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オオワシ

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オオワシ(学名Haliaeetus pelagicus)は、コウノトリ目タカ科に属する鳥。

形態

体長は雄が88㎝、雌が102㎝で、翼を広げると2メートルを優に上回る大型のワシ。体色は黒褐色で、羽の一部、尾羽などが白い。また大きく黄色い嘴も特徴的である。

生態

海岸や河口部、湖沼の近辺に生息。主食は魚類で、サケマスなどの大型魚を捕食する。海鳥やアザラシなどを襲うこともある。

分布

ユーラシア大陸北東部、オホーツク海沿岸部やカムチャッカ半島周辺に分布。冬期には南下する。日本では、冬期に北海道を中心とした北日本に渡来し、特に北海道東部に飛来する個体は多い。


繁殖地はオホーツク海北部沿岸の沿海州樺太、カムチャッカ半島などで、夏期に、海や湖沼に近い森林で繁殖する。


Sibley分類体系での位置

コウノトリ目 Ciconiiformes

コウノトリ亜目 Ciconii
ハヤブサ下目 Falconides
タカ小目 Accipitrida
タカ科 Accipitridae
タカ亜科 Accipitrinae

Status

総個体数5000羽ほどと言われ絶滅の危機にある。近年では、樺太の油田開発などによって生息地が破壊される恐れも指摘されている。日本では、1970年に天然記念物に指定された他、保護増殖事業計画が定められている。

外部リンク