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仮面ライダー鎧武/ガイム

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー鎧武/ガイム
平成仮面ライダーシリーズ
第14作 仮面ライダー
ウィザード
2012年9月
- 2013年9月
第15作 仮面ライダー
鎧武/ガイム
2013年10月
- 2014年9月
第16作 仮面ライダー
ドライブ
2014年10月
- 2015年9月
仮面ライダー鎧武/ガイム
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 石ノ森章太郎
脚本 虚淵玄
監督 田﨑竜太
出演者 佐野岳
小林豊
高杉真宙
志田友美
久保田悠来
キャストを参照
オープニングJUST LIVE MORE
歌:鎧武乃風
製作
プロデュース 佐々木基(テレビ朝日)
武部直美・望月卓(東映)
制作 テレビ朝日
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2013年10月6日 - 2014年9月28日(全47回)
放送時間日曜 8:00 - 8:30(30分)
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仮面ライダー鎧武』(かめんライダーガイム、欧文表記:KAMEN RIDER GAIM)は、2013年10月6日から2014年9月28日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。

キャッチコピーは「ライダー戦国時代」「キミはこの力、どう使う?[1]キミはどのフルーツが好き?」。

概要

平成仮面ライダーシリーズ第15作。本作品より番組の開始時期が、それまでの9月第1週から10月第1週へと移行した。シリーズで初めて戦国武将を全体のモチーフとし、錠前を使ってフルーツの意匠を持つ鎧・武器を装備して戦う設定となっている[2]

本作品はストリートファイト色の強い作品であり、仮面ライダー同士の対決をメインに据えた作品自体は『仮面ライダー龍騎』のような前例があるが、ライダーが自身の欲望のために殺し合うバトルロイヤル的なストーリーだった『龍騎』に対し、本作品では個々のライダーが個人の私欲ではなく争奪する一団体の代表としてバトルを繰り広げるという、団体規模での勢力争いの要素を取り入れたストーリーとなっている。また東日本大震災とその後の社会情勢を意識してヘルヘイムの森による侵食という自然災害が最大の脅威として描かれ、敵対勢力はこれに翻弄される存在として位置づけられている[3]

全体のコンセプトとしては『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダー555』にかけての平成仮面ライダーの初期に立ち戻ること、今まで続いてきた2話完結前後編構成のスタイルを崩すことを志向している[4][5][6]。また、これまでの平成仮面ライダーは、開始時には設定や世界観だけを決め、話を進めながら展開や結末を徐々に固めていくスタイルだったが、本作品は結末までの構成を当初から決めており、序盤から伏線となるシーンが多数挿入されている[7][8]。俳優のスケジュールや劇場版とのコラボレーション回などでの調整はあったが、最終回までのストーリーは凡そ当初からの虚淵の構想通りであり[4]、放送中もインタビューなどで度々アナウンスされていた[9]。ただし脚本執筆の時点では総話数が全46話になるか全47話になるか確定していなかったため、メインストーリーは第46話で結末を迎え、第47話はその後日談となっている[4][10]。また、戒斗や光実の顛末、オーバーロードの登場、シドやザックのライダー化など、サブキャラクターに関しては当初の構想から変遷していった部分が多い[9][4]

前述の通り「戦国武将」をモチーフとしていることから、劇伴にホラガイなどの和楽器が用いられている他、オープニングのスタッフロールもほぼ縦書きという特徴的なフォーマットが導入されるなど、和のテイストを追求した部分も作品の随所に盛り込まれている。ストーリーはフルーツというモチーフからの発想で旧約聖書禁断の果実を題材としており[4]、デザインや諸設定にも北欧神話中国神話日本神話など神話の要素が取り入れられている[11]

玩具ではベルト側ではなくロックシード側に音声が仕込んであることにより後から新規の音声を追加することが可能となり[12]、また仮面ライダーの撮影用スーツもアーマーの交換などでバリエーションを増やすことが容易であったため[8]、玩具売り上げも好調となったことで従来の作品では新規キャラクターが登場しない終盤でも新フォームや新ライダーが登場している[8]

放送形態は従来と異なり3部構成で、放送中に2度CMが流される[注 1]。またBパート終了時点で今後の展開のテロップの煽りが入り、Cパートでは終了直後に次回予告に突入する。更に第28話からはOPからCMを挟まず直接Aパートに入るようになり、4部構成になった。

企画の経緯

制作発表の時点で鎧武・バロン・龍玄・斬月・グリドンの5人の仮面ライダーが公開され、『仮面ライダー龍騎』や『仮面ライダーカブト』のような多人数ライダーの作品であることが明らかにされた。東映プロデューサーの武部直美によれば、近年の仮面ライダーシリーズは「テレビで主に活躍するライダーは2人」という形式が続いていたことに疑問を持ったこと、AKB48のようなグループアイドルやプロ野球水泳体操などのスポーツの団体戦が人気であることから、多人数が登場する作品にしたという[9][13][14]

鎧武者という案は、武部とバンダイボーイズトイ事業部ライダーチームとの会議で前作『仮面ライダーウィザード』の戦闘描写がCGエフェクトによる魔法が中心となっていたため、差別化として武器を手にしての戦いを発想したことに起因する[12]。当初は全員が戦国武将ライダーという構想だったがキャラクターの差別化が難しく、バンダイ提案によるフルーツの要素が取り入れられ[13]、鎧のバリエーションも洋風や中華風のものとなった[9][14]

フルーツ案は子供の好みであることや世代を問わず話題にすることができる存在であることから提案され、鎧だけではシンプルに格好良くなってしまうことから「引っかかり」の要素として取り入れられた[12]。主役ライダーの鎧武のモチーフ(基本形態)は、人気・知名度の高さや赤を主体としていた仮面ライダーウィザードとの差別化などからオレンジが選ばれた[15][13]。それ以外のフルーツも人気・知名度の高いものが選ばれているが、区別が付けやすいようにドングリなどの木の実も取り入れている[13]。企画の構想では「果物を食べる鳥」をモチーフに進めていたため、鎧武のデザインには羽根の意匠の名残が残っている[9][13][14]

変身ベルトのデザインは、オレンジの断面が仮面ライダー1号のベルトの風車部分に似ていると発想したことによる[12][14]。多人数ライダーであることから複数の仮面ライダーが同型のベルトを使用することとなったが、個々の差別化として携帯電話のカバーから発想した各仮面ライダーのフェイスプレートが採用された[12]

脚本を担当した虚淵玄はシリアスなストーリーや平成仮面ライダー初期の雰囲気への回帰を要望されていたが、既に決定していたフルーツや錠前といったモチーフからはシリアスなヒーローを発想することは難しかった[16][5][17]。そのため、序盤ではアーマードライダーやロックシードなどをインベスゲームで使用する「おもちゃ」として描写し、明るい雰囲気から徐々にシリアスな展開へと転じていく形に構成した[16][18][5]。虚淵はフルーツというモチーフから旧約聖書禁断の果実を題材に物語を構想し、「フリーターの青年が神となり他の星に旅立つ」という最初のプロットがそのまま採用された[4]

仮面ライダーW』以降に登場していた小型サポートメカは、毎年絵面が変わらないことや物語の後半では出しにくくなることなどから廃止された[14]。従来の作品では、特撮研究所がサポートメカのCGを、日本映像クリエイティブが変身シーンをそれぞれ担当していたが、本作品ではサポートメカがなくなったため特撮研究所が変身シーンのCGを担当している[19]

戦闘シーンの演出では、パイロット監督の田竜太の要望により流血描写の代替として果汁が飛び散る様が描写されている[19]

あらすじ

西暦2013年。巨大企業ユグドラシル・コーポレーション企業城下町・沢芽市。

企業の介入によって急速な発展を遂げたことで人々が豊かな暮らしを送る一方、閉塞感を覚えた若者たちはストリートダンス、ひいてはダンスをするためのフリーパフォーマンスステージを取り合う、特殊な錠前ロックシードを用いた対戦競技インベスゲームに没頭していた。そうしたショーのための陣取りに参加する若者たちビートライダーズが熾烈なランキング争いに身を投じる一方、ビートライダーズの一人だった青年葛葉紘汰は大人への『変身』を願い、ダンスをやめてアルバイトに励んでいた。

そんな紘汰のもとに、かつてのチームメイトである高司舞が現れ、リーダーである角居裕也の失踪とチームの窮状を訴え、救援を要請してくる。紘汰は自分の現状に悩みながらもチームメイトの頼みは断れず、裕也を捜索しているさなかで、裕也に呼び出されて向かった倉庫街に奇妙な切れ目を発見した。その切れ目の向こうには奇妙な森が広がっており、普段は競技に使用している獣インベスが制御されない状態で跋扈していた。踏み込んだ紘汰と舞に対して敵意を剥き出しに襲いかかってくるインベス。紘汰は突如現れた舞に似た謎の女性が発する『あなたは今、運命を選ぼうとしている』という警告に、迷いなく舞を救うことを選択。森で拾ったベルト戦極ドライバーにロックシードをはめ込み、アーマードライダー鎧武へと変身。インベスの撃破に成功する。

裕也が見つかるまでという条件で一時的にチームにカムバックした紘汰は、インベスゲームにも参加。所属するチーム鎧武を破竹の勢いで勝ち進めるものの、新たなアーマードライダーが続々とランキング争いに参加しはじめる。次第に激化するダンスチーム同士の抗争には若者たちを利用せんとするユグドラシル・コーポレーションの陰謀が深く根ざしていた。さらに世界を脅かすヘルヘイムの森の侵攻と、その奥深くに住まう人間ならざる存在フェムシンムの思惑が、沢芽市へと影を落とし始める。たったひとりだけが手にすることを許された、世界を思うままに変える大いなる力『禁断の果実』。その存在がビートライダーズたちを子供の遊びでは済まされない、地球全土を巻き込んだ戦いの運命へと誘いこんでいく。

登場人物

ビートライダーズ

沢芽市にて活動しているダンスチームに属する若者たち(#設定・用語も参照)。

チーム鎧武

葛葉 紘汰かずらば こうた / 仮面ライダー鎧武がいむ
本作品の主人公。1993年1月30日生まれ(みずがめ座)の20→21歳[注 2]
元・チーム鎧武メンバー。ドルーパーズでの定番メニューはフルーツパフェ[注 3]。第5話以降、戦闘開始前は、「ここからは、俺のステージだ‼︎」と叫ぶ[注 4]。不器用だが、自分自身の「戦う理由」に葛藤しながらも、「思うがままに守る」という希望を胸に抱く心優しい青年。
幼い頃に両親を亡くしており、育ての親となった姉・晶の支えになるためにチームを脱退しアルバイトに明け暮れていたが、鎧武のメンバーからは未だ慕われており、性格上本人もチームに何かあった際には助け舟を出す生活を送っていた。人間的な意味での「変身」に憧れていた中、偶然迷い込んだヘルヘイムの森で戦極ドライバー[注 5]を入手し、鎧武に変身する資格を獲得。リーダーの裕也が行方不明になったことから当時掛け持ちしていたバイトを全て辞めて[注 6]、用心棒としてチームに一時復帰し、戦いの日々に足を踏み入れる。変身せずとも元々高い身体能力を持つことに加え、直感力と適応能力に優れるため、ドライバーの力にも短期間で順応。さらにより強い相手との過酷な戦いを経ざるを得なくなった(後述)ことで、より洗練された戦闘技術を身に付けるに至っている。
明るく優しい心と強い正義感を併せ持つ熱血漢。他人の危機を見過ごせない気質[注 7]で、自身の損得を考えない行動によって憂き目に遭ってしまうことを、幼馴染である舞に心配されている。また正直者ゆえ隠し事は苦手だが、他人に心配をかけまいと問題は一人で抱え込む傾向にある。
変身当初は憧れていた「変身」から調子に乗り、自分ではなく「他人を守る」という意志は一貫しながらも、インベスゲームの挑戦を受けインベスを倒すのみと無自覚に戦っていたが、ライバル関係となった戒斗にその姿勢を否定されると共に、再びヘルヘイムの森に迷い込んだ際斬月の襲撃に遭い、「力」の恐ろしさを学び戦意を一時喪失。しかし自分自身のために戦う光実の「強さ」に心を動かされての復活を経て、力を持つ者の「責任」に目覚める。
後に光実と共にユグドラシルが自分たちをモルモット扱いしてきたことをいち早く知り、彼らに強い疑問と憤りを抱く。その後ヘルヘイム活性化によるインベス侵出に伴い、襲い来るインベスの危機から沢芽市民を守るために奮闘するも、それにより自身の思惑を優先する光実との亀裂、守ろうとした市民からのインベス侵出原因の疑いによる非難、そして初瀬のインベス化に加えユグドラシルによる排除を目の当たりにするという数々の悲劇に見舞われる。しかし目的の一致から協力関係を結んだ戒斗との共闘、そして彼の意志を見込んだDJサガラからの物資供給を経て、ビートライダーズの抗争終了を見届けたことで用心棒としての務めを果たした後、戒斗と共にビートライダーズから脱退しインベスやユグドラシルとの戦いへと気持ちを新たにする。
斬月・真との再戦を経て、光実同様にヘルヘイムによる地球侵略やユグドラシルの本分について知らされ動揺するも、人類繁栄のために犠牲を当然とするユグドラシルの在り方に疑問を抱くと共に、事実上の人類削減計画である「プロジェクト・アーク」の全貌を知りユグドラシルとの敵対を改めて決意。しかし自分が鎧武としての初陣で排除したビャッコインベスの正体が、森の果実を食べて変異した裕也である事実を貴虎によって突きつけられ、友を殺めた自責の念と、ユグドラシルと同じく犠牲による選別を行っていた自身の在り方から深く絶望する。しかし現れたサガラから、自分の戦う相手が「希望の対価に犠牲を要求するこの世界のルールそのもの」であること、そしてヘルヘイムの侵略から生き延びたオーバーロードの存在を教えられ状況を打開する希望を見出し、後悔せず前進を続ける決意を固める。
オーバーロードに森の侵略を生き延びる術を聞くために、「黄金の果実」への道標として同じくオーバーロードを狙う戒斗や、舞を救うために自身を見限り卑劣な騙し討ちを仕掛ける光実を含めた、凌馬率いるユグドラシル勢力とオーバーロードとの接触権をめぐり対立。全ての事情を理解した舞、自分の意志を見守る晶、事情を察し職場を提供した阪東、そして同じ理想から共感に至った貴虎といった周囲の支えを受けながら、さらなる戦いへと身を投じる。しかし沢芽市に侵出し無差別破壊を行うデェムシュの姿から、残忍極まりないオーバーロードと交渉の余地がないことを悟る。その後サガラから事態を打開する本当の術が「自分がオーバーロードになること」と教えられ、舞の制止を振り切りサガラの誘導に乗る形で「黄金の果実」の一欠片たる極ロックシードを獲得、「黄金の果実」を求めての前進を望む。
人類の敵として居座るレデュエ及び光実率いるインベス軍団から市民を救うため、戒斗やビートライダーズと協力しオーバーロードを駆逐していくが、「黄金の果実」自体は正しく使える人間がいれば譲ってもいいと考えるなど、自分が世界を救う未来と覚悟に関しては甘さを見せていた。しかしレデュエの揺さぶりから極ロックシードの効能による体のオーバーロード化、そして「黄金の果実」による破壊・創造の力を現世界の固定に使うという矛盾した行動が、自身が化け物として排斥される未来を招く事実を知ったことで、その逃れようのない運命を逆に覚悟に変えるに至り、迷いを完全に捨て去り運命へと踏み出す。数多の試練を経て培った覚悟は頑なだったロシュオに認められると共に、極ロックシードを使い続けていく過程で無自覚に獲得したオーバーロードの能力を能動的に発揮する[注 8]に至り、その力を以てレデュエをも瞬殺した。また、オーバーロード化が進むにあたってヘルヘイムの果実以外の食物に対する食欲が落ちていき、負傷からの回復が異常なまでに早まるなど、身体的変化がみられる。
フェムシンム滅亡後、凌馬の口車に乗せられた光実と交戦。黄金の果実を埋め込まれた舞を救うために命を捨てる覚悟を以て戦う彼と戦闘の末、重傷を負わされるも「誰も見捨てない」という覚悟の元で、これまで罪を犯して来た光実を赦した。回復後は、思念体と化した舞から戒斗が自分とは違う別の未来を望むことを知り、彼自身からも「弱者が踏みにじられない世界」の創造のために今の世界を滅ぼす決意を聞かされる。自分が守ろうとしてきた人間と世界を守る為、黄金の果実を手にする選ばれた者として自らの未来を見据える決意を固め、ロード・バロンとしての力を手に入れた戒斗との最終決戦に臨む。死闘の末、戒斗に勝利し、舞から与えられた知恵の実により、始まりの男として覚醒。ヘルヘイムの森とインベス、舞と共に、新天地へ旅立った。その7ヵ月後、コウガネの復活を察知し、一時的に地球に帰還。光実との共闘で、邪武ことコウガネを撃破。戦い終えた後、光実を激励し、晶への伝言も頼み、新天地に帰っていった。
脚本を担当した虚淵玄は、紘汰のキャラクターについて演じる佐野岳自身の明るさに影響を受けたと述べている[16][9]
『鎧武外伝』
「斬月編」と「バロン編」の両方に登場するが、どちらの話でもストーリーの本筋には関わらず、鎧武には変身しない。
始まりの男[注 9][注 10]
最終決戦で戒斗に勝利した紘汰が舞(始まりの女)から受け取った知恵の実を食して変化した姿。性格は優しさをそのままに、落ち着きのあるものになり、外見は金髪と右目が赤い瞳のオッドアイという違いを除けば紘汰と同等である。極アームズ似の南蛮胴とマツボックリアームズ似の胸装甲を纏っている。
地球を変えるよりも一から新世界を作るという道を選び、地球上に繁茂したヘルヘイムの植物やインベスを、生命の存在しない荒れ果てた惑星に飛ばした。変身前でも、ロシュオが使用したものと同種の念力攻撃を放つことができ、邪武との戦いでは念力によりコウガネ精神体と少女を分離させている。
『ドライブ&鎧武』
『進撃のラストステージ』では、舞(始まりの女)と一緒に移り住んだ惑星でメガヘクスの襲撃を受け、捕らわれた舞を救うべく鎧武・極アームズに変身して立ち向かうも、「始まりの男」の力をも凌駕するメガヘクスの「惑星との融合」を許してしまい、メガヘクスが次の「標的」として地球に向かうのを追撃するが、交戦中に胸を貫かれて変身が解除されたところに止めを刺され、極ロックシードを遺して消滅[注 11]してしまう。
遺された極ロックシードは、メガヘクスの体内に取り込まれるが、呉島兄弟の捨て身の攻撃により奪還され、紘汰が消滅する前に極ロックシードの中に「バックアップ」として残していた肉体と意識・記憶が、舞と呉島兄弟の思いに応えるかのように、「絶対に諦めない!!ここからは、俺のステージだ!!」という紘汰の叫び声が鳴り響いた直後に復活を果たす。
『MOVIE大戦フルスロットル』にて、仮面ライダードライブ=泊進ノ介と初めて会った時は、自身を「宇宙の神様」と名乗ったことからお互いに変身を解除した姿で対面するまでドライブより「神様」と呼ばれるが、ドライブがベルトさんと会話しているのを見て驚いたり、メガヘクスの「本体」へ向かうためにトライドロンに乗る際、慣れない五点式のシートベルトを探したりするのに四苦八苦するなど、人間だった頃のコミカルな一面を見せた。メガヘクスとの最終決戦後は、別れの挨拶をすることなく新天地に帰還しようとしたが、呉島兄弟、ザック、城乃内、凰蓮からの誘いで地球の沢芽市でひと時を過ごすことにし、舞と共に人間の頃の姿に戻った。
『小説仮面ライダー鎧武』
狗道供界の虚無の世界に大団円の英雄として呼び出され、光実達を地球に送り返し、超越者としてではなく一人の人間として狗道供界と向かい合った。
供界との戦いで自身の力の源が仲間であることを再確認し、助けを求める誰かの声に応えるために新たな戦いに向かった。
呉島 光実くれしま みつざね / 仮面ライダー龍玄りゅうげん / 仮面ライダー斬月・真ざんげつ・しん
ユグドラシル・コーポレーションの重役を父に持つ御曹司。チーム鎧武にビートライダーズとして所属している紘汰の後輩。愛称はミッチ。仮面ライダー龍玄に変身する少年。
ユグドラシル傘下の進学校である私立天樹高等学校に通う高校生。家柄・能力ともに申し分ない優等生で、兄・貴虎からは自身の片腕としての将来を嘱望されているが、本人は他人に敷かれたレールを歩く人生を快く思っておらず、兄に内密にビートライダーズとして放課後の時間を費やす。同時にビートライダーズらにも自分の素性を伏せていた。紘汰をヒーローとして強く尊敬し、舞に対して異性としての憧れを抱いている。自分の「居場所」であるチーム鎧武を守ることに固執し、斬月に敗北して心を折られた紘汰に代わりチーム鎧武を守護するため、自分の立場をちらつかせてシドから戦極ドライバーを脅し取り、アーマードライダー龍玄へと変身する。大事な人を守るために戦いに身を投じるものの、そのために嘘と裏切りを繰り返し、次第に道を踏み外していくこととなり、やがて舞への思いを募らせる余り、暴走してしまうことになる。
年齢の割に大人びた雰囲気の持ち主で、持ち前の明晰な頭脳によって仲間たちからの信頼を勝ち得ている。だが狡猾な一面も持ち、兄や同級生に見せる優等生としての姿と、ビートライダーズとしての姿を使い分けた二重生活を器用にこなしていた。真実を明かすことでの現状の変化を恐れ、嘘を必要なことと割り切っている。しかしそうやって騙し通すことを当然と思うなど、優秀であるがゆえに自分の判断を過信してしまう部分があり、自分の思い通りに動かない人物に対してはたとえ身内であっても苛立ちを覚えたり冷徹な態度をとったりする[注 12]。家柄に縛られることを嫌う反面、他人を思うように操る権力を求め、それを手にした時から少しずつ純粋な少年としての人格を忘れ、視野狭窄に陥ってしまう。総じて、優秀で自分を理屈で押さえつける兄への反発心からの行動をすることや、器用に動いているつもりでも自身を客観視することができないなど、高い能力に反してかなり未熟な精神を持っているという風に描かれている。
最初期は紘汰の良き後輩であり頼れる仲間として活動するものの、一方でユグドラシルの関係者であることを利用した戦極ドライバーの入手や、貴虎が自宅に持ち込むロックシードの奪取なども紘汰や舞のためとして平然と行っていた。ビートライダーズ掃討が始まった直後、貴虎からヘルヘイムの森の侵略の真実を見せつけられ、兄の部下としての活動を開始。紘汰が裕也を殺害したことも知りながら彼にそれを伏せ、チーム鎧武における自分のポストと紘汰を守るために凌馬に取り入って彼の走狗をもこなすようになるなど暗躍と隠蔽工作に徹する。当初は自分こそが紘汰たちを守っていると自負していたが、その「守られる立場」からの逸脱を続ける紘汰に対する苛立ちが次第に募っていき、彼が舞を沢芽市で起こっている異変と陰謀に巻き込んだことが原因でついに怒りが爆発し、紘汰を「ヒーローの資格はない」と非難するも、紘汰を庇って激高した舞に殴打と叱責をされたことで面目を潰される。物事が自分の思い通りにいかないことを紘汰のせいだと逆恨みし、紘汰を尊敬していた気持ちが本末転倒し、彼を目の敵にすると同時に殺意を抱くようになってしまうが、同時に戒斗から「卑劣なだけの弱者」と称して敵視される。さらに凌馬達に裏切られた貴虎を見殺しにする、彼のゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードで自ら斬月・真に変身して、紘汰を貴虎に裏切られたと思い込ませ抹殺しようとする、その紘汰抹殺のために単独行動を始めたシドと陰で結託するなど、本格的に暗躍を開始する。シドは結託の直後でロシュオに殺されたが、彼の死にショックを受けることはなくむしろ見殺しにするような態度であり、その過程で出会ったレデュエと手を組むことを即断した[注 13]。その後、黒いスーツを着て活動し、フェムシンムが侵略を開始する中、ノアの方舟になぞらえて自分の大事な人間だけを生かそうとするも、戦いを続ける紘汰をほっておけない舞だけには賛同されず、彼女と紘汰の言う「希望」を脆い物と蔑み、舞を守ることを優先しながらも彼女の気持ちを一切考慮[注 14]しなかった。その後、舞に賛同されなかった憎しみも兼ねて、人気のない所に紘汰を呼び出して、「希望はタチの悪い病気」でありそれを広める紘汰は排除されねばならない、と言って襲いかかるが、陰から様子を見ていた貴虎に制止される。その後貴虎との一騎討ちで自分の想いを語るものの、貴虎は光実を理解できず拒絶。そんな貴虎がとどめを躊躇した一瞬の隙を突いて必殺の一撃を叩きこみ海へと突き落とした。
一応の勝利を収めた後は、舞を確保するために動き出すが、その妨害をしたペコを「クズ」と呼んでオーバーロードに暴行させたり、笑いながら紘汰と戒斗に襲いかかるなどの狂気・奇行が見られるようになり、また貴虎が自分の行いを責めるという幻覚をたびたび見るようになるなど、情緒不安定な状態となっていった。そのような状態でもフェムシンム陣営に組し戦うが、フェムシンムは全滅、「始まりの女」となり昏倒した舞を見て、ようやく自分が自分のためにしか戦ってこなかったことを自覚する。舞を救いがたいがために、凌馬の力を借り龍玄・黄泉となって、命を蝕む力に耐えながらどうにか紘汰を無力化[注 15]するが、凌馬の下に戻ると、身体から黄金の果実を抜きだされた舞は既に絶命していた。利用された怒りを凌馬にぶつけようとするが、「キルプロセス」でゲネシスドライバーを破壊され、変身不能に。これまでの自分の行動すべてを嘲笑する様な侮蔑の言葉を浴びせられながら凌馬に一蹴された。その後、『自らの手で自分の大切なものをすべて壊してしまった』事実に打ちのめされ、後悔の慟哭を上げ、サガラからの「舞を取り戻す」誘いには「人間の舞さんは死んだ」と乗ることなく戦線を離脱。戒斗から「いつまでも這い蹲っていればいい」と吐き捨てられる。
紘汰と戒斗の最終決戦時にも沢芽市に残ったが、その現場に居合わせることはなかった。また一年間の戦いを通して、「前に進む周囲に置いて行かれただけ」「何者にもなれなかった無価値な存在」と兄の幻影に断じられてしまう。
ヘルヘイム事件後、昏睡状態で発見された貴虎の看病を贖罪のように行い、貴虎が意識を取り戻した後、兄との生活を再開するも、自身の犯した罪の重さに苦しみ、自分の道を見つけられずにいた。そんな時、復活したコウガネの襲来で沢芽市は再び危機に見舞われる。この事態により「紘汰さんがいない今、僕たちがヒーローにならなければならない」と、紘汰の意思を継ぐ決意を固め、最後のアーマードライダーとして奮戦。コウガネを倒すべく地球に帰還した紘汰との共闘でコウガネを撃破した。戦い終えた後、完全に和解を果たした紘汰を見送り、ザック、城乃内、凰蓮、貴虎に出迎えられる。
脚本を担当した虚淵玄は光実の挫折を作品テーマの一つに掲げており、現代の子供からは格好良く見えるかもしれない「賢く上っ面だけを取り繕う立ち回り方」に対して大人の立場から異を唱えることを意識している[16]。当初は3クール目の終わり頃に退場する予定であり[9][4][8]、初期プロットでは一線を越えるための描写としてシドを殺害することも検討されていた[4][8]
『ドライブ&鎧武』
『進撃のラストステージ』では、大学生になっており、復興に携わる兄の手伝いをすべく勉学に励む傍ら、ビートライダーズやドルーパーズにも時折顔を見せている。メガヘクスの襲撃で紘汰が消滅し、舞も捕らわれ、自身も復活した凌馬の攻撃で負傷しても立ち上がり、斬月の力を取り戻した貴虎と共にメガヘクスへの反撃を開始。罪滅ぼしと称して、命を懸けて舞を救出した。
『鎧武外伝』
『斬月編』では、再会した朱月藤果との交流に心安らぐ貴虎の姿に驚いていた。藤果との戦いを終えた貴虎から「親しい人物と戦うことになったらどうする?」と問われて「それでも大切なものを守るために戦う」と返答した。
『ナックル編』では、貴虎と共に海外へ行っていたが、一時的に日本へ帰国。ザックと城乃内を襲っていたネオ・バロンの構成員が変身した黒影トルーパーを退け、ザックに量産型戦極ドライバーとクルミロックシード、マロンエナジーロックシードを託した。
『小説仮面ライダー鎧武』
大学に通っていたが、兄からの連絡を受けザックとともに『黒の菩提樹』の調査を行うために休学している。供界によって肉体を失った後に通りすがりの騎士によって紘汰の言葉を思い出したことで精神を繋ぎ止め、英雄として供界との戦いに挑んだ。
高司 舞たかつかさ まい
本作品のヒロイン。17歳。紘汰の幼馴染でチーム鎧武の現役メンバー。
黄金の果実を巡り戦うアーマードライダー達を見守り続け、やがて黄金の果実の担い手となる少女。
姉御肌な性格で積極的にメンバーの面倒を見ている。当初は「大人の仲間入り」をしてチームを抜けた紘汰に心を閉ざし、突っけんどんな態度を取っていた。彼が復帰した後もしばらくはその態度を改めなかったが、内心では慕っていた様子[注 16]で、戦意喪失した紘汰を励ますなど多少は心を開くようになった。一流パティシエである凰蓮を「凰蓮様」と呼び慕うなど、ミーハーな一面もある。
高司神社の巫女の跡取りだったが、ユグドラシルの再開発で神社が空き地にされたため、ユグドラシルには戒斗同様の嫌悪感を抱いている。幼少期に子供たちが毎夏楽しみにしていた夏祭りで踊ることを夢見ており、形は違っても昔と変わらぬ思いを地元民に伝えたいとの考えからダンスに熱を入れている。
インベスの病原菌事件でインベスゲームを用いているビートライダーズが非難されるようになったことで、各チームにインベスゲームの中止を訴えるも断られるが、それでも諦めず、和解の合同ダンスイベントを企画し、ブラーボの妨害に遭いながらもイベントを成功させた。
第26話冒頭では最近の紘汰の様子から、彼が裕也について隠し事をしているのを察し、「私にも真実を知る必要がある」と食い下がったことで裕也の事実を聞かされた。これにショックを受けながらも紘汰を責めることはせず、互いに涙を流しあった。そして「ヘルヘイムの森の真実」も知り、チーム鎧武とチームバロンのビートライダーズと共にその事実を沢芽市民に公表しようとするが、沢芽市民を呼び集めた広場でチラシを配り始めた途端に、舞をこれ以上巻き込みたくないと考えた光実が密かにインベスを召喚したことで妨害され、皮肉にもビートライダーズが沢芽市民から「インベス事件」との繋がりを再び疑われるきっかけとなってしまう。
第29話以降は、アーマードライダーとして沢芽市の防衛のためにお店を空ける紘汰の分まで頑張るため「ドルーパーズ」で働き始め、第33話以降は凰蓮、耀子を加えたビートライダーズ達の市民の避難支援活動の司令塔的存在となる。
光実から好意を寄せられていることにはずっと気づいておらず、自分に心酔し、豹変した後の彼にユグドラシルタワーへ連れ去られ、さらには「自分が価値を認める唯一の存在」としてロシュオの元に預けられてしまった。そこでのやり取りでロシュオに気に入られ、彼がずっと隠し持っていた「黄金の果実」を託される。沢芽市に戻った後、凌馬による摘出手術で心臓と融合していた果実を抜き取られ、肉体が死亡・消滅したが、始まりの女に覚醒した。
舞の髪型は演じる志田友美が毎回考えていた[22]
『鎧武外伝』
『バロン編』に登場。シャプール扮する戒斗と踊ったり、シャルモンに来店した。
始まりの女(運命の巫女)[注 17]
地球へのヘルヘイム侵食により誕生した「始まりの女」。
金髪でオッドアイという違いを除くと、顔立ちは舞に瓜二つ。正体は物語終盤で「黄金の果実」を体に宿した舞が、それを受け入れ意識を果実に移し形を変えた存在である。
戦い続けて傷つききった紘汰、戒斗、光実の3人の運命を変えるために過去へと時間跳躍してそれぞれドライバーを手に入れたばかりの3人に接触、後戻りできない戦いの運命に足を踏み入れかけていることを警告する。そして沢芽市に骨を埋める決心を固めた自分自身にも、「今ならまだ、沢芽市から出て、やり直しが利く」と警告している。しかし時間修正の強制力を受けて発言が制限されているため、抽象的な発言しかできない上、いずれの登場時も突然目の前に現れて突然消えることしかできなかったため、警告をされた相手は夢や幻と判断するに留まってしまった。
その後、本来とは違う時間軸の世界に迷い込み、そこで最終決戦の結末を見届けることになったが、最終決戦後に元の世界に戻り始まりの男となった紘汰と共に新世界となる星のもとへ旅立った。
番組終盤で舞と同一人物であることが明らかになるが演じる志田友美は二役という扱いで、志田も始まりの女の正体については知らされていなかった[22][23]
『ドライブ&鎧武』
『進撃のラストステージ』では、紘汰と一緒に移り住んだ惑星がメガヘクスの襲撃を受けた直後に飛んで来たポッド型の装置の中に捕らわれる[注 18]
その後は、メガヘクスが「次の標的」として狙いを定めた地球(沢芽市)に、巨大な装置ごと突き刺さる形で留まっていた。メカ戦極凌馬=仮面ライダーデュークとの戦いで重傷を負った光実の夢の中に姿を現した際は、メガヘクスの侵攻を止められなかったことを詫び、自分が巨大な装置の中に捕らわれている事を告げた上で、自分もろとも装置を破壊するよう涙ながらに懇願した。光実によって救出された後、呉島兄弟が捨て身の攻撃でメガヘクスから奪還した極ロックシードのエネルギーで紘汰が復活すると同時に、再び「始まりの女」の姿に戻った。
『MOVIE大戦フルスロットル』では、メガヘクスZZZと交戦する鎧武とドライブのもとへ駆けつけ、「二人の力を『合わせる』」ように告げ、鎧武 ドライブアームズとドライブ タイプフルーツの誕生のきっかけを作った。なお、彼女の姿を見た進ノ介は「女神様」と呼んだ。
チャッキー
チーム鎧武のメンバー。ダンスの実力はチームの中ではトップレベル。沢芽市がインベスに占領された後はペコと行動を共にすることが多くなり、舞達と共に避難支援活動を行う。事態収拾後は舞に代わってチーム鎧武のリーダー的存在となっている。
『小説仮面ライダー鎧武』
信徒として「黒の菩提樹」に潜入し、光実たちに情報を伝えた。
リカ
チーム鎧武のメンバー。マイペースだがダンスはチャッキーに引けを取らない腕前を持つ。ユグドラシルタワーがレデュエに占拠された後、光実によってユグドラシルタワーに連れて来られる。しかし、晶を救助しようとした際にレデュエに見つかり、王妃のための生贄の一人にされてしまうが乗り込んできた戒斗たちに助けられる。
ラット
チーム鎧武のメンバー。派手なパフォーマンスを含めたダンスを好むムードメーカー。ヘキジャインベスに変貌した初瀬に遭遇し、同行していたリカをかばって負傷してしまうが、ヘルヘイムの植物が発芽することなく退院した。ユグドラシルタワーがレデュエに占拠された後、光実によってユグドラシルタワーに連れて来られる。しかし、晶を救助しようとした際にレデュエに見つかり、王妃のための生贄の一人にされてしまうが乗り込んできた戒斗たちに助けられる。
角居 裕也すみい ゆうや
チーム鎧武のリーダー。紘汰やチームのメンバーを暖かく見守る落ち着いた性格の持ち主。その一方、紘汰曰く「身勝手なところもあり、行先も言わず、どこかに行くこともあった」という。シドから最初の被検体としてドライバーを授かったが、行方不明になる。
ヘルヘイムの森にドライバーが落ちていたことからチーム鎧武のメンバーには森で失踪したと思われていたが、実は第1話の時点で森の果実を食べたことでビャッコインベスに変異していた。裕也としての意識を失い、同じく森に迷い込んだ経緯と正体を知らない紘汰たちを襲撃後、鎧武によって倒され死亡していた。
その一部始終は戦極ドライバーのテストデータとしてユグドラシルにより記録・隠蔽されており、第14話でユグドラシルタワーに忍び込んだ光実が凌馬のデータを盗み見たことで真実を知ることになり、後に第22話で貴虎の証明により自ら手を下した紘汰に、そして第26話では紘汰を通じて舞にも知られることとなった。
第40話ではレデュエが作り出した世界にて鎧武に変身[注 19]し、ビャッコインベスと化した紘汰に襲い掛かる。レデュエに唆され、一時的に「化け物」としての自己を受け入れかけた紘汰に敗れるも、「自分がやられても俺の仲間たちがいつかお前達を倒す」という言葉が紘汰に正気を取り戻させ、その後の覚悟を決めるキッカケとなり、笑顔で紘汰を見送った。
ビャッコインベス
  • 身長:230cm
  • 体重:157kg
角居裕也がヘルヘイムの果実を誤って口にしたことで変貌した中華風のインベス。巨大な爪と、背面から体表面と同じ模様をしたビーム状の触手を伸ばして攻撃する。森に迷い込んだ紘汰と舞を襲撃するが、最期は鎧武のナギナタ無双スライサーを受けて爆死した。
第40話ではレデュエが見せた夢の世界で紘汰が変身した姿となっている。裕也が変身した鎧武を圧倒しとどめを刺そうとしたが、最後は鎧武 極アームズに戻ってレデュエの夢を打ち破った。
キャラクターデザインは山田章博が担当した[24][25]。デザイン段階から服の切れ端やアクセサリーの痕跡など元が人間であったことを示す要素が描かれていた[24]

