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SAMURAI DEEPER KYO

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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SAMURAI DEEPER KYO』(サムライ ディーパー キョウ)は上条明峰による漫画作品、またそれを原作にしたアニメゲーム1999年より2006年まで『週刊少年マガジン』(講談社)で連載。、全38巻。

概要

  • 400年前の日本が舞台なので、歴史上の人物もかなり脚色されて登場する。
  • 400年前が舞台であるが、どちらかというと現代風にアレンジされた世界観が特徴。

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

舞台は関ヶ原の戦いから4年後の日本。千人斬りの鬼と呼ばれた「鬼眼の狂」が封印された自らの身体を取り戻すため、壬生一族と戦いを繰り広げていく。

登場人物

鬼眼の狂(おにめのきょう)(声優小西克幸
千人斬りのと呼ばれた伝説の。封印された自らの身体を取り戻すためと「最強」の称号を手に入れるために旅をしている。愛刀は刀匠であり師匠でもある村正の最高傑作の中の一つ「天狼」という名の五尺の大太刀。無明神風流という剣術をつかう。真の壬生一族最後の子で紅の王候補者だった。幼少時代に織田信長本能寺で討ったのも鬼眼の狂であるということになっている。京四郎の体にいたが、現在は自分の体に戻っている。ちなみに京四郎が、先代から粛清数が千に迫る事を褒められ、鬼眼の狂と京四郎が初めて対面した時、狂の名を騙って粛清を行っていた事が判明した事から、鬼眼の狂の「千人切り伝説」を作ったのは京四郎であると思われる。だが、彼は関が原の戦い時に単身家康の本陣に乗り込んできたことがあり、化け物じみた強さであることには変わりない。自己中心的な性格で、よくゆやにセクハラしたりするが仲間との信頼関係はとても篤い。ちなみにアル中。代表的な技は「無明神風流殺人剣・みずち」「無明神風流奥義・朱雀」「無明神風流奥義・白虎」「無明神風流最終奥義・黄龍」など。先代との死合いで心を失った鬼神と化したが、ゆやの活躍により、鬼神の力を我が物とし、「紅の王」の御印を手に入れた。「真の壬生一族」の最後の子である。見事先代との死合いに勝利するが、崩れ落ちる紅の塔の崩壊に巻き込まれる。生死不明……ではあったが最終回で無事帰ってきた。
壬生京四郎(みぶ きょうしろう)(声優:小西克幸)
「剣聖」と呼ばれる境地に達した侍だが、今は売りをしている。過去に鬼眼の狂を倒し、鬼眼の狂の身体を氷の中に封印、その魂を自分の体に封印した張本人でもある。また椎名望を殺してしまった張本人でもある(策略であったが)。序盤はスケベで頼りない優男だったが、出雲阿国の策略により狂と京四郎の精神が逆転する。それ以降はたまに表に出てくる程度であった。彼の無明神風流は狂と同じ技だが、その質は狂の陽を相殺する陰である。その後狂とは完全に分離し、狂の真の身体の宿主となり、紅の王になる決心をした。だが全ては自らを犠牲にして先代を斃させる程の実力を狂に付けさせるためであった。死の病に冒されており、狂との死合いの後、一度肉体が崩壊しかけたが狂の真の壬生一族の力によって一命をとりとめる。かつては朔夜とは相思相愛で狂とは無二の親友同士であったが先代の策略により滅茶苦茶にされた悲しい過去をもつ。先代に粛清数が千に迫る事を褒められ、鬼眼の狂と初めて対面した時、彼の名を騙って粛清を行っていた事が判明した事から、鬼眼の狂の「千人切り伝説」を作ったのは京四郎であると思われる。妖刀村正・紫微垣の前の持ち主。先代紅の王に吸収されたが、当代・紅の王と鎭明により、先代から分離、自分の体に戻った。「紅十字」の四守護神(レッドクロス・ナイツ)の一人で、先代・紅の王の「理想」が具現化した者と言え、先代の「最高傑作」である。壬生での戦いから三年後は、朔夜と共に薬屋をしている。
椎名ゆや(しいな ゆや)(声優:堀江由衣
狂の「下僕一号」。兄の椎名望を殺され、敵討ちのために賞金稼ぎをしていた。兄の仇の手がかりである『背中に十字傷のある男(壬生京四郎)』を探していた。壬生一族最大の秘密を知っている(だがそれを思い出したのは最終話の前)。武器は火縄銃(短筒)。初期は戦闘でも活躍していたが、ストーリーが進むにつれ、敵に連れ去られる・人質になるなど、いわゆるヒロイン的な(灯曰くマスコットキャラ)配置になり、威勢のよい啖呵はきるものの、戦闘力は皆無な扱いになっている。心を失った狂を元の姿に戻す大活躍をした。素直になれないが狂のことが好きである。啖呵をきったせいで、先代紅の王は、彼女にも朔夜と同じ未来読みの能力があると思い込んでいた。壬生での戦いから三年後は、賞金稼ぎをやめたようだ。そして狂と涙の再会をした。その後、茶店を開き、狂と暮らしている(最も狂はいつも放浪していて家にはほとんどいないが)。その茶店のメニューは、刺身、焼きおにぎり、ほうれん草のおひたし、牛丼、鮎の塩焼き、鯛茶漬け、わさび、苺ミルクのかき氷、プリン、塩辛など。(それぞれ狂、京四郎、阿国、サスケ、幸村、ほたる、アキラ、時人、吹雪の好物。)壬生新聞も定期購読している。実は紅虎が秀忠だということを知っていた。
紅虎徳川秀忠(べにとら/とくがわ ひでただ)(声優:関俊彦
狂の下僕二号。人呼んで「影法師の紅虎」、正体は徳川家康の三男徳川秀忠の名手で、前に、十文字實手槍・虎翼という槍を使っていたが破損したため、現在は妖刀・村正の一つである北落師門という槍を使っている。父の家康は標準語で話しているのに、紅虎は関西弁である(これは徳川家の人間である事をばれないようにしている為であるらしい)。京四郎との対決に敗れたこと、ゆやに一目惚れしたこと、狂の強さに魅かれたことから、狂の一行に加わる。仲間に対する情愛は人一倍あり、敵に対しても情け深い所があるため、アキラと衝突することがある。また秀忠であることをゆやに隠していることから、「放蕩息子」または「秀忠」と呼ばれてからかわれることも。そのためアキラとの仲は険悪だったが、後には互いを認め合うようになる。壬生での戦いから三年後は、征夷大将軍を継ぎ、勉強中。代表的な技は、「八寸」、「影分身」、「神影流秘奥義・裏・八寸」など。
真尋(まひろ)(声優:高橋美佳子
徳川家直属の忍者軍団、伊賀忍者くノ一。姉(名前は真弓、村正の妻でもあった)を狂に殺されたと思い込み(本当の犯人は鎭明)、狂の命を狙う。忍術はもちろん、蜘蛛を操ることにも長けている。当初はゆやを暗殺に使うなど残忍な行動もとったが、今ではゆやと大の仲良し。壬生一族との対決に向かう紅虎とサスケに同行していたが、姉の仇である鎭明との戦いで負傷し、紅虎の命令で戦線を離脱した。壬生での戦いから三年後は、紅虎の側近となった。武器は忍刀や手裏剣。
出雲阿国(いずものおくに)(声優:かかずゆみ
情報屋。狂を慕っている露出度の高いセクシーなお姉さん。十二神将・因陀羅でもあった。そのため戦いでは特別製の絃「鉄鋼絃」を操る。自身が持つ最速の情報網により、真田・徳川・伊達連合軍を壬生の地に集結させた。壬生での戦いから三年後は、幸村のいる九度山に訪れていた
朔夜(さくや)(声優:ゆかな
望の実の妹で未来を読む力を持つ。森羅万象を司る最高位の巫女で、先代紅の王の心臓とシンクロしている。京四郎と心を通わせている。天然ボケで料理も下手だが、芯の強い心を持つ。お茶を淹れるのが上手い(ちなみに阿寒湖特産マリモ茶)。壬生での戦いから三年後は、京四郎と一緒に暮らしているようだ。
椎名望(しいな のぞむ)(声優:千葉進歩
椎名ゆやの義理の兄で、朔夜の実兄。「過去見」という触れたものの過去を見る能力を持つシャーマン。長い年月壬生一族にいたために壬生一族の力を手に入れようとする欲望が生まれ、先代紅の王の過去に眠る壬生一族最大の秘密を探り当てたが怖くなり、壬生から出奔。捨て子だったところを保護したゆやと暮らしていたが、彼女の12歳の誕生日に、鎮明の策略により壬生京四郎に殺された。後に壬生一族によって蘇り、十二神将が長・シャトラとして壬生に加わり、信長の邪魂の媒体となる。狂と信長の死合いの中、望の人格が現れ、狂に自分ごと信長を倒すように懇願。死闘の末、その魂は消滅した。
徳川家康(とくがわ いえやす)(声優:子安武人
征夷大将軍。真田幸村や梵天丸(伊達政宗)に命を狙われているがそれにも怯まない強固な信念を持つ。歴史上初めて壬生一族の指示に従わず、自らの意思で国を動かしているため、壬生一族にも命を狙われている。伊賀忍者の頭領・服部半蔵でもある。紅虎のもっとも苦手な漢。出雲阿国が運んだ幸村の文に応じ、徳川軍を率いて壬生の地に駆けつけた。

