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瀬戸の花嫁 (漫画)

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瀬戸の花嫁
ジャンル ラブコメ
漫画
作者 木村太彦
出版社 エニックススクウェア・エニックス
掲載誌 月刊ガンガンWING
月刊ガンガンJOKER
レーベル ガンガンウイングコミックス(1 - 14巻)
ガンガンコミックスJOKER(15 - 16巻)
発表号 2002年9月号 - 2008年4月号
(月刊ガンガンWING)
2010年6月号 - 12月号
(月刊ガンガンJOKER)
巻数 全16巻+別冊1巻
その他 WING2008年5月号から
JOKER2010年5月号まで休載
アニメ
原作 木村太彦
監督 岸誠二
シリーズ構成 上江洲誠
脚本 上江洲誠、中村浩二郎
柿原優子日暮茶坊
キャラクターデザイン 森田和明
音楽 高梨康治
アニメーション制作 GONZOAIC
製作 瀬戸内魚類協同組合
放送局 #放送局参照
放送期間 2007年4月1日 - 9月30日
話数 全26話
OVA:瀬戸の花嫁OVA
原作 木村太彦
監督 岸誠二
シリーズ構成 上江洲誠
キャラクターデザイン 森田和明
アニメーション制作 GONZO、AIC
製作 OVA瀬戸の花嫁製作委員会
発売日 2008年11月28日(仁)
2009年1月30日(義)
話数 全2話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

瀬戸の花嫁』(せとのはなよめ)は、木村太彦による日本漫画作品。当初は『月刊ガンガンWING』(スクウェア・エニックス2002年9月号より連載されていたが、2008年6月から作者の腕の異常のため約2年間休載。休載中に『ガンガンWING』が2009年5月号を以て休刊したことに伴い、後継誌『月刊ガンガンJOKER』で2010年6月号より連載を再開し、同誌12月号にて完結を迎えた。物語が進むにつれ、登場人物がだんだんとデフォルメ調で描かれるようになり、終盤では顕著であった。

2004年にドラマCDが2巻発売されている。2007年4月から10月までテレビアニメが放送された。全26話。また、2007年4月6日から、音泉にてアニメ連動のインターネットラジオ番組『瀬戸の花嫁 嫁入りラジオ』が配信されていた。さらに2008年・2009年にはOVA(全2巻)も発売された。

あらすじ

瀬戸内の祖母の実家に遊びに行った満潮家の一人息子・永澄は、海水浴中に溺れた所を人魚の少女・瀬戸燦に助けられたのだが、人魚にはある掟があった。それは「身内以外の人間に人魚の姿を見られた場合、どちらかが死ぬ、または人魚の正体を知った人間が人魚の身内となる」というもの。そこで、身内になることを選択した永澄と燦は結婚する事になる。しかし、二人の結婚に反対する燦の父であり瀬戸内魚類連合「瀬戸内組」の組長・豪三郎や燦の護衛である巻き貝の巻は、永澄を抹殺せんと様々な攻撃を仕掛けてくる。そんな命懸けの日々を瀬戸内で過ごしている内に夏休みは終わり、永澄は燦と共に埼玉にある満潮家に帰ることになった。しかし、燦の事が気がかりで追ってきて、強引な方法で永澄の通う磯野第三中学校(アニメ版では磯野第八中学校)の関係者となった「瀬戸内組」の面々に、磯野第三中をはじめとする埼玉の人達は振り回される。

その後も、自称「燦の永遠のライバル」であり、人魚であるアイドル歌手・江戸前留奈が起こす、学校全体を巻き込んだ歌合戦、一方的に燦に惚れ込んで転校して来た日本一の金持ちの子息・三河海と永澄とのいがみ合い、陸で人魚が上手く人間社会に順応できているかを監視するために転校して来た役人・不知火明乃が人魚の正体を隠蔽するために繰り広げる暴走劇、さらに現れる人魚達が磯野第三中学校に、また永澄と燦に波乱を巻き起こしてゆく。

登場人物

声優ドラマCD版/テレビアニメ版の順。

満潮永澄(みちしお ながすみ)
- 鈴村健一/水島大宙(幼少時代:阿部幸恵
父親の実家瀬戸内で、海水浴で溺れたところを燦に助けられ、人魚の掟により結婚することになった中学生。燦との結婚により人生は一変、燦と一つ屋根の下に住む。
瀬戸燦(セト サン)
声 - 田中理恵/桃井はるこ
極道の跡取むすめ。海水浴に来ていた永澄が溺れていたのを助けたことによって人魚の掟で永澄と結婚することになった。永澄の妻になり、彼の家で同居中。意外と天然な所がある。
江戸前留奈(エドマエ ルナ)
声 - なし/野川さくら
関東の人魚にして超人気アイドル「LUNAR」として活躍している、燦に対してライバル心を持っている。永澄たちと共に同居している。
不知火明乃(シラヌイ アケノ)
声 - なし/喜多村英梨
人魚の素行を調査する試験官。裏では永澄と燦を別れさせるという任務を担っている。だがとても優しく燦の特訓などを手伝うなど永澄と燦の関係を大目にみてくれている。政さんの妹。
サーたん
声:なし/恒松あゆみ(OVA)
燦の幼馴染の海藻系人魚。永澄達の学校の英語教師として赴任し、軍隊的教育を施す。
駿河由比輝(スルガ ユヒテル)
魚人軍の准尉。明乃の側に居たいが故、現在は磯中の警備員として働いている。
緒呆突丸子(オホーツク マルコ)
緒呆突組2代目組長の人魚。幼少の頃、療養に来ていた瀬戸内で燦と友達になる。
瀬戸豪三郎(セト ゴウザブロウ)
燦の父親で瀬戸組組長。娘を溺愛するため子離れのできない父親。しかし、娘をいつも近くで見守っている、とてもいい父親でもある。一方、永澄に対する目は娘を見る目とは一変してライバル心など憎悪の心がある様。嫁いだ燦を追い、組員を引き連れ埼玉へ。永澄達の担任になる。
巻(マキ)
声 - 斎藤千和/桑谷夏子
豪三郎の意向で、永澄を監視する巻貝の少女。見た目と違い性格は凶悪。
政(マサ)
声:竹本英史/村瀬克輝
人魚の役人だったが、豪三郎のせいで記憶を失い瀬戸組若頭に。明乃の兄である。
剣士長
明乃の上司。友人の政を捜していたが、これまた豪三郎のせいで記憶喪失に。
ルナパパ
江戸前組の組長。娘の留奈を愛してるのだが、接し方が解らずにいる不器用な侠。エロゲー、ギャルゲーなどで娘に対する愛について考えた時は留奈に悪影響を与える結果となった。しかし、留奈に対する愛は本物。
銭形巡(ぜにがた まわり)
声:広橋涼/森永理科
警視総監の娘でクラスの風紀委員。永澄の幼馴染であり、彼に気があるよう。
委員長
本名は不明。ある事がきっかけで、眼鏡を外すと「ラストアマゾネス」と呼ばれる存在に。
三河海(ミカワ カイ)
中京にある財閥の御曹司で魚人。幼い頃燦の優しさに接し、以来彼女に恋している。
猿飛秀吉(さるとび ひでよし)
愛称サル。永澄の同級生で、小学生からの親(悪?)友。長い物に巻かれるタイプ。

