大激闘マッドポリス'80
大激闘マッドポリス'80 | |
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ジャンル | 刑事ドラマ |
企画 | 加藤教夫(日本テレビ)、小沢啓一郎(東映) |
脚本 | 永原秀一、柏原寛司、峯尾基三、山本英明、高田純、宮田雪 |
監督 | 関本郁夫、長谷部安春、野田幸男、村川透、西村潔、田中秀夫、舛田利雄 |
出演者 |
渡瀬恒彦 梅宮辰夫 志賀勝 片桐竜次 中西良太 堀川まゆみ 仲谷昇 島田正吾 他 |
オープニング |
「大激闘のテーマ」 作曲、編曲:大野雄二 演奏:ユー&エクスプロージョンバンド |
エンディング |
「愁いの街〜HOW CAN YOU LOVE THE CITY」 歌:木村昇 |
製作 | |
プロデューサー |
山口剛(日本テレビ) 武居勝彦・瀬戸恒雄(東映) |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1980年4月8日 - 7月22日 |
放送時間 | 火曜 21時00分 - 21時54分 |
放送分 | 54分 |
回数 | 全16 |
『大激闘マッドポリス'80』(だいげきとうマッドポリスはちじゅう)は、1980年(昭和55年)4月8日から7月22日まで日本テレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54に全16話が放送された、東映制作の刑事ドラマである。
なお、続編『特命刑事』を併せると全26話となるが、本項では別作品として扱う。
概要
ストーリー
時は近未来、198X年。日本の組織暴力は、幾多もの激しい抗争と政・財界との癒着、海外マフィアとの結託を経て全国統一を達成し、巨大組織「ジャパンマフィア」を形成。日本全土は犯罪と暴力が支配する無法地帯と化していた。警察庁はこの事態に対処すべく、警察機構の旧態依然としたセクショナリズムを乗り越え、ジャパンマフィアに直接対決を挑んだ。その枢要として極秘裏に編成されたのが、従来の警察を遥かに越える戦闘能力と権限を委ねられた少数精鋭による特殊コマンドチームである。法も手段も超越した非情な捜査に臨むこの部隊を、マフィアたちは「命知らずの警官=マッドポリス」の異名で恐れ慄いた。ジャパンマフィアを壊滅するその時まで、マッドポリスの壮絶な闘いの日々は果てしなく続く。
特徴
「10秒に一発撃ち、一分にひとりの犯人が死ぬ」と銘打ち、架空の特殊部隊「マッドポリス」の超法規的活躍を描いたハードアクションドラマ。東映グループの中でも、特に劇場用映画専門の制作プロダクションとして機能していた東映東京撮影所企画製作部(現:第一製作部)がテレビ番組制作に初参入した作品である[1]。ドン・ペンドルトンの暴力小説『マフィアへの挑戦』シリーズを企画のベースとしており、体裁は刑事ドラマとしてのスタイルを取りつつも、ストーリー上は犯罪捜査よりも「マッドポリス」と「ジャパンマフィア」という2大組織の敵対関係を軸に置き、全編に亘って戦争映画並みの過激なアクション描写が展開されている。
プロデューサーの山口剛は放送当時「通常の方法ではもう限界」、「組織と組織がぶつかり合う時のアクションを重視することから始めた」と語っており、刑事ドラマとしての枠をより柔軟な形で広げる為に活動地域の無国籍化、刑事の設定を特殊セクションという形にすることによって行動パターンの枠を広げる方式によりシナリオ上の無理をスムーズに表現出来るようにしている。これは同枠で放送していた刑事ドラマ『大追跡』で既に採用していた方式であり、ある程度の成功を収めていたが、その基本の部分にさらにジャパンマフィアという全話共通の敵を存在させたことによってよりストイックな形でドラマが進行するというパターンは一般向けのドラマでは当時としては相当な冒険だったと言える。実際に企画時には、それまで日本のTV作品において例のなかった近未来SFアクションとして構想されており、脚本・プロデュース陣の意欲は相当なものであった(ただし完成作品においては、企画時のSF的テイストはほとんど用いられることのないまま終わっている)[2]。