四聖天

鬼眼の狂の下に使える四武神、アキラ・梵天丸・ほたる・灯・の四人の事。人間を越えた強さを持ち、戦場を駆け抜けてきた鬼眼の狂と共に四年前旅をしていた死神集団。全員鬼眼の狂一行に加わる。ちなみに女人禁制。

アキラ双頭の龍アキラ(声優:保志総一朗
四聖天の一人で、狂の強さに憧れを抱く。しかし四聖天の中で唯一、侍の血を引かない漢。だが「血」の差を努力のみで縮め、自らの視覚を封じて「心眼」を使いこなす努力の天才。世界で2番目(1番目は狂)に強い侍を目指し、強力な冷気を使った技を操る。冷静で毒舌だが、狂のことになると、手がつけられなくなる。時折少年のような仕草を見せることも。またほたるが辰伶に倒されたり、梵天丸が捕まったりした時など、感情を剥き出しにしたこともあり四聖天とは深い絆で結ばれている。時人との戦いではかろうじて勝利したが、針を打たれたツボの反動で、今は二度と戦えない(かもしれない)体になってしまった。紅虎とは考え方の違いや、境遇の違いもあってか痛烈な言葉を言ったり馬鹿にするような事を言うほど険悪な仲であったが、のちに友情で結ばれる。灯に大量の秘密を握られているため頭が上がらない。また、彼もゆやのことが好き。武器は刀二本。代表的な技は「夢氷月天」、「氷繭星霜」、「氷魔十字霜舞(グランドクロス)」、「氷影の聖母(マリア)」など。壬生での戦いから三年後はリハビリを兼ねた修行をしている。狂にはまだまだ勝てないようであるが、狂もアキラの成長が嬉しいようである。
梵天丸隻眼の梵天丸伊達政宗(ぼんてんまる/だて まさむね)(声優:若本規夫
漫画のみ登場(一応アニメにも最終話の幸村対紅虎戦のカットに登場している)。伊達政宗その人であるが外見はかけ離れており、昔、鬼眼の狂と共に行動をしていた「四聖天」の一人という設定になっている。いつも一歩引いたところから仲間たちを見守り、その絆を人一倍大切にしている。普段は自分の中にいる「獣」を抑えつけているが、一端暴れだすと動いているもの全てに対して攻撃を仕掛ける凶暴性の持ち主でもあり、獣神と呼ばれる。この状態になると、狂にしか大人しく出来ない。武器は木刀だがあまり使用せず、殺人体術なる力技で戦う。因みに木刀は、時人に破壊されてしまった。代表的な技は、「鵼爪牙」、「飛鷲昇脚」など。「黒はばき組」という親衛隊がいる。壬生での戦いから三年後は、幸村がいる九度山に訪れており、髪形も変わっている。
ほたる熒惑(けいこく)(声優:子安武人
梵天丸や鬼眼の狂とともに「最強」の名を追い求めた「四聖天」の一人。型無き剣とを自在に操り、壬生一族の五曜星・熒惑としての二つ名も持つ。天然ボケな性格でいつも何を考えているのかわからないが、戦のときはその炎で屍の山を築く。辰伶とは異母兄弟であるが、仲は最悪。狂たちの一行に加わる前は、独りで強くなることしか考えていない冷酷な性格であったが、狂との戦いでかつての四聖天との思い出を思い出す。また漫画では太四老の一人「遊庵」の弟子である。壬生随一の名家出身でもあり、潜在能力が開花すると左眼が紅くなる。武器は諸刃の剣(名称不明だが遊庵曰く、名刀らしい)。代表的な技は、「魔皇焔」、「焔血化粧」、「螢惑輝炎」など。先代に人形同然にされたが、村正・吹雪・ひしぎの魂の呼びかけによって意識を取り戻した。壬生での戦い後、彼は江戸へと向かうと同時に武者修行を開始したが、3年経過した時点で(中国)、長江の近辺を徘徊。長江沿いの明軍を片っ端から殲滅している。その後、インドや砂漠、海を放浪し、狂を探しゆやの茶店に偶然現れる。ひととおり店内を物色した後、お茶を飲んで一服し、ゆやに教えてもらった方向と逆の道を走り始める。
御手洗灯吉郎(あかり/みたらい とうきちろう)(声優:三石琴乃
漫画のみ登場。女の格好をしているが実は男。狂に恋心を寄せ、また、幸村のことも気に入っているそぶりを見せる同性愛者シャーマンとしての実力はかなりのもので、治療からドーピングまでこなす。しかし性格は最悪で、治療をするたびに相手の秘密を聞き出すので四聖天や、狂と幸村以外のメンバーは灯に頭が上がらない。左手に見たものを灰にしてしまう邪眼、「悪魔の眼(メドゥサアイ)」をつけている。これは太四老の一人「ひしぎ」によって植えつけられたものであり、当時「阿修羅」としてひしぎの近衛隊士を務めた。ひしぎからはナンバー13(サーティーン)と呼ばれる。狂によって、「メドゥサアイ」の呪いから助けられた。ひしぎの死の際、彼の記憶を託された。壬生での戦いから三年後は、死の病から壬生一族を助けるため壬生の地で研究している。武器は錫杖。代表的な技は、「エア・ヴァンプ」、「リ・ジェクト」など。

幸村と十勇士

真田幸村(さなだ ゆきむら)(声優:緒方恵美
天下一の知将と呼ばれ、徳川家康のもっとも恐れた男。刀の達人であり、その実力は狂と互角である。女と酒をこよなく愛する。無邪気で飄々とした性格。天下をひっくり返そうとしている。武器はみずきの父が残した刀(この刀を手にしたときの話はKC11巻参照)鞍馬山での修行を経て、時すら制する「鶺鴒眼」、秘奥義「白鷺の華」を手にする。十勇士との信頼関係はとても篤い。家康の力を借りるため、正々堂々とその頭を垂れ、家康を動かした。壬生での戦いから三年後は、打倒徳川のために九度山にいる。

幸村に仕える10人の侍。一人一人が1000人の侍に匹敵するほどの力を持つ。猿飛サスケ、霧隠才蔵、穴山小介、根津甚八、由利鎌之助、望月六郎、三好清海入道、三好伊三入道、筧十蔵、海野六郎の10人。最終決戦の際、サスケは壬生一族最大の秘密が眠る「扉」を目指し、行動。望月六郎を除く8人は先代紅の王の分身、血の兵士と交戦していた。三年後は皆今まで通り幸村に仕えいる。

