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中邨雄二

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なかむら ゆうじ
中邨 雄二
プロフィール
愛称 なかとん・雄ちゃん
出身地 日本の旗 滋賀県甲賀郡土山町(現在の甲賀市
生年月日 (1961-08-12) 1961年8月12日(62歳)
最終学歴 龍谷大学文学部哲学科
勤務局 朝日放送テレビ
部署 編成局アナウンス部
活動期間 1985年 -
ジャンル スポーツ中継
公式サイト 中邨雄二のプロフィールページ
出演番組・活動
出演中サクサク土曜日 中邨雄二です
プロ野球中継(阪神戦)・高校野球中継・ゴルフ中継
出演経歴ダンディ・エクスプレス
大平シロー、中邨雄二の笑たま
おはようコールABC』   

中邨 雄二(なかむら ゆうじ、1961年8月12日 - )は、朝日放送テレビ[1](ABCテレビ)のゼネラルアナウンサー。愛称は「なかとん」「雄ちゃん」「雄二さん」。

来歴・人物

滋賀県甲賀郡土山町大野(現在の甲賀市)出身、毎日放送のスポーツアナウンサー・森本栄浩とは同郷・同年齢で、少年時代から面識がある。

滋賀県立石山高等学校龍谷大学文学部哲学科卒業。1985年に朝日放送へ入社。同期入社のアナウンサーには、現在も同僚である伊藤史隆と、岡元昇(2016年10月にアナウンス室から異動)がいる。

花形満似」を自称する個性的なヘアスタイル[2]quiffも参照)と、テレビの番組・中継やイベントでよく着用する派手な色の私服が特徴で、少年時代からの阪神タイガース(阪神)の熱烈なファンであることを公言している。ちなみに、愛称の一つである「なかとん」は、入社当時同局に在籍していたスポーツアナウンサーの先輩・中村哲夫(なかむら てつお)と区別するために付けられた。

朝日放送への入社直後から、阪神戦を中心としたプロ野球高校野球ゴルフABCチャンピオンシップゴルフトーナメント)など、数々のスポーツ実況中継を担当。2000年シドニー五輪では、在京キー局以外の放送局に在籍するアナウンサーからただ1人、ジャパンコンソーシアムの実況メンバーに加わっていた[3]。放送以外のイベントでも、阪神球団が2020年11月10日阪神甲子園球場で催した藤川球児投手の現役引退セレモニーで司会を任されている。

ABCラジオのプロ野球中継では、2005年9月29日の『ABCフレッシュアップベースボール』において、阪神のセントラル・リーグ優勝決定の瞬間を実況。かつては、阪神のリーグ開幕戦中継でも実況を担当した。

全国高等学校野球選手権大会のテレビ中継では、1996年第78回大会決勝戦・松山商熊本工で「奇跡のバックホーム」、1998年第80回大会2回戦・豊田大谷宇部商で延長15回の末にサヨナラボークで試合が決着したシーンを実況。いずれのシーンも、「大会史上屈指の名場面」として、現在に至るまで高校野球関連のテレビ番組や映像作品で繰り返し紹介されている。また、高校野球DVD&VHSとして発売している「第85回記念大会記念企画 夏の甲子園・不滅の名勝負 1915~2002」では、(1)・(4)・(7)・(10)の合計4巻のナレーションを担当。2003年からは一時、全国大会の組み合わせ抽選会の司会も任されていた。

スポーツ中継以外には、過去にABCテレビで、冠番組の『評判!なかむら屋』などを担当。2010年頃からは、スポーツアナウンサーのデスク業務を兼ねていた関係で、以前よりもスポーツ実況の担当日数を減らしていた。後に、アナウンスセンターの管理職として、アナウンサーの勤務管理などにも従事している。

