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島尻安伊子

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日本の旗参議院議員 島尻 安伊子
生年月日 (1965-03-04) 1965年3月4日(59歳)
出身地 日本の旗 日本 宮城県仙台市
出身校 上智大学文学部新聞学科
学位・資格 文学士
前職 シアーソン・リーマン証券(現リーマン・ブラザーズ)日本法人従業員
那覇市議会議員
所属委員会 環境委員会
世襲
選出選挙区 沖縄県選挙区
当選回数 2回
所属党派民主党→)
無所属→)
自由民主党額賀派
党役職 沖縄県支部連合会常任顧問
会館部屋番号 参議院議員会館405号室
ウェブサイト 参議院議員 島尻あい子
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島尻 安伊子(しまじり あいこ、1965年3月4日 - )は、日本政治家自由民主党所属の参議院議員(2期)、沖縄・北方担当大臣科学技術政策担当大臣宇宙政策担当大臣

第2次安倍内閣において内閣府大臣政務官復興大臣政務官を務めた。夫は政治家の島尻昇、元民主党沖縄県代表・日本新党沖縄代表。

略歴

  • 1980年 聖ウルスラ学院高等学校入学
  • 同校在学中米国カリフォルニア州ハンティングトンビーチハイスクール留学[1]
  • 1998年 上智大学文学部新聞学科卒業
  • 1988年 シェアソンリーマン証券
  • 1989年 島尻昇と結婚。子供は4人(3男1女)[2]
  • 2004年 那覇市議会議員補欠選挙で21,685票で初当選
  • 2005年 那覇市議会議員2,927票で二期目当選
  • 2007年 参議院議員沖縄選挙区補欠選挙・255,862票で初当選
  • 2010年 参議院議員沖縄選挙区・258,946票で二期目当選[3]
  • 2012年 内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官
  • 2014年 参議院・環境委員長就任
  • 2015年 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、科学技術政策、宇宙政策)海洋政策・領土問題担当、情報通信技術(IT)政策担当、クールジャパン戦略担当
  • 2016年 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策)海洋政策・領土問題担当、情報通信技術(IT)政策担当[4]

概要

宮城県仙台市生まれ。聖ウルスラ学院高等学校上智大学文学部新聞学科卒業。高校在学中、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハンティングトンビーチハイスクールに留学[5]。上智大卒業後、シアーソン・リーマン証券日本法人(現リーマン・ブラザーズ)に入社[6]

2004年那覇市議会議員補欠選挙に出馬し、初当選。那覇市議会では民主党系会派の「アイ・ラブ沖縄!かがやく県民の会」に所属し、2期務める。2007年、那覇市議を2期目の任期途中で辞職。沖縄県選挙区選出の参議院議員糸数慶子沖縄県知事選挙出馬に伴う補欠選挙に、民主党を離党して「アイ・ラブ沖縄!かがやく県民の会」公認の形(自由民主党公明党推薦)で出馬し当選。当選後に自民党に入党し、平成研究会に所属[7]

2009年第45回衆議院議員総選挙では、野党は在日米軍海兵隊普天間基地宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対しており、自民党は辺野古への移設を推進する立場を取っていたが、民主・社民国民新共産などの野党は県外、国外移設を主張。結果、沖縄県の全小選挙区で県外、国外移設を主張する野党系候補が当選し、県内移設に賛成する与党系候補は全員落選した。島尻はこの時点では県内移設を容認しており、総選挙後しばらくは沖縄県選出の国会議員で唯一の県内移設容認派であった[8]。(第22回参議院議員通常選挙では県外移設を主張[9]し、2013年に撤回した。[10]

2010年6月の第22回参議院議員通常選挙では、選挙対策本部長に沖縄県知事仲井眞弘多を据え、沖縄県選挙区から自民党公認で出馬し、再選。選挙戦では、普天間基地の県内移設反対へ転換した自民党沖縄県連の方針に沿って県外移設を主張した[11]。また、消費税増税について、所属政党公約であるにもかかわらず、反対した[11]。なおこの参院選に際し、同年4月に結党したたちあがれ日本から推薦の打診を受けたものの断っている[12]

2012年12月、第2次安倍内閣内閣府大臣政務官復興大臣政務官に任命された。2013年2月、島根県主催の「竹島の日」記念式典に出席した(この式典に政府関係者が出席するのは初めて)[13]2015年10月、沖縄北方担当大臣に任命された[14]

実績

  • 2010年9月 自民党党政務調査会に「沖縄振興に関する特別委員会」設置。自民党案「沖縄関係二法案」(議員立法)を取りまとめる。[15]
  • 2012年3月「新沖縄振興特別措置法」「駐留軍用地跡地利用法」のいわゆる「沖縄関係二法」を成立させる[16]
  • 2013年8月「消費者教育の推進に関する法律」を議員立法で成立[17]
  • 2016年沖縄振興予算として、対前年度比10億円増の3,350億円を確保。子供の貧困対策(10億円、10/10)、跡地交付金(10億円)、一括交付金(ソフト806億円(前年同額))[要出典]

