ダイナマイト漁
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ダイナマイト漁(ダイナマイトりょう)は、水中で爆発物(ダイナマイト等)を爆発させて、その衝撃波で死んだり気絶して水面に浮き上がってきた魚を回収する漁法である。爆発漁法、爆弾漁法、爆破漁、発破漁とも。爆発により生態系を破壊するため、世界の多くの国家では禁止されている。
概要
サンゴ礁で行うと、その爆発の衝撃によりサンゴを破壊し死滅させる[1]。また爆発により魚の浮き袋が破裂しほとんどの魚は海底に沈んでしまう。しかし伝統的な手法の漁に比べ数倍の魚が簡単に獲れるため、東南アジア、エーゲ海および沿岸のアフリカでは、現在でも行われている。
日本
日本においては、水産資源保護法第5条で「爆発物を使用して水産動植物を採捕してはならない。但し、海獣捕獲のためにする場合は、この限りでない。」とされており、爆発物を用いた漁法は禁止されている。
2001年に北海道では確認されていなかった外来魚のブラックバスが大沼湖沼群の円沼で見つかり、この対策として水中発破による駆除が検討されたが、関連法の抵触もあって中止された。
脚注
- ^ 持続可能な漁業の推進 WWFジャパン
関連項目
- 石打漁
- 毒もみ
- 風の又三郎 - 宮沢賢治の童話。「発破」という名称でダイナマイト漁が登場する。
- ジッロ・ポンテコルヴォ - イタリアの映画監督。デビュー作『青い大きな海』(主演イヴ・モンタン)はダイナマイト漁で密漁する漁師の物語。
- 金正日 - 伝説的に語られた美談のひとつに、ダイナマイト漁を禁止した事が挙げられている。
- 艦隊これくしょん -艦これ- - 秋に行われるゲーム内イベント「鎮守府秋刀魚祭」において対潜爆雷を装備することでダイナマイト漁を行うことができる。「初めのうちは秋刀魚の入手確率が劇的に上昇するが、海洋資源の枯渇を誘発するため他の手法による漁場の疲弊効果よりはるかに速く秋刀魚の入手確率が低下する」という形で再現されている。