いの最中、アムロはNTとして覚醒を遂げる。「ジェットストリームアタック」という3機の連携戦術を破るアムロ。だが、ガンダムとWBを守ろうとミデアで支援したマチルダが戦死してしまう。相次ぐ仲間の死にアムロたちは落胆する。一方、オデッサの戦いは連邦軍が優勢に進めていたものの、作戦指揮をとるレビルの側近・エルランがスパイだと判明する。事実を知ったアムロはその件を急報。追い詰められたマ・クベは南極条約違反の水爆で前線の自軍もろとも連邦軍主力を葬ろうとしていた。それを察知したアムロは発射された水爆を切り捨て連邦の窮地を救うのだった。
ジャブローの戦い
WBを追尾するシャアは連邦の拠点ジャブローへの侵入口を特定。空からの攻撃を陽動に地下水脈からの侵入でジャブロー陥落を目論む。一方、ようやく目的地であるジャブローに到達したWB隊一同に軍籍が与えられる。WBの窮地を救い戦死したリュウが軍人ゆえに二階級特進で済まされてしまうことにアムロは違和感を抱く。アムロは戦死したマチルダの婚約者ウッディ大尉と知り合う。彼女を守れなかったことを詫びるアムロにウッディはマチルダが命がけで守ったWBを宇宙用に改修することに全力を注ぐと話す。シャアらの攻撃が開始されるがジャブロー上層部は事態を深刻とは思わない。だが、地下ドックに潜入され、応戦にあたった連邦の量産型MSジムやウッディが赤いズゴックに蹴散らされる様をみてアムロはシャアの存在を確信。ガンダムで応戦し、片腕を切り落とすまでに追い詰めるがあと一歩で逃してしまう。シャアはガンダムを駆るアムロの技量が以前とは比較にならない域に達していることを痛感する。WBが再び宇宙に向かうことが決まり、子供ながらクルーの一員として頑張ってきたカツ・レツ・キッカが施設に預けられることになる。それを察した3人は施設から逃げ出すが、ジムの量産工場に隠れた際にシャア直属のアッガイ隊が爆薬を仕掛けるのを目撃。3人は拘束されるが自力で束縛を逃れ、仕掛けられた爆薬をかき集める。3人を探していたアムロ、フラウ、カイは爆薬を満載したバギーを目撃し、シャアの目論見を阻止した子供たちの活躍を知る。一方、同じく3人の探索をしていたセイラは偶然にもシャアと再会。木馬を降りてくれと頼むシャアにセイラは出来ないと断る。
第13独立艦隊
宇宙に飛び立つWBにGファイター2号機のパイロットとしてスレッガー・ロウが新たに加わる。オデッサでの勝利でジオン地上軍を壊滅させた連邦軍は制宙圏を取り戻すべく、戦いの舞台を宇宙へと移す。その一翼としてWB隊は「第13独立艦隊」として陽動の任につく。再び宇宙に上がったWBを待ち受けていたのはかつてのシャアの部下で大尉に昇進したドレン率いる「キャメルパトロール」だった。新たな旗艦ザンジバルでWBを追撃するシャアとの挟撃作戦を試みるドレンだったが、技量のあがったアムロたちの敵ではなくシャアの到着を待たずに壊滅する。もはやWB隊が寄せ集めの素人集団どころか連邦軍最強部隊と化しつつあることをシャアは思い知らされる。ジオン軍が次々と投入するモビルアーマー(MA)やザクにかわる宇宙軍の主戦力リック・ドムを退け、WBは進路を中立のサイド6に向ける。一切の戦争行為が禁じられたサイド6で待ち受けていたのはミライの婚約者カムラン・ブルームだった。カムランは人目も憚らずにミライに迫る。だが、カムランの態度に困惑するミライを見かねてスレッガーが間に入る。もはやミライはWBになくてはならない存在になっていた。ミライへの好意を自覚しながらもスレッガーのように器用に立ち回れないブライトは大人の態度を貫こうとする。一方、街で父・テムの姿を見かけたアムロは後を追って訪ねる。だが酸素欠乏症によりすっかり変わり果てていた。旧式の機器をガンダムにとりつけるよう命じられたアムロは父の姿にいたたまれなくなり飛び出していく。父との衝撃の再会に心惑うアムロは雨の湖畔に佇む少女を見かける。彼女の名はララァ・スン。その不思議な雰囲気にアムロはすっかり飲まれてしまい、一目で恋に落ちる。だが、再びララァと再会したアムロは彼女の隣にいるジオン士官こそが宿敵シャアと確信。緊張して挙動不審になるアムロに対し、シャアの方は年端もいかない連邦兵と思い警戒する素振りさえ見せない。そんな2人の様子をララァは面白そうにみているだけだった。サイド6を出航するWB隊をコンスコン率いるリックドム隊が待ち伏せていた。ギリギリまでWBを先導しようとするカムランにミライは反感を抱くが、今度は逆にスレッガーから叱責される。カムランなりに誠実さを示そうとして命を賭けていることを指摘されたミライは泣き崩れる。男らしい態度を見せるスレッガーにミライは我知らず心惹かれていくのだった。シャアはララァと共にTV中継されたWB隊の戦いをのんびり眺めていたがララァの「白いのが勝つわ」という言葉通り、アムロはリックドムを鬼神の如き戦いぶりでねじ伏せ、乗艦のチベもろともコンスコンを倒す。
ソロモン攻略戦
連邦軍はジオン本国への侵攻作戦の手始めに宇宙要塞ソロモンを陥落させ、橋頭堡にするというものだった。守将のドズルは連邦との最終決戦が迫っていることを痛感し、月のグラナダにいるキシリア、サイド3のギレンに増援要請をするが互いに牽制しあう2人は取り急ぎ派兵する素振りさえない。この戦いが死地になるかも知れないと悟ったドズルは妻のゼナ、幼い娘のミネバをサイド3に逃がす算段をつける。開始された戦いは膠着し、どちらが優勢とも言えない状態にあった。アムロへの対抗心を燃やすハヤトはガンタンクで戦いに臨むが被弾して重傷を負う。自分を情けないと嘆くハヤトにフラウは「あの人は私たちとは違う」と慰めの言葉をかける。補給のため一時帰還したスレッガーにミライは思いのたけを打ち明けようとするがスレッガーは唇を奪い、「自分には眩しすぎる」と言って母の形見の指輪をミライに託す。連邦軍はティアンム中将率いる本隊を主戦場とは別の場所に展開していた。ティアンム艦隊は切り札である決戦兵器・ソーラー・システムによりソロモン表面部をなぎ払う。出撃しようとしていたMSや艦艇が一瞬で蒸発するのを目の当たりにしたドズルは生き残った部下たちを逃がし、ティアンムに一矢報いるべく自らMAビグ・ザムで出撃する。ビーム兵器を弾くIフィールドを展開し、圧倒的な火力で連邦部隊を駆逐するビグ・ザムの猛攻に連邦軍は大苦戦。再照射のため充填行動に入っていたティアンム艦隊はピグ・ザムの巨大メガ粒子砲の餌食となって消滅する。味方の被害が甚大だと判断したスレッガーはアムロと共にビグ・ザムに肉薄戦を仕掛ける。目論見通りビグ・ザムの死角に潜り込むことに成功するがスレッガーは戦死。逆上したアムロはビグ・ザムを破壊するが、ドズルはなおも諦めようとはせず機関銃を手にガンダムに挑みかかる。「やらせはせん、やらせはせんぞぉ」ドズルの背後に悪魔のような影を見たアムロは爆散するビグ・ザムと共に散りゆくドズルを呆然と見送るばかりだった。激闘の末、ソロモンは陥落。WBの艦内はハヤトら味方の負傷兵で溢れかえり、無事に帰還したアムロ、カイ、セイラらパイロットたちは疲労困憊となっていた。
テキサスの死闘
ソロモンを脱出したジオン艦艇の掃討作戦についたWB隊は観光と牧畜を目的としながら事実上廃棄されたテキサスコロニー付近に艦影を発見し、調査に向かう。その頃、シャアはララァ用のMAエルメスおよびそのサイコミュ兵器ビットの到着を待っていた。手持ちの駒がシャアの新型機ゲルググのみで整備が万全でなく、シャアは付近に展開するマ・クベ艦隊に情報を流す。ララァの最終テストのためテキサスに入ったシャアはララァがテストターゲットとは別の脅威を感じ取っていると知り整備の済んだゲルググで出撃する。マ・クベは新型機ギャンに自ら搭乗し、その手でガンダムを倒そうと目論む。囮にひっかかったアムロはマ・クベの仕掛ける二重三重の罠に陥り、テキサス内部に誘導される。シャアの介入により思わぬ挟撃を受けた形のガンダムはビームライフルを使い切る。それこそがマ・クベの狙いで白兵戦に優れたギャンで火器を失ったガンダムと互角以上に戦えると確信していたのだ。功を焦るマ・クベはシャアの加勢を快く思わず退けと命ずる。アムロはギャンの変則的な攻撃に翻弄されるもののビームサーベルの二刀流でマ・クベを圧倒。トドメを刺そうとするアムロに「もう戦いは終わったのよ」というララァの声が響く。マ・クベは戦死し、シャアはギャンの爆散からララァを庇う。テキサスコロニー内で孤立したガンダムをフラウは心配するがミライはなぜか落ち着き払っている。ミライもまたNTとして覚醒し、アムロの無事がわかるまでになっていた。ララァの存在に気を取られるアムロは背後に回り込んだシャアから狙撃されるが悉く避ける。だが、肥大するアムロの能力にガンダムの反応が追いつかなくなっておりアムロは苛立つが、既に技量面ではシャアと互角以上でゲルググの性能に慣れないシャアは深手を負わされ後退する。セイラもまた異常なほどの成長を遂げ、Gファイターで艦隊を相手に立ち回りWBとの連携で撃破する。その見事な戦いぶりをかつてルナツーで見送ったワッケインがマゼランの艦橋で頼もしげに見守っていた。
兄妹の秘密
相次ぐ連戦で疲労の激しいクルーたち。フラウが集中力を失っていることに気づいたブライトは彼女を休ませる。一時的に通信士兼任になったブライトはテキサス内部にアムロ探索に向かったセイラと何者かの会話を聞いてしまう。アルテイシアとキャスバル、ジオン・ダイクンの遺児である兄妹の会話。父の暗殺の首謀者が爺として2人を育てたジンバ・ラルの言葉通り、デギンだと確信したキャスバルはザビ家への復讐を遂げることを目論んでいた。そして父が主張したNTの出現が現実のものとなりつつあり、アムロやララァといったNTが出現している。修羅の道に進んでしまった兄を案ずるセイラ。戦場を離れ木馬ことWBから降りるよう重ねて求めるシャア。ブライトは偶然にも知ったことの重大性を悟る。テキサスの宇宙港から出航するザンジバルを捕捉したワッケインはWBとの挟撃作戦をもちかけるがWBの到着を待たずマゼランは撃沈されワッケインも戦死する。クルーたちはまたしても旧知の人物が亡くなったことに動揺する。一方、カイは発信器のついたスーツケースを回収。その中身は金塊だった。ブライトはセイラの口から彼女の実兄キャスバルがシャアと同一人物であることを聞き、激しく動揺する。だが、理性的な彼女の度重なる不審な行動の原因を理解したブライトは逆に彼女への信頼を深める。