チームバロン

駆紋 戒斗くもん かいと / 仮面ライダーバロン
チームバロンのリーダー。20歳。仮面ライダーバロンに変身する青年。
強豪チームのリーダーとしてビートライダーズの頂点に君臨していた男で、メンバーから強い信頼を得ているもののその振る舞いから敵も多く作っている。ただ守るためだけに力を使う紘汰に対し「力の使い方がなっていない」と不快感を抱いていた時にシドから戦極ドライバーを譲渡され、第二のアーマードライダーとして参戦する。たとえ格上の存在相手でも恐れずに立ち向かうため戦績自体は奮わないものの、多人数のアーマードライダーを戦闘で見事に指揮するなど優れたリーダーシップの持ち主であり、誰かと肩を並べてでの戦闘では息のあったコンビネーションで勝利をつかみとることも多い。ダンスは目的ではなく手段として行っているため、ダンスそのものに興味はない。趣味はトランプ
幼少期を沢芽市で過ごした出戻り組で、かつて存在した駆紋工業所の一人息子。ユグドラシルが支社建設のために父が支えた工業所を半ば強引に買収したことや、後述する両親の件から社会に強い反骨心を抱き始め、「弱者が一方的に虐げられる世界」として既存の社会の否定、ひいてはその破壊と新世界の創造を目指すようになる。強硬な姿勢と意見の相違から紘汰とは物語全編を通して反発し合うが、共通した正義を持つ存在としても描かれている。また舞とは昔馴染の関係にある。
無愛想で威圧的な性格の持ち主で、たとえどんな苦境であっても屈することのない強靭な精神力を持つ。自らの中にある「強さ」と「弱さ」という哲学に従って行動し、「強者」と認めたものであればたとえ自分と考えを違えるものであっても強く評価して力を貸し、逆に「弱者」であるなら強い嫌悪感を露わにして接する。この強弱は社会的権力を度外視したもので、作中では「優しさ」や「屈しないこと」を「強さ」、「偽り」や「卑怯」を「弱さ」としており、また優しさと同居できない力に対しても怒りを示す。その態度に反発的な感情を抱く者は少なくない一方で、強い信頼を向ける者も多い。本人もザックや舞の精神を高く評価しており、紘汰に対しても決して相容れない意見を持つと知りながら「邪魔者であるが敵ではない」と、徹底して自らの揺るがぬ価値観に生きている人間として描かれている。自らを強いと思っておらず、「弱さという痛み」を抱えながら常に何かと戦っている不器用な男で、時に容赦のない言葉を浴びせることもあるが、他人に対して素直でない優しさを持つ青年。
物語開始時から「力を示すため」の方法を模索しており、沢芽市においてはビートライダーズのランキングに目をつけて参戦していた。ランキング王者としての振る舞いで紘汰らチーム鎧武と反目しながらも、自ら同盟を組んだ城乃内・初瀬らに裏切られた時には紘汰に助けられるなど、序盤から因縁を作っている。ユグドラシルによるビートライダーズ掃討開始後は、自らがビートライダーズの不和の原因となっていると悟ってザックに後を託しチームバロンを脱退。市民を顧みないユグドラシルに対して反撃するため、図らずも紘汰と手を組んでの行動が増え始めるものの、凌馬から知らされたヘルヘイム侵略の真実から自分の動くべき方針を定め、混乱に乗じて世界の破壊と、新世界の創造を目論み、「黄金の果実」を得ることを指標に行動を開始した。以降、ユグドラシル、オーバーロードと敵を変えながらも紘汰の良きライバルにして相棒として戦い続けるが、そのさなかにレデュエによって種を植え付けられ、ヘルヘイム症を発症してしまう。以後はゲネシスドライバーで侵攻を抑制しながら、常人では耐えられないほどの苦痛に苛まれ、それを周囲に隠匿しつつ行動していた。終盤はその秘密も知った耀子と行動を共にし、舞を殺害した凌馬に戦いを挑んだ際にゲネシスドライバーを破壊され、あわや敗北という窮地においても屈しないことを選び、その場に生えていたヘルヘイムの果実を口にした。ヘルヘイムの毒にゲネシスドライバーによる抑制効果で長期間耐え続けた結果免疫が出来ていた為、初瀬の様に通常のインベスにはならず、その意識を保ったままオーバーロードインベスへと変貌、凌馬の理解を超えた存在となる。インベスを支配する手段を得た事で耀子とともに、舞をめぐっての紘汰との決戦に乗り出す。同じオーバーロードとなった紘汰と互角以上に戦うが、自分を止めようとする彼にすんでのところで敗北し、紘汰の腕の中で「お前は本当に強い」と心からの賞賛を送り、戦いの生涯を終えた。手段は違えていたが、弱者を守ろうとした正義は紘汰に引き継がれることになる。それから7ヵ月後、空き地に出現した新たな御神木に霊体となって現れ、舞との会話の中で平和となった沢芽市と彼女の言葉に微笑みを残して消えていった。
メインライターの虚淵玄は、戒斗を紘汰の壁となる強者として描写することを希望していたが関係者からの要請により鎧武を勝たせなければならない場面が多く、結果として序盤では戒斗を負けるために登場させざるを得ず当初の構想からずれていったと述べている[4][26]
『鎧武外伝』
『バロン編』では主役を担当。自身と瓜二つのシャプールのトラブルに巻き込まれ、仮面ライダータイラントと交戦する。
父親が工場を失った後の少年時代も描かれ、父親は失ったものの大きさと金を騙し取られた事から妻子に暴力を奮う様になり、その果てに母親は薬物自殺、父親は首吊り自殺をした。シャプールの騒動の日は両親の命日であり、事件解決後、墓参りに赴き、投げ捨てる形で花を供えた。
『ナックル編』では、ザックやペコとの出会いや、チームバロン結成までの経緯が語られる。
ロード・バロン
  • 身長 : 211cm
  • 体重 : 104kg
戒斗がオーバーロードインベスへと進化を遂げた怪人態。
仮面ライダー時の姿と、普段から愛用していた赤と黒のコートを混ぜたような意匠で、フェムシンムらとよく似た姿を持つ。人間態と姿を切り替えることも可能だが、インベスの支配や植物の操作などオーバーロードの例にもれずヘルヘイムを操ることが可能。白兵戦においてはデェムシュの持っていたシュイムと同形異色である両手剣「グロンバリャム」を振るうほか、肉体の液状化や結界を貼って攻撃を防ぐなど戦法も多彩で、デュークを圧倒し、極アームズを纏った紘汰に対しても決して遅れを取らない戦闘力を発揮する。
鎧武とのパワーバランスを考慮して極アームズに相当する形態として創作された[4]
デザインはNiθが担当した[27][28]。戒斗の衣装、チームバロンのマーク、仮面ライダーバロンの意匠などが取り入れられている[27]。コートの部分はプロデューサーの武部直美からの提案によるもの[27]。グロンバリャムの造形物はデェムシュの剣をリペイントしたもの[28]
2016年に雑誌『宇宙船』での読者投票で1位を獲得し、単独での特写スチールが掲載された[28]
ザック / 仮面ライダーナックル
チームバロンのNo.2、後にリーダーとなるビートライダーズ。仮面ライダーナックルへと変身する青年。
戒斗から強い信頼を勝ち得ている副官であり、彼と対等に話せる立場にある。戒斗がチームを抜けた際にリーダーの座と量産型戦極ドライバーを託され、沢芽市を襲うインベスに立ち向かうアーマードライダー・ナックルへと変身する。
作中初期はチーム拡大やインベスゲーム勝利のためには手段を選ばない一面が描かれていたが、それは仲間を思う熱い心から来る行動であり、チームバロンのリーダーに就任してからは強い責任感と正義感に目覚め、戦いのなかで『人を守る誇らしさ』を知っていく。
物語中盤までは常に戒斗と行動を共にしていたが、アーマードライダーとなってからは独自に行動を開始。時にユグドラシルに寝返った戒斗を諌めるなど、常に沢芽市民やビートライダーズの味方であり続け、紘汰の良き仲間として活躍した。フェムシンム全滅後にオーバーロードとなった戒斗に寝返るものの、その胸中には彼の掲げる世界破壊に反する正義感が芽生えており、凰蓮に開発を依頼した小型爆弾での奇襲を試みるが失敗。耀子を討ったものの変身した戒斗に敗北し、戦極ドライバーを破壊され戦線から離脱する[注 20]。事態収束の3か月後には松葉杖をついた状態だが生存しており、復興した沢芽市でビートライダーズのステージを見守る傍ら、同じ戦いを生き抜いた光実を自分たちの輪に呼び戻そうと声をかけている。それから4か月後には全快し、ダンスを踊れるようになり、ビートライダーズ全体のまとめ役となっている。
ナックルの変身者には新規キャラクターを登場させる案も存在したが、脚本を担当した虚淵玄がザックを気に入っていたことから選ばれた[9]
『鎧武外伝』
『バロン編』では戒斗(シャプール)を捕まえようとするブラーボを制止するが、仮面ライダータイラントに敗北。人質として捕らわれるが、戒斗に助けられ、勝手を承知で敵討ちを頼む。
『ナックル編』では主役を担当。戒斗やペコとの出会いも描かれている。ヘルヘイム消滅から1年後、自身の力量を試すために渡米していたが、ペコが行方不明になった事を知って緊急帰国する。ネオ・バロンの本拠地に乗り込み、ペコやシュラと再会したが、追い詰められ、城乃内と凰蓮に助けを借りて脱出する。量産型戦極ドライバーとクルミロックシード、マロンエナジーロックシードを光実から託されると、「バロンの名を汚すものは許さない」とペコに語り、ネオ・バロンの本拠地に再び乗り込んでシュラが変身したブラックバロンと交戦。一時は変身が解除させられてしまうが、ペコが持ってきた戒斗のゲネシスドライバーのゲネシスコアを使ってジンバーマロンアームズに変身すると、ブラックバロンを撃破した。
『小説仮面ライダー鎧武』
ネオバロンを壊滅させた後は他のビートライダーズと共に沢芽市に存在する黒の菩提樹のアジトを捜索している。ネオ・バロンを壊滅させたためか裏社会に人物にも顔が知れ渡っている。
ペコ
チームバロンのメンバー。小柄だがダンスのキレがいい上にチームに対する忠誠心は高い。
インベスゲームではザックと示し合わせてスリングショットとで相手の手を狙い、持っているロックシードを落とさせるなどの汚い手口を使って相手チームを次々と敗退させていたが、第2話でのインベスゲームで紘汰に対して同様の行為をしたところを戒斗に見つかり、彼の怒りを買ってしまった。それと同時に戒斗にスリングショットを破壊され、それ以降はこの手段での妨害行為を行う描写は見られなかった[注 21]。ブラーボとの交戦中に起きた不慮の事故で腕を負傷し、結果的に戒斗の足を引っ張ってしまった。
ダンスへの情熱は非常に強く、第18話では戒斗の意向に背いてまでチーム鎧武が提案した合同ダンスイベントへの参加を熱望した。合同ダンスイベント後はチーム鎧武とダンスの練習を共にするなどして、よりダンスに励んでいる。
インベスとの戦いに関してはアーマードライダーとなったザックを補佐し、フェムシンムが現実世界に侵攻を開始してからはチーム鎧武と共に市民の避難支援活動を行う。舞を狙う光実によって重症を負わされたり、凌馬に騙されてチャッキーと共に病院内に幽閉されたりと、手酷い目に遭うことも多かった[注 22]
事態収拾後は、光実のビートライダーズへの復帰を素直に望むザックやチャッキー達と違い、上記のことを簡単には割り切れず複雑な心境を見せた。
『鎧武外伝』
『バロン編』では人が変わった戒斗(シャプール)に戸惑いながらも、嬉しい顔を見せた。チームがタイラントに襲撃されて自身もしながらも、戒斗に助けを求める。
『ナックル編』では戒斗やザックとの出会いも描かれている。ヘルヘイム消滅から1年後、ネオ・バロンの本拠地に乗り込んだザックと再会する。「バロンの名を汚すものは許さない」と語ったザックのために、持ってきた戒斗のゲネシスドライバーのゲネシスコアを彼に託す。
『小説仮面ライダー鎧武』
テレビシリーズでは書かれなかった光実との和解が書かれている。

その他のビートライダーズ

城乃内 秀保じょうのうち ひでやす / 仮面ライダーグリドン
第3話から登場。チームインヴィットのリーダー。8月30日生まれのおとめ座
策を弄する日和見主義者で、基本的に単独で陣を構えることはなく、協力相手を利用して漁夫の利を狙う。それゆえに卑劣漢として悪名高いが、本人は「策士」を自称して特に気にしていない。
シドから戦極ドライバーを入手し、戒斗からもらったドングリロックシードによってアーマードライダーグリドンへ変身した後、初瀬と共にバロンの傘下から抜けた。普段は知的なポーズを取っているが、グリドンに変身している際は黒影に変身中の初瀬に振り回されたり、戦いに及び腰になっていたりとコミカルな描写が多い。そんなコミカルな一方で、敢えてインベスにロックシードを与えて成長させる、物陰から隙をうかがって漁夫の利を得ようとするなど、以前からの狡猾な面も発揮。初瀬とのコンビプレーに関しては不意打ちによるものとはいえバロンに勝利したり、クリスマスゲーム時には互いに生身でのコンビプレーでインベスを退けたりした。
ドライバーが使えなくなった初瀬を見限り、凰蓮との共闘を目指すが、彼の弟子としてシャルモンで働かされることとなり逆に利用されることになった。その後、光実による紘汰の戦極ドライバー奪還作戦に凰蓮と共に参加した際に戦極ドライバーの実態を知り、バージョンアップしたドライバーを与えられた。合同ダンスイベントが行われた際には、凰蓮の指示で影からイベント妨害するも戦いの最中にインヴィットのメンバーに見つかり、チームに連れ戻されるかのように強制的に参加させられている。
インベスゲームが終了し、チームメイト達とも疎遠になったことで自分の本当にやりたいことがわからなくなり、一時は凰蓮の元から逃げ出すが、インベスの大群に苦戦する鎧武とブラーボを身を挺して守った。その後に自分に目をかけてくれていた凰蓮とも和解し、彼がインベスの出現するクラックを発見するきっかけを作った。オーバーロードが侵略してきた際、戒斗の助太刀として参戦。その際には生身でも飛び蹴りを決めたり、デェムシュの猛威に戦意喪失しかけた他のライダーたちに諦めないよう呼びかけるなど心身ともに成長した姿を見せた。ユグドラシルタワー潜入作戦を実行した時も凰蓮とともにインベスの足止めをすべく真っ先に変身している。
ロード・バロンと化した戒斗の野望を止めるため、凰蓮と共にロード・バロンに挑むが戒斗側についたマリカとナックルの二人がかりの猛攻を受け、ドライバーとロックシードを破壊された。ヘルヘイムの脅威が去った後はビートライダーズのステージには復帰せず、シャルモン2号店のオープンに凰蓮の弟子として立ち会っており、パティシエの腕も貴虎に凰蓮が作ったものだと勘違いさせるほど向上した。
初瀬がインベス化した末に死亡したことについては邪武の襲来の際に貴虎から聞かされるまで知らずにおり、彼と組んでいた時が一番楽しかったと紘汰に本音を漏らしていたり、破壊から復興する街の中で彼の捜索願いを出していた。初瀬の死を知った際には、彼を追い詰めたのは自分のせいだと自責の念に駆られ、罪滅ぼしを決意。貴虎が隠し持っていた量産型ドライバーとロックシードを自らが使用して、黒影トルーパーに変身[注 23]。邪武とイナゴ怪人に立ち向かったが、力及ばずドライバーを破壊されてしまった。
『鎧武外伝』
『バロン編』ではシャプールから「グリドンの人」と呼ばれ、彼にグリドンの名前をからかわれた際には「俺は気にいっている」と返答した。しかし、シャプールを厨房に入れたことに激怒した凰蓮に叱られ、偽のドングリロックシードでの変身同様落下してきた盥に頭を打たれる。
『ナックル編』では、スイーツのコンクールで優勝したことが語られる。ネオ・バロンの情報をザックに教えたほか、本拠地に単身乗り込んだ彼を凰蓮と共に救出した。
『小説仮面ライダー鎧武』
凰蓮が貴虎と行動を共にしているため彼から店を任されており、そのため「黒の菩提樹」の調査には参加できず、光実たちに売れ残りのケーキを差し入れする形でサポートをしていた。決戦直前に凰蓮から戦極ドライバーとドングリロックシードを受け取り再びグリドンへの変身能力を得る。
初瀬 亮二はせ りょうじ / 仮面ライダー黒影くろかげ
第2話から登場。チームレイドワイルドのリーダー。
血気盛んでかなりの野心家だが、思慮に欠ける猪突猛進タイプ。勝算もないのにあちこちのチームにインベスゲームを挑んでは敗れることの繰り返しでチームは伸び悩んでいる。城乃内と行動を共にすることも多く、彼からは「初瀬ちゃん」と呼ばれている。城乃内の提案を鵜のみにし、彼に良いように利用されることが多い。戒斗がヘルヘイムの森で回収したロックシードを渡す条件として城乃内と共にチームバロンの傘下になるが、城乃内の誘導によって彼と共に傘下を抜ける。同時にシドから戦極ドライバーを入手し、戒斗からもらったマツボックリロックシードによってアーマードライダー黒影となる。アーマードライダーになって以降は黒影とグリドンの名付け親になったり、城乃内との特訓を行うなど、以前とは逆に城乃内を振り回すようになった。クリスマスゲーム開始直前までは城乃内と共にトナカイの格好をしてのアルバイトも行う。
ヘルヘイムの森を舞台としたクリスマスゲームにて、斬月と交戦。負けん気の強さで食らいつくも敗北し、斬月が加減を誤ったために戦極ドライバーを破損。チームバロンとの戦いで黒影の力を失ってしまったことが公になると、城乃内やチームメイトから見限られる。錠前ディーラーのシドも姿を消してしまい、精神的に追い詰められていき、インベスやブラーボ、斬月の幻覚に悩まされる中、セイリュウインベスが現実空間に溢れ出たヘルヘイムの果実を食して進化した光景を見て、自身もヘルヘイムの果実を口にするが、それにより、ヘキジャインベスに変貌してしまう。人間としての理性を失い、紘汰の必死の説得もむなしく、最後はシグルドとなったシドによって処分された。
全体を通して紘汰や戒斗とは対立する立場にあったが、紘汰とはお互いの電話番号を知っていることから、友人とまではいかなくても、ある程度の交流はあったことが伺え、一度は同盟を結びながらも決裂した戒斗は紘汰に初瀬がどうなったのかを問い、彼の態度を見て死亡したことを察し、凌馬との最終対決において自らもヘルヘイムの果実を口にすることにし、凌馬から「正気か?」と問われた際に「初瀬と同じぐらいには」と初瀬の名を口にした。
城乃内には利用されていたものの、初瀬自身は基本的に彼のことを信頼しており、城乃内の方も決別した後も初瀬のことを懐かしんだり、その死の全容を知った際には彼を見放した事を後悔し、罪滅ぼしの為に初瀬の遺産とも言うべき黒影トルーパーに変身し、仮面ライダー邪武に挑むなど、互いに心の底では確かな友情を抱き合っていた。
初瀬の顛末は当初から決まっており[9][30]、初瀬を演じた白又敦にもクランクインの段階から早期に退場することは伝えられていた[31][32]。メインライターの虚淵は初瀬の死を本来意図していたシリアス路線へ移るための起点と位置づけており[16]、白又に対しても「初瀬ちゃんは『魔法少女まどか☆マギカ』のマミさんのようにターニングポイントとなるキャラだから」と語っている[31]
ヘキジャインベス
  • 身長:241cm
  • 体重:159kg
初瀬がヘルヘイムの果実を口にして変貌した中華風インベス。黄金のライオンか蛇をイメージした頭部を持ち、首から下はビャッコインベスと同様。発作的に初瀬の姿に戻ることもあるが、右腕はインベスのままで、もはや人間としての理性を失っている。最後はシグルドのソニックボレーを受けて倒された。
名前の「ヘキジャ」は、中国にいる蛇の幻獣のこと。
デザインは山田章博が担当した[25]。スーツはビャッコインベスの改造で、デザイン画は頭部と左腕のみ用意された[33]

ユグドラシル・コーポレーション

沢芽市を支配する巨大企業(#設定・用語も参照)

呉島 貴虎くれしま たかとら / 仮面ライダー斬月ざんげつ / 仮面ライダー斬月・真ざんげつ・しん
呉島光実の実兄にしてユグドラシルコーポレーション研究部門のプロジェクトリーダー[注 24]。26歳。仮面ライダー斬月、および斬月・真に変身する青年。ユグドラシルの一般職員からは「(呉島)主任」と呼ばれている。
海外に出向している両親に代わって光実を育て、彼に多大な期待を寄せている。しかし自分の本当の職務やユグドラシルの正体を時が来た時に明かすつもりであれ伏せていた。主にプロジェクトマネジメントやヘルヘイムの森における研究班の護衛・インベス掃討を担当しており、物語開始以前から戦極ドライバーを用いて変身していた最初のアーマードライダー。凌馬とともに人体実験に等しいテスト運用を繰り返し戦極ドライバーを完成させた過去があり、右肩にドライバー暴走時に負った古傷が残っている。アーマードライダーとしての戦闘訓練と実戦経験が豊富であり、生身でシグルドとある程度渡り合える、光実が変身した斬月・真を戦極ドライバーによる変身で圧倒するなど優れた戦闘力の持ち主であるという描写が多い。無欲に人類救済のための戦いを続ける一方で凌馬らの陰謀を見過ごしてしまっているが、その高い実力が本人に無自覚のまま彼らへの牽制となっていた。ビートライダーズらを戦闘テストのモルモットに選んだことも彼自身の発案である。
ノブレス・オブリージュを地で行く責任感の強さの持ち主。寡黙でプライドが高く、遊びに興じる若者たるビートライダーズたちを「社会に貢献しないクズ共」と嘲っているものの、力なき者たちを護ることを義務としており悪戯に傷つけることはない。初瀬をインベスにしてしまった責任の一端を感じていたり、自分を裏切ったシドの最期には悲しみの色を見せ、同様に裏切った耀子に対しても彼女がビートライダーズと共にフェムシンムと戦っていることを踏まえて許すなど、非情に徹しきれない情に篤い男である。プロジェクト・アーク実現に対しても人類の1/7しか救えないことを苦悩しており、大多数を切り捨てる罪を一身に背負う覚悟を固めている。普段は近づきがたい雰囲気を纏いつけているが、光実や和解した後の紘汰には冗談を言うなどの気さくな一面も見せることもあった。一方で不器用なまでにまっすぐな部分があり、野心を持たない潔白さが凌馬の失望を買い、弟を導こうとする姿勢が光実に強い束縛感を与え、「騙される側」に立ったことが結果として弟の凋落を手伝ってしまった。自らの信頼とその対象を疑うことが出来ず、光実には「一番信用しちゃいけない相手ばかり信じ込む」と評されている。
物語最初期はビートライダーズたちのインベスゲームを影ながら監視、同時にヘルヘイムの森に踏み込む紘汰たちの前に「白いアーマードライダー」として姿を現し、その実力で尽くを追い払ってきた。光実がアーマードライダーとして活動していることに気づいた後は彼をプロジェクト・アークへ勧誘し一層プロジェクト遂行を急ぐ傍ら、犠牲ありきの平和を否定しあがく紘汰と幾度も激突するうちに彼への期待を抱くようになる。オーバーロードの情報を得た後は紘汰と和解し、彼とともに人類救済の道を切り開こうとするも凌馬らの裏切りに会い、ヘルヘイムの森の谷底へと落とされてしまう。そこでロシュオに暫し軟禁され、彼に情報を提供したのち解放される。既にその時に敵対していた紘汰と光実の間に割って入った後は紘汰たちに合流。邸宅に保管していた戦極ドライバーとメロンロックシードを使って、光実を自分の過ちによって凋落した「自分の影」とみなし決着をつけようとするものの、最後の一撃を見舞う際に親愛の情によって生まれた剣の鈍りを突かれ敗北、海中に沈み戦線から離脱。その後は光実のみに見える幻覚として物語に登場していたが、ヘルヘイム異変収束後に海を漂っていたところを救助されていたことが判明。搬送された沢芽市の病院で、医者からは脳の損傷が激しく生きているのが奇跡と言われる状態で昏睡状態に陥っていたが、夢の中に現れた紘汰に光実と自身への「諦めないで欲しい、人は変わることが出来る」という伝言を受けて、3ヵ月ぶりに意識を取り戻した。その後は光実との生活を再開し、ユグドラシルがこれまで行ってきたことに対する償いのために、混乱した世界の復興支援に尽力する。アメリカに渡る直前、コウガネが襲来。量産型戦極ドライバーとロックシードは処分していたが、有事のために一組だけ残しており、光実との戦いで負った怪我がまだ癒えてなかったものの「もうビートライダーズを巻き込むわけにはいかない」と自らが黒影トルーパーに変身し、邪武に立ち向おうとするが、城乃内から怪我のことを指摘されたことと彼の初瀬に対するケジメの決意を見て、ドライバーを託した。
メインライターの虚淵玄は、貴虎を紘汰と同じ理想を持つが挫折した反面教師と位置づけている[34]
演じる久保田悠来の発案によりポケットに手を入れていることが多く、これは尊大な態度や本心を隠しているという心理状態を表現している[35]
『鎧武外伝』
『斬月編』では主役を担当。幼なじみの朱月藤果との再会に安らぎを見出しながらも、父・天樹の死とユグドラシルの闇を知ることになる。
『デューク編』では、凌馬・シド・耀子との出会いが描かれている。
『MOVIE大戦フルスロットル』
『進撃のラストステージ』では沢芽市の復興に尽力している最中、メガヘクスが襲来。光実が持ち帰ったメカ黒影の戦極ドライバーと舞の力で新たに出現したメロンロックシードにより斬月に再び変身する。メガヘクスの手で復活した凌馬との一騎打ちを制した後、彼のゲネシスドライバーを使い、斬月・真に変身した。
『小説仮面ライダー鎧武』
ユグドラシルの残党が流失した技術を悪用する組織と戦いを繰り広げる中で「黒の菩提樹」の復活を知り、『バロン編』のシャプールの出身地である南アジアの小国に飛び、凰蓮を呼び寄せた。
黒の菩提樹の支部を壊滅させた後は各国を周り調査を続けていたが、終盤で沢芽市に帰還し供界との戦いに挑む。
戦極 凌馬せんごく りょうま / 仮面ライダーデューク
ユグドラシル・コーポレーション所属の研究者にして、仮面ライダーデュークへ変身する青年。
貴虎の下でヘルヘイムの森の研究に従事し、ロックシードおよび戦極ドライバーとゲネシスドライバーの開発者。シドや耀子からは「プロフェッサー凌馬」と呼ばれる。白いメッシュの入れられた髪と、多数のピアスが特徴。貴虎をして「人類救済のための最後の希望」といわしめる優れた頭脳の持ち主で、プロジェクト・アークにおける最重要人物であるために上司である貴虎やユグドラシル上層部への発言力も高い。
本人に人類救済の意思はなく、早い段階から「禁断の果実」の存在に感付き、人間を超えた神の力を手にすることに執心している。元々は貴虎を人類の王にしようとしていたが、彼が野心なき無欲の男と知るや失望し[注 25][注 26]、自らの手に「禁断の果実」を収めようとしている。貴虎にオーバーロードや「禁断の果実」の存在を伏せたまま、表向きはプロジェクト遂行を進める傍らシド・耀子両名と共謀、そして戒斗や光実を巻き込んで野望実現を目論む。
飄々とした態度で、各ドライバーの変身音声も「自分の趣味」で設定している一見気さくな男だが、他人を欺き裏切ることに何の感慨も抱かず、自分の目的のためなら周囲がどれほどの不利益を被ろうが一切の関心を持たない利己主義者。周りから白眼視されても気にせず奔放な振る舞いをして周囲を憤らせることも少なくなく、特に「人との絆が何の役にも立たない生き方」を選んだ自分とまったく正反対の「人との絆を大切にする生き方」を望む紘汰とは最後までそりが合わず、その姿勢を大いに非難されていた。だがその紘汰を「いろんな人との絆に縛られすぎて散々な目に遭ってる」と非常に的確に指摘してもいた。自らのゲネシスドライバーの出力を特別にチューンし、他のゲネシスライダーが所持するものには強制的に機能を停止させるキルプロセスを仕込むなど抜け目もない。しかし想定外の事態には弱く、裏切りや未知の力の出現には激情をむき出しにすることもある。知的好奇心や研究意欲で動くマッドサイエンティストだが、内心では「自ら発明したドライバーで人間を超越する」というプライドを秘めるロマンチストでもある。そのため、自身が発明したドライバーを使わず人間を超えた戒斗に対し、激しい怒りを露わにした。以上のように稚気に満ちた男であるものの、自分がいわゆる「悪い人間」であることは自覚しており、舞の件で光実が裏切りを咎めた際には「君のような悪い子供は、悪い大人の格好の餌食だ」と言い放った。
作中においては早期に登場。能動的に行動することはなくシドや耀子を走狗とし、貴虎には内密に光実と結託するなど早い段階から暗躍していた。貴虎が紘汰を通じてオーバーロードの存在に気づき上層部への情報漏洩の危機に瀕すると、シドと耀子とともに彼を裏切って追い落とす。以後はオーバーロード、ひいては「禁断の果実」を狙い行動。ユグドラシルタワーが陥落した時は耀子を見捨ててひとり脱出ポッドで沢芽市を脱出し、何食わぬ顔で舞い戻った時は誰ひとり彼を歓迎する者はなかったが、潜入経路の情報を提供することで戦線に加った。自らの研究室で取得した隠しカメラの映像を通じ、舞がロシュオに禁断の果実を託されたことを知って行動に踏み切る。紘汰に光実をけしかけ、その間に舞の命と引き換えに一度は禁断の果実を手にするものの、制御できず喪失。行方を見つけ出す研究を始めた矢先、戒斗と交戦。ゲネシスライダーへの変身を封じ、初期型ライダーとして戦わざるを得なかったバロンを圧倒するが、戒斗がオーバーロードのロード・バロンに進化したことで逆転負けを喫する。戒斗の破滅を示唆する怨嗟を吐き散らしながら屋上から転落し、落命した。
メインライターの虚淵玄は戦極ドライバーに対する自身の複雑な思いが戦極凌馬に集約されていると述べている[36]。また、「『鎧武』の中で一番の悪」とも語っている[37]
当初の予定では初登場は第7話より遅く、退場も第43話より早かった[38]。仮面ライダーバロンのパワーアップが提案された際には凌馬が退場して戒斗がゲネシスドライバーを引き継ぐという案も存在した[4]
『鎧武外伝』
『斬月編』では朱月藤果同様にユグドラシルの孤児院出身であることや呉島天樹の許にいた頃に最初のロックシードである禁断のリンゴロックシードを開発したことが判明した。
『バロン編』ではアルフレッドから資金援助を持ちかけられながらも自身の研究を金儲けにしようとすることが許せず、アルフレッドを利用した。どちらの話でも試作品のロックシードを使った人体実験を行っている。
『デューク編』では主役を担当。貴虎・シド・耀子との出会いが描かれている。ユグドラシルタワーで起きた自身を狙った自爆テロを調査しており、その黒幕が、既に死亡したはずの自身の前任者である狗道供界であることを知る。ゲネシスドライバーがロールアウトした後、供界の下に赴き、彼の開発したロックシードとドライバーと存在に不快感を示し、彼との一騎打ちを制した。エピローグでは禁断の果実を手にすることを決意し、貴虎を切り捨てることを既に心に決めていた。
『小説仮面ライダー鎧武』
生前に供界が蘇ることを予見し遺した、映像ファイルとして登場し供界の正体と目的を伝えた[注 27]
凌馬にとっての神の定義が「新たな世界を創り出すもの」だったことが明らかとなり、新世界の創造という遥かな未来を夢想していたことがことが明かされた。
また、供界が人工的に生み出した黄金の果実から創り出されたアーマードライダーデューク[注 28]が登場し、レモンエナジーアームズ、ドラゴンエナジーアームズへとアームズチェンジして龍玄と戦ったが、最期は龍玄によってドラゴンフルーツエナジーロックシードをゲネシスコアごと引きずり剥がされ消滅した。
供界との戦いの終局では、人々の想いから大団円の英雄として呼び出され、マリカ、シグルドと共に、貴虎の窮地を救い、ソニックボレーの一撃によって魔蛇アームズとなったセイヴァーを撃破した。
シド / 仮面ライダーシグルド
「ドルーパーズ」を販売拠点にしている、黒ずくめの錠前ディーラー。仮面ライダーシグルドへと変身する男。
ユグドラシルの人間という正体を伏せ、ビートライダーズにロックシードや戦極ドライバーを売り捌き対立構図を加速、戦闘テストを行わせていた。ゲネシスドライバー完成以後はプロジェクト・アーク遂行のために自らもアーマードライダーになって戦闘に加わるようになり、インベス事件をビートライダーズの仕業であると見せかけるために、町の悪人たちにロックシードのリミッター解除によるインベス実体化を教え、彼らにロックシードを提供するようになった[注 29]。貴虎の部下ではあるが、実際は凌馬一派の一員であり、「黄金の果実」を狙っている。
皮肉げな言動が目立つ軽薄な態度を取る、非常に狡猾かつ卑小な男で、侮った相手に牙を剥かれた時には激しやすく、後々その相手に対し恨みを募らせ続ける執念深い一面も見せる。「子供」である紘汰たちに対し「大人」の立場を強調して高圧的にふるまい、特定の役職を持たず汚れ役を任されることにも「大人」として唯々諾々と従っている。「聞き分けのない子供は嫌いだぜ」と豪語し、直情的で理想家である紘汰に対して強い忌避感を抱き、第21話で彼に敗北を喫して以降は明確な殺意をも露わにしていた。
作中最初期からビートライダーズのインベスゲームを影から操り、パワーバランスを激変させていた。ロックビークルを配るなどの指示外の行動を行ったことで、結果的に初瀬のインベス化を招いた責任として貴虎の指示により初瀬が変貌したヘキジャインベスの処理を行い、紘汰の目前で葬った。それを『正義』と豪語して憚らなかったことから紘汰たちとの因縁を育んだ。後に戦闘面では紘汰や戒斗に遅れを取り始めるものの、貴虎を裏切り崖下へと突き落としたあとは追撃の手段をすべて破壊し、凌馬さえも裏切って光実とともにヘルヘイムの森に侵入、「黄金の果実」奪取を狙う。しかし、レデュエに唆されて単身ロシュオに挑み、再三の警告を受けたにもかかわらず諦めなかったことで、「禁断の果実」を前に「二度と誰の言いなりにもならない」「誰にもナメた口を利かせない」という子供のような本音を絶叫しつつロシュオの念力で壁に押し潰され、敢え無い死を遂げることとなった。形見として残った帽子はレデュエから光実の手に渡され、光実はシドが死んだことを察した。
当初は序盤のみの登場で第11話で退場となる予定で[39]、シグルドに変身することも後から決定し[9][4][40]、その時点でも第20話までの予定であった。
『鎧武外伝』
『斬月編』では仮面ライダーイドゥンの襲撃事件を調査する中で自身もイドゥンに襲われ、変身することもできずに重傷を負わされてしまう。
『デューク編』では過去に沢芽市で違法薬物を売りさばく売人であり、インベスの襲撃から命辛々逃げ出したところで凌馬に出会い、「力が欲しいなら私と共に来い」と彼に誘われたことでユグドラシル側に付いた事が判明した。尚その際に「精々寝首をかかれないようにな」と発言をしていた。
湊 耀子みなと ようこ/ 仮面ライダーマリカ
凌馬直属の秘書。彼のボディーガードも務めている。
高い身体能力と格闘技術を持ち、特に蹴り技の切れは非常に鋭く、男性である紘汰や戒斗でさえ生身で一蹴するほどの実力の持ち主である。変装も得意とみられ、晶に化けた際には紘汰でさえ見抜けなかった。洞察力も非常に高く、闇討ちを行おうとした紘汰や戒斗、ザックの行動を見抜き、迅速に対処出来るスキルも持ち合わせている。
常に妖しい笑みを見せながら凌馬の意思に従い、本来貴虎の筋書きでは用済みである紘汰や戒斗をさらなる実験材料として泳がせようと動く。一方ゲネシスドライバーによる力を凌馬の前でさえ全容を隠しており、他の幹部達とはまた違った思惑を匂わせる。戒斗が凌馬の傘下に入ってヘルヘイムの森の調査をするようになってからは、凌馬と同様に彼に興味を持つような素振りを見せている。特に第27話で戒斗を切り捨てようとした凌馬に対し、もう一度チャンスを与えることを提案し、凌馬に驚かれつつもゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを戒斗に直接手渡している。その後も戒斗に惹かれていき、彼が今後どうなっていくのかを最後まで見届けるつもりだった。ちなみに彼女自身には知恵の実を狙う意思はなく、あくまで(知恵の実を手に入れた)王の行く末を見守るのが目的である。
ユグドラシルタワーがオーバーロードに占拠された際、凌馬に見限られたことにより、ビートライダーズと行動を共にする。戒斗がロード・バロンに変身するようになってからは、戒斗を王にすべく凰蓮らと離反。しかし、戒斗の仲間となったザックが凰蓮らと内通していたことを察するも、彼の策を止めることは出来ず捨て身で戒斗を守りビルの屋上から転落。最期は戒斗に見届けられ息を引き取った。上記の通り彼女の目的は王の行く末を見届けることだが、死に際に放った戒斗への質問の内容から彼に好意を持っていたことが伺える。
『鎧武外伝』
『斬月編』では仮面ライダーイドゥンに翻弄されながらも退ける。『バロン編』では凌馬から預かった禁断のリンゴロックシードを戒斗に届け、事件後、両親の墓前における戒斗の態度を陰から見つめ「不器用な男」と称した。
『デューク編』では元々は産業スパイであり、ユグドラシルに潜入した際に凌馬に発見されるも、自身の空虚な心の内を見抜かれた他、彼に「世界の王が生まれる様を見届けたくないか」と言われたことで、ユグドラシル側に付いた過去が判明した。