しかし一方で、劇中の激しい暴力描写に拒否反応を起こす視聴者も多く、放送当時は各新聞の投書欄や時事評論雑誌などで問題視されることもしばしばあった[3]。さらに共通の敵という焦点を絞りすぎてしまった結果視聴率も10%台前半を行ったり来たりの状態が続き、最終話「人間狩り」にてやや唐突な形で「ジャパンマフィア」は壊滅。以降は番組タイトルを『特命刑事』へと改め、ソフト路線への方向転換を余儀なくされ、再放送の機会にもほとんど恵まれないなどの不遇を託つこととなったが、2010年12月には東京・日本橋人形町にて放映30周年イベントが開催、DVD化やCSでの再放送開始など、近年では再評価の機運が高まりつつある。なお、一部ではこの前年に同枠で放映されていた人気番組『大都会』を制作の石原プロモーションが一方的に終了させ、テレビ朝日系列にて『西部警察』をスタートさせたことに対する影響を指摘する声もあるが、これについてはプロデューサーの山口剛がイベントの席上で明確に否定している[4]。
設定
マッドポリス
「ジャパンマフィア」の壊滅を唯一の目的とした警察庁直轄の特殊部隊。「マッドポリス」とは俗称であり、正式名称、詳細な創設経緯や組織系統などは劇中では明かされていない(企画書上では「1978年に新設された『暴力団対策官制度』と『広域暴力団対策情報センター』をベースに、警察庁長官が直々に選りすぐった非合法部隊」という設定が準備されていた)。
- 氷室健一(演:渡瀬恒彦)
- MPを率いるキャップ。射撃とドライビングテクニックは超一流。頭脳明晰で常に冷静沈着、悪に対しては非情に徹するが、普段はノリのいい性格で、部下の面倒見もいい。愛銃はルガーオートマチックとM16アサルトライフル。常にハンチングを着用するが、戦闘服着用時や変装時などではかぶらない場合もある。愛車はサバンナRX-7。
- 松村兵助(演:梅宮辰夫)
- MPのサブリーダー格で、メンバーのまとめ役。上役に顔が利く為、主に上層部からの情報収集や交渉は彼の役目。愛銃はマグナムリボルバーとレミントンショットガン。
- 芹沢末八(演:志賀勝)
- 大阪出身。元マル暴刑事で、「怒らせて死んだ奴が多い」と言われる強面の武闘派。大阪弁でまくし立てるのが特徴。
- 新田吾郎(演:片桐竜次)
- MPの若手実力派。タフでワイルドだが戦闘中もジョークを欠かさない二枚目半。金庫破り、ピッキング、ヘリの操縦など特殊技能を持つ。
- 原田進司(演:中西良太)
- MP最若手でヤンキーのようなスタイルを持つ。おしゃべりかつお人好しな性格。たまにバイクに乗って敵をなぎ倒す。乗っているバイクは、カワサキ 350-TR。
- 緑川悠子(演:堀川まゆみ)
- MPの紅一点で容姿端麗、加えて英語も堪能なバイリンガル。JMとの戦闘にも率先して参加する勇ましい一面も持つ。
- 八代浩幸(演:土屋嘉男)
- #1に登場。#1でのMPのキャップ。肝の据わった人物でメンバーの信頼も厚かったが、JMとの戦闘で殉職を遂げた。
本部
- ローリング建築設計事務所
- 表向きは設計事務所。中は作戦室、射撃場などが設けられ、武器庫は酒棚にカムフラージュされており、出撃時は酒棚の真ん中を軸として左右に自動でスライドされた後に武器庫が現れて装備を行う。
戦闘服
- 第5話より登場したMPの制服兼戦闘服。デザインは灰地の半袖シャツとパンツで、腕の部分にMPのエンブレムと思われるワッペン(NEW JAPANESE POLICE と書かれている)が付けられている。
ジャパンマフィア
