コンテンツにスキップ

速度警告音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。2400:7800:4975:9200:d0aa:8489:e1f0:77e4 (会話) による 2018年6月9日 (土) 06:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎解説)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

速度警告音(そくどけいこくおん)とは、車両などの速度が一定以上に達すると発せられる音である。一般的に、日本で運行する自動車に装備されていた警報装置や、その装置から発せられる警報音を指すことが多い。

解説

日産スカイラインR32系前期型、計器盤裏の速度警告装置(中央付近の金属製の部品)

日本では1980年代後半製造分の車両まで、普通乗用車では車速が約100km/h、軽自動車では約80km/hを超えると、運転者へ注意喚起のため機械式のチャイムブザーなどの警報音が鳴っていた(電子音の物も存在した)。

大多数を占めた機械式チャイムの構造は、小型の鉄琴と同様の仕組みを利用した物であった(キンコンといった警告音を発する)。そのため、一般的には「キンコン」や「キンコンチャイム」、ネットでは「デスチャイム」などと呼称されることも多い。

大多数の貨物車商用車、一部の大衆車では、機械式ブザー・後年ではより安価な圧電素子を用いた警告ブザーも存在していた。

法令「速度警報装置の装備要件及び性能要件」(保安基準第46条第2項 1974年昭和49年)11月運輸省令第45号 1986年(昭和61年)3月廃止)によって装備を義務付けられ、自動車検査登録制度の検査項目であったが、日本独自の装備であり義務付けであるとして、貿易上の非関税障壁を主張する日本国外自動車メーカー(特に米国ビッグ3)の圧力や、単調な警報音による睡眠誘発の危険性から、現在では装備されていない(2000年代初頭までオプションとして用意されていた場合もあるが、2010年代以降は設定されなくなった)。

関連項目

外部リンク