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クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周

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クラッシュ・バンディクーシリーズ > クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周

クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周』(クラッシュ・バンディクースリー ブッとび! せかいいっしゅう、Crash Bandicoot: Warped)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現・ソニー・インタラクティブエンタテインメント)より発売されPlayStation用のアクションゲームである。

概要

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クラッシュ・バンディクーシリーズの三作目。ゲームシステムはワープルームでのステージ選択、パワーストーンの収集等、ほぼ前作を引き継いでいる。主人公クラッシュの妹であるココを操作するステージも存在し、ステージの種類は前作よりも多彩となっている。クリアしたステージでは、タイムアタックに挑戦する事も可能であり、記録を更新すると成績に応じたトロフィーが貰える。このトロフィーはダイヤ同様、完全攻略に必要な要素となっている。ゲームを進めると観ることができるおまけムービーが収録されている他、PocketStationにも対応しているなど、本編以外の要素も充実している。前作同様、エンディングで表示されるコマンドを入力することにより実写ムービーが再生される。今作の隠しムービーは、クラッシュ(着ぐるみを着用)が本物のバンディクーを探しにオーストラリアに向かうという内容であり、実際に現地で撮影が行われたものである。

ストーリー

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強大なる負の力を持つ悪の仮面ウカウカは、地球の平和のため、数千年もの昔にアクアクの手で地下の牢獄に封印されていた[1]クラッシュの活躍により、ネオ・コルテックスの野望は再び阻止された。しかし、クラッシュが破壊した宇宙ステーションの残骸がとある神殿に墜落したことにより、遠い昔にアクアクとの戦いで封印された邪悪な精霊・ウカウカを復活させてしまう。コルテックスを操ったウカウカは「タイム・ネジネジマシーン」を使い、クラッシュ達のいない時代の地球へ行ってパワーストーンを手に入れようと企む。パワーストーンを守るため、クラッシュ・ココ・アクアクはタイム・ネジネジマシーンを使いウカウカとコルテックスに戦いを挑む。

主な登場キャラクター

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担当声優は「現地版 / 日本版」の順で記載。

クラッシュ・バンディクー
声 - ブレンダン・オブライエン / 山口勝平
アクアク
声 - メル・ウィンクラー / 緒方賢一
ココ・バンディクー
声 - なし / 池澤春菜
ネオ・コルテックス
声 - クランシー・ブラウン / 飯塚昭三
エヌ・ジン
声 - ブレンダン・オブライエン / 中多和宏
タイニータイガー
声 - ブレンダン・オブライエン / 立木文彦
ポーラ
グリン

新キャラクター

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ウカウカ
声 - クランシー・ブラウン / 大友龍三郎
エヌ・トロピー
声 - マイケル・エンサイン / 池田勝
ディンゴダイル
声 - ウィリアム・フットキンス / 石田圭祐
ニセクラッシュ
プーラ
ベイビーT

前作からの変更点

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新たに導入された「タイムアタックモード」や新アクションやアイテムを除き、その他前作から変更された点を列挙する。

シマ箱を1回跳ねてもらえるリンゴの数
前作まではシマ箱を一回踏むごとにリンゴを1個入手できたが、今作からシマ箱を一回踏むごとに2個入手できるようになり、最大バウンド可能数が10回から5回に変更された。
ジングルが鳴る
本作からパワーストーン・ダイヤ・トロフィーの入手時、C箱及びCブロックを壊した時にジングル[要曖昧さ回避]が鳴るようになった。
パワーストーンの入手方法
本作からパワーストーンの入手方法が異なるステージが登場した。バイク系ステージでは1位になると、飛行機に乗るステージではターゲットを全て撃墜すると入手できる。
カラーダイヤの入手方法
前作はドクロコースをクリアしたり特定条件を満たすことなどでカラーダイヤを入手できたが、本作からはドクロコースと隠しルートへいくステージをクリアするだけでカラーダイヤを獲得できるようになった。
「ステージ中の箱の数」の表示
前作からアクション画面に表示されていた「壊した箱の数」に加え、本作から新たに「ステージ中の箱の数」が表示されるようになった。
隠しステージの入り方
前作の特定条件を満たすと入れるステージに加えて、一定の数のトロフィーの数に応じて隠しステージのある隠しワープルームへ行けるようになった。
プレイヤーキャラ「ココ」
本作からココをプレイヤーキャラとして操作できるようになった。、水上スクーター、機関銃搭載のプロペラ機荷電粒子砲搭載の合体機構付きの宇宙船に乗るステージで操作できる。
リンゴ・バズーカ
4人目のボスを倒すと入手できる、レーザー照準型バズーカ砲。離れたところから敵を攻撃したり、ニトロ箱や爆弾箱を破壊することができる。弾にリンゴを使うが消費することはない[1]
ボーナスチャレンジの入り方
前作はボーナスチャレンジの入り方は色々な方法があったが、本作からは「?」マークの足場に乗るだけに統一された[1]
ドクロコース及び隠しルートとボーナスチャレンジのBGM
前作ではドクロコース&隠しルートとボーナスチャレンジのBGMはステージごとに異なっていたが、本作では曲調が同じでステージごとにアレンジされたものに変更された。