沢芽市の人々

凰蓮・ピエール・アルフォンゾおうれん・ピエール・アルフォンゾ / 仮面ライダーブラーボ
第6話から登場。洋菓子店「シャルモン」の店長を務めるパティシエで、本名は凰蓮 厳之介(おうれん げんのすけ)。40歳。
スキンヘッドに付けまつ毛と厚化粧、屈強な肉体を持つ陽気な男性。フランス語交じりのオネエ系口調で話し、相手を侮った仇名やフランス語の愛称で呼ぶ。ビートライダーズからは「シャルモンのおっさん」や「凰蓮さん」と呼ばれる。一人称は「ワテクシ」と言う。
全てにおいて「本物」に強い拘りを求める完璧主義者で、アマチュアや不完全なものを「偽物」と称し、毛嫌いしている。そのため、自分の店においても菓子の素材はもちろん、店員のあらゆる面(自身との星座の相性、態度、服装など)に関しても妥協を許さず、バイトの面接に来た紘汰も「相性最悪」という理由で即座に不採用にした。素人ばかりのストリートダンスやインベスゲームを「アマチュアのごっこ遊び」と嘆き、一石を投じるために、「シャルモン」に来店していたチームレッドホットのリーダー・曽野村から迷惑料代わりに奪った戦極ドライバーとドリアンロックシードでブラーボに変身する。
パティシエであることには強い誇りを持っており、店員から「店長」と呼ばれると「パティシエ」と訂正させる。パティシエとしての実力は本物であり、15年前に菓子職人を目指してフランスにて修業し、クープ・デ・モンドで優勝した経歴を持つ。また、ルレ・デセールの会員でもある。フランス国籍を取得するために従軍した経験があり、落下傘部隊に所属(階級は軍曹)し、中東やアフリカへ派兵されていた過去を持ち、当時も多数の勲章を得るほどの活躍をしていた。そのため、格闘術の技能も高い。
従軍時代の経験で培った戦闘能力を振るい、次々と負かした相手からロックシードを奪取していたが、インベスゲームの基本知識は知らなかった模様[注 30]。変身後もパティシエとしての仕事を忘れず、キッチンタイマーらしきものを常に持ち歩いているが、パティシエにとって忙しい時期のクリスマスにインベスゲームを優先する一面も見られる。戦闘力は非常に高く、ドリアンロックシード自体も高性能だが、ジンバーレモンとなった紘汰に対しては常に後塵を拝するようになっている。
「本物」と認める基準は自分本位なところも多く、好ましくないものを徹底的に迫害して認めようとしない頑固かつ狭量な面や、契約外で他者がどうなろうと意に介さないといったビジネスライクな面はあるものの、自分の店の客に対してはたとえ契約で定められていたとしても決して手を出すことを許さない高いプライドの持ち主でもある。また、成り行きで弟子として教育している城乃内のことも目にかけており、彼の行く末を心配しつつ[注 31]、自分なりの助言を与え、ビートライダーズと協力するようになってからは城乃内以外の人物のことも気にかけるようになるなど、根は決して冷たい人間ではない。
当初は独自でインベスゲームに乱入していたが、シャルモンに訪れた貴虎との契約により、植物発芽事件で市民から白眼視されるようになったビートライダーズに対し、「ビートライダーズを更生させる正義の味方」という名目でアーマードライダーを襲撃するようになる。これらの行動により、市民からはヒーローとして扱われるようになった。ヘルヘイムの森で遭遇した斬月の鮮やかな戦いぶりを見て以来、「メロンの君」と呼ぶほど惚れ込んでおり、光実の作戦に協力する際にも、斬月の正体を教えてもらうことを成功報酬として要求した[注 32]
ビートライダーズのことは不良グループという偏見の目で見ており、長期にわたってインベス事件の犯人と決めてかかっていたが、城乃内の言葉が切っ掛けでインベスの出処を調査すべくクラックに飛び込み、出口を見つけられずヘルヘイムの森から戻れなくなってしまう[注 33]。そこで森を探索していた紘汰と出会い、元の世界に戻るべく共にユグドラシルのベースキャンプを目指すも、辿り着いたベースキャンプがデェムシュに襲撃されていたため、斬月・真からの依頼を受け、研究員たちをインベスから護衛し、斬月・真をデェムシュの攻撃からかばって戦闘不能になる。その後は御神木のクラックへ放りこまれる形で元の世界に帰還した。
第31話でオーバーロードが侵略してきた際、戒斗の助太刀として参戦したことがきっかけで、以降は正式にビートライダーズに協力するようになる。また貴虎(斬月・真)を慕っているため、光実の変身した斬月・真を動きの違いから偽者と見抜いている。戒斗がロード・バロンに変身するようになってからは彼を止めるために戦うも、ロード・バロンと化した戒斗に戦極ドライバーとドリアンロックシードを破壊された。3か月後、インベスの脅威が去ったこともあってシャルモン2号店をオープンさせる。
第7話でスイカアームズを登場させるために主人公側をピンチに陥れるキャラクターとして創作されたが、物語序盤の雰囲気ではシリアスな展開にはしづらかったため変態的な大人げない大人と設定された[16]
『鎧武外伝』
『バロン編』ではアルフレッドからの依頼を受けて、戒斗に扮したシャプール[注 34]を捕らえようとするが、ザックに阻止されてしまう。
『ナックル編』ではヘルヘイム消滅から1年後、ネオ・バロンの本拠地に乗り込んだザックを城乃内と共に助けた他、ザックに襲いかかったネオ・バロンの構成員を1人で圧倒した。
『小説仮面ライダー鎧武』
貴虎から依頼を受けたことで、店を城乃内に任せシャプールの母国に向かい、傭兵時代の戦友(レイモンド、サイス、アイザックなど)を招集した。
ロード・バロン(戒斗)の攻撃で戦極ドライバーを破壊されて変身不能だったが、貴虎から戦極ドライバーとドリアンロックシードを与えられ、ブラーボへの変身が可能になった。
黒の菩提樹の施設の壊滅後は、調査を続ける貴虎に同行し各国を周っていたが終盤に帰国し、供界との戦いに挑む。
葛葉 晶かずらば あきら
紘汰の姉。24歳。
両親が亡くなった後は紘汰の面倒を見ており、現在も家計を支えるためにユグドラシルコーポレーション傘下の会社でOLをしている。紘汰がアーマードライダーとなったことも真っ先に聞かされており、その力による成長を温かく見守っている。
紘汰同様他人への思いやりに溢れる、良識・常識を弁えた女性。「仕事とは知らない誰かの役に立つこと」という信念を持ち、紘汰にも目先の利益よりもそれを追究して欲しいという教育方針をとっている。故に紘汰が鎧武の力をインベスゲームに利用していた頃は、それを「遊び」と断じ賞金から工面した生活費の受け取りを固辞したが、ヘルヘイム侵出防止に真剣に対処するようになって以降は、詳細を知らされないながらも応援する立場を取った。
沢芽市がインベスに占拠された後は自室に紘汰宛ての書置きを残して避難所へ避難していたが、同じく被災した少年をレデュエ率いるインベスからかばって拉致される。その後、同様にさらわれてきたラットやリカと共にレデュエの生命吸収装置に組み込まれてしまうが、戒斗たちによって救出され、救出後はドルーパーズで阪東を手伝うようになった。
戒斗との決着を付ける決意をした紘汰は戦いに赴く前に、姉の眼前でヘルヘイムの果実を自棄気味に食し、自身が人間でなくなったこと、姉の手料理を味わえなくなった哀しみを吐き出しながらも、姉から教えられた「誰かのため」に戦う決意を伝えた。そして、紘汰に送り届けられ、自衛隊の救助ヘリによって沢芽市を去る。
事態収拾後は沢芽市に戻り、最終話では光実のことで思い悩む貴虎を励まし、弟の心情を理解し切れていなかった後悔を持つ者同志として心を通わせながらも、紘汰の選んだ道を信じる発言をした。
阪東 清治郎ばんどう きよじろう
沢芽市に店を構えるフルーツパーラー「ドルーパーズ」のマスター。
沢芽市出身で一時上京していたが、ユグドラシルによる街の再開発に伴い、戻ってきて自分の店を構えた。パフェを作る腕前は超一流。店によく来店する「ビートライダーズ」のダンサーや若者たちといった客の悩み相談の相手となったり、元気がない常連客にはパフェをサービスするなど、気のいい兄貴分的な存在。「ゲームで争う分には怪我人も出なくていい」とインベスゲームに対しては比較的寛容だが、度を越したいさかいは好まず、店内でのインベスゲームは御法度である。
ビートライダーズが非難の的になろうとも拒絶しなかった数少ない大人の一人で、紘汰が街を防衛していることも認識しており、第28話ではバイト先の見つからなかった紘汰を「沢芽市防衛」を業務内容に含める形で雇い、第29話では、店を留守にしがちとなる紘汰の補佐役として舞を「紘汰と2人で、1人分の給料を払う」という条件で雇った。紘汰を雇う前はイヨという名の無表情でマイペースな女性店員を雇っていた。
第33話では街がインベスに乗っ取られる状況にもかかわらず「アルバイトを残して雇い主だけ逃げるわけにはいかない」と避難せず、第45話で自衛隊の救助部隊が到着するまで戦っている紘汰達の食事の面倒などを見るために店を開け続けていた。事態収拾後は沢芽市に戻って再び店を開いており、店内にはイヨの姿も確認できる。
虚淵による最初の脚本では阪東は存在していなかったが、若いキャラクターだけでは経験の少ない俳優ばかりになってしまうため、芝居のできる大人の俳優を入れる必要性から武部や田﨑の要望により創作された[41]。田﨑は弓削智久の配役について『Sh15uya』との類似性を象徴することを理由の一つに挙げている[41]
DJサガラ
沢芽市で『ビートライダーズホットライン』をネット配信するDJであり、黄金の果実を巡る戦いを扇動する男。
DJとして軽妙かつノリのいい態度でビートライダーズや視聴者を焚き付ける扇動者的存在。物語前半ではサイクルウェア姿だったが、後半以降は重々しいスーツや民族衣装のような服装にも身を包み姿を現す。オーバーロードからは「蛇」と呼ばれる。
物語当初はユグドラシルの外部協力員として契約・内通、ビートライダーズを戦極ドライバー被験者とする情報統制を担当し、そのためにDJを演じてインベスゲームを流行させた。しかし役割を終えて以降も、ユグドラシルですら到達し得ない情報・能力を以て人類やオーバーロードに接触、陣営を超越したトリックスターとして暗躍を繰り返す。その正体は実体を持たないヘルヘイムの森そのものの意志であり、人類の前に現れる際の姿はヘルヘイム植物によって形作られた幻影に過ぎない。その為オーバーロード(フェムシンム)の前では、ホログラフのような姿で現れることも多い。
彼の行動原理はあくまで黄金の果実を託す始まりの女を選定し、人類から誰が黄金の果実をもたらされるのかを見届けることに過ぎないが、未来から時間を跳躍した「始まりの女」=舞の出現によって、彼女が接触した紘汰、戒斗、光実の3人の誰かが候補者であると当たりをつけていた。特に「他人を守る」という強い意志のもと、どう転ぶか解らない紘汰に強い興味を持ち、ユグドラシルから持ち出した最新式のアイテムだけでなく、自ら生成したカチドキロックシード、そして交渉の末ロシュオから分け与えられた極ロックシードを与えるなど、彼の成長・選択を促しながら、より直接的な援助によって戦いへと扇動している。
最終的に戒斗と決着をつけた紘汰の前に現れ、世界をどう作り変えるのかを問うが世界を壊すことを拒否する紘汰を「世界を破壊しない限りお前たちは未来を掴めない」と厳しく突き放す。しかし地球ではなく別の星に新しい世界を創るという紘汰の決断には、「予想外の結末」と評するも理解を示し、「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と繁栄を望む言葉を投げかけ、笑顔を浮かべて彼の下から去った。その後はどこか別の世界で、新たな黄金の果実を生み出しているのが確認できる。

フェムシンム関連の存在

ロシュオ
  • 身長 : 255cm
  • 体重 : 187kg
白いオーバーロード。かつてフェムシンムの世界において「黄金の果実」を手にした存在”始まりの男”であり、現存している同族を統べる
ヘルヘイムの森奥深くの荒廃した城の玉座に座し、妻・フェムシンム王妃の眠る石棺を守っている。戦闘時には身の丈に勝る巨大な片刃の剣ジョエシュイム[42]を軽々と振り回し、森を操る能力だけならず、念力、空間転移、生命の創造など、アーマードライダーやオーバーロードにも比肩する者のない圧倒的な力を持つ。
王たる威厳に満ちた佇まいをしているものの、他のオーバーロードとは違って穏やかな物腰の持ち主で感情を荒立てることは滅多にない。人類に対しても進んで危害を加えることはなく、人語で言葉を交わすことも厭わない。かつてはヘルヘイムの森の脅威から自らの世界を守ろうとし、価値なき命を救う理想に燃えていたが、「選ばれた強き者だけが生き残る」という方策が同胞の増長と同族争いを招き、結果として弱肉強食の荒廃した世界へ変えてしまい、絶望と諦観に沈んでいるために、レデュエによると「枯れている」と称されるほど行動力を失っている。現在は亡き王妃の復活にしか興味を抱かず、人類という種族にも自分たちと同じ滅びの道を辿ろうとする無価値な存在という認識しか持っていない。自分の存在意義を「人類が黄金の果実に相応しい存在か見極める」と定義しており、作中での彼の行動はそれに基づいたものとなっており、サガラの説得によるところもあるとはいえ、もし人類に黄金の果実を持つに相応しい人物がいるなら、考えを改めることも厭わない。
積極的に人類と関わろうとはせず、凌馬らに裏切られた貴虎を「人類の長」と見定め保護・軟禁し、現在の人間の在り方を問うたことが人類との最初の接触だった。部下に裏切られた貴虎と、裏切り黄金の果実を求めたシドを現在の人間の状況と断じて、自らに指一本触れさせずにシドを殺害。王妃復活と引き換えに地球のための黄金の果実を明け渡すという契約でレデュエの計画を消極的にだが支援し、世界中にクラックを開き侵食を加速させた。しかし同時にサガラの言葉に乗って黄金の果実の一欠片を人類に与え、さらに光実に預けられた舞との対話を通して人類への期待を確かなものとする。舞に黄金の果実を託した後、自ら定義した存在意義通りに紘汰と戒斗の前に立ちはだかりその力と意志を試さんと激突した。二人を一切寄せ付けずに圧倒したが、そのさなか黄金の果実を欲したレデュエの不意打ちと、偽の黄金の果実を掴まされたことに対するレデュエの逆上によって執拗な追い打ちを受け絶命。自らの責務を全うし、王妃の霊に看取られた最期は安らかなものだった。なお、彼の武器であるジョエシュイムは死後、オーバーロードとなった紘汰によりレデュエに対する武器として使われている。
デザインは篠原保が担当した[43]。基本的にはアクションを行わないことから、殿様のイメージで下に広がったデザインとなっている[43]
デェムシュ
  • 身長 : 250cm
  • 体重 : 191kg
赤いオーバーロード。人間と最初に接触をもったフェムシンムであり、早期に凌馬らに存在を確認されたことからユグドラシルの方針を決定づけた存在でもある。
単独行動を好み、武装として所持する両手剣シュイム[44][注 35]を振るい、体を竜巻やゲル状の物質に変質させる、自在に軌道を操作することができる火球を生み出すなどの多彩な戦法を扱う。
好戦的で直情的な性格。プライドが高く、人間たちを「滅びるだけのサル」と見下しており、遅れを取った相手を執拗につけ狙うなど受けた屈辱に対してとても執念深く、自らに土をつけたバロンを「赤い奴」と呼び執拗につけ狙った。弱者を甚振り蹂躙することを「勝利者の権利」「強さの証」として振りかざす、フェムシンムが歩んだ滅びの歴史を象徴するような非道の存在。
人間たちの栄華を目の当たりにし、大規模な破壊活動に乗り出して沢芽市の市街地戦を勃発させた。一度敗走した後にヘルヘイムの実を食べて強化した後はバロン率いる五人のアーマードライダーを寄せ付けないほどの戦闘力を発揮し奮戦したが、極アームズに変身した鎧武に敗れ、最後まで自分の敗北を認めようとしないまま死亡。生き残っていた六人のフェムシンムの中で最初の死者となった。
虚淵はとどめを刺すのは戒斗と構想していたが、極アームズの登場時期に重なったため変更となった[4]
デザインはNiθが担当した[27]
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では進化体がショッカーの怪人として登場。
レデュエ
  • 身長 : 248cm
  • 体重 : 183kg
緑のオーバーロード。文明崩壊より生存していた6人のフェムシンム唯一の女性[注 36]
デェムシュとは対照的に幻覚や超音波などの搦め手を好み、インベスや配下のフェムシンムを引き連れる。白兵戦の戦闘力も決して低くなく、ヘルヘイムの実を飾った長大なダウ[45]を振るって戦うこともある。
冷静沈着で物静かな佇まいを見せ、人間たちに興味を持っていち早く言語を習得、フェムシンムの文明に存在しない電子機器の扱いをいち早く理解するなど非常に優れた頭脳を持っていることが伺える。自ら手を下すよりも他者を欺き、詐術や誘導でもって壊れていく様を「オモチャ」として楽しむ残虐な性格で、デェムシュと同様人間を下等存在として見下しているが、ただ殺すだけでなく利用し管理しようとする。綺羅びやかな文明を誇る人間世界全土を「オモチャ」とするためロシュオの持つ人界の禁断の果実をつけ狙い、彼に対する翻意を胸中で育てており、理知とはかけ離れた激情と汚い口調で喚き散らす凶暴な本性を隠している。
最初は遠巻きにデェムシュと人間たちの接触を眺めているだけだったが、禁断の果実を欲するシドを利用してロシュオにけしかける、また自分たちの力に下り利用しようとする光実を「人間の管理者」として、その葛藤を楽しみながら重用する、人類に対する降伏勧告をインターネットを通じて全世界に配信するなど、事実上のフェムシンム側大将として戦いの主導権を握っていた。人間たちの生命力を吸い取り王妃復活のための触媒とする装置を自ら開発し、ロシュオに取り入って「禁断の果実」を賜る約束をするも、一方で禁断の果実の一部を持つ紘汰に目をつけて彼を操ろうとする。紘汰の精神力の前にその作戦が失敗に終わった後は彼と戒斗がロシュオと戦うのを影ながら静観し、三者が消耗・無力化したところでロシュオを奇襲・暗殺することで「禁断の果実」を奪い取るという漁夫の利を狙うも、ロシュオが既に舞に「禁断の果実」を授けており、果実が彼の手元にないことを知ったことで激昂し、逆上しながら瀕死となったロシュオから果実の在り処を聞き出すため執拗に痛めつけて殺害した。
このロシュオへの非道な行為は紘汰を激昂させ、紘汰のオーバーロードへの覚醒を促してしまうこととなる。結果、覚醒したオーバーロードの力を得て、カチドキロックシードを再生させ再度極アームズを身につけた紘汰の怒りの猛攻になすすべもなく追い詰められ、最後は己が敗北するという事実に狼狽しながら火縄大橙DJ銃の砲撃を受けて死亡する。
デザインは山田章博が担当した[25]。民族神話に登場する蝶をモチーフとしている[25]。初期案では人類に歩み寄るキャラクターとして母性を象徴したデザインとなっており、完成デザインもその名残で女性的な姿となった[25]
デュデュオンシュ
レデュエ配下のオーバーロード。彼女の命令で監視を兼ねた協力者として光実に同行する。
フランベルジュデェンゴシュイムを武器に、機動力を活かした高速戦闘を得意とする。口から火炎弾を撃つほか、クラックのように離れた空間に作用して敵の動きを封じ込めることもできる。
軽い口調で落ち着いた物腰を崩さない。デェムシュ同様に人間は「サル」だと見下し一切の容赦を持たないが仲間意識は強く、アーマードライダーを襲撃する際に光実に「本当に良いのか、仲間だったんだろう?」と確認したり、デュムシュを倒した鎧武を「仇」として感情を顕にするなど、自己中心が目立つフェムシンムの内では比較的に親和性を意識した人格を持っている。
マリカを追い詰め、光実が変身した斬月・真と共に鎧武を襲うがブラーボの加勢と極アームズの登場で形勢逆転され、斬月・真の盾にされて火縄大橙DJ銃の直撃を受けて戦死する。
第40話でもレデュエが操る紘汰の悪夢に現れ、オーバーロードとなった同志として共になるように迫る。この際も紘汰を庇い、励ますなど、仲間意識の高さを見せている。
デザインは山田章博が担当した[25]朱雀をモチーフとしており、デザイン画での名称もスザクインベスであった[25]
シンムグルン
レデュエ配下のオーバーロード。レデュエの命令で一時的に光実に従いつつ、動向を監視する。
三日月斧ディムブを武器に、重量級の身体を最大限に振るう。腕力は勿論のこと、下半身から尻尾のように生えた蛇で奇襲するなどトリッキーな戦法も併せ持つ。
後に増長した光実が独断行動を起こすと、占拠したユクドラシルタワーの地下に配備される。侵入した紘汰と凌馬を迎撃するもデュークに翻弄され、極アームズの戦闘力を前に完全敗北を喫して死亡した。
第40話でもレデュエが操る紘汰の悪夢に現れ、オーバーロードとなった同志として共になるように迫る。
デザインは山田章博が担当した[25]玄武をモチーフとしている[25]
グリンシャ
ロシュオ直属の臣下であるオーバーロード。アーマードライダーという存在を見定めるために、レデュエの加勢という名目で地球へと送り込まれた刺客。
その巨躯に見合った野太刀アアシュイムを持って激しい攻撃を行う。超能力のような物は行使しないが、鎧武とバロンを纏めて弾き飛ばすほどの突進力を持つ。
寡黙な性格でロシュオへの忠義がそのまま行動理念になっている。避難民を捕縛する中でビートライダーズと交戦し、追跡した鎧武とバロンを迎撃する。ミサイル騒ぎで一時中断するも、再戦は極アームズ相手に善戦するほどの実力を見せる。最後はバロンとの2人の連携を前に敗れた。
デザインは中央東口が担当した[46]ウシをモチーフに縄文土器や侍の要素を取り入れている[46]
フェムシンム王妃
ロシュオの亡き妻で、フェムシンムから森に「始まりの女」として選ばれ、ロシュオに黄金の果実を託した女性。全てを失い燃え尽きてしまったロシュオの最後の希望であり、彼女を蘇らせることのみがロシュオの行動原理となっている。
ロシュオによる改造を受けたかは明かされていないが、始まりの女となった舞同様の白みがかった金髪・右目が赤いオッドアイという点を除き、人類に近い容姿をしている。
レデュエによって地球人から吸い取られた生命力での復活が試みられたが失敗。その後は霊体として現れ、ロシュオの亡骸を看取った末に消滅した。
コウガネ / 仮面ライダー邪武ジャム
かつてフェムシンムの科学者が人工的に禁断の果実を生み出そうとした結果、誤って生み出してしまった人造人間。
劇場版仮面ライダーマルスとして、自分を封じ込めたオーバーロード・シャムビシェ(ラピス)が作り出した夢の世界を滅ぼそうとしたが、紘汰たちアーマードライダーに敗れた。
完全には滅んでおらず、精神だけの状態となりながらも、本来の世界の沢芽市に出現。市民の少女の身体を乗っ取って、仮面ライダー邪武に変身し、イナゴ怪人と共に自分を倒したライダーたちへの復讐を開始。自身が起こした騒動はラピスの夢の世界での出来事だった為、最初に遭遇した光実を始めとしたアーマードライダーたちが覚えていないことを知った際には激しく逆上した。地球に残されたアーマードライダーの戦いでは城乃内が変身した黒影トルーパーを圧倒し、変身不能とした。龍玄との戦いでは窮地に陥った際、依代にした少女を人質にすることで逆転し、変身解除させて生身に戻った光実を痛めつける。しかし、コウガネ復活を察知し、地球に戻ってきた紘汰の念力によってイナゴ怪人を倒され、少女の身体からも強制離脱されてしまう。イナゴの大群を寄せ集めて再び邪武となり、鎧武と龍玄のタッグと対決。絆を修復した彼らの連携攻撃に圧倒されていき、黄金の果実そのものを手にした紘汰から劇場版と同様「ただの金メッキ」と言われた後、鎧武の無頼キックと龍玄の龍玄脚を受けて爆発。邪武の顔型の残留思念を浮かび上がらせながら滅び去った。
なお、コウガネに憑依された少女はエピローグにて、新たな御神木の許、2人の男児と共にダンスの練習を始めていた。

アーマードライダー

本作のキーアイテム・ロックシード戦極ドライバーあるいはゲネシスドライバーを使用して変身する戦士で、劇中では「仮面ライダー」というワードは使用されず、一貫して「アーマードライダー」と呼ばれている[注 37]。各ライダーの名称は自称あるいはDJサガラなどが名付けて一般化した物が多い。ビートライダーズのアーマードライダーとブラーボは正体を隠しておらず、観客などの前で堂々と変身している。

アームズの細かいテイストは各ライダーによって多少異なり、「和風」をテーマにした鎧武の他に洋風・中華風などがある。各ライダーのフォームはドライバーのバックルに装填するロックシードによって変化し、「○○アームズ」と共通名称になっている[注 38]。インベスゲームでは変身者が直接リング内で戦闘することが可能で、ゲームにおける大きな戦力となっている[注 39]

ロックシードを解錠することでヘルヘイムの森で形成されたアームズが空間の裂け目から召喚され、空中でゆっくり降下しながら待機する。ロックシードをドライバーに装填し、各ベルトの動作を行うことでアームズが落下し、変身者の頭部に被さる形で装着される。それと同時にアンダースーツを纏い、頭部が兜に覆われた後にアームズが変形し、「○○(使用したロックシード)アームズ!」の電子音声と共に変身完了する。変身中は変身者の声が拡声器を通したような音声になる。ドライバーに装填されているロックシードのカバーを閉じることで変身解除する(多大なダメージを受けて強制的に変身解除された際も自動的に閉じられる)。