用語集

魚人族
基本的には魚を初めとした水生生物であるが、知能と言葉を持ち、人間の外見になれる人化能力を持つ種族の総称。身体能力は人間をはるかに上回る他、種族にあわせた様々な能力を持つ。下半身のみ魚になるものと全身が海洋生物に変化するものがあり、特に前者を人魚、後者を魚人と呼ぶが、基本的な性質は共通している。傾向としては男性には魚人が多く、女性には人魚が多い。また、魚人とは言うものの、貝やタコ、シャチや海草などの魚類以外の水生生物に変化する魚人も少なくない。基本的に人間より高い能力を持つが、中には人間並み、もしくはそれ以下の知能しかなかったり、変身が苦手だったりと個人差がある。通常の魚類は淡水・海水の水質に影響されるが魚人族はどちらにも対応出来、お風呂くらいの温度ならば普通に入ることが出来る。なお、人間と魚人族の混血児は魚人族の遺伝子の方が優性のため、ほとんどの場合は魚人族として生まれてくる。
魚人に共通する弱点として、猫を極端に恐れるというものがある。魚は猫に食われる立場から来た弱点だが、シャチの魚人で特に猫に襲われる筈も無い三河海も猫を苦手としている。この弱点も大人になれば我慢できるレベルのものだが、瀬戸豪三郎など大人になっても猫相手にパニックに陥る魚人もいる。
魚人の社会
前述の通り魚人族は人間よりも遙かに優れた種族であり、秘密裏に人間社会に溶け込み暮らしている者も少なくない。その影響力は絶大で人間社会の政治経済の中枢部にまで至っている。日本の政府も魚人族に牛耳られており、瀬戸内組が磯中で教師になれたのもこのためである。人間社会に出ていない魚人たちは水中の隠れ里に住み、人間に見つからないように暮らしている。総人口は人類の1パーセント程度である。
魚人社会本来の成り立ちは天帝(帝)を頂点とした君主制のようなもので、庶民を束ねる貴族や役人と言った立場の者たちが存在する。また、天帝直属の軍隊も構成されている。ただし、これは日本国内だけの構図であり、日本国外ではまた別の形のようである。
人魚の掟
人と人魚が関わってはいけないという掟。人魚の姿を身内以外の人に見られると、人か人魚のどちらかが死ななくてはならない。だが、例外として人魚の身内となることで回避する特例的な方法も存在する。その特例的な方法を使った場合が数件あるが、それらのどれもが黙認されているようであるが燦と永澄の場合は何故か妨害されている。本編上は永澄が燦の身内になる事を前提に話が進んでいるが、たとえば永澄が留奈や明乃と結ばれても人魚の身内になるため、例外として認められる。
人化の術
魚人族が人間社会に溶け込むのに必要な術。人魚は下半身の魚の部分を足に変え、全身が海洋生物の場合丸々人間に姿を変え、巻のように小さい魚人族は人間の大きさになることができる。
魚人の子どもは体、人魚は下半身が濡れると人化が解けるがその感覚は「鼻がムズムズしてくしゃみをするようなもの。」と明乃が語っている。濡れた部分が乾いたら、また人化が可能。修練次第ではある程度は耐えられるようになるが、魚人の世界で大人になるということは、自然と濡れても人化が保てる耐性ができることを指すため、最終的にはあまり違いがない。なお、元の姿に戻った時、人間態の時の形状、大きさの違いにより、パンツや靴下など着用していた服が強制的に脱がされることが多い。この現象のため永澄がルナパパからとんでもない誤解を受けたことがある。
人魚試験
魚人族が人間社会に溶け込んでいるのかを審査する試験。人魚の役人である修練剣士が抜き打ちで行い、基準に達していない場合は強制的に海に帰されることになる。磯野第三中学に来ている数名は基準に達していないため失格となっているが、ある目的のために保留と言う形になっている。
人魚古代歌詞(にんぎょエンシェントリリック)
聞いた者の脳に効果を与える特殊な歌。女性人魚にしか歌うことができない。人間ではほとんど抵抗すら出来ずに効果を及ぼし、魚人族でも多少耐性があるがずっと聞いていると影響を受けてしまう。同じ歌でも声量・技量・想いの強さ、つまり総合的な歌唱力によって効果が上下する。息のあったデュエットならばさらに効果が倍増。また、人魚の歌い手が歌う歌は普通の歌を歌う場合であっても魔力が宿っており、普通の人よりも心を揺さぶる力が大きく、その度合いは歌い手によってかわり、またマイクによってその度合いを強化する事も可能。歌=発声であるため、口を塞がれると使えないのが弱点。また、耳栓などで音が聞こえなくなっている場合も効果はない。
燦の詩
英雄の詩:一人の身体能力を極限まで強化する。歌い手から対象への想いの強さによって強化度合や効果範囲が変わる。なお、対象者は口調まで英傑のようになり、人格にも影響を及ぼす。
眠りの詩:聞いた相手を眠らせる。歌の内容はドラクエの呪文であるラリホーを繰り返すもの(ラリラリラ・リ・ホーなど)。主に一般人に見られたくないものを誤魔化すために使われる。マーメイド喫茶では100円で聞くことができる。
楽しい歌・優しい歌:マーメイド喫茶で100円で注文できる特別メニュー。留奈親衛隊も楽しい気分になっていることから人魚古代歌詞と思われる。
超音波崩壊励起(ハウリングボイス):超音波を発し相手を吹き飛ばすと同時に周囲の物体を破壊する。歌と言うよりも超音波を伴った発声で、例外的に物理効果がある。威力は地面ごと車も吹き飛ばし、家一つを丸ごと破壊できるが、対象を吹き飛ばすだけなど強弱の調整も可能。人に対して使われるハウリングボイスを食らうのが永澄を除いて人魚のためか、鼓膜を破られるのは永澄だけ(アニメ版では直撃を食らったサルも耳から血を噴出している描写がある)。明乃からは「大音量指向性超音波攻撃」と称された。アニメ版の最終話では母親の蓮も使用した。
