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空気質

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空気質(くうきしつ)は、一般に建物内等の空気中のガス成分量を指す。略称はIAQ (indoor air quality) 。この "indoor" を明示した「室内空気質」という表現も用いられる。

屋内汚染

近年は新築建物におけるシックハウス症候群の問題や、博物館施設における文化財に与える影響の問題などから注目されている。博物館施設においては収蔵庫や展示環境における空気質は収蔵品に影響を与える要素として湿度照明と並び管理が徹底され、施設の設立段階から安全な建材の検討を行い、空調設備にフィルターを設置し空気の浄化を行っている。

対象物質

以下に厚生労働省指定13化学物質と指針値を示す。

学校施設

以下は、文部科学省が規定する学校施設における換気の基本方針[1]。照度、騒音など、空気質と関係ないものも記しておく。詳しくは「学校環境衛生管理 マニュアル」を参照。

  • 二酸化炭素 — 1500 ppm以下[2][3]
  • 塩素ガス — 0.5 ppm以下
  • 水平面照度 — 200 lx以上
  • 温度 — 17度以上、28度以下
  • 相対湿度 — 30%以上、80%以下
  • 浮遊粉塵 — 0.10 mg/㎥以下
  • 気流 — 0.5m/秒以下
  • 一酸化炭素 — 10 ppm以下
  • 二酸化窒素 — 0.66 ppm以下
  • 揮発性有機化合物
    • ホルムアルデヒド — 100μg/㎥以下
    • トルエン — 260μg/㎥以下
    • キシレン — 870μg/㎥以下
    • パラジクロロベンゼン — 240μg/㎥以下
    • エチルベンゼン — 3800μg/㎥以下
    • スチレン — 220μg/㎥以下
  • ダニまたはダニアレルゲン — 100匹/㎥以下、またはこれと同等のアレルゲン量
  • 照度 — 下限値は300lx、500lx以上が望ましい。
  • まぶしさ — 児童生徒から見て黒板の外側15度以内の範囲に輝きの強い光源(昼光の場合は窓)がないこと。など。
  • 騒音 — 窓閉鎖時LAeq 50dB以下、窓開放時 LAeq 55dB以下。


関連項目

脚注