中京競馬場前駅
中京競馬場前駅 | |
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北口の外観(2005年11月) | |
ちゅうきょうけいばじょうまえ CHŪKYŌ-KEIBAJŌ-MAE - | |
◄前後 (1.6 km) (1.3 km) 有松► | |
所在地 | 名古屋市緑区大将ケ根二丁目1272 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 名古屋本線 |
キロ程 | 51.4 km(豊橋起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
9,775人/日 -2013年[1]- |
開業年月日 | 1953年(昭和28年)7月15日 |
中京競馬場前駅(ちゅうきょうけいばじょうまええき)は、愛知県名古屋市緑区大将ケ根二丁目[2]にある名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線の駅である。
概要
名古屋市内にある名鉄の駅で最も南に位置する。なお、駅の至近(東側から南側)が豊明市との境界となっているほか、中京競馬場も敷地の大半が豊明市に所在する。
毎週土日に行われる中京競馬開催および場外発売実施時には競馬ファンで賑わう。準急停車駅(平日の朝に急行が2本のみ特別停車)だが、中京競馬場の最寄り駅であることから中京競馬開催および場外発売実施時は(開催日は場外発売開始より早い時間帯から)、日中の急行全列車と一部の快速特急(概ね9時から12時台)が臨時停車する。このほか、四大競馬場以外で行われるGIレースである高松宮記念、チャンピオンズカップや年末開催の有馬記念当日は、夕方16時台から17時台の快速特急・特急含めた全列車(一部特別車)が臨時停車する。2011年3月より平日昼間は準急の運行がないため、この時間帯は普通列車のみ停車する。なお、土曜日の場外発売日は午後のみ急行が停車する場合もある。
2200系・1700系の車内自動放送は、当駅の臨時停車にも対応している。
当駅名の表記は漢字で6文字と比較的多いため、車内案内表示装置による到着前の案内の際、3500系などでは駅名を静止させずスクロール表示する。
歴史
当駅が開業する以前の1931年6月から1935年頃まで、当駅から西へ約200m地点[3](現在のザ・ダイソー桶狭間店付近)に桶狭間駅があった。
- 1953年(昭和28年)7月15日 - 開業。
- 1970年(昭和45年)12月25日 - 準急停車駅に昇格[4]。
- 1979年(昭和54年)6月17日 - 総合駅舎完成[5]。
- 1987年(昭和62年)5月 - 自動改札機設置[6]。
- 1990年(平成2年)10月29日 - 準急が廃止される[7]。
- 2001年(平成13年)
- 2004年(平成16年)9月15日 - トランパスの利用が可能になる。
- 2005年(平成17年)1月29日 - ダイヤ改正で準急が復活し、準急停車駅となる[8]。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - 「トランパス」供用終了。
駅構造
2面2線のホームを持つ築堤上の高架駅。地形の関係で有松駅方はほぼ地平となり、駅付近の構外には踏切もある。
改札は1箇所のみだが、出入口は競馬場方面の北口のほか、駅の改装後国道1号側に新たに設置された南口がある。
競馬開催および場外発売実施を考慮し、日常的な利用に比して自動改札機が多めに設置されているほか、臨時券売機(通常はシャッターで閉鎖 manaca使用不可)も設置されている。また、名鉄の駅としてはホームの幅が比較的広く、特に下りホームは顕著である。上下各ホームにエアコンのついた待合室がある。
バリアフリー対応として、エレベーターおよびエスカレーターが各ホームに設置されているほか、改札外にあるトイレには身障者用のものも設置されている(基本的に施錠されているため利用時には駅係員に申し出る必要がある)。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■名古屋本線 | 下り | 名古屋・岐阜・津島・犬山方面 |
2 | ■名古屋本線 | 上り | 豊明・知立・東岡崎・豊橋方面 |
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南口の外観
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改札口
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ホーム
配線図
← 東岡崎・ 豊橋方面 |
→ 神宮前・ 名古屋方面 |
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凡例 出典:[9] |
駅周辺