日本の組織暴力が幾多の内部抗争と政界との癒着を経て全国統一を成し遂げた、日本最大の犯罪組織。日本全土の犯罪勢力を掌握、海外のマフィアとも提携し、もはや通常の警察力では対処不可能な巨大な地下帝国となった。組織の資金源は強盗・殺人請負・密輸・銃器密売などありとあらゆる犯罪であるが、沖縄の無人島で製造しているヘロインの密売が収益の大半を占めている。幹部の中には、一般社会に潜み民間の優良企業を経営している者、社会的地位の高い者も少なくない。
- 三田村亮介(演:島田正吾)
- 政界の影のフィクサーにしてJMの絶対的最高権力者。巨大犯罪組織を一代にして築き上げた怪物。セリフは少ないが、口を開いた時の重々しい口調には、威厳と迫力が満ち溢れている。
- 富樫謙司(演:仲谷昇)
- 元地裁判事で、現在は富樫法律事務所を経営する切れ者。三田村の右腕としてJM全体に強大な影響力を持ち、組織幹部ですら「先生」と一目置く存在である。
- 神崎勝(演:中尾彬)
- #1に登場。富樫と共に三田村の補佐役を務めるJM最高幹部のひとりで、凄腕の殺し屋。八代を始末するという目的を果たすが、直後に氷室の銃弾を浴び逃走。JM最高幹部会議に辿り着くも、席上で死亡した。
- 坂本(演:河原崎次郎)
- #2 に登場。麻薬Gメン主任で、氷室がMPに所属する以前から知る人物であるが、裏の顔はJMのヘロイン密輸部門の"No.1"。その地位を利用し、押収した麻薬を闇市場に流していた。氷室からの「宣戦布告」に応じて劇場で迎え撃つも、返り討ちに遭い死亡。
- 前島(演:菅貫太郎)
- #2に登場。芸能プロや不動産会社を隠れ蓑に、麻薬を密売する前島組組長。JMのヘロイン密輸部門の"No.1"と繋がりがある人物。失策を重ね、自殺を装い処刑される。
- 古賀礼次(演:ジョニー大倉)
- #3 に登場。元自衛隊レンジャー部隊隊員で超一流のスナイパー。JMと政界の癒着を法廷で証言しようとする組織の裏切者・神保の命を狙う。裁判所近くのビルを狙撃地点として裁判所の入口に入ろうとする神保を狙撃しようとするが、地上にいた原田に気を取られた隙に隣にいた氷室に逆に地上から狙撃され死亡。すぐに狙撃できる点では氷室の方が上だった。
- 石神聖子(演:田口久美)
- #4 に登場。賭博組織のボスであり、国際的社交界にも幅広い人脈を持つ。MPは彼女を捕らえ、JM創設祝賀特設カジノの開催場所を聞き出そうとするが、JMも警視総監を拉致して彼女との交換を迫った。最後は車で逃走を図った直後に松村にガラス越しの狙撃をされ死亡。彼女の下に置いてあった招待状を松村が見つけた事によってJM創設祝賀特設カジノ会場は警察によって壊滅された。
- ケイ三好(演:ジャネット八田)
- #5 に登場。武器密輸組織のボス。表向きは芸能プロダクションの社長で、ラジオのDJも務めるが、その放送を武器密輸の暗号通信として使用していた。追っていた氷室を拉致しての爆殺を図るが松村達に救出されたうえ取引場所も急襲され、氷室とのカーチェイスからの銃撃戦の果てに氷室の銃撃でタイヤを撃たれて操縦が効かなくなりそのまま崖から転落、爆死した。
- 植村正樹(演:根上淳)
- #6に登場。一流企業の東都観光を経営する裏では、JMの影をちらつかせ、会社乗っ取り・吸収を重ねてきたJMへの最大の資金提供者である。無数の人間から恨みを買っている為、ボディーガードに24時間身辺警護させており、神経質で小心な言動が目立つ。MPに命を狙われ、強固な警備などで要塞化した自社マンションの高層部にある自宅に立てこもりつつ氷室の抹殺を狙ったが、自宅直通のエレベーターの動力部から侵入したMPの強襲を受ける。最後は迎えにきたヘリコプターに急ぎ乗ろうとした所を氷室に射殺された。
- 高森幸一(演:内田良平)
- #7に登場。JM資金調達部門の黒幕。配下の山尾グループが銀行強盗や宝石店襲撃で得た金を、JMの地下銀行へ送り込む役割を担っている。MPを廃墟に追い込んでの銃撃戦を展開し、先に潜入していた新田を人質として優位に立つも、背後からの芹沢の襲撃で一転して山尾グループは壊滅。自身も松村に撃たれて死亡した。
