ダニエウ・アウヴェス
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バルセロナでのアウヴェス (2015年) | ||||||
名前 | ||||||
本名 |
ダニエウ・アウヴェス・ダ・シウヴァ Daniel Alves da Silva | |||||
愛称 | ダニ | |||||
ラテン文字 | DANIEL ALVES | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 |
ブラジル スペイン | |||||
生年月日 | 1983年5月6日(41歳) | |||||
出身地 | ジュアゼイロ | |||||
身長 | 172cm | |||||
体重 | 70kg | |||||
選手情報 | ||||||
在籍チーム | パリ・サンジェルマンFC | |||||
ポジション | DF (RSB) / MF (RMF) | |||||
背番号 | 32 | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
ジュアゼイロ | ||||||
バイーア | ||||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2001-2002 | バイーア | 25 | (2) | |||
2002-2008 | セビージャ | 175 | (11) | |||
2008-2016 | バルセロナ | 247 | (14) | |||
2016-2017 | ユヴェントス | 19 | (2) | |||
2017- | パリ・サンジェルマン | |||||
代表歴2 | ||||||
2003 | ブラジル U-20 | 7 | (0) | |||
2006- | ブラジル | 88 | (7) | |||
1. 国内リーグ戦に限る。2017年5月27日現在。 2. 2016年3月29日現在。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ダニエウ・アウヴェス・ダ・シウヴァ(Daniel Alves da Silva, 1983年5月6日 - )は、ブラジル・バイーア州ジュアゼイロ出身のサッカー選手。ブラジル代表。パリ・サンジェルマンFC所属。ポジションはディフェンダー、ミッドフィールダー。
登録名やユニフォームに記された名前はダニ・アウヴェスである。
経歴
クラブ
ブラジル時代
少年時代はフォワードやミッドフィールダーとしてプレーしていたが、1996年、兄がプレーしていたジュアゼイロSCのU-13チームに加入し、サイドバックに転向した[1]。1997年にはジュアゼイロSCの監督とともにECバイーアの下部組織に移り、バイーアのU-17チームではマルセロ・シャムスカ(ペリクレス・シャムスカの弟)からも指導を受けた[1]。18歳でプロ契約を果たし、2001年11月のパラナ・クルーベ戦でデビューすると、PKを獲得して勝利に貢献した。2002年シーズンには19試合に出場し、ブラジル全国選手権初得点も決めている。
セビージャ時代
南米ユース選手権の活躍が認められ[2]、2003年1月にセビージャFCに移籍した。すぐさま主力として活躍し、2005-06シーズンのUEFAカップでは優勝を果たしてMVPを獲得した。2006-07シーズンは、リーグ戦開幕前に行われたUEFAスーパーカップでFCバルセロナと対戦。相対するロナウジーニョの裏のスペースを激しく突く動きを繰り返し、チームの勝利に大きく貢献した。(この試合を観戦したイビチャ・オシムは、「ダニエウ・アウヴェスの動きがセビージャ勝利の要因となった」と発言している[3]。
また、そのシーズンはリーグ戦でも11アシストを記録し、ダビド・ビジャと共にアシスト王に輝いた。
2006-07シーズン終了後、多くのビッグクラブが獲得に動くも、交渉はまとまらずに残留。移籍騒動が長期化したこともあり、2007-08シーズンの公式戦初出場はリーガ・エスパニョーラ開幕直後に行われたUEFAスーパーカップ、ACミラン戦からとなった。キャプテンのハビ・ナバーロが全休したこともあり、キャプテンマークを巻き、チームのUEFAチャンピオンズリーグベスト16入りに貢献した。
バルセロナ時代
2008年7月2日、FCバルセロナに移籍した。移籍金は2900万+600万ユーロとされる。この金額はバルセロナ史上歴代3番目に高い移籍金で、この夏の移籍市場でもロビーニョ(レアル・マドリード→マンチェスター・シティFC)に次ぎ2番目に高い移籍金であり、サイドバックの選手としては当時史上最高額の移籍金だった。セビージャFCを離れる際の記者会見では涙を見せ、再び戻ってくることを誓った。