留奈の詩
戦いの詩:闘争本能を刺激し、操られる側の精神状態、身体状態に関係せずに戦わせる。眠りの歌で相殺可能だが、どちらの方の効き目が強いかはその時のテンションや感情など詩を受ける者の精神状態に左右される。留奈の一番得意な歌。アニメでは最終回で魚人族にすら効果を発揮する二番も歌った。
激しい詩:動きや行動がかなりはげしくなる詩。アニメオリジナル。
超音波攻撃:威力の弱いハウリングボイスで効果は神経を麻痺させ少しの間動けなくするというもの。
アニメ版では最終話にも再度(2回)使用されたが、機雷原を一掃したり、義魚親衛隊をまとめて吹き飛ばす等、威力が大幅に向上している。
燦と留奈のデュエット
祭りの詩(ダンス):聞いた相手にかなり激しい踊りを強制的に躍らせる。効果は2人が歌い続けている間のみ続く。なぜか、歌い手はペアのステージ衣装に変身する。
丸子の詩
洗脳の詩:聞いた相手を洗脳して歌い手の操り人形にする。効果は歌ってからしばらく続き、操られた者に効果が続いている間に起きた事の記憶は残らない。
絶対静寂(サイレントボイス):人魚の詩とは逆の波形の音をぶつけ声を雪に変える。どのような詩に対しても効果があるため、声を武器にする人魚にとって「天敵の声」と言われる。
悦びの詩:聞いたものを幸せな気分にさせるが、同時に淫らな気分にさせる歌でもあるらしく、18禁な状況になる。
超戦士永澄
燦の英雄の詩によってパワーアップした永澄の事。後に燦の詩無しでもこの状態に変身することに成功する。その戦闘能力は凄まじく、一人で数百人を相手に戦う、素手で拳銃の射撃を受け止める、人間より身体能力で遥かに勝る魚人を圧倒する等、常軌を逸した能力を発揮する。ただし後遺症があり、しばらくケンシロウのような姿になってしまう。
巻の技
巻が自分の持っている巻貝を使用し水を操る技。人間にも十分すぎるほどのダメージを与える。
水鉄砲(リキッド・マシンガン): 巻貝から強力な水弾を打ち込む技。威力は木を貫通させ、岩をボコボコにするぐらいの力を持つ。後半の方では永澄に直撃しても耐えられるようになっているが力加減をしている可能性もある。また、チビルナの中にいた時は「液体機銃」と明記されていた。アニメ版では砲撃並みの破壊力をもつ単発射撃(「ごっついリキッド・マシンガン」)も登場。
超速攻殻撃(ジェット・ラム・アタック): 巻が巻貝の上に乗り突進する技。超高圧水流で飛行も可能としているが、制御があまり効かず、避けられると自爆する危険性も秘めている。
攻殻軌道態(ジェットラム・アタック・イン・マキ): 巻が巻貝の中に入りながら突進する攻防一体の奥義。サーたんによって改造を施されたため使用できるようになった。
蕗の技
蕗が北海道の村(コタン)で極めた技。特殊な効果の技が多く、また名前は全てアイヌ語読みになっている。
熊爪穿(チスラプ・アム・イキサ): 蕗の葉を振り抜くことで3本の爪型状の跡を残す技。永澄の父曰く「熊にでも殴られた衝撃」らしい。
氷柱(コンル・イクシベ): 人間の全身を凍らせる技。が、お湯につけて置くだけで後遺症なく解凍できる。
風尖飛翔閃斬(レラ・マウ・エトク・ア・エホプニ・アノタウ・キラカ): 蕗の奥義。蕗の葉を背に乗せ、小刀を手に持って相手に向かっていく技。同時に冷気も発生する。
政の技
白鱗: 触れた物質から鋭い切れ味を持つとても硬い巨大な鱗を出す。不知火家の男性当主が受け継ぐ技である。
カルタ帝王の技
無明: 全てのカードの位置を暗記するのでカードを探す時間が必要ない。
至龍: 相手が先にタッチしたかも関係なくカードを奪い去る。鞭のように撓る腕が対戦相手には龍に見える。
悟り: 最初の一文字目と同時に動く超反応。
高天原
経験者優遇
自給
応相談
人魚アイテム
人魚の世界で使われている道具。珍しい物から誰にでも手に入るものまで様々。人魚でなくても使うことはできるが、薬は総じて人間にとって劇薬である。
人魚養命酒
冷え性肩こり腰痛、滋養強壮に効く薬で普通は水に薄めて少しずつ飲むもの。だが、人魚用の薬のため、人間が飲むと異常な効果を発揮する。人間が分を薄めずに一気飲みした時の効果は、巨大化し、自我を失うかわりに人魚族に近い存在になるというもの。なお、アニメ版では「ギョパネット瀬戸内」で取り扱われていて諸般の事情から「人魚養命水」に変更になっている。
名槍 捏府血遊呍(めいそう ネプチューン)
瀬戸蓮所持。体を正常に戻す「浄化」の力を秘めた名槍。その槍の重さ、そして浄化の力は持ち主の思いの強さに比例し、思いの強さが強ければその相手が月に居たとしても届く。アニメ版では「ギョパネット瀬戸内」で取り扱われている52500円の通販商品で、送料は630円。今購入すると更にもう一本ついてくる。商品番号は100600番。
銘刀「河豚刺」
巻所有。形状はいわゆる“長ドス”に近く、その刀身には高濃度のフグの毒テトロドトキシンがびっしりついている。大きさはだいたい串ぐらいでなどは緑色。もち手の部分になぜか穴が開いている。
音叉剣“明星”
不知火家が天帝から賜った宝剣で代々受け継がれている者。柄頭が音叉形状になっている両刃の直刀で鍔はない。柄の部分が柄頭の音叉とあわせるとかなり長いため、扱うにはそれなりの技術が必要。使い方によって人魚の全ての超音波攻撃を無効化、または増幅する特殊能力がある。また人魚(自分)の声を刀身にあてて超振動を起こし、何物も斬ることができるようになるという一種のソニックブレードとしての能力も持つが、特性上この能力を使えるのは女性のみで政ですらこの力を引き出せなかった。そのため不知火家の女性当主が受け継ぐことになっている。現在は明乃が所持しているが、政が触れた時に記憶が戻りそうになったり、豪三郎の回想時にはこの剣と思われる剣が政の物としてでてきた事から、以前は政が所持していた模様。アニメ版では政の持ち物で、記憶喪失後調査に来た役人に豪三郎が返却している。明乃は持ち歩いているが、1度目は“酔った勢い”、2度目は“義によって永澄に助太刀するため”、3度目は“兄を成敗するため”の3度しか抜かれていない。抜刀するには許可が必要な模様。なお、これを持つ者は公儀の場では「明星」を名乗る。