アームズ
ヘルヘイムの森で形成された鎧。ユグドラシルからは「アーマーパーツ」と呼ばれている。アーマードライダーはこれを身体に装着することで、従来の平成仮面ライダーシリーズにおけるフォームチェンジに相当する外観の変更・アームズチェンジを行う。通常は果物や木の実の形状を模した形態だが、変身者の頭部へ被さった後に各部が展開し(一部の物は事前にある程度展開した状態で被さる)、鎧へと変化する。この鎧はベルトのブレードを(基本的に3回)倒すことで展開前の形態に戻すことが可能。アームズチェンジの際既に装着している鎧は基本的に消失するが、果実形態に戻して敵に発射することも可能。
共通ツール
戦極ドライバーせんごくドライバー
初期型アーマードライダーの変身ベルト。基本カラーは黒。ユグドラシルが人類救済計画「プロジェクト・アーク」の根幹ツールとして、戦極凌馬を中心として開発した。装着者[注 40]のアーマードライダーへの変身・ヘルヘイム果実のロックシードへの変化・ロックシードのリミッターを解除しインベスを等身大の姿で実体化させる機能を備える。各戦極ドライバーの外見は左側のプレートの内容[注 41]を除けば共通しているが、待機音などの電子音声はライダーによって異なる。普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
ロックシードのスイッチを入れることで頭上にクラックが開き、そこから開錠したロックシードと同様の果実の鎧が出現し、中央にロックシードを装填してロックすることで「ロック・オン」の電子音声と共に待機音が鳴り、その状態で右側に設置されたブレードを倒すことでロックシードのカバーが展開し、装着者に鎧が被さって変形し変身完了する[注 42]
左側のプレートを外してゲネシスコアを取り付けることで、初期型アーマードライダーもエナジーロックシードを使用できる[注 43]。ゲネシスコアを取り付けた際、戦極ドライバーに装填したロックシードが自動的に閉じられる。その後ゲネシスコアにエナジーロックシードを装填して2つのロックシードをロックすることで「ロックオン」の電子音声と共に待機音が鳴り、その状態でブレードを倒すことでカバーが開き、2つの鎧を合成した鎧が装着者に被さって変形し変身完了する。
変身後にブレードを倒すことで必殺技を発動する。必殺技の電子音声は倒す回数に応じて変化し、1回倒すと「○○スカッシュ!」、2回倒すと「○○オーレ!」、3回倒すと「○○スパーキング!」となる(○○には装着しているアームズの名前が入る)。
沢芽市に最初に流通した試作型はベルトの色が黄色であるほかに装着者の認証機能が内蔵されており、最初に装着してイニシャライズした人物以外が使用しても、ベルトが現れず装着できない[注 44]。試作型の人体実験後に完成した量産型はベルトが銀色で、装着者の認証機能がオミットされているため誰でも装着・変身が可能。
ユグドラシルが画策するプロジェクト・アークにおける本来の用途は、ヘルヘイムの果実をロックシード=人体に無害な摂取エネルギー源へと変換するフィルターが該当する。これを全人類に配布することで食糧のないヘルヘイム環境下における人類の生存が実現するが、原料のレアメタルの総量などから最大量産数は10億機程度が限界であり、ドライバーを手にできるのは地球総人口(約70億)の1/7でしかないと想定されている。
試作型が完成するまで、凌馬によって数多くのデザイン案が構想されていた。
『鎧武外伝』のナックル編と同時期に貴虎が必要最小限の数だけ再生産したことが小説版最後の時系列集で判明しておりザックと城乃内の2人[注 45]に渡されている。
鎧武・斬月・黒影・邪武の戦極ドライバー
待機音はほら貝のような和風テイストで、ブレードを倒した際の電子音声は「ソイヤッ!」となる。なお『鎧武外伝』の『デューク編』では斬月のみ「イヨ〜ッ!」[注 46][注 47]となっていた。
鎧武・斬月の物には変身後に無双セイバーを装着したホルスター、鎧武の物にはさらにロックシードを装着するホルダーがベルト部に装着される。
鎧武が極アームズに強化変身すると無双セイバーのホルスターが消滅し、代わりにエナジーロックシードを装着するホルダーが出現する。また、鎧武・闇 ブラックジンバーアームズ時にはベルト部分が銀色に変化する。
斬月 ウォーターメロンアームズへの変身時にはプレートに描かれている角の彩色が赤く変化する。
バロン・グリドンの戦極ドライバー
待機音はトランペットによるファンファーレのような洋風テイストで、ブレードを倒した際の電子音声は「カモン!」となる。
龍玄の戦極ドライバー
待機音は銅鑼二胡による中華風テイストで、ブレードを倒した際の電子音声は「ハイ〜!」となる。龍玄・黄泉への変身時にはプレートの彩色が赤を基調としたものに変化する。
ブラーボの戦極ドライバー
待機音はエレキギターによるロック風テイストで、ブレードを倒した際は電子音声ではなくロック調メロディが流れる。
量産型戦極ドライバー
研究によって量産された戦極ドライバー。ユグドラシルコーポレーションの調査員が黒影トルーパーへの変身用に所持している。
認証機能はオミットされ、最初に使用した人物以外でも装着・変身が可能。そのためかプレートには何も描かれていない。ベルトは鎧武らの物と異なり銀色[注 48]である。
量産化される前からブレードがないドライバーが調査員に支給されていた[注 49]
最終話では貴虎の会話からドライバーがほぼ処分されていることが判明した。
ナックルの戦極ドライバー
紘汰と共にユグドラシルタワーに連行された戒斗が脱出する際に持ち出した量産型戦極ドライバー。戒斗がチームバロンを抜ける際に餞別品としてザックに渡した。
量産型ドライバーのため、プレートには何も描かれていない。待機音はブラーボと同様にエレキギターによるロック風テイストで、ブレードを倒した際も電子音声ではなくロック調メロディが流れる。
無双セイバーむそうセイバー
鎧武・斬月・邪武が使用する[注 50]、鍔が銃身になっている片刃の銃剣。形状は変化しないが、剣術用のセイバーモードと銃撃用のガンモードの2形態をとる。鍔部分には所有するライダーの紋章がプリントされている。柄を一部のアームズウェポンと合体させることもでき、威力や攻撃範囲の拡大、形状変化による戦術の応用など利便性に富む。
柄のスロットにロックシードを装填することで、「イチ・ジュウ・ヒャク・○○チャージ!」の電子音声と共に後述の必殺技を発動する。
形態
セイバーモード
剣術モード。現代の最先端技術で作られた刃は高い切れ味を持ち、ライダーやインベスの体を容易く斬り裂く。
ガンモード
銃撃モード。後部スイッチを引くことでリロードを行うが、多用するとすぐ弾切れとなるためこまめな再装填が必要。
必殺技
無双斬
使用するロックシード・発動方法は以下のように異なる。
鎧武
無双セイバーにロックシードを装着して発動する。無双セイバーの刀身にエネルギーを集中させ、敵を斬り裂く。劇中ではオレンジアームズで使用[47]
斬月
ドライバーのブレードを1回倒し、「メロンスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。エネルギーを纏った無双セイバーで敵を斬り裂く。
無双ショット
無双セイバーで繰り出す必殺技。劇中未使用。
アームズウェポン
ロックシードを使用する初期型アーマードライダーが装備する固有武器。ウェポンはアームズごとに異なり、どれも果実の意匠が入っている。
企画段階では商品化の都合などから1つのアイテムを各アーマードライダーの個人武装に変形させる十徳ナイフのような武器が検討されていたが、プロデューサーの武部直美の要望により個々に異なる武器を持つ形となった[14]。なりきり玩具が発売されないものは自由度の高いデザインとなっている[14]
ゲネシスドライバー
戦極凌馬が開発した次世代型アーマードライダーの変身ベルト。基本カラーは赤。ジューサーをイメージした造形になっている。戦極ドライバーから得られたデータを基により高い性能を持つが、装着者に対する危険度は初期型の2倍に増している。戦極ドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯され、腰に当てることで自動的に銀色のベルトが伸長して装着される。
エナジーロックシードのスイッチを入れて頭上に開いたクラックから果実の鎧を出現させた後、中央部(ゲネシスコア[48])にエナジーロックシードを装填してロックすることで「ロック・オン」の電子音声と共に機械的なアラームが鳴り、右側のハンドルを握り押し込むことで「ソーダ」[注 51]の電子音声と共にジューサーの要領でエナジーロックシードの力を引き出した後、鎧が装着者に被さって変形し変身完了する[注 42][注 52]。引き出されたロックシードのエネルギーは下部の容器に保存され、各所パイプラインによってアーマードライダーへ供給される。
変身後にハンドルを押し込むことで必殺技を発動する。必殺技の電子音声は押す回数に応じて変化し、1回押し込むと「○○エナジースカッシュ!」、2回押し込むと「○○エナジースパーキング!」となる(○○には装着しているエナジーロックシードの名前が入る)。
認証機能は最初から取り付けられておらず、最初に装着・変身した人物以外でも使用可能。変身によって構成されるスーツの基準はやや不明瞭[注 53]であり、劇中及び公式設定では詳細が明かされていない。また装着することで身体に植え付けられたヘルヘイム植物の種子の発芽を抑制することも可能。凌馬仕様のドライバー以外にはキルプロセスプログラムの仕込まれたスイッチ1つでショートして使用不可能となるブレーカーが搭載されており、物語終盤ではこれによって凌馬仕様以外のドライバーは全て破壊された。
ギミックのコンセプトは企画初期に検討されていたジュースをモチーフとした連動アイテム案から発展している[49]
ソニックアロー
次世代型アーマードライダーと鎧武 ジンバーアームズが使用する弓矢型の武器。エナジーロックシードのエネルギーを充填し、供給可能である限り無限に矢として撃ち出すことが可能。
レーザーポインター型のスコープによって精密な射撃を行うことができ、両端に付いた刃で接近戦も可能。射撃を頭上に放つと矢が果実型のエネルギーとなり、そこからエネルギーの矢が放射状に放たれ複数の敵を同時に攻撃することも可能。
鎧武 極アームズは召喚する武器の一つとして使用でき、2つ同時に召喚して二刀流で戦うこともある。
スロット部にエナジーロックシードを装填することで、「○○エナジー!」の電子音声と共に後述の必殺技を発動する。また通常のロックシードを装填することで、「○○チャージ!」の電子音声と共に別の必殺技を発動する。
プロップはアクション用とアップ用のほか、弓を引くギミック付きのものと刀として使う時の片側が長いものの4種類があり、同時に複数登場する際はこれらを併用して撮影している[50]
必殺技
エナジーロックシードを使用する必殺技
ソニックボレー[51][52][53][54]
ライダーによって以下のように技の差異がある。
鎧武(ジンバーレモン)
ソニックアローにレモンエナジーロックシードを装填し、ドライバーのブレードを1回倒して「オレンジスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。自身と敵の間にオレンジとレモンの断面型エネルギーが出現し、「レモンエナジー!」の電子音声と共にソニックアローから発射された光矢がエネルギーを通過して敵を貫く。
斬月・真
ソニックアローにメロンエナジーロックシードを装填し、「メロンエナジー!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから威力を強化した光矢を放つ。矢ではなくエネルギー刃を飛ばして斬り裂くパターンも存在する。
シグルド
ソニックアローにチェリーエナジーロックシードを装填し、「チェリーエナジー!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローからサクランボ型のエネルギー弾を放ち、命中後はアメリカンクラッカーの要領で相手を挟み込んで押しつぶす。
マリカ
ソニックアローにピーチエナジーロックシードを装填し、「ピーチエナジー!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから桃型のエネルギー弾を放つ。命中した敵を桃を模したエネルギー内に閉じ込めることも可能。
バロン(レモンエナジー)
ソニックアローにレモンエナジーロックシードを装填し、「レモンエナジー!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから威力を強化した光矢を放つ。発射された光矢で敵をレモン型のエネルギー内に閉じ込め、「キャバリエンド」を放つパターンも存在する。
デューク
ソニックアローにレモンエナジーロックシードを装填し、「レモンエナジー!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから威力を強化した光矢を放つ。弦の部分をエネルギーで補強することで螺旋状に回転する光矢を放つことも可能。
エネルギー刃(正式呼称不明)
ライダーによって以下のように技の差異がある。
鎧武(ジンバーレモン)
ドライバーのブレードを2回倒し、「オレンジオーレ!ジンバーレモンオーレ!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから黄色のエネルギー刃を放つ。
斬月・真
ドライバーのハンドルを1回押し込み、「メロンエナジースカッシュ!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローから強力な衝撃波を飛ばす。また刀身エネルギーをチャージして直接敵を斬り裂くパターンも存在する。
バロン(レモンエナジー)
ドライバーのハンドルを1回押し込み、「レモンエナジースカッシュ!」の電子音声と共に発動する。刀身にエネルギーをチャージし、レモン状の衝撃波を飛ばす。またエネルギーをチャージした刀身で連続斬りを放つパターンも存在する。
マリカ
ドライバーのハンドルを1回押し込み、「ピーチエナジースカッシュ!」の電子音声と共に発動する。刀身にエネルギーをチャージし、桃色の衝撃波を飛ばす。
通常のロックシードを使用する必殺技
括弧内は使用ライダー。
エネルギーの刃(正式呼称不明 / バロン(レモンエナジー))
ソニックアローにバナナロックシードを装填し、「バナナチャージ!」の電子音声と共に発動する。ソニックアローを地面に突き立ててバナナ状のエネルギー波を敵に放ち、当たった敵の周りに無数のバナナ型エネルギー体を出現させて拘束する。

初期型ライダー

戦極ドライバーロックシードを使用して変身するアーマードライダー。斬月とブラーボ以外は「ビートライダーズ」のいずれかのチームに属する人物へシドが配布しており、戦闘を行うことでチームその物の「代理戦争」を実行している。しかしその実態は後にユグドラシルコーポレーションの「モルモット」としての存在だったことが判明する。

仮面ライダー鎧武

葛葉紘汰が変身するアーマードライダー。読みは「がいむ」。名称はDJサガラがチーム鎧武の名を取って名付けた。モチーフは「和」の鎧。スーツの色は紺色。目の形状はゴーグル型で[注 54]はモチーフの果物の断面図のような模様をしている[55]

用心棒としてチーム鎧武に所属しており、合同ダンスイベント後はフリーとなり、ユグドラシルの斬月(貴虎)と協力関係を結ぶが、凌馬たちの陰謀によって一方的な関係解消の危機に陥る。初変身して間もない頃はぎこちない戦い方が見られたが、短期間の連戦経験と紘汰自身の非常に高い運動神経・身体能力が相まって、優れた戦闘能力や新たなアームズの力を難なく発揮する適応力を瞬く間に身に付けていったものの、戦うことへの迷いから実力を発揮できないこともある。決めゼリフは戦闘開始時に発声する「ここからは俺(達)のステージだ![注 55]、斬撃系の必殺技発動時に発声する「輪切りにしてやるぜ!」。

アンダースーツの上半身は鎖帷子をモチーフとしている[56]。スーツアクターの高岩成二は鎧をまとったデザインに見合うよう、筋肉を増強して撮影に臨んだ[57]。高岩は抜刀時に腰を落としたり、無双セイバーの帯刀時に常に左手で押さえるなど時代劇の所作を意識して演じている[58]。また高岩は初期には柴田勝家をイメージして演技していたが[59]、その後は形態ごとにイメージが変化していったと述べている[60]

アームズ
オレンジアームズ
オレンジロックシードを使用して変身するオレンジの鎧を装備した基本形態。鎧と眼の色はオレンジ色
装着時の音声は「オレンジアームズ! 花道 オンステージ!」。
基本形態らしく全体能力のバランスが取れており、無双セイバーと専用アームズウェポン・大橙丸を使用する二刀流での剣術戦を得意とする。紘汰が始まりの男に覚醒して以降はこの姿に変身しなくなったが、『ドライブ&鎧武』ではトライドロンに乗る際、ドライブアームズからこの姿に変身した。なお、変身解除後は始まりの男の姿に戻っている。
パインアームズ
パインロックシードを使用して変身するパイナップルの鎧を装備した派生形態。鎧と眼の色は金色
装着時の音声は「パインアームズ! 粉砕デストロイ!」。
パワーと防御力に優れ、専用アームズウェポン・パインアイアンを使用するトリッキーな戦法を得意とする。
イチゴアームズ
イチゴロックシードを使用して変身するイチゴの鎧を装備した派生形態。鎧と眼の色は。ヘタに当たる部分が左肩に移動するため、左右非対称な外観になる。
装着時の音声は「イチゴアームズ! シュシュッとスパーク!」。
スピードやジャンプ力などに優れ、専用アームズウェポン・イチゴクナイを使用する二刀流での素早い接近戦、クナイを投げ付ける遠距離戦を得意とし、遠近距離両方に対応可能。
スイカアームズ
スイカロックシードを使用して変身するスイカの鎧を装備した巨大重装備形態。鎧の色は、眼の色は赤。装着すると鎧武の頭だけが出て首から下の全身が収納されるなど、他のアームズよりも遥かに巨大である。
装着時の音声は「スイカアームズ! 大玉ビッグバン![注 56]
鎧武は使用時にアームズの内部に頭だけ出して入り込み、状況に応じて「大玉モード」「ジャイロモード」「ヨロイモード」の3形態に変形させる。
従来のアームズを凌駕する戦闘能力を発揮できるが、スイカロックシードのエネルギーの消耗が激しく、使用後はエネルギーのチャージが完了するまでロックシードのカバーが黒く染まり、解錠不能になる。使用箇所が絞られる反面、単体よりも複数戦に特化し、大量のインベスを殲滅するのに重宝される。
企画当初はヨロイモードへの変形のみであったが、プロデューサーの武部直美からの要望によりジャイロモードが追加設定された[61]。基本的には3DCGで描写されるが、一部のシーンではヨロイモードの頭部と右腕の実物大造形物も用いられている[62]
大玉モード
アームズチェンジした直後に出現するスイカ形態。地面を転がりながら移動し、巨体を生かした押し潰しも可能。攻撃を受けて分解されてもまた元に修復するが、衝撃が蓄積すると破裂し、消滅してしまう。
ジャイロモード
  • 全高:237cm
  • 全幅:413cm
  • 重量:523kg
  • 最高飛行速度:247km/h
「ジャイロモード!」の電子音声と共に変形する飛行形態。肩の装甲に仕込まれたジェットエンジンで飛行し、指部分に1門ずつ装備されたガトリング砲で迎撃する。
ヨロイモード
「ヨロイモード!」の電子音声と共に変形し、巨大インベスに対抗するために使用される人間型パワーローダー形態。巨体でありながら機動性は高く、特にパワーやパンチ力、キック力は従来のアーマードライダーを遥かに凌駕する。専用アームズウェポン・スイカ双刃刀を使用する接近戦を得意とする。
バナナアームズ
バロンから借りたバナナロックシードを使用して変身するバナナの鎧を装備した派生形態。鎧の色は明るい黄色と銀、複眼の色は黄色。
装着時の音声はバロンと同様の「バナナアームズ! ナイト オブ スピアー!」。
ジャンプ力は少々落ちるものの、オレンジアームズ以上にパワーと防御力が強化され、バロンと同様に専用アームズウェポン・バナスピアーを使用する白兵戦を得意とする。
ジンバーアームズ
戦極ドライバーにオレンジロックシード、戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアにエナジーロックシードを装填して変身する強化形態。
装着時の音声は「ミックス! オレンジアームズ! 花道・オンステージ!ジンバー○○(装着したエナジーロックシード)!ハハーッ!」。
変身時にオレンジの鎧とエナジーロックシードの鎧が融合・変化して「ジンバーフルーツ」という陣羽織型装甲となる。装着後に胸部のパネルが展開し、パネルには装着したエナジーロックシードの断面と鎧武の紋章が描かれる。兜はオレンジアームズのものが眼を除いて黒と銀色に変色し、特に顎部分は黒く変色したことで開いたように見える。
エナジーロックシードを使用したことで次世代型アーマードライダーと同等に強化され、アームズウェポンの代わりにソニックアローを装備する。ソニックアローと無双セイバーを使用する二刀流も可能。
エナジーロックシードを装着した状態でブレードを倒した際の電子音声は、1回倒すと「オレンジスカッシュ!ジンバー○○スカッシュ!」、2回倒すと「オレンジオーレ!ジンバー○○オーレ!」となる(○○には装着しているエナジーロックシードの名前が入る)。3回倒した際の音声は劇中未登場。
ジンバーアームズは戦極ドライバーとゲネシスドライバーの連動ギミックのための形態として創作され、当初の登場予定は3回程度と想定されていた[49]。スーツは3形態共用で陣羽織部分を換装している[63]
ジンバーレモンアームズ
ゲネシスコアにレモンエナジーロックシードを装填して変身する基本形態。胸部パネルは黄色を基調とし、レモンの断面が描かれている。
ジンバーアームズの中では最も高い戦闘能力を誇る。
ジンバーチェリーアームズ
ゲネシスコアにチェリーエナジーロックシードを装填して変身する派生形態。胸部パネルは赤を基調とし、サクランボの断面が描かれている。
高速移動能力を持ち、その速さで敵を翻弄する戦法を得意とする。
ジンバーピーチアームズ
ゲネシスコアにピーチエナジーロックシードを装填して変身する派生形態。胸部パネルは桃色を基調とし、桃の断面が描かれている。
聴力が増幅し、遙か遠くの音や声を聴き取れる。しかし、大きな音が響くと意識が押し流されてしまうこともある。主にヘルヘイムの森でのオーバーロードインベスの探索に使用される。
ジンバーメロンアームズ
ゲネシスコアにメロンエナジーロックシードを装填して変身する派生形態。デザイン画が存在し[49]、各種玩具で再現可能だが劇中未登場[64][65][66]。胸部パネルは緑色を基調とし、メロンの表面が青海波の模様になっている。
カチドキアームズ
カチドキロックシードを使用して変身する超強化形態。後述の極アームズに変身するための必須形態でもある。鎧と眼の色は橙色
装着時の音声は「カチドキアームズ! いざ出陣!エイエイオー!」。
全身を重装甲の鎧で包み、背部には武器としても使用可能なカチドキ旗を備える。胸部中央には鎧武の紋章が描かれている。兜は前立ての形状が変化し、新たに鍬形のようなブレードが追加される。
重装甲で敵の攻撃を受け止めつつ無双セイバーやカチドキ旗を使用する近接格闘戦や、専用アームズウェポン・火縄大橙DJ銃を使用する砲撃戦を得意とする。
『仮面ライダー鎧武/ガイム特写写真集 凱旋』では徳川家康の鎧がモチーフであると推測している[67]。スーツは重装備となるため、アップ用ではほとんど身動きをとることができない[58][68]
極(きわみ)アームズ
カチドキロックシード極ロックシードを装着して変身する、全てのアームズの力を集結した鎧武の最強形態。鎧の色は銀色、眼の色は虹色。ヘルヘイムの森から基本形態用のアームズ[注 57]が召喚され、鎧武に集約された後、カチドキアームズの鎧が弾け飛んで変身完了する。
装着時の音声は「ロックオープン! 極アームズ! 大・大・大・大・大将軍!」。
全身を南蛮胴を模した鎧で包み、背部には防御に使用可能なマントを纏う。胸部にはオレンジ・イチゴ・スイカ・バナナ・ブドウ・メロンといった6種類の果物が描かれている。兜は前立てが鎧武の紋章を模した形状へと変化している。
全てのアームズの力を集結したことで、アームズチェンジしなくても全アーマードライダーの武器(無双セイバーとソニックアロー、火縄大橙DJ銃を含む)を任意に召喚して使用できる[注 58]。空中に召喚した武器を投擲したり、他のライダーに武器を貸すことも可能[注 59]
紘汰が始まりの男として覚醒した際にはこちらが基本形態となり、戦極ドライバーと極ロックシードを使用せずに「変身」の一言だけで変身できる。『ドライブ&鎧武』ではカチドキロックシードを装着した状態の戦極ドライバーを腰に出現させた状態から、極ロックシードをセットして変身した。
デザインは織田信長の鎧をモチーフとしている[69]
フレッシュオレンジアームズ
フレッシュオレンジロックシードを使用して変身する特殊形態。『てれびくん』限定のアームズ。
装着時の音声は「フレッシュ! オレンジアームズ! 花道オンステージ!」。通常のオレンジアームズより高い音声になっている。
外見はオレンジアームズに酷似しているが、鎧と口に当たる部分の色がメタリックオレンジに変化している。アームズウェポンの大橙丸も二本装備している。
スーツは『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』に登場した武神鎧武を改造したもの[70]。その後マスクは『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』に登場した鎧武・闇に改造された[71]
ウィザードアームズ
ウィザードロックシードを使用して変身する仮面ライダーウィザードの力を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
1号アームズ
昭和ライダーロックシードを使用して変身する仮面ライダー1号を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
ドングリアームズ
グリドンから借りたドングリロックシードを使用して変身するドングリの鎧を装備した派生形態。詳細はこちらを参照。
ドリアンアームズ
ブラーボから借りたドリアンロックシードを使用して変身するドリアンの鎧を装備した派生形態。詳細はこちらを参照。
鎧武・闇 ブラックジンバーアームズ
ブラックオレンジロックシードブラックレモンナジーロックシードを使用して変身する変異形態。詳細はこちらを参照。
ドライブアームズ
ドライブロックシードを使用して変身する仮面ライダードライブの力を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
オレンジアームズ 203cm 105kg 6.7t 10.2t 28m 5.9秒
パインアームズ 206cm 119kg 8.7t 22m 6.5秒
イチゴアームズ 203cm 100kg 6t 33m 5.5秒
スイカアームズ

(ヨロイモード)

311cm 523kg 33.2t 51.8t 3m 9.8秒
バナナアームズ 204cm 108kg 7.7t 10.2t 26m 5.9秒
ジンバーアームズ

(各形態共通)

206cm 110kg 13.7t 17.9t 25m 5.6秒
カチドキアームズ 215cm 128kg 16t 21.4t 16m 7.2秒
極アームズ 113kg 14.5t 20.4t 20m 5.8秒
フレッシュオレンジアームズ 203cm 105kg 12.6t 16.6t 31m 5.5秒
アームズウェポン
大橙丸だいだいまる
オレンジアームズ専用[注 60]の片刃剣型アームズウェポン。刀身はオレンジの断面を模しており、埋め込まれたパワーセルの働きによって通常の刀剣では発揮できないほどの切れ味を発揮する。
柄の先端を無双セイバーと接続することでナギナタモードとなり、その状態で無双セイバーにオレンジロックシードを装填することで、「イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン・オレンジチャージ!」の電子音声と共に後述の必殺技を発動する。
デザインはプロデューサーの武部直美からのわかりやすくして欲しいという要望に基づき切ったオレンジがモチーフとなった[15]
パインアイアン
パインアームズ専用のフレイル型アームズウェポン。パイナップル型の鉄球がグリップとワイヤーで繋がれている。パイナップルの突起を模したスパイクや花弁を模した棘を命中させて敵を粉砕するほか、無双セイバーと接続することで鉄球を繰り出す遠心力に合わせたアクロバティックな攻撃が可能。
イチゴクナイ
イチゴアームズ専用のクナイ型アームズウェポン。厚い刀身に配置された苺型の補助推進ユニットに無数の小型推進器が埋め込まれている。二刀流での素早い接近戦のほか、投擲武器として投げ付けることも可能。
スイカ双刃刀スイカそうじんとう
スイカアームズ専用の薙刀型アームズウェポン。スイカのヘタから薙刀に変形する。
大玉モード時にはスイカのヘタとしてアームズと一体化している。
薙刀形態ではヨロイモード時に手持ち武器として使用され、ジャイロモード時はアームズの背部に装着される。スイカの断面を模した刀身を風車のように回転させることで攻守共に真価を発揮する。
火縄大橙DJ銃ひなわだいだいディージェイじゅう
カチドキ・極アームズ専用の火縄銃型アームズウェポン。銃型の銃モードと無双セイバーを合体させた大剣モードの2形態をとる。
側面にカチドキロックシードを装填することで、銃モードでは「オー! オー・オ・オ・オ・オー!(それ以外のロックシードでは「フルーツ・バスケット!」)」のスクラッチ調の待機音声が鳴り響き「○○チャージ!」の電子音声と共に、大剣モードでは「イチ・ジュウ・ヒャク・セン・マン・オク・チョウ・無量大数!」の電子音声と共に後述の必殺技を発動する。
銃モード
銃形態。ピッチを回して威力や発射速度を調整し、法螺貝のメロディと共にビートが流れた後、銃身側面のテーブルをスクラッチすることで3種類のエネルギー弾のいずれかを発射する。ピッチを回すことで弾丸の切り替えができ、中点の状態で通常弾、左に回すことで遅いビートと共に威力の高い砲弾、右に回すことで早いビートと共に高速連射可能な散弾を発射する。
大剣モード
剣形態。銃口に無双セイバーを差し込むことでグリップの上部分から刃がせり上がり、一本の巨大な剣として使用する。
カチドキ旗カチドキバタ
カチドキアームズの背部に備わる、着脱可能な一対の旗指物。橙色の旗に鎧武の紋章が黒で描かれている。
二刀流による打撃のほか、任意に火花や熱風を発生させられる。
プロップはアップ用がビニルレザー製、アクション用が布製となっている[68]。本来は武器として使う予定ではなかったが、背中に付けたままでは風にあおられてしまうため、現場判断で取り外して用いることとなった[72]
必殺技
必殺技を受けて倒されるとアームズに応じた果物を模したエネルギーが浮かび上がる。
全形態共通[73]
無頼キック
ドライバーのブレードを1回倒し、「○○スカッシュ!」の電子音声と共に発動する。自身と敵の間に出現するアームズに応じた果物のエフェクトを潜り抜け、右脚に果汁を模したロックシードのエネルギーを纏って跳び蹴りを叩き込む。劇中ではオレンジ・パイン・ジンバーレモンアームズ・極アームズで使用。破壊力は25t。
アームズ専用必殺技
括弧内は使用アームズ。
大橙一刀(オレンジ)
ドライバーのブレードを1回倒し、「オレンジスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。大橙丸の刀身にエネルギーを集中し、標的を斬り裂く。
ナギナタ無双スライサー(オレンジ)
無双セイバー・ナギナタモードにオレンジロックシードを装填して発動する。無双セイバーの刀身から放った光刃が命中した標的をオレンジ型のエネルギー空間で拘束し、接近して大橙丸で斬り裂く。
アイアンブレイカー(パイン)
ドライバーのブレードを1回倒した場合は「パインスカッシュ!」の電子音声と共に蹴り飛ばしたパインアイアンの鉄球を巨大化させて敵に覆い被せ、身動きを封じた直後に「無頼キック」を放つ。また、パインアイアンの鎖部分で敵を縛り上げて「無頼キック」を放つパターンも存在する。
ブレードを2回倒した場合は「パインオーレ!」の電子音声と共にパインアイアンの鎖部分で敵を縛り上げ、無双セイバーで斬り裂く[74]。他のライダーとの連携としてパインアイアンの蹴り飛ばしによる拘束のみを使用する場合もある。
クナイバースト(イチゴ・極)
無双セイバーにイチゴロックシードを装填して発動する。斬撃をイチゴクナイを模した大量のエネルギー刃に変化させ、一斉に発射する。クナイの発動位置により、上空から降らせて広範囲の標的を攻撃したり、自分の前面に出して弾幕にするなどバリエーションがある。
双刃割り[51][75](スイカ・ヨロイモード)
ドライバーのブレードを1回倒し、「スイカスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。スイカ双刃刀から放ったスイカ型のエネルギー空間に標的を閉じ込め、その直後にスイカ双刃刀による乱れ斬りを喰らわせる。
スピアビクトリー[76][注 61](バナナ・極)
ドライバーのブレードを2回倒した場合は「バナナオーレ!」の電子音声と共にバナスピアーの先端にバナナ状のエネルギーを発生させ、標的を一点集中で貫く。
ブレードを3回倒した場合は「バナナスパーキング!」の電子音声と共にバナスピアーを地面に突き立て、敵の足元からバナナ状のエネルギーを無数に出現させる。
極アームズで使用する時はドライバーのブレードを1回倒し、「極スカッシュ!」の電子音声と共に発動する。召喚したバナスピアーから発生させたバナナ状のエネルギーで貫いた標的を反対側に投げ飛ばす。またバナスピアーを地面に突き立て、敵の足元からバナナ状のエネルギーを無数に出現させて攻撃するパターンも存在する。
砲撃(正式呼称不明 / カチドキ・極)
火縄大橙DJ銃・銃モードにカチドキロックシードを装填して発動する。威力を強化した強力な砲撃を放つ。第30話でのヤギインベス戦では発射後の弾丸をキカイダーの蹴りで加速させた。
極アームズで使用する時はオレンジ・パイン・イチゴのいずれかを装填して発動し、果実の幻像を纏ったエネルギー弾を発射する。
火縄大橙無双斬(カチドキ・極)
火縄大橙DJ銃・大剣モードにカチドキロックシードを装着して発動する。刀身から炎状のエネルギーを発生させ、そのエネルギー刃を飛ばして敵を斬り裂く。
極アームズで使用する時はドライバーのブレードを2回倒し、「極オーレ!」の電子音声と共に発動する。刀身から虹色の果実の幻像が浮かぶ炎状のエネルギーを発生させ、そのエネルギー刃を飛ばして敵を斬り裂く[注 62]
無頼フレッシュキック[77](フレッシュオレンジ)
ドライバーのブレードを1回倒し、「フレッシュオレンジスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。無頼キックとほぼ同様の技。
無双斬フレッシュ[77](フレッシュオレンジ)
ドライバーのブレードを2回倒し、「フレッシュオレンジオーレ!」の電子音声と共に発動する。無双斬とほぼ同様の技だが、こちらは無双セイバーと大橙丸の二刀流で発動する。
無双フレッシュスライサー[77](フレッシュオレンジ)
ドライバーのブレードを3回倒し、「フレッシュオレンジスパーキング!」の電子音声と共に発動する。ナギナタ無双スライサーとほぼ同様の技。

仮面ライダーバロン

駆紋戒斗が変身するアーマードライダー。5爵の1つの「男爵(baron)」を意味する名称は鎧武に倣って所属しているチームバロンから名付けられた。モチーフは「西洋」の鎧。スーツの色はと白銀。

前述の通りチームバロンに所属していたが、ビートライダーズ間の抗争が終結する直前にチームバロンを脱退した。その後はしばらくフリーだったが、凌馬の計らいによってユグドラシル・コーポレーションと共闘することになる。その後耀子と共にビートライダーズと行動を共にしていたが、ロード・バロンに変身する能力を得てからは王となるべく離反する。どんな相手にも臆することなく挑む戒斗の性格が災いして強敵に悪戦苦闘を強いられ、敗れることも少なくないが、ライダーとしての実力は確かである。

戒斗がゲネシスドライバーを手に入れてからは変身頻度が減少したが、ゲネシスドライバーが破壊されたことで再び戦極ドライバーをメインに使用するようになる。

アンダースーツはチェーンメールをモチーフとしている[78]

アームズ
バナナアームズ
バナナロックシードを使用して変身するバナナの鎧を装備した基本形態。鎧の色は明るい黄色と銀。眼の色は黄色。
装着時の音声は「バナナアームズ! ナイト オブ スピアー!」。
兜の両脇にはバナナを模した角が備わる。
専用アームズウェポン・バナスピアーを使用する、重装甲とパワーを活かした白兵戦を得意とする。
戒斗は当初この形態がバロン最良の状態だと思っていたが、後に他のアームズとの使い分けの重要性に気付いた。さらに戒斗はいち早く戦極ドライバーによるインベス実体化の能力を知り、場合によっては他のロックシードで召喚したインベスと連携して戦闘を行うこともあった。
マンゴーアームズ
マンゴーロックシードを使用して変身するマンゴーの鎧を装備した派生形態。鎧の色は赤と山吹色。眼の色は山吹色。
装着時の音声は「マンゴーアームズ! ファイト オブ ハンマー!」。
背中にマンゴーの皮を模したマントを装備し、兜の両脇には果肉を模した角が備わる。
バナナアームズ以上にパワーや防御力が強化され、専用アームズウェポン・マンゴパニッシャーを使用する近接格闘戦を得意とする。
戒斗がゲネシスドライバーを手に入れてからは変身しなくなったが、鎧武との最終決戦で再び使用され、ジンバーレモンアームズと互角の戦闘を演じた。
スイカアームズ ヨロイモード
鎧武から譲り受けたスイカロックシードを使用して変身するスイカの鎧を装備した巨大重装備形態。鎧の色は緑。眼の色は赤。
装着時の音声は鎧武と同様の「スイカアームズ! 大玉ビッグバン!」。劇中ではヨロイモード以外は使用していない。
ヨロイモード時のアームズウェポンは鎧武のスイカアームズとは異なり、果実を模した大型の槍。
槍を使用して敵の攻撃を防ぎつつ、パワーで押し切る戦法を得意とする。
オーズアームズ
オーズロックシードを使用して変身する仮面ライダーオーズの力を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
リンゴアームズ
禁断のリンゴロックシードを使用して変身するリンゴの鎧を装備した強化形態。詳細はこちらを参照。
キウイアームズ
キウイロックシードを使用して変身するキウイの鎧を装備した派生形態。
装着時の音声は龍玄と同様の「キウイアームズ! 撃・輪・セイヤッハッ!」。
戒斗が錆びてしまったバナナロックシードの代わりにイチゴロックシードメロンロックシードと共に手に入れ、どちらも試してみた結果、このアームズを選択した。鎧武 フレッシュオレンジアームズとの戦闘では優勢を保っていたが、紘汰の機転で「無双斬フレッシュ」を受けて敗北した。
イチゴアームズ
イチゴロックシードを使用して変身するイチゴの鎧を装備した派生形態。
バロンのスーツと同じ赤色の鎧のため戒斗には違和感を示された。
メロンアームズ
メロンロックシードを使用して変身するメロンの鎧を装備した派生形態。
戒斗にはメロンディフェンダーで守りつつ戦うと言う戦闘スタイルは合わず、否定された。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
バナナアームズ 208cm 114kg 8.8t 12.4t 24m 6.1秒
マンゴーアームズ 10t 22m 6.5秒
スイカアームズ

(ヨロイモード)

