登坂絵莉
個人情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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フルネーム | とうさか えり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕 | 1993年8月30日(30歳)![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
居住地 | 愛知県 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 152 cm (5 ft 0 in) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スポーツ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | レスリング | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大学チーム | 至学館大学 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
担当コーチ | 栄和人 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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登坂 絵莉(とうさか えり、1993年8月30日 - )は、富山県高岡市出身の女子レスリング選手である。階級は48kg級。身長152cm。至学館大学健康科学部健康スポーツ科学科卒業[1][2]。2016年春からは東新住建へ入社し、女子レスリング部に所属。また、至学館大学の大学院へも進学している[3]。
来歴
国体のグレコローマンレスリング48kg級で優勝経験のある父の勧めで木津小学校3年の時に高岡ジュニア教室でレスリングを始めた[4]。なお、父親は柔道の田知本愛・田知本遥姉妹の父親と高岡第一高校時代の同級生で、中学時代には柔道で対戦した経験もあった[5]。
南星中学に入学すると、週3回の練習では飽き足らず「毎日練習しないと勝てない」と思い立ったことから、近くにあって毎日練習を行うことで知られる宮原優の父親が運営する「MIYAHARA GYM」に移ることになった。中学3年になると、高岡ジュニア教室も毎日練習を行うことになったため元の所属に戻った。そして全国中学生選手権で優勝を飾った[1]。
至学館高校入学後は全国高校女子選手権を2連覇した。また、3年の時には全日本レスリング選手権大会の2回戦で山本美憂を破るなどして勝ち進むが、決勝で小原日登美に敗れた[1]。
至学館大学に入学すると、ジュニアオリンピックでは1階級上の51kg級で優勝した。レスリングワールドカップでは出場機会はなかったものの優勝メンバーに名を連ねた。全日本選抜レスリング選手権大会でも優勝を飾って世界選手権48kg級代表に選ばれた[1]。
カナダのストラスコナカントリーで開催された2012年レスリング世界選手権では決勝でベラルーシのワネサ・カラジンスカヤと対戦して、お互い1ピリオドずつ取り合って迎えた第3ピリオドにおいて、ポイント2-2から終了直前にカラジンスカヤが登坂を場外に押し出したとして相手に1ポイントが入ったものの、登坂陣営が場外に出ていないとして判定にチャレンジすると(ビデオ判定を要求すること)、それが認められてビッグポイントを取っている登坂の勝利が一旦は宣せられた。しかし、今度はカラジンスカヤ陣営がその裁定にチャンレジすると、カラジンスカヤが登坂を場外に押し出す前に登坂のバックを取っていたと見なされて1ポイントが追加されてカラジンスカヤの勝利ということになり、再び判定が覆されることとなった。本来ならチャレンジ後に出た結果に対する相手のチャレンジは認められず、この試合でジュリー(審判長)を務めたマリオ・サレトニグ自身もそれを認めたものの、「先にチャレンジしたのはカラジンスカヤ陣営だ」などと全く事実に反する弁明をして、登坂陣営の抗議を受け付けようとはしなかったという[6][7]。
2013年6月の全日本選抜レスリング選手権大会で優勝して、前年に続き世界選手権代表に選ばれた。7月のユニバーシアードでも優勝を飾った[8]。
