泉北ライナー
泉北ライナー | |
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概要 | |
国 |
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種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 大阪府 |
運行開始 | 2015年12月5日 |
運営者 |
南海電気鉄道 泉北高速鉄道 |
路線 | |
起点 | 難波駅 |
終点 | 和泉中央駅 |
営業距離 | 27.7 km (17.2 mi) |
使用路線 | 南海本線・高野線・泉北高速鉄道線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | 普通車指定席 |
技術 | |
車両 |
泉北高速鉄道12000系(光明池車庫) 南海11000系(小原田検車区) 南海12000系(検査時の代走・住ノ江検車区) 南海50000系(住ノ江検車区) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500 V |
泉北ライナー(せんぼくライナー)は、南海電気鉄道と泉北高速鉄道が南海高野線・泉北高速鉄道線で運行している特急列車である。種別を表す色は金色である(泉北線内の発車標のみ赤色)。
運行概況
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/56/%E5%8D%97%E6%B5%B711000%E7%B3%BB_%E6%B3%89%E5%8C%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC.jpg/220px-%E5%8D%97%E6%B5%B711000%E7%B3%BB_%E6%B3%89%E5%8C%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC.jpg)
(写真は南海11000系専用塗装(初代)にデザインされていたもの)
難波駅 - 和泉中央駅間で全車座席指定の4両編成で運転される。朝と夕方から夜間にかけての時間帯に運転されており、運行開始当初は平日は上り7本・下り6本、土休日は上り下り各8本ずつ運転されていた[1]。
2017年8月26日のダイヤ改正からは、平日ダイヤの上り下りそれぞれ5本、土休日ダイヤの上り下りそれぞれ4本が増発された[2]。英語表記は「Ltd. Exp. SEMBOKU LINER」。
大阪市内と泉北ニュータウンを結ぶ通勤特急ではあるが、光明池車庫への回送列車を兼ねて、朝に和泉中央行き、夕方になんば行きといった通勤逆方向や、大阪市内から泉北ニュータウンへの買い物客、行楽客向けに土曜・休日ダイヤでも設定があり、特に、土曜・休日ダイヤは平日よりも運転本数が多い。難波と和泉中央を最速29分で結ぶが、泉北高速線内に待避駅がないことから、所要時間が区間急行や準急行と比較して数分程度しか変わらない列車が多い。現行ダイヤでは堺東駅にて準急行を追い抜く列車も設定されている。
運行開始当初の夕ラッシュ時は、泉北線直通列車として区間急行または準急行と共通のダイヤパターンに組み込まれて運行されていたため、約10分間隔で運転されていた区間急行または準急行が、当列車を挟んだ場合に約20分間隔となり、日中よりも運転間隔が開くことが問題となっていた。
2017年8月26日のダイヤ改正で、夕ラッシュ時以降に泉北線に直通する区間急行はすべて準急行に格下げされ、当列車の有無に関わらず準急行が約10分間隔で運転するダイヤとなり、この問題は解消されている。
停車駅
特急料金
利用区間に関わらず、大人520円・小児260円。
こうや・りんかん・天空・サザンの座席指定車、ラピートに乗り継ぐ場合は別料金となる。
車両・設備
現用車両
- 泉北高速鉄道12000系
- 南海11000系電車
- 南海12000系電車(通常は冬季のみ。それ以外は交換運用企画と検査時・緊急事の代走のみ)
- 南海50000系電車(2022年11月より当分の期間)[3]
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泉北高速鉄道12000系
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南海11000系
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南海12000系
(泉北ライナー車両代走運用時)
