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江別駅

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江別駅
江別駅駅舎(2012年9月)
えべつ
Ebetsu
A08 高砂 (1.8 km)
(6.2 km) 豊幌 A10
所在地 北海道江別市萩ケ岡
北緯43度6分38.31秒 東経141度33分25.81秒 / 北緯43.1106417度 東経141.5571694度 / 43.1106417; 141.5571694 (江別駅)
駅番号 A09
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
キロ程 307.3 km(函館起点)
電報略号 エツ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
3,964人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1882年明治15年)11月13日
備考 社員配置駅
みどりの窓口
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駅前広場より(2004年6月)
1976年の江別駅と周囲約1.5km範囲。右上の石狩川沿い、左上に王子製紙江別工場、左上方向写真外には北海道電力江別発電所が立ち並んでおり、当駅の札幌側手前(左下)からそれぞれに専用線が分岐している。また、その分岐間には両専用線用の数本の留置線を有する貨物ヤードが設置されている。
駅裏側に4本の貨物用側線とその外側に保線車用側線、駅舎横岩見沢側に貨物ホームと折り返し線を持つ引込線4本を有している。駅舎横の札幌側は王子製紙専用線の折り返し線が伸びて、駅舎側ホームの札幌側が細い島式ホーム状になっている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

江別駅(えべつえき)は北海道江別市萩ケ岡にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線。江別市の中心駅。駅番号A09電報略号エツ

歴史

かつては「利尻」・「オホーツク」などの夜行列車「かむい」・「そらち」「なよろ」など札幌を基点とした急行列車が停車していた。

  • 1882年明治15年)
  • 1889年(明治22年)12月11日北海道炭礦鉄道に譲渡。
  • 1890年(明治23年)上期:停車場位置を変更。札幌側へ約150m移転[3]。北有社による江別川橋梁新替に伴う線路変更により、地形上不便になっていたため。
  • 1893年(明治26年)3月21日:明治23年の移転に伴う改キロ[4]
  • 1897年(明治30年)下期:転車台設置[5]
  • 1906年(明治39年)10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化により、国有鉄道に移管。
  • 1907年(明治40年):富士製紙第五工場(後の王子製紙江別工場)専用線1M21C敷設。
    現在の4番のりばに当たる場所から発着していた。製品輸送に使用され、当駅から飯田町駅へ向かう貨物列車も運行されていた。なお、工場操業は翌年秋。また監督機関への届出では、運用開始は1909年(明治42年)2月からで、総延長は5.53km[6]
  • 1935年昭和10年):大日本電力(後の北海道電力)江別火力発電所用専用線が運用開始。
    同年夏頃に敷設完了[7]。建築資材や機械類の搬入は王子製紙の専用線と馬車を使用した。12月19日同発電所建設第一期工事完了及び送電開始とともに運用開始され、発電所で使用される石炭を輸送していた。当初は江別駅方向から外へ分岐する形で、1960年(昭和35年)12月からの江別火力発電所新工場建設に併せ、本線に沿って高砂方面へ向かった後スイッチバックを行い発電所へ向かう線形に変更された。
  • 1973年(昭和48年)6月:駅舎改築。RC造平屋となる[8]
  • 1974年(昭和49年):駅南側地区の人口増などに伴い跨線人道橋を建設[9]
  • 1984年(昭和59年)2月1日:専用線発着を除く車扱貨物の取扱いを廃止[4]
  • 1985年(昭和60年)3月14日荷物の取扱いを廃止[4]
  • 1986年(昭和61年)5月6日:王子製紙江別工場(現在の王子特殊紙江別工場)専用鉄道が廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、JR北海道・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる[4]
  • 1991年平成3年)3月:北海道電力江別火力発電所専用鉄道が廃止。
    発電所の閉鎖に伴い廃止された。これ以降、貨物列車の発着はない。
  • 1997年(平成9年)11月1日:日本貨物鉄道の駅が廃止され[4]、貨物の取扱いが終了[4]
  • 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始。
  • 2014年(平成26年)10月30日:新しい跨線人道橋が完成し利用開始[9]
  • 2016年(平成28年)1月7日キヨスク閉店。

