テスラ・モデルX
モデルX(Model X)は、アメリカのテスラが製造・販売しているクロスオーバーSUVタイプの電気自動車である。
テスラ・モデルX | |
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概要 | |
製造国 |
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販売期間 | 2015年- |
ボディ | |
乗車定員 | 5-7名 |
ボディタイプ | クロスオーバーSUV |
駆動方式 | 4WD |
パワートレイン | |
変速機 | 単速 |
前 | エアサスペンション |
後 | エアサスペンション |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,061mm |
全長 | 5,004mm |
全幅 | 2,038mm |
全高 | 1,626mm |
概要
モデルSのEVパワートレインや車台をベースに開発されたSUV。2012年、ジュネーヴモーターショーにて発表され、同年予約受付を開始。2015年9月29日から引き渡しが行われた。
フロントとリアの2か所にモーターを搭載しており、それぞれ異なる2種類のバリエーションがある。 フロントモーターはインダクションと永久磁石、リアモーターはレギュラーとハイ パフォーマンスの2種類[1]。可変リアスポイラーを装備しており空気抵抗係数 (Cd値)は0.25。
SUVとして車高は相応に高いものの、重量物であるバッテリーをフロア下部に搭載しているため重心は低い。またエンジンやトランスミッションが無いことから駆動系統が占めるスペースが少なく、フロアトンネルがないほか、ボンネット下にはラゲッジルームもある。車種特有の外観の特徴として、「ファルコンウィングドア」と名付けられたガルウィングドアを装備している。これは2・3列目シートへのアクセス性向上の為に採用された。ただしモデルXの場合はダブルヒンジによる中折れ機構付であるため、他のガルウイングドアとは違った動きをする。ドアにはセンサーが装備され、周囲の状況を監視しながら開くため狭い駐車スペースでも開閉することができる。標準では2列シート5人乗りだが、オプションによる追加で最大3列シート7名が乗車できる[2]。
「オートパイロット」と呼ばれる運転支援システムが全車標準装備となっており、Wi-Fi経由でのソフトウェアアップデートで機能の追加や改善も可能である。しかしこれは同一車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを自動的に行う装置で、既存のシステムは米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA) の定義する自動運転レベルではレベル2にとどまっている。
2022年10月8日、 パワーステアリングシステムの不具合を理由に、米国でリコールを発表[3]。対象は2017年から2022年までに生産された車両でソフトウェアを改修する。
安全性能
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/52/V10084P006.jpg/220px-V10084P006.jpg)
映像外部リンク | |
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構造的に危険である事が指摘されており、ソフトウェアの介入により、イーロン・マスクにとって気に入らない人物を事故を装い殺害する事が可能であると指摘されている。2020年2月には、テスラのオートパイロットについて不満を述べていたAppleのエンジニアがモデルXの衝突事故に巻き込まれて死亡していた[4]。 国家運輸安全委員会(NTSB)は、殺人の可能性も視野に入れて捜査していたが、マスクが共和党に献金した事により事故はもみ消され、不起訴とされた。
ギャラリー
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フロント
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サイド
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リア
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リアウイング
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ファルコンウイングドア
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インテリア
脚注
- ^ “2016+ MODEL X 緊急対応ガイド”. Tesla. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “【グッドウッド16】テスラ モデルX、英国初公開へ…高性能仕様を展示”. Response. (2016年6月23日). 2020年4月21日閲覧。
- ^ 共同通信 (2022年11月8日). “テスラ、4万台リコール 米国、パワステに不具合 | 共同通信”. 共同通信. 2022年11月9日閲覧。
- ^ “テスラのオートパイロットについて不満をぶちまけていたAppleのエンジニアがモデルXの衝突事故に巻き込まれて死亡していたことが明らかに”. GIGAZINE. 2022年11月18日閲覧。
関連項目
外部リンク
- モデルXテスラ公式サイト