311cm 523kg 33.2t 51.8t 3m 9.8秒
アームズウェポン
バナスピアー
バナナアームズ専用のランス型アームズウェポン。皮を剥いたバナナとフェンシング専用の剣に似た外見をしている。穂先は伸縮可能で、中距離の攻撃にも対応可能。
マンゴパニッシャー
マンゴーアームズ専用のメイス型アームズウェポン。頭部は花切りにしたマンゴーの果肉を模しており、鋭い刃と棘が付属している。大人数人でも持ち上げられない重量と相まって、硬いアーマーを纏った敵をアーマーごと粉砕するパワーを秘めている。
スイカ型の槍[79]
スイカアームズ専用の型アームズウェポン。鎧武のスイカ双刃刀とは異なり、スイカの断面を模したランスとなっている。刀身にオーラを纏うことで盾としても使用できる。
正式な設定はなく、絵コンテのなかの☆陽の案を基にCGを担当した特撮研究所により創作された[19]
必殺技
アームズ専用必殺技
括弧内は使用アームズ。
スピアビクトリー(バナナ)
ドライバーのブレードを1回倒すことで「バナナスカッシュ!」の電子音声と共に標的を巨大なバナナ状のエネルギーと共に貫く。
ブレードを2回倒すことで「バナナオーレ!」の電子音声と共にバナスピアーを上に掲げ、巨大なバナナ状のエネルギーを発生させて振り下ろす。
ブレードを3回倒すことで「バナナスパーキング!」の電子音声と共にバナスピアーを地面に突き立て、敵の足元からバナナ状のエネルギーを無数に出現させる[79]
パニッシュマッシュ(マンゴー)
ドライバーのブレードを1回倒すことで「マンゴースカッシュ!」の電子音声と共にエネルギーを纏ったマンゴパニッシャーで敵を殴り付ける。
ブレードを2回倒すことで「マンゴーオーレ!」の電子音声と共にマンゴパニッシャーを勢い良く振り回し、先端部を模したエネルギーを標的に飛ばして粉砕する。
ブレードを3回倒すことで「マンゴースパーキング!」の電子音声と共にマンゴパニッシャーを勢いよく振り回し、前方に突き出して先端部を模したエネルギーを一直線に飛ばす[80]。また、スカッシュとオーレにはエネルギーを纏ったマンゴパニッシャーを投げ飛ばすパターンも存在する。いずれも発動時は角切りになったマンゴーの果肉状の残像が飛び舞う。

仮面ライダー龍玄

呉島光実が変身するアーマードライダー。読みは「りゅうげん」。名称はDJサガラが必殺技を「ドラゴンの息吹きのようだ」と判断したことから名付けられた。モチーフは「中華」の鎧。スーツの色は緑。

初変身して間もない頃は実戦経験に一日の長があるバロンに劣勢に追いこまれたこともあったが、光実も紘汰と同様に数回の戦闘を経て、十分な戦闘能力を得ていった。

所属はチーム鎧武で、貴虎に正体が発覚した後はユグドラシル・コーポレーションの一員としても活動。紘汰に殺意を抱くようになってからは凌馬一派の手で追放された貴虎が残した斬月・真に変身するようになるが[注 63]、凌馬の手で斬月・真は失われた。ヘルヘイム事件終結後の邪武襲来では改心した光実が決意を新たに龍玄に変身した。

デザイン時点ではすぐに退場する可能性のある悪役寄りのキャラクターというイメージであったため、ヒーローではあまり使われない配色となっている[14]。一方で、顔のデザインは鎧武とバロンが挑戦的なデザインであったため、眼の形などがオーソドックスな仮面ライダー風の形状となった[81]

アームズ
ブドウアームズ
ブドウロックシードを使用して変身するブドウの鎧を装備した基本形態。鎧と眼の色は
装着時の音声は「ブドウアームズ! 龍・砲・ハッハッハッ!」。
専用アームズウェポン・ブドウ龍砲を使用する銃撃戦と、素早さを活かした格闘戦を得意とする。
また必要に応じて他のロックシードからインベスを召喚し、妨害や逃走に利用することもある。
キウイアームズ
キウイロックシードを使用して変身するキウイの鎧を装備した派生形態。鎧の色は茶色と黄緑。眼の色は黄緑。
装着時の音声は「キウイアームズ! 撃・輪・セイヤッハッ!」。
パワーと防御力が強化され、専用アームズウェポン・キウイ撃輪を使用する軽快な近接格闘戦を得意とする。
テレビシリーズへの登場は少なかったが、テレビシリーズ以外では龍玄未登場の作品を除いてキウイアームズに変身している。
バイク運転には適していないため、バイクに乗るときはブドウアームズに戻っている[20]
マスクはヨモツヘグリアームズに改造され[82]、その後、キウイアームズに戻されている[83]
龍玄・黄泉 ヨモツヘグリアームズ
ヨモツヘグリロックシードを使用して変身した最強形態。読みは「りゅうげん・よみ」。鎧の色はえんじ色。眼の色は薄い緑。斬月・真のように名前の後に単語が付いたり、戦極ドライバーのプレートが変化しているが[注 64]、斬月及びバロンとは独立した存在である斬月・真とバロン レモンエナジーアームズとは異なり、龍玄そのものが強化された存在である。
装着時の音声は「ヨモツヘグリアームズ! 冥・界・ヨミヨミヨミ!」。装着時はクラックではなく暗闇からアームズが発生する演出がなされる。
兜や複眼の色がキウイアームズ、胸部と肩部はブドウアームズと同様の形状に炎を模った紋様があり、ベルト下部の前垂れが荒れたような形状になる。
装着者の生命力を直接エネルギーに変換し、規格外のパワーもたらす機構となっており、従来のアーマードライダーとは一線を画す戦闘スペックを誇る。反面装着者に過剰な肉体的反動と体力消費を強制する上、変身を継続すれば装着者の生命力を枯渇させ死に至らしめる危険性を伴う。ブドウ龍砲とキウイ撃輪のほかにオーバーロードの固有武器を召喚でき、劇中ではレデュエ配下だったシンムグルンのディムブとレデュエのダウを召喚している。鎧武 極アームズとの死闘の末、光実の身を案じた紘汰の捨て身の一撃によってヨモツヘグリロックシードを破壊されて変身不能になった。
スーツはブドウアームズ、マスクはキウイアームズを改造したもの[82]。当初は龍玄に強化予定はなかったが、虚淵の要望により追加された[8]
Wアームズ
Wロックシードを使用して変身する仮面ライダーWの力を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
ジンバードラゴンフルーツアームズ
小説版に登場。戦極ドライバーにブドウロックシード、戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアにドラゴンフルーツエナジーロックシードを装填して変身する龍玄の強化形態。変身音声は「ミックス! ブドウアームズ! 龍・砲・ハッハッハッ!ジンバードラゴンフルーツ!ハハー!」。
パインアームズ
パインロックシードを使用して変身するパインの鎧を装備した派生形態。
装着時の音声は鎧武と同様の「パインアームズ! 粉砕デストロイ!」。
メロンロックシードバナナロックシードと共に手に入れ、いつもと違うアームズを試してみた結果、このアームズを選択した。鎧武 フレッシュオレンジアームズとの戦闘では竜の残像を纏いながらパインアイアンを放ち優勢を保っていたが、紘汰の機転で攻撃を避けられ、動揺した隙に「無頼フレッシュキック」を受けて敗北した。
メロンアームズ
メロンロックシードを使用して変身するメロンの鎧を装備した派生形態。光実には兄さんと同じ色は僕には派手過ぎると難色を示された。
バナナアームズ
バナナロックシードを使用して変身するバナナの鎧を装備した派生形態。左右非対称である形状が光実にはバランスが取りづらいと指摘された。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
ブドウアームズ 206cm 105kg 6.7t 10.2t 28m 5.9秒
キウイアームズ 100kg 8.4t 11.8t 5.7秒
龍玄・黄泉

ヨモツヘグリアームズ

96kg 17.5t 22.8t 35m 5秒
アームズウェポン
ブドウ龍砲ブドウりゅうほう
ブドウアームズ専用の多銃身ハンドガン型アームズウェポン。銃身に葡萄の意匠があり、小型ながら高火力を誇る。敵に接近された際は逆向きに持ち替え、トンファーのように使用する。
キウイ撃輪キウイげきりん
キウイアームズ専用の二振りの型アームズウェポン。両手に一振りずつ装備する。中央の安定板はキウイの断面を模しており、敵からの攻撃を受け流すことにも適している。
必殺技
全形態共通
龍玄脚
ドライバーのブレードを1回倒し、「○○スカッシュ!」の電子音声と共に発動する。右足にアームズに応じた果物状のエネルギーを纏い、跳び蹴りを叩き込む。劇中ではブドウアームズとヨモツヘグリアームズで使用。
アームズ専用必殺技
括弧内は使用アームズ。
ドラゴンショット(ブドウ・ヨモツヘグリ)
ドライバーのブレードを1回倒し、「ブドウスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。ブドウ龍砲後部のレバーを引いてエネルギーをチャージし、葡萄の粒を模した小型のエネルギーを連射した後に東洋龍型の大型エネルギー弾を放つ。
『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』ではドライバーのブレードを3回倒し、「ブドウスパーキング!」の電子音声と共に巨大な龍を模したオーラを放った。
ヨモツヘグリアームズで使用する時はドライバーのブレードを1回倒し、「ヨモツヘグリスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。ブドウアームズの物とは異なり、連射のみ使用された。
スピニングフープ(キウイ)
『鎧武&ウィザード』の『戦極バトルロワイヤル!』ではドライバーのブレードを倒さずにエネルギーを纏ったキウイ撃輪を直接標的に投げ付けて切り裂いた[84]。『仮面ライダー大戦』ではドライバーのブレードを2回倒し、「キウイオーレ!」の電子音声と共にキウイ撃輪を振るい、それを模したエネルギー刃を飛ばして敵を切り裂いた。
刺突攻撃(正式呼称不明・ヨモツヘグリ)
ドライバーのブレードを1回倒し、「ヨモツヘグリスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。レデュエのダウに葡萄型のエネルギーを纏い、高く跳躍して敵を刺し貫く。

仮面ライダー斬月

呉島貴虎が変身するアーマードライダー。読みは「ざんげつ」。モチーフは鎧武と同様に「和」の鎧。スーツの色は

劇中ではナレーターを除いて斬月の名は一切出されておらず、その名前を知らない紘汰たちからはその姿から「白いアーマードライダー」と呼ばれていた。

貴虎が斬月・真に変身してからは『鎧武外伝』の『仮面ライダー斬月』を除き、変身せずにドライバーとロックシードを呉島邸に保管していたが、第36話で斬月・真に変身するようになった光実との決着を着けるために再び変身した。しかしとどめに戸惑った瞬間に斬月・真の攻撃に敗北し、ドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』ではメガヘクスが生み出したメカ黒影の量産型戦極ドライバーを光実が回収し、メガヘクスに捕まっていた舞の力でチーム鎧武のガレージに生えて来たヘルヘイムの果実を貴虎がドライバーを装着して採取したことで果実がメロンロックシードに変貌し、ドライバーのプレートも斬月の仕様に変化して再び変身可能となった。

小説版では普段は斬月・真を使用しているが、最終決戦ではスイカアームズを使用するため斬月に変身している。

モチーフは鎧武の上位存在にあたることから高級感のあるメロンが選ばれた[81]。当初はリンゴをモチーフとする案も存在していたが、禁断の果実を想起させるため虚淵からの要望により『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』の仮面ライダーマルスへ持ち越された[4][85]。企画当初では無双セイバーを使うのは鎧武のみであったが同じ和風モチーフの斬月も装備することになり、攻守に優れていることを示すため盾がアームズウェポンに選ばれた[81]

アームズ
メロンアームズ
  • 身長:206cm
  • 体重:109kg
  • パンチ力:10.2t
  • キック力:13t
  • ジャンプ力:ひと跳び24m
  • 走力:100mを6.1秒
メロンロックシードを使用して変身するメロンの鎧を装備した基本形態。鎧と眼の色は薄い黄緑
装着時の音声は「メロンアームズ! 天下御免!
無双セイバーと専用アームズウェポン・メロンディフェンダーを使用する正確な剣技・鉄壁の守りを駆使した合理的かつ殺気に満ちた攻防戦を得意とし、貴虎の戦闘技術も相まって他の初期型ライダーはおろか光実が変身する斬月・真も圧倒し、『ドライブ&鎧武』ではデューク ドラゴンエナジーアームズを打倒する活躍を見せた。
スーツは『鎧武外伝』の『仮面ライダー斬月』でウォーターメロンアームズに改造された[83]。第36話でのマスクが割れる場面は通常のマスクに破片と演じる久保田悠来の顔を合成して表現している[20]
メロンアームズへの変身シーンのCGは初期から用意されていたが、使用する機会がないまま斬月・真の登場が迫っていたため第10話で脚本にはない変身シーンが追加された[86]
フォーゼアームズ
フォーゼロックシードを使用して変身する仮面ライダーフォーゼの力を宿した特殊形態。詳細はこちらを参照。
ウォーターメロンアームズ
ウォーターメロンロックシードを使用して変身する小玉スイカの鎧を装備した派生形態。詳細はこちらを参照。
スイカアームズ
小説版に登場。菩提樹での戦いに使用した
ジンバーメロンアームズ
小説版に登場。戦極ドライバーにメロンロックシード、戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアにメロンエナジーロックシードを装填して変身する斬月の強化形態。変身音声は「ミックス! メロンアームズ! 天下御免!ジンバーメロン!ハハー!」。
武器にはソニックアローと専用アームズウェポン・メロンディフェンダーを使用する。
マンゴーアームズ
マンゴーロックシードを使用して変身するマンゴーの鎧を装備した派生形態。
装着時の音声はバロンと同様の「マンゴーアームズ! ファイト オブ ハンマー!」。
イチゴロックシードブドウロックシードと共に手に入れ、いつもと違うアームズを試してみた結果、このアームズを選択した。鎧武 フレッシュオレンジアームズとの戦闘は優勢を保っていたが、鎧武の機転によって足元を攻撃されて隙を見せ「無双フレッシュスライサー」を受けて敗北した。
イチゴアームズ
イチゴロックシードを使用して変身するイチゴの鎧を装備した派生形態。白地に赤の鎧と言うカラーリングからか貴虎には私にしてはかわいすぎると言われた。
ブドウアームズ
ブドウロックシードを使用して変身するブドウの鎧を装備した派生形態。貴虎とは銃撃メインの戦闘スタイルが合わず、否定された。
アームズウェポン
メロンディフェンダー
メロンアームズ専用の型アームズウェポン。大型の盾にはメロンの皮らしい模様が施されており、両端と先端部にそれぞれ刃が付属している。ブーメランのように投げ付けての攻撃も可能。
プロップは1つのみで、『鎧武外伝』の『仮面ライダー斬月』のウォーターメロンガトリングに改造されたが、その後『仮面ライダー鎧武/ガイム特写写真集 凱旋』での撮影のために元に戻された[87]
必殺技
メロウブラスト(メロン)[88][89]
メロンディフェンダーを使用する技だが、テレビシリーズでは未使用。
『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』でドライバーのブレードを1回倒し、「メロンスカッシュ!」の電子音声と共に強化されたメロンディフェンダーを投げ付ける技として使用し、それを目晦ましにして無双セイバーの斬撃を繋げる戦法を見せた。

仮面ライダーグリドン

城乃内秀保が変身するアーマードライダー。モチーフはバロンと同様に「西洋」の鎧。スーツの色は茶色。

名称は初瀬が勝手に命名した物で、城乃内は当初嫌がっていたが、そのまま公衆に定着してしまった。所属はチームインヴィットだが、凰蓮に捕まってからは彼の手下(弟子)として行動させられている。

当初は城乃内自身の戦闘センスが高くなく、前線に立っても気後れしがちなことも重なって、他のライダーには力が及ばず、物語中盤までは敗北描写が最も多かった。しかし凰蓮に鍛え直されたことで、他のライダーと共にインベスの大群に立ち向かい、ほぼ互角に渡り合うほどに成長した。第44話でナックルとマリカによって戦極ドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

小説版で凰蓮から新しい戦極ドライバーとドングリロックシードを与えられ再び変身が可能になった。

デザインはギリシャ兵をイメージしている[90]。腕や脚の模様を省略することで格下であることを示している[90]

アームズ
ドングリアームズ
  • 身長:203cm
  • 体重:110kg
  • パンチ力:8.9t
  • キック力:9.2t
  • ジャンプ力:ひと跳び22m
  • 走力:100mを6.5秒
ドングリロックシードを使用して変身するドングリの鎧を装備した基本形態。鎧の色は茶色。眼の色は黄色。
装着時の音声は「ドングリアームズ! ネバーギブアップ!」。
戦闘スペックは初期ライダー中防御力が最も高く、専用アームズウェポン・ドンカチを使用する近接格闘戦を得意とする。
スイカアームズ 大玉モード
ザックが戒斗から預かっていたスイカロックシードを使用して変身するスイカの鎧を装備した巨大重装備形態。鎧の色は緑。複眼の色は赤。
装着時の音声は鎧武・バロンと同様の「スイカアームズ! 大玉・ビッグバン!」。劇中では大玉モード以外は使用していない。
劇中ではヨロイモードになれずに大玉モードのまま身動きが取れなくなったため、ブラーボに転がされたり振り回されたりしてインベスを倒している。
アームズウェポン
ドンカチ
ドングリアームズ専用の槌型アームズウェポン。頭部(打撃部分)はドングリを模しており、殴打した敵の身体の内側にまでダメージを与えることが可能。また振り回すたびにエネルギーが蓄えられ、威力を高める[91]
必殺技
グリドンインパクト
ドライバーのブレードを1回倒すことで「ドングリスカッシュ!」の電子音声と共にドンカチを構えて高速回転し、敵を殴り付ける(回転時にはドングリの幻影が浮かぶ)[注 65]
ブレードを2回倒すことで「ドングリオーレ!」の電子音声と共に高所からドンカチを構えて飛び降り、技名を叫びながら敵に落下の勢いを乗せた一撃を叩き込む。
ブレードを3回倒すことで「ドングリスパーキング!」の電子音声と共にドンカチを振るい、ドングリ型の衝撃波を飛ばす[91]

仮面ライダー黒影

初瀬亮二が変身するアーマードライダー。読みは「くろかげ」。名称は初瀬自身が命名した。所属はチームレイドワイルド。モチーフは鎧武や斬月と同様に「和」の鎧だが、細身のフォルムをしている。スーツの色は黒。

変身する初瀬は戦闘の素質が低いわけではないが、マツボックリロックシードの低いクラスと無鉄砲な攻め立て方が仇となり、他のライダーとの戦闘では連敗が続き戦績は芳しくなかった。第11話でヘルヘイムの森でのゲームの最中、力加減を誤った斬月によってドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

デザインは足軽をイメージしている[90][92]

アームズ
マツボックリアームズ
  • 身長:203cm
  • 体重:102kg
  • パンチ力:6t
  • キック力:10.2t
  • ジャンプ力:ひと跳び26m
  • 走力:100mを6秒
マツボックリロックシードを使用して変身するマツボックリの鎧を装備した基本形態。鎧の色は焦げ茶色。眼の色は黄色。
装着時の音声は「マツボックリアームズ! 一撃インザシャドウ!」。
専用アームズウェポン・影松を使用する、素早い身のこなしを活かした棒術戦や不意打ちを得意とする。
アームズウェポン
影松かげまつ
マツボックリアームズ専用の長槍型アームズウェポン。鍔部分はマツボックリを模している。長く頑丈な柄を備え、複数の敵をなぎ倒すことも可能。
進撃のラストステージではメカ黒影の1体が持っていたこれを光実が奪って生身で使用し、変身した後にメカ黒影の1体を撃破している。
必殺技
影縫い突き[51][93]
ドライバーのブレードを1回倒すことで「マツボックリスカッシュ!」の電子音声と共に高く跳躍し、落下する勢いを乗せてマツボックリ状のエネルギーを纏った影松で敵を突き刺す。
ブレードを3回倒すことで「マツボックリスパーキング!」の電子音声と共に高く跳躍し、回転しながら影松で敵を突き刺す(その際回転した黒影の周りにはマツボックリ状のエネルギーが発生)[93]
黒影トルーパー
  • 身長:203cm
  • 体重:102kg
  • パンチ力:6t
  • キック力:10.2t
  • ジャンプ力:ひと跳び26m
  • 走力:100mを6秒

ユグドラシルコーポレーション所属の調査員が量産型戦極ドライバーマツボックリロックシードを使用して変身するアーマードライダー。

常に集団行動を行い、クラックから侵食したヘルヘイムの植物の根絶による証拠隠滅のほか、戦闘テストや旧世代ライダー討伐といった新世代ライダーのサポートを任務とする。忍者のような隠密活動を行うこともあってか「にん!」という掛け声を発する者もいた。名称は最終話で初めて呼称されたが、『トッキュウジャーVS鎧武』では貴虎から「トルーパー隊」と呼称されている。基本性能は初瀬が変身した黒影と変わらないが、ヘルヘイムの植物処分用の火炎放射器、目くらましの光化学スモッグを噴霧する発煙筒などの特殊装備、ダンデライナーやチューリップホッパーなどの新型ロックビークル、スイカアームズが場面によって支給されている。また、スーツの脇腹の部分に格子状の模様が薄く刻まれている。

個々の戦闘能力は高くなく[注 66]、変身前の紘汰や戒斗にも敗北したことがあったが、貴虎の指揮下の際には彼への信頼から士気が高まり、初級インベス相手なら互角に戦えるようになる。貴虎を排除した凌馬が指揮下となった時は、オーバーロード捕獲を優先する彼の無茶な指揮によってデュムシュとの戦闘で部隊の大部分が半壊してしまい、ユグドラシルタワーがレデュエに占拠された際に凌馬が逃亡したことで、大量のインベスを目の前にマリカを置いて散散りに逃げ出した。

事態が収束した後は悪用を防ぐため、貴虎によってドライバーとロックシードは全て廃棄処分された。コウガネの出現に際しては万一の時のために唯一残された一式で初瀬の末路を知った城乃内が変身するも、邪武とイナゴ怪人に敗北し、ドライバーとロックシードを破壊された。

『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』では、メガヘクスにより複製されたドライバーとロックシードでメカ兵士が変身した「メカ黒影」が登場する。

『鎧武外伝』の『ナックル編』では、ネオバロンの構成員が変身した黒影トルーパーが2人登場し、ザックと城乃内を襲ったが、龍玄によって退けられた。その後もナックルとブラックバロンの一騎打ちにブラックバロンの救援に駆けつけたが、ブラックバロンの攻撃に巻き込まれた後は登場しなかったためその後の動向は不明。

仮面ライダーブラーボ

凰蓮・ピエール・アルフォンゾが変身するアーマードライダー。モチーフはバロンやグリドンと同様に「西洋」の鎧だが刺々しいデザインをしており、兜の左目周辺には傷のような意匠が見られる。スーツの色は黄緑。

凰蓮自身の高い身体能力と格闘技術が相まって複数のライダーを相手に互角以上に渡り合うほどの戦闘能力を発揮するが、エナジーロックシードを使用した鎧武や強力なオーバーロードインベスの登場によって苦戦・敗北を味わっている。第44話でロード・バロンによってドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

小説版では貴虎からユグドラシルEUの残党から回収した戦極ドライバーとドリアンロックシードを与えられ再び変身が可能になった。

当初は商品化予定がない敵キャラクターという位置づけであったため、モヒカン状の頭部や全身のトゲなど前衛的にデザインされた[90][94]

アームズ
ドリアンアームズ
  • 身長:210cm
  • 体重:125kg
  • パンチ力:12.4t
  • キック力:16.7t
  • ジャンプ力:ひと跳び27m
  • 走力:100mを5.9秒
ドリアンロックシードを使用して変身する古代ローマ戦士の鎧を髣髴とさせるドリアンの鎧を装備した基本形態。鎧の色は緑。眼の色は黄色。
装着時の音声は「ドリアンアームズ! ミスターデンジャラス!」。
初期型アーマードライダーの基本形態の中でもトップクラスの戦闘スペックを誇り、専用アームズウェポン・ドリノコを使用する二刀流での近接格闘戦を得意とする。
アームズウェポン
ドリノコ
ドリアンアームズ専用の鋸型アームズウェポン。同時に2本装備する。ドリアンの如く棘が付属している刀身は破壊力に特化しており、本体の重量と合わせて振るうことで凄まじい威力を発揮する。柄の両端を連結させて薙刀状の武器としても使用でき、高速回転させて攻撃を防いだりブーメランのように投げ付けることも可能。また敵に向かって投げ付け、炸裂させてドリアンの棘状の光弾を放つことも可能。
必殺技
ドリアッシェ[51][95]
ドライバーのブレードを1回倒すことで「ドリアンスカッシュ!」の電子音声と共に頭部のトサカから伸びるエネルギーブレードで標的を薙ぎ払う[注 67]
ブレードを2回倒すことで「ドリアンオーレ!」の電子音声と共にドリノコを何度も振るい、ドリアンの実を模した光弾を連続で放つ。また、ドリノコから巨大なドリアン型の光弾を生成して打ち出すパターンも存在する[95]

仮面ライダーナックル

ザックが変身するアーマードライダー。名称はザック自身が命名した。所属はチームバロン。スーツの色や形状は黒影に酷似しているが、兜はグリドンに類似している。

合同イベントでは初戦ながらも観る者達を唸らせる奮闘ぶりを披露し、その後数回のインベスの掃討活動では鎧武や龍玄と肩を並べて戦えるようになっており、徐々に戦闘の腕を上げている。戦闘能力は決して高い方ではないため、敵を深追いしないなど冷静な戦闘行動を行うシーンも見せた。第45話でバロンにドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

『鎧武外伝』の『ナックル編』では、光実からネオ・バロンのアーマードライダーに対抗するために、量産型戦極ドライバーとクルミロックシードを託されたことで再び変身が可能になった。

デザインは垂れ目の仮面ライダーという要望に基づき描かれたが、登場するかどうかは未確定であった[90]

アームズ
クルミアームズ
  • 身長:204cm
  • 体重:107kg
  • パンチ力:8.1t
  • キック力:9t
  • ジャンプ力:ひと跳び26m
  • 走力:100mを5.9秒
クルミロックシードを使用して変身するクルミの鎧を装備した基本形態。鎧の色は山吹色。眼の色は黄色。
装着時の音声は「クルミアームズ! ミスターナックルマン!」。
専用アームズウェポン・クルミボンバーを駆使したボクシングスタイルでの格闘戦を得意とする。
スイカアームズ
バロンから譲り受けたスイカロックシードを使用して変身するスイカの鎧を装備した巨大重装備形態。鎧の色は緑。複眼の色は赤。
装着時の音声は鎧武・バロン・グリドンと同様の「スイカアームズ! 大玉・ビッグバン!」。劇中ではジャイロモードは使用していない。
ヨロイモード時はスイカを模した拳型のエネルギーが発生する[96]
巨体によるパワーとリーチを活かし、クルミアームズと同様にボクシングスタイルでの格闘戦を得意とする。
ジンバーマロンアームズ
戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアにマロンエナジーロックシードを装填する変身する強化形態。詳細はこちらを参照。
アームズウェポン
クルミボンバー[注 68]
クルミアームズ専用の手甲型アームズウェポン。ロックシードのエネルギーをパワーに変換するコアの働きで装着者のパンチ力を大幅に増強する。両拳を覆うように装備されるため、ドライバーの操作は拳で弾くようにして行う。掌側に物を接着させて持つことも可能。
必殺技
キック[96]
ドライバーのブレードを1回倒し、「クルミスカッシュ!」の電子音声と共に発動する。右足にクルミ状のエネルギーを纏い、跳び蹴りを叩き込む。
パンチ[96]
ドライバーのブレードを2回倒し、「クルミオーレ!」[注 69]の電子音声と共に発動する。クルミボンバーにクルミ状のエネルギーを纏いながら跳び掛かり、パンチを叩き込む。
エネルギー弾[96]
ドライバーのブレードを2回あるいは3回倒し、「クルミオーレ!」あるいは「クルミスパーキング!」の電子音声と共に発動する。パンチの動作に合わせ、クルミボンバーからクルミ状のエネルギー弾を打ち出して攻撃する。

仮面ライダー邪武

コウガネが沢芽市の少女を乗っ取って変身するアーマードライダー。読みは「じゃむ」。劇中で名称は登場しなかった。モチーフは「和」の鎧。スーツの色は銀色で、斬月・真や冠と同形状。兜は鎧武などと一部類似しているが、「邪」の形の面が付属している。

最初にロックシードを使用して変身して以降は、手を前方に掲げるなどするだけで変身していた。イナゴの群れやイナゴ怪人を操り敵を追い詰めるが、マルス変身時と比べると不完全な状態。イナゴ怪人との連携で城乃内が変身した黒影トルーパーを圧倒する一方で龍玄に圧倒されたり、加勢に来た鎧武 極アームズに必殺技を片手で止められるなど苦戦する描写も見られた。

アームズ
ダークネスアームズ
  • 身長:209cm
  • 体重:117kg
  • パンチ力:18.5t
  • キック力:19.6t
  • ジャンプ力:ひと跳び22m
  • 走力:100mを6.2秒
黒のリンゴロックシードを使用して変身するリンゴの鎧を装備した基本形態。鎧の色は黒とマゼンタ。眼の色は黄色。
装着時の音声は「ダークネスアームズ! 黄金の果実!」。かつてコウガネが変身したマルスとほぼ同様の音声である。
鎧は黒く染まったリンゴになっており、細部のディテールは冠のものと同じ。無双セイバーと専用アームズウェポン・ダーク大橙丸を使用する二刀流での剣術戦を得意とする。
スーツは劇場版に登場する仮面ライダー冠を改造したもの[82]
アームズウェポン
ダーク大橙丸
ダークネスアームズ専用の片刃剣型アームズウェポン。刀身の色がマゼンタとなっていることを除けば外見は大橙丸と同様。
大橙丸と同様に柄を無双セイバーと接続することでナギナタモードとして使用可能。
必殺技
リンゴ弾[98]
ドライバーのブレードを1回倒すことで「ダークネススカッシュ!」の電子音声と共に毒々しい色合いのリンゴ型のエネルギーを大量に生成し、ダーク大橙丸・ナギナタモードで射出する。
ブレードを2回倒すことで「ダークネスオーレ!」の電子音声と共に巨大なリンゴ型のエネルギー弾を生成し、ダーク大橙丸・ナギナタモードで射出する。スカッシュ時は鎧武の念動力で受け止められた上で消し去られ、オーレ時は鎧武と龍玄のダブルキックで押し返され、自身が浴びることになった。

次世代型ライダー

第12話以降に登場する戦極凌馬が新たに開発したゲネシスドライバーエナジーロックシードを使用して変身するアーマードライダー[注 70]。試作型として市民を無作為に選定した旧世代と異なり、純粋にユグドラシルの勢力として用意され、幹部向けに少数生産されている。

素体となるスーツはこれまでの物と同様にライダーによってテイストが異なるが、全ライダー共通して一部が黒くなっている。アームズは初期型と同様に果実型だが一部が皮を剥いだような色合いをしている。変形後は肩アーマーと胸当てが片側についた左右非対称の形状になおり、胸部にはそれぞれのライダーを示す紋章が刻印されている。そのパワーと装甲の強度は初期型アーマードライダーを大きく上回り、アームズウェポンを装備しない代わりにソニックアローを使用する遠近距離戦を基本の戦闘スタイルとしている。

変身時には「○○エナジーアームズ!」の電子音声が鳴るが、アームズ名の後に続く煽り文句はなく(デュークとバロン、劇場版に登場する黒影・真は例外)、代わりにロックシードごとに異なる音声が鳴る。同じゲネシスコアを使用する鎧武 ジンバーアームズは使用するエナジーロックシードによって異なる特殊能力を発揮しているが、次世代ライダーの場合は使用するロックシードに対応する際立った特殊性は見られない[注 71]。そのため、ロックシード交換によるアームズチェンジは基本的には行わない。

斬月と同様に各次世代型ライダーの名称は劇中では呼称されていないが、斬月・真のみ貴虎が本名を名乗るまで紘汰たちから「白いアーマードライダー」と呼ばれていた。

デザインは複眼が顔からはみ出し気泡状のディテールがある点と、弓を武器とすることから左右非対称のアーマーとなっている点が共通フォーマットである[69][100]。マスクやアーマーのパイプはストローをモチーフとしている[101]。当初は斬月・真以外の商品化予定はなかった[69]

仮面ライダー斬月・真

呉島貴虎が変身するアーマードライダー。読みは「ざんげつ・しん」。モチーフは「和」の鎧。スーツの色は初期型の時と同様に白。斬月の名を冠しているがドライバーとロックシードは別の物を使用しており、兜とスーツも旧世代の物と比べて若干変化しているため、斬月とは別の存在である。

第28話で貴虎がユグドラシルから追放された後、光実が貴虎のドライバーを使用して変身するようになった[注 72]。そのためか貴虎以外がこのゲネシスドライバーで変身した場合、斬月・真の姿に固定される。第43話で凌馬が発動したキルプロセスによってゲネシスドライバーを破壊されて変身不能となった。

『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』ではメカ戦極凌馬が使用していたゲネシスドライバーを貴虎が回収し、光実が所持していたメロンエナジーロックシードによって再び変身可能となった。

アームズ
メロンエナジーアームズ
  • 身長:206cm
  • 体重:109kg
  • パンチ力:14.3t
  • キック力:18.2t
  • ジャンプ力:ひと跳び24m
  • 走力:100mを6.1秒
メロンエナジーロックシードを使用して変身するメロンの鎧を装備した基本形態。鎧の色は基本的にメロンアームズと同様に薄い黄緑で、鎧の一部や眼、ゲネシスドライバーの発光色はオレンジ色。
装着時の音声は「メロンエナジーアームズ!」で、その後に鳴る効果音は和風テイストとロック風テイストを合わせたような旋律。
パワーと防御力がより強化され、ソニックアローによる正確な射撃を織り交ぜた鬼気迫る格闘戦を得意とし、貴虎の戦闘技術が相まって鎧武 カチドキアームズとも互角以上に渡り合うほどの戦闘能力を発揮する。
光実が変身した斬月・真は、戦闘技術が貴虎より低いことに加えて感情的で乱雑な戦い方が目立ち、当初はエナジーロックシードで強化された鎧武やバロンに苦戦していた。後に戦闘経験を積んだことと貴虎を倒して箍が外れたことで、2体を同時に相手にしても互角以上に渡り合うほどの戦闘能力を発揮するようになる。また龍玄の時と同様にロックシードを使用するインベスの召喚も行っていた。
デザインは夕張メロンをモチーフとしている[69]
必殺技
無刃キック[102][89]
『ドライブ&鎧武』で使用。ドライバーのハンドルを1回押し込み、「メロンエナジースカッシュ!」の電子音声と共に発動する。右足にメロンエナジーロックシードのエネルギーを纏い、跳び蹴りを叩き込む。設定上、斬月でも使用可能[89]

仮面ライダーデューク

戦極凌馬が変身するアーマードライダー。五爵の頂点である「公爵(duke)」の名を冠する[103]。モチーフは「西洋」の鎧。スーツの色は水色。

太腿の装甲はバロンたちの物より大型で、。兜も他のライダーに比べて一回り大きく見える形状になっている。変身する凌馬が研究職を本業とするため前線にはあまり登場せず、他の次世代ライダーと比べて変身回数は少ない。

