アブチロン属
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アブチロン属(イチビ属) | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Abutilon Mill.[1] | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
abutilon flowering maple[2] |
アブチロン属( - ぞく、学名:Abutilon)はアオイ科の属の一つ。和名はイチビ属。世界中の熱帯から亜熱帯に160種程度が分布し、特に南アメリカ大陸で多様である[1]。
特徴
一年草、多年草または低木[1]。属名はギリシア語の a(否定)bous(牝牛)tilos(下痢)に由来し、本属の植物が家畜の下痢止めになると考えられていたことによる[3]。
ウキツリボクやショウジョウカ、またそれらを元に生み出された園芸品種が観賞用に栽培される[4][5][6]。一部の園芸品種は葉が五裂し、それをカエデの葉に見立てた flowering maple の英名がある[2]。インド原産のイチビやタカサゴイチビは繊維植物や採油用として栽培される一方、荒地や農地に帰化し難防除雑草として問題ともなっている[2]。
主な種
- A. indicum タカサゴイチビ
- A. megapotamicum ウキツリボク(チロリアンランプ)
- A. ochsenii
- A. pictum ショウジョウカ
- ブラジル原産。橙色の花弁に赤い網目状の脈が入る。多くの園芸品種の交雑親として用いられている。
- インド原産。繊維植物として栽培もされるが、現在は帰化植物として世界各地で猛威を振るう。
- A. vitifolium
交雑種
- A. × hybridum フイリアブチロン(アブチロン)
- A. × milleri
- A. × suntense
- A. ochsenii と A. vitifolium の交配で生み出された園芸用の雑種。丈夫で、淡紫色の花を多数つける[7]。
脚注
参考文献
- トニー・ロード他(著)、井口智子(責任翻訳)『フローラ』産調出版、2005年。ISBN 4-88282-405-1。
- 堀田満(代表編集)『世界有用植物事典』平凡社、1989年。ISBN 4-582-11505-5。
- 『園芸植物大事典 1』小学館、1988年。ISBN 4-09-305101-1。
- 『改訂新版 日本の野生植物 4』平凡社、2017年。ISBN 978-4-582-53534-1。
- 『庭の花図鑑500』主婦の友社、2009年。ISBN 978-4-07-266070-6。
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)