NT同士の戦い
占領した宇宙要塞ソロモンで最終決戦に備えて艦隊再編に勤しむレビルは奇妙な感覚に襲われる。その直後、連邦の艦艇がどこからともなく放たれたビーム兵器で撃沈される。その異変にミライ、セイラ、アムロもまた気づいていた。MAエルメスを受領したララァは愛するシャアのため戦いに身を投じていたのだ。一方、ギレンはジオン・ダイクンの言葉通りにNTが出現しつつあることを知る。木星帰りの男シャリア・ブルを招き寄せたギレンは彼をキシリアのもとに送り込む。シャリアはギレンの真意を覗き見たことで動揺する。ギレンは実の妹であるキシリアを危険視していた。人類全体の平和のためNTとして覚醒したシャリアはNT同士協調したいと望むが、彼の意志をよそに政治的な思惑が錯綜する。シャアと対面したシャリアはララァの力を認め、シャアとも協調したいと望む。テスト用MAブラウ・ブロで出撃したシャリアはWB隊と交戦、アムロは直感的に相手がNTであると見抜きカイ、ハヤトに下がるよう命ずるが理解されずカイのガンキャノンは大破。アムロはガンダムの性能が最早限界に達していることを痛感しながら辛うじてシャリアを倒す。ソロモンの連邦軍はモスク・ハン博士が急ごしらえしたマグネットコーティングでガンダムの改修作業を急ぐ。実戦の中でララァは自分がオールドタイプの兵士たちに盾替わりにされていることを、アムロも同様に生きてデータを持ち帰るだけのモルモットがわりに扱われていると感じる。戦いの中で様々なことを感じすぎる2人の負担は大きく頭痛や苦痛に蝕まれる。シャアほどのパイロットでさえもアムロにとって「いつでも圧倒できる」、ララァにとって「非常に危なっかしくて見ていられない」存在と化していた。そうした中、キシリアに素性を悟られたシャアは動揺を見せまいとする。アムロとララァの戦いは超人同士の戦闘と化し、余人のつけいる隙さえも見せないものになっていく、戦いの中で互いの意識が入り込む2人は時空を超えた向こう側の世界(「刻の涙」)を目撃する。セイラとシャアが2人を援護するため戦いに割り込むが技量の差は歴然としており、兄妹の殺し合いを止めるべくそれぞれが庇い合う。だが、シャアを倒そうととしたアムロは彼を庇おうとしたララァを殺めてしまう。自分が犯してしまった取り返しのつかない過ちにアムロは泣き崩れ、ララァを失ったシャアは我を忘れて絶叫する。
決戦ア・バオア・クー
ギレンは最終決戦の地が宇宙要塞ア・バオア・クーになると予測し、スペースコロニー・マハルから住人たちを強制疎開させ、決戦兵器ソーラ・レイ(コロニー・レーザー)に仕立て上げる。そうしたギレンの人の生命を顧みぬ姿勢に愛想をつかしたデギンは連邦軍を率いるレビルとの間で講和を結ぼうと画策し、座乗艦グレート・デギンを発進させる。老いて日和った父に見切りをつけたギレンはグレート・デギンもろとも連邦軍主力艦隊を殲滅する作戦に打って出る。マハルから放たれた光の矢はレビルとデギンをこの世から消し去る。連邦軍は最終決戦を前に主力の3分の1を失い、奇しくもWBを中心に連邦艦隊の残存部隊が集結する。ギレンは残存した連邦艦隊を「カス」と称し、将兵の士気を鼓舞する。一方、アムロは「作戦は絶対に成功する」という楽観的な見通しを語り、狼狽するブライトらを宥める。ただ、カイとセイラはアムロの言葉が「気休め」に過ぎないと直感していた。シャアはキシリアからサイコミュ搭載型MSジオングを受領する。ララァとエルメスを失ったジオン軍は8割の完成度でしかない未完成品を投入せねばならぬほど、NTアムロとガンダムへの対処に困り果てていた。宇宙空母ドロスで圧倒的に優位な戦いを展開するギレン。キシリアはデギンとグレート・デギンの消息を聞くべくドロスへと向かう。デギンの最期を聞かされたキシリアは父殺しの罪を問い、背後から兄に銃口を向けるが、ギレンは楽観「冗談はよせ」の言葉を残して射殺される。指揮官を失ったジオン軍はしばし混乱に見舞われ、連邦の反撃を許してしまう。一方、アムロは戦場でシャアのジオングと遭遇する。遅まきながらNTとして覚醒したシャアはアムロと死闘を繰り広げる。戦局は一進一退となり、WBは強襲揚陸艦という本来の役目を果たし、ア・バオア・クーに着艇。カイ、ハヤトらはWBを守って奮戦する。シャアとアムロは互いの機体を失いながらも最期の戦いの地をア・バオア・クー内に求める。
終戦
WBに続き、連邦軍部隊が続々とア・バオア・クーへの上陸に成功していく。もはや劣勢に立たされたジオン軍をキシリアは支えることが出来なくなり、密かに脱出の算段をつける。セイラは戦場でシャアとアムロの姿を探し求め、Gファイターを棄てて自らも要塞内部に侵入する。アムロとシャアは雌雄を決すべく生身での戦いを繰り広げる。2人を発見したセイラが目にしたのは、シャアのサーベルがアムロの左肩を、そしてアムロのサーベルがシャアの額を貫く場面だった。シャアは「ノーマルスーツを着てください」というララァの再三の忠告がギリギリのところで自身の命を救ったことを痛感する。要塞内部での爆発が始まり爆風で飛ばされたアムロは、セイラたちとはぐれてしまう。ヘルメットを交換したシャアはセイラに別れを告げていずこかへと去っていく。シャアの向かった先は脱出を試みようとするキシリアのもとだった。「ガルマ、私からの手向けだ。姉上と仲良くな…」。シャアの放った一撃はキシリアの首を吹き飛ばし、艦とともに爆破の炎に包まれていく。一方、辛うじて半壊したガンダムに戻ったアムロはすでに半ば生還を諦めかけていた。「ララァのもとへいくのか…」 だが、その心にララァの言葉が響く「殺し合うだけがNTじゃないでしょ」。アムロは仲間たちがそれぞれ生き残りをかけてなおも奮戦していることを感じる。アムロは彼ら一人一人にメッセージを送り、WBを放棄して脱出を試みるよう促していく。ア・バオア・クーは内部から崩壊をはじめる。アムロの言葉に従って、二隻の脱出艇スペースランチで退鑑したWBのクルーたち。その眼前で共に戦い続けた彼らの「家」WBは最期を迎え爆散する。だが、ランチにアムロの姿はなかった。ブライト、セイラ、フラウ、ミライがアムロの生還を絶望していたとき、カツ・レツ・キッカたちの言葉が響く。「そっ、ちょい右」、「まっすぐ」、「いーい、4、3、2、1、ぜろぉ」。半壊したコアファイターに乗ったアムロが爆発するア・バオア・クーを背に脱出する。「ボクには帰れる場所がある、こんなに嬉しいことはない…」アムロは仲間たちに迎え入れられ泣き崩れるのだった。
宇宙世紀0080年、ア・バオア・クーの戦いの後、地球連邦政府とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた。
登場人物
キャラクター造形を担当した安彦良和によれば、地球連邦軍の軍服はナポレオンが活躍した時代のフランス軍から、ジオン軍の軍服はプロイセン軍をイメージしているという[1]。
- アムロ・レイ
- 当初は一介の民間人、それも機械いじりの好きな内気な少年として登場する。彼は急遽リーダーとなった士官候補生 ブライト・ノアとの衝突や、サイド7脱出以来の宿敵 シャア・アズナブルやMSパイロットとしても人間としても経験豊富な強敵であるベテラン軍人 ランバ・ラルとの戦い、初恋の女性 マチルダ・アジャンや兄貴分 リュウ・ホセイの戦死といった現実を経て人間的に成長していく。さらに、人類の革新「ニュータイプ」として覚醒し、英雄的活躍を遂げるようになる。
- シャア・アズナブル
- 従来からのいわゆる「美形悪役」の流れにあるキャラクターではあるが、ジオンの独裁者ザビ家に対する復讐のためにこの戦争を巧妙に利用する人物として設定されている。ホワイトベースに乗る妹 セイラ・マスの存在に悩む一方で、ニュータイプの少女 ララァ・スンと出会い、さらに彼もまたニュータイプとして覚醒することによって、人類の進化のために戦争を利用するという高い理念を抱くようになっていく。
- その他の人物
- カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ、フラウ・ボゥ、ミライ・ヤシマといったホワイトベースの仲間達もそれぞれに成長を遂げていく姿が描かれる。また、戦争を嫌悪する元軍人、戦争に加担する民間人、スパイ、武器開発者、主人公に殺される学徒動員パイロットなどそれまでのアニメーションでは無視されていたキャラクターの描写も多い。この方向性は『ザンボット3』でも試みられたが、後の作品にまで影響を及ぼすほど徹底したのは、本作の非常に大きな特徴である。
詳細については、下記のページを参照。
登場兵器
それ以外のものについては
スタッフ
- 企画 - 日本サンライズ
- 原作 - 矢立肇、富野喜幸
- 連載 - テレビマガジン、たのしい幼稚園、冒険王
- キャラクターデザイン - 安彦良和
- メカニカルデザイン - 大河原邦男
- 美術監督 - 中村光毅
- 美術 - デザインオフィス・メカマン ※ノンクレジット
- アニメーションディレクター(作画監督) - 安彦良和
- 総監督 - 富野喜幸
- プロデューサー - 関岡渉(名古屋テレビ)、大熊伸行(創通エージェンシー)、渋江靖夫(日本サンライズ)
- 原画 - スタジオZ(金田伊功、鍋島修、亀垣一、平山智、飯島正勝、越智一裕他、※個人名ノンクレジット)、板野一郎、駅間我子、多賀かずひろ他
