2014年6月12日 蔭山 俊・小松雅明 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 分子生物学) email:小松雅明 領域融合レビュー, 3, e006 (2014) DOI: 10.7875/leading.author.3.e006 Shun Kageyama & Masaaki Komatsu: Autophagy and disease states. 要 約 オートファジー関連遺伝子が同定されて以来,さまざまなモデル動物においてオートファジー関連遺伝子の改変動物が作出され,オートファジーの生理機能,とくに,アミノ酸プールの維持や細胞の新陳代謝としての機能が明確になった.また,さまざまな臓器に特異的なオートファジー関連遺伝子の改変マウスが,変性タンパク質そして異常なオルガネラの蓄積をともなう神経変性疾患,肝障害,がんなど重篤な疾患を呈することが明らかになり,オートファジーによる細胞保護の