戦争
戦争とは、国家(あるいは国家群)もしくは集団間の問題を解決するために、軍事力・武力を集団的に適用すること。国際法においてはしばしば武力紛争という言葉で置き換えられる。戦争は現生人類の全歴史を通じて、全地域において、普遍的に行われてきた文明的行為であるといえる。戦争がおきないことは、万人の望みであるが、現実の国際社会において、戦争が無くならないという現実は21世紀においても変わらないようである。
戦争はその規模によって次のように呼び分けられる。
外交を含む一連の戦争全体については「戦争」、一回の軍事行動を「戦役」「役」、一つ一つの戦闘行為を「戦闘」「戦い」という。例えば慶長五年に起こった戦争全体を関ヶ原の役といい、9月15日の戦闘を関ヶ原の戦いという。
また、規模の大きな戦争には大戦という表現を使う場合もある(例えば第二次世界大戦等)。
戦争という言葉は、激しい対立や争いなどに比喩的に用いられる(例えば交通戦争、受験戦争等)。
国際法における戦争
現代において、戦争は以下の場合を除き基本的に国際法違法である。
- 自衛の場合。
- 国連決議によって定められた場合。
国家間の紛争の調停が国際連合(国連)には期待されているが、 国連軍という組織があることからわかるように、 国連はもともと戦争を紛争の解決策として想定している。
現代では国際法上、戦争そのものは違法ではないが、行なってはならないことはハーグ陸戦条約などで明確に定められている。
非戦闘員の殺害、大量殺戮兵器の使用、捕虜の虐待、占領地の法律の改変などは、行なってはならないことになっている。
しかしながら、戦勝者や大国がこれを行なった場合には、必ずしも裁かれるわけではない。
核兵器は、その性格上は国際法上使用してはならない兵器だが、現実には多くの国が所持している。
侵略戦争の定義
1974年、12月14日の国連総会決議3314により侵略戦争の定義が初めて定まった。
引用文
- 「戦争は、政治の延長である」--『戦争論』で有名なプロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツの言葉。