ドライヴ・マイ・カー
「ドライヴ・マイ・カー」 | |||||||
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ビートルズの楽曲 | |||||||
収録アルバム | 『ラバー・ソウル』 | ||||||
リリース | イギリス:1965年12月3日 アメリカ合衆国:1966年6月20日 日本:1966年3月15日 | ||||||
録音 | アビー・ロード・スタジオ 1965年10月13日 | ||||||
ジャンル | ロック | ||||||
時間 | 2分28秒 (stereo version) 2分33秒 (monaural version) | ||||||
レーベル | パーロフォン(イギリス) キャピトル・レコード(アメリカ) オデオン・レコード(日本) | ||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||
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「ドライヴ・マイ・カー 」 ("Drive My Car")はイギリスのロック・バンド、ビートルズの楽曲である。
解説
本作は1965年12月3日に発売された6作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ラバー・ソウル』のA面1曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作。実質的にはポール・マッカートニーの作品だが、ジョン・レノンも歌詞の部分で手助けしている[1]。リード・ヴォーカルはポール。全編でジョンがハーモニーをつけ、一部ユニゾンである。車のクラクションを真似た"Beep beep'm beep beep yeah"というコーラスはポールのアイデア。弱起からはじまるイントロでも有名。1965年当時、アメリカで唯一ビートルズ人気に対抗できたと言われるモータウン・サウンドの影響を色濃く反映した曲で、特にベースとパーカッションは、あからさまにモータウンのリズム・セクションを再現している。
歌詞
曲中の男性は、女性に自分は有名なムービー・スターになるはずで、男性を自身の運転手にしてもいいと伝えられる。そこで彼が断ると、彼女はがんばって働くよりももっと素晴らしい時間にしてみせると言ってきた。彼が申し出を受け入れると、実は彼女は車を持っておらず、運転手が見つかったしこれからがスタートと言うのであった。[2]
制作
ポールがジョンのウェイブリッジにある家に曲制作のために滞在していたとき、彼はこの曲が思い浮かんだが、「歌詞は悲惨だというのは僕には分かっていた。」[3]。コーラスは"You can buy me diamond rings"という使い古された言葉であり、"diamond rings"はこれまでに2回、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」と「アイ・フィール・ファイン」[4]で使われていた。ジョンは歌詞を「馬鹿馬鹿しく、甘すぎる」[5]と否定した。2人は歌詞を書き直すことにし、困難の末[6][7]、「ドライヴ・マイ・カー」という題が決まり、その題から全体の歌詞が簡単に湧き上がった[5] 。
この曲はアルバム中2番目に書かれた「コメディ・ナンバー」[8]であるとポールは録音した2日後にメロディー・メーカーで発言している。
録音
「ドライヴ・マイ・カー」はアビー・ロード・スタジオにおいて1965年10月13日に録音された。ポールはジョージ・ハリスンと一緒になって基本のリズムトラックを録り、ベースと低音のギターで似たリフを重ねた。それはジョージの提案に従って行った[9]。彼はそのころオーティス・レディングの"Respect"を聴いており、その影響で「ドライヴ・マイ・カー」は今までのビートルズの曲よりリズム・トラックが強力で、レディングがメンフィスのスタジオで生み出したベースのヘビーな音を真似ている[4][10]。
ジョージがヴァースの土台となるギター・リフを作り出したのにもかかわらず、ポールがギター・ソロを弾いている。ジョージはリード・ギターをジョージとポールの2人で一緒に弾いたと語っている[9]。
演奏
- クレジットはイアン・マクドナルドによる。[11]
カヴァーなど
この曲は Cape Cod Covers, Vol. 2 "The Beatles"でケイト・テイラーが歌っている。このアルバムはAngel Flight, NE(ボランティア団体)への利益のために作られた。
この曲は第39回スーパーボウルでハーフタイムショー中にマッカートニーがライヴ演奏した4曲中の1曲であり、ロンドンで行われたLIVE 8で演奏された5曲中の1曲である。ジョージ・マイケルがバック・ヴォーカルを務めた。マッカートニーの1993-1994年のワールドツアーでは、オープニング・ナンバーとして演奏されている。
2006年12月に発表されたアルバム『ラヴ』の中で、この曲のサンプリングがドライヴ・マイ・カー / 愛のことば / ホワット・ユー・アー・ドゥーイングの中で大々的に使われている。
バンドBreakfast Clubがこの曲をカヴァーし、映画『運転免許証』に使われている。
ボビー・マクファーリンがアルバム「Simple Pleasures」でこの曲をカヴァーしている。
ザ・ホットラッツのカバーが、イギリスでヒューゴ・ボスのCM曲に起用されている。
ソウライヴのアルバム「Rubber Soulive」に収録されたカバーがTBSラジオ「たまむすび」の交通情報コーナーのBGMとして使われている。
収録盤
脚注
- ^ Barry Miles著 Many Years From Now P361
- ^ Alan Aldridge, Ed. (1990). The Beatles Illustrated Lyrics. Boston: Houghton Mifflin / Seymour Lawrence. pp. 24. ISBN 0-395-59426-X
- ^ Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. pp. 269
- ^ a b Ian MacDonald (1994). Revolution in the Head: the Beatles' Records and the Sixties. New York: Henry Holt and Company. pp. 132-133. ISBN 0-8050-2780-7
- ^ a b Bob Spitz (2005). The Beatles: The Biography. Boston: Little, Brown. pp. 586. ISBN 0-316-80352-9
- ^ ポールは「最もやっかいな」ライティング・セッションの1つだったと回想した。
- ^ The Beatles (2000). The Beatles Anthology. San Francisco: Chronicle Books. pp. 194. ISBN 0-8118-2684-8
- ^ 1つめはノルウェーの森
- ^ a b "Crawdaddy" 1977.2
- ^ 姉妹曲だと見なされている「デイ・トリッパー」は、1967年にレディング自身がテンポを上げて録音し、スタックス・レコードからシングル・カットされている。
- ^ MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised Edition ed.). London: Pimlico (Rand). pp. 166. ISBN 1-844-13828-3