猿飛サスケ(二代目)/猿飛佐助(さるとび さすけ)(声優:石田彰
真田十勇士の一人で、年齢も幼く生意気。主君(真田幸村)をも呼び捨てにするが幸村はそこがお気に入りらしい。当初は鬼眼の狂と同じ「天狼」という村正作の刀(偽物?)を使っていたが鬼眼の狂との勝負で壊れてしまったため村正に「紫微垣」を貰う。その刀で雷をも自在に操ることが出来る。実は壬生一族の実験の中で生まれた「希少種」と呼ばれる存在であり、両眼が紅くなる。年の割にはクールな性格で、紅虎より精神年齢が上。だが彼も灯には敵わない。代表的な技は、「雷刃・火雷」、「雷刃・光芒雷」、「雷刃・網雷円」、「秘雷刃・麒麟」など。「白」と呼ばれる忍犬がいる。壬生での戦いから三年後は、今まで通り幸村に仕えている。また外見も大人っぽくなった。
霧隠才蔵(きりがくれ さいぞう)(声優:松山鷹志
真田十勇士の一人。真田十勇士のリーダー的存在。真田幸村をとても慕っている。至って堅物であり、損な役回りが多い苦労性。武器は忍刀
穴山小助(あなやま こすけ) (声優:緒方恵美)
女性。幸村の影武者として徳川の監視の目をくらます役目を務める。詳細な戦闘能力は不明だが、熊を素手で殺すことができる。
根津甚八(ねづ じんぱち)(声優:安元洋貴
海人のような十勇士。鎌之助と仲がよい。左手は元海賊だったので鍵手でそれを武器にしている。
由利鎌之助(ゆり かまのすけ)(声優:浅野真澄
少女漫画のような顔をしているが、訛りのひどい秋田美人。熊なべが大好きなようで、料理はいつも熊なべ。武器は二本の大鎌。性別不明。
望月六郎(もちづき ろくろう)
物語の序盤からいるが顔は登場していない。幸村のお面をかぶって九度山で影武者をしている。恥ずかしがり屋で寝るときも面を着用している。ジャンケンが弱い。
九度山で幸村の影武者をしていたため、十連魂のときに一人だけいなかった。
三好清海入道(みよし せいかい にゅうどう)
伊三の兄者。全身タイツにサングラスを装備。語尾に「候」をつけてしゃべる。サングラスの下は厳つい顔。幸村とはよく酒を酌み交わす。
三好伊三入道(みよし いさ にゅうどう)
清海の弟分。全身タイツにサングラスを装備。清海入道と同様、語尾に「候」をつけてしゃべる。サングラスの下は、大きな瞳の可愛らしい顔。幸村とは、才蔵のグチを聞いてくれる仲。
筧十蔵(かけい じゅうぞう)
眼鏡をかけた少年。銃を扱うのが得意。数学が得意でサスケの先生役。
海野六郎(うんの ろくろう)
ビジュアル系。なぜか幸村にさん付けされる。歌舞伎役者と法師を足して割ったような外見、幸村曰く「海野さんがしゃべると雨が降る!」らしい。

織田信長と十二神将

織田上総介信長(おだ かずさのすけ のぶなが)(声優:速水奨
自らを第六天魔王と称し、戦国最強の武将とも言われる阿修羅。この話の中では本能寺の変明智光秀の軍を1人で全滅させたが、幼少時代の狂に敗れて死んだということになっている。壬生一族の手により何度も蘇り、殺戮と破壊の限りを尽くしている。漫画では狂と四回死闘を繰り広げたが敗れ再び狂と再戦を誓う。四度目の戦いで愛刀左文字を使用する。幼少時代の狂に少なからずも影響を与え、狂が天下を目指したのは信長と再戦をするための暇つぶしだった。代表的な技は、「天魔・骸手」「天魔・死霊乱舞」など。

織田信長に仕える12人の侍(サムライマスター)、また天界十二神とも言われその力を一つに結集すれば、一国を滅ぼすと言われる。真達羅、摩虎羅、安底羅、珊底羅、毘羯羅、伐折羅、頞儞羅、因陀羅、宮毘羅、迷企羅、波夷羅、招杜羅の12人。伐折羅、毘羯羅、かりそめの宮毘羅、かりそめの波夷羅、かりそめの迷企羅は狂との戦いで信長の術で黄泉がったが、信長に見捨てられ、無残に捨てられた。(その際は顔は影だけで人格は消えていた。)信長が死んだ現在は十二神将も壊滅している。

真達羅(しんだら)(声優:山口隆行
死なずの真達羅とも言われる。初代猿飛佐助。忍者マスターと呼ばれる最高位の忍。地・水・火・風、あらゆる自然現象を操り、「時空変以相」という幻術も使う。壬生に寝返ったように見えたが、その真相は、来たる壬生の脅威から幸村を護るため、あえて敵側についていた。ひしぎにより、「死海怨呪」という呪印を刻まれており、いかなる傷も瞬時に治癒させる特殊能力を持つ。その為刀で刺されたり斬られても死なない。だがひしぎの研究室の自爆からサスケをかばった際、その能力が限界に達していたため(傷自体も下半身が吹き飛ぶ大怪我だったこともあり)再生不能となり、サスケに幸村を託し、その命を終えた。武器は忍刀。代表的な技は、「護摩四面堂」。
摩虎羅(まこら)(声優:陶山章央
本名:風魔の小太郎。猿飛サスケの親友で樹海出身。サスケを食べようと狙った真の因陀羅に操られ、身を守ろうとしたサスケに斬られてしまい、そのまま十二神将に入る。影を自在に操りクナイが武器。サスケに裏切られたと思い恨んでいたが、真の因陀羅との戦いで事実を知り和解。サスケを真の因陀羅の攻撃からかばい、また出来損ないとしての寿命がきたために命を落とす。代表的な技は、「影堕」など。
安底羅(あんてら)(声優:植田佳奈
壬生一族の上流階級の出身。狂戦士の宮毘羅が父親だった。本名は杏樹で、死の病を発症した際、真の宮毘羅が命を救うため、ひしぎに頼んで条件付で成長前の姿に戻させたために、過去の記憶を忘れている。人の頭を握りつぶすほどの怪力の持ち主で二本の鉄球が武器。真達羅に懐き、毘羯羅とは仲が良い。壬生でのアキラ戦で薬を打って元の姿に戻り記憶も戻りつつあったが、死の病が進行し、灯の治療で助かったが体も心も完全に子供に戻ってしまった。三年後、壬生の地で珊底羅とともに灯の助手をしている。
珊底羅(さんてら)(声優:町井美紀))
大人しい少女。ドジな性格だが気が動転すると何でも溶かす燐粉を放つ。助けてくれた灯に恋心を抱いているようだ。三年後、壬生の地で安底羅とともに灯の助手をしている。
毘羯羅(びから)
4年前に狂と互角に戦う。女口調で喋り、美しい男が好きで可愛い女が嫌い。変態と言われると怒る。その姿から怪力タイプの戦士を思わせるが、実はスピードを生かした戦いをする、チャクラムの様な武器を使う。安底羅とは喧嘩友達。アキラに氷付けにされる。何かとインパクトが強く、死亡後もコミックスのおまけコーナーに登場する。安底羅のことは天国で見守っているようだ。
伐折羅(ばさら)
公家のような言葉遣いで話す十二神将一高飛車な男。復活した信長の小姓。弓矢の使い手。破魔結界を駆使して戦う。また遠くの音まで拾えるほどの聴力を持つ。頞儞羅(アキラ)を信用していなかった。幸村と戦い、「破魔結界」で幸村を苦しめるが、盾となったサスケを物のように言ったため幸村の逆鱗にふれ、最後は幸村の怒りの剛剣により真っ二つにされ散る。信長に心の底から忠誠を誓っており、壬生で死人として黄泉帰ったときも、最後まで信長に尽くそうとし、涙まで流した。
頞儞羅(あじら)
四聖天のアキラ=双頭の龍アキラが狂の本当の体を探す為に加わっていた。アキラが離脱したため、現在は空位。
因陀羅(いんだら)
仮初の十二神将。出雲阿国が正体。
宮毘羅(くびら)
仮初の十二神将。人形師で十二神将一の頭脳を持つと言われている。相手の姿形、能力まで似せた人形を作ることが出来る。姑息な性格で制限時間が10分間である事に付け込み、一度鬼眼の狂を追い詰めるが入れ替わった壬生京四郎に倒される。しかし人形が本体だったため難を逃れたものの、鬼眼の狂の秘密を知ったためにアキラに殺される。
迷企羅(めきら)
仮初の十二神将。紅虎の兄弟子で以前は魏豹と名乗っていた。仲間殺しの異名を持ち、目的のためなら手段を選ばない。また奥義を授けてくれないという理由で当時の師匠を殺害するが、怒りを買った紅虎に八寸で殺される。武器は大鎌「豹翼」
波夷羅(はいら)
仮初の十二神将。くいだおれ人形のような格好で非常にダサい。あまりのダサさに、公式ファンブックのおまけページでさらし者にされている。ブーメランのような武器「鵬翼飛翔」を操る。部下を物としか思っていないため幸村の怒りを買い、何もできないままで倒された。
招杜羅(しゃとら)(声優:千葉進歩
十二神将の長。椎名ゆやの兄、椎名望だった。狂との四度目の戦いで信長の体として使用された。この時、もとが最高位のシャーマンであるため、死者をよみがえらせたり、驚異的な回復力をもち、狂を苦しめた。
真の因陀羅(しんのいんだら)(声優:寺田はるひ))
狂戦士(バーサーカー)。「セイレーンブレス」という万物を操るいにしえの技を使う。樹海にて小太郎を操り、サスケを喰らおうとしたが、反撃にあい失敗。小太郎がサスケに復讐する原因を作った張本人。怒りをを爆発させたサスケの「秘雷刃・麒麟」によって斃される。武器は鉄扇。
真の宮毘羅(しんのくびら)(声優:うえだゆうじ
狂戦士(バーサーカー)。だが狂戦士とは思えない強固な信念をもつ。安底羅の父親。「フェノメン・フェイズ」という相手の深層心理にある想いに変幻するいにしえの技を使う。元・壬生一族。大四老・ひしぎに娘・杏樹(アンテラ)の死の病を一時的に治してもらうため、娘とかかわりを断ち、十二神将に加わっていた。アキラとの戦いで彼の心に影響を与える。武器は日本刀。使わなかったが、銃も持っている。
真の迷企羅(しんのめきら) (声優:神谷浩史)
狂戦士(バーサーカー)。見たものを石へと変える「石華眼」を持つ。灯を庇い石化した珊底羅を愚弄したため灯の怒りを買い、「悪魔の眼(メドゥサアイ)」の一撃で殺される。武器は鉄鎖。
真の波夷羅(しんのはいら)(声優:伊藤健太郎
狂戦士(バーサーカー)。しりとり好きでそれを相手に強要しながら戦う。普段は不衛生な醜い姿になっているが、本気を出すと細身で美しい姿になる。しかし、ずれた美的感覚を持っているためにこの姿を嫌い、醜い姿の方を本気で好んでいる。ナルシストで自称ヒーロー。体術を使い梵天丸を一度追い詰めるが、獣化した梵天丸に一撃で倒される。