政策

人物

  • 2010年7月の参議院選挙直前に、島尻が自身の顔写真と名前を掲載したカレンダーを配布していたことが2015年10月17日に報じられた[21][22][23]。2009年12月、自らのブログに顔写真入りのカレンダーを掲載して「欲しい方は連絡下さい」と呼び掛け、寄付行為を禁じた公職選挙法に抵触する可能性が報じられたが[21][22]、島尻は、「後援会の支持者に無料で配布している。ただちに公職選挙法の問題になるということではない」としている[21]
  • 2016年2月、北方領土問題担当の沖縄北方担当相のとしての閣議後記者会見において、北方領土の一つである歯舞(はぼまい)群島の「歯舞」を読めず、「千島、はぼ、ええっと、なんだっけ」、と発言、秘書官に読み方を教わった[24]
  • 2015年、名護市辺野古の新基地建設をめぐる市民の反対運動について「責任のない市民運動だと思っている。私たちは政治として対峙(たいじ)する」と述べている[25]

政治資金

  • 島尻が代表を務める「自民党沖縄県参院選挙区第2支部」が、2013年6月に、取材で出張中だったTBS記者のホテル宿泊代を政治資金から支出していたことについて、島袋の事務所は「記者の宿泊費の精算を失念していた。今年の報告書に記載して報告したい」と釈明したことが報じられている[26]
  • 日本共産党の機関紙しんぶん赤旗は、辺野古移設関連工事の受注業者から2012年に350万円の献金があったと報じている[27]

批判

  • 2015年、12月15日に、翁長知事の姿勢が来年度の沖縄関係予算に影響するかと問われ、「予算確保に全く影響がないというものではない」と翁長知事の政治姿勢が影響するとの立場を示し同時に「基地問題と沖縄振興はリンクしないという立場は堅持する」と述べた。これに対し佐藤優は、島尻が元々仙台出身であることも含め、「沖縄の名を騙り、沖縄と沖縄人の利益に背反する「植民地担当相」のごとき発言は沖縄と日本に対して害しかもたらさない」と週刊現代2016年1月16,23合併号167ページ佐藤優の人間観察「矛盾したことを平気で言う植民地担当相」で批判している。また週刊文春は、2016年1月14日号32ページでそのようなことから「島売り大臣と揶揄されている」と報じている。

所属団体・議員連盟

脚注

  1. ^ 国会議員情報時事ドットコム
  2. ^ 島尻安伊子氏プロフィール 琉球新報
  3. ^ 島尻安伊子氏プロフィール 琉球新報
  4. ^ 首相官邸 公式ホームページ
  5. ^ 議員情報参議院ホームページ
  6. ^ 国会議員情報時事ドットコム
  7. ^ 基地集中「差別でない」 島尻氏「反対運動対策」で説明琉球新報
  8. ^ 子育て支援に意欲 参院補選当選・島尻氏琉球新報
  9. ^ 「県内反対」党へ主張 普天間で島尻氏「県民合意なしに無理」琉球新報
  10. ^ 島尻氏も「県外」撤回 辺野古移設「沖縄の取るべき道」琉球新報
  11. ^ a b 島尻安伊子「怒りの代弁者」競う=民主不戦敗、尾を引く普天間-沖縄・参院選 時事ドットコム2010/07/01-16:27
  12. ^ 琉球新報・沖縄タイムス2010年6月25日。
  13. ^ “【竹島の日】安倍政権「最大限の配慮」も韓国に通じず (1/2ページ)”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2013年2月22日). http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130222/plc13022223590033-n1.htm 2013年3月17日閲覧。 
  14. ^ 「1億総活躍担当相に加藤氏 経済産業相に林氏、農水相に森山氏 丸川、島尻両氏も入閣」産経新聞、2015年10月7日
  15. ^ 沖縄タイムス2012年4月3日より
  16. ^ 沖縄タイムス2012年4月3日より
  17. ^ NICEニュースレター「消費者教育」No155より
  18. ^ 島尻氏も「県外」撤回 辺野古移設「沖縄の取るべき道」琉球新報
  19. ^ a b c “2010参院選 自民党・比例代表 候補者アンケートの回答”. 毎日新聞社
  20. ^ 選択的夫婦別姓を認める民法の一部改正の反対に関する請願、第173回国会、請願441号
  21. ^ a b c 「島尻沖縄相『違法ではない』 2010年参院選前カレンダー配布 公選法抵触の可能性」、2015年10月18日
  22. ^ a b 「『カレンダー配布』に島尻大臣『何ら問題ない』」、テレ朝ニュース、2015年10月19日
  23. ^ 「島尻安伊子沖縄相を刑事告発 「カレンダー」問題で大学教授ら30人」、沖縄タイムズ、2015年11月24日
  24. ^ 「島尻沖縄北方担当相、歯舞『はぼ、なんだっけ』」、朝日新聞、2016年2月9日。
  25. ^ 「『責任のない市民運動』辺野古行動に島尻議員」、沖縄タイムス、2015年4月5日
  26. ^ 「自民支部、TBS記者の宿泊費払う 『精算を失念』」、朝日新聞、2014年12月25日
  27. ^ しんぶん赤旗 2013年12月1日

関連項目

外部リンク

公職
先代
山口俊一
日本の旗 特命担当大臣沖縄及び北方対策
第23代:2015年 -
次代
現職
先代
山口俊一
日本の旗 特命担当大臣科学技術政策
第24代:2015年 -
次代
現職
先代
山口俊一
日本の旗 特命担当大臣宇宙政策
第6代:2015年 -
次代
現職
議会
先代
佐藤信秋
日本の旗 参議院環境委員長
2014年 -2015年
次代
磯崎仁彦