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ベル・モンターニュ・エ・メール

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ベル・モンターニュ・エ・メール
(愛称:べるもんた)
概要
種類 快速列車
現況 運行中
地域 富山県の旗 富山県
運行開始 2015年10月10日
運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 新高岡駅高岡駅
終点 氷見駅城端駅
使用路線 JR西日本:氷見線城端線
技術
車両 キハ40形気動車
金沢総合車両所富山支所)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 非電化
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ベル・モンターニュ・エ・メールは、西日本旅客鉄道(JR西日本)が新高岡駅高岡駅 - 氷見駅間を城端線氷見線経由で、もしくは高岡駅 - 城端駅間を城端線経由で運行する臨時快速列車である。愛称はべるもんた[1][2]

概要

「ベル・モンターニュ・エ・メール」は、2015年10月より実施される「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせて、北陸新幹線と城端線が接続する新高岡駅を軸とする城端線と氷見線の観光列車として、同年10月10日より運行を開始した。「走るギャラリー」のコンセプトを基に、山と海の変化に富んだ両線の美しい車窓を1枚の絵画のように演出するデザインとしている。

高岡駅を起点に城端線は山側に、氷見線は海側に伸びることから、このエリアの特徴である「美しい山と海」をフランス語に訳した「ベル・モンターニュ・エ・メール」を列車名とすることで、国内の旅行客にインパクトを与えるとともに、海外の旅行客への認知をも図っている。

なお、車内では食のサービスとして、「ぷち富山湾鮨セット」(提供区間限定)と「ほろ酔いセット」が提供される。それぞれ、3日前までに着地型ツアーサイト「VISIT富山県」での予約が必要となる(当日車内で販売する場合もある)。

ぷち富山湾鮨セット(左半分)ほろ酔いセット(右半分)

運行概況

土曜・日曜を中心に運行される。ダイヤはAパターン(日曜)とBパターン(土曜)の2つが設定されており、Aパターンは1 - 4号として新高岡駅 - 氷見駅間を2往復(4号は高岡駅行き)、Bパターンは51 - 54号として高岡駅 - 城端駅間を2往復する。なお、平成29年3月4日ダイヤ改正以前は、Aパターンが土曜、Bパターンが日曜で運行されていた。 当初は2016年2月末までの運行予定だったがJR西日本は2月上旬時点で2016年9月までの運行を決め、8月時点では10月以降も運行が行われる予定である[3]。また2月18日からは団体臨時列車としてまとまった予約があった場合平日にも運行している。2016年1月2日および3日は運転設定がなかった。

1 - 3号は城端線と氷見線を直通運転するため、高岡駅構内で城端線ホームと氷見線ホームとの間で入換しながら移動する(このため高岡駅での「停車時間」は20 - 30分程度と長くなっている)。構内移動時の乗車は、新高岡駅と氷見線内停車駅(高岡駅を除く)の相互間の乗車券類を持つ乗客のみ可能。

停車駅

Aパターン

Bパターン

使用車両

キハ40形1両(キハ40 2027)を金沢総合車両所において改造工事を行なった車両であり、車体外観は現行のキハ40形と変わらないが、海側になる車体側面の1-3位側の側窓は、固定窓に変更され、一部の側窓は拡大している[4]。車体塗色はダークグリーンとなり、車体腰部・窓枠部分・前面下部のスカートにはメタリックゴールドが配色されている。また、貫通扉と側面腰部には、ロゴマークが描かれている。

車内は、海側の1-3位側には、前位側に円形テーブルが設置されており、1人掛の木製腰掛が窓向き、テーブルがレール方向に配置され、山側の2-4位側には、中央部に2人掛けのクロスシートと折り畳み式のテーブルを備えた4人掛けのボックスシート、車端部にロングシートが配置されている。4位側の端部にあるトイレは洋式に変更されており、ロングシート部に設置されているつり革のつり手は木製となっている。車内照明は、客室内が天井中央部に円形の照明を設置する形に変更になり、出入口のデッキ付近の蛍光灯には、カバーが取付けられている。また、車内装飾には、南砺市の伝統工芸品である井波彫刻の作品が海側に2つ山側に6つが展示されている。

脚注・出典

  1. ^ 城端線・氷見線観光列車「べるもんた」の車両が完成しました 西日本旅客鉄道 2015年9月8日
  2. ^ 指定席券の列車名の部分も同様となる。
  3. ^ 「JRおでかけネット」の当列車のページの時刻表の部分に「※10月以降の運転日は別途ご案内します。」とある。
  4. ^ 最も大きな窓は車両側面の中央部分にあり、寸法は840mm×2520mmである。

関連項目

参考文献

外部リンク