壬生一族

古代より日本を操り歴史を操作してきた、神の一族とも言われる究極の生物。頂点に紅の王、その下に九曜(太四老、五曜星)、一般の眷族、造られし者が続く。また、樹海の住人は造られし者の出来損ないである。現在の壬生一族は真の壬生一族によって作り出された殺し合い用の戦闘人形の末裔。そのため造られた命と同じように死ぬとき体が粉のようになって崩れていく。さらにこのままいけば壬生一族は死の病で滅びてしまうことが判明した。なお真の壬生一族は殺戮にしか生きがいを見出せない鬼の血族で、その力ゆえ互いに殺し合い死んでいってしまった。したがって、現在の真の壬生一族は鬼眼の狂しか残っていない。ちなみに、村正の妹・姫時が死の病に倒れたのがきっかけとなり、サスケたち稀少種などを作り出した壬生再臨計画が実行されたが、死の病の治療法も発見できないまま失敗した。しかし、ひしぎの記憶を託された灯の研究により、希少種の生き残り・るるに死の病の抗体があることが判明。壬生一族の希望の光はすぐそこに見え始めている。

紅の王

壬生一族の頂点に立つ人物。代々真の壬生一族がなる。

初代紅の王(しょだいあかのおう)
天狼の中で狂を見守っている。巨体でかなりお茶目な性格。真の壬生一族の祖。狂に様々な真実を告げ、紅の王の御印も与えた。紅の塔の崩壊から狂を助けたようである。
先代紅の王(せんだいあかのおう)(声優:福山潤
壬生最高権力者で、宇宙の理(ことわり)とも神ともいわれる人物。本名壬生京一郎。狂や京四郎とも関わりのある人物である。その実力は凄まじく、太四老を遥かに凌ぐ。真田幸村と戦い、その圧倒的な力を見せ付けた。壬生にいる人間の全ての技を使用でき、その気があれば現在の壬生一族の命を止めることが出来る。が、実は先代自身も一番目の紅十字の四守護士であり、真の壬生一族ではないことが判明。狂とその仲間たちの言葉により、かつての自分を取り戻し、禁断の扉の向こうに封印されていた心の臓を体内に戻し、崩れ去る紅の塔と運命を共にした。彼は殺し合いで滅んだ真の壬生一族に絶望し、戦いを繰り返す人間に悲観していた。しかしほたるに狂の監視を命じたり、幽閉されていた辰伶を解放したり、単なる気まぐれとも思えない行動も見受けられた。ある意味、壬生だけでなく全ての人々の真の幸福を願っていたのは、「鬼」「悪」と見られていた彼なのかもしれない。紅の塔が崩壊した時、四方堂の作った墓に落下し、血の涙を涙に変て静かに眠る。
るる
先代の側に居て、しかも先代に寵愛されていた少女。ひしぎの生み出した稀少種の一人であったが、最終回で、死の病の抗体を持っているらしいことが判明。デンデン太鼓をいつも持っている。

紅十字の四守護士(レッドクロスナイツ)

真の壬生一族の血肉によって造られた4人のサムライ。上から順に京一郎、京二郎、京三郎、京四郎。現在、壬生京四郎、のみ生きている。番号が若い方が真の壬生一族の血肉が多い。

壬生京一郎(みぶ きょういちろう)
先代紅の王。壬生一族のため紅の王となった。よって、狂のように鬼神になることはできない。
壬生京二郎(みぶ きょうじろう)
鎭明。表向きは五曜星だが、その正体は紅十字の四守護士(レッドクロスナイツ)の二番目だった。先代・紅の王の切り札(ジョーカー)。京四郎に椎名望を殺させたのは京二郎の策略だった。真の紅き眼になれるが、長時間維持することはできない。朔夜よりはるか昔、未来見の巫女を愛していたが、彼女自身の嘆願により巫女を殺してしまった過去を持つ。真田十勇士と風魔の小太郎、壬生に作られし者たちの魂を込めたサスケの一撃の後、精神が壊れサスケに襲い掛かるが、幸村の守りの小太刀の一撃により腰から真っ二つにされる。、その後、狂と先代の死合いの場に上半身がちぎれかけた姿で現れた。先代紅の王に吸収され体が崩壊した。京四郎を先代から分離させようとする当代を最初は妨害していたが、当代の言葉により、長い人生の過程で忘れていた亡き想い人の顔を思い出し、協力して先代から京四郎を分離させた。先代紅の王の「欲望」が具現化した者と言える。
壬生京三郎(みぶ きょうさぶろう)
当代の紅の王を務めるはずだったが、妖刀・村正を村正に造らせ、無明神風流を生み出し、反逆罪で幽閉されていた。先代紅の王の秘密を暴かんとするが、先代の忠実な部下であった京四郎に斬られ、命を落とす。死の病を患っていた。京四郎に斬られた後、先代に吸収されていた(このとき、肉体も崩壊)吸収された京四郎を鎭明とともに先代から分離させた。先代紅の王の「理性」が具現化した者と言える。
壬生京四郎(みぶ きょうしろう)
壬生京四郎に同じ。この頃性格はとても冷めていた。先代に粛清数が千に迫る事を褒められ、鬼眼の狂と初めて対面した時、彼の名を騙って粛清を行っていた事が判明した事から、鬼眼の狂の「千人切り伝説」を作ったのは京四郎であると思われる。先代紅の王の「理想」が具現化した者と言え、先代の「最高傑作」である。

太四老

壬生の政治を任されている壬生の貴族の中から選び出されたの4人のサムライたち。4人全員が果てしなく強く、それぞれの下にやはり桁外れに強い近衛隊士がいる。かつては四方堂や村正が長であったが、現在は長の吹雪、ひしぎ、遊庵、時人の4人からなる。村正以外は漫画のみ登場。