- 山尾グループ
- #7に登場。数々の武装強盗を繰り返してきた、高森配下の資金調達部隊。メンバーは山尾(演:曽根晴美)・蛭田(演:山西道広)・早苗(演:根岸とし江)・次郎(演:青木卓)。地下銀行の所在地を探る為、新田は金庫破りの腕を売り込んでグループに潜入した。MPとの銃撃戦で山尾・蛭田・早苗は死亡、ただ1人生き残った小心者の次郎は、素直に地下銀行の場所を白状し、新田に「お前はギャングに向いてないから田舎に帰れ」と見逃がされた。
- 岩崎順一郎(演:玉川伊佐男)
- #8に登場。政財界の影のフィクサーと言われる大物総会屋。密輸した大量の武器弾薬を私有する美術館の地下金庫に運び込み、それを破壊せんとするMPを迎え撃った。単独で美術館に乗り込んだ氷室を追い詰めるが、地下金庫の壁の爆破で混乱となった直後に氷室に原を含む部下ごと射殺される。武器弾薬は岩崎の自室に移っていたが、それも松村が持っていたダイナマイトによって爆破された。
- 原(演:江角英)
- #8に登場。岩崎の秘書。MPが攻めてくるなら下水道からと看破し、松村たちを絶体絶命の危地に追い込んだ。岩崎と同様の結末で氷室に射殺される。
- 朝倉泰造(演:金子信雄)
- #9に登場。暴力団東新会会長。関東刑務所に服役中だが、小田島所長と部下の木戸を買収し、獄中からの指令で部下に氷室の首に懸賞金を懸け命を狙わせていた。部下が次々と逮捕されたうえ、刑務員に化けて小田島と共に脱獄を図ったがMPに小田島と共に逮捕され、刑期追加の上、網走刑務所に収監される。ナレーションから推測するに、そのまま獄死した模様。
- 吹上正義(演:名和広)
- #10に登場。JM系総会屋のNo.1。日本最大の商社・栄光商事乗っ取りを画策、社長の木田を殺害し、JMの息のかかった副社長を後釜に据えようとした。女装趣味があるだけでなくガソリンスタンドの跡地地下にJMの私設刑務所を作って芹沢と原田を捕えたり、誘拐した木田を自らの別荘での秘密パーティーで殺害しようとしたがMPの乱入に遭い同様に女装した部隊は壊滅。自身も別荘の外の庭園まで逃げるも氷室に狙撃され死亡した。
- 仙波三郎(演:小笠原弘)
- #11に登場。貿易会社を隠れ蓑に、指名手配中のJM幹部を何人も密出国させた人間密輸のエキスパート。その腕を買われて、偽ドル贋造・密輸出組織の黒幕に抜擢された。組織の作った偽ドルを東南アジアにばらまく役目と引き換えに、沢木を国外逃亡させる取引をする。大型輸送船まで部下と共に移動し偽ドルの輸送と沢木の国外逃亡を始めようとした所をMPの追撃を受け、壊滅後に自ら小型船で逃げようとしたが追ってきた氷室との船同士のぶつかり合いの後に射殺された。
- 沢木和彦(演:椎谷建治)
- #11に登場。元過激派で連続企業爆破犯。国外逃亡までの間、仙波の仕事を手伝っている。原田を捕らえ薬物で操り、MPに奪われた偽ドルの原版を取り戻させた上で、MPをアジトごと爆殺しようとした。大型輸送船の中で自ら操られた事に怒った原田に射殺された。
- 南雲利三郎(演:南原宏治)
- #12に登場。南雲コンツェルン会長。自社工場内に誘拐してきた大勢の医療・研究用麻薬製造技術者を監禁し、純度99%のヘロインを精製させていた。水中から潜入した氷室達の襲撃を受け人質にされるが部下の誘拐してきた技術者達との交換要求で戻され、舟で逃げようとしたがエンジン用の栓を抜かれていたため舟は動けず、そのままMPに部下ごと射殺されて工場もMPによって壊滅された。
- 吉崎健三(演:田中浩)
- #13に登場。吉崎興行社長で現在は服役中。JM設立草創期に、徹底した暴力で対立組織を潰し、JMの日本制覇に大きく貢献した男。MPの活躍で弱体化が目立ってきたJMを立て直すべく、三田村直々の指令で奪回作戦が決行された。傲慢な態度で警察を振り回すが、作戦が失敗して刑務所に逆戻りする途中、正当防衛の名目で松村に射殺される。危険な任務だけを押し付け、手柄は横取りしようとする警察上層部と、目的の為には手段を選ばぬJM双方に対し、MPが見せた意地と反抗心であった。