2012年1月からは、スポーツアナウンサーとして活動するかたわら、ABCラジオの冠番組『サクサク土曜日 中邨雄二です』にも出演。『大平シロー、中邨雄二の笑たま』の放送終了(2007年3月)以来4年9ヶ月振りに、土曜日午前中の生ワイド番組でメインパーソナリティを務めている。また、『おはようパーソナリティ道上洋三です』『ようこそ!伊藤史隆です』『桑原征平粋も甘いも』など、ABCラジオの生ワイド番組でパーソナリティ代理を務める機会が増えている。

2013年4月から半年間は、バラエティ番組では初めて、『知ってるor知ったか?クイズ!バレベルの塔』(ABCテレビ)のナレーターを担当。解答者の芸能人が5問あるうちのどこかで間違えた際に、大御所を相手にしても厳しい罵声[4] を浴びせる役割を担っていた。

プライベートでは、学生時代から日本史アニメ漫画への造詣が深い。『サクサク土曜日』では『三国志』の一節を定期的に朗読しているほか、感銘を受けたアニメの名シーンを声だけで完全に再現したり、ゴジラの泣き声を真似たりすることもある[5]。また、前述のヘアスタイルについては、自身が出演しない番組でも中邨を知る出演者がたびたび言及。『サクサク土曜日』では自身のヘアスタイルをあしらったイラストを題字に組み込んでいる。2021年1月11日(月曜日・成人の日)には、同期入社の伊藤史隆と共に、「歌手」としてチキンジョージ神戸市中央区ライブハウス)のステージへ立つ予定。

現在の出演番組

同期入社の伊藤と共に、1987年から実況やインタビュアーを担当。かつては、決勝戦のテレビ中継で実況を任されていた。
阪神甲子園球場での高校野球全国大会に初めてタイブレーク制度が導入された2018年には、テレビ中継で実況を任された第100回記念大会1回戦・旭川大学高校佐久長聖戦(8月6日)が大会規定の12回を終えても決着しなかったことから、春の選抜高等学校野球大会を含めても初めてのタイブレークの模様を、BS朝日での中継[6] 向けに13回表から試合終了(14回裏)まで伝えた[7]
新型コロナウイルスへの感染拡大の影響で第92回選抜高等学校野球大会第102回全国高等学校野球選手権大会が中止された2020年も、2020年甲子園高校野球交流試合(第92回選抜大会への出場が内定していた全32校による8月中旬の招待試合)を朝日放送グループとBS朝日で中継することに伴って、一部カードの中継で実況を担当。

テレビ

以前はANN系列全国ネットの阪神×巨人戦や、同じく関西を本拠とした大阪近鉄バファローズオリックス・ブルーウェーブ→オリックス・バファローズ[9]南海ホークスの主催試合や、高校野球決勝戦の実況を担当していた。
阪神戦については、管理職への昇進などを機に、関西ローカルの中継を中心に担当。2015年からは、同期の伊藤と交互に、聴覚障害者向け解説放送副音声で年に数回実施)の実況も担当している。
2019年5月1日(水曜日)には、阪神対広島デーゲーム(甲子園)の関西ローカル向け中継で実況を担当した(解説:有田修三中田良弘[10]。この中継は、朝日放送テレビにおける令和時代最初の野球中継であった。
  • ゴルフ中継
現在はスカイAスカイA ゴルフシリーズ」での実況が中心。以前はABCテレビ制作・ANN系列全国ネットのABCチャンピオンシップ中継のメイン実況なども務めた。
Jリーグ黎明期は地上波テレビのほか、ラジオ中継(現在休止中)の実況をしたことがあった。2010年開幕戦(3月6日)の名古屋グランパスエイト戦でスカパー用ながら久しぶりにサッカー中継に出演した。ただ、2012年以降は小縣裕介高野純一が原則として担当している(両名のスケジュールがつかない場合はフリーアナウンサーを起用している)。