吹雪(ふぶき)(声優:飛田展男
太四老の長で、反魂術師。荘厳ながら冷酷な性格で、自らの計画を進めるためならば手段を問わない。辰伶の師であり、彼以上の水の技を操る。ひしぎ、村正とは親友であったが、村正との考え方の違いで決別した。時人の本当の父親。自らの手で蘇らせた黒猫を飼い、時には自らの策に用いる。先祖帰りで両眼が赤くなる。辰伶戦では圧倒的な実力を見せつけ、続くほたるとの戦いも無傷であるほどの強さを見せ付けるが、真の“紅の眼”が発現した狂の青龍をくらい、敗れる。その後、狂に攻撃を仕掛けようとするが、辰伶に阻まれ。自分達の悪行を命で清算するため自ら彼の刀に突き刺さる。そして辰伶たちに未来への希望と娘の時人を託すがその直後、先代の光の刃から時人をかばい、絶命。武器は寿里庵作の刀と脇差。代表的な技は、「水破七封龍・砕きの舞い」、「水龍万丈壁」、「緋龍縛」、「水魔緋龍激」など。
ひしぎ(声優:中原茂
太四老最強とまで言われる凄腕の処刑人で、壬生の研究機関を束ねる天才学者でもある。希少種であるサスケを作ったのも彼である。普段は口数少ない物静かな性格だが、実は冷たく激しい感情を内に秘めている。愛刀「白夜」を使った剣技に加え、身体の左半分にはびっしりメドゥサアイが付いている。実は死の病に罹っていて、メドゥサアイは生命維持装置でもある。村正、吹雪とは親友で、特に吹雪には一生ついていくと心に決めている。自分や今の壬生一族を「欠陥品」と呼んで絶望し、そして自分たち「今の」壬生一族を造りだした真の壬生一族を憎悪している。先祖帰りで眼が赤くなる。灯に自らの記憶と死の病の治療法の研究を託した後、狂を道連れに自爆しようとするが失敗。そして吹雪に己の心の臓を託し、その生を終える。どうやら灯に特別な感情を抱いていたようである。武器は寿里庵作の大剣「白夜」と脇差。代表的な技は「白夜調(闇無き夜の調べ)」。
時人(ときと)(声優:かかずゆみ
村正の子供であり、その才能は測り知れないが、反逆者の子供として冷たい仕打ちを受けたり自分では望んでいない期待をされていた。そのため父を忌み嫌い、また村正が期待をよせた狂一行を抹殺することを、人一倍意識している。残忍な性格で他人を見下すことも多いが、まだまだ幼い面も多く、よくきれる。梵天丸以上の怪力を持ち、村正の血を引いているため、妖刀村正「北斗七星」の力を最大限に引き出すことができる。また、彼のタロット占いは百発百中である。当初は少年の姿を装っていたが、後に女であることが判明。また記憶操作を受けていて、実は村正の子ではなく、村正の妹の姫時(ひとき)と吹雪の子であることもわかった。武器はタロットカードと妖刀村正のひとつ「北斗七星」。代表的な技は、「北斗七連宿」、「蒼天銀星雲」。先代に人形同然にされたが、村正・吹雪・ひしぎの魂の呼びかけによって意識を取り戻す。壬生での戦いから三年後は、アキラと再戦するため追っかけをしている。
遊庵(ゆあん)(声優:置鮎龍太郎
ほたるの師。眼が見えないが、アキラ以上の心眼の使い手。その心眼は遠くの者を追ったり、相手の心の中に進入し、中から相手を喰らい尽くすこともできる。体術も得意だが、真骨頂は剣術。炎も操ったりと多才である。屈託がない、熱血的な性格。舌に魂と書かれている。太四老だった母が処刑された理由を追っている。先祖帰りにより、感情が高ぶると紅い眼になる。太四老であるが後に狂の仲間になる。代表的な技は、「色空法蓮華」。先代に人形同然にされたが、村正・吹雪・ひしぎの魂の呼びかけによって意識を取り戻す。壬生での戦いから三年後は、今まで通り壬生の地で家族・兄弟らと暮らし、かつて穴掘りをしていた父・寿里庵のようにシャベルを片手に壬生再建のためにその力を役立てている。庵組なる組合を結成したようだ。
四方堂(しほうどう)
初代太四老の長であった女性。現在は自ら地下迷路の監視をしている。その理由は壬生に殺されたものたちの墓をつくるためだった。一人の女性として、先代紅の王を慕っており、昔の優しかった王に戻ってもらうため動き始めた。先祖帰りで両眼が赤くなる。下品な言葉を良く使う。口癖は「~だなん」。寿里庵とは親友同士。武器は草薙剣。代表的な技は、「アメノムラクモ」、「アメノマキグモ」。壬生での戦いから三年後は、壬生の地で先代紅の王の墓守として暮らしている。先代の影響で論語好きになり、「四方堂図書館」なる図書館を建設したようだ。
村正(むらまさ)(声優:井上和彦
太四老の長であったが、壬生一族の危機悟り、吹雪達と袂を分かち合い、狂とともに壬生を抜け出す(この時すでに「死の病」に侵されていた)。狂の師であり、親のような存在でもある。聡明で、優しさ溢れる性格。他人の心を読む、「サトリ」という能力を持っている。また、妖刀村正を作る刀匠でもある。狂に真の無明神風流と未来への希望を託し、その生を終えた。ちなみに彼の妹・姫時は吹雪の娘である時人を産んだが、死の病による最初の死者となってしまった。

五曜星

壬生城下町の入り口、五曜門を固めるサムライたち。その実力は全員が狂に匹敵するほど。火の熒惑、水の辰伶、木の歳子・歳世、土の鎭明、そして長で金の太白からなる。アニメ版では五曜星の設定はない。

太白(たいはく)(声優:田中総一郎
漫画のみ登場。五曜星の長。もともとは一大名のもとに仕える武将であったが、戦で樹海に迷い込んだ所を紅の王に助けられ、壬生一族同等の不老長寿を得る。他の五曜星と違い特殊能力はないが、それを技と心の強さで補う。壬生の子供たちを心から愛している。それゆえ子供が生まれない壬生を憂い、できそこないの子供達をひそかに匿って育てている。そんな彼を子供達も心から慕っている。第四の五曜門で紅虎と戦い、最初は圧倒的な差を見せ付けるがこの戦いの中で急成長を遂げた紅虎に敗れる。その後、紅虎に諭されて仲間になるがその矢先に吹雪に心臓に刀を突き刺され死亡する。死に際に紅虎に壬生の未来を託し、狂に吹雪には気をつけるようにと忠告した。遺体はほたるにより「火葬」された。武器は普通の刀。代表的な技は、「斬・阿修羅掌」。
熒惑(けいこく)(声優:子安武人
「火」を司る五曜星。ほたるに同じ。遊庵につけられた名。
辰伶(しんれい)(声優:関智一
「水」を司る五曜星の一人。水を操り、血液をも自在に操るほどの術者。狂達が村正宅に訪れた際に狂と戦い、圧倒する。その後村正の「みずち」により重傷を負うが、ゆやの体内に水龍を入れ、狂達を壬生の地に向かわせるきっかけを作った。その後、太白が狂達に殺されたと吹雪に言われ、怒りのまま最後の五曜門で狂と戦い、満身創痍であったとはいえ狂を圧倒し、更には加勢に来たほたる(こちらも満身創痍であったが)すら倒す。だが、体の自由が少し戻った狂に逆に圧倒され敗北。そして壬生への忠義に縛られていたままの心はほたるの手により開放される。太四老の長、吹雪の愛弟子であったが、彼が太白を殺した張本人であったことを知り決別。彼を倒そうとするが返り討ちにあい、重傷を負う。その後ひしぎに助けられたが牢に入れられ、毒薬で自殺を進められるが先代・紅の王に牢から解放される。その後ほたると地下迷宮で偶然会い、仲間になる。そして壬生を正義の道へ正すためにほたるたちと一緒に戦うことを決意。決別したとはいえ彼は吹雪を最後まで尊敬していた。性格は熱血バカ、クソ真面目。ほたるとは異母兄弟である(仲は悪い)。ほたると同じく、潜在能力が開花すると右眼が紅くなる(しかしすぐ消えてしまった)。武器は基本的に舞曲水の二刀流だが、水を様々な形に変化させて武器とすることができるため特に決まっていない。代表的な技は、「水破七封龍」、「祠龍裂破翔」、「赤き龍の涙(レッドドラゴンティアーズ)」。先代に人形同然にされたが、村正・吹雪・ひしぎの魂の呼びかけによって意識を取り戻した。壬生での戦いから三年後は、壬生の地で壬生一族を復興させるために尽力中。外見は変わってはいないが眼鏡をかけている。そして水舞台を再建設した。
歳子(さいし)(声優:野川さくら
歳世をこの世に呼び戻した張本人。無邪気な看護婦のような外見とは裏腹に、自己中心的で残忍な心を持つ。何度斬られても再生する身体を持っている。歳世には道具としての愛着しか無い為アキラの怒りを買った。戦うときは、ウサギコスプレ(?)をする。ふざけているようにしか見えないが、その体術は強力。歳世の信念を踏みにじった歳子に怒りを爆発させたアキラの「氷魔十字霜舞(グランドクロス)」の前に、肉体の破片一つ残らず滅ぼされた。
歳世(さいせい)(声優:植田佳奈
歳子に造られた死人。前世は「巴御前」と呼ばれる女侍だった。既に死んだ身である自分に唯一優しく接してくれた辰伶に恋愛感情を抱いていた。歳子とは主従関係だが、彼女が闘うのは主人である歳子の為ではなく、辰伶を守る為だったようだ。アキラと闘い、彼の心に影響を与えた。武器は薙刀だが、普通の薙刀より遙かにでかい。主な技は「絶・百花櫻乱」。
鎭明(ちんめい)(声優:真殿光昭
漫画のみ登場。「土」を司る五曜星。大地の力を利用する無明大陰流を使う。数年前天狼を奪いに村正邸に行ったとき、刀を守ろうとした真尋の姉を殺した張本人。重力を自在に操り相手の動きを止めたり、刃物のように鋭い真空の刃を作り出したりブラックホールまで作り出してしまうほどの強敵。普段はヘラヘラしているが、冷酷で他人を見下した物言いをする最悪な性格。戦闘のときはサングラス下の三白眼を覗かせ、いつもの性格が一転し多彩な技を繰り出してくる。さらに不死身のような能力を持ったり、大四老の長、吹雪と裏でつながっていたりと謎が多いが、実は先代紅の王の直属の部下であり先代紅の王の血肉によって造られた神の子『紅十字』の四守護士(レッドクロス・ナイツ)の一人。本名壬生京二郎。武器は扇子だが、刀も使っていた。代表的な技は「地友気」、「幸福来来弾」、「鎭星烈火彗星将」、「鎭星黒天球」、「重力崩壊翔(ブラックホールクライシス)」など。

