検地
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検地(けんち)は、現在の課税台帳整備にあたるもの。
室町・戦国の混乱時代、農業生産高は爆発的に増加したが、各地にモザイクのように存在する割拠勢力はそれぞれ消長を繰り返し、また支配下にも多くの自立領主がいるため、自領の実質総農業生産高を把握するのも困難であった。
急速に勢力を拡大した織田信長はその領国内で徹底してこの「検地」を行い農業生産高とそれに基づく課税台帳の整備に力を入れた。
このことが信長の支配領域で特にその編入初期において「一揆」が多発する原因でもある。 信長死後その政権を引き継いだ豊臣秀吉は天下統一後はじめて全国的に「検地」を実施。 続く江戸時代にも継承される初の全国課税台帳となった。