コンテンツにスキップ

シダックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。カズオエンドー (会話 | 投稿記録) による 2016年11月13日 (日) 19:50個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

シダックス株式会社
SHIDAX CORPORATION
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
150-0041
東京都渋谷区神南一丁目12番13号
渋谷シダックスビレッジ
設立 2001年4月2日
業種 サービス業
法人番号 3012401004575 ウィキデータを編集
事業内容 外食産業等の子会社に対する、経営指導、管理業務等の受託など
代表者 代表取締役社長 志太勤一
資本金 107億81百万円
発行済株式総数 4091万8762株
売上高 連結 1744億61百万円(2015年3月期)
純資産 連結 180億46百万円
(2015年6月30日現在)
総資産 連結 951億75百万円
(2015年6月30日現在)
従業員数 連結 8695名(2015年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 志太ホールディングス(株) 29.35%
(株)シダ・セーフティ・サービス 4.34%
志太 勤一 3.00%
(2015年3月31日現在)
関係する人物 阿迦手観屋夢之助
外部リンク http://www.shidax.co.jp/
テンプレートを表示
シダックス江坂クラブ(大阪府吹田市・大阪第一号店)
シダックス甲府山の手通りクラブ(山梨県甲府市・全国第100号店)

シダックスとは

  1. 外食産業、給食などを提供する事業を展開する持ち株会社 シダックス株式会社のこと。本項で詳述する。
  2. 上記グループが展開するカラオケを中心とした飲食店のこと。

シダックス株式会社SHIDAX CORPORATION)は、外食産業学校給食・企業食堂の給食(コントラクト)事業を展開する持株会社である。キャッチコピーは「MOTHER FOOD SHIDAX」、「SHIDAX Please!」。


沿革

  • 1959年 - 志太勤が創業。
  • 1965年 - 東京都調布市に学校・企業食堂の給食事業を運営する「冨士食品工業」(現・シダックスフードサービス)設立。
  • 1991年 - 売店コンビニエンスストア事業を運営する「コンビニエンスシダックス」(現・シダックスアイ)設立。
  • 1993年 - レストランカラオケボックスを一体化した「シダックス・コミュニティープラザ」(現・シダックス・コミュニティー)を設立し、第1号店を立川市栄町に開設する。
  • 1996年 - シダックス(現・シダックスフードサービス)株式を店頭登録。
  • 1999年 - シダックス・コミュニティー株式を店頭登録。
  • 2000年 - この両社を持株会社「シダックス」に株式移転契約を締結。
  • 2001年 - 持株会社設立、その株式を店頭登録。
  • 2007年 - 株式公開買い付け (TOB) で大新東を連結子会社にする。

本社・本店

本社
東京都渋谷区神南一丁目12番13号 渋谷シダックスビレッジ
本店
東京都調布市調布ヶ丘三丁目6番地3

グループ子会社

プラス・アイ(コンビニエンスストア)
  • シダックスフードサービス株式会社 - 集団給食を主体とした、フードサービス事業を中心に行う。
  • シダックス・コミュニティー株式会社 - カラオケなどのアミューズメント事業を中心に行う。
  • シダックスレストランマネジメント株式会社 - 外食レストランなどの運営及びフランチャイズ加盟店の運営管理を行う。
  • エス・ロジックス株式会社 - グループ会社などへ事業所給食や外食産業に利用する食材の販売・物流管理を行う。
  • シダックスエンジニアリング株式会社 - 厨房機器の製造や販売などを行う。
  • シダックスアイ株式会社 - 病院内売店の運営受託などを行う。
  • Patina Restaurant Group.LLC社 - 米国各地でレストランの運営を行う。
  • 大新東株式会社 - トータルアウトソーサーとして、車両運行管理から社会サービス業務まで、現場業務すべての一括受託を行う。

カラオケ事業

一般にシダックスとしては、子会社のシダックス・コミュニティー株式会社が運営する、カラオケレストランが広く知られている。

設立理由

カラオケ事業立ち上げのきっかけは、1984年に立ち上げたレストラン事業にまでさかのぼる。当時、給食調理士のマナー向上などのために東京都内を中心に8店舗を設立したが、給食業と運営とのノウハウが基本的に異なっていたため失敗に終わる。その過程で膨らんだ店舗用の土地リース契約を何とかするために設立されたのがカラオケ事業であった。