庵一家

太四老遊庵の家族。寿里庵、伊庵、庵里、遊庵、庵曽新、庵奈、庵樹里華、遊里庵、紀里庵、絵里庵、里々庵、真里庵の12人家族。しかし寿里庵は家にほとんどおらず、庵里も鞍馬山に身を隠している。更に、伊庵は殺害されており、遊庵は太四老としての任務があるのであまり帰って来ない。ほたるが居候をしていた所でもある。隊士とは思えないほど適当な性格をしている。狂達に協力する。

寿里庵(じゅりあん)
父。刀匠、針師で村正の師匠。穴掘りだけが得意のエロ親父にみえるが刀匠としての腕は確か。妻・伊庵の敵討ちのために家族をないがしろにしてまでも穴掘りを続けていた。吹雪、ひしぎの刀を作った。先代紅の王によって戦闘不能にされた。先代に人形同然にされたが、村正・吹雪・ひしぎの魂の呼びかけによって意識を取り戻した。
伊庵(いあん)
母。元・太四老。剣術で登りつめたまさに女侍。壬生一族最大の秘密を探っていたが、ひしぎに殺害された。
庵里(あんり)(声優:高木渉
長男。元・村正の近衛隊長。今は鞍馬山で天狗生活をしているが、昔はカブキの庵里として恐れられていた。時を制する鶺鴒眼を使う。何人か子供がいる。出雲阿国の呼びかけに応じ、壬生の里に戻ってきた。壬生での戦いから三年後は、鞍馬山に「天狗ランド」なるテーマパークを作り大繁盛しているようだ。お土産は鞍馬山の天狗さんが作ったマムシ入り天狗まんじゅう。(箱のなかから異様なにおいがするらしい)
遊庵(ゆあん)
次男。太四老の遊庵に同じ。
庵曽新(あんそにー)
三男。針師で遊庵の近衛隊士。針師としての腕は寿里庵よりよい。前は太四老を目指していたが、ほたるの考えに憧れて五曜星を目指している。その後ほたると戦い、序盤は圧倒的な強さを見せ付けるが、潜在能力を覚醒させたほたるに敗れた後仲直りする。また、ほたるとの早食い対決は日課となっている。ガリ勉だったので頭がいい。武器は飛針。主な技は「光流覇」。壬生での戦いから三年後は、壬生で寺子屋の講師をしている。
庵奈(あんな)
長女。遊庵の近衛隊士。庵一家の肝っ玉母ちゃん的存在。怒らせると怖い。
庵樹里華(あんじぇりか)
次女。遊庵の近衛隊士。落ち着いた雰囲気だが、ガラが悪い。
遊里庵(ゆりあん)
五つ子のひとり。遊庵の近衛隊士。頭にバンダナを巻いている。
紀里庵(きりあん)
五つ子のひとり。遊庵の近衛隊士。帽子をかぶっている。
絵里庵(えりあん)
五つ子のひとり。遊庵の近衛隊士。あごひげを生やしている。本人いわく、父親と母親両方と似ているらしい。
里々庵(りりあん)
五つ子のひとり。遊庵の近衛隊士。サンバイザーを付けている。
真里庵(まりあん)
五つ子のひとり。遊庵の近衛隊士。ハンチング帽をかぶっている。

妖刀村正

天狼(てんろう)
鬼眼の狂が持っている五尺にもなる大太刀。四大妖刀の一つ。初代紅の王が宿っている。猿飛サスケも最初は天狼に近い(村正曰く兄弟みたいなもの)刀を持っていた。
紫微垣(しびえん)
嘗て壬生京四郎が、現在は猿飛サスケが持っている刀。四大妖刀の一つ。刀身は血の吸い過ぎで真っ黒に染まっている。アニメではサスケが最初から持っていた。壬生京四郎が狂に体を返した際、紫微垣に眠る京四郎の記憶をそこにいたもの全員に見せた。
北落師門(ほくらくしもん)
紅虎が持っている槍。四大妖刀の一つ。徳川家の黒き血を持ってその力を使うことが出来る特異な村正。漫画では虎翼が壊れた際に家康から渡されたものだが、アニメでは紅虎が最初から持っている設定になっている。
北斗七星(ほくとしちせい)
漫画のみ登場。時人が持っている刀。四大妖刀の一つ。斗魁(とかい)、斗柄(とひょう)という二振りの刀に分ける事も出来る。先代紅の王によって消滅させられた。
護りの小太刀
漫画のみ登場。村正が最後に遺した小太刀。ありったけの村正の念がこもっているので、小さいながらもその力は四大妖刀に勝るとも劣らない。村正から椎名ゆやに、ゆやから真田幸村へと託される。寿里庵のメンテと時人の力により、禁断の扉を開く鍵となった。
破邪皇
アニメ版のみ登場。ミゲイラの持つ大砲。本来は刀の形をしていたらしいが、南蛮のアルケミストによって今の姿となった。ミゲイラの魂をビームに変える。
天狗光
アニメ版のみ登場。壬生一族の宝として封印されていた。普通は棒の形状をとっているが、真の姿は弓。光の矢を射ることができる。真田幸村が所持。

