ビデオ戦士レザリオン

『ビデオ戦士レザリオン』（ビデオせんしレザリオン）は、プラレス3四郎の後番組として、1984年 3月4日から1985年 2月3日までTBS系で全45話が放送された、東映動画製作のロボットアニメ。
作中では、第1話冒頭で主人公が友人とネット対戦をしたり、他にも、主人公が自分の通う学校のコンピューターに不正アクセスして自分の成績を改竄するなど、現代のコンピュータ社会の様子を採り入れた内容に先見性、先進性があった。当時はこれからの未来「一億総ネット時代」が訪れる事を予感させた作品でもある。

ストーリー

人口・環境・汚染問題のはけ口を地球の外に求める「地球クリーン化政策」のもとに置かれた地球。火星と月が産業廃棄物や犯罪流刑者の送り先となっていた中、月で軍を組織したゴッドハイド博士は量産型戦闘ロボット「ブラックベアー」を開発、地球に対しての反乱を開始した。その戦闘の余波が、ブルーハイム博士・シルベスター将軍が指揮する地球連邦軍の物質電送システム実験場に及び、実験装置にミサイルが激突。パソコン好きの少年·香取敬の作った対戦ネットゲーム用の戦闘ロボットデータが、このときのショックで地球連邦軍のコンピューターと混線、敬がプログラミングした「レザリオン」が物質電送装置の力で実体化した。成り行きから、彼は地球を守る戦いへと巻き込まれていくことになる。また香取敬とオリビアの恋の行方も気になるところである。

スタッフ

原作：八手三郎
企画：折田至、小湊洋市
シリーズディレクター：森下孝三
キャラクター原案：居村真二
キャラクターデザイン：本橋秀之
メカニックデザイン：村上克司、小原髪夫、大畑晃一、ひおあきら
音楽：渡辺宙明
製作：旭通信社、東映動画（現：東映アニメーション）
主題歌：「ビデオ戦士レザリオン」（作詞：吉田健美、作曲：渡辺宙明、編曲：藤田大士、歌：宮内タカユキ）
副主題歌：「ハートフルホットライン」（作詞：吉田健美、作曲：渡辺宙明、編曲：藤田大士、歌：かおりくみこ）

キャスト

香取敬：古谷徹
オリビア：潘恵子
シルベスタ：野田圭一
ブルーハイム：滝雅也
ゴッドハイド／香取研介：蟹江栄司
インスパイア／ギャリオ：森功至
モンロー：川浪葉子
チャールズ：若本紀昭
デビット：塩屋翼
サハラ／香取容子：山田栄子
エリック・シッド／エレファン：小林通孝

レザリオン

主人公の作ったゲームのデータと、物質電送実験で本来アメリカから日本に転送されるはずだったジェット機のデータが混信して生まれた、全高３０ｍの巨大ロボット。外部フレームをまず目標地点に転送し、内部ユニットを組み立てて転送したレーザーファイターを再分割してフレームに組み込む合体方法（マトリクス・イン）で完成。フレームから分離させた内部ユニットを組み替えることで航空機（レーザーファイター）のほかに戦車（レーザータンク）に変形できる。超電送システムを備え、行動半径２０万キロの範囲（のちに強化されて月面まで到達可能に）をほぼ瞬時に移動するほか、相手の虚を突く瞬間移動が可能。音声入力と視線誘導で操縦される。主な武器はビームバズーカやレーザーソード、ソーサーカッターなど。 28話より増加装甲のレーザーバトルギアが登場し、攻撃力・防御力を増強。バーストフリッカーやスモークバスターなどの武装が追加された。ゴッドハイド博士が率いる月面反乱軍と、異星からの侵略者ジャーク帝国と戦う。ちなみに制御にはBASICプログラムが使われる。操縦桿も備えるがほとんど使われない。

玩具「DX超電送ロボ・レザリオン」は、内部ユニット組み換えのほかにパンタグラフ状の平らな姿になってしまうという遊び方も可能だった。

放送リスト

夢のロボットゲーム
逃げろデビッド
泣かないで、母さん
死の花を咲かせるな
月からの手紙
敵? 味方? UFO
友情のメロディ
強敵! エリック・シッド
勝利へのインプット
平和の甘い香り
悪魔の誕生日
さらば熱砂の友よ
休日戦争
走れオリビア
逃げるが勝ち
再会のときめき
消えた敬の謎
ハロー転校生
ハラペコ戦争
忍びよる黒雲
のろまのカバを特訓せよ!
レザリオン奪取計画
火星が牙をむく時
その時父の声が・・・
宇宙戦艦の反乱
迫るジャーク帝国
12時間の死闘
勝利への愛の讃歌
幻惑のツイン兄弟
ハワイ決戦の日
たった一人の突撃
決死の攻防戦
ジャーク大帝出現
月から帰ったパパ
幻僧バンズの幻夢
サバンナの怪要塞
砂漠に燃える友情
黄金のピラミッド
ジャーク大帝、動く!!
オリビア救出作戦
決死の38万キロ
生か死か大脱出
大帝・月へ到着
反乱
決戦

ストーリー

スタッフ

キャスト

レザリオン

放送リスト

関連事項