1993年に太平洋ベルト地帯に自宅から20分以内に行けるようにするという戦略の下、1000億円かけて350店出店している。1998年には業界1位に躍り出て[1]、2004年には全国300店舗を達成した。しかし2010年に「カラオケ本舗まねきねこ」を運営するコシダカホールディングスに抜かれ業界1位から転落し、現在、店舗数では第一興商(ビッグエコー)、まねきねこ、シン・コーポレーション(バンバン)に次ぐ業界4位、売上高でも第一興商に次ぐ業界2位に甘んじている。2016年3月末に不採算店舗約100店を別会社(シダックス・コミュニティーが35%の株式を保有する持分法適用会社)に移管し、9月末までに約60店舗を閉鎖した。閉鎖店舗の中には旗艦店であった「渋谷シダックスビレッジクラブ」も含まれる。これによりグループの店舗数は200店舗前後まで減少している[2]

主な特徴

  • フランチャイズ店舗はなく、すべてが直営店であり、郊外を中心に展開されている。また、各店舗は一般的な「○○店」ではなく、「○○クラブ」と呼称する。
  • 基本コンセプトは「民間の公民館[1]
  • 本来の外食・給食事業を生かし、カラオケだけでなく食事も楽しめるようにと豊富なメニューが揃えられている。
  • カラオケ機種は主にDAM第一興商)、 JOYSOUND(エクシング)の2種類が設置されている。
    • DAMに関してはSmart DAMが設置してある部屋が多く、最新機種のLIVE DAMだけではなくPremier DAM、Premier DAM IIも設置していることが多い。
    • UGAエクシング・旧BMB)に関しては、BMBの吸収合併に合わせて撤去されたケースが多い。ただしその後再設置された店舗もある。
  • 一部店舗を除いてゲーム機、ドリンクバーもある。
  • 最大148種類以上の飲物が注文できる飲み放題コースがあり、ドリンクバーとは違い店員が部屋まで運ぶサービスを行っている。
  • 郊外に多く出店し、敷地や駐車場を広く確保していることが多い。
  • 料金は店舗によって異なる。
    • 繁華街店舗や都市部、駅周辺店舗など、来店客が見込める店舗やランニングコストが大きくなる店舗は、時間当たりの料金やフリータイムの料金が郊外店舗に比べ割高である。
    • ドリンクバー設置店舗においても店舗や時間帯によってドリンクバーが料金に含まれる場合と含まれない場合が存在する。
    • GWや年末など、カラオケ利用客が増える時期は特別料金が設定され、フリータイムも時間限定や組数限定となる場合が多い。
  • 店舗にはパーティールームと呼ばれる大部屋が置かれ、団体客はこの部屋に案内される。
  • ランチメニューやレディースデー、メンズデー、学生割引、母の日メニューなど、様々なキャンペーンを行っている。
  • 部屋に設置してあるテレビ液晶テレビである。店舗によっては100インチの大型テレビも用意されている[1]
  • 楽器練習や会議などカラオケ機器を利用しない会員のために「レンタルルーム」という制度がある。この場合、室料が学生・60歳以上料金になる(学生又は60歳以上がレンタルルームを利用する場合は割引なし)。
  • 会計後にサービス券を配布している。サービス券の割引額は店舗や地域によって異なる。
  • 障害者も楽しく利用できるように、店舗のバリアフリーが施されており、多目的トイレや車いす利用者などの優先室が設置されている上、点字の歌詞カードや楽譜も用意されている[1]

株主優待

シダックスの株主は年に1回、3月末現在の株主に対して株主優待としてカラオケ割引券が配られる。

配布枚数
100株以上で5枚、500株以上で25枚。
内容
1枚で税込み代金から540円の割引が受けられる。
飲食代やルーム代などにも利用できる。
サービス券、シダックスギフトカード、各種クレジット会社系のギフトカードとも併用ができる。
利用枚数制限が存在し、1ルームあたり5枚まで利用できる。ただし釣り銭は出ない。

カルチャークラブ

カルチャークラブが実施されている店舗(77店舗)では、専門の講師を呼び、合気道太極拳ヨガなど様々な講座を開いている。開校講座やその内容は店舗によって異なる。受講料の他に教材費がかかる講座もある。受講する際はドリンク(大人はウーロン茶、子供はオレンジジュース)が一杯付いてくる。

注釈

  1. ^ a b c d 中日新聞夕刊・東京新聞夕刊『紙つぶて』「カラオケ事業進出」 志太勤(2012年5月25日)
  2. ^ “発覚!カラオケ「シダックス」が大量閉店へ 旗艦店の渋谷をはじめ、全国44店を8月末閉鎖”. 東洋経済オンライン. (2016年8月30日). http://toyokeizai.net/articles/-/133591? 2016年9月28日閲覧。 

関連項目

外部リンク