ディープステート
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ディープステート(英: deep state、略称: DS[1])または闇の政府[2][3]は、アメリカ合衆国の政治システム内に共謀と依怙贔屓が存在し、合法的に選ばれた政府の中に隠れた政府が構成されているとする説である[4][5][6][7][8]。「影の政府」や「国家の内部における国家」と重複する概念でもある。作家のマイク・ロフグレンは、「公式の政治的過程を通じて表明されたかのように、被統治者の同意に基づかずに米国を効果的に統治することができる、政府の一部とトップレベルの金融と産業の一部の混成連合」が存在すると考えている[9]。
20世紀初頭から既に、大統領候補3人が3人ともディープステート系金融界から莫大な資金援助を得て、それ以外は排除される仕組みが存在する。当選したウィルソンはディープステート系のハウス、バーナード・バルークなどを重用し、ディープステート系銀行家達が秘密会合で合意したFRBを法案可決する。バルークは以下5人の大統領補佐官を務める。その後もディープステート系のキッシンジャー、ブレジンスキーなどが中枢に入り込み、長く強い影響力を政権に与えている。[10]
FRBは民営銀行で、財務省がドルを刷れば刷るほどFRBに利子が、米国民に借金が積み増される。その最たるものが戦争。チャーチルはWW1時に、ドイツ外交の初動・対露動員解除要求より前の英内閣議で全面戦争を主張している[11]。実際には、対仏戦でベルギーを通ることが中立侵害だとして、一方的に対独宣戦布告する。WW2では自国の安全保障に何も問題がないにもかかわらず、ポーランドが攻撃されただけでドイツに宣戦布告している。イギリスにはFRB同様に、民営銀行・イングランド銀行がある。ルーズベルトは不戦を誓って大統領に当選したが、大量の兵器や物資を供給した上で、戦争に加わっている。チャーチルの親友とされ、死の商人と渾名されるバルークがここでも、大統領補佐官として物流統制を指揮した[12]。なお大統領補佐官は法律上に規定のない、令外官である。
この言葉はもともと、トルコの比較的目に見えない国家機構(情報機関、軍、治安、司法、組織犯罪の中のハイレベルな要素で構成される)や、エジプト、ウクライナ、スペイン、コロンビア、イタリア、イスラエル、その他多くの国における同様の疑惑のネットワークを指すために作られた[13]。
トランプ政権とディープステート
米国大統領ドナルド・トランプや側近は、高級官僚の一部がトランプを大統領として認めず、ディープステートを形成して弱体化を図っていると唱えてきた。2020年4月以降、立て続けに監察官を解任した際にも、ナバロ大統領補佐官が解任をディープステート対策であることを示唆している[14]。
脚注
- ^ Googleニュース 2020b, p. 「"DS" "deep state"」.
- ^ Googleニュース 2020a, p. 「"闇の政府" ディープステート」.
- ^ Bruce Y. Lee「FDAと「闇の政府」がワクチン開発を妨害? トランプ発言の意図は」『Forbes JAPAN』2020年8月29日。2021年2月6日閲覧。
- ^ Barnes, Julian E.; Goldman, Adam; and Savage, Charlie (December 18, 2018) "Blaming the Deep State: Officials Accused of Wrongdoing Adopt Trump's Response" ニューヨーク・タイムズ
- ^ Ruper, Aaron (June 17, 2019) "Trump accidentally undercuts his own "deep state" FBI conspiracy theory" Vox
- ^ Rothkopf, David (February 22, 2017) "The Shallow State" フォーリン・ポリシー
- ^ Jacobson, Zachary Jonathan (April 8, 2019) "How paranoia about the 'deep state' brought down a president" ワシントン・ポスト
- ^ Blake, Aaron (March 28, 2019) "Trump and Hannity binge on conspiracy theories in Trump's first post-Mueller Fox News interview" ワシントン・ポスト
- ^ Lofgren, Mike (2014年2月21日). “Essay: Anatomy of the Deep State”. BillMoyers.com. 2018年10月18日閲覧。
- ^ p.120以下 『日本人よ、歴史戦に勝利せよ』若狭和朋
- ^ p.340 『第一次世界大戦への道』ウィリアム・マリガン 2017年
- ^ p.121-123 『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ』若狭和朋
- ^ Jessop, Bob (December 2015). The State: Past, Present, Future. John Wiley & Sons. p. 224
- ^ “トランプ氏の国務省監察官解任、違法の可能性も=ペロシ下院議長”. 朝日新聞 (2020年5月18日). 2020年5月14日閲覧。
参考文献
- James B. Stewart (2019). Deep State: Trump, the FBI, and the Rule of Law. Penguin Press. ISBN 978-0525559108
- Googleニュース (2020a). “「"闇の政府" ディープステート」”. Googleニュース. 2020年12月5日閲覧。
- Googleニュース (2020b). “「"DS" "deep state"」”. Googleニュース. 2020年12月5日閲覧。