2013年9月の2013年レスリング世界選手権では順調に勝ち上がり、決勝ではベネズエラのマエリス・カリパにテクニカル・フォール勝ちを収めて前回大会にて誤審で2位に終わった雪辱を果たして初の世界女王に輝いた[9]。
2014年にはワールドカップで優勝すると、全日本選抜でも決勝で51kg級から階級を落としてきた同郷の宮原を破って3連覇を達成して、世界選手権代表に選ばれた[10]。世界選手権では決勝でポーランドのイウォナニナ・マトコフスカに10-2の大差を付けて勝利を収めて、世界選手権2連覇を達成した[11]。続くアジア大会では決勝で2013年の51kg級世界チャンピオンである中国の孫亜楠を5-1で破って優勝した[12]。12月の全日本レスリング選手権大会では3連覇を成し遂げた。
2015年6月の全日本選抜では4連覇を達成して、世界選手権代表に選ばれた[13]。9月の世界選手権では決勝でロンドンオリンピック銀メダリストであるアゼルバイジャンのマリヤ・スタドニクと対戦した。消極的であるとしてアクティビティタイム(AT)の警告で2ポイントを先取されるが、終了10秒前にビッグポイントとなる片足タックルで同点に追いついた。同点の場合はビッグポイントを取った方が勝者となるため、スタドニク側は登坂のポイントは場外に押し出した1ポイントではないかと判定に異議を唱えるチャレンジ権を行使するも、認められなかったことでポイントは3-2となり、登坂が世界選手権3連覇を達成した。今回優勝したことで12月に行われる全日本選手権に出場さえすれば、規定によりリオデジャネイロオリンピック代表に内定することになった[14][15][16]。力の強い外国選手対策として12月の全日本選手権では1階級上の53kg級に出場すると、決勝では九州共立大学3年の入江ななみと接戦になりながらも競い勝って、オリンピック代表を決めた[17]。
2016年2月のアジア選手権では準決勝で孫亜楠に4-5で敗れて3位に終わり、2012年の世界選手権以来3年半ぶりの敗戦を喫することになった。また、連勝記録も59で止まった[18]。
6月には富山県庁を訪れて、「何が何でも金メダルを取りたい」とオリンピックに向けた決意を語った[19]。8月17日のリオデジャネイロオリンピックでは2回戦でカザフスタンのジュルジズ・エシモワを6-0、準々決勝でアメリカのヘイリー・アウゲロを11-2を、準決勝では中国の孫亜楠を8-3でそれぞれ破った。決勝ではアゼルバイジャンのスタドニクに1-2でリードされるも、終了間際に片足タックルから相手のバックを取って3-2で逆転勝ちして金メダルを獲得した[20][21]。
UWW世界ランキングは3位(2016年7月現在)。
人物
- 執念深い性格をしており、嫌なことを言われたり、されたりしたら決して忘れない。心に秘め続けて、何年かかろうとも見返す時を待ちわびている[22]。
- ロックバンドのThe pillowsのファンで、中でもFunny Bunnyという曲を最も気に入っており、「勝ち曲」としている[24]。
- 同じ女子レスリング選手の栄希和、菅原ひかり、K-1で活躍しているキックボクサーの野杁正明とは至学館高校時代の同級生。栄と菅原とは大学も同じである。三人とも『練習の虫』とまで評される登坂の豊富な練習量と集中力に敬意を抱いており、栄は「絵莉についていけば、自分も強くなる。そう自分に言い聞かせて一生懸命練習しました」と語っている[25]。ゴング格闘技2016年6月号では野杁との対談も実現している。高校1年生だった2009年の大晦日に地上波放送されたDynamite!! 〜勇気のチカラ2009〜でのK-1甲子園で優勝するなど先に実績を残した野杁の存在は刺激になったとのこと。
主な戦績
- 2008年 - 全国中学生レスリング選手権大会 優勝
- 2010年 - 2012年 ジュニアクイーンズカップ 2位
- 2010年 - 2011年 全国高校女子選手権 2連覇
- 2011年 - アジアジュニアレスリング選手権大会 優勝
- 2011年 - 全日本レスリング選手権大会 2位
- 2012年 - アジア選手権 3位
- 2012年 - ジュニアオリンピック 優勝(51kg級)
- 2012年 - レスリングワールドカップ 優勝
- 2012年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 優勝
- 2012年 - 全日本学生レスリング選手権大会 3位