人魚舞
修学旅行中に留奈が差し入れとして持ってきた酒。ジュースと勘違いした2年1組の面々を酔わせた。後に海のおじいさんも愛飲している酒と発覚したが、皆が酔って暴走するまで海は気付かなかった。竜宮水とは違い酔った者全員、普段の自分の鬱憤を晴らすような酔い方をした。
ウオ一発
アニメ版のみ登場、欲望を抑えられなくなる上記人魚舞と似たような効果を持つ魚人族の秘薬。修学旅行中に剣士長の命令で明乃の策により2年1組の面々に振舞われる。イントネーションは「ぅおいっぱつ」。飲むと人間 / 魚人族ともに酔っ払ったような言動となる。
ジェンダーX
サーたん所持、後に押しつけられ委員長の所有物になった小さな飾り気のない弓。普段は弓のみだが、弦を引くと必ず当たる矢が手元に現れ、それに射抜かれた人間は性別が逆転する。その際には男らしく下品な人ほど女らしく上品になる。が、弓矢と言っても殺傷能力は皆無なため、できる事と言えば性別を変えてひるませる事くらい。また、射線上に障害物があった場合はそのまま命中してしまうので盾を使われると対処できない。ユピテルの話では知る人ぞ知るレアアイテムらしい。
人魚の魔法薬
豪三郎が買ってきて、その後蓮に没収され永澄の手に渡った魔法薬(マジックポーション)。異性には風呂の中まで追いかける程理想的に見えるが、同性には見ただけで殺意を抱くほど憎たらしく見える両極端な薬。これを飲むと、燦には番長風、明乃には武道家風、留奈にはアイドル風、委員長には白馬の王子様風、巡にはショタ風、蓮には夫(豪三郎)風、永澄の母には政風に見え、それぞれの男の趣味が反映されている模様。アニメ版では「ギョパネット瀬戸内」で「マジックポーション」として21,000円で販売されている。商品番号は303006。
魚人になる貝
サーたん所持、後に永澄の物に。魚ネットの魚フーオークションで競り落としたアイテム。人魚アイテムにもかかわらず人間のために作られた道具であり、耳に当てている時間に応じて魚人化することができる。男性は全身が、女性は足のみが魚の姿になるようである。燦の話からすると男性も足のみが魚になる別バージョンが存在する模様。
ドサンコSP(ドサンコスペシャル)
丸子所持。TODO社製の水を打ち出す拳銃。その力は巻の貝と同等以上の出力を誇り、椅子を障害物にもしない程の威力がある。
竜宮水
ドラマCDのみで登場。一口飲むと一気にハイになって人格がぶっ飛ぶという薬(酒)で、しかもその時の人格はめまぐるしく流動的になる(燦 笑い上戸→絡み上戸→泣き上戸→怒り上戸→脱ぎ上戸、永澄 泣き上戸→笑い上戸→泣き上戸)。そのあまりの効果の強さに、本来の持ち主である豪三郎は蓮から没収を食らっていた。
THE EMPRESS 103
魚WATの母艦。横からみたらアンモナイトのような形をしている。
THE 人魚ガード
人魚が水中でも人間の足を保てるようになるオイル。ただし、少しだけ楽になるだけで辛いという事実は変わらない。燦はこのオイルを塗ったが、最終的には元に戻ってしまった。
シークレット尾びれDX
アニメのみで登場。「ギョパネット瀬戸内」の商品番号01番の品。10,500円。体長にあわせてS、M、Lサイズがあり尾びれを1.5倍(※当社比)にする限定100セットの商品。「今ならもれなくもう一個プレゼント!」らしい。シャーク藤代も購入したようで、サウナの中でもつけていた。
人魚エアロビのDVD
アニメのみで登場。「ギョパネット瀬戸内」の商品。1,580円。瀬戸内ダイエットセレクション vol13のDVDで留奈がとても欲しがっていたもの。人魚の姿でエアロビをするものだと思われるが、巻は人魚の姿にならずにやっていた。
The 生
アニメのみで登場。「ギョパネット瀬戸内」の商品。値段不明。18禁のシールが張ってあるDVDだが、豪三郎がなぜか燦へのダイエット商品とともに持ってきて、永澄がその道具一式の中から見つけ出した。エロいものだと思われるが、魚しか出てこないため、エロさは人間には一切伝わってこない。
ルーム滝登り鯉人気分
アニメのみで登場。「ギョパネット瀬戸内」の商品番号3006番の品。1,260,000円。人魚ダイエット業界最先端マシーンで今ならサウナ付き。赤いボタンを押すと上から大量の水が流れ、その激流にさからいながら上へと泳いでダイエットをする商品。永澄宅の風呂に設置され、その代わり風呂場は風呂場でなくなった。
磯野第三中学校(アニメ版では磯野第八中学校)
永澄たちが通う中学校。燦が転入してからは瀬戸内組関係者が生徒、教師にかかわらず多数在籍している。外観はごく一般的な学校。三河やルナパパなどに度々、学校施設を破壊されている。
ギョパネット瀬戸内
アニメのみで登場。上述の人魚アイテムを扱う人魚専用用品の通販で独自の番組も持ち、Mr.ダンディー(政)とシャーク藤代がMCを勤める。瀬戸内組の収入源のひとつ。単なるネタだけかと思いきや、「瀬戸内組の主要面子が瀬戸内から長らく離れても大丈夫なのか?」という疑念に答え、また政役の声優の技能を生かしても居る。クーリングオフも可能であり、その時は従業員が直接難癖つけて代金全額返却に来るらしい。
SlayPtation.3
