コンテンツにスキップ

豊後水道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。おいたんし (会話 | 投稿記録) による 2020年1月13日 (月) 04:33個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

画像中央に見える豊予海峡より南の海域が豊後水道
大分県側から見た豊後水道
手前が関崎で左手奥が佐田岬。右手の島は高島

豊後水道(ぶんごすいどう)は、九州大分県四国愛媛県に挟まれた水道である。

地理

北で瀬戸内海伊予灘)、南で太平洋フィリピン海日向灘))に接する。ただし、豊後水道北部を瀬戸内海に含めることもある。また、愛媛県に近い水域は、由良半島を境に北側を宇和海(うわかい)、南側を内海(うちうみ)と呼ぶ。

豊後水道が最も狭くなった部分が、豊予海峡である。大分県大分市(旧佐賀関町佐賀関関崎と、愛媛県伊方町(旧三崎町)の佐田岬の間に位置し、その幅は約14kmである。

中央の海域に無人島水ノ子島北緯33度2分37秒 東経132度10分36秒)があり水ノ子島灯台が立つ。

水深再測量

2009年(平成21年)10月3日海上保安庁に豪船籍のLNGタンカーから海図に記載のない浅い地点があると通報があった。同庁が直後に航行者に対して航行警報を発するとともに、同月12日に測量船「海洋」を緊急派遣し測量した結果、従来海図上で水深約90m程度とされていた地点に直径約400mの地形的な高まりが発見され、最も浅い部分で水深約35mと判明。同月22日に新たに水深が判明したことと、あわせて船舶航行の安全性に問題はないことが発表された[1][2]

発見された海域周辺は1940年(昭和15年)に測量されたが、当時の技術的制約によりこの地点の存在は知られていなかった。

自然

かつてはニタリクジラまたはカツオクジラ(現在でも土佐湾に定住する)をはじめ多くのクジラが見られたとされ[3]、現在でもハンドウイルカミナミハンドウイルカハセイルカの3種類のイルカが定住する[4]

就航している航路

※便数は往復。2019年12月現在。

関連項目

脚注

  1. ^ 豪 タンカーのシーマン・シップ~船舶からの通報により、豊後水道で新たな浅所を発見~ (PDF) 海上保安庁、2009年10月22日告知
  2. ^ 豊後水道:「水深90m」実は「35m」 海図更新へ”. 毎日新聞. 2009年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年10月22日閲覧。
  3. ^ (著)宮脇 和人 「鯨塚からみえてくる日本人の心―豊後水道海域の鯨の記憶をたどって」
  4. ^ 豊後水道桂丸. “イルカの回遊情報”. 2015年2月1日閲覧。
  5. ^ 運航休止のお知らせ

外部リンク