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さんだる

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『さんだる』
たまスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フォーク
プログレッシブ・ロック
時間
レーベル アクシック
プロデュース たま
チャート最高順位
  • 週間2位(オリコン
  • 1990年度年間35位(オリコン)
たま アルバム 年表
さんだる
(1990年)
ひるね
1991年
『さんだる』収録のシングル
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さんだる』は、日本のバンド、たまのメジャー1stアルバム。1990年7月10日にクラウンレコードにて製作され、アクシックより販売された、レコードナンバーは「AXCR-1」。初回限定としてステッカーがついていた。また、当譜は1997年8月21日に再リリースされている。2012年12月12日にはブリッジから「たまCD再発企画シリーズ」の第一弾として紙ジャケットで再リリースされた。ボーナストラックとして「さよなら人類」と「らんちう」のシングルヴァージョンは勿論の事、初CD化となる「さよなら人類/らんちう」のカセットシングルにしか収められていなかった「さよなら人類」と「らんちう」のカラオケヴァージョンも収録された。

解説

たまのメジャー1stアルバム。 初回限定版はステッカー付きでボックスジャケット仕様。ジャケットイラストはメンバーの知久寿焼。大ヒットした「さよなら人類」がオリジナル・ヴァージョンで収録されている。

オリコンチャート:最高2位(1990.7.23付 初登場) 年間アルバムチャート:35位

なお、前年にナゴムレーベルから発売されたアナログレコード「しおしお」から5曲リメイクされている。

収録曲

  1. 方向音痴
    (作詞・作曲:知久寿焼
    イントロはタムだけだが、ライブや「しおしお」ではアコーディオンのフレーズが入る。歌詞は知久が当時“朝の日記”を書いている時に出てきた。また当初はもっとテンポが速く、しかしそれではちゃんと歌えないためこの速さまで落としたとのこと。
    イカ天初登場時のキャッチコピーである、「かなしい気持ちはとっても不安定」は、この歌の歌詞の一部に由来する。
    後にシングル・『星を食べる』のカップリングとしてシングルカットされる。JACMソング。
  2. おるがん
    (作詞・作曲:知久寿焼)
    知久が古道具店で3000円のオルガンを見つけて買ってつくった曲。オルガンを弾く柳原は、ギターもオルガンも知久からの借り物なので「楽器を返すことを考えると、たまから離れられない」と冗談めかして語っていた。
  3. オゾンのダンス
    (作詞・作曲:柳原幼一郎
    川崎製鉄(現・JFEスチール)のCFやフジテレビ系「なるほど!ザ・ワールド」のエンディング曲にも起用された。また「いか天」の第3週目にも演奏された。当初は「青大将には気をつけて」というタイトルだった説がある。アマチュア時代のアナログレコード「しおしお」にはメロディーのちょっと異なる初期ヴァージョンが収録されている。後にシングルカットされた。
  4. 日本でよかった
    (作詞・作曲:滝本晃司
    インディーズ時代のカセットテープ「たゆたひ」にも収録されている。
  5. 学校にまにあわない
    (作詞:石川浩司・作曲:たま)
    間奏の語りは、ライブ毎に違う。当譜の中で最も収録時間が長い曲であるが、この曲の作詞/ボーカルの石川本人によると、本来は更に長い曲であるとのこと。
  6. どんぶらこ
    (作詞・作曲:柳原幼一郎)
    たま結成当初からの曲。当初はお祭りみたいに愉快な曲で「あらよっと、どんぶらこ〜」と唄われていた。
  7. ロシヤのパン
    (作詞・作曲:知久寿焼)
    いか天の第4週目の演奏曲。失われた家族の風景を回想するかのような内容となっている。この曲で曲中に登場するトラピストクッキーをライブでステージに投げる一部のファンがおり(この様子はライブビデオ「野球」で確認できる)、しばらくはたまのライブにおいてトラピストクッキーは持ち物検査の対象物となっていた。
  8. さよなら人類(オリジナル・ヴァージョン)
    (作詞・作曲:柳原幼一郎)
    たまの代表曲の一つ。シングルとはバージョンが異なる(シングル版は後のベストアルバム「まちあわせ」に収録)。この曲で『NHK紅白歌合戦』に出場した。ライブでは間奏の部分がアドリブで披露される。このバージョンの間奏にある「さるー、さるー、さるー、さるー」の部分が川崎製鉄のCMソングに使われた。
  9. ワルツおぼえて
    (作詞・作曲:滝本晃司)
    当時サラリーマンをしていた滝本が仕事の移動中に車の中で作ったという曲。詞は“パリの女”という言葉が最初にあって、そこから膨らませていったそうだ。最終的な完成まで足掛け3年かかったという。終盤に後ろの方でなにかゴニョゴニョ言っている男性の声が聞こえるが、これは“ジュテーム橋本”こと柳原幼一郎の声。フランス映画「E夫人」のテーマソングの1番。この声はモノラルで聴くと位相の関係で聴こえなくなる。後のシングル「オゾンのダンス」のカップリング曲としてシングルカットされる。
  10. らんちう
    (作詞・作曲:知久寿焼)
    「いよ〜っ」という能のようなイントロで始まるナンバー。川崎製鉄のCF曲として起用された。たま結成当初からの曲で、ビデオ「いか天〔完全〕完奏版 1989 10・11合併号」や、アマチュア時代のアルバム「ねこばば」や「しおしお」、復刻CD「でんご」などにも収録されている。シングル「さよなら人類」のカップリングである。本作には、シングルと異なるバージョンである記載はないが、シングルとは異なるバージョンである。イントロとエンディングの「いよ〜っ」や間奏の柳原の語りが違う等の違いが見られる。シングルバージョンは、後のベストアルバム「まちあわせ」や「たまセレクション」にも収録されているが、「さよなら人類」は何故か本作収録のオリジナルバージョンが収められている(後者のみ)。
  11. れいこおばさんの空中遊泳
    (作詞:柳原幼一郎・作曲:たま)
    本アルバム中、この曲のみ知久と柳原が両方共ボーカル表記されている。れいこおばさんが空に浮かんでしまい、その家族らしき人が心配するという内容の歌詞。「ねこばば」収録時には、3番まで歌詞があったり、今のイントロとは違い、歌い出しからのメロディーがイントロと1番から2番に行くまでの間奏になっており、本作に収められたバージョンの1番から2番に行くまでの間奏は、2番から3番に行くまでの間奏になっていたりエンディングも違ったりしている。

2012年版

  1. 方向音痴
  2. おるがん
  3. オゾンのダンス
  4. 日本でよかった
  5. 学校にまにあわない
  6. どんぶらこ
  7. ロシヤのパン
  8. さよなら人類(オリジナル・ヴァージョン)
  9. ワルツおぼえて
  10. らんちう
  11. れいこおばさんの空中遊泳
  12. さよなら人類(シングル・ヴァージョン)
  13. らんちう(シングル・ヴァージョン)
  14. さよなら人類(カラオケ・ヴァージョン)
  15. らんちう(カラオケ・ヴァージョン)

関連項目