- 石坂(演:大木正司)
- #13に登場。吉崎奪回作戦部隊のリーダー。保守党幹事長・竹田を誘拐し、その身柄と引き換えに吉崎の国外脱出を要求した。険しい山中のアジトに竹田を監禁するも、ハングライダーを駆使した氷室の奇襲により救出され部隊は壊滅。石坂もアジトから竹田と共に脱出したばかりの氷室の運転するダンプカーにはねられ即死した。
- ヒットチーム
- #14に登場。JM幹部会直属の暗殺グループ。政治家、暴力団組長などJMの利益を損なう人間を次々と葬ってきた。人数、名前は誰も知らない。西山兄弟が狙われたことを知ったMPは、彼らを保護すると同時に、狙ってくるヒットチームを片付けようとしたが、実はその西山兄弟こそがヒットチームであった。
- テツ宮路:(演:岩城滉一)
- #15に登場。「ダンヒル」のコードネームで呼ばれ、世界の要人を暗殺してきた超一流のスナイパー(吸血鬼の息子=ダンピールがその由来)。氷室抹殺の為にJMに雇われた。アメリカ帰りの陽気な無一文の若者を装って悠子に接近し、MPの動向を探りつつ何度も氷室の命を狙う。悠子を人質に取り大井競馬場(劇中では「京浜競馬場」)で決戦に挑むが、原田の機転で計画は失敗し、氷室に手を撃たれ逃走。渋谷で歩行者天国の雑踏に紛れ逃れようとしたが、氷室の狙撃により一発で眉間を打ち抜かれる。狙撃手としては氷室の方が一枚上手であったのだ。
- 西岡竜:(演:浜田晃)
- #16に登場。JM麻薬精製部門の元締。沖縄の孤島でヘロインを精製する傍ら、JMが誘拐してきた人間を島に放ち、仲間達とマンハント(人間狩り)を楽しんでいた。JMは東京で新田と原田を拉致し、獲物として狩り立てるが、救出に駆けつけたMPに襲撃され、新田によって射殺された。西岡一味の精製工場が破壊されたことにより、JMは麻薬取引の収益を失い、壊滅への道をたどる。
戦闘員
毎回登場し、MPと銃撃戦を繰り広げるJMの末端構成員。黒スーツに黒シャツ、白ネクタイというスタイルが基本だが、回によってネクタイの色が赤などに変わることもある。
スタッフ
- 企画 - 加藤教夫(NTV)、小沢啓一郎(東映)
- プロデューサー - 山口剛(NTV)、武居勝彦(東映)、瀬戸恒雄(東映)(第3話 - )
- 撮影 - 中島芳男、飯村雅彦、仙元誠三、大町進、長谷川清 他
- 録音 - 林鑛一、宮下光威、川島一郎
- 照明 - 篠崎豊治、萩原猶義、渡辺三雄 他
- 美術 - 大橋豊一、北川弘
- 編集 - 戸田健夫、田中修、鈴木宏始、祖田冨美夫
- 記録 - 高津省子、浅附明子 他
- 助監督 - 中井俊夫、澤井信一郎、佐伯俊道、中津川勲、原隆仁 他
- 音楽 - 大野雄二
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 音楽プロデューサー - 飯田則子(日本テレビ音楽)
- 選曲 - 新井明美
- 効果 - 沢地正幸
- 技斗 - 西本良治郎(ジャパン・アクション・クラブ)
- 美粧 - 入江省二(入江美粧)
- 衣裳 - 東映衣裳
- 現像 - 東映化学
- 番組宣伝 - 山口晋(NTV)
- ナレーター - 清水峰夫
- 衣装協力 - キャラバン、青山EIKO
- モデルガン提供 - コクサイ
- 制作協力 - 東映東京撮影所
- 制作 - 東映
主題歌
オープニングテーマ
『「大激闘」のテーマ』[5]
作曲・編曲:大野雄二、演奏:ユー&エクスプロージョンバンド
エンディングテーマ
『愁いの街〜HOW CAN YOU LOVE THE CITY』
作詞:奈良橋陽子、作曲・編曲・プロデュース:大野雄二、唄:木村昇(TALIZMAN)、演奏:ユー&エクスプロージョンバンド
(第1 - 3話では『憂いの街』と表記されている)