『鎧武外伝』の『仮面ライダーデューク』では、戦極ドライバーとレモンロックシードを使用して変身したプロトタイプが登場。詳細はこちらを参照。

デザインはバロンの上位として王様をモチーフとしており、マスクは王冠や髭のディテールが入れられている[69][101]。当初はマスカットをモチーフとする案も存在した[104]

アームズ
レモンエナジーアームズ
  • 身長:206cm
  • 体重:119kg
  • パンチ力:15.7t
  • キック力:19.5t
  • ジャンプ力:ひと跳び22m
  • 走力:100mを6.4秒
レモンエナジーロックシードを使用して変身するレモンの鎧を装備した基本形態。鎧や眼、ゲネシスドライバーの発光色は黄色。
装着時の音声は「レモンエナジーアームズ!」で、その後になる効果音はエレキ調で同時に「ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト![注 73]」のラップ調の電子音声が流れる。
背部には銀色の(裏面は黄色)マントを装備している。凌馬が自分専用にドライバーを特別チューニングした上で設計したため、次世代型の中でも最高クラスの出力と性能を誇つ。無駄がない的確な動作と搭載された特殊機能を駆使することでオーバーロードインベスに対してさえ優位に立つことが可能。
ドラゴンエナジーアームズ
ドラゴンフルーツエナジーロックシードを使用して変身するドラゴンフルーツの鎧を装備した強化形態。詳細はこちらを参照。
各種特殊機能
システム管理
マスターインテリジェントシステム基幹部を自身に接続することで、自らをホストコンピュータとして運用するための機能。
戦闘データ解析
額のシグナルと複眼を発光させ、視界に捉えた戦況などをリアルタイムで解析する機能。
分身発生
ドライバーのハンドルを1回押し込み、「レモンエナジースカッシュ!」の電子音声と共に発動する。シグナルと複眼を発光させ、ホログラムによる自らの分身体を創りだす機能。分身の直接攻撃はできないが、攻撃までの時間稼ぎに使用可能。
光学迷彩
全身を保護色で覆う機能。

仮面ライダーシグルド

シドが変身するアーマードライダー。名称は北欧神話の伝承に伝わる英雄「シグルド」に由来する。モチーフは和・洋・中のいずれとも異なる「北欧」の鎧[69]。スーツの色は薄い緑。

兜は北欧のヴァイキングを意識した形状をしている[103][69]。四肢には毛皮状のアーマーが備わり、アーマーから放出された熱を電気エネルギーに変換・貯蓄してパワーに特化したスペックを発揮する。第31話でロシュオによってドライバーとロックシードを破壊されて変身不能となった。

デザインは次世代ライダーが4人登場することから、和・洋・中に加え北欧の要素が取り入れられた[69]。チェリーというモチーフは、房の部分をヴァイキングの角に見立てるという発想から選定された[69]

アームズ
チェリーエナジーアームズ
  • 身長:203cm
  • 体重:105kg
  • パンチ力:14t
  • キック力:18.9t
  • ジャンプ力:ひと跳び24m
  • 走力:100mを6.1秒
チェリーエナジーロックシードを使用して変身するサクランボの鎧を装備した基本形態。鎧の眼、ゲネシスドライバーの発光色は赤。
シドが左利きであるため、他のアーマードライダーと異なり装甲が左側に集中している[108]。さらに変身するシドが帽子を愛用しているため、額に手を当てる仕草を頻繁に見せる。
装着時の音声は「チェリーエナジーアームズ!」で、その後に鳴る効果音はレトロゲーム調のメロディ。
手荒な一撃による接近戦で弱らせ、充分にエネルギーを溜めたソニックアローで止めを刺す力押しの戦法を得意とし、シドロックシードの力で無人のスイカアームズを操って襲わせる集団戦も可能。しかし、調子に乗りやすい一面から強化形態へのアームズチェンジを許して形勢逆転されるなど詰めの甘さが目立った[注 74]

仮面ライダーマリカ

湊耀子が変身するアーマードライダーで、TV本編に限れば本作唯一の女性型ライダー。名称はアラビア語で「女王」を意味する「マリカ」に由来する。モチーフは「中華」の鎧。スーツの色はピンク

当初の所属はユグドラシル・コーポレーションだが、凌馬に見限られたことでビートライダーズと行動を共にする。当初のゲネシスドライバーは凌馬が発動したキルプロセスによって破壊され、その後は凌馬の遺品となったドライバーを使用して変身している。

デザインは中華風にアラビアの要素も加わっている[69][109]。頭部の形状はモモの他にモスクもイメージしている[109]

アームズ
ピーチエナジーアームズ
  • 身長:198cm
  • 体重:93kg
  • パンチ力:12.1t
  • キック力:16t
  • ジャンプ力:ひと跳び27m
  • 走力:100mを5.5秒
ピーチエナジーロックシードを使用して変身するモモの鎧を装備した基本形態。鎧の色は白桃を思わせるピンクと白で、眼は肌色。ゲネシスドライバーの発光色はピンク。
装着時の音声は中性的な口調で発声される「ピーチエナジーアームズ!」で、その後になる効果音はアラビアン調のメロディ。
変身する耀子が持つ高い身体能力と格闘技術を活かした、鋭いキックを駆使するアクロバット戦法を得意とする。

仮面ライダーバロン レモンエナジーアームズ

  • 身長:208cm
  • 体重:111kg
  • パンチ力:15.1t
  • キック力:18.3t
  • ジャンプ力:ひと跳び25m
  • 走力:100mを5.9秒

駆紋戒斗がゲネシスドライバーとレモンエナジーロックシードを使用して変身するレモンの鎧を装備した次世代型アーマードライダーでバロンの特殊強化形態[注 75]。鎧や眼、ゲネシスドライバーの発光色は黄色。

装着時の音声はデュークと同様の「レモンエナジーアームズ!」で、その後になる効果音もエレキ調で同時に「ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト![注 73]のラップ調の電子音声が流れる。

外見はデューク レモンエナジーアームズに類似しているが、ドライバー・ロックシード共にデュークに変身する物とは別物。また戦極ドライバーによるバロンと近い性質も持っており、スーツと胸の紋章はバロンの物を継承している。上記の性質から、戦極ドライバーによる変身中にベルトをゲネシスドライバーに交換し、変身解除を経由せずに直接変身も可能[注 76]

ゲネシスドライバーとエナジーロックシードを使用した事で戦闘能力が大幅に上昇し、ソニックアローを逆手持ちで使用する素早さを活かした接近戦を得意とする。第43話で凌馬が発動したキルプロセスによってドライバーを破壊されて変身不能となったが、ゲネシスコアは無事だった為[注 77]『鎧武外伝』の『ナックル編』にてナックル ジンバーマロンアームズへの変身に使用された。

当初バロンのパワーアップは予定されていなかったが、鎧武とのパワーバランスを考慮して急遽設定された[4][8]。また、「バロン人気に伴ってのパワーアップ」とも言われている[110]。そのため正式なデザイン画は存在していない[111]。戒斗が戦極凌馬のゲネシスドライバーを奪ってデュークの色違いに変身するという案も存在した[4]。 スーツのアーマー部はデュークのものを流用し、胸部の紋章を換装している[111]。マスクは特注品で、バロンとデュークの形状が合わないため新規に造形された[110][111]

必殺技
キャバリエンド
ドライバーのハンドルを2回押し込み、「レモンエナジースパーキング!」の電子音声と共に発動する。自身と敵の間に出現するレモンのエフェクトを潜り抜けながら、右脚に果汁を模したレモンエナジーロックシードのエネルギーを纏って跳び蹴りを叩き込む。設定上、戦極ドライバーを用いたバナナアームズなどでも使用可能[112][113])。

ロックビークル

アーマードライダー専用の乗用マシン。通常は掌大のロックシード型・ロックモードで待機しているが、側面の解錠スイッチを操作することでビークルモードに変形・巨大化する。モチーフはで、ナンバーは「L.V.-○○」となる。これらも元はヘルヘイムの果実である。

試作型ロックビークル
  • 全長:2.005m
  • 全幅:0.768m
  • 全高:1.112m
  • シート高:0.875m
  • 重量:158kg
  • 最高時速:245km/h(テストコース内)[注 78]
  • 最高出力:86.3kw(馬力換算:約115馬力)
  • 乗車定員:2名
バイク型ロックビークル。ディメンション・インジケーターと呼ばれるデジタルメーターが装備されており、一定以上の速度を超えるとモチーフとなった植物の花弁状の光を放出しながら車体が回転し、空間の裂け目を通って、ヘルヘイムの森と現実を行き来することが出来る(貴虎はこれらを「時空間転移システム」と呼んでいる)車体の回転を活かして突進技を繰り出すことも可能。第3話にて、鎧武に続き、バロンが誕生した際、シドの計らいにより両者に渡された。第8話では龍玄こと光実がシドを脅す形で入手。第10話ではクリスマスゲームにおいて、森で集めたロックシード全てをシドに渡すことを条件に、シドは試作型ロックビークルを新たに用意し、グリドン、黒影、ブラーボも所持するようになった。シドは離反する際に社内の試作型ロックビークルを全て破壊。それゆえに残された試作型ロックビークルは初期型戦極ドライバーで変身するアーマードライダーたちの物のみとなった。
サクラハリケーン
鎧武[注 79]・黒影・ブラーボが所持するを模した試作型ロックビークル。ロックモードからバイク型のビークルモードに変形する。
桜色の車体、桜の花の形をしたカウル部の制御装置・ブルームプロセッサーが特徴で、空間の裂け目は桜の花弁状の光に包まれると共に生じる。
ローズアタッカー
バロン・龍玄・グリドン・鎧武[注 80]が所持する薔薇を模した試作型ロックビークル。ロックモードからバイク型のビークルモードに変形する。
薔薇の花びら・蔓を髣髴とさせる各パーツが取り付けられた黒い車体、薔薇の形をしたカウル部の制御装置・バドプロセッサーが特徴で、空間の裂け目は薔薇の花弁状の光に包まれると共に生じる。
ダンデライナー
  • 全長:2.46m
  • 全幅:0.42m
  • 全高:0.85m
  • シート高:0.72m
  • 重量:88kg
  • 最高時速:205km/h
  • 最高出力:68.25kw(馬力換算:約91馬力)
  • 乗車定員:1名
ユグドラシルコーポレーションが所持するタンポポを模した新型ロックビークル。基本カラーは灰色。ロックモードから後輪・マインホイールのみが備わったホバーバイク型のビークルモードに変形する。
飛行機能を有し、先端部にはガンバレルユニットが備わっている。サクラハリケーンやローズアタッカーのようにヘルヘイムに行き来できる機能は備わっていないが、それゆえに離反時のシドによる破壊は免れている。
黒影トルーパーたちに支給されている他、戒斗が果実から複数入手し、縄をくくり付けた捕縛トラップとして使用している。鎧武も第23話でDJサガラの譲渡によって入手している。
『鎧武&ウィザード』の『戦極バトルロワイヤル!』ではテレビシリーズに先駆けて登場。戦極時代のご神木に実っていた果実が変化した物を鎧武が入手・使用していた。
デザインモチーフは子供にわかりやすい花としてタンポポが選ばれた[69]。特撮スーパーバイザーの足立亨は合成時に接地面を気にしないことなどから使い勝手がよく多用されたと述べている[19]
チューリップホッパー
  • 全長:0.87m
  • 全幅:1.17m
  • 全高:2.46m
  • 重量:173kg
  • 最高時速:89km/h
  • 最高出力:105.3kw(馬力換算:約143馬力)
  • 乗車定員:1名
ユグドラシルコーポレーションが所持するチューリップを模した新型ロックビークル。ロックモードからバッタの脚部を模した2足歩行型のビークルモードに変形する。
胴体部の機銃・強靭な脚部による蹴りを武器とする。一時的にロックモードに戻って防御を行ったり、その場でクラックを生成して風を生み出し吹き飛ばすことで対象を強制的に別世界へ送ることも可能。ダンデライナー同様にヘルヘイムを行き来する機能は備わっていない。
黒影トルーパーに拠点防衛用として支給されている他、第19話でDJサガラの譲渡によって鎧武も入手している。

設定・用語

沢芽市関連

沢芽市ざわめし
本作品の舞台となる東京とは違う場所に位置する地方都市。第33話及び第34話のオンエア版に登場した地図では中州のような4個の島から構成されていたが、ソフト版では半島のような形状に差し替えられている。
人口は約20万程度。元々は寂れた田舎町だったが、ユグドラシルが街全体を再開発したことで、「医療福祉都市」を銘打った企業城下町と化した。実際の東京に似た高層ビルなどが立ち並び、ユグドラシルタワーが街全体のシンボルとして聳え立っている。晶を含めた市民の大半はユグドラシル傘下の企業に勤務している。
地球上におけるクラックの発生頻度が統計的有意で最も高い、すなわちヘルヘイムの森との接触が世界最多の地域であることがユグドラシルによって確認されている。ユグドラシルが街全体を掌握した理由もこれであり、裏ではプロジェクト・アーク根幹である、ドライバーおよびロックシードの生産・実験拠点として扱われている。よって市全体の通信インフラはマスターインテリジェントシステムによって掌握されているほか、非常時に封鎖・隔離しやすいよう市と本土を繋ぐ出入口が3本の橋のみに限定されている上、クラック発生露見時には最終手段であるスカラー電磁波兵器による消滅が予定されているなど、使い捨ての実験場としての管理体制が整えられている。
本編開始時点ではクラック発生頻度が前年度の12倍にまで激増、侵出したヘルヘイム植物およびインベスによる市民への被害が増加の一途を辿り、市民の間で密かな混乱となっている。やがてユグドラシルタワーがレデュエによって占拠された結果、街全体がオーバーロード率いるインベスの巣窟と化した上、出入口も自衛隊によって封鎖されてしまい市民が閉じ込められる形で隔離されてしまった。ただし、ビートライダーズが市民の避難誘導を行っていることは先に避難した人々によって自衛隊に伝えられており、取り残されていた市民もその大半が第45話で自衛隊に救助された。ヘルヘイムの脅威が去った後は、避難していた市民も戻り活気を取り戻しつつある。
DrupeRsドルーパーズ
阪東が経営しているフルーツパーラー。所在地は千樹町3-14-1[114]
メニューは各種パフェ、フルーツジュース、コーヒー(お替わり自由)、ハーブティー、ドライフルーツなどが確認されている。阪東以外のスタッフは勤務態度の良くない女性・イヨのみが確認されているほか、やがて紘汰と舞も事情を察した阪東の計らいによって勤務(ただし給料は2人で1人分扱い)することになった。
ビートライダーズの溜まり場となっているが、阪東の性格から店内での争い事は禁止されているため、一触即発なビートライダーズの面々にとっての中立地区兼交渉場所として成立している。店内奥にはプライバシーに配慮されたボックス席が設けられており、ビートライダーズ間の情報交換や、シドによるロックシードおよび戦極ドライバー取引の場として機能している。沢芽市のインベスによる占拠後も阪東の意向により閉店はせず、ビートライダーズへの兵站供給の場として機能する。ヘルヘイムの脅威が去った後は避難から戻って来た市民で賑わっており、イヨも再びスタッフとして勤務している。
私立天樹高等学校(しりつてんじゅこうとうがっこう)
光実が通う学校。制服は白のブレザー及びシャツ。校内ホールにはコーポレーションのロゴが散見しているなど、ユグドラシルグループ傘下の高校であることが示唆されている。
学力が高いエリート高である模様で、殺伐とした雰囲気を放つ。光実自身はこの高校を居場所とは思っておらず、ユグドラシル加入後は優先順位として最も後回しにされている。
シャルモン
凰蓮がパティシエ兼経営者を務める洋菓子店。
商品として作られる洋菓子は、値は張るものの県内ランキングトップに数えられるほどの人気がある。職人は凰蓮自らが徹底的に選定しているが、経験よりも美的センスや知性など凰蓮好みの要素で選ばれており、特に星座占い(凰蓮と相性のいい星座のみ)が最も重視[注 81]されている。
ヘルヘイムの脅威が去った3ヵ月後(第46話)には2号店がオープンし、晶も開店祝いの花輪を贈っている。
高司神社たかつかさじんじゃ
舞の実家。ユグドラシルの再開発に伴い、周辺一帯の鎮守の森もろとも潰され、跡地は新興住宅地と化している。
繁殖せず単体で樹齢を重ねていたヘルヘイム植物を、そうとは知らず御神木として信仰しており、神社の夏祭りの際はそれに巫女の舞を奉納する儀式を行っていた。ユグドラシルが神社を潰した理由も御神木確保が主であり、これにより人造クラックが完成している。

ビートライダーズ関連

ビートライダーズ
沢芽市の街中で複数のチームを結成し、ストリートダンスとインベスゲームに興じる若者の総称。チームそれぞれがフリーステージ使用のためのプレイヤーパスを所持し、パスを失うとチームは解散せざるを得なくなる。また、ある意味生産社会からドロップアウトした人間たちでもあるので、社会からの評価は芳しくない。
数の限られたフリーステージの奪い合いなどを理由に、チーム同士が不良集団よろしく衝突、日々勢力図が書き換わる戦国時代の様相を呈しており、彼らのランキング争いが市民の娯楽の1つとなっている。物語開始時点ではユグドラシルの情報統制によって、本分であるダンスパフォーマンスからインベスゲームの勝敗、果ては所持するロックシードの強弱によって力関係が決まる状態となっており、ダンスよりも若者間のステイタスを重要視するチームが大半を占めていた。
インベス侵出による市民への被害増加に伴い、いち早くチーム鎧武による自警団的活動が行われるも、インベスを用いてゲームを行っていたビートライダーズに疑いの目が向けられる。その状況から実際にインベスを操って犯罪を行う者も出現し、市民からは非難の対象となった。事態を重く見たチーム鎧武を中心とした運動によって、全ビートライダーズによる合同ダンスイベント開催を合図に、全ビートライダーズの抗争及びインベスゲームの終了が宣言される。これによりランキング争いを第一としていた者達の脱退と引き替えに、チームの垣根を越えて本来のダンスチームとしての在り方を取り戻した。
抗争終了後はダンスパフォーマンスと並行して、ナックルを中心としたアーマードライダー達による、インベス駆除による自警団的活動も活発化する。それゆえにヘルヘイムによる侵略も紘汰から知ることとなり、市民に事態の公表を図るも、ユグドラシルと内通する光実の妨害によって果たせなかった。やがて沢芽市がレデュエ率いるインベスに占拠後封鎖された際は、アーマードライダー装着者を中心として隔離された市民の避難のために奔走することとなる。
メインライターの虚淵玄は、ビートライダーズを大人の支配に抗う子供たちと想定していたが、関係者から反体制的な子供を描くことは禁止されたため市から公認のパスを得ている趣味人にせざるを得なかったと述べている[30]
チーム鎧武
千鳥格子模様と空色を基調としたパーカーをメインにしたストリート系ファッションに身を包んだダンスチーム。
ロゴマークは円形の「鎧武」の文字と日本刀。リーダーは角井裕也であったが、失踪に伴い舞が事実上のまとめ役となる。ダンスのジャンルはヒップホップ。市内某所にある2階建ての煉瓦倉庫風の建物内にあるガレージをたまり場としている。ビートライダーズの本分であるダンスについて一定の評価をし、レプリカのファッションを持つファンがいる。度重なるチームバロンとの戦いの連敗や裕也の失踪といった事態が相次ぎ、衰退の一途を辿っていたが、アーマードライダー鎧武と龍玄の活躍で勢力を取り戻していき、最終的にランキング1位まで上り詰めた。
ビートライダーズの中で、ヘルヘイムから迷い込んだインベスの危険性をいち早く認識、ダンスの傍ら鎧武や龍玄を中心としたインベスの駆除も、チームを挙げて精力的に実施する。ビートライダーズの名誉回復の為、インベスゲームやランキング争いの終焉にも中心的な役割を果たした。たまり場のガレージは沢芽市がインベスに占拠された際には、アーマードライダーたちの拠点としても用いられた。
チームバロン
赤いアンセクトカラーの黒いコートやジャケットを身に着けたダンスチーム。
リーダーは駆紋戒斗だったが、脱退に伴いザックが新リーダーとなった。ダンスのジャンルはジャズダンス。ロゴマークは西洋の男爵のようなシルクハットとマントで、中央の盾に「TEAM BARON」「SINCE 2011」と描かれている。イメージカラーは赤。市内某所にあるガラス張りのビル内の白いカーディーラーのようなたまり場を持つ。インベスゲームを利用して勢力を拡大しているが、戒斗の目の届かない箇所で一部のメンバーが不正を働かせていた。後にアーマードライダーの能力を得た戒斗がヘルヘイムの森で上位ランクの錠前を入手する手段を得たため、他の弱小チームを買収し、その中から優秀なダンサーをチームのバックダンサーとして引き抜くことで力の統一を図っていたが、第6話にてレイドワイルドとインヴィットが離反・脱退したことにより空中分解。その後もバロンがブラーボに敗退したことで4位に下落した。合同ダンスイベント開催に際して、戒斗の脱退とザックの新リーダー就任によって、それまでライバル関係であったチーム鎧武と和解。以降はナックルを中心として、チーム鎧武と協力したインベスの駆除にも精力的に協力している。
『鎧武外伝』の『ナックル編』において、チーム名の由来が「貴族のように誇り高く生きる」という戒斗の信念から来るものであると同時に、「貴族としては最下級の位から天下を取る」という目標が込められていることが明らかになった。
チームレイドワイルド
黒い革ジャンやベストを着用したダンスチーム。
リーダーは初瀬亮司。ダンスのジャンルはオタ芸。ロゴマークは「RAID WILD」の英字の上に交差する矢印と爪痕。イメージカラーは黒。チーム鎧武と同様にチームバロンの煽りを受けており、初瀬が戒斗との交渉に城乃内に乗せられる形で呑んだことでチームバロンの傘下に入るが、後に城乃内の提案によって離反する。初瀬が戦極ドライバーを破壊されたことで戦力を大きく失ってしまった。そのことからメンバーは初瀬を見限ってしまうも、初瀬を心配してか連絡を取ろうとするが、連絡はつかず、初瀬はインベス化した末に葬られてしまった。初瀬の死を知らぬまま合同ダンスイベントに参加し、抗争終了後もチーム鎧武らと協力している。
チームインヴィット
メンバーたちが眼鏡をかけ、ピンクのバンダナを巻いているダンスチーム。
リーダーは城乃内秀保で、他メンバーは全員女性。女性メンバーは冬場には紫色のジャケットを羽織っている。ダンスのジャンルはパラパラ。ロゴは「INVITTO Ultimate Dancing Team」という英字のみのもの。城乃内がリーダーを務めているだけに、他のチームの抗争の漁夫の利を狙うなど、狡猾な戦略を主とする。ロックシードをいくらでも与えるという戒斗の提案に乗り、レイドワイルドと共にバロンの傘下に入るが、戒斗の傲慢さに我慢ならず離反した。城乃内が凰蓮の手下になってからは、リーダーが不在の状態になっている模様で、チーム鎧武のメンバーと仲良くダンスしている様子もみられる。
明確な設定にはなっていないが、城乃内役の松田凌や監督の貴行はインヴィットのメンバーは裕福な城乃内に金銭目当てで近づいていると想定している[115]
チームRED HOT
赤いシャツやジャケットを着用したダンスチーム。
メンバーは少なくとも4名でリーダーは曽野村。ロゴマークは「REDHOT DANCE&PERFORMANCE」の英字が書かれた悪魔の顔を模したもの。レイドワイルドらの影響を受けるかたちで一時期チームバロンの傘下に入っていたが、黒影らが離反するのを見て後を追うように脱退した。ただ目立ちたいがためにステージに立っていた不良チームで、ビートライダーズが市民から非難の的となってからは騒ぎに乗じて、リミッターカットにより実体化させたインベスで強盗を行っていた。シドから「鎧武の戦極ドライバーを手に入れたら、上級のロックシードを与える」という取引を持ちかけられ、話し合いに来た紘汰の懐柔が無理と知るとライオンインベスをけしかけるが[注 82]、ロックシードの故障で制御できなくなり、逆に襲われた末に鎧武に助けられる。その後の顛末は不明だが、合同ダンスイベントには不参加だった。
チーム蒼天
和服や紫と黒のスポーツウェア[注 83]に身を包んだダンスチーム。メンバーは5人。ロゴマークは「蒼天」の2文字を包む白雲のイラストと「DANCE TEAM SOUTEN」の英字。ダンスのジャンルは日本刀のレプリカを用いた剣舞。『鎧武&ウィザード』にて初登場した。
アーマードライダーが属していないものの、順位は上位を維持していることが多い。
チームPOP UP
白一色の衣装とブーツに身を包んだダンスチーム。メンバーは7人で女性のみ。ロゴマークは複数の星が付いた「POP UP」の英字。ダンスを披露する際には、ステッキを用いる。『鎧武&ウィザード』にて初登場した。
チームBOOST
緑のつなぎとイラストが描かれたシャツを着用したチーム。メンバーは6人。ロゴマークは縦に描かれた「B∞ST」の英字を包む爆風。順位は9位にいることが多いが、主婦層に人気と言われている[116]
チームSpingere
ロゴマークは「Spingere Hyper dancer’s group」という英字のみのもの。順位は8位にいることが多く、合同ダンスイベントには不参加[116]
チーム魍魎
ロゴマークは蝋燭と幽霊のイメージを合わせたような「TEAM 魍魎」の2文字。順位は万年最下位で、合同ダンスイベントにも不参加だった[116]
RED HOT、蒼天、POP UPの3チームもレイドワイルドやインヴィットと同様にバロンの傘下に入っていたが、レイドワイルド・インヴィットの離反の煽りを受け少なくともRED HOTが傘下から抜けている。
インベスゲーム
沢芽市内で娯楽として流行している、ビートライダーズのランクを決するバトルゲーム。
ロックシードによってインベスを召喚・操作し、専用の戦闘フィールド内で戦わせて勝敗を決する。その本質はユグドラシルによって、アーマードライダー戦闘テストの場を作る布石兼、インベス流出増加の際被害に遭う市民の疑いを引きつける目的により、情報操作で流行するよう仕組まれたものである。
インベスが戦闘不能(ロックシードを手から放し暴走した場合も含む)になるか、インベスの召喚を先に解除すると負けになるが、それ以外のあまり細かいルールは制定されておらず「何でもいいから(ばれないように相手のインベスを暴走させてでも)勝てばOK」の傾向があり、複数召喚による物量作戦や下級インベスを上級インベスで蹂躙するようなやり方で勝っても特に問題視はされない。
元々ビートライダーズ間では、チーム同士のダンスステージ取り合いとしてたびたび暴力的な衝突を起こしており、それに替わる形でDJサガラやシドを中心としたプロパガンダによって流行することとなった。しかし物語開始当初では、既にインベスゲームの勝敗そのものおよび、所有ロックシードの数及びランクによってチームの優劣が決まる、手段が目的化する逆転現象に至っていた。
第1話にてシドにより戦極ドライバーの流通が開始され、アーマードライダーが登場して以降はアーマードライダーによるインベスへの直接攻撃も行われるようになり、やがてユグドラシルの計画通りアーマードライダー同士のバトルゲームへと発展する。後にインベスによる襲撃増加後は、やはりユグドラシルの思い通りビートライダーズに疑惑が向けられる形となったが、やがて事態を重く見たチーム鎧武を中心とした働きかけによってビートライダーズ間の抗争終了が宣言され、インベスゲームも終結した。
ビートライダーズホットライン
沢芽市で配信される、DJサガラがMCを務める海賊Webラジオ番組。
各所で発生するインベスやアーマードライダーバトルゲームの勝敗結果を伝達し、リスナーの投票によってチームの支持率を変動させ発表している。
インベス侵出増加後はこちらも非難の的となり、ビートライダーズの批判のコメントが多く寄せられていた。ビートライダーズの活動休止と共に配信されなくなった。
フリーステージ
ビートライダーズがダンス発表及びバトルゲームを行う舞台。沢芽市内の東西南北各所に存在し、ビートライダーズはここに設置されているスピーカーにプレイヤーパスをセットして音楽を流し、壁にチームのイメージポスターを数枚貼り付けてダンスを披露する。ビートライダーズはここを奪い合いチーム間抗争を続けていた。