駅構造

地上駅で、1面2線の島式ホームと1面1線の単式ホーム、単式ホームの一部を切り欠いた切欠きホーム1線、合計2面4線のホームを有する。ホーム間は跨線橋で連絡する。

のりば番号は駅舎側から4・3・2・1番の順。4番のりばは改札から右手に進んだ頭端式ホームである。当駅折り返しの列車は主に2番・4番のりばから発車する。1番線が上り本線、3番線が下り本線で、上下本線に挟まれた2番線では通過する特急列車を待避することが可能。かつては毎年7月頃の江別やきもの市開催日に一部の特急列車が臨時停車していたが、現在はすべて通過している。

かつては、間に中線を1本挟んだ単式と島式の複合ホーム2面3線で、駅舎から近い順に1・2・3番となっていた。王子製紙専用線の廃止に伴って0番ホームが新設され、後に現在のようにホーム番号が振り直された。

当駅から札幌方面に向かう場合、先に発車した列車がそのまま札幌駅まで先着する。区間快速もこの先札幌まで普通列車を追い抜くことはない。

社員配置駅で、みどりの窓口(営業時間5時30分 - 24時00分)・自動券売機自動改札機が設置されている。

のりば 路線 方向 行先
1 函館本線 上り 札幌手稲小樽方面
2 函館本線 上り 札幌・手稲・小樽方面(待避列車・当駅始発)
下り 岩見沢滝川方面(待避列車)
3 函館本線 下り 岩見沢・滝川方面
4 函館本線 上り 札幌・手稲・小樽方面(当駅始発)
  • 朝5時半過ぎに当駅始発・札幌方面行き、夜0時過ぎに札幌方面から当駅止まりがあるが、夜間留置は行わない。

利用状況

2014年度の1日平均乗車人員3,964人である[10]

近年の1日平均乗車人員は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
2002年 3,074
2003年 3,134
2004年 3,205
2005年 3,329
2006年 3,389
2007年 3,478
2008年 3,542
2009年 3,630
2010年 3,715
2011年 3,801
2012年 3,858
2013年 3,948
2014年 3,964

駅周辺

1986年に高砂駅が開業するまでは、江別市役所の最寄り駅だった。

バス路線

ジェイ・アール北海道バス「江別駅前」は駅前バスターミナル、北海道中央バス「江別駅前」の野幌・大麻方面は駅前ロータリー前に停車する。また一部の系統は、駅舎と線路を挟んで反対側の「江別駅南口」停留所に停車する。路線詳細はバス会社記事を参照。

ジェイ・アール北海道バス

夕張鉄道(夕鉄バス)

  • 新さっぽろ駅方面
  • あけぼの団地昭光福祉会方面
  • 南幌東町方面
  • 栗山駅夕張(南部)方面
  • 中の月方面
  • 野幌駅南口方面

北海道中央バス

  • 札幌ターミナル方面
  • 新さっぽろ駅方面
  • あけぼの団地方面
  • 野幌7丁目方面
  • 大麻西町方面
  • 高砂駅前方面

新篠津村営バス(ニューしのつバス)

かつては駅から200m程度の場所に北海道中央バスの江別ターミナルが設けられていた。廃止され、近接する「江別駅前」停留所と統合された。

隣の駅

北海道旅客鉄道
函館本線
区間快速「いしかりライナー」
野幌駅 (A07) - 江別駅 (A09) - 豊幌駅 (A10)
普通(札幌駅以西で区間快速となる列車含む)
高砂駅 (A08) - 江別駅 (A09) - 豊幌駅 (A10)

脚注

  1. ^ 『北海道鉄道百年史 上巻』1976年3月 日本国有鉄道北海道総局 編集・発行。
  2. ^ 北海道立図書館 北方資料デジタルライブラリーの幌内鉄道敷地並用地図 第3巻 自札幌至江別 で確認できる。
  3. ^ 北海道炭礦鉄道会社 第二回営業報告。
  4. ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』1998年10月 JTB編集・発行。
  5. ^ 北海道炭礦鉄道会社 第十七回営業報告。
  6. ^ 「鐵道省監督局調 地方鐵道軌道一覧 鐵道同士會 昭和7年発行」の復刻版 アテネ書房 1993年発行より。
  7. ^ 「江別火力」半世紀の軌跡 江別発電所記念誌編 平成3年3月発行、P23。
  8. ^ 札幌工事局70年史 昭和52年3月発行 P689。
  9. ^ a b “江別駅の南北、往来が楽々に 跨線人道橋が完成 「にぎわい再び」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年10月31日). http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/571822.html 
  10. ^ 2016年版江別市統計書 (PDF)

関連項目

外部リンク