8月13日のUEFAチャンピオンズリーグ予選3回戦のヴィスワ・クラクフ戦でデビューを飾り、8月31日のヌマンシア戦でリーグデビューを飾った[4]。2008-09シーズンはレギュラーとしてリオネル・メッシとともに右サイドから攻撃を展開。自己最多となる5ゴールを挙げるなど、バルセロナのリーガ・エスパニョーラ、UEFAチャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイの3冠獲得に貢献した。ただし、UEFAチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・ユナイテッドFC戦には累積警告により出場できなかった。
2013-14シーズンから退団した親友のエリック・アビダルに捧げる為、背番号を2番から22番に変更[5]。
2014年4月27日に行われたビジャレアルCF対バルセロナ戦で、コーナーキックに向かうアウヴェスに対して、観客席からバナナが投げ込まれる人種差別行為が発生。その際アウヴェスは、ピッチ上に落ちたバナナを拾い上げ、皮をむいてそのまま口に放り込んで食べ、何事もなかったかのようにプレーに戻り、アウベスはすぐさまコーナーキックに移った。この人種差別的行為に対するアウヴェスの対応を受けてブラジル人チームメイトのネイマールは試合後、息子と一緒にバナナを食べる写真をソーシャルメディア上で投稿し、リーグや国籍を超えて瞬く間に拡散された。世界の有名サッカー選手が、バナナを食べるポーズを次々と投稿し、国際的な反響を呼んだ[6]。
2015年6月9日、バルセロナとの2年間の契約延長で合意に至ったと、クラブ公式サイトで発表した[7]。2014-15シーズン限りでバルセロナとの契約満了を迎えるアウヴェスは、以前からクラブとの不仲により退団の噂が絶えなかった。しかし状況は一転。2015年6月30日に契約切れが迫る中、2017年までの2年間に加え、1年の延長オプションが付いた契約でバルセロナと合意している。2016年6月2日、バルセロナの公式サイトで退団することが発表された。
ユヴェントス時代
2016年6月27日、ユヴェントスFCと2年契約を結んだことが発表された。なお、1年の延長オプションも付帯している[8]。背番号はアルトゥーロ・ビダルが着用していた23番。同じ23番を着けているNBAのレブロン・ジェームズに敬意を示すためという理由で選んだ[9]。9月21日のカリアリ戦でユベントスでの初ゴールを記録[10]。UEFAチャンピオンズリーグ 2016-17準決勝ASモナコ戦のファーストレグでは、ゴンサロ・イグアインの2得点をアシストして勝利に貢献し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた[11]。さらにセカンドレグでもマリオ・マンジュキッチの得点をアシストし、自身もボレーシュートから得点を記録して2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ、ユベントスのUEFAチャンピオンズリーグ 2016-17ファイナル進出に貢献した[12]。2017年5月17日コッパイタリア決勝、ラツィオ戦では難易度の高いボレーシュートで先制点を決め、コッパイタリア優勝に貢献した[13]。 2016-17シーズン終了後の2017年6月29日、ユヴェントスFC退団が決定。
パリ・サンジェルマン時代
2017年7月12日、パリ・サンジェルマンFCと2019年6月30日までの2年契約を結んだことが発表された[14][15]。
代表
ECバイーアのU-17チーム所属時代にU-17ブラジル代表に選ばれた[1]。セビージャFC移籍直後の2003年にはFIFAワールドユース選手権に出場し、決勝ではMFアンドレス・イニエスタやFWセルヒオ・ガルシアなどがいたスペイン代表を下して優勝した。
ドゥンガ監督の下、2006年10月7日のアル・クウェートとの非公式戦でブラジル代表デビューすると、エクアドルとの親善試合で公式戦初出場。コパ・アメリカ2007のメンバーにも名を連ね4試合に出場した。決勝のアルゼンチン戦では代表初得点となるゴールとアシストを記録する活躍を見せ、ブラジルの連覇に貢献した。ドゥンガ監督のもとではマイコンが起用されることが多かったが、FIFAコンフェデレーションズカップ2009準決勝の南アフリカ戦では途中出場ながらフリーキックで決勝ゴールを挙げるなど結果を残している。
南アフリカワールドカップ後、マノ・メネーゼス新監督が就任して初となるアメリカ戦にはわずか4人のワールドカップ出場組のひとりとして招集され、後半の45分間はキャプテンマークを巻いた[16]。
