コンテンツにスキップ

三里塚のイカロス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。121.113.139.88 (会話) による 2017年10月2日 (月) 18:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎概要)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

三里塚のイカロス
THE FALL OF ICARUS: NARITA STORIES
監督 代島治彦
製作 三里塚のイカロス製作委員会
音楽 大友良英
配給 ムヴィオラ、スコブル工房
公開 日本の旗 2017年9月9日
上映時間 138分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語英語字幕付き)
前作 三里塚に生きる
テンプレートを表示

三里塚のイカロス』(さんりづかのいかろす)は、2017年日本ドキュメンタリー映画。

概要

三里塚闘争成田空港問題)を題材としたドキュメンタリー映画。『三里塚に生きる』の続編。前作では成田空港反対派の地元農民を中心に描かれていたのに対し、今作では元革共同、元ML派、元第四インターなどの、新左翼の支援者・活動家・支援妻を中心に描く。また、元空港公団職員で農家の用地買収を担当していた「0期生」と呼ばれた人物も登場する。

本作を制作するため、クラウドファンディングを利用して制作資金を集めた[1]

2017年平成29年)9月9日から9月17日まで、渋谷区シアター・イメージフォーラムで、英語字幕付きで公開された。また、公開記念および小川紳介没後25周年として「小川プロダクション・三里塚とあの時代 1967-1973」も、アテネ・フランセ文化センター武蔵大学提供の16ミリフィルムで再上映された。その後は『三里塚に生きる』の再上映を実施している。

第18回チョンジュ国際映画祭の招待作品に選ばれた。

なお、主要登場人物の1人である元活動家岸宏一中核派元代表、2007年(平成19年)に中核派から除名)は、映画撮影後の2017年(平成29年)3月26日に、谷川岳への雪山スキー中に遭難しており、捜索の結果、持ち物のリュックが見つかったが、身体が見つかっていない[2][3]。岸が三里塚闘争の責任者(1981年 - 2006年)だった期間中、中核派は成田空港問題を巡り、10.20成田現地闘争のほか、東鉄工業作業員宿舎放火殺人事件千葉県収用委員会会長襲撃事件日本飛行機専務宅放火殺人事件、仲間同士の内ゲバなどのテロリズムを起こしたが[3]、劇中の岩屋鉄塔のシーンでは「あれは間違っていた。過ちだった」と、生前に三里塚闘争の失敗を認め、事実上最期の遺言となり、活動を総括している。

スタッフ

脚注

関連項目

外部リンク