- 音響監督 - 松浦典良
- 音響効果 - 松田昭彦(イシダサウンドプロ)
- 音楽 - 渡辺岳夫、松山祐士
- 設定制作 - 円井正
- 編集 - 鶴渕友彰、小谷地文男(第1話~第10話)
- アシスタントプロデューサー - 神田豊
- 制作 - 名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
- 著作権 - (C)1979 SUNRISE INC.・名古屋テレビ
主題歌
- オープニングテーマ - 「翔べ! ガンダム」
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻、フィーリング・フリー、ミュージッククリエイション(キングレコード)
- エンディングテーマ - 「永遠にアムロ」
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 唄 - 池田鴻、フィーリング・フリー (キングレコード)
- 劇場版
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- 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
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- 「哀戦士」 / 「風にひとりで」
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲・唄 - 井上大輔
挿入歌
企画の経緯
本作の企画の根底には『宇宙戦艦ヤマト』のヒットがあった。サンライズの山浦栄二は当時、『ヤマト』の制作会社であるオフィス・アカデミーからデータを入手[2]、『ヤマト』の関連事業は一部の熱狂的なファンを相手にした商売であることがわかり、「ハイターゲットに絞って、30万から40万の熱狂的なファンをつかめば、それで十分に商売になる」という結論を得た[3]。そこで本作は『ヤマト』と同じく中学生以上を取り込むことになった[4]。
作品構成も『ヤマト』が意識されたが、そのままでは活劇的な展開になりにくいこととキャラクターの年齢が高いことが問題になり、『十五少年漂流記』から着想を得て、宇宙船に乗り込んだ少年少女が宇宙戦争の中で協力しながら生き延び成長するというストーリーが構想された。この時点では主人公たちは宇宙空母ペガサスに乗り宇宙戦闘機で異星人と戦うという設定だった[4][註 1]。
1978年11月。このように当初の企画「フリーダムファイター」ではロボットを登場させる予定はなかったが、メインスポンサーであるクローバー社長の小松志千郎からロボットを出すように要請を受けた。困ったスタッフに、SF作家でスタジオぬえの一員でもある高千穂遥がロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』のハヤカワ文庫版を紹介した。これに掲載されている宮武一貴による装甲強化服パワードスーツの挿画を元に大河原邦男が「突撃攻撃型機動歩兵」をデザインした。これは『宇宙の戦士』と同じく全高2.5m程度のものだったが子供に受けないとされ、当時主流だった50mから100mの巨大ロボットとパワードスーツのぎりぎりの妥協点として『マジンガーZ』と同じ18mに設定された。実際の戦争にならい、長距離戦、中距離戦、白兵戦と距離別にタイプが違う三つのロボットが構想された(それぞれ後のガンタンク、ガンキャノン、ガンダムである)[註 2][4]。ロボットの名称について、パワードスーツのままでは訴えられる懸念があったので「モビルスーツ」にした。当初は宇宙ステーションをロボットの活躍の舞台とする予定だったが、18mでは宇宙ステーションに入らない。スタッフは神田の三省堂で買った宇宙関係の本の中でジェラルド・オニールのスペースコロニーを見つけ、直径数kmのコロニーなら18mのロボットが入るため、本作に取り入れることにした[3]。
この時点での仮題は「ガンボーイ」(別題: 機動鋼人ガンボーイ、宇宙戦闘団ガンボーイ、フリーダムファイター ガンボーイ)だった。これが当時人気を博したアメリカ映画『コンボイ』から「ガンボイ」に、さらにチャールズ・ブロンソンがテレビCMで流行語にした「う〜ん、マンダム」から「フリーダム」のダムとかけて「ガンダム」という名前が生み出された[4]。富野によると「ンのはいった四文字のタイトルの作品は当たる。」というジンクスがあるという。
反響・評価
初回放映時の評価と後の社会現象
初回放送時の視聴率は名古屋地区で平均9.1%、関東地区で5.3%[5]と振るわなかった。
視聴率低迷のため、スポンサーの要望によって量産型の他にいわゆる「やられメカ」を毎回出すことになり、試作機が投入されたという設定で グフやドムなどの新MSやモビルアーマーが登場したが視聴率は好転しなかった[4][註 3]。
視聴率低迷は関連商品の不振につながり[6]、スポンサーから「シャアという陰気なキャラクターがいけない」と指摘され作中でシャアを左遷したが、今度は「何でシャアが出ないのだ」という抗議の手紙が殺到した[7]。こうした手紙は中高生のファンからであり、サンライズ側の当初の狙い通り、本作には中学生以上のファンがついていた[6]。名古屋テレビの関岡渉によると左遷どころか殺す予定だったのをスタッフを説得して取りやめになったとある[8]。
その後もテコ入れが試みられたが(後述)、視聴率も売り上げも挽回できず全52話の予定が全43話に短縮される形の打ち切りとなった[註 4]。
ところが打ち切りが決まった直後から人気が上昇。最終回でアムロは死ぬ予定だったが、関岡が人気の盛り上がりから再放送や続編制作が期待できるため反対して取りやめになった[8]。また、放送当時からアニメ雑誌がたびたび熱意ある特集記事を組むなど、中高生、特に女子を中心に口コミで徐々に評判が高まった[註 5]。本放送終了後もアニメファンによる再放送要請嘆願署名が行われるなど熱意は衰えず、これらを受けてクローバーは再放送を決定した[9]。こうして再放送、再々放送が重ねられ、世間一般へ本作が浸透していった。再放送では平均視聴率も10%を超え、1981年における関東地区で17.9%、1982年における名古屋地区で25.7%(最高視聴率29.1%)を記録した。
放映終了半年後にバンダイから発売されたMSのプラモデルが爆発的な売れ行きを見せ、ガンプラと呼ばれた(後述)。後の劇場版公開もあわせ、社会現象ともいえるブームを巻き起こした。その後も本作と世界観や設定、歴史などを踏襲、あるいは共有する小説や漫画が数多く制作された、メディアミックスの先駆けともいえる作品である。
一方で、作中におけるMSの描写やニュータイプの存在に対して高千穂遙がSF作家としてSF考証の観点から批評する意見を述べ[10]「ガンダムSF論争」を巻き起こした[註 6]。
アニメ史上の評価と後続作品への影響
本作のヒットは新たなアニメブームをもたらし、これに影響されたアニメも玉石混淆で無数に製作されることになる。特にロボットアニメは本作同様に、登場人物や世界観の描写に力を注ぐことで高年齢層も意識した作品作りがなされるようになり、数多くの作品を生み出した[註 7]。
「アニメ新世紀宣言」に集まるなどしてガンダムブームを支えた視聴者達の中からは、数多くのクリエイターが生まれている。シャアとララァのコスプレをした2人も、後にメカニックデザイナー・永野護と声優・川村万梨阿として続編『機動戦士Ζガンダム』の制作に参加している。
また、等身大のロボットを描いた最初のテレビアニメ『鉄腕アトム』がロボット研究者の大きな目標になったように、MSもロボット研究者にとって大きな目標の1つとなっている。
商業的事情
サンライズは前述のように本作を中学生以上向けに作っていたが、スポンサーが集まらない懸念があったため創通エージェンシーはスポンサーには低年齢向けと説明していた[8]。こうして各社とも前2作『無敵超人ザンボット3』、『無敵鋼人ダイターン3』と同じく小学生以下向けの商品を展開したためミスマッチが起き[9]、せっかくの中高生ファンを取り込むことができず関連商品は不振に陥った。そこでクローバーの要請により1979年9月に Gアーマーが登場し、同月にはGアーマーとガンダムをセットにした「ガンダムDX合体セット」が発売されたが、売上増には結び付かなかった[9]。
企画当初、アニメ制作陣はこの作品を画期的な作品とすべく数々の斬新な案を用意していた。その中には「主役のガンダムのカラーリングは白一色」というこれまでの子供向けアニメの常識を打ち破る設定もあった。しかしスポンサー筋から「TVアニメのスポンサーを引き受ける目的はTV画面に登場するキャラクターの商品化なのに、主役のロボットが白一色では売れるわけがない。子供のオモチャは赤青黄色の三原色を使うのが常識。ガンダムも赤青黄色で塗れ。」との意見があった。スポンサーの意思(というより事実上の命令)を無視出来なかった為、仕方なく胴体部分のみ言い訳程度に赤青黄色の三原色を彩色した。劇中でジオン兵士たちがガンダムを指すセリフとして「白い奴」「白いモビルスーツ」「白い悪魔」などとやたらと白色を強調するのは当初の「主役のガンダムは白一色」という案を視聴者に印象付けるためだったといわれる。なお、企画段階でガンダムが白いことに反対していたクローバーは、自社のガンダムの玩具の白い箇所を銀色に独自解釈し、色を変えて発売していた。