放映リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 出演者 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | マフィアからの挑戦 | 永原秀一 | 関本郁夫 | 中尾彬、土屋嘉男、河津清三郎、原良子、 | 11.9% |
2 | No.1抹殺計画 | 柏原寛司 | 河原崎次郎、菅貫太郎、鹿内孝、山本昌平、 | 9.9% | |
3 | 狙撃者を撃て | 峯尾基三 | 長谷部安春 | ジョニー大倉、今井健二、浜田晃、 | 12.8% |
4 | 切り札は黒いクイーン | 山本英明 | 田口久美、早川雄三、内田勝正、角友司郎、 | 14.0% | |
5 | シンジケートの女 | 高田純 | 野田幸男 | ジャネット八田、団次朗、中田博久、田島義文、 | 9.2% |
6 | 殺しの追跡 | 永原秀一 | 根上淳、山口美也子、原口剛、友金敏雄、 | 9.6% | |
7 | 地下銀行襲撃 | 宮田雪 | 村川透 | 内田良平、曽根晴美、根岸とし江、山西道広、 | 7.6% |
8 | 破壊 | 柏原寛司 | 玉川伊佐男、江角英、高橋明、清水宏、 | 9.1% | |
9 | 殺人刑務所 | 峯尾基三 | 西村潔 | 金子信雄、菅貫太郎、鹿内孝、石橋雅史、 | 9.0% |
10 | 処刑儀式 | 高田 純 | 野田幸男 | 名和広、嵯峨善兵、小林勝彦、加藤和夫、 | 15.8% |
11 | 爆殺マシーン | 宮田雪 | 桑山正一、小笠原弘、椎谷建治、新海丈夫、 | 10.6% | |
12 | 潜行大作戦 | 峯尾基三 | 長谷部安春 | 南原宏治、八名信夫、黒部進、吉良冬太、 | 13.5% |
13 | スカイライダー大作戦 | 永原秀一 | 田中浩、野口元夫、船戸順、大木正司、
鈴木秋夫、新井英騎 |
8.6% | |
14 | ハンター・キラー | 柏原寛司 | 田中秀夫 | 三上真一郎、藤山浩二、北見敏之、松山照夫、 | 8.2% |
15 | 005便で来たスナイパー | 高田純 | 岩城滉一、久遠利三、須賀良、宮城健太狼、 | 11.8% | |
16 | 人間狩り | 峯尾基三 | 舛田利雄 | 浜田晃、中田博久、成瀬正、清水昭博、
木樽研三、友金敏雄、大前田武、丹野昌子、 斉藤忠広、星純夫、大村浩之、大島博樹、 |
13.8% |
補足
2015年1月から4月まで、Youtubeの「TOEIcontents」より配信が行われた。
ビデオソフト
- 大激闘マッドポリス'80 / 特命刑事 コンプリートDVD
- 2015年1月9日発売
- 品番:DSTD03779 / 38000円(税抜) / 全26話(『特命刑事』全10話含)収録 / 発売元:東映ビデオ
脚注
- ^ 山本俊輔、佐藤洋笑『NTV火曜9時 アクションドラマの世界』、DU BOOKS、2015年4月10日、300頁。
- ^ 活檄プロダクション「映画時代」第2号/柏原寛司×山口剛インタビューより
- ^ 東京新聞 昭和55年5月28日付、創出版「月刊創」昭和55年8月号など
- ^ 活檄プロダクション「映画時代」第5号
- ^ 日本テレビ『太田総理』の証人喚問のコーナー(コーナー初回:2007年12月25日)、及びフジテレビ『爆笑大日本アカン警察』(初回:2009年12月28日(単発番組)、2011年4月24日(レギュラー放送))のテーマ曲としても使用されている。
関連項目
- 特命刑事 - 続編
- 死刑執行人 (小説)
- 大追跡 (テレビドラマ)
- 大都会 (テレビドラマ)
- 西部警察
- 京都マル秘指令 ザ新選組(このドラマでも、京都マフィアという全話共通の敵が存在する)
- 日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