奥義

無明神風流

無明神風流殺人剣・みずち
漫画、アニメともに登場。KYOを象徴するといっても過言ではない第一話から登場している有名な業。その形態は2つあり、地面を食い荒らすもの、やさしき神風を吹かせ、相手を切り刻むものに分かれる。前者はいわゆる簡略版で、敵に破られることが多い。後者は、壬生京四郎や村正が使った。心地よき風が吹き抜けた後、相手は絶命する。無明神風流「青龍」の流派の序の章。狂が村正より四大奥義を伝承されるまで、決め技として活躍した。決めセリフは「お前も聞いただろう、神風の清聴(かぜのこえ)を・・・」
無明神風流殺人剣・蜃(しん)
漫画、アニメともに登場。自らの剣によって生じさせた熱エネルギーで空気の温度差を生じさせ、即席の蜃気楼を生み出すトリッキーな技。この業をかけられた相手は、体組織を破壊される。原作では対白鴉戦でのみ使用。みずちと同じく「青龍」の流派の序の章。決めセリフは「お前も見ただろう、紅き蜃気楼(まぼろし)を・・・」
無明神風流奥義・朱雀
漫画、アニメともに登場。火の鳥を模した神風を放つ。強烈な剣圧で敵の動きを封じ、上空から渾身の力を込めた一撃必殺の刃を振り下ろす。たとえかわされても、相手の動きを止め、不死鳥のごとく蘇る絶対防御不能業。無明神風流四大奥義の一つ。原作では、狂が対ほたる戦、対鎮明戦、対辰怜戦、対幸村戦、対四方堂戦、対信長戦、対吹雪&ひしぎ戦、対京四郎戦にて使用。先代紅の王も対幸村戦、対狂戦で使用、京四郎も対狂戦で使用。決めセリフは、「お前も感じただろう、朱雀(不死鳥)の息吹(生命)を・・」
無明神風流奥義・白虎
漫画のみに登場。白き獣を模した神風を放つ。一撃目で発生したすさまじい剣風に引き寄せられ、強烈なカウンターとなる二発目で大ダメージを受ける。無明神風流四大奥義が一つ。狂が対辰怜戦、対四方堂戦、対信長戦、対京四郎戦で、先代が対狂戦で使用。決めセリフは、「お前も触れただろう、白き獣(白虎)の爪牙に・・・」
無明神風流奥義・玄武
漫画のみに登場。先ず、を模した神風を放ち、たとえそれが破られても、玄武の甲羅を模した神風で防ぐ、どんな業でも無に帰してしまう絶対防御不能技。天地の気をはらむ霊獣、玄武を具現化した奥義といえる。業が決まると、敵は蛇を模した神風に拘束され、動きを封じられてしまう。狂は対阿修羅(悪魔の眼に憑依された灯)戦にて使用、京四郎は対狂戦にて狂の「黄龍」を防ぐため使用(しかし防ぎきれなかった)、先代も狂の攻撃を防ぐのに使用した。決めセリフは「お前も抱かれただろう、玄武(天地)の腕(大気)に・・・」
無明神風流奥義・青龍
漫画のみに登場。16本の「みずち」の渦を作り出し、それが竜巻となって敵を宙へ舞い上がらせ、無防備なところに強烈な一撃を加える。狂は対吹雪戦にて使用、京四郎は対狂戦にて使用、先代は狂戦にて使用。決めセリフは「お前も知っただろう、青龍(竜王)の怒り(逆鱗)を!!」
無明神風流最終奥義・黄龍
漫画のみに登場。信念の極みにて「朱雀」「白虎」「玄武」「青龍」4つの神風を同時に発動したときに起こすことが出来るもう一つの神風。その姿は四神の中央に座し、森羅万象全てを護り、破壊する力を持った最強の神龍。狂は対京四郎戦、先代戦、先代も狂戦にて3匹の黄龍を発動。

無明歳刑流

水破七封龍
原作、アニメともに登場。七匹の水流を放つ。喰らった敵は一見無傷に見えるが、水龍は全身の血管を這い回ったあと、敵の心の臓を食い破って出てくる。辰怜が対狂戦(村正邸)、対狂戦(第五の五曜門)、対吹雪戦、対血の兵士戦にて使用。余談だが、原作版でのこの奥義の呼び名は(すいはななほうりょう)だが、アニメ版では(すいはひちほうりゅう)となっている。また、吹雪も辰伶戦にて「水破七封龍・砕きの舞」なる奥義を使っている。
水破封龍陣
原作にてのみ登場。前方に水龍を放つ。しかし、この奥義は副次的なものであり、目的は水龍の残骸で辰龍水を作り、相手の動きを封じることにある。辰龍水に取り込まれた相手は、傷口を開かれ、徐々に生命力を奪われる。辰伶が対狂戦(五曜門)、対吹雪戦にて使用。
水魔爆龍旋
原作にてのみ登場。水破封龍陣で発生させた辰龍水を水龍に戻し、相手に襲わせる破壊オンリーの技。動くものある限り全てを喰らい尽くす。辰伶が対狂戦、対吹雪戦にて使用。
祀龍裂破翔
原作にてのみ登場。上下から無数の水龍が相手に襲いかかる技。対時人の近衛隊士(スペード除く)戦、対吹雪戦にて使用。
龍の赫き涙(ドラゴンレッドティアーズ)
原作にてのみ登場。自分の血液と混ぜ合わせた濃硫酸の「緋龍」を天に昇らせ、互いに衝突させて濃硫酸の雨を振り注がせ、あらゆるものを消滅させる。大量の血液が必要なため、リスクが多い禁忌業。辰伶が対狂戦(五曜門)、対吹雪戦にて使用。
緋龍縛
「緋龍」を相手に噛み付かせ動きを封じ、最終的には濃硫酸で溶かしてしまう。吹雪が対狂戦にて使用。
水魔緋龍激
巨大な「緋龍」を相手に襲わせる。吹雪が対狂戦にて使用。
極光緋龍翔
ひしぎの心臓がパワーを与え、吹雪が自分の「緋龍」とひしぎの「光速剣」を合体させた奥義。対狂戦にて使用。

対戦結果(時間軸に準拠)

過去

鬼眼の狂vs織田上総介信長
明智光秀の軍勢を全滅させた後、たった一人で現れた幼き狂に信長敗れる。その時、狂は「戦いの意味」を信長に教わることに。その後、村正と出会う。
鬼眼の狂vs四方堂
壬生からの出奔を見逃す駄賃に村正の首を置いていくように言う四方堂に飛びかかる。難なくいなされるが狂の未来に「ツケ」るといい、出奔を見逃す。
鬼眼の狂vsアキラ
大人は全員死んでいるのに狂に怯まず立ち向かうアキラを狂が拾う。
ほたるvs先代紅の王
先代紅の王の圧勝。ほたるは死を覚悟したが先代は狂のスパイをほたるに命じ、また、「壬生のすべてがお前の敵ではない。お前を見ているものはあんがい近くにいるはずだ」という意味深な言葉を言う。
壬生京四郎vs当代紅の王(壬生京三郎)
先代紅の王の秘密が眠る禁断の扉を開こうとして先代の忠実な僕・京四郎に斬られた。実はそのときはまだ死んでおらず、その後先代が当代の血肉を吸い取り、当代の体は崩壊。京四郎の心に影響を与えることに。
壬生京四郎vs鬼眼の狂
狂と京四郎運命の邂逅。勝負自体は京四郎のことを狂が気に入り、引き分けに。その後、「追うもの(京四郎)と追われるもの(狂)」同士という不自然な関係であれど、狂と京四郎は友人関係に。
壬生京四郎vs椎名望
朔夜を殺しに刺客が仕向けられたと鎮明に嘘を教えられ、斬ってしまう。そのとき、幼い椎名ゆやは京四郎(この時点ではまだ面識はない)の背にある紅十字を目に焼き付け、仇を討たんと賞金稼ぎになる。
壬生京四郎vs鬼眼の狂
狂の躯を手に入れれば先代を倒せると鎮明にそそのかされる。先代に心臓を同調させられた朔夜を斬るという狂(しかし、狂は先代を斃すとしか言っていない。しかし、京四郎にはその時の狂の力では先代は斃せず、朔夜だけが死んでしまうと思っていたため)と闘う。勝者は京四郎だったが、「親友」である狂を殺すことは出来ず、自分の肉体に狂の魂を封印、躯を富士・青木ヶ原樹海の最深部の地下氷城に封印、朔夜を幸村に託し、紫微垣を村正に返し、薬売りとして余生を過ごそうとした。

基準年(1604年)

鬼眼の狂vs蛮頭次兄弟
京四郎は椎名ゆやと出会い、捕まる。浅間村にて用心棒として蛮頭次兄弟に立ち向かうがゆやは手も足も出ず、京四郎も手下に嬲られ、重症(もちろん、京四郎は闘うことは考えていなかった)に。そのとき京四郎から鬼眼の狂が覚醒、手下を血祭りにあげ、頭次をあっさりと殺し、蛮次も「無明神風流殺人剣・みずち」で難なく倒す。ゆやに興味を持ち「生き様を見届けてやる」と言い、京四郎と入れ替わる。
鬼眼の狂vs爾門
落人村にて悪代官の用心棒、爾門と出会う。爾門はかつて関ヶ原にて鬼眼の狂に受けた屈辱を晴らさんと必殺剣・飛燕剣(普通の居合いの3倍の速度で抜き打ちする居合い)を習得するため、人斬りを続けていた。京四郎と入れ替わった狂にあっさりと敗北。狂いわく、「刀を抜くのに散々待ってやった」とのこと。
椎名ゆやvsかずら一味
スリの少年と出会い、悪徳窃盗集団・かずら一味のアジトへ。圧倒的な強さで部下を一蹴するが、かずらに毒矢を受け、視力を失い大ピンチに。しかし、京四郎からもらった香水を利用してかずらの動きを読み、閂一発懲らしめる。決め技は弾丸を抜いた額への射撃。

