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医学部

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医学部(school of medicine)は医学教育を施し医師を養成するための大学課程である。医学科の他、看護学科なども所属している場合がある。医学部のみを持つ単科大学は医科大学(医大)とも呼ばれる。
日本では、医学課程は通常の大学課程と異なり6年間を最低在学期間とする。このため、修了者は学士医学の学位を得るが博士課程に入学できるなど修士に準じた扱いを受ける。また、医学部の修了が医師国家試験の受験資格に必須である。
米国では医学部は4年制の大学院の位置づけであり、修了者は必ず医学博士となる。(日本では医学博士となるためには卒後大学院に入学する必要がある。また、医師でなくとも医学博士は取得可能)

医学部の社会的責務は教育・診療・研究の3つであると言われる。学部学生の実習教育、卒後の研修、先進的な診療のため医学部は付属病院を持っており、これは大学病院とも呼ばれる。

医学部は日本全国に88あり、いずれも一学年100人程度と少人数で編成されている。このため入学志望者の競争倍率は高く、受験者には4浪を超える浪人生も珍しくない。卒業時には卒業研究はなく、卒業試験に合格することで修了となる。

医学部は教員数の割に学生数が少ない、研究部門が大きいなどの理由から教育研究費が他の課程に比べて高額である。私立大学の授業料は年に200~500万円かかるほか、文部科学省より多額の助成を受けており、国から受ける補助は国立大学と大差ない。

医学部を持つ大学