サルの持ってきたゲームカセットをやるためのゲーム機。サルが永澄にもってきたゲームカセットをすすめた。ルナパパが豪三郎に持って行ったゲームカセットもこれに対応している。もとはPlayStation 2。サルは「どきめきダイアリー」、ルナパパは「放課後ラブハーツ」というギャルゲーを持ってきた(ただし何故かパッケージは2つとも同じ)。
人魚カルタ
人魚のカードゲーム。賭ゲームとしても行なわれる。勝負(デュエル)の掛け声とともにゲームを始め、より多くカードを取った者の勝ちとなるゲーム。なぜか「あ」のカードが3枚ある。
人魚の香
アニメ版のみ登場。源義魚が所有している香で、嗅いだ者の意思を奪うことができる。ただし有効なのは魚人の女性だけ。
留奈親衛隊
隊長を筆頭に集まっている留奈の熱狂的なファン達。留奈の手駒と化していて、招集がかかればたとえ授業中だろうと駆けつけ、危機と感じればたとえどこにいても瞬時に駆けつける。親衛隊全員が同じマスクをつけている。隊長のマスクのみ頭に「隊長」と書いてある。
アニメ版に登場した燦ちゃん振興会同様に、江戸前組がスポンサーになっているのかは不明。
三河財閥
三河湾にある武門の名家。中京工業地帯を傘下にしており、世界に名を轟かせる日本一の大金持ち。また、魚WATや瀬戸内組など軍部やヤクザに対しても関わりがあるようである。また、NASAの宇宙服を即時に取り寄せていたり、アニメ版では、衛星レーザー照射やスペースシャトルの調達などもすぐできる様子から、かなりNASAとも親密なようである。八中の燦派のスポンサーでもある。
海王丸
三河 海が通学等に使用する三河財閥所属の潜水艦。艦首上甲板にシャチホコがあるのが特徴。
アニメ版では垂直ミサイル発射管16基、最大速度43ノットという高性能潜水艦。地上への出現時等には「浮上します ご注意ください」等、アナウンスが行われる。
メガネサロン「アイアル」
永澄が委員長にメガネを弁償した店。アニメでは永澄は半額のメガネを弁償していて、店長はオカマ口調で英語交じりに話し、店員は英語交じりでしゃべる。永澄をお金持ちのお坊ちゃまと勘違いしてメガネの用意はものすごく早く、アニメでは高級車の送迎付きであった。
ブン太・ウィリス
ハリウッド俳優にもかかわらず何故か仁侠映画にばかり出演する映画俳優。通なファンからは翻訳版の広島弁の方が人気がある。
東西極道懇親会
東の江戸前組と西の瀬戸内組の極道が抗争を繰り広げた末に和平の「手打ち式」として行われた式。年に一回行われており、単行本5巻の時点で9回目。最後は燦と留奈の歌合戦でシメとなっている。手打ち式で平和な行事のはずなのだが、両陣営ともドスチャカなどを懐に忍ばせたりしている。
修練剣士(しゅうれんけんし)
人魚が人間の世界で正体をばらさずに生活できるかを試験する役人。お上と呼ばれるものの命令で動いているらしい。作中で確認されているのは明乃・剣士長・政の3人のみ。
不知火流(シラヌイりゅう)
明乃の家に伝わる剣術の流派。使い手は極めて少なく、作中では明乃を除けば、明乃の兄である政と、政から指南された瀬戸燦の3人のみが使い手として確認されている。技量は政>明乃>燦の模様。
京都地下迷宮(きょうとだんじょん)
“人以外の人達”が京都1300年の間に作り上げた地下都市。入るには五条大橋の横の水面に映る満月に飛び込むという、普通は知らなければ入ることのできないようになっている(ただし別の入り口もあるようである)。魚人世界には魚人世界のアイドルがいるのだが、見た目は魚そのもので、人間には見分けがつかず、その魅力も分からない。
燦ちゃん陵
サーたんが瀬戸燦の偉大さを後世に伝えるために磯中のグラウンドに建造したピラミッド。英語の宿題をやってこなかったりした生徒たちの弱みを握り、強制的に建造させた。
SUNちゃんファン倶楽部(原作) / 燦ちゃん振興会(アニメ)
留奈親衛隊と敵対する燦ファン(燦派)の男子生徒の集団(永澄の中学では燦派と留奈派の2つに別れており、男子生徒はどちらかに属している)。外見は全共闘運動の学生そのもので、ヘルメット、はちまき、Tシャツの胸等にSUNの文字や太陽 (SUN) のマークをつけているのが特徴。
アニメ版では新たに口調も燦の訛りを模して「きん」という語尾をつけてしゃべるという特徴も加わっている。また、アニメ22話で再登場した時には、三河財閥がスポンサーにつき、ヘルメットや武装等に三河財閥のシンボルである鯱や三河 (MIKAWA) の文字が入るようになった。
サーディンズ
燦の好きなナカイワシ、イワナギ、イワシトリのいわしユニット。燦たちが見ていたアルバムの写真は「世界に一匹だけの魚」と、言う曲名。
魚WAT(ギョワット)
魚・Weapon・Attack・Teamの略でいわゆる海の役員であるが、軍隊として扱われており、階級も存在する。軍人として確認されているのはユピテル(准尉)とヒラメ曹長のみ。
日本の四龍
日本魚人族の中でも別格の実力者である「西の昇竜」豪三郎、「東の伏龍」ルナパパ、「中京の老龍」三河祖父、「北の宿痾の龍」丸子の父の4人を賞する称号。
放課後ラブハーツ
劇中劇恋愛ゲーム(題名はアニメ版第20話、もしくは原作より)。主人公・秋春と4人の美少女とのラブコメを主軸としている。DVD版特典としてドラマCDが制作される事が決定している。
海底御所
アニメ版にのみ登場。源義魚の居城(別邸)で瀬戸内海に存在する。地上部(水上部分)と海中部からなっているが、ほとんどが海中部である。大広間やパーティー会場となった部屋、また牢獄がある等、屋敷というよりも「城」というレベル。
海王丸に突入された上、瀬戸内組(&ルナパパ&ルナ)が暴れ回ったことにより大破する。