名古屋テレビの関岡の証言では、局の立場としては打ち切り対象にするほどではなかったが、玩具業界のサイクルでは年末年始の次は3月の春休みに需要が見込めるため、2月に新番組を投入すればちょうどその時期に玩具が売れて経営危機を乗り切れるのではないかと判断され、乗り換え需要を喚起するために1月一杯で打ち切りが決定したと言う見方が有力である[11]。サンライズの飯塚正夫は「オモチャが売れるクリスマスとお正月のお年玉のある1月まではなんとか放送してもらえることになった」と述べている[3]。ところが年末商戦で「DX合体セット」が好調な売行きを示した。クローバーは慌てて延長をサンライズに打診したものの実現しなかった[12]。
前述のように本放送時に関連商品を展開した会社は軒並み失敗したが、アニメ雑誌『アニメック』を発行し、アニメショップ『アニメック』を経営していたラポートだけはアニメファンの盛り上がりをいち早くつかんでいた。同社はアニメファン向けの商品を本放映時既に展開し、ファンを盛り上げていった。
一方で玩具の売上不振を補うべく、サンライズはクローバーにプラモデルの商品化を打診していたが、「売れないキャラクターの商品を増やしてもしょうがない」と拒否された。そこでサンライズはクローバーの了解を得て他社にプラモの商品化を呼びかけた[4]。ところが本作のもう一つの版権元であり版権窓口でもある創通エージェンシーはクローバーの玩具販売に悪影響が出ることを懸念し、アオシマにプラモ化を打診させた。しかし、打ち切りが決まっているため次回作で模型化を行うこととなり、ガンダムのプラモ化は断られた。そのような中でも創通は『宇宙戦艦ヤマト』の模型を販売していたバンダイ模型を拒んでいたが長い交渉の末、1979年の暮れに創通が折れる形でバンダイ模型は商品化権を取得した[13]。こうして放映終了半年後に発売されたMSのプラモデルが爆発的な売れ行きを見せ、ガンダム人気を広げる一助となった。ガンプラは大変な人気を得たことで「モビルスーツバリエーション」と呼ばれる派生シリーズを産み、それらにおける種々の設定はアニメ雑誌において生み出された設定と合わせてガンダムの世界観をより深く掘り下げるものとなった。1982年にはプラモデル市場は過去最高の市場規模になった[14]。
こうした経緯のため「ガンダムブームはラポートが火をつけ、バンダイが築いた」と評されている[15]。劇場版公開の頃になると各社とも本作のファン層に合わせた商品展開をしていたが、ファンの低年齢化によってアニメファン向け以外の商品も売れるようになっていった[9]。
前述した後続作品群は、商業上はどれも本作を越えられず、このためガンダムシリーズは幾度のブランクを挟みながら現在まで続くことになった。本作以来のファンを維持しつつ、新しい設定のガンダムが若いファンを獲得して親子二世代以上に亘って人気があるシリーズとなっている。また、ガンプラや各種トイも今なお初代ガンダムやザクの新型アイテムが発売されるなど根強い人気を保っている。
近年ではザクとうふなどファンシーな商品も発売されてファン層を拡大させている。
作品の特徴
- リアル志向
- 本作以前の1970年代当時は『宇宙戦艦ヤマト』、『ルパン三世』、『長浜ロマンロボシリーズ』といったティーンエイジャー層をターゲットにしたアニメ作品の盛り上がりによりアニメ視聴者層の対象年齢が広がりつつある時期ではあったが、ロボットアニメというジャンルだけはスポンサーである玩具メーカーが販売する関連商品の購買層が小学生以下に限られていたため、いわゆる「お子様向け」の内容を脱することができずにいた。ところが本作では『ザンボット3』と『ダイターン3』の好調な販売成績を受け、スポンサーからの干渉が少なかったため[16]、敵も味方も同じ人間どうしの「戦争」という、より現実感のある状況を描き出すことが可能となった。リアリズムあふれる作風は作画監督・キャラクターデザインの安彦良和の発言によると、富野が絵コンテとして参加した高畑勲監督作品『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』の影響が大きいと富野との対談で語っており、富野本人も「高畑、宮崎から受けた影響は大きい」と語っている。
- 現実感のある兵器
- また、前述のとおり登場するロボットを「モビルスーツ」と呼んで、現実の兵器に近い描写を行ったのも本作の重要な試みの一つである。従来、主役ロボットには変形や合体など玩具として魅力的なギミックを備えることがスポンサーである玩具メーカーから求められており、本作の主役MS ガンダムも試作品という設定を付して同様のガジェットを組み込まれた[註 8]。ところが本作ではさらに、敵であるジオン軍MSに設定上「量産機」という概念を与え、ロボット描写のミリタリズムを高めた[註 9]。ミノフスキー粒子という架空の粒子も設定され、レーダーや電波誘導兵器を攪乱・無効化することでMS同士の白兵戦に説得力を持たせた。また、機動戦士ガンダムはMSの合体完了後のあからさまな決めポーズが無く、さらに各MS固有の必殺技や止めの一撃用の決め技が無いのも従来のロボットアニメでは見られなかった特徴の一つである。
- 奥行きのある登場人物
- 主人公のアムロは、突然に戦争に巻き込まれ、モビルスーツのパイロットとして戦う使命を負うこととなり、閉鎖的な極限状態に置かれるうち次第に疲弊する中で、上官にプライドを傷つけられて戦場から逃亡するが、そこで出会った敵将に勝ちたいという感情から戦線復帰する…という、それまでのアニメにない重厚でリアルな心理描写が、当時のアニメファンに受け入れられた。
- 主人公はもちろん、彼をサポートする人々や敵対する兵士、全体のプロットには直接触れない人物にいたるまで、その人物像がていねいに描かれた。また、必ずしも主人公サイドの連邦軍が一枚岩でない様子や、シャア・アズナブルの復讐劇の要素も交えて奥行きのあるドラマを展開。従来作品に比して作品世界が豊かになっている。
- ニュータイプの概念
- 本作の重要なキーワードの一つが「人類の革新ニュータイプ」である。超能力にも似た特別な感覚を得た人々として設定されたニュータイプは、当初は主人公アムロに超人的活躍をさせるためのアイデアだったが、やがて宿敵シャアもまたニュータイプであることが明かされ、そして同じくニュータイプである少女 ララァ・スンとの出会いと3人の間で起こる悲劇を通じて、「人類の革新」とは何なのかという抽象的なテーマへと昇華された[註 10]。
- 結果、本作はロボットアニメという枠組を破綻させることなく、スペースファンタジーと哲学を盛り込み、現実味を持たせた物語や設定によって高年齢層の視聴に堪えうる作品作りが可能であることを示すこととなった。
劇場版三部作
1980年10月、テレビシリーズの再編集に新作カットを加えストーリー、設定を一部変更した劇場版の制作が発表された。第1話から第14話前半までを再編集した第1作の題名は『機動戦士ガンダム』とされ、1981年3月14日全国松竹系にて公開された[註 11]。題名に数詞が付かなかったのは、第1作の興行成績次第では第2作が製作されない可能性もあったからである[17]。
当初、松竹映画側は劇場版を三部作にするつもりはなく、テレビシリーズ全話のダイジェスト版で1本の劇場版を作るつもりで制作陣に編集を依頼した。しかし「とても1本の映画に収まる内容ではない」と考えた制作陣が、敢えて1話から14話前半を編集した。試写後に松竹側「これ、まだ途中ですよね。全部収まってませんよね」制作側「でもこれ以上、どこが削れるんですか?」と言い合いになったが、劇場公開が迫っておりやり直す時間もないため、「興行成績を確認してから続編を検討する」ということで公開に踏み切ることになった。公開初日の朝、徹夜組を含めた観客が映画館を十重二十重に囲んでいる、という現象が全国で発生している報告を受けた松竹側は、興行成績を確認することなく公開初日に続編の制作を決定した。
これに先立つ1981年2月22日、新宿にて「アニメ新世紀宣言」と呼ばれるイベントが開催され、1万5千人ともいわれる数多くの若者が詰めかけた。中にはシャアとララァなど登場人物のコスプレをして現れた者達もいた[註 12]。彼らを前に富野は、これだけの若者がアニメ映画のイベントのために集まったことを通じて、アニメは低俗、俗悪と決めつける当時の社会の認識[註 13]を問う発言をしている。
第1作の成功を受けて、『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』(第16 - 31話前半を再編集、1981年7月11日公開)が公開された。第2作では、テレビ版と第1作の録音監督である松浦典良が降板。「松浦さんが降りるなら、僕たちも降りる」と古谷徹、鈴置洋孝、井上瑤、鵜飼るみ子と主だった声優陣が反対したが、サンライズは拒否。声優陣が松浦の自宅をたずねたときに、松浦が説得して騒動は収束した。この騒動の余波でガンダムの声優陣の待遇が改善されたという[18]。
続けて『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』(第31話後半 - 第43話を再編集、1982年3月13日公開)が公開され、1982年公開のアニメ映画で配給収入第1位の12億9000万円のヒットを記録した。また、これらの映画の主題歌がオリコンチャートの上位にランキングされるなど、大きな社会現象にまで発展した。
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 劇場版での編集反映 |
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第1話 | 1979年 4月7日 |
ガンダム大地に立つ!! | 星山博之 | 斧谷稔 | 貞光紳也 | 安彦良和 | 物語の発端であるため反映。 |
