コンテンツにスキップ

マロン (植物)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。U3002 (会話 | 投稿記録) による 2006年12月23日 (土) 04:09個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (シャテーニュの加工製品をマロンと呼ぶことなど)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

マロン(仏: marron)は、フランス語で、ブナ科クリ属の木であるシャテニエ(châtaignier、ヨーロッパグリ)の実、または、トチノキ科の木であるマロニエ(marronnier、セイヨウトチノキ)の実のことである。

通常マロンと呼ばれるのは、シャテニエの実、つまりクリである。ただし、シャテニエの実はシャテーニュ (châtaigne) とも呼び、使い分けられる。概して、(ニホングリのように)イガの中に2~3個の小さな種子が入っているのがシャテーニュ、1つの大きな種子が入っているのがマロンと呼ばれる。マロングラッセに使われるのはマロンである。シャテーニュは皮を剥くのが大変で食べにくいため、一部はペーストやパウダーに加工されるが、そうしたシャテーニュを原料とした加工食品も「マロン~」と呼ばれることが多い。

マロンとは本来はマロニエの実を指したが、マロングラッセに使うマロニエの実をクリで代用したことから、クリのこともマロンと呼ぶようになったと言われる。ただし、マロニエの実を食べるにはあく抜きが必要であり、フランスを含め現在のヨーロッパでは食用にはしない。マロニエの実は、マロン・ダンド(marron d’Inde、インドのマロン)とも呼ぶ。

なお英語栗色を表す“maroon”はフランス語の“marron”に由来する。

関連項目

外部リンク

Template:Plant stub