ベダキリン
| 臨床データ | |
|---|---|
| 胎児危険度分類 |
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| 化学的データ | |
| 化学式 | C32 |
| 分子量 | 384.35 g·mol−1 |
ベダキリンは商標名のサチュロで販売される、活発な結核の治療に用いられる医薬品である[1]。具体的には多剤耐性結核菌(MDR-TB)の治療に用いられ、ベダキリン以外での治療ができない場合に使用される[1][2]。使用上、少なくても3種類の結核治療薬と併用するべきである[1][2]。投与法は経口である[2]。
よくある副作用は、吐き気、関節痛、頭痛、胸痛、などである[1]。重度の副作用にはQT延長症候群、肝機能障害、死亡リスクの増加、などがあげられる[1]。妊娠中の人の服用による有害性は報告されていないが、詳しい研究もされていない[3]。ベダキリンはジアリルキノリン抗マイコバクテリアに分類される医薬品である[1]。その作用機序は結核菌のアデノシン5'-三リン酸(ATP)を作る機能を阻害することで効果がある[1]。
ベダキリンが米国で医薬品として承認されたのは2012年である[1]。世界保健機関の必須医薬品リストに掲載されており、最も効果的で安全な医療制度に必要とされる医薬品である[4]。半年分の治療にかかる費用は、低所得国では約$900米ドル、中所得国では$3,000米ドル、高所得国では約$30,000米ドルである[2]。
出典
- ^ a b c d e f g h “Bedaquiline Fumarate”. The American Society of Health-System Pharmacists. 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
- ^ a b c d The selection and use of essential medicines: Twentieth report of the WHO Expert Committee 2015 (including 19th WHO Model List of Essential Medicines and 5th WHO Model List of Essential Medicines for Children).. World Health Organization. (2015). p. vii, 29. ISBN 9789241209946. オリジナルの20 December 2016時点におけるアーカイブ。 2016年12月10日閲覧。
- ^ “Bedaquiline (Sirturo) Use During Pregnancy”. www.drugs.com. 2016年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月10日閲覧。
- ^ “WHO Model List of Essential Medicines (19th List)”. World Health Organization (2015年4月). 2016年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。