桶狭間の戦いで知られる桶狭間古戦場伝説地が近い。 中京競馬開催日に限り名鉄バスが受託して運行する臨時の無料シャトルバスがあったが、2012年に廃止となった。駅前にロータリー等は存在せず、駅前を発着するバス路線はないが、名古屋市営バスの太子バス停が西方徒歩8分の所にある。
- 北口
中京競馬場までは屋根付きの遊歩道が設置されており、西入場門まで徒歩で約10分[10]の距離である。
- 南口
有料駐輪場と駅前広場がある。
- 桶狭間古戦場伝説地
- 桜花学園大学・名古屋短期大学・附属幼稚園
- 愛知朝鮮中高級学校
- 医療法人静心会桶狭間病院藤田こころケアセンター(旧学校法人藤田学園本部)
- 高徳院(愛知葬祭豊明愛昇殿)
- ホシザキ電機 本社
- 愛知信用金庫 桶狭間支店
- 国道1号
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は9,775人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中40位、 名古屋本線(60駅)中16位であった[1]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は12,194人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中32位、 名古屋本線(61駅)中15位であった[13]。
- 豊明市の統計によると以下の通りである。
年 度 | 乗車人員:人/日 | 降車人員:人/日 | 乗降人員:人/日 |
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2003年(平成15年) | 4,618 | 4,641 | 9,259 |
2004年(平成16年) | 4,615 | 4,653 | 9,268 |
2005年(平成17年) | 4,660 | 4,690 | 9,350 |
2006年(平成18年) | 4,778 | 4,802 | 9,580 |
2007年(平成19年) | 4,729 | 4,745 | 9,474 |
2008年(平成20年) | 4,799 | 4,824 | 9,623 |
2009年(平成21年) | 4,688 | 4,710 | 9,398 |
2010年(平成22年) | 4,384 | 4,405 | 8,789 |
2011年(平成23年) | 4,509 | 4,441 | 8,950 |
2012年(平成24年) | 4,614 | 4,567 | 9,181 |
2013年(平成25年) | 4,910 | 4,865 | 9,775 |
利用者数は、名鉄の駅の中では隣の有松駅同様、名古屋市外の複数の急行停車駅に近似している[注釈 1]。 中京競馬場の最寄り駅であるため、会場への利用者に左右されがちであるが、一方普段でも周辺に2つの学校(桜花学園大学(名古屋短期大学)・愛知朝鮮中高級学校)(周辺地図)があるため、朝夕は学生の姿が多い。当駅は名古屋市の外れにあるが、国道1号の反対側にある豊明市栄町南舘地区からの利用者も多い[要出典]。
隣の駅
- 名古屋鉄道
- 名古屋本線
脚注
注釈
- ^ 愛知県統計年鑑 平成23年度刊 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員(10-5表(xls)によると、当駅の2009年度の年間乗車人員は1,696,794人であり、急行停車駅の新清洲(1,367,788人)や美合(1,324,353人)に匹敵する乗車人員である。
出典
- ^ a b 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋市緑区の一部で町名・町界変更を実施(平成19年11月17日実施) - 名古屋市(2015年10月20日閲覧)
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名鉄電車・バス時刻表』 VOL.3、名古屋鉄道、1986年。
- ^ 岸義則「読者短信」『鉄道ピクトリアル』第248巻、電気車研究会、1971年3月、90頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1044頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1072頁。
- ^ “ダイヤ改正に関する別紙資料(1)はこちらをご参照ください。” (PDF). 名古屋鉄道. 2015年3月9日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 所在地・アクセス(中京競馬場) - JRA(2012年2月23日閲覧)
- ^ 全体マップ(中京競馬場) - JRA(2012年2月23日閲覧)
- ^ 愛知県統計年鑑
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ とよあけの統計(2010年度版)
- ^ 2009~2013年の数字は豊明市、とよあけの統計10-4 鉄道利用状況より