「とう」の版間の差分

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とう【[[問]]う、[[訪]]う】(歴史的仮名遣い:[[とふ]]【[[問]]ふ、[[訪]]ふ】)
'''とう'''【[[問]]う、[[訪]]う】(歴史的仮名遣い:[[とふ]]【[[問]]ふ、[[訪]]ふ】)
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#* 「清掃人夫を求めているのは、[[こちら]]でしょうか」と、'''問う'''た。([[w:佐藤垢石|佐藤垢石]]『泡盛物語』)
# [[責任]]や[[犯罪]][[容疑]]を[[追及]]する。
#* 罪に問う。
# (多く「問われる」の形で)[[能力]]や[[価値]]が試される。
#* [[真価]]が問われる。
# (「問わない」「問わず」などの形で)[[条件]]の[[制約]]がない。あらゆる場合を含む。
#* [[洋]]の[[東西]]を問わず
# 「[[おとずれる|訪れる]]」、「[[おとなう|訪う]]」の古風な言い方。
# 「[[おとずれる|訪れる]]」、「[[おとなう|訪う]]」の古風な言い方。
#: 我学友はあるいは台湾に往き、あるいは欧羅巴に遊ぶ途次、[[わざわざ]]門司から舟を下りて[[予]]を'''訪う'''てくれる。([[w:森鴎外|森鴎外]]『鴎外漁史とは誰ぞ』)
#* 我学友はあるいは台湾に往き、あるいは欧羅巴に遊ぶ途次、[[わざわざ]]門司から舟を下りて[[予]]を'''訪う'''てくれる。([[w:森鴎外|森鴎外]]『鴎外漁史とは誰ぞ』)
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と↘う
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::「とう」+「た」 → ×「とった」, ○「とうた」

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*[[とわずがたり|問わず語り]]
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'''とう'''【[[疾]]う、[[夙]]う】
'''とう'''【[[疾]]う、[[夙]]う】
# (「'''とう'''の」「'''とう'''に」「'''とう'''から」の形で)期待されるより以前。
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#* [[昨夜]]などはあんなに[[おそい|遲く]]私の寢るまでも[[あかあか|あか/\]]と[[つく|點い]]てゐた河向ひの徳次の家の灯も'''夙うに'''見えない。([[w:若山牧水|若山牧水]]『姉妹』)〔1907年〕
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#* [[さきほど|先程]]から[[なきごえ|鳴聲]]一つ立てないのは、'''疾う'''に[[しぬ|死ん]]で{{おくりがな2|了|しま|つ|しまう}}てゐたからである。([[w:中島敦|中島敦]]『盈虚』)〔1942年〕
# (古語)[[はやい|はやく]]。
# (古語)[[はやい|はやく]]。


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形容詞{{おくりがな2|疾|と|し|とし}}の連用形「とく」から。
形容詞{{おくりがな2|疾|と|し|とし}}の連用形「とく」から。


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;東京アクセント
;東京アクセント
:と↘ー
:と↘ー
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*[[とうのむかし|とうの昔]]
*[[とうのむかし|とうの昔]]
*[[とうのさき|とうの先]]
*[[とうのさき|とうの先]]

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[[Category:{{ja}} {{noun}}]]
'''とう'''【[[薹]]】
# [[あぶらな]]や[[ふき]]などの[[花軸]]や[[花茎]]。

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;と↘ー

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*[[ふきのとう]]
*[[とうがたつ|とうが立つ]]


==={{contraction}}===
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'''とう'''(歴史的仮名遣い:[[とふ]])
'''とう'''(歴史的仮名遣い:[[とふ]])
# 〜と言う。〜と呼ぶ。〜と呼ばれる。
# 〜と言う。〜と呼ぶ。〜と呼ばれる。
#: その[[あむ]]を [[あきづ]]はやぐひ かくのごと なに[[おう|おは]]むと [[そらみつ]] [[やまと]]の[[くに]]を [[あきづしま]]'''とふ''' ([[w:古事記|古事記]]、[[w:雄略天皇|雄略天皇]])
#* その[[あむ]]を [[あきづ]]はやぐひ かくのごと なに[[おう|おは]]むと [[そらみつ]] [[やまと]]の[[くに]]を [[あきづしま]]'''とふ''' ([[w:古事記|古事記]]、[[w:雄略天皇|雄略天皇]])

===={{etym}}====
===={{etym}}====
格助詞[[と]]+動詞[[いう|言う]]から。
格助詞[[と]]+動詞[[いう|言う]]から。

[[en:とう]]
[[fr:とう]]
[[ko:とう]]
[[lo:とう]]
[[tr:とう]]
[[zh:とう]]

2024年6月15日 (土) 03:34時点における最新版

同音の漢字(音読み)はWiktionary:漢字索引 音訓 ‎と#トウ参照

とお も参照。

日本語

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動詞1

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とうう、う】(歴史的仮名遣い:とふふ、ふ】)

  1. 答え情報を教えてもらうために話す質問する。訊く。
    • 「清掃人夫を求めているのは、こちらでしょうか」と、問うた。(佐藤垢石『泡盛物語』)
  2. 責任犯罪容疑追及する。
    • 罪に問う。
  3. (多く「問われる」の形で)能力価値が試される。
  4. (「問わない」「問わず」などの形で)条件制約がない。あらゆる場合を含む。
  5. 訪れる」、「訪う」の古風な言い方。
    • 我学友はあるいは台湾に往き、あるいは欧羅巴に遊ぶ途次、わざわざ門司から舟を下りて訪うてくれる。(森鴎外『鴎外漁史とは誰ぞ』)

活用

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※ テンプレートの機能制限により上記には表示がなされるが、連用形促音便「とっ」が用いられることはなく、替えて、連用形「とい」の変化「とう」が用いられる。
「とう」+「た」 → ×「とった」, ○「とうた」

発音

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と↘う

類義語

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(語義1に対して)

(語義2に対して)

派生語

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動詞2

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とう

  1. (方言、西日本)高いところや深いところなどに身体や物の先がとど

関連語

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名詞1

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とうう、う】

  1. (「とうの」「とうに」「とうから」の形で)期待されるより以前。
  2. (古語)はやく

語源

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形容詞しの連用形「とく」から。

発音(?)

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東京アクセント
と↘ー

類義語

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派生語

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名詞2

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とう

  1. あぶらなふきなどの花軸花茎

発音(?)

[編集]
と↘ー

派生語

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縮約形

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とう(歴史的仮名遣い:とふ

  1. 〜と言う。〜と呼ぶ。〜と呼ばれる。

語源

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格助詞+動詞言うから。