第2話 | 4月14日 | ガンダム破壊命令 | 松崎健一 | 藤原良二 | 物語の基本設定が固まる話のため反映。 | ||
第3話 | 4月21日 | 敵の補給艦を叩け! | 荒木芳久 | 小鹿英吉 | 1話完結エピソードのためカット。 ただしガデムの補給、シャアザクとガンダムの戦闘は反映。 | ||
第4話 | 4月28日 | ルナツー脱出作戦 | 山本優 | 貞光紳也 | 富沢和雄 | 基地内の描写を省いて直ちにジャブローへ出港。 パオロは戦死せず下艦。 クルー拘禁やマゼラン排除などは丸ごとカット。 | |
第5話 | 5月5日 | 大気圏突入 | 星山博之 | 斧谷稔 | 藤原良二 | 青鉢芳信 | 新舞台とガルマ登場のため反映。 ガンダムの大気圏突入機能は大幅に変更。 ガンダムハンマーはカット。 |
第6話 | 5月12日 | ガルマ出撃す | 山本優 | 山崎和男 | 小鹿英吉 | 安彦良和 | 第9話に統合。 地上部隊との戦闘は全カット。 |
第7話 | 5月19日 | コアファイター脱出せよ | 荒木芳久 | 藤原良二 | 1話完結エピソードのためカット。 ただしシャアザクとガンダムの自由落下戦闘のみ反映。 | ||
第8話 | 5月26日 | 戦場は荒野 | 松崎健一 | 貞光紳也 | 山崎和男 | 1話完結エピソードのためカット。 ただしカイのガンキャノン発進のみ反映。 | |
第9話 | 6月2日 | 翔べ! ガンダム | 星山博之 | 斧谷稔 | 小鹿英吉 | 安彦良和 | 1話完結エピソードだがマチルダ登場やアムロの心理描写が重要なため反映。 シャアの通信妨害はカット。 |
第10話 | 6月9日 | オデロ 散る | 山本優 | 藤原良二 | ガルマ戦死やイセリナとの恋が絡む話のため反映。 | ||
第11話 | 6月16日 | イセリナ、恋のあと | 荒木芳久 | 貞光紳也 | 大泉学 | 1話完結エピソードのためカット。 ただしザビ家一党がガルマの葬儀を巡り一堂に 会する場面は反映。 | |
第12話 | 6月23日 | ジオンの脅威 | 松崎健一 | 斧谷稔 | 横山裕一郎 | 中村一夫 | グフとランバ・ラル隊登場のため反映。 ギレンによるガルマ国葬演説(ロングバージョン)は1作目のラストシーンとなる。 |
第13話 | 6月30日 | 再会、母よ… | 星山博之 | 藤原良二 | 安彦良和 | 第12話の前に入れ替えて反映。 ただし、ガンペリーがマチルダのミデアへと差し替えられる。 | |
第14話 | 7月7日 | 時間よ、とまれ | 富野喜幸 | 斧谷稔 | 貞光紳也 | 山崎和男 | 1話完結エピソードのためカット。 ただしマチルダの補給のみ反映。 |
第15話 | 7月14日 | ククルス・ドアンの島 | 荒木芳久 | 貞光紳也 | 斧谷稔 | 鈴村一行 | 1話完結エピソードのためカット。 |
第16話 | 7月21日 | セイラ出撃 | 山本優 | 斧谷稔 | 青鉢芳信 | 『哀・戦士編』の導入部。 セイラやコズンの投獄があるため反映。 | |
第17話 | 7月28日 | アムロ脱走 | 松崎健一 | 斧谷稔 | 藤原良二 | 安彦良和 | ミライの入浴やアムロの脱走があるため反映。 |
第18話 | 8月4日 | 灼熱のアッザム・リーダー | 貞光紳也 | 中村一夫 | 1話完結エピソードのためカット。 | ||
第19話 | 8月11日 | ランバ・ラル特攻! | 星山博之 | 斧谷稔 | 行田進 | 安彦良和 | グフやアムロの伏線があるため反映。 |
第20話 | 8月18日 | 死闘! ホワイト・ベース | 山本優 | 藤原良二 | 富沢和雄 | ランバ・ラル戦死やリュウ負傷といった重要シーンがあるため反映。 ビームジャベリンはビームライフルに差し替え。 | |
第21話 | 8月25日 | 激闘は憎しみ深く | 荒木芳久 | 行田進 | 山崎和男 | 第25話の後に入れ換え。 リュウ戦死後のクルーの反応は軽く流す。 | |
第22話 | 9月1日 | マ・クベ包囲網を破れ! | 松崎健一 | 貞光紳也 | 安彦良和 | 1話完結エピソードのためカット。 | |
第23話 | 9月8日 | マチルダ救出作戦 | 星山博之 | 藤原良二 | 中村一夫 | 劇場版では新兵器Gファイターがコア・ブースターへと差し替えられたためカット。 ただしエルランがレビルへ異議を唱えるシーンのみ反映。 | |
第24話 | 9月15日 | 迫撃! トリプル・ドム | 山本優 | 斧谷稔 | 関田修 | 安彦良和 | マチルダが死ぬ他、名シーン多数のため反映。 ただし黒い三連星との戦闘は1回にまとめられる。 |
第25話 | 9月22日 | オデッサの激戦 | 荒木芳久 | 貞光紳也 | 富沢和雄 | 一年戦争全体の主流エピソードのため反映。 ただし、エルランの内通やマ・クベの核ミサイル使用といった重要エピソードは丸ごとカット。 | |
第26話 | 9月29日 | 復活のシャア | 松崎健一 | 斧谷稔 | 藤原良二 | 安彦良和 | シャアの再登場、水陸両用モビルスーツなど伏線が多く反映。 ただしハイパーハンマーやGブルはカット。 |
第27話 | 10月6日 | 女スパイ潜入! | 星山博之 | 斧谷稔 久野弘 |
久野弘 | 山崎和男 | 第26話に統合。 |
第28話 | 10月13日 | 大西洋、血に染めて | 山本優 | 斧谷稔 | 関田修 | 中村一夫 | カットが検討されたが、カイの成長を描く話のため反映。 グラブロがガンペリーのミサイルで撃破されるなど細部で変更。 |
第29話 | 10月20日 | ジャブローに散る! | 荒木芳久 | 貞光紳也 | 安彦良和 | シャアに伏線や名シーンがあるため反映。 第30話と統合。 ただしゾックの撃破シーンはカット。 | |
第30話 | 10月27日 | 小さな防衛線 | 山本優 | 藤原良二 | カツ、レツ、キッカやセイラの伏線があるため反映。 ただしアッガイの撃破シーンはほとんどカット。 | ||
第31話 | 11月3日 | ザンジバル、追撃! | 星山博之 | 斧谷稔 | 久野弘 | 冒頭のホワイトベースおよびザンジバル大気圏離脱部が『哀・戦士編』のラスト。 ただしGブルイージーやビグロの戦闘シーンは全カット。 | |
第32話 | 11月10日 | 強行突破作戦 | 松崎健一 | 関田修 | 富沢和雄 | シャアがドレンと絡むため反映。 ただしザクレロの戦闘シーンとビームジャベリンは全カット。 | |
第33話 | 11月17日 | コンスコン強襲 | 山本優 | 貞光紳也 | 中村一夫 | テムやカムランが関係するため反映。 テムとの出会いは1回に統合。 コンスコン隊との戦いも次回分と統合。 ブラウ・ブロや浮きドック場面はカット。 | |
第34話 | 11月24日 | 宿命の出会い | 星山博之 | 藤原良二 | ララァ、シャアとアムロの出会い、カムランが関係するため反映。 テムは新たに死亡シーンが追加。 | ||
第35話 | 12月1日 | ソロモン攻略戦 | 松崎健一 | 久野弘 | 一年戦争全体の主流エピソードのため反映。 作戦開始シーンがかなり短縮されている。 | ||
第36話 | 12月8日 | 恐怖! 機動ビグ・ザム | 斧谷稔 | 関田修 | 一年戦争全体の伏線やドズル、スレッガー戦死のため反映。 | ||
第37話 | 12月15日 | テキサスの攻防 | 山本優 | 貞光紳也 | 中村一夫 | 第37・38話は第35話の前に移動。 ただしギャンとマ・クベはカット(仕掛けた種々のトラップのみ反映)。 | |
第38話 | 12月22日 | 再会、シャアとセイラ | 松崎健一 | 藤原良二 | シャアとセイラの重要エピソードため反映。 ただしデラミンやバロム、ワッケインの戦死は全カット。 | ||
第39話 | 12月29日 | ニュータイプ、 シャリア・ブル |
山本優 | 斧谷稔 | 久野弘 | 上映時間の不足と安彦の意見により全面カット。 | |
第40話 | 1980年 1月5日 |
エルメスのララァ | 荒木芳久 | 関田修 | 以後最終回までニュータイプに絡む話のため全て反映。 ただしモスク・ハン登場シーンは全カット。 | ||
第41話 | 1月12日 | 光る宇宙 | 松崎健一 | 貞光紳也 | |||
第42話 | 1月19日 | 宇宙要塞ア・バオア・クー | 星山博之 | 斧谷稔 | 藤原良二 | 中村一夫 | |
第43話 | 1月26日 | 脱出 | 関田修 | 山崎和男 |
アイキャッチは3パターン存在する。
- 第1話は、映像は第2話以降と同じだが、効果音が異なるもの。
- 第2話から第11話、第43話は、タイトルロゴのみでガンダムは登場しないもの。
- 第12話から第42話は、ガンダムとタイトルロゴが登場するもの。
映画化においては、各エピソードに対し主に以下の変更点が加えられた。
- シリーズ全体で構成に影響のない、一話完結エピソードは基本的にカット。
- テレビシリーズでは2回にまたがっていたエピソードや戦いを、1回分に集約。9話でガンダムが持っていた武器などこれによる演出上の矛盾は極力修正されているが、第29話と第30話におけるシャア専用ザクの被弾位置など修正されず矛盾が残っているところもある。
- 反映分は全てがテレビシリーズの映像でなく、同じシーンを劇場用に描き直した部分もある。特に『めぐりあい宇宙編』では、テレビ版制作時に安彦良和が病気で作画から外れていたため、全面的に安彦による新規作画が行われている。
タイトルコールはブライト・ノア役の鈴置洋孝が担当した。
視聴率
- 平均視聴率:5.3%(ガンダムシリーズ歴代5位)