おまけ

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本作は、本編とは別に「おまけ」が用意されている。タイトル画面の「おまけ」を選ぶことで様々なモードが遊べる。

PocketStation
PocketStationで遊べる「どこでもクラッシュくん」に関連したモードで、ダウンロードしたり曲の選択などができる。
あたらしくダウンロード
ダウンロードすることで「どこでもクラッシュくん」がPocketStationで遊べるようになる。PocketStationの空ブロックが12ブロックあればダウンロードできる。
本編のセーブデータと連動しており、記録されている全てのセーブファイルの残機を「どこでもクラッシュ」のミニゲームをクリアすることで増やすことができ、本編で聞いたアクアクの助言を見直すことができる。また、本作のセーブデータ以外に1や2のセーブデータがあれば、にせクラッシュが登場するようになる。
ゲームアーカイブスではPocketStationの連動が削除されていたため選ぶことができなかったが、PS VitaにPocketStation for PlayStation Vitaが用意されたことにより、環境は限られるものの遊ぶことが可能となる。
どこでもクラッシュくんで遊べるモードは以下の通り
  • どこでもダンシン
タイミング良く決定ボタンを押して踊り、枠に表示された方向と同じ向きの方向キーを押しながら踊れば高得点が得られる。1回以上ミスをした場合は途中までしかプレイできず終了となる。最後までミスをしないで踊り終えればクリアとなり、初回クリア時のみクリア画面のアルバム[要曖昧さ回避]と残機が1人増える。また、一定スコアを達成するとダンスが変化して、この状態でクリアすると初回クリア時のみ変わったクリア画面のアルバムが追加される。
遊べる曲は1曲だけだが、「おまけ」の「ダンスのせんたく」でダウンロードすることで別の曲でプレイすることができる。
  • どこでもゴロゴロ
本編と同じような強制スクロールステージのミニゲーム版。方向キー左右で移動して決定ボタンでジャンプして、穴に落ちないように気をつけてゴールを目指す。ステージ内にリンゴが落ちていて、リンゴの数に応じてルートが分岐され、1つも取らなかったり全部取るなどで変化する。最終的にゴールすればそのルートの初回クリア時のみクリアしたルートに応じたクリア画面のアルバムが追加され、クリアするたびに残機が1人増える。
  • どこでも8
スライドパズルのミニゲーム。バラバラになったパネルを空いている部分に方向キーでスライドしてパズルを完成させる。問題が難しくなるほどパネルの数が増える。クリアすると初回クリア時のみ完成したパズルがアルバムとして追加されて残機が1人増える。
  • どこでもアルバム
今まで集めた写真を見ることができる。
  • どこでもアクアク
ステージ別の取得アイテムやタイムアタックの記録を見直すことができる。また、今まで本編で聞いたアクアクの助言を見直すこともできる。
  • クラッシュくん
メニュー選択画面で上を押すことでクラッシュの様子を見ることができる。いろいろな場面でシャッターチャンスの合図が出て、決定ボタンを押すことで撮影してアルバムに写真が追加される。一部の場面は同じでも別のアルバムが用意されており、該当する場面の場合は再度シャッターチャンスの合図が表示される。クラッシュの様子は時間に応じて変化する。
ダンスのせんたく
どこでもダンシンが遊べる曲は1度に1曲だけで、別の曲を遊べるようにするのがこのモードである。本編を進めることで選べる曲が増えていく。達成率が一番高いセーブファイルが反映される。
きねんびのとうろく
自分にとっての記念日を登録することで、登録した日にどこでもクラッシュくんをプレイするとクラッシュくんがお祝いをしてくれる。
つかいかた
「どこでもクラッシュくん」の操作方法と内容を見ることができる。
おまけムービー
約1分で終わるショートムービー式の「おまけムービー」を見ることができる。見ることができる「おまけムービー」は本編を進めることで増えて、最終的に4つまである。達成率が一番高いセーブファイルが反映される。
おためしクラッシュくん
おまけメニュー内には無く、本体管理のメモリーカードにおいて、ダウンロードした「どこでもクラッシュくん」を別のPocketStationにコピーすることで「おためしクラッシュくん」に変化して、その方法でのみ遊べる。
このゲームは「どこでもクラッシュくん」の体験版に相当するもので、残機が増えないなどの制限がある。また、本編のセーブデータがあっても連動されない。
  1. ^ a b c 『HYPERプレイステーション』ソニー・マガジンズ、1999年1月1日、54-57頁。 

関連項目

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外部リンク

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