2015年6月10日にブラジルサッカー連盟は、コパ・アメリカ2015に出場するブラジル代表メンバーから、ダニーロが外れ、ダニエウ・アウヴェスを追加招集することを発表した[17]。ダニーロは、2015年6月7日に行われた国際親善試合のメキシコ代表戦に先発出場。しかし、試合中に右足首を捻挫した模様で、ハーフタイムに途中交代を強いられていた。なお、ブラジル代表にとってはGKジエゴ・アウヴェス、DFマルセロ、MFルイス・グスタヴォに続く4人目の離脱者となった。
人物・エピソード
- 2016年4月13日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝アトレティコ・マドリード戦にて敗北した後、自身のInstagramにてウィッグを着けて自身の恋人に変装した姿で、ポジティブにならなければならないといった旨の発言を公開。しかし、このメッセージにはバルセロナの幹部や会員から否定的な意見が寄せられ、一時はバルセロナがアウベスに処分を科す事も検討されたが、結局処分は科されなかった[18]。
- 2017年5月、ESPNは世界で最も有名なアスリート100人を発表し、57位に選出された。サッカー選手としては22位[19]。
代表歴
出場大会
- U-20ブラジル代表
- 2003年 - 2003 FIFAワールドユース選手権 (優勝)
- ブラジル代表
- 2007年 - コパ・アメリカ2007 (優勝)
- 2009年 - FIFAコンフェデレーションズカップ2009 (優勝)
- 2010年 - 2010 FIFAワールドカップ (ベスト8)
- 2011年 - コパ・アメリカ2011 (ベスト8)
- 2013年 - FIFAコンフェデレーションズカップ2013 (優勝)
- 2014年 - 2014 FIFAワールドカップ (4位)
- 2015年 - コパ・アメリカ2015 (ベスト8)
- 2016年 - コパ・アメリカ・センテナリオ (グループリーグ敗退)
試合数
国際Aマッチ 89試合 7得点(2006年- )
ブラジル代表 | 国際Aマッチ | |
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年 | 出場 | 得点 |
2006 | 1 | 0 |
2007 | 12 | 1 |
2008 | 5 | 0 |
2009 | 14 | 2 |
2010 | 12 | 2 |
2011 | 10 | 0 |
2012 | 5 | 0 |
2013 | 13 | 0 |
2014 | 6 | 1 |
2015 | 8 | 0 |
2016 | 2 | 1 |
2017 | 1 | 0 |
通算 | 89 | 7 |
ゴール
# | 開催年月日 | 開催地 | 対戦国 | スコア | 結果 | 試合概要 |
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1. | 2007年7月15日 | マラカイボ | アルゼンチン | 3-0 | 3-0 | コパ・アメリカ2007 |
2. | 2009年6月6日 | モンテビデオ | ウルグアイ | 1-0 | 4-0 | 2010 FIFAワールドカップ・南米予選 |
3. | 2009年6月25日 | ヨハネスブルグ | 南アフリカ共和国 | 1-0 | 1-0 | FIFAコンフェデレーションズカップ2009 |
4. | 2010年10月7日 | アブダビ | イラン | 1-0 | 3-0 | 親善試合 |
5. | 2010年10月11日 | ダービー | ウクライナ | 1-0 | 2-0 | 親善試合 |
6. | 2014年6月3日 | ゴイアス | パナマ | 2-0 | 4-0 | 親善試合 |
7. | 2016年3月29日 | アスンシオン | パラグアイ | 2-2 | 2-2 | 2018 FIFAワールドカップ・南米予選 |
タイトル
クラブ
- UEFAカップ:2回 (2005-06, 2006-07)
- UEFAスーパーカップ:1回 (2006)
- コパ・デル・レイ:1回 (2006-07)
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ:1回 (2007)
- FIFAクラブワールドカップ:3回 (2009, 2011, 2015)
- UEFAチャンピオンズリーグ:3回 (2008-09, 2010-11, 2014-15)
- UEFAスーパーカップ:3回 (2009, 2011, 2015)
- リーガ・エスパニョーラ:6回 (2008-09, 2009-10, 2010-11, 2012-13, 2014-15, 2015-16)
- コパ・デル・レイ:4回 (2008-09, 2011-12, 2014-15, 2015-16)
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ:4回 (2009, 2010, 2011, 2013)