- 平均視聴率(1981年):17.9%(ガンダムシリーズ歴代1位)
- 最高視聴率:9.9%(ガンダムシリーズ歴代2位)
放送局
この節の加筆が望まれています。 |
名古屋テレビをキー局としてテレビ朝日系列で毎週土曜日17時30分 - 18時00分に放送された。
- 放送局名(呼称・略称)は放送当時のもの。
- ※は、○:同時ネット ●:時差ネット △:先行放送。
放送対象地域 | 放送局 | 放送時間 | ※ | 備考 |
---|---|---|---|---|
中京広域圏 | 名古屋テレビ(NBN) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | 制作局。 |
北海道 | 北海道テレビ(HTB) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
青森県 | 青森放送(RAB) | ● | 第26話で打ち切り。再放送は青森テレビで放送。 | |
岩手県 | テレビ岩手(TVI) | ● | ||
秋田県 | 秋田放送(ABS) | ● | ||
山形県 | 山形テレビ(YTS) | ● | 山形放送で再放送されたこともある。 | |
福島県 | 福島テレビ(FTV) | 月曜 17:00 - 17:30 | ● | 1年遅れの1980年4月7日より月曜日17時00分 - 17時30分に放送。同局では1982年まで再放送され、1983年以後は1981年開局の福島放送(テレビ朝日系列)で再放送された。 |
宮城県 | 東日本放送(KHB) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
関東広域圏 | テレビ朝日(ANB) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
新潟県 | 新潟総合テレビ(NST) | ● | ||
長野県 | 長野放送(NBS) | ● | ||
静岡県 | 静岡けんみんテレビ(SKT) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
富山県 | 富山テレビ(T34) | ● | ||
石川県 | 石川テレビ(ITC) | ● | ||
福井県 | 福井テレビ(FTB) | ● | ||
近畿広域圏 | 朝日放送(ABC) | 金曜 17:00 - 17:30 | △ | 金曜日17時00分 - 17時30分枠で先行放送。毎週の次回予告は未放送。 |
鳥取県・島根県 | 山陰放送(BSS) | ● | ||
広島県 | 広島ホームテレビ(UHT) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
山口県 | テレビ山口(TYS) | ● | ||
岡山県・香川県 | 瀬戸内海放送(KSB) | 土曜 17:30 - 18:00 | ○ | |
愛媛県 | 南海放送(RNB) | ● | ||
高知県 | テレビ高知(KUTV) | ● | ||
福岡県 | 九州朝日放送(KBC) | 金曜 17:00 - 17:30 | △ | 金曜日17時00分 - 17時30分枠で先行放送。 |
長崎県 | 長崎放送(NBC) | ● | ||
熊本県 | 熊本放送(RKK) | ● | ||
大分県 | 大分放送(OBS) | ● | ||
宮崎県 | 宮崎放送(MRT) | ● | ||
沖縄県 | 沖縄テレビ(OTV) | ● |
公開試写会
本放送に先駆けて『名古屋テレビ』(現:メーテレ)主催による公開試写会が春休みに旧:中区役所ホールで開催された。これは当時の主流となっていた往復ハガキで応募・抽選するもので、それまでは親子連れがほとんどだったものが『宇宙戦艦ヤマト』から始まったアニメブームと『無敵超人ザンボット3』・『無敵鋼人ダイターン3』で10~20代にサンライズ・アニメのファン層が定着したため、当日は徹夜で並ぶ者も数多くいた。満席の会場で第一話「ガンダム大地に立つ!!」がスクリーンで上映され、ゲストは総監督の『富野喜幸』と『シャア』役の『池田秀一』。最前列に座っていた数人の客には日本サンライズ(現:『サンライズ』)が初めて公式本として出版した『機動戦士ガンダム記録全集』の1巻が発売前にプレゼントされた。
再放送
- 放送時間:水曜日2時00分 - 2時30分(2010年9月当時)
- 放送日程:2010年11月1日 - 3日
- 通常放送
- 初回:2007年12月2日 - 2008年9月21日、日曜日19時30分 - 20時00分
- 2回目:2014年3月23日 - 、同上
- セレクション放送
- 初回:2011年9月11日 - 10月9日、日曜日19時30分 - 20時00分(「ガンダム・Gセレクション EVOLUTION」枠・計5話[註 14])
- 2回目:2013年4月14日 - 7月28日、日曜日19時00分 - 19時30分(「ガンダム・Gヒストリー」枠・計16話[註 15])
関連作品
『機動戦士Ζガンダム』以降の新たなアニメ作品などに関してはガンダムシリーズ一覧を参照。
音楽
テレビシリーズ放送終了後の1980年に中島紳介と氷川竜介の構成によってキングレコードからサントラ盤『機動戦士ガンダム III アムロよ…』が発売されており、レコード2枚に第1、2、9、10、19、21、24、34、36、38、41、42、43話から抜粋したドラマとそれまでのサントラに収録されなかったBGMが収録されている。これはテレビシリーズのうち何話かを抜粋してその音声のみを収録した作品だが、当時はビデオなどの映像媒体がほとんど普及していなかったため、このような手法がよくとられた。1991年にCDとして再発されたが、現在は入手困難となっている。なお劇場版も公開当時にドラマ編レコードが発売されている。
劇場版第2作、第3作においては、富野の大学時代の同窓生で、当時ポップスやCMソングの作曲で人気を得ていた井上大輔が新たに主題歌を作り、自ら歌った。
2008年7月現在下記の作品が復刻発売されており入手可能。シングルはEP盤時代には収録されていなかった「Off Vocal Version(カラオケ)」が収録されている。
ファーストガンダム主題歌・復刻プロジェクト
- 翔べ!ガンダム(2006年10月25日発売)
- 翔べ!ガンダム
- 永遠にアムロ
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
- 歌 - 池田鴻
- コーラス - フィーリング フリー
- 翔べ!ガンダム Off Vocal Version
- 永遠にアムロ Off Vocal Version
- シャアが来る(2006年10月25日発売)
- シャアが来る
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
- 歌 - 堀光一路
- きらめきのララァ
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
- 歌 - 戸田恵子、シンガーズ・フリー
- シャアが来る Off Vocal Version
- きらめきのララァ Off Vocal Version
- いまはおやすみ(2006年10月25日発売)
- いまはおやすみ(セリフ入り)
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
- 歌 - 戸田恵子
- 永遠にアムロ
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士
- 歌 - 戸田恵子
- コーラス - ザ・ブレッスン・フォー、フリーザー
- いまはおやすみ(セリフなし)
- いまはおやすみ(セリフ入り)Off Vocal Version
- 永遠にアムロ Off Vocal Version
ファーストガンダム主題歌・復刻プロジェクト第2弾
- 砂の十字架(2006年11月22日発売)
- 砂の十字架
- 作詞 - 谷村新司 / 作曲 - 谷村新司 / 編曲 - 青木望
- 歌 - やしきたかじん
- スターチルドレン
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - やしきたかじん / 編曲 - 飛澤宏元
- 歌 - やしきたかじん
- 砂の十字架 Off Vocal Version
- スターチルドレン Off Vocal Version
- 哀 戦士(2006年11月22日発売)
- 哀 戦士
- 作詞 - 井荻 麟 / 作曲 - 井上大輔 / 編曲 - 井上大輔
- 歌 - 井上大輔
- 風にひとりで
- 作詞 - 井荻 麟 / 作曲 - 井上大輔 / 編曲 - 井上大輔
- 歌 - 井上大輔
- 哀 戦士 Off Vocal Version
- 風にひとりで Off Vocal Version
- めぐりあい(2006年11月22日発売)
- めぐりあい
- 作詞 - 井荻 麟・売野雅勇 / 作曲 - 井上大輔 / 編曲 - 鷺巣詩郎
- 歌 - 井上大輔
- ビギニング
- 作詞 - 井荻 麟 / 作曲・編曲 - 井上大輔
- 歌 - 井上大輔
- めぐりあい Off Vocal Version
- ビギニング Off Vocal Version
テレビシリーズ、劇場版全アルバム完全複刻
- 機動戦士ガンダム CD-BOX(2006年12月21日発売)
1979年から1983年に渡って発売された全14タイトルを、紙ジャケットを使用しミニチュア復刻化。
小説