テレビアニメ

2002年7月~12月、テレビ東京系列にて放映。全26話。ストーリーは漫画と異なるオリジナルストーリーとなっており、漫画で登場するキャラクターがアニメでは登場しなかったり、登場キャラの原作とはまるで生い立ちが違っていたりする。

スタッフ

  • 監督:西村純二
  • シリーズ構成:小山田風狂子
  • キャラクターデザイン:ふかざわまなぶ
  • アニメーション制作:スタジオディーン
  • 製作:Project KYO

あらすじ

天下分け目の合戦と言われた関ヶ原の戦いから4年。千人斬りの賞金首、鬼眼の狂の名も伝説となり始めたころ。しかし鬼眼の狂は生きていた。薬売り、壬生京四郎の中で。鬼眼の狂が京四郎の中で目覚めた時、誰も知らない歴史が始まる・・・・・・

登場人物

鬼眼の狂(おにめのきょう)(声優小西克幸
この世でおよそ最強と言われる壬生京四郎の闘争本能や怒りを切り離し、純粋に強さを求めるだけの存在として生まれた千人斬りの侍。しかし、闘争本能だけの鬼眼の狂は長老たちの言うことなどまるで聞かず、壬生を飛び出し、ほたる、アキラと暴れまわっていた。関ヶ原にて壬生京四郎と戦い、巨大隕石衝突の際に京四郎の体に魂が入り込み、記憶を失った。剣妖・爾門との戦いで目を醒まし、白鴉との死合いを経て完全覚醒。壬生京四郎と分離したとき、世界のゆがみが始まった。真ノ村正・天狼を持つ。信長をもう一つの歴史で葬り去り、自分の体を取り戻し、壬生京四郎と最後の死合いをした。
壬生京四郎(みぶ きょうしろう)(声優:小西克幸)
壬生一族の最高傑作であり、最高指導者・紅の王になるべく生まれた男。闘争本能や怒りを切り離し、純粋な愛と優しさだけの存在となり、朔夜の愛に応えようとした。やはり、鬼眼の狂と関ヶ原で合間見えた際に記憶を失い、薬売りとして生活していた。鬼眼の狂に体の主導権が渡ってからは、樹海での信長との死合い、壬生城での信長との死合いに出てくる。狂と同化し、信長を斃した後は、鬼眼の狂と最後の死合いをした。
椎名ゆや(しいな ゆや)(声優:堀江由衣
東海道中にその人ありと謳われた賞金小町。兄を殺した背中に紅十字の傷を持つ男を探し出し、殺すために旅をしている。壬生京四郎と出会い、その数奇な運命に巻き込まれていく。
紅虎徳川秀忠(べにとら/とくがわ ひでただ)(声優:関俊彦
名うての暗殺集団・三彩衆の一員であったが、気まぐれで鬼眼の狂の下僕第二号になった風来坊。槍の名手である。その実態は、天下人・徳川家康の嫡子。徳川と決別するため、徳川家と袂をわかった神影流を学ぶ。徳川の秘宝・真ノ村正・北落師門を使う。
ミゲイラ(みげいら)(声優:緑川光
未来を見通す力を持つ男。この世界の歴史のゆがみを修正するために戦う。曲者ぞろいの狂一行の中において、数少ない常識人。真ノ村正・破邪皇を使う。だが、最終的には友情が彼にも芽生え、鬼眼の狂と壬生京四郎を消滅させることが出来なかった。
真尋(まひろ)(声優:高橋美佳子
徳川家に仕える「根来組」という忍者集団に属するくのいち。、毒蜘蛛を使役して戦う。4年前、狂が村正の家に訪れた際、根来組の長、闇のゲンザに人質に取られた真弓を狂がやむを得ず斬ったのを目撃し、彼を姉の敵と思い込んでいた。ゆやを人質に取るなどしていたが、今では仲がいい。
出雲阿国(いずものおくに)(声優:かかずゆみ
凄腕の見聞屋で、大人の女性。鬼眼の狂に惹かれ、その愛を憎しみに変えてしまい、十二神将・インダラになる。が、狂に対する愛は時に彼女を大胆な行動(信長の天魔・骸手に果敢に飛び込んだり、ほたるの炎にも恐れずに狂の体を取り戻そうとした)を起こさせる。実際の出雲阿国は歌舞伎踊りという舞踏を切り開いた存在。
朔夜(さくや)(声優:ゆかな
アキラ双頭の龍アキラ(声優:保志総一朗

幸村と十勇士

真田幸村(さなだ ゆきむら)(声優:緒方恵美

幸村につかえる十人の忍。サスケ、才蔵、小助以外は姿を見せていない。

猿飛サスケ(二代目)/猿飛佐助(さるとび さすけ)(声優:石田彰
霧隠才蔵(きりがくれ さいぞう)(声優:松山鷹志
穴山小助(あなやま こすけ) (声優:緒方恵美)

徳川家

徳川家康(とくがわ いえやす)
服部半蔵(はっとり はんぞう)
真田信幸(さなだ のぶゆき)

織田信長と十二神将

織田上総介信長(おだ かずさのすけ のぶなが)(声優:速水奨
かつての天下人であり、第六天魔王として日本を阿鼻叫喚の続く地獄に変えんと地獄より蘇りし男。樹海において狂と初めて出会った。(ここが原作との違い。なお、樹海に現れた信長の肉体は樹海の霊力を集めて作ったものであり、樹海自体が信長の肉体と言える。)剣妖と化し、狂を追い詰めたが、京四郎のみずちに敗れる。その後、シャトラにとって鬼眼の狂の本当の躯に宿り、圧倒的な力を見せ付けた。(相手の技を吸収し、自分の技として放てる。)無明神風流奥義・朱雀をも操れる。正しき歴史である2002年の東京にて狂に斃された。

織田信長に仕える12人の侍(サムライマスター)、また天界十二神とも言われその力を一つに結集すれば、一国を滅ぼすと言われる。真達羅、摩虎羅、安底羅、珊底羅、毘羯羅、伐折羅、頞儞羅、因陀羅、宮毘羅、迷企羅、波夷羅、招杜羅の12人。

真達羅(しんだら)(声優:山口隆行
ミゲイラと同じ未来を見通す里に生まれた。初代・猿飛佐助。幸村の末路を見通してしまい、歴史を変えようとし、信長とともに乱世に変えようとした。体内が亜空間とも言える別の空間につながっており、そこに魔界の門を飲み込み、命と引き換えに世界を護った。
摩虎羅(まこら)(声優:陶山章央
北条氏に仕えた風魔一族の末裔。サスケと親友だったが、決別した。敵の影にクナイを刺し、動きを封じる「影縫い」という術を操る。壬生での闘いの後、サスケと和解、真田十勇士の一員になった。
安底羅(あんてら)(声優:植田佳奈
鉄球を武器に闘う少女。信長の肉体を作るための実験体で、長時間闘うことができない。ビカラとはケンカ仲間であり一番の親友。ビカラとともに剣妖となり、狂のみずちに斃された。
珊底羅(さんてら)
体から毒燐粉を放出する少女。樹海の住人。徳川家康を剣妖に変えた。十二神将で唯一、シンダラにだけは仲間だと認められていた。アキラにより氷付けにされたシンダラ、マコラを命と引き換えに助けた。シンダラは樹海から退却するとき、そのことを回想していた。
毘羯羅(びから)
オカマ口調でしゃべる肉弾戦の達人。アンテラとはケンカ仲間で一番の親友。かつて信長を復活させようとしたとき、鬼眼の狂と一戦交えた。アンテラとともに剣妖になり、みずちに斃れたアンテラの仇を討たんと奥義「地獄抱擁」を使い、力尽きた。秀吉に仕えた蜂須賀小六の息子。
伐折羅(ばさら)
公家のような口調でしゃべる十二神将。本能寺にて信長の小姓であるにもかかわらず最後まで信長を護ることができずその首を持って逃走した。ゆえに彼は信長の復活に一生を捧げた。怒りを爆発させた幸村に自らはなった矢を目玉に突き刺され、死亡。
頞儞羅(あじら)

:アキラ。

因陀羅(いんだら)
出雲阿国が正体。
宮毘羅(くびら)
迷企羅(めきら)
波夷羅(はいら)
招杜羅(しゃとら)(声優:玉川紗己子

壬生一族

村正(むらまさ)(声優:井上和彦
辰伶(しんれい)(声優:関智一
ほたる(ほたる)(声優:子安武人
歳子(さいし)(声優:野川さくら
歳世(さいせい)(声優:植田佳奈

外部リンク