アニメ

テレビアニメ

2007年4月より、テレビ東京系列4局で放送を開始し、同年5月からはAT-Xでも放送を開始した。全26話。地上デジタル放送では16:9フルサイズ放送。アナログ放送ではレターボックスサイズで放送。

基本的には原作コミックの1巻から8巻までのエピソードを中心にして作られているが、隅々に渡って多様な追加・変更が加えられており、オリジナルパートの追加や永澄や政、源義魚などのキャラ設定などの各種設定の変更のみならず、完全オリジナル回(17話、24話)も存在する。当時、原作が未完だったという理由もあるが、最終エピソードである25話、26話はほぼオリジナル展開となっている。また、同じ岸誠二監督作品である『マジカノ』に学校で多数のファンがいる女子生徒のグッズを違法販売するなど似た要素のオリジナルエピソードが使われていた。一話毎に異なるタイトルとなっているが、実質前後編となっている話も存在する(7・8話、12・13話、18・19話、25・26話)。他にも2本立てのような話もある(9話、22話)。

アニメ版においては主人公である永澄が話が進むにつれて原作では見られないレベルの超人的能力を身に付けて、たやすく周囲には振り回されない能動的なキャラクターに変貌していくなどの変更も加えられている。これについては監督の岸が『アニメージュ』2009年8月号の『この人に話を聞きたい』にて「任侠が作品テーマの一つであるから、最終的に永澄が男にならないといけない」という趣旨の発言をしている。また原作以上にパロディがちりばめられている。

原作者である木村は公式ガイドブックによると毎週楽しみに見ており、「アニメスタッフに足を向けて眠れない」というコメントも残している。また、キャストである村瀬克輝とも交流を深め、後に原作コミックスで実写フィルム漫画を共同で執筆した。

OVAが2008年11月、2009年1月にそれぞれ仁、義の2巻が発売された。

そして、テレビシリーズ放送終了3年後の2010年瀬戸燦の誕生日にちなみ3月3日にテレビシリーズ全26話を収録したBlu-ray BOXが発売。これには映像特典として「完全新作ピクチャードラマ」、最終話(第弐拾六話)絵コンテダイジェストやスペシャル対談を含んだブックレットを始めとする豪華特典が収録されており、発売記念として3,333人分のお祝いコメント募集や特別エンディングにクレジットされる瀬戸内組構成員募集などの企画が行われた。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「Romantic summer」(1話 - 25話)
作詞・作曲・編曲 - 桃井はるこ / 歌 - SUN&LUNAR[メンバー 1]
エンディングテーマ
明日への光」(1話 - 13話・26話)
作詞・作曲・編曲 - 佐々倉有吾 / 歌 - 樋井明日香
Dan Dan Dan」(14話 - 25話)
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - SUN&LUNAR[メンバー 1]
  • この曲のメインボーカルは、2007年5月23日に枚数限定で発売された挿入歌の「Lunarian」および「your gravitation」に同封のハガキが送られた枚数、公式HPのキャラクター人気投票の結果、そしてインターネットラジオ『嫁入りラジオ』内のゲーム結果により、メインパートを燦が担当したものがオンエアされる事になった。
挿入歌
「涙一輪」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 梅堀淳 / 歌 - 瀬戸燦(桃井はるこ
  • 作中では主に燦のテーマソングとして扱われる。
「your gravitation」
作詞・作曲・編曲 - Funta / 歌 - LUNAR(野川さくら
  • 作中では元々この曲は留奈の曲として扱われているが、現在この曲が収録されているのは12月19日発売の『瀬戸の花嫁 ミニアルバム MOONLIGHT』のみ。
「Lunarian」
作詞・作曲・編曲 - Funta / 振り付け - MINAKO / 歌 - LUNAR(野川さくら)
  • 作中では主に留奈のテーマソングとして扱われる。
「your gravitation」
作詞・作曲・編曲 - Funta / 振り付け - MINAKO / 歌 - SUN(桃井はるこ)
「戦いの詩」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - ぷりん / 歌 - 江戸前留奈(野川さくら)
「英雄の詩」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 高梨康治 / 歌 - 瀬戸燦(桃井はるこ)
「眠りの詩」
作曲・編曲 - 梅堀淳 / 歌 - 瀬戸燦(桃井はるこ)
「祭りの詩(NON STOP!!!)」
作詞・作曲・編曲 - Funta / 歌 - 瀬戸燦 & 江戸前留奈(桃井はるこ & 野川さくら)
「涙一輪」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 梅堀淳 / 歌 - 瀬戸蓮(鍋井まき子
「GAP」
作詞 - 松井五郎 / 作曲 - 木之下慶行 / 編曲 - 関洋二郎 / 歌 - 銭形巡(森永理科
「明日への光」
作詞・作曲・編曲 - 佐々倉有吾 / 歌 - 2年1組 / オリジナルアーティスト - 樋井明日香
「個人戦士 オレダム」
作詞 - 上江洲誠 / 作曲・編曲 - 五十嵐IGAO淳一 / 歌 - 原田謙太[注 2]
  • 原作でも登場した劇中劇のテーマソング。
「Love Hearts」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 酒井陽一 / 歌 - cookie
  • 留奈や燦の父親がプレイしたギャルゲーのテーマソング。
OP・EDアニメーション
  • OPでは、サビの全員でダンスしている場面で13話までは各キャラの登場位置が固定であったが、14話以降、その回で活躍するキャラが2列目(燦の背後)に登場するようになった。
  • EDでは、13話までの「明日への光」では登場人物の追加に合わせてカラオケボックスの人数が増えていき、最終話でレギュラー全員が登場するようになった。また、14話以降の「Dan Dan Dan」では回転寿司をモチーフに、政が店主と言う設定で「今日のオススメ」としてその話で活躍したキャラ(1 - 2組)にちなんだ品が表示されるほか、SDスタイルで表示されるキャラクターの表示が回によって変わることがあった(ルナパパの背面落ちや21話での委員長等)。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第壱話 極道の妻 上江洲誠 岸誠二 合田浩章
第弐話 指輪物語 柳瀬雄之 松本剛彦
第参話 天国に一番近い島 業田広美 三泥無成 渡辺稔
第四話 男はつらいよ 柳瀬雄之 唐戸光博 小暮昌広
第五話 狙われた学園 中村浩二郎 岩田義彦
郷田浩子
武山篤 原修一
第六話 お嬢さんお手やわらかに 柿原優子 遠藤広隆 浅井義之 村田峻治
第七話 来訪者(ビジター) 上江洲誠 福田道生 秋田谷典昭 川口理恵
第八話 激突 柳瀬雄之 松本剛彦
第九話 バトルランナー 柿原優子 稲垣隆行 仁昌寺義人 日下部智津子
寺野勇樹
第拾話 鋼鉄の男 中村浩二郎 岩田義彦 小暮昌広
第拾壱話 アルマゲドン 柿原優子 武山篤 原修一
第拾弐話 愛の奴隷 上江洲誠 影山楙倫 浅井義之 中原清隆
堀井久美
第拾参話 ある愛の詩 遠藤広隆 唐戸光博 川口理恵
極道:植田洋一
第拾四話 子猫物語 中村浩二郎 伊藤真朱 仁昌寺義人 松本剛彦
第拾五話 君の名は 柿原優子 浅井義之 岩田義彦 日下部智津子
第拾六話 マイノリティ・リポート 中村浩二郎 福田道生 青柳宏宣 小暮昌広
第拾七話 県警対組織暴力 上江洲誠 柳瀬雄之
岸誠二[注 3]
中島秀剛
岸誠二[注 3]
松原豊
原修一[注 3]
松本剛彦[注 3]
第拾八話 肉体の門 上江洲誠
日暮茶坊
浅井義之 原修一
第拾九話 ショウほど素敵な商売はない 中村浩二郎 伊藤真朱 仁昌寺義人 寺野勇樹
第弐拾話 男たちの挽歌 上江洲誠 影山楙倫 唐戸光博 松本剛彦
第弐拾壱話 恋のからさわぎ 柿原優子 柳瀬雄之 岩田義彦 川口理恵
第弐拾弐話 傷だらけのアイドル 福田道生 青柳宏宣 小暮昌広
第弐拾参話 過去のない男 中村浩二郎 遠藤広隆 中島秀剛 日下部智津子
第弐拾四話 さらば友よ 浅井義之 仁昌寺義人 原修一
第弐拾五話 家族ゲーム 柿原優子 福田道生 唐戸光博 平山円
原修一
堀井久美
第弐拾六話 きみの帰る場所 上江洲誠 岸誠二
柳瀬雄之[注 4]
森田和明[注 4]
岸誠二 松本剛彦
森田和明