ユグドラシル・コーポレーション関連

ユグドラシル・コーポレーション
沢芽市を再開発した多国籍総合医薬品メーカー。ロゴマークは緑地の「ユグドラシル」の綴りに、中央の「A」の部分が巨大な樹木となっているもので、沢芽市各所にはこのロゴマークが散見される。
「沢芽市医療福祉都市化」を名目に、日本支部としてユグドラシルタワーを建設、わずか数年という迅速さで大規模な再開発を行うと共に、傘下の企業をいくつも展開して雇用・医療・教育などあらゆる方面からのバックアップを行い、発展と好景気をもたらしている。しかしあまりに迅速かつ強引な再開発ゆえ、舞や戒斗の両親のように生活の場を奪われたとして、反発を抱く市民も少なくない。
その実態はヘルヘイムの森研究機関であり、多国籍企業という形態はあくまで組織が巨大化したがゆえのカモフラージュに過ぎない。ヘルヘイム研究の末に地球へのヘルヘイム侵略を知り、与野党含めた日本政府や行政と協力関係を結んだ上で、人類救済・削減計画『プロジェクト・アーク』を極秘裏に立案・遂行に移している。沢芽市を掌握したのも、クラック発生頻度最多地域であったがゆえに、貴虎率いる研究部門を日本支部として派遣し、プロジェクト・アークの要たる研究・実験場として利用するためであった。
沢芽市では市長を除いた市民に対してその全てを秘匿したまま、クラック及びヘルヘイム侵略の隠蔽工作、およびビートライダーズを主に被験体としたロックシードと戦極ドライバーの人体実験を遂行している。しかし紘汰をはじめとしたビートライダーズの抵抗に手間取ると共に、知恵の実の存在に気付き手に入れようと狙う凌馬一派のクーデターによって、リーダーであった貴虎が放逐されたことをきっかけに、日本支部には亀裂が走る。やがてレデュエの手でユグドラシルタワーが占拠され、暫定責任者となった凌馬も1人逃亡したことで日本支部は崩壊。さらにその後ユグドラシルに見切りを付けた凌馬がプロジェクト・アークの全容を全世界に公表したことで、世間からは正真正銘のテロリスト勢力と認定されるに至り、世界中の政治・経済に大混乱をもたらしながら組織としては完全に機能停止、瓦解することとなった。
名前の由来は、北欧神話に登場する9つの世界全てを構成する支柱とされている巨大樹「ユグドラシル」。
メインライターの虚淵玄は、会社や組織が視聴者である子供たちの恐怖の対象になるであろうという考えからユグドラシル・コーポレーションを設定した[117]。単なる悪役ではなく被害者としての側面も意識されており、虚淵は東日本大震災における東京電力を例えに挙げている[117]
ユグドラシルタワー
ユグドラシル・コーポレーションが沢芽市に建設した日本支社。所在地は天聳町1-1-1[118]
広葉樹を象った外観をした、他の建造物の追従を許さないほどの超高層タワー。敷地は戒斗の父が運営していた駆紋工業所があった土地を買収したもの。
単なる事務仕事のみならず、最上階の人造クラックを筆頭に、研究施設や数多く設置された各種兵器(下記)など、プロジェクト・アーク遂行及び沢芽市管理・事後処理のためにあらゆる設備を整えた秘密基地の様相を呈している。
レデュエが人造クラックからヘルヘイム植物とインベスを大量に侵出させた結果、タワー全体がヘルヘイム植物に覆い尽くされた末に、地球征服を狙うレデュエと光実の居城として占拠されてしまった。ヘルヘイムの脅威が去った3か月後では、解体工事が行われている。
人造クラック
タワー最上階の赤い研究室・クラックルーム[118]に設置された、高司神社から押収した御神木への干渉により発生する巨大なクラック。
同室内に設置された機器によって常時維持されており、両サイドにはインベスのタワー侵入防止用に電磁波発生装置が設置されている。
ユグドラシルが初めて人工的な生成に成功したクラックであり、ロックシードおよびビークルの限定クラック生成といった技術面、およびユグドラシル調査隊が地球とヘルヘイムを行き来する出入口といった調査面の双方において、多大な恩恵をもたらしている。
貴虎追放後のシドの裏切りによって制御装置が破壊された結果、御神木のみを残してクラックは消滅するも、その後レデュエによるヘルヘイムの森からの干渉によって再発生、大量のヘルヘイム植物やインベスを侵出させる侵入口と化した。
ベースキャンプ
タワー側の人造クラックに繋がるヘルヘイムの森側の巨大クラックが存在する地点に置かれた、ユグドラシルの研究拠点。ヘルヘイムの森の中に置かれているため、インベスの襲撃を受けたり、ライダーたちの戦場となったことも少なくない。レデュエはテントだけが残る跡地となったこの場所から、人造クラックを再生成した。
ビーム兵器
タワー上部に無数に備わった外敵撃退用の兵器。主に侵入してきたインベス及びスカラー電磁波兵器破壊を狙う敵対勢力に対する対空防御兵装として使用される。
空間偽装装置
タワー周辺が外部の者の目に触れては不都合な状況(主にタワー上部での空戦時)となった際に起動させる装置。タワー周辺に3D立体映像を展開し、周囲から問題の状況が見えないようにする。
テストルーム
3D立体映像を室内全体に投影し、さまざまな空間を再現できる特別ルーム。第12話で、斬月・真と黒影トルーパーの戦闘テストに使用された。
スカラー電磁波兵器
タワー上部を囲うように回転浮遊している巨大リングに4機設置されている電磁波兵器。貴虎は「スカラー兵器」・凌馬は「スカラーシステム」とそれぞれ呼称している。沢芽市を丸ごと焼き尽くすほどの威力を持つが、侵入してきた鎧武カチドキアームズに全機破壊された。
マスターインテリジェントシステム
沢芽市内の全通信インフラを市民から隔離し、ユグドラシルタワーに集約して通信情報網を完全掌握するシステム。
システム基幹部をアーマードライダーに接続することで、接続されたライダーそのものをホストコンピュータとして運用し柔軟な指揮を執ることが可能となる。デェムシュの沢芽市侵入に伴い、市内の被害の情報規制及びデェムシュ捕獲作戦の指揮を行うため、デュークをホストとする形で起動されるも捕獲に失敗、その後レデュエのタワー占拠によりデュークが逃亡したため、市内通信網の完全不通が続くのみとなってしまった。
脱出用ロケット
緊急避難の際に使用する小型ロケット。タワー上部から発射される。レデュエによるユグドラシルタワー占拠に伴い、デュークはこれを用いて沢芽市から逃亡した。
地下トンネル
凌馬が極秘に造らせたタワーへの隠し通路で、出入り口は沢芽市郊外に存在する。通路の途中には侵入者排除システムとして、自動操縦されるチューリップホッパーとスイカアームズが複数配備されており、システムの解除は内側からでないと困難だという。
ロックシード
果実や種子のエネルギーを秘めた南京錠型のアイテム。
主にヘルヘイムの森に棲息する果実が、人間にも取り扱えるよう加工されたもの。本編では一部の例外を除き、ユグドラシルが加工・生産すると共に、同社から派遣された錠前ディーラーの手で市内に流通している。さまざまな種類及び、種類に応じたDからAのクラスが存在しており、高いクラスのロックシードほど大きなエネルギーを秘めているが、そのぶん錠前ディーラーによって価格が高額に設定されている。本編開始時点では加工技術の進歩により、戦極ドライバー装着者が果実を採取するだけで自動的かつ一瞬のうちに変化させることが可能[注 84]となっているが、少なくともドライバーによる変化では果実がどのロックシードになるかは採取してみないとわからない。
外観および機構として、本体部・シーリングボディに、種類問わず形状・機構が同一の掛け金・スライドシャックルと、ロックシードの種類によって外観・形状の異なる果実を模した前面パネル・キャストパッドおよび側面の開錠スイッチ・アンロックリリーサーによって構成されている。キャストパッドにはアルファベットと数字で「L.S.-○○」(Lock Seed-○○)と種類毎に固有の識別番号が刻印されているほか、パッドの内側にはシードインジケーターというパネルが表示され、基部側にモデルの果実の断面を再現した模様が、カバー側に対応するアームズウェポンのイラストが表示されている。アンロックリリーサーの操作によりロックシードを解錠することで、名称の電子音声と共に果実のエネルギーが解放され周囲の時空間に作用、限定クラックを生成した後下記の機能を発揮する。
ロックシード単体では、生成した線状の限定クラックからインベスを立体映像のような半実体化状態で召喚・操作することが主な機能である。使用するロックシードのクラスが高いほど強力な個体を召喚可能。さらにアーマードライダーやインベスのみ入ることが可能なバトルフィールドを発生させる機能もあり、これにより周囲に被害が及ばない形でインベスを闘い合わせる競技がインベスゲームである。尚、インベスゲームなどロックシードを用いた戦いで勝敗が決まると、敗者のロックシードは自動的に勝者の手元へ飛んで行ってしまうという機能があり、これにより機能するアンティルールによって勝利するたびに強いロックシードが集まるという図式となっている。
アーマードライダーの場合はドライバーと併用することで、ロックシードの全機能を解放できる。ロックシードを解錠後ドライバーに装着・固定することで、ロックシードのエネルギーが養分として装着者に供給されることで無害な食糧代わりとなる他、ドライバー操作によりキャストパッドを開くことで円状の限定クラックが展開、そこから果実にちなんだアームズ(鎧)とアームズウェポン(武器)の力が解放され、ドライバー装着者をアーマードライダーへと変身させる。
ロックシードのリミッターを解除することで、インベスを実体化した状態で操ることも可能となるが、クラスAのロックシードによる実体化は危険であり、一定時間を過ぎると、ロックシードが破損し、インベスは暴走してしまう。
ロックビークル
詳細は上記を参照。解錠することでヘルヘイムの森への突入マシンに変形するロックシードの一種。花をモチーフとしており、識別番号は「L.V.-○○」(Lock Vehicle-○○)。
エナジーロックシード
ゲネシスドライバー専用の新型ロックシード。
ロックシードより堅牢な本体部・シーリングドラムと掛け金・リファインシャックルが水色のクリアパーツとなっている外観が特徴。識別番号は「E.L.S.-○○」(Energy Lock Seed-○○)。以前のロックシードを上回るエネルギー効率を誇り、階級としてはSクラスが設定されている。しかしゲネシスコアにしか対応しておらず、戦極ドライバー単体では機能しない。ゆえにロックシードと異なりユグドラシル幹部向けに生産されている[注 85]
側面のアンロックリリーサーによる解錠後ゲネシスコアに装着・固定。そしてゲネシスドライバーのシーボルコンプレッサーを押し込むことでエナジーロックシードのカバー・キャストパッドが等分割に展開し[注 86]、エナジーロックシードの力を表示するパネル・シードインジケーターが露になることで果実にちなんだアームズ(鎧)の力が開放される。解錠の際、「○○エナジー」の電子音声と共に効果音が流れる[注 87]
カチドキロックシード
DJサガラがドルーパーズにあった果物(オレンジ)から精製したロックシード。
識別番号は「K.L.S.-01」(Kachidoki Lock Seed-01)。本体部・ロックトランクが橙色のクリアパーツ、掛け金・ロックバウが黒のクリアパーツとなっているのが特徴。DJサガラが作り出したため凌馬ですらその存在を知らなかった。カチドキロックシードの側面にある鍵穴・ロックスリットは、極ロックシードを差し込むためのもの。
シードインジケーターはカチドキアームズ時には従来のロックシードと同様に、オレンジ(カチドキ)の断面(基部側)と火縄大橙DJ銃(カバー側)が、極アームズ時にはオレンジ・パイン・イチゴ・スイカ・夕張メロン・レモン・ピーチ・チェリーの断面(基部側)と左側を向くカチドキアームズの顔(カバー側)が表示されている。
極ロックシード
ロシュオが知恵の実の一部から生成した鍵状のロックシード。
識別番号は「L.S.-∞(無限大)」。ロックバウが黒のクリアパーツ、ロックトランクが黒のクリアパーツと金色、前面部のパネル・ロックパルプにはオレンジ・イチゴ・パイン・スイカ・バナナ・ブドウ・メロンが描かれている。使用時には「フルーツバスケット」の電子音声と共に鍵部・ロックルートがせり出し、カチドキロックシードに差し込み回すことで極アームズに変身する。
シードインジケーターにはオレンジ(カチドキ)・バナナ・ブドウ・マンゴー・キウイ・ドングリ・マツボックリ・クルミ・ドリアンの断面(基部側)と、右側を向く極アームズの顔(カバー側)が表示されている。
シドロックシード
シドが物語当初から所持している「S」のマークが描かれたロックシード。形状は通常のロックシードに似ているが、キャストパッドが機械的なデザインで、電子音声はエナジーロックシードのもの。シドには切り札と呼ばれており、ソニックアローに装着すると、射抜いたスイカロックシードからスイカアームズを召喚し操ることが可能な光矢を「コネクティング」の電子音声と共に放つ(複数の同時起動・操縦も可能)。
ヨモツヘグリロックシード
凌馬が開発していた試作型ロックシード。
識別番号は「L.S.-YOMI(黄泉)」。形状はブドウロックシードに似ているが、キャストパッドは黄泉の炎を模した刻印の刻まれたえんじ色、シーリングボディが黄金になっており、シードインジケーターのカバー側断面にはブドウ龍砲・キウイ撃輪の双方が表示されている。
装着者の生命力を吸収し、直接エネルギーに変換するという機構であり、変身者に絶大なパワーをもたらすことと引き替えに生命の危険があることから封印されていたが、凌馬の計略によって拠り所を失った光実に渡された。
ロックシード一覧
識別番号 名称 クラス アームズウェポン 主な使用者 備考
L.S.-07 オレンジ A 大橙丸 1-1鎧武 基本形態として使用される。ジンバーアームズへの変身にも使用される。
L.S.-05 パイン A パインアイアン 1-2鎧武 堅牢な敵に対し使用される。
L.S.-06 イチゴ A イチゴクナイ 1-3鎧武 素早い又は飛行している敵に対し使用される。
L.S.-10 スイカ A スイカ双刃刀
名称不明
1-4鎧武
バロン[注 88]
強力だが一度使用するとしばらく使えなくなる。
L.S.-08 バナナ A バナスピアー 2-1バロン[注 89]
ブラックバロン
基本形態として使用される。
L.S.-11 マンゴー A マンゴパニッシャー 2-2バロン 堅牢な敵に対し使用される。
L.S.-09 ブドウ A ブドウ龍砲 3-1龍玄 基本形態として使用される。
L.S.-13 キウイ A キウイ撃輪 3-2龍玄 接近戦用に使用される。
L.S.-04 メロン A メロンディフェンダー 4-1斬月 基本形態として使用される。
L.S.-01 マツボックリ C+なし(並べ替えに必要なので消さないでください) 影松 6-1黒影 基本形態として使用される。
L.S.-03 ドングリ B ドンカチ 5グリドン 基本形態として使用される。
L.S.-12 ドリアン A ドリノコ 7ブラーボ 基本形態として使用される。
L.S.-02 クルミ C+ クルミボンバー 9ナックル 基本形態として使用される。
L.S.-00 ヒマワリ D - 9- 変身には使用されない、食糧・インベス召喚専用ロックシード。
L.S.-99 レモン A レイピア 9デューク 基本形態として使用される[注 90]
E.L.S.-01 レモンエナジー 0S - 4-2-2デューク
鎧武
バロン
基本形態として使用される。
ジンバーレモン(高いパワーを持つ基本ジンバーアームズ)への変身に使用される。
強化形態として使用される。
E.L.S.-HEX ドラゴンフルーツエナジー 0S - 4-2-2デューク

龍玄[注 91]

強化形態として使用される。

ジンバードラゴンフルーツへの変身に使用される[注 91]

E.L.S.-02 チェリーエナジー 0S - 4-2-4-1シグルド
鎧武
基本形態として使用される。
ジンバーチェリー(高速移動が可能なジンバーアームズ)への変身に使用される。
E.L.S.-03 ピーチエナジー 0S - 4-2-3マリカ
鎧武
基本形態として使用される。
ジンバーピーチ(遠くの音や光景が感じ取れるジンバーアームズ)への変身に使用される。
E.L.S.-04 メロンエナジー 0S - 4-2-1斬月・真

斬月[注 91]

基本形態として使用される。

ジンバーメロンへの変身に使用される。

E.L.S.-05 マツボックリエナジー 0S 影松・真 4-2-1黒影・真 基本形態として使用される。
E.L.S.-06 マロンエナジー 0S イガグリボンバー(仮称) 4-2-1ナックル ジンバーマロンへの変身に使用される。
E.L.S.-PROTO ドラゴンフルーツエナジー 0S - 4-2-2タイラント 基本形態として使用される。
K.L.S.-01 カチドキ Z- 火縄大橙DJ銃 1-5鎧武 DJサガラが生成した特別なロックシード。超強化形態として使用。極アームズへの変身にも使用される。
L.S.-∞ Z- [注 92] 1-6鎧武 知恵の実の一部から生成された特別なロックシード。最強形態への変身に使用。
S シド Z- - 4-2-4-2シグルド 単体では作用しない特殊なロックシード。
L.S.-YOMI ヨモツヘグリ Z- ブドウ龍砲
キウイ撃輪[注 93]
4-2-4-2龍玄・黄泉 危険過ぎるゆえ封印されていた試作型ロックシード。最強形態への変身に使用。
L.S.-DARK 黒のリンゴ Z- ダーク大橙丸 4-2-4-2邪武 基本形態として使用される。
L.S.-GOLD 金のリンゴ Z- ソードブリンガー&アップルリフレクター 4-2-4-2マルス 基本形態として使用される。
L.S.-SILVER 銀のリンゴ Z- 蒼銀杖 4-2-4-2 基本形態として使用される。
L.S.-TABOO 禁断のリンゴ Z- ソードブリンガー&アップルリフレクター 4-2-4-2イドゥン
バロン
基本形態として使用される。
強化形態として使用される。
PROTO-10 ウォーターメロン Z- ウォーターメロンガトリング 4-2-4-2斬月 派生形態として使用される。
L.S.-MESSIAH ザクロ Z- セイヴァーアロー 4-2-4-2セイヴァー 基本形態として使用される。
L.S.-07 ブラッドオレンジ A 大橙丸 1-1武神鎧武
セイヴァー
基本形態として使用される。
ザクロと併用して基本形態として使用される。
L.V.-01 サクラハリケーン Z- - 1-9鎧武[注 94] ヘルヘイムの森への移動が可能なバイク型ロックビークル。
L.V.-02 ローズアタッカー Z- - 2-3バロン[注 95] ヘルヘイムの森への移動が可能なバイク型ロックビークル。
L.V.-03 ダンデライナー Z- - 6-2黒影トルーパー[注 96] 飛行機能を有する新型ロックビークル。
L.V.-04 チューリップホッパー Z- - 6-3黒影トルーパー[注 97] 擬態能力を有する新型ロックビークル。

この他、凰蓮の偽ドングリロックシード[注 98]も存在する。

プロジェクト・アーク
ユグドラシルが進めている最終目的。10年後に訪れるであろうヘルヘイムの完全侵食に備え、戦極凌馬が開発に着手したドライバーを人類に配布することで、彼らがヘルヘイムの環境下でも生存できるように処置する救済計画。
しかし、アークの名を冠するようにその実態は未来に生きる人類を絞るための選別(戦極によれば、彼の技術を以てしても10年間でのドライバーの製造数は地球上のレアメタルの総数からして最大10億が限界)で、同時に未来のインベスに変貌する可能性のある残り約60億の人間を意図的に抹殺するという非人道的な意思も含まれている。後に、凌馬によってプロジェクトが公表され、協力関係を結んでいた政府や行政職員は謝罪・辞職に追い込まれた。

ヘルヘイムの森関連

ヘルヘイムの森
本作品に登場する異世界。
極彩色の摩訶不思議な形をした独自の植物が自生し、この植物の種子散布者である怪生物・インベスが主に棲息している。クラックを通じて地球と不定期に繋がっており[注 99]、ヘルヘイム植物およびインベスの流出が増加の一途を辿っている。
ヘルヘイムの森は、数々の並行世界と接触し、植物及びインベスといった侵略的外来種の流出によって新たなヘルヘイムを生み出す「侵略」(詳細は下記、ヘルヘイム果実の項目を参照)と、1つの世界を蝕む毎に神の力に至る「禁断の果実 /知恵の実 / 黄金の果実」を1つずつ発生させ、闘争の果てに黄金の果実を掴み取ったただ1人の王の手で世界を次のステージへと導く「変革」の2つの役割を持つ。1つの世界とクラックで繋がった後は、侵略から変革を経て新世界を到来させ、役目を終えた後はまた別の世界に繋がり役割を果たす、といったプロセスを繰り返している。
本編で地球と繋がるヘルヘイムの森の実態もまた、地球以前にヘルヘイムの侵出の末に新たなヘルヘイムと化した、「フェムシンム」(オーバーロードインベス)が支配していた並行世界である。ユグドラシルはこのヘルヘイムの調査によりフェムシンムの痕跡を発見し、世界のヘルヘイム化の経緯を知るとともに、地球もあと10年程度でヘルヘイム化してしまうことを導き出した。
森そのものが、「滅び」を手段として種族の「進化」と世界の「変革」を促すという確立した意思を持つ。森そのものの意思は侵出した世界によって異なる姿の幻を蔦によって形作り、黄金の果実に至る候補者として運命を選び取った者達を中心に接触を図り、地球において森の意思として紘汰達の前で顕現している姿がDJサガラである。なお森の意思が直接選ぶのは厳密には王そのものではなく、相応しい男に黄金の果実を託す役割を持つ女性・始まりの女であり、森自体はあくまで誰が世界を変革されるのを見届けることしかしない。過去フェムシンムからはロシュオの妻=フェムシンム王妃が、現在の地球人類からは舞がロシュオによって始まりの女に選ばれた。
メインライターの虚淵玄は、第1作『仮面ライダー』の設定と同様にベルトの力を敵と表裏一体の存在として描写しようという観点と、視聴者である子供たちが当時最も恐怖を感じたのは東日本大震災であろうという観点から、植物の繁殖力と自然災害の象徴としてヘルヘイムの森を設定した[119]
ヘルヘイムの果実
ヘルヘイムの森に自生する果実。
極彩色かつ不気味な外観の果皮に、薄桃色・ゼリー状の果肉が包まれており、は∩字型をしている。種子はこの果実を唯一の食糧とするインベスによって散布され、インベスがクラックを通じ異世界に侵入することで時空を超えて生息域を広げることが可能となっている。
気候はおろか時空の差異すらも克服し、あらゆる環境下で生育する人智を越えた圧倒的な繁殖力を備えており、土壌を単独で支配して土着の草木を死滅させ、生態系を根こそぎ塗り替えてしまう。さらにインベスが人間を傷つけることでヘルヘイムの植物の種子が人体に侵入した場合も、瞬く間に植物のが人体を食い破って生育を開始し、被害者の身体を覆い尽くし現代医学では治療不可能な状態にしてしまう。
成熟した果実には、目にした者に強烈な食欲を促すと共に、摂取した生物に遺伝子構造レベルでの不可逆変化をもたらし、瞬く間にインベスへと変異させてしまうという効能[注 100]があり、インベスに変化した時点で果実を食した者は元の理性を失い、凶暴化してしまう。インベス以外の動物からすれば一口で死に至る猛毒に等しいが、ユグドラシルは調査の末にこの果実をロックシードに変異させる技術を確立しており、戦極ドライバーを装着した状態でこれを採取すると自動的に果実はロックシードやロックビークルに変異し、ドライバーにセットすることで実を食べることなく養分だけが抽出され、インベスに変異することなく人間の糧とすることができる。なお果実がどの種類のロックシード及びビークルになるかは、採取するまで分からずランダムとなっている。
クラックを通じてあらゆる並行世界に侵入し、自分以外の植物を簡単に淘汰する圧倒的な繁殖力に加え、周囲の動物を引き寄せ全てインベスに変えてしまう効能により、世界中の生態系を短期間かつ単独で支配してしまうという他に類を見ない性質から、貴虎は「理由のない悪意」、凌馬は「時空を超えた侵略的外来種」と称している。
第45話で拒食状態だったはずの紘汰が食し「うまい」と苦悩しつつも評したことから、インベスやオーバーロードにとっては変化を促すに留まらず、食料としての視点においてもこの上ない、あるいは唯一無二の魅力的な存在であることが描写されている。
2015年10月1日より、プレミアムバンダイにおいてフルーツミント味のタブレットと果肉にそれを収納できるタブレットケースの食玩として発売される。
インベス
本作における敵怪人で、ヘルヘイムの森に棲息する凶暴かつ強靱な怪生物。
成長に合わせて変態を遂げる特性(詳細は下記を参照)を持つ。ヘルヘイム果実を唯一の食糧としており、ヘルヘイム植物の種子散布者としての役割を果たしている。
インベスは、クラックで繋がった並行世界に流出し、食糧の無い環境で空腹により凶暴化、あちこちを彷徨った末に土着の動物を襲撃して回る習性がある。これにより市民に無差別な一次被害がもたらされる上に、インベスが移動した跡や被害者の傷口にヘルヘイム植物の種がまき散らされ、ヘルヘイム植物が侵出するという二次被害が発生し、世界のヘルヘイム化を加速させる極めて危険な外来種である。
ロックシードの機能により、特殊なフィールド内で立体映像のような状態で召喚・操作することが可能であり、この機能を用いてインベスを戦わせる競技がインベスゲームである。ただし、ロックシードが手から離れると制御から外れ、実体化し、フィールド外に出て暴走してしまう為、インベスを消滅させるか、ゲーム後に森に還すまで管理する必要がある。小さいサイズなら普通の人間でも対応が可能[注 101]。アーマードライダーがロックシードを解錠した場合は最初から完全な実体として現れ、そのまま操ることが可能だが、ロックシードを手から離せば通常と同様に制御から外れ暴走する。インベスが半実体化の状態で召喚されるのはロックシード側のリミッターによるものであり、簡単な改造でドライバーがなくともインベスを実体化させることが可能となり、これを利用してインベスを強盗に利用する例が複数回発生している。
高クラスロックシードにリミッターカットを施した場合、インベスのコントロール機能が短時間で故障し暴走してしまうため非常にリスクが高い。
初級インベス
  • 身長:240cm / 体重:170kg
B以下のクラスのロックシードで召喚できるインベス。ヘルヘイムの森に生息する実物は等身大だが、インベスゲームで召還された場合は人間の赤子ほど小さい(身長:95cm / 体重:25kg)ただし、戦極ドライバー装着者が召喚した場合は等身大で登場する。
顔つきや体色に若干差異はあるもののその外見は共通しており、能力は低い。
制御から外れると頭部が開き、内側の鋭い牙を露わにした凶暴態(身長:225cm / 体重:148kg)と呼ばれる姿を見せる。また、虫のが生えて飛行能力を獲得した「飛行体」も確認されている。
上級インベス
Aクラスのロックシードで召喚できるインベスで、初級インベスがロックシードを取り込むことで成長したもの。インベスゲームでは常に等身大で出現する。
初級とは異なり、個体ごとに外見や能力が異なる。その容姿は動物の姿を模し、「(動物名)インベス」という個体名がつくが、基調はモチーフの動物に縛られず光の三原色の赤、緑、青のいずれかに固定される。
インベスのデザインテイストはアーマードライダーの鎧のモチーフと同様に和洋中あり、その色によって緑が中華型、青が和型、赤が西洋型を意識したデザインになっていて、3種それぞれ異なるクリーチャーデザイナーが構想している[24][120]
インベス強化体
インベスが森の果実やロックシードを体内に取り込んで巨大化、凶暴化したもの。等身大のインベスと異なり、人型ではない種も確認されている。
基本的には上級インベスが更にロックシードを取り込むことで変化するが、下級インベスが一度に多量のロックシードを取り込んだ場合も直接この形態に変化する。
オーバーロードインベス
ヘルヘイム生態系の頂点に君臨する種族の人類側からの呼称。
ヘルヘイム生態系で唯一知性・言語を有する存在であり、その知性によって武器を扱う他、ヘルヘイムの植物やインベスを意のままに操る能力を持つ。インベス同様に森の果実を摂取することで進化体へパワーアップすることも可能。その起源は本編に登場するヘルヘイムの森にかつて存在した旧文明の人類に相当する存在「フェムシンム」のうち、ヘルヘイムの「禁断の果実」に王として選ばれたロシュオの臣下達で構成された末裔が、ロシュオの手で自我を保ったまま身体のみをインベスと同じ構造に改造された者達。基本的に彼ら固有の未知の言語を話すが、凌馬の指示を受けた戒斗が森にばらまいた国語辞典を各自が熟読した末、ごく短期間で日本語を習得し地球人類とコミュニケーションをとれるようになっている。
新世界到来を前に、ロシュオが王として弱者を切り捨てることを是としたことをきっかけに、一族がロシュオの意向を無視して暴走、同族間で殺し合いが激化し、ロシュオを含めた僅か6名のオーバーロードを残す形で旧文明を崩壊させてしまった経緯を辿っている。それゆえに、アーマードライダーを圧倒するほどの戦闘能力と、ロシュオ以外は弱者を蹂躙することを是とする残忍性を併せ持つ者だけで構成されており、文明を再建することもなく暇を持て余しながら生活している。しかしながら全く社会が崩壊してしまったわけではなく、王ロシュオを頂点とした複数階層からなる階級社会が残存している。
DJサガラを含めた人間達からは基本的にオーバーロードと呼称されている。しかしながら人類を裏切りフェムシンムの勢力についた呉島光実は彼らの自称であるフェムシンムを呼称に用いている。
ユグドラシルの調査隊が偶然デェムシュの姿を写真に納めたことで、凌馬を中心としたごく一部の勢力がいち早くその存在を認識、ヘルヘイムの「禁断の果実」への道標として秘密裏に狙うこととなる。後にDJサガラから紘汰もその存在を知り、侵食を止める手がかりになるとして交渉を望むようになる。ロシュオの方針で当初地球へ積極的に侵攻することはなかったが、知恵の実の力を得て地球征服を狙うレデュエの策により、インベスを率いた沢芽市への大進撃が開始される。
アーマードライダー達との戦いで次々と死亡し、王たるロシュオも知恵の実を欲したレデュエが殺害。そのレデュエも非道に激昂し、オーバーロードへ覚醒した紘汰によって倒されたことで全滅した。
オーバーロードの登場は当初の予定にはなかったが[注 102]、しゃべらないインベスでは個々の区別がつけづらいことから、プロデューサーの武部によるしゃべる怪人を出して欲しいという要望から創作された[9]。固有の言語を持つという設定は『仮面ライダークウガ』のグロンギ語をオマージュしている[121]
クラック
空間を裂くように出現する、地球とヘルヘイムの森を繋ぐ線ファスナー状の裂け目。
不定期に出現し、一定時間開き続ける性質を持ち、人間とインベス双方が両区間を自由に出入りできる(言い換えれば、そのクラックが閉じてしまうと双方からの帰還も困難になる)ようになる。このクラックからヘルヘイム植物種子散布者であるインベスが他世界に侵入することにより、ヘルヘイム植物が他世界に自生・繁殖し、世界をヘルヘイム化してしまう主要因となる。
基本的にはヘルヘイム植物の作用により自然発生するものだが、ユグドラシルは沢芽市の鎮守の森にあった御神木を回収・研究することで、人工的に限定クラックを発生させる技術を確立、ロックシードによるインベス及びアームズの召還や、ロックビークルによる時空間転移に組み込んでいる。自然発生またはロックシードによるインベス召喚の場合は一直線状、ロックシードによるアームズ出現の場合は円を描くように開いて丸い穴を形成し、ビークルの突入あるいは脱出時には少しねじれた5本の放射状の裂け目が中央から開くように展開する。なおこれら限定クラックは用途を終えた後すぐに閉じるため、ヘルヘイム植物を侵入させる危険性はない。ただし一度自然発生したクラックを強制的に消滅させることは不可能であり、自然消滅を待つしかない。
なお地球各地で発生が確認されているが、統計上最も多発しているのが沢芽市であり、ユグドラシルがプロジェクト・アーク本拠地として沢芽市を選定・掌握する理由となった。特に本編開始時点ではヘルヘイムの活性化に伴い、沢芽市内クラック発生頻度は前年度の12倍にまで激増、クラックの周囲にヘルヘイム植物がわずかな時間で自生し、流出したインベスが市民を襲撃する事件が続発するようになる。
禁断の果実 / 知恵の実 / 黄金の果実
ヘルヘイムの森が1つの世界を蝕む毎に1つずつ発生し、手にした者に神秘の力をもたらすといわれる「禁断の果実」。
通常のヘルヘイム果実とは全く異なる、神々しい黄金の輝きを放つリンゴのような外貌をしている。ヘルヘイム植物やインベスを任意に発生・操作する生命の創造をはじめとして、食した者に圧倒的なまでの神秘の力を授ける。その力は断片に過ぎない極ロックシードでさえ、使用者(紘汰)をオーバーロードと同等の存在へと徐々に変異させるほどである。ヘルヘイムによる侵略に伴い発生する闘争に身を委ね勝ち残ることで、森が選定した唯一人の勇者に与えられる褒美であり、これを授けられた者には自分の種族を、滅びの運命を超え次なる進化へと導く使命を課せられる。本編中のヘルヘイムの森ではかつてロシュオが手に入れ、フェムシンム(オーバーロードインベス)の王として選ばれているも、結局は自らの過ちによって文明を崩壊させてしまった。このことからも解るとおり、その力は正に神と呼ぶに相応しいものであるが、手にしたものの思い通りになるわけでもなく、使い方次第で再び滅びを迎えることにもなりかねない。
また、ロシュオはこの力の本質を「創造と破壊」と述べており、本来は森に世界が浸食されたのち、実を手にした者を新たな世界の王とするためのものである。もし、手にした者が今の世界の救済を望んでその通りになったとしても、強大すぎる力は世界の法則を超越したイレギュラーであるため、他者に恐れられるだけとなる。詰まる所、果実を手にした者の運命は大別して、「創造主」として古い世界を壊し、新たな世界を創造するか、古い世界を残し「破壊神」として恐れられ、行き場を無くすかの二択に限られる。
黄金の果実を巡る戦いの経緯は神話として歴史の中に刻まれており、凌馬は古今東西の神話に登場する、「異世界からもたらされた果実」伝承[注 103]の起源がすべてヘルヘイムに遡るという仮説を立て、いち早く「禁断の果実」の存在を推理、神秘の力を得ることを目的とする勢力を誕生させた。神話の通り黄金の果実は森から「始まりの女」に託され、その始まりの女が世界を支配するに相応しいと見定めた男に果実を託す、といったプロセスで王が選ばれるルールとなっている。
ヘルヘイムの地球侵略の結果発生した知恵の実は、始まりの女が選ばれるより前に、フェムシンムから選ばれた始まりの女=フェムシンム王妃を蘇らせるべく再び実を欲したロシュオが横領するというイレギュラーな事態となった。森=サガラの説得によって一部が極ロックシードとして人類に託されるも、本体は長らくロシュオが独占した状態にあったが、舞に王妃の面影を感じたロシュオの手によって、舞に黄金の果実が託され始まりの女となった。
最終的に死闘の末に戒斗を倒した紘汰に授けられ、彼を始まりの男へと変貌させたが、紘汰は荒野の星に新世界を築くことを望んだため、人類を滅ぼすことはなかった。

キャスト

俳優の起用はプロデューサーと俳優一人一人との面談形式で行われ、従来のオーディション形式はアシスタントプロデューサーを中心とした補助的なものとなった[9][13]。クランクイン直前まで決まらない役もあったが、時間をかけたことで俳優と役との親和性が高いものとなった[9]

主演の佐野岳は身体能力の高さから生身でのアクションも多くこなし、スーツアクターの高岩成二・アクション監督の石垣広文・JAE代表の金田治らは佐野の身体能力を高く評価しており[122]、仮面ライダーシリーズの歴代主演俳優で最も身体能力が高いと称されている[123][58][9]

レギュラー・準レギュラー

  • 葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武(声) / ビャッコインベス(声) / 始まりの男 - 佐野岳
  • 駆紋戒斗 / 仮面ライダーバロン(声) / ロード・バロン(声) - 小林豊
  • 呉島光実 / 仮面ライダー龍玄(声) / 仮面ライダー斬月・真(2代目、声) / 仮面ライダー龍玄・黄泉(声) - 高杉真宙
  • 高司舞 / 始まりの女 - 志田友美
  • 呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月(声) / 仮面ライダー斬月・真(初代、声) - 久保田悠来[注 104]
  • 戦極凌馬 / 仮面ライダーデューク(声)[124][注 105] / ハカイダー(声) - 青木玄徳 (7 - 43)
  • 湊耀子 / 仮面ライダーマリカ(声) - 佃井皆美 (15 - 45)
  • チャッキー - 津山香音Lucky Color's[注 106]
  • リカ - 横田美菜(Lucky Color's[注 107]
  • ラット - 小澤廉
  • ザック / 仮面ライダーナックル(声) - 松田岳
  • ペコ - 百瀬朔
  • 初瀬亮二 / 仮面ライダー黒影(声) - 白又敦 (2 - 14、37)
  • 城乃内秀保 / 仮面ライダーグリドン(声)/ 黒影トルーパー[注 23](声) - 松田凌 (3 - 47)
  • 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ(凰蓮厳之介) / 仮面ライダーブラーボ(声) - 吉田メタル (6 - 47)
  • 葛葉晶 - 泉里香
  • 阪東清治郎 - 弓削智久
  • イヨ - 那月結衣
  • 角居裕也 / 仮面ライダー鎧武(声) - 崎本大海 (1、14、40)
  • シド / 仮面ライダーシグルド(声) - 波岡一喜 (1 - 31)
  • DJサガラ - 山口智充 (1 - 46)
  • ダンサー - 掛札拓郎、飯塚大夢、加藤真也、本間優太、久本浩史、郷田知徳、山﨑裕太朗、竹井啓人、小川史記、井上孝介、山本和希、稲毛友紀、清水涼子、柴田茉衣、並木桂、RIKU、ZEN、AYANO、みよこ、せいら、都築雄太、熊田純也、赤松昌樹、長井剛、田嶋剛士、成田高一

ゲスト

  • 曽野村 - 北代高士 (6、16)
  • フルーツパーラーの客 - 宇佐美佑果 (9)
  • 紘汰にサインを求めた人 - 戸井智恵美 (12、13)、栗城亜衣 (12)
  • チームPOP UP - 仮面ライダーGIRLS (18)
  • ジロー / キカイダー(声) - 入江甚儀 (30)
  • 幼少時代の紘汰 - 鳥居颯 (30)
  • ユグドラシルの各国幹部 - マーク・チネリー、パトリック・ロード、王暁東 (33)
  • 幼少時代の光実 - 松田北斗 (36)
  • 少年時代の貴虎 - 上田晟人 (36)
  • 中村憲剛(チームバロンの助っ人) - 中村憲剛(本人)(37)
  • 太田宏介(チームシャルモンの助っ人) - 太田宏介(本人)(37)
  • 謎の少年(ラピス) - 田中偉登 (37)
  • 仮面ライダーマルス(声) - 片岡愛之助(特別出演) (37)
  • 王妃 - 岩崎ひろみ(41)
  • コウガネに体を乗っ取られた少女[注 108] - 安藤穂乃果 (47)

声の出演

スーツアクター

マリカ役の佃井皆美とシグルド役の金子起也はレギュラーでのスーツアクターを本作品で初めて担当し[130]、龍玄役の佐藤太輔とグリドン役の岡田和也も初めてレギュラーで仮面ライダー役を担当している[131]。またデューク役の富永研司がレギュラー出演するのも『仮面ライダークウガ』以来である[132]

佃井は変身前後を兼任しているため、変身シーンなどでは藤田慧がマリカの代役を務めている[133]。ブラーボ役は主に今井靖彦が務めたが、当初はレギュラーの予定ではなかったため完全には固定されておらず6-7人ほどが入れ替わり演じている[134]。斬月・真役は光実が変身するようになってからもしばらくは渡辺淳が引き続き演じ、第36話での貴虎が変身する斬月と光実が変身する斬月・真の対決から龍玄役の佐藤太輔が斬月・真役を担当している[135]

スタッフ

東映側プロデューサーは『仮面ライダーオーズ/OOO』の武部直美が本シリーズで3度目の起用となる。

監督陣は田﨑竜太が『オーズ/OOO』以来のパイロットを担当。JAE代表の金田治は監督としては第16話からの参加だが、企画段階から武部に相談を受けており、鎧武が馬に乗ったビジュアルなどのアイデアを出している[153][60]中澤祥次郎は前作『仮面ライダーウィザード』から引き続き参加する予定であったが、『烈車戦隊トッキュウジャー』のメイン監督を担当するため、第8話・第9話のみで降板した[154]。その後、中澤は『鎧武/ガイム』と『トッキュウジャー』の両方を担当していることから『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』の監督を務めた[154]

大きな特徴として、本作品の制作にはニトロプラスに所属経験のあるスタッフが参加している。取締役の虚淵玄はこれまでゲームシナリオやアニメ脚本を執筆しており、本作品で実写作品のメインライターを初担当する。起用の理由について、武部直美は自身が『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』を観て虚淵に興味を持ったのがきっかけでツイッターで共通の知人を探した結果、後に本作品にもデェムシュの声で出演することとなる声優杉田智和を通して、接点を得たと述べている[155]。虚淵はスケジュールの都合から1人での執筆が難しかったため個人ではなくニトロプラス名義で参加しており、虚淵が手直しをしやすいニトロプラス出身のライター陣で文芸チームを編成している[4]。ニトロプラス以外では平成仮面ライダーシリーズで脚本執筆経験のある少年社中毛利亘宏も参加している[4]

インベスのデザインは東映特撮の常連である篠原保の他、共にシリーズ初参加となる山田章博Niθ中央東口が手がける。このうち、Niθと中央東口はニトロプラス出身者であり、両名ともニトロプラス代表のでじたろうからの誘いで参加した[156]。山田は以前から親交のあった出渕裕からの紹介で参加しており、元々は出渕へのオファーであったという[25]

アクション監督の石垣広文は次作『仮面ライダードライブ』への参加のため、終盤で竹田道弘と交代している[50]

