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伯楽

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伯楽(はくらく、紀元前7世紀ごろ)は、中国春秋時代の人物。姓は、名は、伯楽は郜国(現在の山東省菏沢市成武県)の人。

概要

穆公に仕えた。の育成に功労があったため、星宿の一つで天馬神仙である「伯楽」にちなんで「伯楽将軍」の名を与えられた。著書に『伯楽相馬経』などがある。

馬が駿馬か否かを見抜く技術相馬眼、相馬術、目利き術)に優れていた。また、調教師獣医としての技術ももっていた。

後世の東アジアにおいては、これらの技術の達人の代名詞として「伯楽」の名前が用いられる。例えば、『韓非子』などの諸子百家では、君主の統治術や信賞必罰の喩え話として、伯楽の名前や逸話が言及される。または、唐代韓愈『雑説』に由来することわざ「世に伯楽あり、しかる後に千里の馬あり(世有伯楽,然後有千里馬)」「千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず」などでも知られる。現代のスポーツコーチング教育全般において、後進の育成に優れた指導者のことを「名伯楽」と呼ぶこともある。

関連人物として、王良中国語版造父中国語版といった馬車運転御者馬術)の達人がいる。

関連項目

関連文献

外部リンク