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キシレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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キシレンは化学式C8H10で、分子量106の芳香族化合物で、ベンゼン水素のうち2つをメチル基で置換したもの。3種類の異性体が存在し、1,2-ジメチルベンゼン(オルトキシレン、CAS登録番号95-47-6)、1,3-ジメチルベンゼン(メタキシレン、CAS登録番号108-38-3)、1,4-ジメチルベンゼン(パラキシレン、CAS登録番号106-42-3)がある。いずれも可燃性で、煤を出して燃える。極性溶媒に難溶、非極性溶媒に可溶。毒劇法により医薬用外劇物に指定されている。

石油中に含まれ、薬剤等の原料として用いられる。医学生物学分野では、古くから組織の切片標本の作製の際、パラフィンの溶媒として用いられてきたが、人体への毒性のため、無害の代替品への切り替えが進みつつある。

シックハウス症候群の原因物質のひとつであるといわれている。