また東映特撮作品の撮影監督で40年以上のキャリアを持ついのくままさおは第32・33話を持って現場を引退した[157]

劇伴音楽はスーパー戦隊シリーズやスーパーヒーロー大戦シリーズに関わった経験がある山下康介が仮面ライダーシリーズで初起用されている[158]。田の提案により変身シーンなどに用いられるBGMには、マオリ族の民族舞踊ハカが取り入れられている[159][158]

音楽

主題歌
JUST LIVE MORE
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 鎧武乃風
最終話では挿入歌として流れ、エンドクレジットでは「JUST LIVE MORE(Orchestra Edit)」(シングルに収録)が流れた。
挿入歌
本作品の挿入歌(エンディングテーマ)は仮面ライダーGIRLS・出演俳優がそれぞれ歌唱している。出演俳優による楽曲(キャラクターソング)は放送終了間際に発売されたアルバム『仮面ライダー鎧武 Music Arms』にて初収録された。なお同アルバム収録の呉島光実(CV:高杉真宙)による楽曲「Point Of No Return」は本編未使用。
「E-X-A (Exciting × Attitude)」(第3・5・11話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - 仮面ライダーGIRLS
仮面ライダー鎧武のテーマソング。
「Never surrender」(第8・26・37話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 五十嵐"IGAO"淳一 / 歌 - TEAM BARON(駆紋戒斗・ザック・ペコ / CV:小林豊・松田岳・百瀬朔)
仮面ライダーバロンのテーマソング。
「時の華」(第17・21・29話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - NAOKI MAEDA / 編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 仮面ライダーGIRLS
仮面ライダー鎧武 ジンバーレモンアームズのテーマソング。
「Rise Up Your Flag」(第24・28・30・37話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - tatsuo / 歌 - 葛葉紘汰(CV:佐野岳)
仮面ライダー鎧武 カチドキアームズのテーマソング。スペシャル番組『烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル』では主題歌として使用された。
「乱舞 Escalation」(第36・37・39・41・45話)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 葛葉紘汰&駆紋戒斗(CV:佐野岳・小林豊)
仮面ライダー鎧武 極アームズのテーマソング。

放送日程

各話終了時、その時点でアーマードライダー変身者(紘汰・戒斗・光実・貴虎の4人)いずれかの所持しているロックシードが表示される。基本的に紘汰のものが表示されるが、それ以外の変身者が新たにロックシードを入手・披露した場合もしくはメインで活躍した場合は、その変身者のものが表示される。

  • 紘汰 - 第1-7,9,11,13-14,16,18-19,21-27,30,32,35,37-41,43-45話
  • 戒斗 - 第8,20,29,31話
  • 光実 - 第10,15,17,28,33,34,36,42話
  • 貴虎 - 第12話

特番などによる放送休止は以下の通り。

またこれらとは別に、朝日放送(ABC)では全国高校野球選手権大会中継に伴う放送日時の変更が行われている。

放送日 放送回 サブタイトル 登場上級インベス
オーバーロード (太字)
脚本 監督
2013年
10月06日
1 変身!空からオレンジ!? 虚淵玄 田﨑竜太
10月13日 2 必殺!パインキック!
10月20日 3 衝撃!ライバルがバナナ変身!? 柴﨑貴行
10月27日 4 誕生!3人目のぶどうライダー!
11月10日 5 復活!友情のイチゴアームズ!
11月17日 6 ドリアンライダー、参戦! 諸田敏
11月24日 7 大玉スイカ、ビッグバン!
12月01日 8 バロンの新しき力、マンゴー! 虚淵玄
七篠トリコ
中澤祥次郎
12月8日 9 怪物インベス捕獲大作戦! 虚淵玄
12月15日 10 ライダー大集結!森の謎を暴け! 虚淵玄
砂阿久雁
柴崎貴行
12月22日 11 クリスマスゲームの真実 虚淵玄
毛利亘宏
2014年
01月05日
12 新世代ライダー登場!
  • シカインベス
  • コウモリインベス
  • カミキリインベス
虚淵玄 石田秀範
1月12日 13 鎧武、バロンの友情タッグ!
  • セイリュウインベス (13話)
    • セイリュウインベス 強化体 (13話)
  • ヘキジャインベス(声 - 穴井勇輝[127]
  • ビャッコインベス(14話)
1月19日 14 ヘルヘイムの果実の秘密 諸田敏
1月26日 15 ベルトを開発した男
2月02日 16 新アームズ!ジンバーレモン誕生! 金田治
2月9日 17 桃のライダー、マリカ光臨!
2月16日 18 さらばビートライダーズ
  • コウモリインベス
  • カミキリインベス
  • セイリュウインベス
虚淵玄
毛利亘宏
石田秀範
2月23日 19 贈られた秘密兵器
3月02日 20 世界のおわり はじまる侵略
  • シカインベス
  • コウモリインベス
  • カミキリインベス
  • ライオンインベス
虚淵玄 諸田敏
3月09日 21 ユグドラシルの秘密
3月16日 22 7分の1の真実 金田治
3月23日 23 いざ出陣!カチドキアームズ!
4月06日 24 新たな強敵 オーバーロード 石田秀範
4月13日 25 グリドン・ブラーボ 最強タッグ
  • シカインベス
  • コウモリインベス
  • ライオンインベス
虚淵玄
鋼屋ジン
4月20日 26 バロンのゲネシス変身! 諸田敏
4月27日 27 真実を知る時 虚淵玄
5月04日 28 裏切りの斬月
  • カミキリインベス
虚淵玄
鋼屋ジン
柴崎貴行
5月11日 29 オーバーロードの王 虚淵玄
5月18日 30 赤と青のキカイダー 毛利亘宏 田﨑竜太
5月25日 31 禁断の果実のゆくえ 虚淵玄
6月01日 32 最強の力!極アームズ!
  • シカインベス
  • コウモリインベス
  • セイリュウインベス
  • カミキリインベス
  • ライオンインベス
  • ヤギインベス
  • デェムシュ
    • デェムシュ(進化体)
石田秀範
6月08日 33 ビートライダーズ大集結!
  • シカインベス
  • ライオンインベス
  • デュデュオンシュ
虚淵玄
海法紀光
6月22日 34 王の力と王妃復活
  • セイリュウインベス
  • ライオンインベス (34話)
  • ヤギインベス (34話)
  • グリンシャ(声 - 穴井勇輝)
  • シカインベス (35話)
  • コウモリインベス (35話)
虚淵玄
鋼屋ジン
諸田敏
6月29日 35 ミッチの箱舟 虚淵玄
7月06日 36 兄弟の決着!斬月VS斬月・真! 柴崎貴行
7月13日 37 バロン・サッカー対決 夏の陣!
  • イナゴ怪人
毛利亘宏
7月20日 38 プロフェッサーの帰還
  • シンムグルン
  • シカインベス (39話)
  • コウモリインベス (39話)
  • セイリュウインベス (39話)
  • カミキリインベス (39話)
  • ライオンインベス (39話)
  • ヤギインベス (39話)
虚淵玄
鋼屋ジン
山口恭平
7月27日 39 決死のタワー突入作戦! 虚淵玄
8月10日 40 オーバーロードへの目覚め
  • ビャッコインベス(声 - 佐野岳)
  • セイリュウインベス
  • デュデュオンシュ
  • シンムグルン
  • カミキリインベス
  • コウモリインベス
石田秀範
8月17日 41 激突!オーバーロードの王
  • シカインベス
  • セイリュウインベス
  • カミキリインベス
  • ライオンインベス
  • ヤギインベス
  • レデュエ
  • ロシュオ
虚淵玄
鋼屋ジン
8月24日 42 光実!最後の変身!
  • シカインベス
  • セイリュウインベス
  • カミキリインベス
  • ライオンインベス
  • ヤギインベス
諸田敏
8月31日 43 バロン 究極の変身!
  • ロード・バロン
  • ライオンインベス (44,45話)
  • ヤギインベス (44,45話)
  • シカインベス (45話)
    • シカインベス 強化体 (45話)
  • セイリュウインベス (45話)
    • セイリュウインベス 強化体 (45話)
  • イノシシインベス (45話)
  • カミキリインベス (45話)
虚淵玄
9月07日 44 二人の目指す未来は 虚淵玄
鋼屋ジン
金田治
9月14日 45 運命の二人 最終バトル! 虚淵玄
9月21日 46 運命の勝者 石田秀範
9月28日 47 変身!そして未来へ
  • イナゴ怪人
  • シカインベス
  • コウモリインベス
  • セイリュウインベス
鋼屋ジン

他媒体展開

他テレビシリーズ

仮面ライダーウィザード
52話と53話(最終話)に葛葉紘汰 / 仮面ライダー鎧武が登場。

映画

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦
2013年12月14日公開。『仮面ライダークウガ』から本作品までの平成仮面ライダーシリーズ全作品が共演するクロスオーバー作品
公開時期にあたるTV放送時の第8話から第13話まで同作品の映像がOPで使用されている。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
2014年3月29日公開。鎧武が主演格で出演。『鎧武』までの仮面ライダーシリーズの作品が共演するクロスオーバー作品。
公開時期にあたるTV放送時の第22話から第27話まで同作品の映像がOPで使用されている。
劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!
2014年7月19日公開。Jリーグとのコラボレーションが実現した。
公開時期にあたるTV放送時の第37話から第42話まで同作品の映像がOPで使用されている。
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
2014年12月13日公開。次作『仮面ライダードライブ』と共演するクロスオーバー作品。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
2015年3月21日公開。仮面ライダー鎧武とデェムシュ進化体が登場。

TVスペシャル

烈車戦隊トッキュウジャーVS仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル
2014年3月30日放送。本作品と『烈車戦隊トッキュウジャー』のクロスオーバー番組。

Webドラマ

dビデオスペシャル 仮面ライダー4号
dビデオで配信された『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』のスピンオフ作品。仮面ライダーバロンが登場。

超バトルDVD 

『てれびくん超バトルDVD 仮面ライダー鎧武 フレッシュオレンジアームズ誕生! 〜君もつかめ!フレッシュの力〜』
オレンジロックシードとバナナロックシードが錆びてしまったため謎の少女の試練を受ける内容。DVDオリジナルのフレッシュオレンジロックシードで変身したフレッシュオレンジアームズが登場したほか、バロンのイチゴ&キウイ&メロンアームズ、斬月のイチゴ&ブドウ&マンゴーアームズ、龍玄のバナナ&パイン&メロンアームズ、フレッシュパインロックシードも登場した。特典として料理レシピカードも付属。
制作・発行 - 小学館

オリジナルビデオ

『鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』
2015年4月22日発売。貴虎(斬月)と戒斗(バロン)を主人公とした2つの話が同時収録されている[163]
『鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル』
2015年11月11日発売。『鎧武/ガイム外伝』第2弾として制作が発表されている[164]。凌馬(デューク)とザック(ナックル)を主人公とした2つの話が同時収録されている。

Web動画

YouTube『東映特撮』で配信の再編集動画。

  • 『「仮面ライダー鎧武」おもしろ変身特集!』
2013年11月7日にver.1、11月10日にver.2を配信。鎧武から黒影&グリドンまでの序盤の変身を紹介。
  • 『4分でわかる「仮面ライダー鎧武」』
2013年12月26日に、1-5話までを紹介したその1、6-11話までを紹介したその2を配信。

ゲーム

仮面ライダー トラベラーズ戦記
2013年11月28日に発売されたニンテンドー3DS専用ゲームソフト。鎧武を主演格に添えた仮面ライダーゲーム初のアクションアドベンチャーとなる第二期平成ライダー競演作品。
仮面ライダー バトライド・ウォーII
2014年6月26日に発売されたPS3Wii U専用のゲームソフト。TVシリーズとはIF世界観の『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』から続く物語を描いている。
『チャリ走 DX2 ギャラクシー』
ニンテンドー3DS専用のダウンロード専用ゲームソフト。2014年3月26日に鎧武コラボステージが追加(有料)された。

小説

『REAL RIDERS 駆紋戒斗外伝』
書籍『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』に収録[165]。著者は江波光則、監修は虚淵玄、イラストはserori。
高校生時代の駆紋戒斗(本編開始2年前)を主人公とするスピンオフ。
小説 仮面ライダー鎧武
著:砂阿久雁、鋼屋ジン、監修:虚淵玄。講談社キャラクター文庫講談社)より2016年3月24日に発売。
『鎧武外伝』と連動した内容となっており映画やショーステージで登場した要素も使われている。本作オリジナルの形態として仮面ライダー斬月 ジンバーメロンアームズ、仮面ライダー龍玄 ジンバードラゴンフルーツアームズ、仮面ライダーセイヴァー ゴールデンアームズ、ダークネスアームズ、魔蛇アームズが登場する他、クウガからウィザード、ドライブまでの仮面ライダーが存在する世界の描写もある。
HERO SAGA『MASKDE RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーオーズ/OOO』のクロスオーバー作品で、本作品には呉島貴虎 / 仮面ライダー斬月と黒影トルーパーが登場する。

映像ソフト

発売元は東映ビデオ[166]

テレビシリーズ
本作品のBlu-ray DiscDVDは2014年2月21日より発売された。映像特典として第1巻には制作発表ダイジェストを、第2巻以降は天下分け目の国取り合戦とキャスト座談会を収録している。初回生産限定で全巻にライナーカードと蒔絵シールを封入しており、第1巻には全巻収納ボックスとライナーカードフォルダも付属している。
発売日 収録話 映像特典
天下分け目の国取り合戦
規格品番
Blu-ray DVD
1 2014年02月21日 第1話 - 第4話 なし BSTD08891 DSTD08891
2 2014年03月19日 第5話 - 第8話 戦国三種競技編 BSTD08892 DSTD08892
3 2014年04月18日 第9話 - 第12話 陣太鼓を鳴らせ! BSTD08893 DSTD08893
4 2014年05月16日 第13話 - 第16話 腹が減っては戦ができぬ! BSTD08894 DSTD08894
5 2014年06月20日 第17話 - 第20話 頭は生きてるうちに使え! BSTD08895 DSTD08895
6 2014年07月18日 第21話 - 第24話 蹴球の戦い BSTD08896 DSTD08896
7 2014年08月08日 第25話 - 第28話 籠球の戦い BSTD08897 DSTD08897
8 2014年09月19日 第29話 - 第32話 頭は生きてるうちに使え!その2 BSTD08898 DSTD08898
9 2014年10月17日 第33話 - 第36話 三色城を守りぬけ! BSTD08899 DSTD08899
10 2014年11月21日 第37話 - 第40話 腹が減っては戦ができぬ!その2 BSTD08900 DSTD08900
11 2014年12月05日 第41話 - 第44話 勝って鎧の緒を締めよ!(前編) BSTD08901 DSTD08901
12 2015年01月16日 第45話 - 第47話 勝って鎧の緒を締めよ!(後編) BSTD08902 DSTD08902
ヒーロークラブ
テレビシリーズの再編集DVD。全2巻。
発売日 サブタイトル 使用話数 規格品番
1 2013年12月20日 フルーツで変身!?仮面ライダー鎧武登場!! 第1話-第2話 DSTD08748
2 2014年01月24日 バナナとぶどうで変身!?仮面ライダーバロン、仮面ライダー龍玄登場!! 第3話-第5話 DSTD08749

脚注

注釈

  1. ^ 第1,2,7,12,16,23話は従来と同じ構成になっている。
  2. ^ 第6話、第28話より。
  3. ^ 第23話にて、ツケで食べていたことが発覚。同話までのツケは13000円だったが、初めて勘定(釣りなしでの千円)をしたことで、12000円となった。
  4. ^ 脚本を担当した虚淵玄は、紘汰が一般人であることから当初は決め台詞を言わせないと考えていたが、他のアーマードライダーが登場するにつれ鎧武が目立たなくなってしまうという懸念や子供が真似できるようにという観点から決め台詞が設定された[16][20]。第5話での台詞は撮影後に追加された[20]
  5. ^ 第14話にて、裕也がビャッコインベスに変貌した際に落としたものと判明。
  6. ^ カレー屋及び塗装屋。ただし、光実もアーマードライダーになってからはバイトも再開。第10話ではファッションパレスでサンタクロースの格好をしてのアルバイトを行っていた。市民がビートライダーズを敵視するようになってからは、どの職場でも雇ってもらえなくなるが、阪東の計らいによりドルーパーズでバイトできることになった。
  7. ^ それは仲間や家族はもちろんのこと、面識のない赤の他人や、普段は対立している人物であっても例外ではなく、彼らが何らかの形で窮地に陥っているときには普段のことは水に流して手を差し伸べている。また、自分たちをモルモット扱いしていたユグドラシルの研究員に助けを求められた際も、葛藤こそすれど見捨てるようなことはせず助けている。
  8. ^ 第41話では、「ロシュオとの戦いで破損したカチドキロックシードを瞬時に修復する」、「ヘルヘイム植物の蔓を操る」といった能力を発現させた。
  9. ^ 雑誌『宇宙船』では名称を「オーバーロード紘汰」と記載している[21]
  10. ^ 『進撃のラストステージ』ではメガヘクスに「オーバーロード葛葉紘汰」と呼ばれている。
  11. ^ この際、人間の姿に戻り、その直後爆発した。
  12. ^ 物語後半は特にこれが顕著になり、「仲間というのは自分の思い通りに動くもの」と発言。実際にシドをオーバーロードの実力を試すための捨て石に、 デュデュオンシュを鎧武からの攻撃を防ぐための盾にしてしまっている。
  13. ^ なおフェムシンム陣営から一度戻ってきた時に耀子にも仲間になるよう誘いをかけるが、あっさり断られている。
  14. ^ 舞には笑顔でいて欲しいと望みながらも、陰でインベスを召喚し、沢芽市の問題を公表しようとする舞達の妨害したり、舞への未練から舞が紘汰を慕っていたことさえも忘れて、紘汰を倒すことが舞のためになるという自信過剰な考えをしたり、舞に元の優しい自分に戻ってと言われながらも、その頃の自分を「ただ優しいだけで何も出来ない役立たず」と蔑んだ。
  15. ^ この際、意識を失う直前の紘汰から「命を粗末にしないでほしい、そして光実が自分を許せるようになってほしい」と諭され、激しく動揺しながらも、既に自分が「許されない人間」である事を自覚していると思しき発言をしていた。
  16. ^ テレ朝公式サイトによれば、幼い頃に紘汰に助けてもらったことがあり、その時以来、彼にずっと思いを寄せていたとされている。
  17. ^ 第12話予告の字幕では「オルタナティブ舞」と表記。
  18. ^ この時に、舞の姿が「『始まりの女』に変わる前の姿」に戻っている。
  19. ^ あくまでも鎧武のスーツは紘汰に合わせて構築されたものである為、仮に裕也が生存して実際に変身した際には、紘汰の変身する鎧武とは全く異なる姿に変身していたと考えられる。
  20. ^ 台本では「力尽きた」と書かれており、演じた松田岳と監督の金田治はこの時点で死亡したものと考えていた[29]
  21. ^ 第20話の時点では新しく用意した別のスリングショットを所持しており、ナックルが初級インベスと戦っている際にこれで敵の注意を向けさせるなど戦力に加勢している。
  22. ^ そのような目に遭いながらも自分に出来ることを諦めず、舞がさらわれた際には、重症により意識を失う前に紘汰と戒斗に連絡を取り、幽閉時にはチャッキーと共に辛くも脱出した後、チーム鎧武のガレージに戻り、戒斗と耀子に舞の危機を知らせた。また、怪我をしている最中の第42話から第44話まではチーム鎧武のパーカーを着用。
  23. ^ a b 東映の公式ホームページでは仮面ライダー黒影(2代目)として扱われている。
  24. ^ 第28話の時点でユグドラシルの一般社員名簿には名前が存在していなかった。
  25. ^ 鎧武外伝 仮面ライダーデュークでは「今では邪魔者にすぎないが、僕が認めた男」と一定の評価を示している。また、進撃のラストステージでは、「君はやっぱり凄いよ。さすがは僕の、一度は見込んだ男だよ」と褒めている。
  26. ^ 狗道供界に対しては、「なんの可能性も感じない」、「貴様みたいなつまらない男が、神などなれるものか」と貴虎以上に批判し、三流呼ばわりしている。
  27. ^ しかもこのファイルに触れるのが貴虎か光実であることを予測していた。
  28. ^ 凌馬そのものではなく、中身は空
  29. ^ 劇中でシドの息がかかったインベス犯罪は、第16話でのチームレッドホットによる宝石強盗、第21話での男性2人組による銀行強盗。
  30. ^ 第7話ではバロン=戒斗の真似で大勢のインベスを召喚したが、ロックシードを手放すとインベスが暴走することを知らないため、召喚直後にロックシードを全て地面に捨てたことで大勢のインベスを一斉に暴走させてしまった。
  31. ^ 城乃内が修行に耐えかねて自分の元を一時離れ、たまたま出くわした紘汰に相談にのってもらっていた時には、紘汰が城乃内を再びビートライダーズ(凰蓮からすれば不良の世界)に引き入れようとしていると勘違いして激怒していた。
  32. ^ 第13話では「パティシエ」ではなく「歴戦の傭兵」としての自分と「契約」を交わすために店を訪れた貴虎と対面しているが、この時は彼が斬月(後の「斬月・真」)の正体であることには気づいていなかった。最終話の時点で貴虎=斬月であることを知っている。
  33. ^ この際ヘルヘイムの果実を食べようとしてしまうが、「正体不明の動植物を口にしてはいけない」という傭兵時代の『地獄のサバイバル訓練』の経験から思いとどまり、インベス化を免れている。
  34. ^ この際、戒斗が某国の御曹司であると誤認していた。
  35. ^ 超全集ではシェイムと表記[42]
  36. ^ 書籍『THE仮面ライダーEX VOL.1』P.35の紹介に性別明記。演者は男性声優の津田健次郎。また、第39話で戦極凌馬から男性を指す「彼」で呼ばれている。
  37. ^ インベスゲームの中継中に変身した鎧武の姿を見たDJサガラがアドリブで名付けた。
  38. ^ ○○には基本的にロックシードの名称が入るが、ロックシードを複数使用するジンバー○○アームズなどの例外も存在する。
  39. ^ シドは「アーマードライダー同士の戦闘はインベスゲームではない」と指摘していたが、DJサガラの配信ではライダー同士の戦闘の結果もランキング変動の対象となっている。
  40. ^ 第43話で凌馬は初期型・次世代問わずベルトオーナーと呼んでいた。
  41. ^ イニシャライズ前の試作型・量産型には何も描かれていない。試作型は誰かが一度装着することで各ライダーに対応した頭部の絵が表示される。なおこれはドライバーが破損すると消失する。
  42. ^ a b 変身シーン初披露の装着者は鎧を被った後の内部の表情が映し出されている。
  43. ^ 玩具ではゲネシスドライバーのコアを取り外して戦極ドライバーと連動させることが出来、『鎧武外伝』の「ナックル編」にてペコがゲネシスコアをかつて戒斗が使用していたドライバーから取り外し、ザックに渡す場面が登場した。なお、TV本編中にて耀子は戦極ドライバーと連携するゲネシスコアを「強化パーツ」と認識している。
  44. ^ 『鎧武&ウィザード』では戦極時代のイエヤスが紘汰のドライバーを帯で無理矢理腰に固定していた。しかしブレードを倒してもロックシードのカバーが開かず、変身できなかった。
  45. ^ 凰蓮にも渡されているが彼の物はユグドラシルEUが独自に所持していた物であることが小説本編内の貴虎の台詞で判明している。
  46. ^ この音声は玩具版のDXメロンロックシードを戦極ドライバーに取り付けたゲネシスコアに装填した際に発声されるものである。
  47. ^ 本来は「ソイヤッ!」である事から、こちらは撮影におけるミスと思われる。
  48. ^ 第17話でグリドン・ブラーボのドライバーが改良され、ベルトが銀色になっている。『仮面ライダー大戦』に登場するフィフティーンや『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』で再登場した斬月、『鎧武外伝』のデューク編に登場するセイヴァーの戦極ドライバーも同様に銀色。
  49. ^ 正規の物と同様にヘルヘイムの森の果実をロックシードに変化させる機能はあり、量産型ドライバーが完成した以降も使用されていた。
  50. ^ 第2話でシカインベス(強化体)の攻撃で鎧武が落とした無双セイバーを拾った戒斗がシカインベスに斬り掛かったこともあった。
  51. ^ 玩具販売のロックシード・『黄金の果実争奪杯!』に登場した黒影・真・プレミアムバンダイ限定で発売されたDXマロンエナジーロックシードの変身音声は「リキッド!」、『黄金の果実争奪杯!』、『鎧武外伝』の「デューク編」に登場した次世代アーマードライダー(黒影・真を除く)及び『ドライブ&鎧武』の『進撃のラストステージ』に登場したデューク ドラゴンエナジーアームズ、斬月・真 メロンエナジーアームズの変身音声は通常より強めの「ソーダ!!!」となっている。
  52. ^ 『進撃のラストステージ』では、龍玄が起動させた状態で投げたメロンエナジーロックシードを貴虎がメカ凌馬の残骸の中にあったゲネシスドライバーでキャッチしその状態で腰に当てるという形で使用した。そのためメロンエナジーアームズを装着する前にスーツが装備され、その状態でメガヘクスの攻撃を受け止めている。
  53. ^ 貴虎が使用した斬月・真のゲネシスドライバーを光実が使用した際には斬月・真にそのまま変身したのに対し、凌馬が使用していたデューク専用ゲネシスドライバーを44話の湊と『進撃のラストステージ』の貴虎が使用した際はそれぞれ、かつて変身していたマリカと斬月・真に再構築されている。
  54. ^ 主役仮面ライダーとしては初めてである[55]
  55. ^ 第18話での合同ダンスイベントでは「ここからは皆のステージだ!」、第40話で裕也が変身した鎧武では「フルーツジュースにしてやるぜ!」となっていた。
  56. ^ その後、ボウリングでピンを倒す効果音が流れる。
  57. ^ オレンジ・バナナ・ブドウ・ドングリ・マツボックリ・ドリアン・クルミ・メロンエナジー・レモンエナジー・チェリーエナジー・ピーチエナジーの11個。一部カットではメロンも含まれている。
  58. ^ その他、物語終盤でオーバーロードに覚醒してからはヘルヘイム植物を操る能力も披露した。レデュエとの最後の戦いではロシュオの武器であったジョエシュイムを使用している。 >ただしスイカ双刃刀は未使用。
  59. ^ TVシリーズ最終話で龍玄に大橙丸、『ドライブ&鎧武』でバロンに影松・真、龍玄に無双セイバー、斬月・真にメロンディフェンダーを渡している。
  60. ^ 仮面ライダーフィフティーン 鎧武アームズや仮面ライダードライブ タイプフルーツの武器としても使われている。
  61. ^ 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では「鎧武バナナバレッド」という名称が付けられている。
  62. ^ 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では「アブソリュートチャージ」という名称が付けられている。
  63. ^ 第29話で鎧武を誘き寄せるために斬月・真に襲われたふりをするという自演の際には龍玄に変身した。
  64. ^ 変身解除後もそのままだったが、最終回で龍玄に変身する際は通常の絵柄に戻っていた。
  65. ^ 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では「ドンカチ大回転」という名称が付けられている。
  66. ^ 第32話にて、初級インベスを火炎放射器で焼き払っているシーンが描かれ、劇中における黒影トルーパー唯一の敵撃破となった。
  67. ^ 『仮面ライダーバトル ガンバライジング』では「ドリアンデンジャー」という名称が付けられている。
  68. ^ 『超全集』ではナックルボンバーと表記されている[97]
  69. ^ 『超全集』では「スカッシュ」と記載している[96]
  70. ^ 書籍によっては、総称を「新世代ライダー」と記述している[99][69]
  71. ^ ジンバーピーチアームズの特殊能力である鋭敏聴覚をマリカは使えないため、第26話では鋭敏聴覚で得られる情報を光実がスパイして凌馬へとリークしている。
  72. ^ 第29話の予告のテロップでは光実が変身している方の斬月・真は「偽りの斬月」と表記されている。
  73. ^ a b 最後のフレーズを『超全集』では「ファファファファファイ!」[105]、『仮面ライダー 平成 Vol.15』では「ファファファファファイト!」[106]、『特写写真集 凱旋』では「ファファファファファイッ!」[107]とそれぞれ記載している。
  74. ^ 第15話での鎧武&バロン戦ではサクラハリケーンとローズアタッカーの機動力を用いたかく乱戦法に翻弄されて逆転されてしまった。
  75. ^ 変身に使用しているドライバー自体が異なるので厳密には戦極ドライバー仕様のバロンとは独立した別の存在であり、強化形態ではなく基本形態である。
  76. ^ 劇中では基本形態であるバナナアームズから直接変身することが多く、その際はブレードを三回倒したスピアビクトリーによって相手を牽制し距離を取ることで変身の隙をカバーしている。
  77. ^ 小説版において、ゲネシスコア自体も完全に破壊されていた事が明らかとなるが、オーバーロードとして覚醒した紘汰が壊れたカチドキロックシードを復元した様に、ロード・バロンに進化した戒斗が「いずれ後に続く者に自らの想いを託す為」に再生させたのではないかと記されている。
  78. ^ 当初テレビ朝日の公式サイトでは「スピード:320km/h」と記載されていた。
  79. ^ 鎧武がスイカアームズを装備する際には龍玄が操縦することもある。
  80. ^ 『仮面ライダー大戦』で所持しており、門矢士 / 仮面ライダーディケイドに貸与した。
  81. ^ みずがめ座の紘汰は「相性最悪」とのことで即不採用とされた。
  82. ^ 曽野村以外のメンバーは上級の実体化を危惧していた。
  83. ^ 後者は合同ダンスイベントで着用。
  84. ^ この機能はドライバーが装着されていない状態では発揮されず、ドライバーを持っていたが装着せずに森に迷い込んだ裕也が果実を食する結果を招いた。また、果実の状態で袋などに入れることでドライバー装着者およびアーマードライダーが触れても果実の状態を保つことができる。
  85. ^ 一品ものと言うわけではなく、奪取された際などに再度支給されているなど同一種が複数確認できる。
  86. ^ 展開方法はエナジーロックシードの種類ごとに異なる。
  87. ^ メロンエナジーは和風テイストとロック風テイストを合わせたような旋律、レモンエナジーはラップ調、チェリーエナジーはレトロゲーム調、ピーチエナジーはアラビアン風。
  88. ^ グリドンとナックルが借りて使用したこともある。また、黒影トルーパーや夏の劇場版における軍隊も使用している。
  89. ^ 鎧武が使用したこともある。
  90. ^ 正確にはゲネシスドライバー仕様のデュークではなく、戦極ドライバーで変身した別のデュークである。
  91. ^ a b c 『小説 仮面ライダー鎧武』で使用
  92. ^ 全てのアームズウェポンが使用可能。ただし、影松・真を除いた劇場版及びVシネマに登場したアーマードライダー達のアームズウェポンは一切使用されていない。
  93. ^ この他、オーバーロードインベスの固有武器が使用可能。
  94. ^ 黒影とブラーボも所持している他、龍玄が使用したこともある。
  95. ^ 龍玄とグリドンも所持している。
  96. ^ バロン、鎧武も入手している他、龍玄が一時搭乗したこともある。
  97. ^ 鎧武も所持している。
  98. ^ 表面はドングリと同様で、キャストパッドの中には凰蓮の顔写真と「バカモン」の文字が記載されている。また、待機時の音声も凰蓮の声で行われる。
  99. ^ ヘルヘイムの森との接触は、有史以前から幾度となく繰り返されてきたと凌馬は推測している。
  100. ^ 人間が食べた場合は上級インベスに変貌し、ネズミなどは摂取すると小人サイズの初級インベスに変貌している。初瀬が食した際、その場に居合わせた斬月・真が吐き出すように叫んだことから、インベスに変貌する前に吐き出せば助かった可能性もある。
  101. ^ 第1話で舞が召喚した初級インベスが暴走した際は紘汰が配達用バイクで体当たりをして吹き飛ばしている。
  102. ^ ただし敵を段階的に変化させていくことは当初から提案されており[4]、3クール目頃は調整可能な緩衝材部分として想定されていた[8]
  103. ^ 北欧神話における黄金の林檎ギリシア神話におけるアムブロシアーなど。
  104. ^ 第1話は仮面ライダー斬月の声のみの出演。
  105. ^ 第7話のクレジットでは「謎の男」表記。
  106. ^ クレジットでは「香音」名義。
  107. ^ クレジットでは「美菜」名義。
  108. ^ 超全集でのキャストクレジットは「舞に似た少女」[125]

出典

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参考文献

書籍
  • 星海社 編 編『仮面ライダー鎧武ザ・ガイド』発行星海社 発売講談社、2014年3月20日。ISBN 978-4-06-218910-1 
  • 『仮面ライダー鎧武超全集』(第1版)小学館、東京〈てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2014年11月11日。ISBN 978-4-09-105146-2 
  • 『仮面ライダー鎧武/ガイム COMPLETE TRACKS』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2014年11月15日。ISBN 978-4-19-730133-1 
  • 『OFFICIAL PERFECT BOOK GAIM WARNING FRUIT COCKTAIL [仮面ライダー鎧武/ガイム 公式完全読本]』(第1版)ホビージャパン、東京〈公式完全読本シリーズ〉、2014年12月13日。ISBN 978-4-7986-0933-1 
  • 『仮面ライダー 平成 vol.15 仮面ライダー鎧武/ガイム』講談社、東京〈講談社シリーズMOOK(仮面ライダー Official Mook)〉、2014年12月25日。ISBN 978-4-06-353565-5 
  • 「INTERVIEW 4 虚淵玄(ニトロプラス)」『語ろう!555響鬼』レッカ社 編著、カンゼン〈永遠の平成仮面ライダーシリーズ〉、2015年1月15日、pp.127-166頁。ISBN 978-4-86255-285-3 
  • 『仮面ライダー鎧武/ガイム特写写真集 凱旋』ホビージャパン〈DETAIL OF HEROES 09〉、2015年3月31日。ISBN 978-4-7986-0996-6 
雑誌
  • 宇宙船ホビージャパン
    • 『宇宙船』Vol.146(2014年秋号)、ホビージャパン、2014年10月1日、ISBN 978-4-7986-0899-0 
    • 「宇宙船vol.148特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2015」『宇宙船』vol.1482015.春号、ホビージャパン、2015年4月1日、ISBN 978-4-7986-1002-9{{ISBN2}}のパラメータエラー: 無効なISBNです。 
    • 『宇宙船』vol.153(SUMMER 2016.夏)、ホビージャパン、2016年7月1日、ISBN 978-4-7986-1261-4 
  • 『東映ヒーローMAX』VOLUME 51(2015 WINTER)、辰巳出版、2015年3月10日、ISBN 978-4-7778-1433-6、雑誌コード:66115-76。 

外部リンク


テレビ朝日系列 日曜8時台前半
スーパーヒーロータイム第2枠)
前番組 番組名 次番組
仮面ライダーウィザード
(2012年9月2日 - 2013年9月29日)
仮面ライダー鎧武/ガイム
(2013年10月6日 - 2014年9月28日)
仮面ライダードライブ
(2014年10月5日 - 2015年9月27日)