放送局

テレビ東京系列 / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [2] 備考
2007年4月2日 - 10月1日 月曜 2:00 - 2:30(日曜深夜) テレビ東京 関東広域圏
2007年4月3日 - 7月31日
2007年8月7日 - 10月2日
火曜 3:43 - 4:13(月曜深夜)
火曜 3:35 - 4:05(月曜深夜)
テレビ愛知 愛知県
2007年4月7日 - 10月6日 土曜 3:35 - 4:05(金曜深夜) テレビ大阪 大阪府
2007年4月8日 - 10月7日 日曜 2:10 - 2:40(土曜深夜) テレビせとうち 岡山県・香川県
2007年5月10日 - 10月25日 木曜 11:00 - 11:30 AT-X 日本全域 CS放送 / 製作委員会参加 / リピート放送あり

当初はTXN基幹3局(テレビ東京・テレビ大阪・テレビ愛知)のみの放送を予定していた。AT-Xでは8月30日を初回として第17話(テレビ東京7月30日放送分)が放送される予定であったが、登場キャラクターに著作権侵害の疑いがあったため[3]急遽放送を中止し第18話以降を繰り上げて放送した。第17話については当該箇所を修正したものを11月17日13時30分(JST、リピート放送あり)に放送し、その後発売されたDVD版にもそれに準じたものが収録されている。

テレビ東京 月曜 2:00(日曜深夜)枠
前番組 番組名 次番組
瀬戸の花嫁

その他

原作でも人気の高い政を前面に打ち出しており、本編で政が登場しなかった回には、「今日の政さん」というおまけコーナーがあり、例外として21話のように別のおまけコーナーに登場することもある。DVDの告知CMも多数のバリエーションが存在し、毎回ナレーションを担当するキャラが変わる。また、ストーリー構成の関係からか、サーたん以降の新キャラは未登場。また、秀吉の妹である悟も未登場。悟はOVA「仁」で、サーたんはOVA「義」で登場した。

OVA

タイトルは『瀬戸の花嫁OVA』。TVシリーズの続編となるOVAシリーズ。全2巻で全4話が収録されている。中学3年新学期から、メイド喫茶編、サーたん登場までのエピソードをアニメ化。AT-Xにて2008年11月2日に1巻が、2009年1月5日に2巻が先行放送された。OVAには特典としてねんどろいどフィギュアが同梱。

テレビアニメ版が1話30分(正確には約25分)であるのに対し、1話15分で各巻2話ずつの収録となっている。また、OVA制作に合わせて新規の主題歌とOP・EDアニメーションが制作されている。

OVA第1巻『仁』ではすべてのクレジットが「がんばった○○」(○○には「キャスト」や「原画」といった役職がはいる」)という表記になり、作画監督は「超がんばったスーパー作画監督」の表記となった。これは、エンディングテーマの内容を踏まえたことと、スタッフと制作スケジュールが、同じ岸監督作品である『天体戦士サンレッド』と被ってしまったため、ほぼ同時進行での制作になったことが背景にある[4]

瀬戸内組スタッフ

主題歌 (OVA)

OVA 仁
オープニングテーマ「絶対乙女
作詞 - 松井五郎 / 作曲 - 桃井はるこ / 編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - SUN&LUNAR[メンバー 1]
エンディングテーマ「未来へGo
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - Ryo / 歌 - DEKABANCHO[メンバー 2]
挿入歌
「戦いの詩」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - ぷりん / 歌 - 江戸前留奈(野川さくら)
「眠りの詩」
作曲・編曲 - 梅堀淳 / 歌 - 瀬戸燦(桃井はるこ)
「そして任侠(おとこ)の道」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 梅堀淳 / 歌 - 政(村瀬克輝)&永澄(水島大宙
OVA 義
オープニングテーマ「天使爛漫 Love Power
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 瀬戸花えんじぇるず[メンバー 3]
エンディングテーマ「梯 -かけはし-
作詞・作曲・編曲 - 桃井はるこ / 歌 - SUN&LUNAR[メンバー 1]
挿入歌
「楽しい詩」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 水谷広実 / 歌 - 瀬戸燦(桃井はるこ)
「激しい詩」
作詞 - 松井五郎 / 作曲・編曲 - 高梨康治 / 歌 - 江戸前留奈(野川さくら)