- 2012年 - 2012年レスリング世界選手権 2位
- 2012年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
- 2013年 - 全日本選抜レスリング選手権大会 優勝
- 2013年 - ユニバーシアード 優勝
- 2013年 - 2013年レスリング世界選手権 優勝
- 2013年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
- 2014年 - ワールドカップ 優勝
- 2014年 - 全日本選抜 優勝
- 2014年 - 世界選手権 優勝
- 2014年 - アジア大会 優勝
- 2014年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
- 2015年 - 全日本選抜 優勝
- 2015年 - 世界選手権 優勝
- 2015年 - 全日本レスリング選手権大会 優勝
- 2016年 - アジア選手権 3位
- 2016年 - リオデジャネイロオリンピック 優勝
主な出演
CM
脚注
- ^ a b c d 女子48kg級・登坂絵莉 - 日本レスリング協会
- ^ “登坂、理想のヒップは「ピッと上がっている」吉田沙保里/レスリング”. サンケイスポーツ (2016年3月18日). 2016年5月25日閲覧。
- ^ 登坂、リオ五輪へ“三足のわらじ”「絶対に金メダル獲る」 スポーツニッポン 2015年10月3日
- ^ 【特集】“リオデジャネイロの星”へ向けて発進!…女子48kg級・登坂絵莉(愛知・至学館高) 日本レスリング協会 2012年2月9日
- ^ 「戦友」が再会 娘活躍願う リオ五輪代表 登坂、田知本遥選手の父
- ^ 【焦点】納得できない審判長説明…登坂絵莉が“誤審”で世界一逃す 日本レスリング協会 2012年10月1日
- ^ 登坂 判定覆り悔しい銀も小原の後継者に名乗り! スポーツニッポン 2012年10月1日
- ^ 登坂が金メダル 女子レスリング/ユニバ 日刊スポーツ 2013年7月13日
- ^ 20歳登坂が48キロ級初の金 日本女子21人目の快挙 産経新聞 2013年9月19日閲覧
- ^ 全日本女子レスリング 登坂が県勢対決制す
- ^ 登坂が2連覇=55キロ級の浜田は初優勝-世界レスリング 時事通信 2014年9月10日
- ^ レスリング女子、登坂と渡利が「金」 仁川アジア大会 日本経済新聞 2014年9月27日
- ^ 登坂、冷静に4連覇=全日本選抜レスリング 時事通信 2015年6月21日
- ^ 吉田沙保里が世界16連覇、登坂V3…五輪確実 読売新聞 2015年9月10日
- ^ 【レスリング】登坂絵莉が奇跡の逆転で3連覇 東京スポーツ 2015年9月10日
- ^ 2013 レスリングルールの変更について
- ^ レスリング女子 吉田と登坂が五輪に内定 NHK 2015年12月23日
- ^ 登坂、59連勝でストップ=土性は優勝-アジア・レスリング 時事通信 2016年2月19日
- ^ 「何が何でも金メダル」レスリング 登坂選手 読売新聞 2016年6月28日
- ^ [http://www.yomiuri.co.jp/sports/person/20160818-OYT8T50000.html 登坂絵莉が「金」、終了間際に逆転…48キロ級]
- ^ リオデジャネイロオリンピック レスリング
- ^ a b 初の五輪に挑む美女レスラー・登坂絵莉の意外な素顔「私、執念深いんです」 東京スポーツ 2016年6月19日
- ^ 試合前夜に必ず…登坂絵莉“勝ちメシ”はあのカップ麺 スポーツニッポン 2016年6月29日
- ^ レスリング・登坂絵莉の渋い「勝ち曲」 デイリースポーツ 2016年3月26日
- ^ 【全日本選手権・特集】史上初の父母子での優勝! 卓越した遺伝子の将来は?…女子60kg級・栄希和(至学館大) 日本レスリング協会公式サイト 2014年12月31日
- ^ “エレカシ新曲でオリンピックを応援、“夜食テロ”ドラマOP曲も”. 音楽ナタリー. (2016年6月24日) 2016年6月24日閲覧。
関連項目
外部リンク
- @eri_tosaka0830Twitter
- 登坂絵莉 - International Wrestling Database
- すとろんぐ女子部(東新住建女子レスリング部)