運行開始当初の使用車両は11000系であったが、1編成しかなく、高野線系統の他の特急車両も予備車がないため、検査時には南海本線の12000系を1編成借り入れて使用されていた[4]。
まちびらきから泉北ニュータウンが50周年、トリヴェール和泉が25周年を迎える2017年(平成29年)に向けて、当列車の専用車両として南海12000系をベースとして製造された泉北高速鉄道12000系が導入され、同年1月27日から運行を開始した[5][6]。外観や内装のデザイン、液晶ディスプレイ式の車内案内表示装置の採用、車両のすべての照明にLEDが使用され、形式も20番台となるなど、南海車両と異なる点も多い。
同年8月26日のダイヤ改正からは、本数の増発に伴い南海11000系を再度運用に復帰させて、計2編成で運行するようになった(ただし以前とは異なり「りんかん」との共通運用を中止している)が、泉北高速鉄道12000系および南海11000系が検査および南海11000系が「りんかん」の代走を実施する際には、従来通り南海12000系が代走する。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6f/%E7%89%B9%E6%80%A5%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%80%8D%E9%81%8B%E7%94%A8%E6%99%82%E3%81%AE%E6%B3%89%E5%8C%9712000%E7%B3%BB%E3%80%82%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%B8%AF%E9%A7%85%E3%81%AB%E3%81%A6%EF%BC%882018%E5%B9%B49%E6%9C%8817%E6%97%A5%E6%92%AE%E5%BD%B1%EF%BC%89%E3%80%82.jpg/220px-%E7%89%B9%E6%80%A5%E3%80%8C%E3%82%B5%E3%82%B6%E3%83%B3%E3%80%8D%E9%81%8B%E7%94%A8%E6%99%82%E3%81%AE%E6%B3%89%E5%8C%9712000%E7%B3%BB%E3%80%82%E5%92%8C%E6%AD%8C%E5%B1%B1%E6%B8%AF%E9%A7%85%E3%81%AB%E3%81%A6%EF%BC%882018%E5%B9%B49%E6%9C%8817%E6%97%A5%E6%92%AE%E5%BD%B1%EF%BC%89%E3%80%82.jpg)
2018年8月20日から9月22日まで泉北高速鉄道と南海の12000系同士を交換して、両社の特急を運行する企画が行われた[7]。すなわち「サザン」に泉北12000系を充当し、本列車には南海12000系を運用した。このため、譲渡された3000系を除くと泉北高速鉄道の車両が初めて南海本線で営業運転を実施し、また泉北車両が史上初めて営業運転で和歌山県内に入線している。
沿革
脚注
- ^ a b c “12月5日(土)高野線・泉北線のダイヤ改正を実施” (PDF). 南海電気鉄道・泉北高速鉄道 (2015年10月8日). 2015年11月14日閲覧。
- ^ a b “8月26日(土)高野線・泉北線のダイヤを改正します” (PDF). 南海電気鉄道・泉北高速鉄道 (2017年7月26日). 2017年7月30日閲覧。
- ^ http://www.semboku.jp/cat_news/13727/
- ^ 南海電気鉄道. “特急列車のご案内” 2015年11月14日閲覧。
- ^ a b “「泉北ライナー」に新型特急車両12000系を導入します〜平成29年2月(予定)営業運転開始〜” (PDF). 泉北高速鉄道 (2016年10月26日). 2017年1月27日閲覧。
- ^ “新型特急車両・泉北12000系デビューを記念し、一番乗り撮影会 in羽倉崎車庫を実施します” (PDF). 泉北高速鉄道 (2016年12月16日). 2017年1月24日閲覧。
- ^ 泉北・南海双方の12000系を交換して運用します。 - 泉北高速鉄道 2018年8月17日
- ^ 泉北高速鉄道 (2015年10月30日). “「泉北ライナー」特急券の発売について” 2015年11月14日閲覧。
- ^ 泉北・南海双方の12000系を交換して運用します。 - 泉北高速鉄道 2018年8月17日
- ^ 特急「泉北ライナー」運転開始3周年記念マークを掲出して運行します - 泉北高速鉄道 2018年11月13日
- ^ http://www.semboku.jp/cat_news/13727/