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H&K MG4

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H&K MG4
H&K MG4
H&K MG4
種類 軽機関銃/分隊支援火器
製造国 ドイツの旗 ドイツ
設計・製造 H&K
年代 2000年代
仕様
口径 5.56mm
銃身長 482mm(MG4・MG4E)
402mm(MG4KE)
ライフリング 6条/右回り
使用弾薬 5.56x45mm NATO弾
装弾数 制限なし(ベルトリンク方式のため、弾帯による)
作動方式 ガス圧作動・ロテイティングボルト
全長 1,030mm/830mm(MG4・MG4E)
950mm/750mm(MG4KE)
重量 8.15kg(MG4)
7.9kg(MG4E)
7.7kg(MG4KE)
発射速度 775-885発/分
銃口初速 980m/秒(MG4・MG4E)
880m/秒(MG4KE)
有効射程 1,000m(MG4・MG4E)
900m(MG4KE)
歴史 
設計年 1990年代
製造期間 2001年-現在
配備先 ドイツ連邦軍スペイン軍
バリエーション MG4E
MG4KE
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H&K MG4は、H&K社が開発した5.56mm口径ベルト給弾式軽機関銃分隊支援火器)である。ドイツスペインが制式採用しており、ドイツ連邦軍に制式採用される以前には、社内でMG43と呼ばれていた。

開発

ドイツ連邦軍の緊急展開部隊やPKO参加部隊が、H&K G3に代わって5.56x45mm NATO弾を使用するH&K G36アサルトライフルとして採用したため、それまで分隊支援火器として用いられてきた7.62x51mm NATO弾を使用するラインメタルMG3に代わって銃弾の互換性を保つために試作が指示された。

H&K社では1990年代に開発を行い、2001年に公表。2003年にドイツ連邦軍の分隊支援火器として採用され、試験時の名称MG4がそのまま制式名となった。

構造

ドイツ陸軍で運用されるMG4。ピカティニー・レールに光学照準器とキャリングハンドルを追加しており、その形状はH&K G36のそれに類似している

外見は、同じ5.56x45mm NATO弾を使用する分隊支援火器であるベルギーミニミ軽機関銃イスラエルIMI ネゲヴにそっくりであるが、前2者と異なりG36などのアサルトライフル弾倉からの給弾は不可能であり、給弾はベルトリンクのみによる。空薬莢は下方に排出されるが、右方向に変更することも可能である。

キャリングハンドルが銃身交換用グリップを兼ねており、連射により加熱した銃身を素手で容易に交換できるように工夫されている。これは、銃身の交換に耐熱などを必要とした前任のMG3と比べ改善された点である。薬室の閉鎖はボルトを回転して行うロータリー・ボルト・ロッキングによるもので、小回転角で固定できるようにマイクロ・ロッキング・ラグが装備されている。

銃床プラスチック製で、携行性に配慮して折畳式のものを採用しており、銃床内部には清掃器具が収められている。また、安定した射撃を実現するため折畳式二脚が標準装備されているのに加え、アメリカ製のM112A1三脚に取り付けることも可能である。照準は最大1,000mの射距離に対応したアイアンサイトを使用するが、必要に応じてピカティニー・レールに光学機器を追加できる。

MG5

MG5(HK121)は、MG4を7.62x51mm NATO弾仕様にしたものである(このような例はミニミ軽機関銃に対するMk.48が存在する)。MG4をサイズアップしただけでなく、銃身上部にカバーがついている。現在はドイツ連邦軍においてMG3の代替として採用されている。

参考:MG5の記事(ドイツ語版)

運用

MG4は、ドイツ連邦軍分隊に配備されているMG3汎用機関銃の後継(MG3は車載など他の用途で使用される)として急速に交代が進められている。また、プーマ装甲歩兵戦闘車の副武装としても使用される。ドイツ以外では、スペイン陸軍に採用されている。

輸出も提案されているが、5.56mm口径分隊支援火器市場は既にミニミ軽機関銃IMI ネゲヴによって占有されているため採用国は少ない。また、ベルト給弾専用でボックス給弾機構を有しない事や、重量の大きさ、そして、使用実績のなさなど、ミニミに対し劣っている部分が多いことも理由として挙げられる。

採用国

ドイツの旗 ドイツ
ドイツ陸軍が採用(また、海軍特殊部隊にも配備されている)。2010年まで調達する予定。
スペインの旗 スペイン
2007年にMG4Eの採用を決定した。4年間で1,800丁以上を調達する予定[1]
ポルトガルの旗 ポルトガル

登場作品

ゲーム

Alliance of Valiant Arms
ゲーム内兵科である「ライフルマン」のメイン武器としてMG4KEが登場。
Bullet force
ゲーム内で使用可能な武器として登場。
OPERATION7
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
キャンペーン、マルチプレイで使用可能。なぜかキャンペーンではロシア軍が装備している。
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア(2019年版)
MG5が「M91」という名称で登場。キャンペーン、マルチプレイで使用可能。キャンペーンではアメリカ海兵隊が装備している。
スペシャルフォース2
課金武器として登場。
バトルフィールドシリーズ
BF4
キャンペーン、マルチプレイで使用可能。
BFH
ドールズフロントライン
 星5戦術人形(萌え擬人化)として、「Gr MG4」という名前で登場。
 又、同頁内で扱われている、使用弾薬を7.62×51mmNATO弾仕様にする等の変更を施した「MG5」も登場する。星5戦術人形「Gr MG5」である。

脚注

  1. ^ Spanish Army procures the MG4 E”. Heckeler & Kocho - Group Website (2007年8月2日). 2009年12月28日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク