コンテンツにスキップ

Preboot Execution Environment

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ribbon (会話 | 投稿記録) による 2016年6月18日 (土) 05:45個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎関連項目: iPXE)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Preboot eXecution EnvironmentPXE、ピー・エックス・イー、ピクシー)は、コンピュータのブート環境のひとつ。インテルの策定したネットワークブートの規格である。ネットワークブートを利用することにより、ストレージをもたないクライアントコンピュータや、ストレージに別のOSが導入されているクライアントコンピュータがサーバ上のOSイメージを使用して起動できる。

概要

PXEによるネットワークブートにはクライアントにPXEに準拠したソフトウェアの入ったROMを備えたNIC (Network Interface Card) が装備されていること、サーバでは、PXEサーバおよびDHCPサーバ(またはBOOTPサーバ)が動作している必要がある。

PC起動時のPXEエラーメッセージ

PXE ROMを搭載したコンピュータの起動時に、ハードディスクなどの起動デバイスからOSを読み込めない場合、PXEという文字列を含むエラーメッセージが表示されることがある。 このエラーメッセージは、PXEが起動リソースを検索した結果見つからなかったため、DHCPサーバやLANケーブルをチェックすることを促すものである。すなわち、BIOSなどにおける起動デバイス設定において、ネットワークブートできない環境にもかかわらず、起動デバイスの検索順位にPXEを用いたネットワークブートが含まれていて、通常使用される起動デバイスが障害などにより使用できない場合、PXEを用いたネットワークブートを試み、それも失敗したためチェックせよというメッセージである。

ネットワークブートを利用していない環境において上記のようなメッセージが現れた場合、BIOSにおける起動デバイス設定に問題があるか、または起動に用いるハードディスクに異常が発生したと考えるのが妥当である。

関連項目

参考文献