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死ぬほど好き (世にも奇妙な物語)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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死ぬほど好き」(しぬほどすき)は、テレビドラマ世にも奇妙な物語』の中の1話。

1990年7月12日放送。第18作目。同回の作品に「半分こ」、「くせ」がある。脚本家の野島伸司がまだ無名に近かった頃に手がけた作品である。

ストーリー

クラスメイトの美香に想いを伝えられないままの純平は、ある日バレンタインデーに自分の下駄箱に入っていたチョコレートが本当に彼女から贈られたものなのかを確かめるために、なんとか美香の気持ちを知りたいと考え、友人と協力して偽の葬式を挙げ、美香だけを呼ぶことにした。

だが、葬式当日になると、美香だけでなくクラスメイト全員や教諭まで参列してしまい、偽の葬式に引っ込みがつかなくなってしまう。ところが、美香は純平の棺桶に語りかけ、好きだったことを告白する。美香が泣いて家から出た様子から両親らも参列してきたため、純平は棺桶から出るに出られなくなったが、美香が恋愛感情を持っていることに満足し、友人と祝杯を挙げているうちに棺桶の中で眠ってしまった。

翌朝、友人が目を覚ますと棺桶は既になく、火葬場に運ばれたことに気づいて慌ててバイクで走っていった。純平が目を覚ました時には、既に彼は棺桶ごと霊柩車で搬送されていた。その直後、子供の飛び出しによる急ブレーキで頭部を強打した純平は、気を失ってしまう。次に純平が読経の声で目を覚ますと、火葬炉が点火されようとしていた。

純平の友人が駆けつけたときには、火葬炉が点火されてしまった後だった。純平の両親は悄然とする友人に微笑み、純平は親孝行だと語る。予てから工場の経営が苦しかったことから、純平にかけた生命保険金により工場を立て直すことができるという。友人は煙突から立ち込める煙を見て呆然とした。

ストーリー・テラー役のタモリは最後に「気になる異性の気持ちを知るには、やはり勇気を出して本人に尋ねるのがよろしいかと思います。」と忠告する。

スタッフ

キャスト