テレビ版の総監督 富野喜幸によって、より高年齢層向けの物語として執筆され、朝日ソノラマから出版された。話が進むに従い、テレビ版とは全く異なる展開をするため、『機動戦士Ζガンダム』など後発の作品とは相容れない内容となっている。単行本2冊で50万部を販売するヒットとなり、当時は高校生の「本離れ」が懸念されていたが映像作品である本作の小説によって相乗効果が発揮されて高校生を引きつけた。本作以降、高校生向けの小説では映像化が重要になった[19]。1987年に角川書店に版元が変更され、角川文庫の「現代日本文学」分類「緑帯」から独立した「青帯」(現在の角川スニーカー文庫)の第1号作品となっている。通常、単に小説版といえばこの作品を指す。全3巻。朝日ソノラマ版の表紙は第1巻はシャアの設定セル画、2巻と3巻は大河原邦男、本文挿絵は青鉢芳信。角川版は表紙・挿絵共に美樹本晴彦。
テレビ版との最大の違いは、アニメでは民間人の少年であった主人公アムロが最初から職業軍人(モビルスーツパイロット候補生。階級は曹長)で、かつ物語の途中で戦死することであり、当時ファンに大きな衝撃を与えた[註 16]。また、セイラがアムロと肉体関係を持ち兄シャアの殺害を促すなど、各キャラの性格や関係性なども大幅に改編されている。物語は宇宙で展開され、地球は舞台とならないため、アニメ版の地球で登場したMSは登場せず、地球で登場した人物の多くも登場しない。MS・MAの種類自体も極めて少数に絞られており、連邦軍側は「ガンダム」「ガンキャノン」「ジム」「ミスターボール」の4種、ジオン軍は「ザク」「リック・ドム」「エルメス」「ビグ・ザム」「ブラウ・ブロ」の5種しか登場しない。連邦とジオンの組織描写についても、連邦は官僚の腐敗が進んでいるとしてむしろ批判的描写がなされている。アムロの母の名前、ギレンの秘書セシリア・アイリーン、ハヤトのガンキャノン搭乗等の小説版オリジナル設定の一部は、後の劇場版に取り入れられている。また、本作のみで登場しているシャア専用リック・ドムは、後に数々のゲーム作品などで使用されている。富野は角川文庫からの再版時に、アムロとハヤトの死を削るなど『Ζガンダム』との整合化作業を試みようとしたが、過去の自分を否定することになるとして断念したと語っている[20]。
また、後に外伝として富野により『密会〜アムロとララァ』も執筆されたが、こちらはアニメの内容に沿ったものになっている。当初は角川mini文庫で全2巻として発売されていたが、後に角川スニーカー文庫から全1巻で発売された。
なお、中根真明によって執筆された小説版も朝日ソノラマから発売されていたが、こちらは純粋なノベライズでテレビシリーズとほぼ同じ内容となっている。現在は絶版。
漫画
本作が放映された1979年当時、秋田書店発行の少年向け漫画雑誌『冒険王』にて本作の漫画が岡崎優により連載された。リアルロボットアニメの嚆矢となった本作の主旨に対する岡崎の理解不足と、当時岡崎がテレビを持っておらず原作をチェックできなかったことから、かなりの部分で相違が見られた[21]。また、1話完結方式だった従来のロボットアニメと異なり、連続ドラマである本作のコミカライズにおいては、テレビ放送よりもペースが遅れ気味であり、未完で終わっており、映画化の際に「めぐりあい宇宙編」のコミカライズを行う形で、完結させた。
1992年には、原作をリメイクした近藤和久による漫画がバンダイ出版課発行の漫画雑誌『サイバーコミックス』にて『機動戦士ガンダム0079』という題にて連載された。その後、メディアワークス発行の漫画雑誌『MS・SAGA』『電撃大王』と連載誌を変えながら、足掛け10年以上の長期連載が行われていたが、2005年に完結。後述の安彦版がアニメと比べて大胆な変更が加えられているのに対し、本作は設定やストーリーの変更を極力抑え、同作者の漫画『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』のエピソードを絡めるようになっている。
2001年から2011年にかけて、本編のキャラクターデザインなどを手がけた安彦良和が『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を、この作品のために創刊された角川書店発行の漫画雑誌『月刊ガンダムエース』にて連載した。ストーリーの一部や細かな設定が見直され、テレビシリーズから大きく変更された部分も多い。また、ジオン・ダイクンの死から戦争前期までのテレビシリーズで描かれた期間以前の物語も詳細に描かれている。
フィルムコミック
- 機動戦士ガンダム
- ガンダム大地に立つ
- 赤い彗星シャア
- 翔べ!ガンダム
- 再会、母よ
- ジオンの脅威
- 機動戦士ガンダムII 哀戦士編
- セイラ出撃
- 猛攻ランバ・ラル
- マチルダ散る!
- 女スパイ潜入
- 決戦!ジャブロー
- 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙
- 出会い、サイド6
- テキサスの攻防
- ソロモン攻略戦
- エルメスのララァ
- 脱出
- 長らく絶版だったが、1998年7月23日に劇場版第1作『ガンダム』のフィルムコミックス全5巻が1998年7月23日に、第2作『ガンダムII』のフィルムコミックス全5巻が1999年3月23日に、第3作『ガンダムIII』のフィルムコミックス全5巻が1999年4月21日に表紙カバーをリニューアルした復刻版がそれぞれ刊行された。
- 旭屋出版コミックス版
- ガンダムシリーズの劇場版やOVA作品を1冊のフィルムコミックとしてまとめたもので、映画化15周年を記念して出版された。各巻の巻末では、モビルスーツやスペースコロニーなどの諸設定についての科学考証をガンダムセンチュリーの編集に携わった永瀬唯が行っている。
- MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES I
- 劇場版第1作『ガンダム』のフィルムコミック。1996年8月刊行。
- MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES II
- 劇場版第2作『ガンダムII』のフィルムコミック。1996年12月刊行。
- MOBILE SUIT GUNDAM THE MOVIES III
- 劇場版第3作『ガンダムIII』のフィルムコミック。1997年3月刊行。
TRPG
- ジーク・ジオン(1990年、ツクダホビー)
- 機動戦士ガンダム:0079RPG(1991年、大日本絵画)
- 機動戦士ガンダムRPG(1997年、ホビージャパン)
- ガンダム戦記 -一年戦争全戦闘記録-(2000年、アスキー)
パチンコ・パチスロ
- パチンコ
- CRフィーバー機動戦士ガンダム(2013年、SANKYO)
- CRフィーバー機動戦士ガンダム V作戦発動(2015年、SANKYO)
- パチスロ
- MSガンダム(2002年、テクノコーシン)
- ガンダム(2003年、ラスター)
- パチスロ「機動戦士ガンダムII 〜哀・戦士編〜」(2007年、山佐)
- パチスロ「機動戦士ガンダムIII 〜めぐりあい宇宙編〜」(2009年、山佐)
- 機動戦士ガンダム(2014年、ビスティ)
映像媒体
LD・ビデオ
本放送放映の後から劇場版が公開されたあたりに発売された映像媒体としては、ロブスター企画から1982年に発売されたテレビ版第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」と第43話「脱出」を収録したLD、および劇場版3部作のビデオパッケージが存在した。後者は当初松竹から、後にCBSソニーから発売された。その後は少し間を空けて1987年以降に、劇場版の映像を収録したLDがいくどか再発売されている。
続けてガンダム20周年記念の声が高まる中、テレビ版の映像が全て収録された初のLD-BOX「機動戦士ガンダムメモリアルボックス」が1998年8月に「Part-1」(第1 - 22話収録:6枚組)、同年12月に「Part-2」(第23 - 43話収録:6枚組)の全2巻に分けて発売された。なお、ほぼこの時期に劇場版のビデオパッケージも新たに発売され、テレビ版もレンタル専用としてではあるがビデオパッケージが存在している。
DVD
DVD発売以降はすべてバンダイビジュアルから販売されている。
劇場版3部作のDVDは2000年に「特別版」として発売された。特別版として発売するにあたり、映像はそのままに、音声に対しては5.1チャンネル用に、オリジナルキャスト(一部を除く)によるアフレコのやり直しや効果音、BGMの細かい変更が行われたが、熱心なファンからは「イメージが大きく損なわれた」と酷評を受け、後に劇場版公開当時のオリジナル音声版DVDが2007年12月に発売されている。
その後、テレビ版の映像を収録したDVD-BOXが初回限定生産として、2006年12月にDVD-BOX1(第1 - 24話収録:6枚組)、翌2007年1月にDVD-BOX2(第25 - 43話収録:5枚組)の全2巻に分けて発売。単巻(全11枚)でも2007年6月から順次発売された。DVD-BOX1の予約者に対し、非売品の特製アクションモデル「1/200 RX-78 GUNDAM Limited Version」が付く先行予約特典キャンペーンを行っている。このDVD化にあたっては監督の富野自ら、本放送から約27年近く経過した原版フィルムの劣化部分のデジタル補正作業や、ハイビジョン仕様のリマスター制作に関るほど、大規模なリファイン作業が行われた。
Blu-ray
「機動戦士ガンダム Blu-ray メモリアル ボックス」として2013年8月28日に発売。
「劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス」と、5.1chで制作された特別版の本編も収録する「劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス プレミアムエディション」が2014年5月28日に発売。
自動車
2013年10月1日にジオニックトヨタ社(トヨタ)よりシャア専用オーリスが発売された。これは元々コンセプトモデルとして2012年のイベントにトヨタからオーリスをシャア専用風に改装して出展した所、反響が大きかったために、当初市販の予定ではないものを発売したものである[22]。なお、ジオニックトヨタ社は設定上のもので、実際にはオーリスのパーソナルカスタマイズとして販売される。この際、トヨタマークもジオン風に改装される。その設定上は「トヨタは、ジオン公国を代表する重機メーカー・ジオニック社と広範囲にわたる技術提携に合意し、新プロジェクトを始動させるため、新たな会社を設立するに至った。」と公式ページで述べられており、特設サイトにはファーストガンダムの画像と共に15話にのぼる「バックストーリー」も載せられた[23]。シャアを演じた池田秀一は「ビックリです!」と述べ、アムロ役を演じた古谷徹は「(シャア専用なのにトヨタマークではまずい為)新会社として『ジオニックトヨタ』を設立してもらおうと、提案したら…まさかね」とその実現を驚いている。なお、いささか冗談気味ながら、アムロ専用車についても古谷は言及している[24]。なお、実際の塗装はシャア専用ザクの色で行うと違和感が出るため、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」に登場するモビルスーツ「サザビー」に近づけられた事が報じられている[25]。(車種詳細は、トヨタ・オーリスの項目参照)。
クローバー製玩具
- ガンダム合体セット
- ガンダムDX合体セット
- 合体機構を外したガンダムDX
- ガンダム(スタンダード版)
- ガンタンク(スタンダード版)
- コアファイター
- DXホワイトベース
- バリエーションガンダム
- バリエーションガンキャノン
- バリエーションガンタンク
- ガンダムコンビネーションジュニア(ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、コアファイターのセット)
- ABSガンダム
- ゼンマイ動力のガンダム
注釈
- ^ この構想は後に神田武幸の手で『銀河漂流バイファム』として形になった。『バイファム』の原案に富野由悠季の名前があるのはこのためである。
- ^ この白兵戦の演出に関し「宇宙時代の兵隊にチャンバラをやらせるわけにはいかない」と悩んでいたスタッフにスタジオぬえは ライトセーバーの存在を示唆し、そこからビームサーベルの設定が生まれた(講談社『ガンダム者』)
- ^ 本作が放送された土曜夕方5時半時間帯は子どもが主な視聴層で、彼らには本作の「内容が難しすぎた」と指摘されている(キネマ旬報社『キャラクタービジネス その構造と戦略』)
- ^ 当初の52話分の構想について、富野がそれを記した「トミノメモ」と呼ばれるものが存在している。『機動戦士ガンダム 記録全集5』などで、打ち切りによって変更された部分を読むことができる。また、これに書かれたMSの名前などの中には、後に続編やモビルスーツバリエーションの中で用いられたものもある
- ^ サンライズの植田益朗は、放送当初は6割くらいが安彦良和の絵を好む女性ファンだったとしている(竹書房『新機動戦記ガンダムW パーフェクト・アーカイブ・シリーズ10』)
- ^ 高千穂は約1年後に総監督の富野と直接対談し、『月刊OUT』1981年4月号にその内容が掲載された(「デス・マッチ対談 富野喜幸VS高千穂遙」)。この対談で高千穂が改めて指摘した「SF性の欠如」を富野は対談の中で肯定している。
- ^ そうして生まれた有人ロボットとして、「バトロイド、デストロイド(『超時空要塞マクロス』)」、「コンバットアーマー(『太陽の牙ダグラム』)」、「ラウンドバーニアン(『銀河漂流バイファム』)」「アーマードトルーパー(『装甲騎兵ボトムズ』)」、「レイバー(『機動警察パトレイバー』)」などが挙げられる
- ^ 上半身と下半身の間にコア・ファイターを変形させて組み込むという形を採り、僚機の「ガンキャノン」「ガンタンク」もこのシステムを取り入れた。これはクローバーの玩具で3機の上半身を入れ換えられるというギミックのためである
- ^ ただしこれは敵MSのシーンをバンクシステムで使い回すためでもある(月刊ascii2008年5月号)。例えば第1話のザクのシーンが第2話にすでに利用されている
- ^ ただし富野は「実はニュータイプという単語も途中で作った」(週刊朝日ジャーナル1988年4月15日)と述べており、実際作中でニュータイプという言葉が登場するのは終盤である。後にテレビ版を再編集して作られた劇場版では、新作カットによりアムロがニュータイプとして覚醒する描写がテレビ版よりも前倒しで挿入された
- ^ なお、公式リリース以外では、便宜上『砂の十字架編』と呼ばれる場合もある
- ^ 彼らはラポート発行の雑誌『ファンロード』1980年8月号(創刊号)の記事中、当時流行した竹の子族と富野とをもじって「トミノコ族」と呼ばれている
- ^ 当時はそういった風潮が現在より根強かった。
- ^ 第1・2・19・24・43話。
- ^ 第1・2・5・6・9・10・18・19・24・26・29・30・40 - 43話。
- ^ カトキハジメも『GUNDAM FIX』最終回でそのシーンを描き、当時の衝撃を語っている。
出典
- ^ 【話の肖像画】ガンダムと30年(上)アニメーター・漫画家 安彦良和さん テーマと歴史、漫画で伝えたい - MSN産経ニュース 2010年10月13日(2010年10月21日時点のアーカイブ)
- ^ アトムの遺伝子 ガンダムの夢 - サンライズ(2003年2月18日時点のアーカイブ)
- ^ a b c 『ガンダム・エイジ―ガンプラ世代のためのガンダム読本』洋泉社、1999年。ISBN 4896913795。
- ^ a b c d e f 『ガンダム者―ガンダムを創った男たち』講談社、2002年。ISBN 4063301818。
- ^ 名古屋テレビ「GUNDAM HOMEPAGE PROJECT」より。外部リンク参照
- ^ a b 猪俣謙次『ガンダム神話』ダイヤモンド社、1995年。ISBN 4478950075。
- ^ 日経BP社技術研究部『アニメ・ビジネスが変わる―アニメとキャラクター・ビジネスの真実』ダイヤモンド社、1999年。ISBN 482222550X。
- ^ a b c 『日経キャラクターズ』2006年8月号、日経BP社。
- ^ a b c d 『マーチャンダイジングライツレポート』1981年6月号、商品化権資料センター。
- ^ 高千穂遙「ガンダム雑記」『月刊OUT』みのり書房、1980年4月号
- ^ 『富野由悠季全仕事―1964-1999』キネマ旬報社、1999年。ISBN 4873765145。
- ^ 五十嵐浩司『ガンプラ・ジェネレーション』講談社、1999年。ISBN 4063300749。
- ^ 猪俣謙次、加藤智『ガンプラ開発真話』メディアワークス、2006年。ISBN 4840234396。
- ^ 『月刊トイジャーナル』1984年3月号、東京玩具人形問屋協同組合。
- ^ 『マーチャンダイジングライツレポート』1982年8月号、商品化権資料センター。
- ^ 柿沼秀樹、加藤智『バンダイ キャラクタープラモ年代記―鉄人からヤマト、ガンダムまで』学習研究社、2007年。ISBN 4054032826。
- ^ 氷川竜介、藤津亮太『ガンダムの現場から―富野由悠季発言集』キネマ旬報社、2000年。ISBN 4873765374。
- ^ 池田秀一『シャアへの鎮魂歌 わが青春の赤い彗星』ワニブックス、2006年。ISBN 4847017005。
- ^ 『読書世論調査』1995年版、毎日新聞社。
- ^ 富野由悠季『機動戦士ガンダムIII』 角川書店(角川文庫)、287頁。
- ^ 岡崎は後に『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』のコミカライズを行っているが、この時にはリアルロボットアニメの手法を理解し、原作に沿った内容になっている。
- ^ 立てよ国民! ジオニックトヨタ社設立 シャア専用オーリスの販売が決定
- ^ シャア専用オーリススペシャルサイト ジオニックトヨタとは
- ^ 古谷徹、アムロ専用車のため根回し?『シャア専用オーリス』イベントに池田秀一と登壇
- ^ シャア専用「オーリス」詳細スペック明らかに アムロ専用機は!? (1/3ページ)(産経biz)
関連項目
外部リンク
- テレビアニメ
- サンライズ公式Web
- GUNDAM HOMEPAGE PROJECT(名古屋テレビ放送) - 2001年6月21日時点のアーカイブ
- 機動戦士ガンダム - BS11
- 劇場版
- 機動戦士ガンダム公式Web
- 劇場版 機動戦士ガンダム BD-BOX (@gundam_bd) - X(旧Twitter)
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- 機動戦士ガンダム公式Web
テレビ朝日系列 土曜17時台後半 | ||
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無敵ロボ トライダーG7
(1980年2月2日 ‐ 1981年1月24日) |