ジョージ・W・ブッシュ
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ジョージ・ウォーカー・ブッシュ(George Walker Bush, 1946年7月6日 - )は、第43代アメリカ合衆国大統領。第41代大統領であるジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュの息子。元アルコール依存症患者で、3度の逮捕歴がある。国家航空警備隊でF-102のパイロットだった。
ハーバード・ビジネススクールを卒業しており、経営学修士号(MBA)を持つ最初のアメリカ大統領。 卒業後は会社経営を行う。父の選挙運動にスタッフとして参加した経験もある。
演説などの際にいい間違いが多く、それが単に発音上の問題ではなく語彙の乏しさなどから来るものだとする言語学者の指摘もある。([1])
また、ブラジル大統領に向かってブラジルに黒人はいるかと訊いたエピソードも、彼の無知ぶりを示すものとして有名である。
おもなできごと
- 2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件。
- 2001年10月7日、アメリカのアフガニスタン侵攻開始。
- 2003年3月-5月、イラクへ侵攻(イラク戦争)。
- 2003年7月11日、米国民のブッシュへの支持率が同時多発テロ事件以来の最低水準である59%に急落したことが判明(ABCテレビとワシントン・ポスト紙の共同世論調査による)。これは、イラクの大量破壊兵器に対する脅威を扇動した米政府への疑惑や、年頭の大統領一般教書演説におけるイラクの核兵器開発に関する虚偽声明、およびイラクにおける米軍犠牲者の増加などに対する国民の不支持の増大によるものと考えられる。
政権
ブッシュ政権はイラクが国際原子力機構の査察に全面的に協力しないこと、生物兵器や化学兵器も含め大量破壊兵器を隠し持っていることなどを強く批判し続けた。(イラク武装解除問題)先制攻撃も辞さないこと、軍事行動を肯定する国連安全保障理事会による決議は「望ましいけれども必要ではない」こと、などを主張し、国内外で広い支持を得られないままに2003年3月17日(アメリカ現地時間)最後通告に至った。通告の内容は48時間以内にサッダーム・フセイン大統領とその息子がイラクを去らなければ軍事行動を行う、というもの。
政権の特徴
ブッシュ政権は新保守主義と目されるイスラエル寄りのスタッフが占めるポストも多く、中東の石油をめぐる利権追求、アメリカの覇権の追求などが外交政策に見え隠れしているとする論者は多い。
また、経済政策上も減税、企業活動重視、自由貿易推進、福祉削減など新保守主義に始まる市場重視、小さな政府の方針と重なるところも多い。但し、こうした政策は民主党政権であったクリントン大統領時期にも多かれ少なかれ採用されたもので、もはや新保守主義に特有のものではないとする見方もある。
また、新保守主義は家族、道徳などの問題についての積極的な関心を示し、消費文化に警鐘を鳴らすことも多いが、ブッシュ政権にはそのような傾向は余り見られない。
他に話題を呼んだ政策として、次のようなものが挙げられる。
関連
外部へのリンク
- Yahoo! News: Full Coverage: Bush Administration (英語)最新ニュース、各社社説、関連リンクなど
- Oval Office (The White House): President Bush (英語)
前大統領: ビル・クリントン |
アメリカ合衆国大統領 |