各話リスト (OVA)

巻数 話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 発売日
第1巻
『瀬戸の花嫁OVA 仁』
新章 第壱話 暴力教室 上江洲誠 岸誠二
内田香代夫
岸誠二 松本剛彦 2008年11月28日
新章 第弐話 死なない男
映像特典 超ショートおまけアニメ
帝王の愛ゆえに
第2巻
『瀬戸の花嫁OVA 義』
新章 第参話 きみのためにできること 岸誠二
唐戸光博
原修一
松本剛彦
2009年1月30日
新章 第肆話 貴方なしでは
映像特典 超ショートおまけアニメ
サーたんの英会話講座

ピクチャードラマ

否苦炒亜怒羅魔 極道の妻 KEJIME』(ぴくちゃあどらま ごくどうのおんな ケジメ)は、2010年3月3日発売のBlu-ray BOX盤のBlu-ray-6収録の映像特典ピクチャードラマ。映像化されていなかった、燦と留奈の誕生日が適当に付けられた話と、燦が永澄を助けて嫁ぐまでに起こったエピソード。

スタッフ
  • 脚本 - 上江洲誠
  • 演出 - 岸誠二
  • 原画 - 森田和明
  • アニメーション制作 - AIC
  • 制作協力 - avex entertainment
  • 製作 - 瀬戸内魚類協同組合
  • エンディングテーマ「Romantic summer」

単行本

14巻まではガンガンWINGコミックス、15・16巻はガンガンコミックスJOKERより刊行。 ※ 発売日は出版社発表による初版発売日。

  1. 2003年2月27日発売 ISBN 4-7575-0880-8
  2. 2003年7月26日発売 ISBN 4-7575-0986-3
  3. 2003年11月27日発売 ISBN 4-7575-1073-X
  4. 2004年4月27日発売 ISBN 4-7575-1189-2
  5. 2004年8月27日発売 ISBN 4-7575-1257-0
  6. 2004年12月27日発売 ISBN 4-7575-1341-0
  7. 2005年4月27日発売 ISBN 4-7575-1417-4
  8. 2005年9月27日発売 ISBN 4-7575-1532-4
  9. 2006年3月27日発売 ISBN 4-7575-1648-7
  10. 2006年7月27日発売 ISBN 4-7575-1730-0
  11. 2006年11月27日発売 ISBN 4-7575-1818-8
  12. 2007年3月27日発売 ISBN 978-4-7575-1976-3
  13. 2007年7月27日発売 ISBN 978-4-7575-2058-5
  14. 2008年3月27日発売 ISBN 978-4-7575-2247-3
  15. 2011年2月22日発売 ISBN 978-4-7575-3141-3
  16. 2011年2月22日発売 ISBN 978-4-7575-3142-0

CD

ドラマCD

  • 2004年にフロンティアワークスから全2巻発売された。原作の第2巻までの話をベースにしている。千葉繁が演じるオリジナルキャラクター「泉」も登場。声優陣が後のアニメ版とは異なる。
    • 瀬戸の花嫁 ドラマCD 第一巻(2004年11月26日 / AFC-3021)
    • 瀬戸の花嫁 ドラマCD 第二巻(2005年1月28日 / AFC-3022)
テレビアニメ版準拠のドラマCD

キャラクターソング

avex entertainmentから発売された。キャラクターソング1 - 3には劇中で使われた挿入歌、4 - 6にはA面のRemixに加え1 - 3のA面のRemix楽曲が収録されている。

  1. Brand-new mind 瀬戸燦(声:桃井はるこ
  2. Wishing! 江戸前留奈(声:野川さくら
  3. G A P 銭形巡(声:森永理科
  4. ヒットマン!! 巻(声:桑谷夏子
  5. Who are you? 委員長(声:力丸乃りこ
  6. らせん 不知火明乃(声:喜多村英梨

関連書籍

ファンブック
  • 『瀬戸の花嫁 桜 2年1組任侠先生』(スクウェア・エニックス、2007年) ISBN 978-4-7575-2040-0
アニメガイドブック
ポストカードブック
  • アニメディア編集部 編『瀬戸の花嫁シール&ポストカード』(学習研究社、2010年) ISBN 978-4-05-605860-4

脚注

注釈

  1. ^ 製作クレジット上では非表示。
  2. ^ 後に原田はReyのボーカル&作詞担当としてランティスからメジャーデビュー。
  3. ^ a b c d 修正版(DVD収録版)での追加クレジット。
  4. ^ a b クレジットは「絵コンテ清書」。

ユニットメンバー

  1. ^ a b c d 瀬戸燦(桃井はるこ)、江戸前留奈(野川さくら
  2. ^ 銭形巡(森永理科)、不知火明乃(喜多村英梨
  3. ^ 瀬戸燦(桃井はるこ)、江戸前留奈(野川さくら)、不知火明乃(喜多村英梨)、銭形巡(森永理科

出典

  1. ^ かちこみラブコメディ「瀬戸の花嫁」放送開始”. 創通. 創通 (2007年4月18日). 2016年9月25日閲覧。創通の旧ホームページ(2007年4月18日のアーカイブ)。2016年9月25日現在は[1]に移転。)
  2. ^ テレビ放送対象地域の出典:
  3. ^ 「瀬戸の花嫁」#17放送中止告知についてのお詫びと補足”. AT-X. エー・ティー・エックス (2007年8月24日). 2014年8月14日閲覧。 “第17話の登場キャラクターに著作権侵害の疑いがあり、既存キャラクターの権利者と「瀬戸の花嫁」権利者の両当事者間で交渉した結果、以降の放送機会において地上波放送時のまま第17話を放送することができないという結論に至りました。”
  4. ^ 「この人に話を聞きたい」『アニメージュ』2009年8月号、徳間書店、2009年7月10日。 

外部リンク