- トロフェ・デ・シャンピオン:1回(2017)
代表
- U-20ブラジル代表
- FIFAワールドユース選手権:1回 (2003)
- コパ・アメリカ:1回 (2007)
- FIFAコンフェデレーションズカップ:2回 (2009, 2013)
個人
- UEFAカップ最優秀選手賞:1回 (2006)
- UEFAスーパーカップ最優秀選手賞:1回 (2006)
- UEFAベストイレブン:2回 (2007, 2009)
- リーガ・エスパニョーラベストイレブン:1回 (2014-15)
- FIFA/FIFPro世界イレブン:1回(2015)
脚注
出典
- ^ a b c 「笑顔に隠されたストイックさ」ワールドサッカーダイジェスト、日本スポーツ企画出版社、2009年12月3日号、78-79頁
- ^ 「激闘の向こう側」、ワールドサッカーダイジェスト、日本スポーツ企画出版社、2007年5月17日号、14-16頁
- ^ 杉山茂樹『4-2-3-1』
- ^ Numancia 1-0 BarcelonaESPN Soccernet、2008年8月31日
- ^ アビダル、D・アウベスの背番号変更に感謝GOAL 2013年7月27日
- ^ 実はPR戦略だったアウベスの“バナナを食べる”ジェスチャー。マーケティング会社が反差別へ込めた意図とは?footballchannel 2015年5月5日
- ^ 退団濃厚から一転…D・アウヴェスがバルサと2年間の契約延長soccerking 2015年6月9日
- ^ ユヴェントスがD・アウヴェス加入を発表…バルサでは23個のタイトル獲得 http://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20160628/461895.html
- ^ D・アウベスがユーベ加入会見。元同僚メッシも激励「偉大であることに変わりはない」 フットボールチャンネル 2016年6月28日
- ^ “Four-star Juve back on top”. Football Italia (21 September 2016). 21 September 2016閲覧。
- ^ “Juventus closed in on a second Champions League final in three seasons as Gonzalo Higuain struck twice to beat Monaco in the semi-final first leg.”. BBC Sport (3 May 2017). 5 May 2017閲覧。
- ^ “Juventus reached their second Champions League final in three seasons with a comfortable aggregate victory over Monaco.”. BBC Sport. May 14 2017閲覧。
- ^ “Coppa: Juventus Treble sinks Lazio”. Football Italia (17 May 2017). 17 May 2017閲覧。
- ^ “Dani Alves au Paris Saint-Germain”. PSG.fr (12 Jul 2017). 12 Jul 2017閲覧。
- ^ D・アウベスのPSG加入が決定。マンC確実視から一転して電撃移籍(2017年7月13日)2017年7月13日閲覧。
- ^ 「新生ブラジルが変わるべきこと、変わらざるべきこと」footballista、ソルメディア、2010年8月25日号、20-21頁
- ^ ブラジル代表、ダニーロが負傷離脱でD・アウヴェスがW杯後初招集ゲキサカ 2015年6月11日
- ^ D・アウベスの女装動画が騒動に クラブは処分見送りも、夏の放出も検討? Goal.com 2016年4月16日
- ^ ESPN World Fame 100 ESPN.com 2017年6月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Daniel Alves (@DaniAlvesD2) - X(旧Twitter)
- FC Barcelona official profile
- Dani Alves lucirá el dorsal '22' como homenaje a Abidal
- ダニエウ・アウヴェス - BDFutbolによる個人成績
- ダニエウ・アウヴェス - Soccerbase
- ダニエウ・アウヴェス - Soccerwayによる個人成績
- ダニエウ・アウヴェス - National-Football-Teams.com
- ダニエウ・アウヴェス – FIFA主催大会成績
- ダニエウ・アウヴェス - UEFA主催大会成績