コンテンツにスキップ

サンドマン (マーベル・コミック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ぷんすけ (会話 | 投稿記録) による 2022年6月26日 (日) 16:40個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (曖昧さ回避ページアベンジャーズへのリンクを解消、リンク先をアベンジャーズ (マーベル・コミック)に変更(DisamAssist使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

サンドマン
出版の情報
出版者マーベル・コミック
初登場アメイジング・スパイダーマン』 4号(1963年9月)
クリエイタースタン・リー
スティーヴ・ディッコ
作中の情報
フルネームウィリアム・ベイカー(William Baker)
所属チームシニスター・シックス
フライトフル・フォー
シニスター・トゥエルブ
アベンジャーズ
ワイルドパック
アウトローズ
著名な別名フリント・マルコ(Flint Marko),シルベスター・マン(Sylvester Mann)
能力身体の武器化・巨大化など
驚異的な耐久性
複数の分身の作成

サンドマン (Sandman)は、スパイダーマンシリーズに登場する代表的なヴィランの一人である。放射線を浴びた特殊な砂でできた怪物で、身体の形、サイズ、密度を自在にコントロールできる能力を持つ。

原作漫画

本名は、ウィリアム・ベイカー(William Baker)。通称はフリント・マルコ(Flint Marko)。

貧しい母親の元で育った。父親は彼が幼いころに家族を捨てて家を出ている。幼少期は砂細工の得意なおとなしい少年だったのだが、学校でイジメの標的になってしまい、次第に自分を守るため凶暴性を露にするようになった。高校進学後は名を「フリント・マルコ」と変えて、フットボール部に入部して花形プレイヤーとして活躍していた。しかし、友人の一人がギャングから借金をしてしまい、それを解消するために八百長試合に手を染めるが、そのことが学校に知れて退学処分となってしまう[1]

その後、フリントは強盗に手を染めて刑務所に入れられるのだが、そこで偶然にも父親・フロント・ベイカーに再開する。しかし、自分が息子だと明かすことは出来ず父親は先に出所してしまう。父親と共にいることで服役の日々を耐えていたフリントは、衝動的に脱獄をしてしまう。迫ってくる警察から逃走していた彼は軍の核実験室に逃げ込んでしまう。その後、侵入禁止エリアの砂浜にいるときに核実験の爆発に巻き込まれ、身体中の分子が放射線を浴びた砂の分子と融合してしまう。結果的に、身体の一部~全体を砂に変えられる能力を得て、サンドマンとなった。

能力を利用して銀行強盗を繰り返していたが、スパイダーマンによって業務用の掃除機で吸い取られ警察に引き渡された。その後も幾度となく脱獄を繰り返し、何度もスパイダーマンを苦しめた。

  • 1963年発行のアメイジング・スパイダーマン第4号で初登場を果たし、グリーンゴブリンドクター・オクトパスと並んでスパイダーマンを代表する最も古い悪役の一人として、幾度となくスパイダーマンの前に立ちはだかってきた。
  • 1964年発行のアメイジング・スパイダーマン アニュアル1号にて、ドクター・オクトパスミステリオヴァルチャーエレクトロクレイヴンのスパイダーマンの宿敵5人と共に、悪のヒーローチームシニスター・シックス(邪悪なる6人)を結成し、初代メンバーとしてスパイダーマンと対戦する。
  • 1981年発行のアメイジング・スパイダーマン第217号~第218号では、ハイドロマン英語版との戦闘中に融合してしまいマッド・シングという泥の怪物になって大暴れした。その後、スパイダーマンが撃退し死亡したと思われたが、数か月後には分離して蘇った。
  • 長年多くの犯罪に手を染めたが根っからの悪人ではなく、アベンジャーズに一時的に加わりスパイダーマンを助けたり、小さな少女を自分の娘として育てようとしたりと更生しようと努力はしている。だが、努力は報われず犯罪者に逆戻りしてしまう。

映画

2007年公開の映画『スパイダーマン3』に悪役として登場。役を演じたのはトーマス・ヘイデン・チャーチ。吹き替えは石田圭祐が担当した。
病に侵されている娘のペニーを救う為に強盗を繰り返しており、逃亡する際にベンおじさんを殺している。
脱獄中に素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、体の分子が全て砂状になってしまった。街中でダンプに詰まった砂を吸収して砂の巨人になり一度はスパイダーマンを破るも、パワーアップしたブラックスパイダーマンとの戦いの中、破壊された配水管から噴出した激流によって泥になってしまい流される。
娘への想いによる執念からどうにか生き延び、スパイダーマンに逆恨みしていたヴェノムの誘いに乗りMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の誘拐に加担する。巨人化して警官隊をなぎ払い、スパイダーマンを追い詰めていくが、援軍として駆けつけてきたニューゴブリンとの一騎討ちに敗れる。
ヴェノムを撃退したスパイダーマンの前に現れ、『ベンに説得されたが、相棒が駆け付けた事に気を取られた拍子に銃を暴発させてしまった事でベンを死なせてしまった』という真相と、今でもその事を後悔し続けていることを告白し、それを知ったスパイダーマンからの「君を許す」という言葉を聞き、砂嵐となって去って行った[2]
2021年公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に悪役として再登場する。演者および日本語吹き替えは『スパイダーマン3』から続投となる。なお、本作がサンドマンのMCU初登場となる。

アニメ

ゲーム

脚注

  1. ^ スパイダーマン大全[増補改訂版]. 小学館集英社プロダクション. (2017). pp. 69頁. ISBN 978-4-7968-7706-0 
  2. ^ サム・ライミ監督による実写映画版シリーズでは、唯一命を落とすことの無かったヴィランである。