ラジオ

阪神戦を中心に担当。週末を跨ぐ阪神戦がビジターゲームの場合(阪神と同じ関西圏を本拠とするオリックスとの交流戦を除く)には、『サクサク土曜日』との兼ね合いで中継に帯同できないため、オリックスのホームゲーム(阪神戦の予備カード、もしくは系列局向けの裏送り)に廻ることが多くなっている[11]。2020年度には、『おはようコール』が終了する9月下旬まで週前半のビジターゲーム中継にも帯同できなかったため、関西地方で開催される阪神・オリックスの主催試合中継での実況に事実上専念していた。
ラジオのプロ野球(主に『ABCフレッシュアップベースボール』の阪神戦)中継で言い間違いや珍言を頻繁に発していることを背景に、2017年度以降は、プロ野球シーズンを中心に「土曜サスペンス劇場 女検事・林智美」(朝日放送テレビのスポーツアナウンサー→中邨による実況音源の検証コーナー)がレギュラーで放送されている。
『サクサク土曜日』の後枠番組に当たることや、自身が現役のスポーツアナウンサーであることから、「どちそそ・冬/夏の陣」(「ABCラジオ やったるDAYS → スペシャルウィーク」期間中に事前収録で実施される桑原征平桂吉弥の対決企画)で、2015年12月から年に1回のペースで実況と結果発表のアナウンスを担当。
2018年12月から「森脇健児ひとり感謝祭! 福島一丁目階段ミニマラソン」(「ABCラジオ スペシャルウィーク」での放送中に朝日放送本社内の階段で実施する特別企画)に、単独(または伊藤と共同)で実況リポートを担当。
2020年度のナイターオフ版から、他のスポーツアナウンサーと交互に「タイガースヘッドライン」(阪神タイガース関連のニュース・取材報告コーナー)を随時担当。

過去の出演番組

テレビ

スポーツアナウンサーとしての活動と並行しながら、同期入社の伊藤(水曜日担当)と共にコメンテーターへ起用。5時台のスポーツコーナーでは、中邨のファッションチェックが恒例になっていた。2020年3月までは、火曜日にのみ出演していた。

ラジオ

スポーツ関連のニュース・企画を放送する第1部(18時台)に不定期で出演。
2016年9月30日から2019年6月まで放送された「賢くなってエエ感じ。」コーナーにて、講師役を不定期で担当。
2019年度まで設定されていた18時台前半「スポーツヘッドライン」に年1,2回程度出演[21]
2020年の初頭から日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大している影響で、メインパーソナリティの上沼恵美子などがこの日から5月25日まで出演を見合わせたことに伴って、後輩アナウンサーの北村真平(レギュラーパートナー)と共に朝日放送ラジオのスタジオから生放送を急遽進行。
  • 道上洋三の健康道場(2020年5月30日・6月6日)
    • ゲストとして出演。編成上は『サクサク土曜日』の前枠番組だが、事前に収録された。

外部リンク

脚注

  1. ^ 2018年4月1日に旧・朝日放送(朝日放送グループホールディングス)の認定放送持株会社化に伴い、アナウンサーは全員、朝日放送テレビ所属となった。
  2. ^ ABCアナウンサーページ アナアナ「中邨 雄二 2013.2/7(木)楽しんでくれたかな?」
  3. ^ 2000年9月24日当日の各紙テレビ欄より
  4. ^ 「お前は○○だ!」「ただの○○だ!」「お前に賢者を名乗る資格はない!」○○の中身は「知ったか」「釣り好きおじさん」「ニセザイル」など
  5. ^ サクサク土曜日 中邨雄二です『番組のサクサクウラ話 2015年6月13日』 など
  6. ^ ABCテレビでの生中継の終了(17:50)時点で当該試合が続いていたため、全試合完全中継を実施しているBS朝日のみで放送。ちなみに、NHK Eテレでタイブレークを中継していたNHKでは、内山俊哉が実況を担当した。
  7. ^ ABC中邨アナまさか自分が」初タイブレーク実況 (『日刊スポーツ2018年8月7日付記事)
  8. ^ 日曜ナイターは朝日放送テレビとサンテレビの共同制作で放送。水曜ナイターおよび朝日放送テレビに放送権のある予備日復活開催の他曜日の中継も、朝日放送テレビで放送できない場合は、日曜日と同様の体制でサンテレビ・KBS京都での放送とすることがある。
  9. ^ 阪急ブレーブス時代は、関西テレビ・サンテレビ・NHK大阪放送局の寡占に近く、朝日放送(当時)によるテレビ中継は散発的だった。
  10. ^ 対戦相手の地元の系列局の広島ホームテレビも、朝日放送テレビからの映像配信を受けて、解説:前田智徳テレビ朝日・広島ホームテレビ野球解説者)、実況:吉弘翔(広島ホームテレビアナウンサー)による独自の内容に差し替えて放送した。
  11. ^ オリックス戦の裏送りでは対広島東洋カープ戦の中国放送(RCC)向けを担当する機会が多い。
  12. ^ エビシーピンク - 江口ともみオフィシャルブログ by Ameba. 2020年1月10日付記事
  13. ^ 『サクサク土曜日 中邨雄二です』Facebook公式アカウントから2020年8月22日の本番終了後に配信された記事 を参照
  14. ^ 『サクサク土曜日 中邨雄二です』では、前週の放送(2020年9月12日)で既に出演を告知(参考)。予告映像では顔を伏せられていたが、トレードマークの1つであるピンク色のスーツを身に付けていたことから、中邨であることが容易に推測できるようになっていた。
  15. ^ 『サクサク土曜日 中邨雄二です』twitter公式アカウントから『相席食堂』の放送中に発信されたツイート や、『サクサク土曜日』Facebook公式アカウントから2020年9月19日の本番終了後に配信された記事 を参照
  16. ^ 『桑原征平粋も甘いも』2017年8月3日放送分エンディングにて、永田が6日放送の日曜スペシャル『モトグラ同窓会〜鈴鹿8耐40周年記念SP 大人のサーキット遊び〜』(同番組には永田、2代目アシスタントの加瀬征弘らが出演)を告知した際に発言。
  17. ^ 前夜(2016年5月17日)には、スポーツアナウンサーとして、阪神対中日ドラゴンズ戦(阪神甲子園球場)のABC・CBCラジオ向け中継で実況。当日は、朝日放送でテレビ・ラジオとも同カードを中継した関係で、当番組の本番を終えた後に同球場で横山雄哉石崎剛へのヒーローインタビューを担当した。
  18. ^ サクサク土曜日 中邨雄二です『番組のサクサクウラ話 2016年5月18日「代打中邨雄二出陣」』小川恵理子オフィシャルブログ『ニャンファイブと私と。』2016年5月20日更新分「粋甘直前2週分。なんと!あの桑原征平さんが・・・!! 」
  19. ^ 中邨らの前フリに続く「美女チーム」の投稿を小川、「野獣チーム」の投稿を桑原が読み上げ、出来上がったフレーズの面白さを競うというもの。
  20. ^ 翌日からの広島東洋カープ対阪神3連戦(マツダスタジアム)で関西ローカル向けラジオ中継のベンチリポーターを担当することや、パーソナリティの道盛浩奈良市出身の中国放送アナウンサー)がスポーツアナウンサー時代から中邨と親交があることを背景に、スタジオへのゲスト出演が実現(参考)。『サクサク土曜日』でも、同局から提供された放送済み音源のダイジェストを、2017年8月5日放送分の「雄ちゃんのおしゃべり宝箱」で関西ローカル向けに流した。逆に、道盛も2015年3月に、同番組へゲストとして出演したことがある。
  21. ^ 『ぴたっと。』後半戦や『ほり×ナビ』時代の同コーナーより出演機会は少なかった。2017年度は出演がなく、2018年度は2018年11月9日放送分、2019年度は2019年11月1日・2020年1月16日放送分に出演。